B.7. 「X プロトコルエンジン」タブ

「X プロトコルエンジン」タブに表示される属性を使用して、グラフィカルエミュレータプロセスを調整します。

これらの設定の一覧を表示するには、コマンド行で 「tarantella config list」 コマンドを使用します。これらの設定を編集するには、「tarantella config edit」 コマンドを使用します。

属性に対する変更が反映されるのは、新規のプロトコルエンジンに限られます。既存のプロトコルエンジンに影響はありません。

B.7.1. モニターの解像度

使用法: フィールドに数値を入力します。

説明

想定するデフォルトのモニター解像度 (dpi)。

アプリケーションの「「モニターの解像度」」属性を使って、この値をオーバーライドできます。

コマンド行

コマンドオプション: --xpe-monitorresolution dpi

使用法: ここで、dpi はモニターの解像度 (dpi) です。

次の例は、96 dpi のモニター解像度を指定します。

--xpe-monitorresolution 96

B.7.2. フォントパス

使用法: フィールドにフォントディレクトリのパス名を入力します。

説明

X プロトコルエンジンで使うフォントを格納した SGD ホスト上のディレクトリ。

フォントパスは検索順に記載されています。

%%INSTALLDIR%% を使って、SGD のインストールディレクトリを表します。

フォントサーバーを記述できます (たとえば、tcp/boston:7000)。

コマンド行

コマンドオプション: --xpe-fontpath fontpath

使用法: ここで、fontpath はフォントディレクトリのリストです。フォントパスの各ディレクトリをコンマ (,) で区切ります。

次の例は、X プロトコルエンジンで使用されるフォントディレクトリのリストを指定します。

--xpe-fontpath %%INSTALLDIR%%/etc/fonts/misc,\ 
%%INSTALLDIR%%/etc/fonts/TTF,%%INSTALLDIR%%/etc/fonts/Type1

B.7.3. クライアントウィンドウのサイズ

使用法: フィールドに水平および垂直のディスプレイのサイズ (ピクセル数) を入力します。

説明

このサーバーに接続するクライアントデバイス用として受け付ける水平ディスプレイ解像度の最大値と垂直ディスプレイ解像度の最大値。

これらの属性を使用して、次のものに対して最大のディスプレイサイズを構成します。

クリッピングの問題を回避するには、これらの属性をサポートされる最大限のディスプレイ解像度に設定します。

コマンド行

コマンドオプション: --xpe-cwm-maxwidth pixels

コマンドオプション: --xpe-cwm-maxheight pixels

使用法: ここで、pixels は最大表示幅または最大表示高の値です。

次の例は、ディスプレイの最大サイズを 1280 x 960 ピクセルに設定します。

--xpe-cwm-maxwidth 1280
--xpe-cwm-maxheight 960

B.7.4. セッション開始タイムアウト

使用法: フィールドに数値を入力します。

説明

X アプリケーションが接続するまで X プロトコルエンジンが待機する期間 (秒)。

コマンド行

コマンドオプション: --xpe-sessionstarttimeout seconds

使用法: ここで、seconds はタイムアウト値 (秒) です。

次の例は、X セッションを開始するときの 60 秒のタイムアウト値を指定します。

--xpe-sessionstarttimeout 60

B.7.5. セッションの最大数

使用法: フィールドに数値を入力します。

説明

各 X プロトコルエンジンが処理するエミュレータセッションの最大数。

需要を満たすために、さらに多くの X プロトコルエンジンが起動されます。

コマンド行

コマンドオプション: --xpe-maxsessions num

使用法: ここで、num はアプリケーションセッションの最大数です。

次の例は、セッションの最大数を、X プロトコルエンジンあたり 20 に設定します。

--xpe-maxsessions 20

B.7.6. 終了タイムアウト

使用法: フィールドに数値を入力します。

説明

アクティブな接続がない状態で、X プロトコルエンジンプロセスが稼働し続ける期間 (秒)。

コマンド行

コマンドオプション: --xpe-exitafter secs

使用法: ここで、num は期間 (秒) です。

次の例では、アクティブな接続がない場合、プロトコルエンジンは 60 秒後に終了します。

--xpe-exitafter 60

B.7.7. コマンド行引数

使用法: フィールドにコマンド行引数を入力します。

説明

プロトコルエンジンに対する任意の引数。たとえば、ログファイルの名前を指定します。

この設定は、テクニカルサポートから依頼された場合にのみ変更してください。

コマンド行

コマンドオプション: --xpe-args args

使用法: ここで、args は、プロトコルエンジンに渡す引数です。

次の例は、プロトコルエンジンのエラーログファイルを指定します。

--xpe-args xpeerror.log