スレッド・プールを構成するには、「スレッド・プール」ページを使用します。
スレッド・プールを使用して、サービスを特定の数の並行スレッドに制限します。
GlassFish Serverを初めてインストールする場合は、デフォルトで2つのスレッド・プールが存在しています。http-thread-pool
という名前のスレッド・プールはネットワーク・リスナーで使用するように構成され、thread-pool-1
はORBでRMI/IIOPリクエストに使用するように構成されます。スレッド・プールを特定の種類のアプリケーションや特定のハードウェア・システムで使用する場合は、別の設定でスレッド・プールを作成するか、デフォルトのスレッド・プールを要求に応じて調整する必要があります。
Java仮想マシン(JVM)は、1回の実行で多数のスレッドをサポートできます。パフォーマンスに役立つように、GlassFish Serverは1つまたは複数のスレッド・プールを維持します。特定のスレッド・プールを特定のサービスに割り当てることができます。
1つのスレッド・プールで複数のサービスに対応できます。リクエスト・スレッドはユーザー・リクエストを処理します。サーバーはリクエストを受け取ると、スレッド・プールから使用可能なスレッドにそのリクエストを割り当てます。スレッドはクライアントのリクエストを実行し、結果を返します。たとえば、現在ビジー状態のシステム・リソースが必要な場合、スレッドはリソースが解放されるのを待機してから、リソースの使用をリクエストに許可します。
リクエスト用に確保するスレッドの最小数と最大数を指定できます。スレッド・プールはこれら2つの値の間で動的に調整されます。サーバーは、指定された最小スレッド・プール・サイズに従って、リクエスト用に確保するスレッドを割り当てます。その数は、指定された最大スレッド・プール・サイズまで増加できます。
プロセスで使用可能なスレッドの数を増やすと、プロセスが同時に応答できるリクエスト数が多くなります。
スレッド・プールごとに、次の情報が表示されます。
スレッド・プールの名前。
スレッド・プールに含まれるスレッドの最大数。
スレッド・プールに含まれるスレッドの最小数。スレッド・プールがインスタンス化されるときに、これらのスレッドが作成されます。
メッセージの処理にスレッドを使用できるようになるまでに、キューに入れることができるメッセージの最大数。
アイドル・スレッドをプールから除去するまでの時間(秒単位)。
「スレッド・プール」の表には、次のオプションも表示されます。
新規スレッド・プールを作成するボタン。
選択した1つまたは複数のスレッド・プールを削除するボタン。