B.4. 「パフォーマンス」タブ

「パフォーマンス」タブに表示される属性を使用して、SGD サーバーを調整します。

これらの設定の一覧を表示するには、コマンド行で 「tarantella config list」 コマンドを使用します。これらの設定を編集するには、「tarantella config edit」 コマンドを使用します。

B.4.1. 同時要求の最大数

使用法: フィールドに数値を入力します。

説明

サーバーが同時に処理する要求の最大数。

大まかな目安として、CPU (Central Processing Unit) の数を 4 倍した値を設定します。

この設定を高くしすぎると、パフォーマンスが低下します。

この属性に対する変更は、すぐに反映されます。

コマンド行

コマンドオプション: --tuning-maxrequests num

使用法: ここで、num は同時要求の最大数です。

次の例は、同時要求の最大数を 7 に設定します。

--tuning-maxrequests 7

B.4.2. 同時ユーザーセッションの最大数

使用法: フィールドに数値を入力します。

説明

同時ユーザーセッションの最大数。ユーザーセッションは、SGD Client と SGD サーバーの間の接続として定義されます。

上限値に達すると、新たな接続は拒否されます。

この設定を高くしすぎると、パフォーマンスが低下します。

この属性に対する変更は、すぐに反映されます。

コマンド行

コマンドオプション: --tuning-maxconnections num

使用法: ここで、num は同時ユーザーセッションの最大数です。

次の例は、同時ユーザーセッションの最大数を 1000 に設定します。

--tuning-maxconnections 1000

B.4.3. ファイル記述子の最大数

使用法: フィールドに数値を入力します。

説明

許容できる open ファイル記述子の最大数。

この値を増やすと、処理できる同時接続の数が増えます。

この値は、すべての SGD サーバーコンポーネントに影響を与えます。

この設定を高くしすぎると、パフォーマンスが低下します。

この属性に対する変更は、サーバーを再起動した時点で反映されます。

コマンド行

コマンドオプション: --tuning-maxfiledescriptors num

使用法: ここで、num は open ファイル記述子の最大数です。

次の例は、open ファイル記述子の最大数を 4096 に設定します。

--tuning-maxfiledescriptors 4096

B.4.4. JVM サイズ

使用法: フィールドに数値を入力します。

説明

これらの属性は、SGD サーバーの Java Runtime Environment (JRE) に割り当てるメモリーのサイズと拡張率を制御します。次の属性を使用できます。

  • SGD サーバーの Java Virtual Machine (JVM) に初期状態で割り当てるメモリーの容量 (MB)。この値は、ホスト上のランダムアクセスメモリー (RAM) の容量未満に設定します。

  • 拡張係数 (%)。必要なときに JVM ソフトウェアのメモリーを動的に増やすのに使用されます。

  • サーバーの JVM の最大サイズの絶対値 (MB)。この値を超えることは決してありません。

この設定を高くしすぎると、パフォーマンスが低下します。

この属性に対する変更は、サーバーまたは JVM ソフトウェアを再起動した時点で反映されます。

コマンド行

コマンドオプション: --tuning-jvm-initial MB

使用法: ここで、MB は、JVM ソフトウェアへの初期メモリー割り当て (M バイト) です。

コマンドオプション: --tuning-jvm-scale percent

使用法: ここで、percentage は動的な拡張係数 (%) です。

コマンドオプション: --tuning-jvm-max MB

使用法: ここで、MB は、JVM ソフトウェアへの最大メモリー割り当て (M バイト) です。

次の例は、JVM ソフトウェアの初期サイズを 58M バイトに設定します。JVM ソフトウェアのメモリーの容量は、必要に応じて 150% まで拡張できます。JVM ソフトウェアの最大サイズは、512M バイトに設定されます。

--tuning-jvm-initial 58
--tuning-jvm-scale 150
--tuning-jvm-max 512

B.4.5. 毎日のリソース同期時刻

使用法: フィールドに数値を入力します。

説明

アレイで使用可能にした場合、毎日リソースの同期を開始する時刻。

サーバーのローカルタイムゾーンを使用します。

24 時間形式で時間を指定します。たとえば、午後 4 時には 16:00 を使用します。

この属性に対する変更は、すぐに反映されます。

コマンド行

コマンドオプション: --tuning-resourcesync-time hh:mm

使用法: ここで、hh:mm は 24 時間形式の時間です。

次の例は、リソース同期の時刻を 4:00 (午前 4 時) に設定します。

--tuning-resourcesync-time 4:00

B.4.6. 負荷分散グループ

使用法: フィールドにこの SGD サーバーの負荷分散グループを入力します。

説明

この属性は、アレイ内の SGD サーバーの負荷分散グループを識別する文字列です。この情報は、アプリケーションの負荷分散に使用できます。

この属性を使用すると、最適な帯域幅の使用量が実現されます。可能な場合、SGD サーバーはアプリケーションサーバーと同じ負荷分散グループから選択されます。

アレイが広域ネットワーク (WAN) に拡がっているか、低速リンクを含んでいる場合で、負荷分散を使用している場合を除いて、この属性を空のままにしておきます。

複数の文字列を設定することができますが、アプリケーションの起動に時間がかかります。

使用する場合は、アレイ内のすべての SGD サーバーで、組織階層内のすべてのアプリケーションサーバーオブジェクトに対してこの属性を設定します。

コマンド行

コマンドオプション: --server-location location

使用法: ここで、location は、アレイ内の SGD サーバーの負荷分散グループを識別する文字列です。

次の例は、boston の場所を指定します。

--server-location boston