クラスタを作成する

クラスタは、同じアプリケーション、リソース、および設定情報を共有する GlassFish Server インスタンスの集まりに名前を付けたものです。

クラスタは、スケーラビリティー、負荷分散、および障害保護によって高可用性を実現します。あるインスタンスまたはクラスタ内のあるホストに障害が起きると、GlassFish Server は障害を検出し、障害の起きたインスタンスからクラスタ内のほかのインスタンスに要求をリダイレクトし、ユーザーセッションの状態を回復します。クラスタ内のすべてのインスタンス上には同一のアプリケーションとリソースがあるため、インスタンスはクラスタ内のほかのどのインスタンスにも処理を継続させることができます。

GlassFish Server では、インスタンスの存在する場所が同じホストか異なるホストかに関係なく、1 つのホストの 1 つのユニットとしてクラスタ内のすべてのインスタンスを管理できます。

始める前に

作成中のクラスタに GlassFish Server インスタンスを追加する予定がある場合は、それらのインスタンスを追加するノードが存在していることを確認します。

  1. ナビゲーションツリーで、「クラスタ」ノードを選択します。

    「クラスタ」ページが開きます。

  2. 「クラスタ」ページで、「新規」をクリックします。

    「新しいクラスタ」ページが開きます。

  3. 「クラスタ名」フィールドに、クラスタの名前を入力します。

    名前は次の要件を満たしてください。

  4. 「設定」ドロップダウンリストで、クラスタが使用する名前付き設定を選択します。

    注 - デフォルト設定」を選択した場合は、設定を共有しないことを次の手順で指定する必要があります。「デフォルト設定」は共有できません。


  5. クラスタが使用する設定を共有するかどうかを指定します。
  6. (省略可能) GlassFish Server インスタンスをクラスタに追加します。

    注 - 遠隔ホストを表す CONFIG タイプのノードにインスタンスを作成するには、create-local-instance(1) サブコマンドを使用する必要があります。この目的で 管理コンソール を使用することはできません。


    クラスタ作成後にサーバーインスタンスを追加することも可能です。

    各インスタンスを次のように追加します。

    1. 「作成するサーバーインスタンス」セクションで、「追加」をクリックします。

      クラスタ内のインスタンスの表に行が追加されます。

    2. 「インスタンス名」フィールドに、インスタンスの名前を入力します。
    3. 「重み」フィールドに、インスタンスの負荷分散の重みを表す整数を入力します。

      負荷分散の重みは、クラスタに対するすべての要求のうちインスタンスが処理する必要がある割合を決定します。

      たとえば、2 つのインスタンスで構成されるクラスタで、一方のインスタンスで 4 つの要求のうちの 1 つを処理し、もう一方のインスタンスで残りの 3 つの要求を処理しなければならない場合があります。この場合、4 つの要求のうちの 1 つを処理するインスタンスの重みを 1 に設定し、もう一方のインスタンスの重みを 3 に設定します。パーセントを使用する場合は、インスタンスの重みをそれぞれ 25 と 75 に設定します。

      デフォルトの重みは 100 です。

    4. 「ノード」ドロップダウンリストで、インスタンスが配置されるノードを選択します。
  7. 「了解」をクリックします。

    「クラスタ」ページに戻ります。ページのクラスタの表にクラスタが追加されます。

参照

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