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Java Flight Recorderは、イベントに関するデータを収集します。イベントは、特定の時点でJVMまたはJavaアプリケーションで発生します。各イベントには、名前、タイム・スタンプおよびオプションのペイロードがあります。ペイロードとは、CPU使用率、イベントの前と後のJavaヒープ・サイズ、ロック・ホルダーのスレッドIDなど、イベントに関連付けられているデータです。
ほとんどのイベントには、イベントが発生したスレッド、イベントの時点でのスタック・トレースおよびイベントの期間に関する情報もあります。イベントで使用可能な情報を使用して、JVMおよびJavaアプリケーションのランタイム詳細を再構築できます。
JFRは次の3つのタイプのイベントに関する情報を収集します。
持続イベントは発生に若干時間がかかり、完了時にログに記録されます。指定した期間よりも長い時間がかかったイベントのみ記録されるように、持続イベントのしきい値を設定できます。他のタイプのイベントに対してしきい値を設定することはできません。
インスタント・イベントは瞬時に発生し、すぐにログに記録されます。
サンプル・イベント(リクエスト可能なイベントとも呼ばれる)は一定間隔でログに記録され、システム・アクティビティのサンプルを提供します。サンプリングの発生頻度を構成できます。
JFRは、非常に高い詳細レベルで実行中のシステムをモニターします。これは、大量のデータを生成します。オーバーヘッドをできるだけ低く保つために、記録されるイベントのタイプは実際に必要なタイプに制限します。ほとんどの場合、非常に短い持続イベントには関心がないため、記録は持続時間が特定の意味のあるしきい値を超えたイベントに制限します。