このセクションでは、SGD Gateway のロギング機能と診断機能について説明します。
このセクションの内容は、次のとおりです。
SGD Gateway のロギングでは、Java Logging アプリケーションプログラミングインタフェース (API) が使用されます。Java でのロギングの実装については、http://download.oracle.com/javase/6/docs/technotes/guides/logging/overview.html を参照してください。
SGD Gateway ではロギングプロパティー構成ファイル logging.properties
が提供されています。このファイルは /opt/SUNWsgdg/proxy/etc
ディレクトリにあります。
logging.properties
ファイルを編集して、デフォルトのロギングレベルを変更したり、特定の SGD Gateway サービスのロギングレベルを構成したりできます。logging.properties
ファイルでは、各 SGD Gateway サービスは async.channel
エントリで表されます。
たとえば、TCP の着信接続と発信接続のロギングレベルを上げるには、TCP サービスのロギングレベルを FINEST
に設定します。logging.properties
ファイルで、次の行のコメントを解除します。
# async.channel.tcp.level=FINEST
FileHandler
クラスのドキュメントに、logging.properties
ファイルで使用できるロギングレベルパラメータが記載されています。
logging.properties
ファイルを編集してロギングレベルを変更した場合、変更を有効にするには SGD Gateway を再起動する必要があります。
SGD Gateway リフレクションサービスを使用してロギングレベルを変更することもできます。リフレクションサービスの構成と使用については、「リフレクションサービス」を参照してください。
SGD Gateway に問題が発生した場合は、次のログファイルを調べてください。
ルーティングプロキシのログファイル。これらのログファイルの場所と名前は、logging.properties
ファイルで設定されます。デフォルトでは、SGD Gateway はルーティングプロキシのログファイルを SGD Gateway ホストの /opt/SUNWsgdg/proxy/var/log
ディレクトリに作成します。
逆プロキシのログファイル。HTTP 接続および HTTPS 接続の負荷分散およびプロキシサーバーのアクティビティーの詳細は、SGD Gateway ホストの /opt/SUNWsgdg/httpd/
ディレクトリの Apache ログファイルに記録されます。
apache-version
/logs
SGD サーバーのログファイル。アレイ内の各 SGD サーバーは、SGD サーバーホストの /opt/tarantella/var/log
ディレクトリのログファイルにエラーメッセージを書き込みます。SGD サーバーのロギングの構成についての詳細は、『オラクル Secure Global Desktop 管理者ガイド (リリース 4.7 用)』の、監視およびロギングに関する第 6 章を参照してください。
SGD Gateway の起動時に、ルーティングプロキシのプロセス ID が SGD Gateway ホスト上の /opt/SUNWsgdg/proxy/var/run/proxy.pid
ファイルに保存されます。
逆プロキシのプロセス ID は /opt/SUNWsgdg/httpd/
ファイルに保存されます。このファイルの場所は、apache-version
/logs/httpd.pidhttpd.conf
Apache 設定ファイルの PidFile
指令を使用して変更できます。
実行中の SGD Gateway プロセスを表示するには、SGD Gateway ホストで次のコマンドを使用します。
# ps -ef| grep SUNWsgdg
次のコマンドを使用すると、SGD Gateway の構成を確認できます。
gateway status – SGD Gateway のステータス情報を表示します。
SGD Gateway ホストで次のコマンドを実行します。
# /opt/SUNWsgdg/bin/gateway status
このコマンドの詳細については、「gateway status」も参照してください。
tarantella gateway list – SGD アレイで使用することを承認されている SGD Gateway のリストを表示します。
アレイ内の任意の SGD サーバーで次のコマンドを実行します。
$ tarantella gateway list
tarantella gateway コマンドの使用方法の詳細については、「tarantella gateway コマンド」を参照してください。
tarantella config list – SGD アレイのグローバル設定を表示します。
任意の SGD サーバーで次のコマンドを実行して、--security-gateway
属性の設定を表示します。この属性により、SGD Gateway の使用を許可される SGD Client が決まります。
$ tarantella config list --security-gateway
この属性の詳細については、「--security-gateway 属性」を参照してください。