新しい仮想サーバー

ID

内部的に参照可能な仮想サーバーの識別子。これが HTTP クライアント側に表示されることはありません。HTTP クライアント側に表示するホスト名は、「ホスト」フィールドに指定する必要があります。

ホスト

サーバーが稼動するマシンのホスト名 (1 つまたは複数)。ネットワークの DNS サーバー (UNIX システムでは /etc/hosts ファイル) に登録されている、実際のホスト名または仮想ホスト名を使用します。

状態

サーバーの状態を選択します。デフォルト値はオンです。

HTTP リスナー

HTTP リスナーを作成し、このサーバーに関連付けると、このフィールドには自動的に値が設定されます。

このフィールドを使用するときは、既存の HTTP リスナーを指定する必要があります。ただし、別の仮想サーバーで使用されているリスナーを指定しないでください。指定した場合、サーバーの再起動時に、サーバーログにエラーが表示されます。HTTP リスナーは、作成時に既存の仮想サーバーと関連付ける必要があるため、既存のすべてのリスナーはすでに別の仮想サーバーによって使用されています。

デフォルト Web モジュール

ドロップダウンリストから Web モジュールを選択します。仮想サーバーに配備されているその他の Web モジュールにマッピングできないすべての要求に対応する配備済み Web モジュールを選択します(配備されている場合)。デフォルトの Web モジュールが指定されない場合は、コンテキストルートが空の Web モジュールが使用されます。コンテキストルートが空の Web モジュールが存在しない場合は、システムのデフォルトの Web モジュールが作成され、これが使用されます。

「ログファイル」

ログメッセージをデフォルトのサーバーログに送信する場合は、この「ログファイル」フィールドを空のままにします。または、この仮想サーバーからのログメッセージが記録されるファイルのパス名を入力します。

docroot

サーバーのルートドキュメントディレクトリへの絶対パス。デフォルト値は domain-dir/docroot です。

SSO

シングルサインオン (SSO) 機能により、複数のアプリケーションが同一のサインオン情報を共有できるため、ユーザーはアプリケーションごとにサインオンする必要がなくなります。この機能を無効にすると、ユーザーは仮想サーバーのアプリケーションごとに個別に認証する必要があります。このオプションは、デフォルトでは無効になっています。

アクセスログ

アクセスログが HTTP サービスから継承される場合、有効または無効を指定します。

ディレクトリ

サーバーのアクセスログへの絶対ディレクトリパス。デフォルト値は domain-dir/logs/access です。

バッファーサイズ

0 以下の値を指定すると、バッファリングは無効になります。このフィールドが空のままの場合、アクセスログバッファーのサイズは HTTP サービスから継承されます。

書き込み間隔

アクセスログが更新されるまでの秒数。この値が 0 の場合は、バッファーが無効になります。

追加プロパティー

仮想サーバーの追加プロパティー。次のプロパティーが使用可能です。

sso-max-inactive-seconds

クライアントが活動を停止後、何秒後にユーザーのシングルサインオンの記録を削除可能にするかを指定します。シングルサインオンは同一仮想サーバー上の複数のアプリケーションに適用されるので、これらのアプリケーションのいずれかにアクセスすることでシングルサインオンの記録は有効なまま確保されます。

デフォルト値は 300 秒 (5 分) です。値を大きくするとユーザーのシングルサインオンの持続時間は長くなりますが、サーバー上のメモリー消費量も増加します。

sso-reap-interval-seconds

有効期限が切れたシングルサインオンの記録の削除を行う間隔を秒単位で指定します。

デフォルト値は 60 です。

allowLinking

true の場合、この仮想サーバー上に配備されているすべての Web アプリケーションに対し、シンボリックリンクのリソースが提供されます。個々の Web アプリケーションでこの設定をオーバーライドできます。それには、sun-web.xml ファイル内で sun-web-app のプロパティー allowLinking を次のように指定します。

<sun-web-app>
   <property name="allowLinking" 
      value="{true|false}"/>
</sun-web-app>

デフォルト値は false です。

関連操作
関連する asadmin コマンド