D.53. tarantella object script

tarantella object コマンドのバッチスクリプトを実行するか、またはコマンドを対話形式で実行できるようにします。

構文

tarantella object script

説明

このバッチスクリプトは、tarantella object の接頭辞が付いていない標準の tarantella object コマンド (1 行に 1 コマンド) で構成されています。たとえば、tarantella object edit ではなく edit を使用します。

バッチスクリプトでは、コマンドを複数行に分けて指定する場合、バックスラッシュ (\) を使って行を区切ることができます。シャープ記号 (#) で始まる行はコメントと見なされ、無視されます。

コマンドの値に二重引用符 (") またはバックスラッシュ (\) 文字を含める必要がある場合は、バックスラッシュでそれらを保護する必要があります。たとえば、--args オプションの値として「c:\ Program Files」を使用するには、「--args "\"c:\\Program Files\""」と入力します。

このコマンドは標準入力から読み取ります。たとえば、「here-document」を使用してバッチスクリプトを実行できます。

$ tarantella object script <<EOFcommandsEOF

標準入力が空の場合は、tarantella object コマンドを対話形式で実行できます。

次の例では、組織単位 Sales および Marketing にグループ Applications を追加し、Sales OU の「「割り当て済みアプリケーションを親から継承する」」属性を false に設定します。

$ tarantella object script <<EOF
add_link
--name "o=例/ou=Sales"
"o=例/ou=Marketing"
--link "o=例/cn=Applications"
edit
--name "o=例/ou=Sales" --inherit false
EOF