アプリケーションサーバーのパスワードキャッシュに格納されているエントリを削除します。
このコマンドを使用して、アプリケーションサーバー上での認証のために常にスマートカードを使用するという設定を削除することもできます。
tarantella passcache delete { [--personpobj
| --anon | --ldap ] [ --resourceresource
] } | --filefile
次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。
オプション | 説明 |
---|---|
| パスワードキャッシュエントリを削除するユーザープロファイルオブジェクトの名前を指定します。 |
| すべての匿名ユーザー用のパスワードキャッシュエントリを削除します。 |
| サービスオブジェクトのパスワードキャッシュエントリを削除します。 |
| パスワードキャッシュエントリが適用されるアプリケーションサーバー、Microsoft Windows ドメイン、またはサービスオブジェクトの名前を指定します。 名前には、次のいずれかを指定できます。
|
| 削除するパスワードキャッシュエントリを格納したファイルを指定します。 |
--person
、--anon
、--ldap
のいずれも指定されていない場合は、指定されたリソース用のすべてのパスワードキャッシュエントリが削除されます。
--resource
が指定されていない場合は、その人物 (または匿名ユーザー) 用のすべてのパスワードキャッシュエントリが削除されます。
空白を含むオブジェクト名はすべて、引用符で囲むようにしてください ("o=例"
など)。
次の例では、ユーザー Indigo Jones 用のパスワードキャッシュエントリをすべて削除します。
$ tarantella passcache delete \ --person "o=例/cn=Indigo Jones"
次の例では、アプリケーションサーバー prague.example.com 上の匿名ユーザー用のすべてのパスワードキャッシュエントリを削除します。
$ tarantella passcache delete \ --anon --resource .../_dns/prague.example.com
次の例では、east
サービスオブジェクト用のパスワードキャッシュエントリを削除します。
$ tarantella passcache delete \ --ldap --resource east