![]() 前 |
「トリガー」タブでは、特定の条件が満たされた場合に、イベントをトリガーするルールを管理できます。これにより、アプリケーションを常にモニターしていなくても実行時の問題を追跡できます。
「トリガー」タブは次のパネルに分かれています。
トリガー・ルール: 既存のルールをリストし、ルールの追加、名前変更、削除、インポートおよびエクスポート、ルールのデフォルト・セットへのリセット、およびルールのアクティブ化と非アクティブ化が可能です。
ルールの詳細: ルールを選択すると、このパネルに次のサブタブが表示されます。
条件: トリガー・ルールの属性および値を選択します。
アクション: ルールによってトリガーされるイベントを選択します。
制約: ルールがアクティブな場合の時間制約を選択します。
灰色で表示されるルールは、モニターされているJVMでは使用できません。デフォルトでは、すべてのルールが非アクティブになっています。ルールをアクティブ化するには、横のチェック・ボックスを選択します。
新しいトリガー・ルールを追加する手順:
「トリガー・ルール」パネルで、「追加」をクリックします。
「新しいルールの追加」ウィザードの最初のステップで、トリガー・ルールの属性を選択します。「次へ」をクリックします。
トリガー・ルールの条件を選択します。このステップには、次の設定が含まれます。
最大トリガー値(数値属性)または一致文字列(数値以外の属性): トリガー・ルールで選択した属性の最大値または一致属性を指定します。
持続時間: ルールがトリガーされるまで、条件をtrueにしておく必要がある時間(秒)を指定します。
制限期間: 後でルールがトリガー可能になるまでの最小時間(秒)を指定します。
条件に合致したときにトリガーします。: 条件を満たした場合にルールをトリガーするかどうかを選択します。たとえば、トリガー値が100に設定されている場合、値が100未満から100以上に変更されると、ルールがトリガーされます。
条件から復帰したときにトリガーします: 条件を満たさなくなった場合にルールをトリガーするかどうかを選択します。たとえば、トリガー値が100に設定されている場合、値が100以上から100未満に変更されると、ルールがトリガーされます。
「次へ」をクリックします。
ルールがトリガーされたときに実行するアクションを選択します。アクションに応じて、追加データの指定が必要になる場合があります。次のアクションがあります。
アプリケーション・アラート: Java Mission Controlにアラート・ダイアログを表示します。
コンソール出力: JMXコンソールが起動されたコンソールの標準出力(stdout) (コマンド・プロンプト)に通知を送信します。
フライト記録のダンプ: JFRファイルに最後に指定した時間(秒)のフライト記録にデータがある場合は、そのデータをダンプします。
HPROFダンプ: 指定したHPROFファイルにメモリー・ダンプを開始します。
診断コマンドの起動: 指定した診断コマンドを起動し、結果を追加または上書きして、指定したLOGファイルに出力を記録します。
ファイルにロギング: 指定したTXTログ・ファイルに通知を書き込みます。
電子メールの送信: 通知を電子メールで送信します。SMTPサーバーのアドレスとポート、電子メールの受信者と送信者を構成し、セキュアな接続が必要な場合は、SSL資格証明を指定できます。
連続フライト記録の開始: 連続したフライト記録を開始します。
期限付きフライト記録の開始: 指定した時間後(秒)に、結果をJFRファイルにダンプするフライト記録を開始します。
「次」をクリックして続行するか、「終了」をクリックして、ルールをそのまま追加します。
(オプション)指定した日付、曜日、時間のみでルールをアクティブする場合は、時間制約を選択します。「次へ」をクリックします。
(オプション)ルールが属するグループを選択するか、新しいグループを指定します。ルールの名前および詳細な説明を指定します。
ウィザードの前のステップに戻り、設定を変更できます。「終了」をクリックして、ルールをリストに追加します。
ルールを編集するには、「トリガー・ルール」パネルで選択します。右側の「ルールの詳細」パネルには、3つのサブタブが表示され、各サブタブには、トリガー・ルールの属性および値、ルールによってトリガーされるアクション、およびルールをアクティブにする場合の時間制約が表示されます。
ルールの名前を変更するには、を編集するには、「トリガー・ルール」パネルでルールを選択して、「名前の変更」をクリックします。次に、ルールの新しい名前を指定し、「OK」をクリックします。
ルールをトリガーしない場合は、「トリガー・ルール」パネルで、ルールの横のチェック・ボックスの選択を解除することで非アクティブにできます。ただし、ルールを再度使用しない場合は、そのルールを選択して、「削除」をクリックすることで、リストから完全に削除できます。
ルールのセットをXMLファイルにエクスポートするには、「トリガー・ルール」パネルの「エクスポート」をクリックします。次に、エクスポートするルールを選択して、ファイル名を指定し、「OK」をクリックします。ルールのセットをXMLファイルからインポートするには、「トリガー・ルール」パネルの「インポート」をクリックし、「OK」をクリックします。
デフォルトのルールのセットにリセットするには、「トリガー・ルール」パネルの「リセット」をクリックして、確認します。これにより、すべてのルールが上書きされ、デフォルト・セットで置き換えられます。
「アプリケーション・アラート」アクションでアクティブなルールがトリガーされるたびに、対応するアラートが「トリガー・アラート」ウィンドウに追加されます。トリガーされたアプリケーション・アラートのリストは、Java Mission Controlを再起動するたびにリセットされます。
「トリガー・アラート」ウィンドウを開くには、次のいずれかを実行します。
「ウィンドウ」メニューを開き、「アラート」を選択します。
JMXコンソールをJVMに接続して、「トリガー」タブを開き、「アラート」をクリックします。
「トリガー・アラート」ウィンドウには、Java Mission Controlが起動してJVMに接続されてから、JVMでトリガーされたすべてのアプリケーション・アラートがリストされます。アラートのリストには、次の列が含まれます。
日付: アラートがトリガーされた日付。
時間: アラートがトリガーされた時刻。
ルール: アラートをトリガーしたルールの名前。
ソース: アラートがトリガーされ、JVMブラウザに表示されるJVM接続の名前。リモートJVM接続の場合、このフィールドにはIPアドレスとポート番号が表示されます。
リストのアラートを選択すると、リストの下のフィールドに詳細が表示されます。選択したアクション・イベントに応じて、異なる情報が表示されます。
「アラート時にダイアログを表示」チェック・ボックスを使用して、アプリケーション・アラートがトリガーされた場合に「トリガー・アラート」ウィンドウを開くかどうかを切り替えます。
トリガーされたアプリケーション・アラートのリストをクリアするには、「クリア」をクリックします。リストは、Java Mission Controlを再起動してもクリアされます。