SGD 管理者は、SGD 経由で実行中のアプリケーションから使用しているコンピュータ上のドライブにアクセスできるようにするかどうかを構成します。
UNIX、Linux、または Mac OS X プラットフォームのコンピュータを使用している場合は、デフォルトで、ホームディレクトリが「My Home」と呼ばれるドライブにマップされます。しかし、ユーザーはアプリケーションで使用するドライブを設定できます。そうするには、クライアント構成設定ファイル $HOME/.tarantella/native-cdm-config
を編集します。このファイルは、SGD Client のインストール時に自動的に作成されます。このファイルには、マップされたドライブの作成方法に関する詳細な手順が含まれています。
この設定ファイルには、<path>
<type>
<label>
という形式のエントリが含まれます。ここで、各要素は次のとおりです。
<path>
は、クライアントファイルシステムの絶対パス名です
<type>
は、unknown、fixed、floppy、cdrom、remote のいずれかです
<label>
は、アプリケーションセッションで使用される名前です
ドライブごとに改行し、フィールド間は空白かタブで区切ります。空白やタブを含む <path>
フィールドまたは <label>
フィールドは、引用符で囲みます。
<path>
フィールドと <label>
フィールドでは、環境変数を使用できます。それらはドル記号 ($) で区切ります。リテラルの $ を使用するには、それをもう 1 つの $ でエスケープします。
設定ファイルの例を、次に示します。
[CDM] $HOME$ fixed "My Home" /tmp/$USER$ fixed Temp "/mnt/win/My Documents" fixed "My Local Documents" [/CDM]
構成ファイルに加えた変更は、いったんログアウトしてから SGD にログインするまで有効になりません。
マップされたクライアントドライブのアクセス権は、ドライブ名のあとの括弧内に示されます。(rw)
は読み取り/書き込みアクセス権を意味し、(ro)
は読み取り専用アクセス権を意味します。
SGD の使用中に USB (Universal Serial Bus) メモリースティックなどの取り外し可能ドライブを取り付けると、そのデバイスは自動的に検出され、使用できる状態になります。
取り外し可能ドライブを使用するには、SGD 管理者が取り外し可能ドライブのサポートを有効にする必要があります。
UNIX および Linux プラットフォームのクライアントデバイスでは、取り外し可能デバイスが自動的に検出されない場合、取り外し可能デバイスがないか、$HOME/.tarantella/native-cdm-config
構成ファイルの [DYNAMICSTORAGE]
セクションに一覧表示されている場所が監視されます。クライアントプラットフォームに応じて、次のデフォルトのシステムの場所が、このファイルの [DYNAMICSTORAGE]
セクションに一覧表示されます。
クライアントプラットフォーム | デフォルトの場所 | タイプ |
---|---|---|
Linux |
|
|
Oracle Solaris |
|
|
Sun Ray |
|
|
Mac OS X |
|
|
取り外し可能ドライブが別の場所で使用されている場合は、[DYNAMICSTORAGE]
セクションに 1 つまたは複数のエントリを追加します。たとえば、次のエントリを追加すると、SGD は、取り外し可能ドライブがないか、クライアントプラットフォームのデフォルトの場所に加えて、/opt
ディレクトリも監視するようになります。
[DYNAMICSTORAGE] ... /opt removable [/DYNAMICSTORAGE]