D.55. tarantella passcache delete

アプリケーションサーバーのパスワードキャッシュに格納されているエントリを削除します。

注記

このコマンドを使用して、アプリケーションサーバー上での認証のために常にスマートカードを使用するという設定を削除することもできます。

構文

tarantella passcache delete { [--person pobj | --anon | --ldap ]
                              [ --resource resource ]
                            } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。

オプション

説明

--person

パスワードキャッシュエントリを削除するユーザープロファイルオブジェクトの名前を指定します。

--anon

すべての匿名ユーザー用のパスワードキャッシュエントリを削除します。

--ldap

サービスオブジェクトのパスワードキャッシュエントリを削除します。

--resource

パスワードキャッシュエントリが適用されるアプリケーションサーバー、Microsoft Windows ドメイン、またはサービスオブジェクトの名前を指定します。

名前には、次のいずれかを指定できます。

  • アプリケーションサーバーオブジェクト (例: "o=appservers/cn=paris")。

  • DNS 名 (".../_dns/paris.example.com" など)。

  • Windows ドメイン (".../_wns/indigo.dom" など)。

  • アレイを示す ".../_array"。これは、SGD にログインするために使用されるパスワードをキャッシュするときに使用されます。「パスワードキャッシュの使用」を参照してください。

  • サービスオブジェクト名。「サービスオブジェクトの使用」を参照してください。

--file

削除するパスワードキャッシュエントリを格納したファイルを指定します。

--person--anon--ldap のいずれも指定されていない場合は、指定されたリソース用のすべてのパスワードキャッシュエントリが削除されます。

--resource が指定されていない場合は、その人物 (または匿名ユーザー) 用のすべてのパスワードキャッシュエントリが削除されます。

注記

空白を含むオブジェクト名はすべて、引用符で囲むようにしてください ("o=例" など)。

次の例では、ユーザー Indigo Jones 用のパスワードキャッシュエントリをすべて削除します。

$ tarantella passcache delete \
--person "o=例/cn=Indigo Jones"

次の例では、アプリケーションサーバー prague.example.com 上の匿名ユーザー用のすべてのパスワードキャッシュエントリを削除します。

$ tarantella passcache delete \
--anon --resource .../_dns/prague.example.com

次の例では、east サービスオブジェクト用のパスワードキャッシュエントリを削除します。

$ tarantella passcache delete \
--ldap --resource east