クラスタは、同じアプリケーション、リソース、および構成情報を共有するGlassFish Serverインスタンスの集まりに名前を付けたものです。
クラスタは、スケーラビリティ、ロード・バランシング、および障害保護によって高可用性を実現します。あるインスタンスまたはクラスタ内のあるホストに障害が起きると、GlassFish Serverは障害を検出し、障害の起きたインスタンスからクラスタ内の他のインスタンスにリクエストをリダイレクトし、ユーザー・セッションの状態をリカバリします。クラスタ内のすべてのインスタンス上には同一のアプリケーションとリソースがあるため、インスタンスはクラスタ内の他のどのインスタンスにも処理を継続させることができます。
GlassFish Serverでは、インスタンスの存在する場所が同じホストか異なるホストかに関係なく、1つのホストの1つのユニットとしてクラスタ内のすべてのインスタンスを管理できます。
作成中のクラスタにGlassFish Serverインスタンスを追加する予定がある場合は、それらのインスタンスを追加するノードが存在していることを確認します。
ナビゲーション・ツリーで、「クラスタ」ノードを選択します。
「クラスタ」ページが開きます。
「クラスタ」ページで、「新規」をクリックします。
「新しいクラスタ」ページが開きます。
「クラスタ名」フィールドに、クラスタの名前を入力します。
名前は次の要件を満たしてください。
ASCII文字のみ使用します。
名前は英数字またはアンダースコアで始めます。
名前に含めることができるのは次の文字のみです。
小文字
大文字
数値
ハイフン
ピリオド
アンダースコア
名前はドメイン内で一意にします。また、別のクラスタ、名前付き構成、GlassFish Serverインスタンス、またはノードの名前にすることはできません。
ドメイン
、サーバー
、またはGlassFish Serverで予約されている他のキーワードを名前に使用しないでください。
「構成」ドロップダウン・リストで、クラスタが使用する名前付き構成を選択します。
注意:
「default-config
」を選択した場合は、構成を共有しないことを次の手順で指定する必要があります。「default-config
」構成は共有できません。
クラスタが使用する構成を共有するかどうかを指定します。
構成を共有しない場合は、「選択している構成のコピーの作成」オプションを選択したままにします。
クラスタが作成されると、選択した構成がコピーされます。構成のコピーには、cluster-name-config
(cluster-nameは作成しているクラスタの名前)という名前が割り当てられます。
構成を共有する場合は、「選択している構成への参照」オプションを選択します。
クラスタは、指定した既存の名前付き構成を使用します。
GlassFish Serverインスタンスをクラスタに追加します。
注意:
リモート・ホストを表す「CONFIG」タイプのノードにインスタンスを作成するには、create-local-instance
(1)サブコマンドを使用する必要があります。この目的で管理コンソールを使用することはできません。
GlassFish Serverインスタンスをクラスタに追加するで説明されているように、クラスタ作成後にインスタンスを追加することも可能です。
各インスタンスを次のように追加します。
「作成するサーバー・インスタンス」セクションで、「追加」をクリックします。
クラスタ内のインスタンスの表に行が追加されます。
「インスタンス名」フィールドに、インスタンスの名前を入力します。
「重み」フィールドに、インスタンスのロードバランシングの重みを表す整数を入力します。
ロードバランシングの重みは、クラスタに対するすべてのリクエストのうちインスタンスが処理する必要がある割合を決定します。
たとえば、2つのインスタンスで構成されるクラスタで、一方のインスタンスで4つのリクエストのうちの1つを処理し、もう一方のインスタンスで残りの3つのリクエストを処理することが必要になる場合があります。この場合、4つのリクエストのうちの1つを処理するインスタンスの重みを1に設定し、もう一方のインスタンスの重みを3に設定します。パーセントを使用する場合は、インスタンスの重みをそれぞれ25と75に設定します。
デフォルトの重みは100です。
「ノード」ドロップダウン・リストで、インスタンスが配置されるノードを選択します。
「OK」をクリックします。
「クラスタ」ページに戻ります。ページのクラスタの表にクラスタが追加されます。