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Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド
リリース10.1.3.4
B51053-02
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ランタイム構成プロパティの設定

ランタイム・プロパティの設定

「ランタイム構成」ページを使用して、ランタイム・プロパティをサーバー・レベルで設定できます。また、プロパティをレポート・レベルでも設定できます。競合する値が各レベルのプロパティで設定された場合、レポート・レベルが優先されます。

プロパティをレポート・レベルで設定するには、レポートを選択してから「構成」リンクを選択します。これによって、「ランタイム構成」ページが開き、レポートのプロパティが更新可能な列と、サーバーに設定された読取り専用値の列が表示されます。

注意: 10.1.3.2より前のリリースでは、このページで管理する「ランタイム構成」プロパティは、構成ファイルで設定していました。このファイルは、このインタフェースで値を設定しない場合に代替手段として現在でも使用されます。ただし、「ランタイム構成」プロパティのページを更新しても、このファイルは更新されないので注意してください。このファイルの詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド』の「構成ファイル・リファレンス」を参照してください。

バースティング・プロパティ

マルチプロセッサを搭載したマシンやデュアル・コアのシングル・プロセッサを搭載したマシンでBI Publisherが実行されていると、バースト処理に対応したマルチスレッド機能を使用することで、バースト処理のスループットをさらに向上させることができる場合があります。

バースト処理に対応したマルチスレッドを有効にするには、「マルチスレッド有効化」をtrueに設定します。また、「スレッド件数」を、1よりも大きく、マシン搭載プロセッサの個数か合計コア数以下の数値に設定します。

レポート配信チャネルがファイル・システムの場合、マルチスレッドを使用してもパフォーマンスはそれほど向上しません。配信先がファイル配信以外である場合は、パフォーマンスが向上します。

システムで他のプロセスが実行している場合は、「スレッド件数」の最適な設定を経験的に決めることが必要になる場合があります。「スレッド件数」設定の値を様々に変えて一連のテストを行い、使用している環境に最適な値を確認してください。

重要: マルチコア・プロセッサのないシステムである場合や、システムの搭載プロセッサの個数が1つである場合は、これらの設定はデフォルトのままにしてください。「マルチスレッド有効化」をtrueに設定し、さらに「スレッド件数」をマシン搭載プロセッサの合計コア数よりも大きな数値に設定すると、CPU使用率は高くなりますがパフォーマンスは向上しません。

プロパティ名 内部名 デフォルト値 説明
マルチスレッド有効化 bursting-multithreading-on false バーストの際にマルチスレッドを有効にするにはtrueに設定します。マルチプロセッサを搭載したマシンやデュアル・コアのシングル・プロセッサを搭載したマシンでBI Publisherを実行する場合にのみ、このプロパティを使用します。
スレッド件数 bursting-thread-count 2 「マルチスレッド有効化」をtrueに設定する場合、バーストの際にアクティブにする同時実行スレッドの数を入力します。マシン上のプロセッサまたはコアの数を超えることはできません。この値を最大に設定しても、システムのパフォーマンスが最高になるとは限りません。

「PDF出力」プロパティ

PDF出力では、次のプロパティを使用できます。

プロパティ名 内部名 デフォルト値 説明
圧縮PDF出力 pdf-compression True TrueまたはFalseを指定して、出力PDFファイルの圧縮を制御します。
PDFビューア・メニュー・バーの非表示 pdf-hide-menubar False Trueを指定すると、文書がアクティブなときにビューア・アプリケーションのメニュー・バーが非表示になります。ブラウザの外部にあるスタンドアロンAcrobat Readerアプリケーションで出力を表示する「エクスポート」ボタンを使用するときのみ、メニュー・バー・オプションは有効になります。
PDFビューア・ツール・バーの非表示 pdf-hide-toolbar False Trueを指定すると、文書がアクティブなときにビューワ・アプリケーションのツールバーが非表示になります。
スマート引用符の置換 pdf-replace-smartquotes True PDF出力でカールした引用符を直線の引用符と置き換えない場合は、Falseに設定します。

PDFセキュリティ

次のプロパティを使用して、出力PDF文書のセキュリティ設定を制御します。

プロパティ名 内部名 デフォルト値 説明
PDFセキュリティ有効化 pdf-security False Trueを指定した場合、出力PDFファイルは暗号化されます。次のプロパティも指定する必要があります。
  • ドキュメント・パスワードを開く

  • 権限パスワードの変更

  • 暗号化レベル

ドキュメント・パスワードを開く pdf-open-password N/A このパスワードは、文書のオープンに必要です。このパスワードを使用すると、ユーザーは文書のオープンのみが可能です。このプロパティは、「PDFセキュリティ有効化」がTrueに設定されている場合のみ使用できます。
権限パスワードの変更 pdf-permissions-password N/A このパスワードを使用して、ユーザーはセキュリティ設定を上書きできます。このプロパティは、「PDFセキュリティ有効化」がTrueに設定されている場合のみ有効です。
暗号化レベル pdf-encryption-level 0: 低 出力PDFファイルの暗号化レベルを指定します。指定できる値は次のとおりです。
  • 0: 低(40-bit RC4、Acrobat 3.0以上)

  • 1: 高(128-bit RC4、Acrobat 5.0以上)


このプロパティは、「PDFセキュリティ有効化」がTrueに設定されている場合のみ有効です。「暗号化レベル」が0に設定されている場合、次のプロパティも設定できます。
  • 印刷無効化

  • ドキュメント変更無効化

  • コンテキストのコピー、抽出およびアクセシビリティ無効化

  • コメントとフォーム・フィールドの追加および変更無効化


「暗号化レベル」が1に設定されている場合、次のプロパティが使用可能です。
  • スクリーン・リーダー用のテキスト・アクセス有効化

  • テキストやイメージ、その他のコンテンツのコピー有効化

  • 許可変更レベル

  • 許可印刷レベル

ドキュメント変更無効化 pdf-no-changing-the-document False 「暗号化レベル」が0に設定されている場合に使用できる権限。Trueに設定すると、PDFファイルを編集できません。
印刷無効化 pdf-no-printing False 「暗号化レベル」が0に設定されている場合に使用できる権限。Trueに設定すると、PDFファイルを印刷できません。
コメントとフォーム・フィールドの追加および変更無効化 pdf-no-accff False 「暗号化レベル」が0に設定されている場合に使用できる権限。Trueに設定すると、コメントおよびフォーム・フィールドの追加または変更機能を使用できません。
コンテキストのコピー、抽出およびアクセシビリティ無効化 pdf-no-cceda False 「暗号化レベル」が0に設定されている場合に使用できる権限。Trueに設定すると、コンテキストのコピー、抽出およびアクセシビリティ機能を使用できません。
スクリーン・リーダー用のテキスト・アクセス有効化 pdf-enable-accessibility True 「暗号化レベル」が1に設定されている場合に使用できる権限。Trueに設定すると、スクリーン・リーダー・デバイスのテキスト・アクセス機能が使用可能になります。
テキストやイメージ、その他のコンテンツのコピー有効化 pdf-enable-copying False 「暗号化レベル」が1に設定されている場合に使用できる権限。Trueに設定すると、テキスト、イメージおよびその他のコンテンツのコピー機能が使用可能になります。
許可変更レベル pdf-changes-allowed 0 「暗号化レベル」が1に設定されている場合に使用できる権限。有効な値は次のとおりです。
  • 0: なし

  • 1: ページの挿入、削除および回転が許可されます。

  • 2: フォーム・フィールドへの入力および署名が許可されます。

  • 3: コメント、フォーム・フィールドへの入力および署名が許可されます。

  • 4: ページの抽出以外のすべての変更が許可されます。

許可印刷レベル pdf-printing-allowed 0 「暗号化レベル」が1に設定されている場合に使用できる権限。有効な値は次のとおりです。
  • 0: なし

  • 1: 低解像度(150 dpi)

  • 2: 高解像度

「PDFデジタル署名」プロパティ

次のプロパティは、レポート・レベルでのみ設定する必要があります。これにより、レポートのデジタル署名を有効にし、出力PDF文書の署名場所を定義できます。出力PDF文書のデジタル署名を有効にする方法の詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド』の「デジタル署名の実装」を参照してください。

PDFレイアウト・テンプレートまたはRTFレイアウト・テンプレートに基づいてレポートのデジタル署名を実装するには、レポートの「デジタル署名の有効化」プロパティをTrueに設定する必要があります。

出力レポートの目的の場所にデジタル署名を配置するには、プロパティを適切に設定することも必要です。デジタル署名の配置場所の選択肢は、テンプレートのタイプにより異なります。選択肢は次のようになります。

デジタル署名が有効にされているが、場所のプロパティを設定していない場合、デジタル署名のデフォルトの場所は文書の左上になります。

プロパティ名 内部名 デフォルト値 説明
デジタル署名の有効化 signature-enable False レポートのデジタル署名を有効にするには、Trueに設定します。
既存の署名フィールド名 signature-field-name N/A このプロパティは、PDFレイアウト・テンプレートにのみ適用されます。レポートがPDFテンプレートに基づく場合、デジタル署名の配置先であるPDFテンプレートのフィールドを入力できます。PDFテンプレートで署名用フィールドを定義する方法の詳細は、「デジタル署名用フィールドの追加または指定」を参照してください。
署名フィールドの場所 signature-field-location top-left このプロパティは、RTFまたはPDFのレイアウト・テンプレートに適用できます。このプロパティには、「左上」、「上部中央」、「右上」から構成されるリストがあります。これらの一般的な場所のいずれかを選択すると、BI Publisherによって、デジタル署名が適切なサイズと位置に調整され出力文書に挿入されます。このプロパティを設定する場合、X座標とY座標のプロパティまたは幅と高さのプロパティは入力しないでください。
署名フィールドのX座標 signature-field-pos-x 0 このプロパティは、RTFまたはPDFのレイアウト・テンプレートに適用できます。文書の左端をX軸の原点として使用し、その左端からのポイント値でデジタル署名の配置場所を入力します。たとえば、8.5インチx11インチ(つまり、幅が612ポイントで高さが792ポイント)の文書の中央において水平方向にデジタル署名を配置する場合は、306と入力します。
署名フィールドのY座標 signature-field-pos-y 0 このプロパティは、RTFまたはPDFのレイアウト・テンプレートに適用できます。文書の下端をY軸の原点として使用し、その下端からのポイント値でデジタル署名の配置場所を入力します。たとえば、8.5インチx11インチ(つまり、幅が612ポイントで高さが792ポイント)の文書の中央において垂直方向にデジタル署名を配置する場合は、396と入力します。
署名フィールドの幅 signature-field-width 0 挿入するデジタル署名フィールドに必要な幅をポイント単位(72ポイントで1インチ)で入力します。これは、「署名フィールドのX座標」と「署名フィールドのY座標」のプロパティも設定している場合にのみ適用されます。
署名フィールドの高さ signature-field-height 0 挿入するデジタル署名フィールドに必要な高さをポイント単位(72ポイントで1インチ)で入力します。これは、「署名フィールドのX座標」と「署名フィールドのY座標」のプロパティも設定している場合にのみ適用されます。

RTF出力

次のプロパティを設定し、RTF出力ファイルを制御できます。

プロパティ名 内部名 デフォルト値 説明
変更トラッキング有効化 rtf-track-changes False Trueに設定すると、出力RTF文書での変更追跡が使用可能になります。
追跡済変更のためのドキュメントの保護 rtf-protect-document-for-tracked-changes False Trueに設定すると、追跡された変更について文書が保護されます。
デフォルト・フォント rtf-output-default-font Arial:12 このプロパティを使用して、他のフォントが定義されていない場合にRTF出力のフォント・スタイルとサイズを定義します。これは、生成されたレポートにおいて空の表セルのサイズを制御する場合に特に便利です。
<FontName>:<size>の書式でフォント名とサイズを入力します。
例: Arial:12
選択するフォントは、実行時にBI Publisher処理エンジンで使用可能である必要があります。BI Publisherサーバー用のフォントのインストール方法およびBI Publisher用に事前定義されているフォントのリストは、「フォント・マッピングの定義」を参照してください。

HTML出力

次のプロパティを設定し、HTML出力ファイルを制御できます。

プロパティ名 内部名 デフォルト値 説明
ヘッダーの表示 html-show-header True Falseに設定すると、HTML出力でテンプレート・ヘッダーが非表示になります。
フッターの表示 html-show-footer True Falseに設定すると、HTML出力でテンプレート・フッターが非表示になります。
スマート引用符の置換 html-replace-smartquotes True HTML出力でカールした引用符を直線の引用符と置き換えない場合は、Falseに設定します。
キャラクタ・セット html-output-charset UTF-8 出力HTMLのキャラクタ・セットを指定します。
HTML出力のアクセス可能化 make-accessible False HTML出力をアクセス可能にする場合はTrueを指定します。
表の列への幅の割合の使用 html-output-width-in-percentage True ポイント単位の値ではなく表の全幅におけるパーセンテージ値に応じて表の列をレンダリングするには、このプロパティをTrueに設定します。
これは、ブラウザで列幅が非常に広い表がレンダリングされる場合に特に便利です。このプロパティをTrueに設定すると、表が見やすくなります。

「FO処理」プロパティ

次のプロパティを設定し、FO処理を制御できます。

プロパティ名 内部名 デフォルト値 説明
BI PublisherのXSLTプロセッサの使用 xslt-xdoparser True BI Publisherのパーサーの使用方法を制御します。Falseに設定すると、XSLTは解析されません。
XSLTプロセッサのスケーラブル機能有効化 xslt-scalable False XDOパーサーのスケーラブル機能を制御します。このプロパティを有効にするには、「BI PublisherのXSLTプロセッサの使用」プロパティをTrueに設定する必要があります。
XSLTランタイム最適化の有効化 xslt-runtime-optimization True Trueに設定すると、FOプロセッサのパフォーマンス全体が向上し、一時ディレクトリに生成される一時FOファイルのサイズは大幅に減少します。レポートが小さい場合(1~2ページ程度)、パフォーマンスの向上は顕著ではありません。
このプロパティをTrueに設定した場合、さらにパフォーマンスを向上させるために、「属性セットの抽出」プロパティをFalseに設定することをお薦めします。詳細は、「「RTFテンプレート」プロパティ」を参照してください。
処理中にキャッシュされたページ system-cache-page-size 50 このプロパティは、「一般」プロパティで「一時ディレクトリ」を指定した場合のみ有効になります。目次の生成に、FOプロセッサでは、ページ数がこのプロパティで指定した値を超えるまでページをキャッシュします。その後、キャッシュしたページを一時ディレクトリ内のファイルに書き込みます。
Bidi言語の桁代替タイプ digit-substitution None 有効な値は、NoneとNationalです。Noneに設定すると、東ヨーロッパの数字が使用されます。Nationalに設定すると、ヒンディー形式(アラビア・インド数字)が使用されます。この設定は、ロケールがアラビア語の場合のみ有効です。それ以外の場合は無視されます。
変数ヘッダー・サポート無効化 fo-prevent-variable-header False Trueの場合は、変数ヘッダーのサポートが無効になります。変数ヘッダーをサポートすると、ヘッダーのサイズがコンテンツに応じて自動的に拡張されます。
FOのマージ時にプリフィクスをIDに追加 fo-merge-conflict-resolution False 複数のXSL-FO入力をマージする際、FOプロセッサでは、競合しているIDを解決するためにランダムなプリフィクスを自動的に追加します。このプロパティをTrueに設定すると、この機能が無効になります。
マルチスレッド有効化 fo-multi-threads False マルチプロセッサを搭載したマシンやデュアル・コアのシングル・プロセッサを搭載したマシンがあると、このオプションをTrueに設定することで、ドキュメントの生成をさらに高速に処理できる場合があります。
外部参照無効化 xdk-secure-io-mode True Trueに設定(デフォルト)されていると、セカンダリ・ファイル(サブテンプレートや他のXML文書など)のインポートが、XSL処理とXML解析を実行しているときに無効になります。これによって、システムのセキュリティが向上します。レポートやテンプレートにおいて外部ファイルがコールされている場合、これをFalseに設定します。「「マルチスレッド有効化」に関する注意」を参照してください。
FO解析バッファ・サイズ fo-chunk-size 1000000 FOプロセッサのバッファ・サイズを設定します。バッファがフルになると、バッファにある要素はレポートでレンダリングされます。大きな表やクロス集計のあるレポートでは複雑なフォーマット処理や計算処理が必要になりますが、これらのオブジェクトをレポートにおいて適切にレンダリングするには、大きなバッファが必要になる場合があります。このようなレポートの場合は、レポート・レベルでバッファのサイズを大きくします。この値を大きくすると、システムのメモリー使用量に影響します。

「マルチスレッド有効化」に関する注意

この設定を有効にすることでどの程度パフォーマンスが向上するかは、現在使用しているシステム・リソースの量によって異なります。ユーザーの人数が多く、相対的にCPU使用率が高いシステムでは、「マルチスレッド有効化」をTrueに設定しても、ほとんどの場合にパフォーマンスはそれほど向上しません。ユーザーの人数が少ないシステム、レポートが一度に1つずつ順次スケジュールされるシステム、またはCPUの個数が同時実行するレポートの数よりも多いシステムでは、マルチスレッドを有効にすると、レポートの生成処理が高速になります。

「マルチスレッド有効化」をTrueに設定するとメモリー使用量が高くなる可能性があることに注意してください。

重要: シングルコア・プロセッサのマシンや搭載プロセッサの個数が1つのマシンでBI Publisherを実行する場合、これらのマルチスレッド構成設定はデフォルト値のFalseのままにしてください。

「RTFテンプレート」プロパティ

次のプロパティを設定し、RTFテンプレートを制御できます。

プロパティ名 内部名 デフォルト値 説明
属性セットの抽出 rtf-extract-attribute-sets Auto RTFプロセッサは、生成されたXSL-FO内に属性セットを自動的に抽出します。抽出されたセットは追加FOブロックに配置され、参照できます。これにより、処理パフォーマンスが向上し、ファイル・サイズが縮小されます。
有効な値は次のとおりです。
  • 「有効化」: すべてのテンプレートおよびサブテンプレートの属性セットを抽出します。

  • 「自動」: テンプレートの属性セットは抽出しますが、サブテンプレートの属性セットは抽出しません。

  • 「無効化」: 属性セットは抽出しません。

XPathリライト有効化 rtf-rewrite-path True RTFテンプレートをXSL-FOに変換する場合、RTFプロセッサは全XPath表記法を表すためにXMLタグ名を自動的にリライトします。このプロパティをFalseに設定すると、この機能は無効になります。
チェックボックスに使用する文字 rtf-checkbox-glyph デフォルト値: Albany WT J;9746;9747/A BI PublisherのデフォルトPDF出力フォントには、チェック・ボックスを表すための絵文字は含まれません。テンプレートにチェック・ボックスが含まれる場合、このプロパティを使用して、PDF出力にチェック・ボックスを表すためのUnicodeフォントを定義します。次の構文を使用して、選択した状態を表すUnicodeフォントのコード値および選択解除状態を表すUnicodeフォントのコード値を定義する必要があります。
<フォント名>;<true値の絵文字に対応するUnicodeフォントのコード値>;<false値の絵文字に対応するUnicodeフォントのコード値>
例: Albany WT J;9746;9747/A
指定したフォントは、実行時にBI Publisherで使用できるようにする必要があります。

「PDFフォーム・テンプレート」プロパティ

次のプロパティを設定し、PDFテンプレートを制御できます。

プロパティ名 内部名 デフォルト値 説明
出力からPDFフィールドを削除 remove-pdf-fields False 出力からPDFフィールドを削除する場合はTrueを指定します。PDFフィールドを削除した場合、フィールドに入力されたデータは抽出できません。詳細は、「フィールドに対する更新可能または読取り専用の設定」を参照してください。
出力ですべてのフィールドを読取専用に設定 all-field-readonly True BI Publisherでは、デフォルトで、PDFテンプレートの出力PDFの全フィールドが読取り専用に設定されます。すべてのフィールドを更新可能に設定する場合は、このプロパティをFalseに設定します。詳細は、「フィールドに対する更新可能または読取り専用の設定」を参照してください。
各フィールドの読取専用設定を保持 all-fields-readonly-asis False 各フィールドの読取り専用設定をPDFテンプレートの定義どおりに保持する場合は、このプロパティをTrueに設定します。このプロパティは「出力ですべてのフィールドを読取専用に設定」の設定よりも優先されます。詳細は、「フィールドに対する更新可能または読取り専用の設定」を参照してください。

「Flashテンプレート」プロパティ

次のプロパティを設定すると、Flashテンプレートを制御できます。

プロパティ名 内部名 デフォルト値 説明
ラッパー・ドキュメントのページ幅 flash-page-width 792 出力PDF文書の幅をポイント単位で指定します。デフォルトは792(11インチ)です。
ラッパー・ドキュメントのページの高さ flash-page-height 612 出力PDF文書の高さをポイント単位で指定します。デフォルトは612(8.5インチ)です。
PDFのフラッシュ領域の開始X位置 flash-startx 18 文書の左端を軸の原点として使用し、PDF文書におけるFlashオブジェクトの横方向の開始位置をポイント単位で指定します。デフォルトは18(0.25インチ)です。
PDFのフラッシュ領域の開始Y位置 flash-starty 18 文書の左上隅を軸の原点として使用し、PDF文書におけるFlashオブジェクトの縦方向の開始位置をポイント単位で指定します。デフォルトは18(0.25インチ)です。
フラッシュ領域の幅 flash-width SWFにおけるポイント単位のフラッシュの幅と同じ 文書においてFlashオブジェクトが占有する領域の幅をポイント単位で入力します。デフォルトはSWFオブジェクトの幅です。
フラッシュ領域の高さ flash-height SWFにおけるポイント単位のフラッシュの高さと同じ 文書においてFlashオブジェクトが占有する領域の高さをポイント単位で入力します。デフォルトはSWFオブジェクトの高さです。

フォント・マッピングの定義

BI Publisherのフォント・マッピング機能を使用すると、RTFテンプレートまたはPDFテンプレートのベース・フォントを、発行文書で使用されるターゲット・フォントにマップできます。フォント・マッピングは、サイト・レベルまたはレポート・レベルで指定できます。フォント・マッピングはPDFおよびPowerPointの出力でのみ実行されます。

フォント・マッピングには次の2種類があります。

BI Publisherでのフォントの有効化

BI PublisherではType1フォントおよびTrueTypeフォントのセットが用意されています。これらのセットのフォントは、ターゲット・フォントとして追加設定なしで選択できます。事前定義済フォントの一覧は、「BI Publisherの事前定義済のフォント」を参照してください。

事前定義済のフォントは、$JAVA_HOME/jre/lib/fontsにあります。別のフォントにマップする場合、そのフォントをこのディレクトリに配置して、BI Publisherで実行時に使用できるようにします。環境がクラスタ化されている場合、そのフォントは各サーバー上に配置する必要があります。

サイト・レベルまたはレポート・レベルでのフォント・マッピングの設定

フォント・マッピングは、サイト・レベルまたはレポート・レベルで定義できます。

レポート・レベルの設定は、サイト・レベルの設定よりも優先されます。

フォント・マッピングの作成

管理」ページの「ランタイム構成」で、「フォント・マッピング」を選択します。

フォント・マッピングを作成するには

BI Publisherの事前定義済のフォント

BI PublisherではType1フォントおよびTrueTypeフォントのセットが用意されています。これらのセットのフォントは、ターゲット・フォントとして追加設定なしで選択できます。

次の表に、Type1フォントを示します。

Type1フォント
番号 フォント・ファミリ スタイル 太さ フォント名
1 serif 標準 標準 Time-Roman
1 serif 標準 太字 Times-Bold
1 serif イタリック体 標準 Times-Italic
1 serif イタリック体 太字 Times-BoldItalic
2 sans-serif 標準 標準 Helvetica
2 sans-serif 標準 太字 Helvetica-Bold
2 sans-serif イタリック体 標準 Helvetica-Oblique
2 sans-serif イタリック体 太字 Helvetica-BoldOblique
3 monospace 標準 標準 Courier
3 monospace 標準 太字 Courier-Bold
3 monospace イタリック体 標準 Courier-Oblique
3 monospace イタリック体 太字 Courier-BoldOblique
4 Courier 標準 標準 Courier
4 Courier 標準 太字 Courier-Bold
4 Courier イタリック体 標準 Courier-Oblique
4 Courier イタリック体 太字 Courier-BoldOblique
5 Helvetica 標準 標準 Helvetica
5 Helvetica 標準 太字 Helvetica-Bold
5 Helvetica イタリック体 標準 Helvetica-Oblique
5 Helvetica イタリック体 太字 Helvetica-BoldOblique
6 Times 標準 標準 Times
6 Times 標準 太字 Times-Bold
6 Times イタリック体 標準 Times-Italic
6 Times イタリック体 太字 Times-BoldItalic
7 Symbol 標準 標準 Symbol
8 ZapfDingbats 標準 標準 ZapfDingbats

次の表に、TrueTypeフォントを示します。すべてのTrueTypeフォントは、サブセット化されてPDFに埋め込まれます。

番号 フォント・ファミリ名 スタイル 太さ 実際のフォント 実際のフォント・タイプ
1 Albany WT 標準 標準 ALBANYWT.ttf TrueType(Latin1のみ)
2 Albany WT J 標準 標準 ALBANWTJ.ttf TrueType(日本語用)
3 Albany WT K 標準 標準 ALBANWTK.ttf TrueType(韓国語用)
4 Albany WT SC 標準 標準 ALBANWTS.ttf TrueType(簡体字中国語用)
5 Albany WT TC 標準 標準 ALBANWTT.ttf TrueType(繁体字中国語用)
6 Andale Duospace WT 標準 標準 ADUO.ttf TrueType(Latin1のみ、固定幅)
6 Andale Duospace WT 太字 太字 ADUOB.ttf TrueType(Latin1のみ、固定幅)
7 Andale Duospace WT J 標準 標準 ADUOJ.ttf TrueType(日本語用、固定幅)
7 Andale Duospace WT J 太字 太字 ADUOJB.ttf TrueType(日本語用、固定幅)
8 Andale Duospace WT K 標準 標準 ADUOK.ttf TrueType(韓国語用、固定幅)
8 Andale Duospace WT K 太字 太字 ADUOKB.ttf TrueType(韓国語用、固定幅)
9 Andale Duospace WT SC 標準 標準 ADUOSC.ttf TrueType(簡体字中国語用、固定幅)
9 Andale Duospace WT SC 太字 太字 ADUOSCB.ttf TrueType(簡体字中国語用、固定幅)
10 Andale Duospace WT TC 標準 標準 ADUOTC.ttf TrueType(繁体字中国語用、固定幅)
10 Andale Duospace WT TC 太字 太字 ADUOTCB.ttf TrueType(繁体字中国語用、固定幅)