A.6. 「クライアントデバイス」タブ

「クライアントデバイス」タブに表示される属性は、ユーザーのクライアントデバイスの設定です。このタブは、SGD を介して表示されるアプリケーションのクライアントデバイス機能の使用を制御します。

これらの設定の一覧を表示するには、コマンド行で 「tarantella config list」 コマンドを使用します。これらの設定を編集するには、「tarantella config edit」 コマンドを使用します。

このタブには、次のセクションが含まれます。

A.6.1. Windows クライアントドライブマッピング

使用法: チェックボックスを選択または選択解除します。

説明

Windows アプリケーションサーバーで実行されているアプリケーションのクライアントドライブマッピング (CDM) を有効にするかどうかを指定します。

この属性に対する変更が反映されるのは、新規ユーザーセッションだけです。

コマンド行

コマンドオプション: --array-windowscdm 1 | 0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。

次の例では、アレイの Windows CDM を有効にします。

--array-windowscdm 1

A.6.2. Unix クライアントドライブマッピング

使用法: チェックボックスを選択または選択解除します。

説明

UNIX または Linux プラットフォームのアプリケーションサーバーで実行されている CDM アプリケーションを有効にするかどうかを指定します。

UNIX プラットフォーム CDM を使用するには、オラクル Secure Global Desktop 拡張モジュール (SGD 拡張モジュール) がアプリケーションサーバーにインストールされ、稼働している必要があります。

UNIX プラットフォーム CDM を有効にしても、アレイのすべての SGD サーバーを再起動しないと、CDM サービスを利用できるようになりません。アレイを再起動せずに、手動で CDM サービスを開始するには、アレイ内のすべての SGD サーバーで tarantella start cdm コマンドを実行します。

UNIX プラットフォーム CDM を無効にしても、アレイ内のすべての SGD サーバーを再起動しないと、CDM プロセスは停止しません。アレイを再起動せずに、手動で CDM サービスを停止するには、アレイ内のすべての SGD サーバーで tarantella stop cdm コマンドを実行します。

この属性に対する変更が反映されるのは、新規ユーザーセッションだけです。

コマンド行

コマンドオプション: --array-unixcdm 1 | 0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。

次の例では、アレイの UNIX プラットフォーム CDM を有効にします。

--array-unixcdm 1

A.6.3. 動的なドライブマッピング

使用法: チェックボックスを選択または選択解除します。

説明

アレイの動的なドライブマッピングを有効にするかどうかを指定します。この機能により、USB (Universal Serial Bus) ドライブなどの取り外し可能ストレージデバイスの「ホットプラグ」が有効になります。

デフォルトでは、SGD アレイの動的なドライブマッピングは有効になっています。

動的なドライブマッピングを使用するには、アレイで CDM が有効になっている必要があります。つまり、「「Windows クライアントドライブマッピング」」または「「Unix クライアントドライブマッピング」」属性を有効にする必要があります。

UNIX および Linux プラットフォームのアプリケーションサーバーの動的なドライブマッピングを使用するには、オラクル Secure Global Desktop 拡張モジュール (SGD 拡張モジュール) がアプリケーションサーバーにインストールされ、稼働している必要があります。

この属性に対する変更は、アレイ内のすべての SGD サーバーを再起動して初めて反映されます。

コマンド行

コマンドオプション: --array-dyndevice 1 | 0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。

次の例では、アレイの動的なドライブマッピングを無効にします。

--array-dyndevice 0

A.6.4. Windows オーディオ

使用法: チェックボックスを選択または選択解除します。

説明

アレイの Windows オーディオサービスを使用可能にするかどうかを設定します。

Windows アプリケーションのオーディオを再生するには、Windows リモートデスクトップセッションホストでオーディオのリダイレクションを有効にする必要があります。

この属性に対する変更が反映されるのは、新規ユーザーセッションだけです。

コマンド行

コマンドオプション: --array-audio 1 | 0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。

次の例では、アレイの Windows オーディオサービスを無効にします。

--array-audio 0

A.6.5. Windows オーディオの音質

使用法: オプションを選択します。

説明

オーディオデータのサンプリングレート。

オーディオの音質を調整すると、送信されるオーディオデータ量が増加または減少します。

デフォルトでは、SGD で「中音質オーディオ」が使用されます。

次のサンプリングレートがあります。

  • 「低音質オーディオ」 – 8kHz

  • 「中音質オーディオ」 – 22.05kHz

  • 「高音質オーディオ」 – 44.1kHz

Windows アプリケーションをホストしているアプリケーションサーバーで「高音質オーディオ」設定がサポートされていない場合は、オーディオレートが自動的にダウングレードされます。

コマンド行

コマンドオプション: --array-audio-quality low | medium | high

使用法: オーディオの音質を指定します。

次の例では、Windows オーディオサービスに中音質オーディオを指定します。

--array-audio-quality medium

A.6.6. Unix オーディオ

使用法: チェックボックスを選択または選択解除します。

説明

アレイの UNIX プラットフォームオーディオサービスを使用可能にするかどうかを設定します。

UNIX プラットフォームオーディオは X アプリケーションでのみ使用できます。SGD 拡張モジュールのオーディオモジュールがアプリケーションサーバーにインストールされ、稼働している必要があります。

この属性に対する変更が反映されるのは、新規ユーザーセッションだけです。

コマンド行

コマンドオプション: --array-unixaudio 1 | 0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。

次の例では、アレイの UNIX プラットフォームオーディオサービスを無効にします。

--array-unixaudio 0

A.6.7. Unix オーディオの音質

使用法: オプションを選択します。

説明

オーディオデータのサンプリングレート。

オーディオの音質を調整すると、送信されるオーディオデータ量が増加または減少します。

デフォルトでは、SGD で「中音質オーディオ」が使用されます。

次のサンプリングレートがあります。

  • 「低音質オーディオ」 – 8kHz

  • 「中音質オーディオ」 – 22.05kHz

  • 「高音質オーディオ」 – 44.1kHz

コマンド行

コマンドオプション: --array-unixaudio-quality low | medium | high

使用法: オーディオの音質を指定します。

次の例では、UNIX プラットフォームオーディオサービスに中音質オーディオを指定します。

--array-unixaudio-quality medium

A.6.8. オーディオ入力

使用法: チェックボックスを選択または選択解除します。

説明

Windows アプリケーションセッションでユーザーがオーディオを録音できるかどうか。

Windows アプリケーションのオーディオを録音するには、Windows リモートデスクトップセッションホストでオーディオ録音のリダイレクションを有効にする必要があります。

この属性に対する変更が反映されるのは、新規ユーザーセッションだけです。

コマンド行

コマンドオプション: --array-audioin 1 | 0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。

次の例では、アレイの Windows アプリケーションセッションでオーディオの録音を無効にします。

--array-audioin 0

A.6.9. スマートカード

使用法: チェックボックスを選択または選択解除します。

説明

アレイのスマートカードサービスを使用可能にするかどうかを設定します。

スマートカードを使用するには、Windows リモートデスクトップセッションホストでスマートカードデバイスのリダイレクションを有効にする必要があります。

この属性に対する変更が反映されるのは、新規ユーザーセッションだけです。

コマンド行

コマンドオプション: --array-scard 1 | 0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。

次の例は、アレイのスマートカードサービスを有効にします。

--array-scard 1

A.6.10. シリアルポートマッピング

使用法: チェックボックスを選択または選択解除します。

説明

アレイのシリアルポートにアクセス可能にするかどうかを設定します。

デフォルトでは、シリアルポートへのアクセスは有効です。

シリアルポートへのアクセスをユーザーごとに設定する場合は、組織、組織単位、またはユーザープロファイルオブジェクトの「「シリアルポートマッピング」」属性を使用します。

この属性に対する変更が反映されるのは、新規ユーザーセッションだけです。

コマンド行

コマンドオプション: --array-serialport 1 | 0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。

次の例は、アレイのシリアルポートへのアクセスを有効にします。

--array-serialport 1

A.6.11. コピー&ペースト

使用法: チェックボックスを選択または選択解除します。

説明

Windows および X アプリケーションセッションのコピー&ペースト操作を、アレイで使用可能にするかどうかを設定します。

デフォルトでは、コピー&ペーストは使用可能になっています。

コピー&ペースト操作をユーザーごとに設定する場合は、組織、組織単位、またはユーザープロファイルオブジェクトの「「コピー&ペースト」」属性を使用します。

この属性に対する変更が反映されるのは、新規アプリケーションセッションだけです。

コマンド行

コマンドオプション: --array-clipboard-enabled 1 | 0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。

次の例では、Windows および X アプリケーションセッションでコピー&ペーストを有効にします。

--array-clipboard-enabled 1

A.6.12. クライアントのクリップボードセキュリティーレベル

使用法: フィールドに数値を入力します。

説明

SGD Client のセキュリティーレベル。

Windows または X アプリケーションセッションおよびクライアントドライブ上で実行中のアプリケーション間で、コピー&ペースト操作の制御に使用します。

セキュリティーレベルには、任意の正の整数を指定できます。数値が大きくなるほど、セキュリティーレベルも高くなります。デフォルトのセキュリティーレベルは 3 です。

この属性に対する変更が反映されるのは、新規アプリケーションセッションだけです。

コマンド行

コマンドオプション: --array-clipboard-clientlevel num

使用法: ここで、num は、セキュリティーレベルを指定する正の整数です。

次の例では、クライアントのクリップボードセキュリティーレベルに 3 を指定します。

--array-clipboard-clientlevel 3

A.6.13. タイムゾーンマップファイル

使用法: ファイル名をフィールドに入力します。

説明

UNIX プラットフォームクライアントデバイスと Windows アプリケーションサーバーのタイムゾーン名との間のマッピングを含むファイル。

コマンド行

コマンドオプション: --xpe-tzmapfile filename

使用法: ここで、filename は、タイムゾーンマップファイルのパスです。

次の例では、タイムゾーンマップファイルが指定されます。

--xpe-tzmapfile "%%INSTALLDIR%%/etc/data/timezonemap.txt"

A.6.14. RandR 拡張機能

使用法: チェックボックスを選択または選択解除します。

説明

アレイのアプリケーションセッションで RANDR X 拡張機能を有効にするかどうか。

デフォルトでは、RANDR X 拡張機能は無効になっています。

RANDR をユーザーごとに有効または無効にする場合は、組織、組織単位、またはユーザープロファイルオブジェクトの「「RandR 拡張機能」」属性を使用します。

この属性に対する変更が反映されるのは、新規アプリケーションセッションだけです。

コマンド行

コマンドオプション: --array-xrandr-enabled 1 | 0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。

次の例では、アプリケーションセッションの RANDR X 拡張機能を有効にします。

--array-xrandr-enabled 1

A.6.15. 編集

使用法: チェックボックスを選択または選択解除します。

説明

SGD Client で使う独自のプロファイルの編集をユーザーに許可するかどうか。

デフォルトでは、プロファイル編集は有効になっています。

プロファイル編集が無効になっている場合は、SGD 管理者を含むすべてのユーザーに対して無効になります。その場合でも、SGD 管理者は Profile Editor アプリケーションを使用してプロファイルを作成および編集できます。

プロファイル編集をユーザーごとに設定する場合は、組織、組織単位、またはユーザープロファイルオブジェクトの「「クライアントプロファイルの編集」」属性を使用します。

この属性に対する変更が反映されるのは、新規ユーザーセッションだけです。

コマンド行

コマンドオプション: --array-editprofile 1 | 0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。

次の例は、アレイのユーザープロファイル編集を有効にします。

--array-editprofile 1