グループ管理サービス(GMS)は、クラスタの監視、クラスタのメンバーシップ、およびグループ通信の各サービスを提供するインプロセス・サービスです。GMSは次の機能を実行します。
1つまたは複数のメンバー・インスタンスがクラスタに追加されるか、クラスタから削除された場合、あるいは1つまたは複数のメンバー・インスタンスに障害が発生した疑いが生じたか、障害が発生したことが確認された場合に、GlassFish Serverインスタンスの登録済モジュールに通知します。
一連のプロセス間でメッセージを送受信する機能を提供します。
ナビゲーション・ツリーで、「クラスタ」ノードを展開します。
グループ管理サービス(GMS)設定を構成するクラスタを選択します。
クラスタの「一般情報」ページが開きます。
「GMS」の「有効」チェックボックスを選択し、クラスタに対してGMSを有効にします。
このオプションはデフォルトで選択されています。クラスタに対してGMSを無効にするには、「GMS」の「有効」チェックボックスのチェックを外します。
有効にすると、クラスタ内の各サーバー・インスタンスとドメイン管理サーバー(DAS)でグループ管理サービスが開始されます。DASは、GMSが有効になっている各クラスタに参加します。
「マルチキャスト・ポート」フィールドに、グループ管理サービスがグループ・イベントのリスニングに使用するポートを入力します。
2048から32000の間の標準のUDPポート番号を指定します。デフォルトは、この範囲から自動的に生成されます。
「マルチキャスト・アドレス」フィールドに、グループ管理サービスがグループ・イベントのリスニングに使用するアドレスを入力します。
クラスD IPマルチキャスト・アドレスを指定します。クラスD IPアドレスの範囲は、239.255.255.255
から224.0.0.0
までです。アドレス224.0.0.0
は予約済のため使用できません。デフォルトは228.9XX. YYです。XXとYYは、自動的に生成される0から255の間の独立した値です。
ネットワーク・インタフェースが複数ある場合、「インタフェース・アドレスのバインド」フィールドに、グループ管理サービスのネットワーク・インタフェースのアドレスを入力します。
この設定では、クラスタ内のサーバー・インスタンスをホストしているマシンのいずれかにネットワーク・インタフェースが複数ある場合、GMSに使用するネットワーク・インタフェースを構成できます。この値は、ローカル・ネットワーク・インタフェースのIPアドレスにする必要があります。デフォルトでは、すべてのパブリック・ネットワーク・インタフェースのアドレスが使用されます。
クラスタ内のすべてのGlassFish Serverインスタンスに対して有効なアドレスを指定するには、システム・プロパティを使用してそのアドレスを各インスタンスに個別に設定します。
たとえば、DASでGMS-BIND-INTERFACE-ADDRESS-
cluster-nameというシステム・プロパティを作成します。次に、この「インタフェース・アドレスのバインド」オプションを${GMS-BIND-INTERFACE-ADDRESS-
cluster-name}
に設定してそのシステム・プロパティを指定します。最後に、クラスタ内の各インスタンスについて、GMS-BIND-INTERFACE-ADDRESS-
cluster-nameシステム・プロパティをそのインスタンスのマシンで必要なネットワーク・インタフェースのアドレスに設定します。
追加のプロパティを指定するには、「プロパティ」タブと「クラスタ・プロパティ」サブタブを選択します。
プロパティを追加するには、「プロパティを追加」ボタンをクリックします。表示される空白行で、「名前」フィールドにプロパティ名を入力し、「値」フィールドにプロパティ値を入力します。
プロパティを変更するには、そのプロパティの「値」フィールドを編集します。
プロパティを削除するには、削除するプロパティの「名前」フィールドの左側にあるチェックボックスを選択し、「プロパティを削除」ボタンをクリックします。
「保存」をクリックします。