SGD では、アプリケーションから、コンピュータに接続されたプリンタに印刷できます。
通常、印刷に使用するプリンタを選択できます。ただし、一部のアプリケーションでは、デフォルトのプリンタにしか印刷できない場合があります。
印刷ジョブの管理には、Webtop の印刷領域を使用します。印刷領域には、印刷キュー内の現在のジョブ数、および印刷ジョブの管理用コントロールが表示されます (図1.15「SGD Webtop の印刷領域」 を参照)。
ドキュメントが印刷中である場合、印刷キュー内の印刷ジョブの個数が Webtop 上に表示されます。
印刷を一時的に停止するには、「一時停止」リンクをクリックします。印刷が一時停止されると、図1.16「印刷一時停止アイコン」に示すようにプリンタアイコンの表示が変わります。
印刷を一時停止した場合、保留中の印刷ジョブはすべて、ユーザーが印刷を取り消すか再開するまで印刷キュー内に保持されます。
一時停止した印刷を再開するには、「再開」リンクをクリックします。
印刷ジョブをすべて削除するには、「すべて取消し」リンクをクリックします。
印刷ジョブを個別に管理するには、「すべてのジョブのリスト」ボタンをクリックします。Webtop に、キュー内のすべての印刷ジョブの一覧とそれらの各ジョブの情報が表示されます。たとえば、コピー枚数や使用するプリンタなどです。
印刷を一時停止した場合は、
をクリックすると、その印刷ジョブだけが印刷されます。
印刷ジョブを取り消すには、
をクリックします。
SGD では、UNIX プラットフォームアプリケーションから、コンピュータに接続されたプリンタに印刷できます。
アプリケーションサーバー上の端末ウィンドウから、デフォルトプリンタにファイルを印刷するには、次のコマンドを入力します。
$ lp file
あるいは、SGD 管理者が構成した任意のクライアントプリンタを指定することもできます。
たとえば、salesprinter
という名前のクライアントプリンタが
SGD
管理者によって構成されている場合、次のコマンドを使用できます。
$ lp -d salesprinter file
次のコマンドを実行すると、
が Windows
コンピュータ上のデフォルトプリンタに印刷されます。
file
$ lp file
コンピュータ上のあるポートに印刷することもできます。次に例を示します。
$ lp -d LPT1: file
また、コンピュータからアクセス可能なネットワークプリンタの UNC (Universal Naming Convention) 名を指定して印刷することもできます。UNC 名を使用するには、プリンタ名を引用符で囲み、シェルに応じた方法でバックスラッシュをエスケープする必要があります。次に例を示します。
$ lp -d '\\\\PRTSERVER\\HPLJ5' file
UNC 名の問題を回避するには、次のような「フレンドリ」な名前を使って印刷します。
$ lp -d label-printer file
この場合、SGD 管理者によってこのフレンドリな名前が構成されている必要があります。
SGD では、Windows アプリケーションから、コンピュータに接続されたプリンタに印刷できます。
Microsoft Windows アプリケーションから UNIX、Linux、または Max OS X プラットフォームコンピュータへの印刷を行うと、SGD 管理者によって構成されたクライアントプリンタが表示されます。
ユーザー独自のクライアントプリンタを構成する方法の詳細については、「クライアントプリンタの構成」を参照してください。
SGD は、PDF 印刷を使用することもできます。その場合、Adobe PDF 形式を使用することでプリンタドライバの問題の多くが避けられます。
SGD には、Universal PDF プリンタと Universal PDF ビューアという 2 つの PDF プリンタがあります。
Microsoft Windows コンピュータでは、「Universal PDF Printer」プリンタは、印刷ジョブを Adobe Reader 内の PDF ファイルとして表示します。この PDF ファイルはデフォルトプリンタで印刷されます。「Universal PDF Viewer」プリンタは、印刷ジョブを Adobe Reader 内の PDF ファイルとして表示します。ユーザーは、PDF ファイルを印刷するかまたは保存するかを決定できます。
UNIX、Linux、および Mac OS X プラットフォームのコンピュータでは、「Universal PDF Printer」プリンタと「Universal PDF Viewer」プリンタに違いはありません。印刷ジョブは常に PDF ビューア内の PDF ファイルとして表示されます。ユーザーは、PDF ファイルを印刷するかまたは保存するかを決定できます。
Windows アプリケーションから通常の方法で印刷を実行し、アプリケーションの「印刷」ダイアログボックスで「Universal PDF Printer」または「Universal PDF Viewer」を選択します。
UNIX または Linux プラットフォームのアプリケーションサーバー上で実行されているアプリケーションから印刷するには、印刷コマンドの一部として PDF プリンタを指定しながら通常の方法で印刷します。次に例を示します。
$ lp -d "Universal PDF Printer" file
$ lpr -P "Universal PDF Viewer" file
file は PostScript ファイルである必要があるため、アプリケーションが PostScript を出力できる必要があります。
Windows コンピュータでは、PDF ファイルは Adobe Reader に表示されます。ユーザーが選択するプリンタに応じて、次のいずれかが適用されます。
「Universal PDF プリンタ」プリンタが選択されている場合、PDF ファイルは自動的にデフォルトプリンタで印刷されます。Adobe Reader は最小化された状態で実行され、印刷ジョブが完了しても終了しません。
「Universal PDF ビューア」プリンタが選択されている場合、PDF ファイルは Adobe Reader のウィンドウに表示されます。ユーザーは、このファイルを印刷するかまたは保存するかを決定できます。
UNIX、Linux、および Mac OS X プラットフォームのコンピュータでは、PDF ファイルは PDF ビューアに表示されます。ユーザーは、PDF ファイルを印刷するかまたは保存するかを決定できます。印刷ジョブは常に PDF ビューアに表示されるため、「Universal PDF プリンタ」プリンタと「Universal PDF ビューア」プリンタに違いはありません。
アプリケーションから印刷しても出力されない場合には、次の表を使用して、考えられる原因について検討してください。
考えられる原因 | 詳細情報 |
---|---|
印刷を一時停止しましたか。 | Webtop 上に印刷が一時停止されていることを示す情報がないことを確認します。図1.16「印刷一時停止アイコン」を参照してください。 |
プリンタは正しく設定されていますか。 | プリンタが正しく設定されているか確認します。それにはたとえば、ブラウザから Web ページをプリンタに印刷します。 |
適切なプリンタに対して印刷を実行しましたか。 | 印刷先のプリンタを選択できます。プリンタを選択しない場合、出力はデフォルトのプリンタに送信されます。 どのプリンタがデフォルトプリンタであるかを確認するには、Webtop 上のプリンタアイコンをポイントします。デフォルトプリンタの名前を示すメッセージが表示されます。 デフォルトプリンタを変更するには、SGD からいったんログアウトしてデフォルトプリンタを変更したあと、SGD に再度ログインする必要があります。 |
「利用可能なクライアントプリンタなし」というメッセージが表示されますか? | Webtop に「利用可能なクライアントプリンタなし」というメッセージが表示されていないこと、およびプリンタアイコンに赤い×印が付いていないことを確認します。これは SGD が、使用しているコンピュータまたはプリンタでの印刷をサポートしていないことを示しています。 SGD 管理者は、印刷を可能にすることができます。 |
上記のいずれによっても印刷の問題を解決できない場合は、SGD 管理者に連絡してください。