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Sun Storage Archive Manager 5.3 構成および管理ガイド Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Information Library (日本語) |
4. ネットワーク接続自動ライブラリのパラメータファイルの作成
archivemeta 指示: メタデータをアーカイブするかどうかの制御
scanlist_squash 指示: スキャンリストの連結の制御
setarchdone 指示: archdone フラグ設定の制御
アーカイバは、デフォルトでアーカイブセット内のファイルのアーカイブ経過時間が 4 分であるときに、それらのファイルに対してアーカイブのコピーを 1 つ書き込みます。デフォルトの動作を変更するには、アーカイブのコピー指示を使用します。アーカイブのコピー指示は、関連するアーカイブセット割り当て指示の直あとに配置する必要があります。
アーカイブのコピー指示は、1、2、3、4 のいずれかの copy-number 値から始まります。この数字のあとに、そのコピーのアーカイブ特性を指定する 1 つまたは複数の引数が続きます。アーカイブのコピー指示の形式は、次のとおりです。
copy-number [ -release | -norelease ] [archive-age] [unarchive-age]
アーカイブのコピー指示を指定するには、以降のセクションの説明に従って archiver.cmd ファイルを編集するか、または SAM-QFS Manager ソフトウェアを使用します。詳細は、SAM-QFS Manager のオンラインヘルプを参照してください。
このあとの項では、アーカイブのコピー指示の引数について説明します。
ファイルのディスク領域をアーカイブコピーの作成後に解放するように指定するには、コピー番号のあとに -release 指示を使用します。この指示の形式は、次のとおりです。
-release
例 11-2 -release 指示を使用する archiver.cmd ファイル
次の例では、グループ images に属するファイルは、ファイルのアーカイブ経過時間が 10 分に達したときにアーカイブされます。アーカイブのコピー 1 が作成されると、ディスクキャッシュ領域が解放されます。
ex_set . -group images 1 -release 10m
-norelease オプションは、-norelease とマークされたコピーがすべて作成されるまで、ディスクキャッシュの自動解放を行いません。-norelease 指示を指定すると、すべてのコピーがアーカイブされたあとでアーカイブセットは解放できる状態になりますが、リリーサが起動されてそれらを解放候補として選択するまでは、それらのファイルは解放されません。この指示の形式は、次のとおりです。
-norelease
1 つのコピーに対して -norelease 指示を使用しても、自動解放に対する効果はありません。
例 11-3 -norelease 指示を使用する archiver.cmd ファイル
次の例は、vault_tapes という名前のアーカイブセットを指定しています。2 つのコピーが作成されたあと、このアーカイブセットに関連付けられたディスクキャッシュが解放されます。
vault_tapes 1 -norelease 10m 2 -norelease 30d
アーカイブセットのすべてのコピーがアーカイブされた直後にディスク領域を確実に解放するには、-release 指示と -norelease 指示を一緒に使用します。-release と -norelease を組み合わせると、アーカイバはリリーサが起動されるのを待たずに、この組み合わせを持つコピーがすべて作成された直後にディスク領域を解放します。
ファイルをアーカイブするタイミングを変更するには、アーカイブ経過時間を指定します。表 12-1 に示すように、時間を表す h や分を表す m などの接尾辞を使用して時間を指定します。
例 11-4 アーカイブ経過時間を指定する archiver.cmd ファイル
次の例では、ディレクトリ data 内のファイルは、それらのアーカイブ経過時間が 1 時間に達したときにアーカイブされます。
ex_set data 1 1h
1 つのファイルのアーカイブコピーを複数個指定すると、1 つを除くすべてのコピーを自動的にアーカイブ解除できます。これは、さまざまなアーカイブ経過時間を使用してさまざまなメディアにファイルをアーカイブするときに実行できます。
例 11-5 アーカイブ解除経過時間を指定する archiver.cmd ファイル
次の例は、アーカイブ解除経過時間を指定する指示を示しています。パス home/users 内のファイルの第 1 コピーは、変更してから 6 分後にアーカイブされます。ファイルの経過時間が 10 週になると、アーカイバは第 2 と第 3 のアーカイブのコピーを作成し、第 1 コピーをアーカイブ解除します。
ex_set home/users 1 6m 10w 2 10w 3 10w
アーカイブ解除を制御するその他の方法については、第 12 章アーカイブセット指示 (archiver.cmd)を参照してください。
複数のメタデータのコピーが必要な場合は、archiver.cmd ファイルの fs= 指示の直後にコピー定義を配置します。
例 11-6 メタデータの複数コピーを指定する archiver.cmd ファイル
この例では、samfs7 ファイルシステムのメタデータの 1つ目のコピーが 4 時間後に、2 つ目のコピーが 12 時間後に作成されます。
fs = samfs7 1 4h 2 12h
ファイルシステムメタデータには、ファイルシステムにおけるパス名が含まれます。ディレクトリを頻繁に変更すると、新しいパス名によって新しいアーカイブのコピーが作成され、その結果、メタデータに対して指定されたボリュームが頻繁にロードされます。