このセクションでは、Administration Console を使って、SGD を介して表示できるアプリケーションオブジェクトを作成する方法、およびそのアプリケーションを起動するためのリンクをユーザーの Webtop 上に表示する方法について説明します。
Administration Console の「アプリケーション」タブでは、ユーザーが SGD を介して実行できるアプリケーションを構成します。図3.20「「アプリケーション」タブ」を参照してください。「アプリケーションサーバー」タブでは、アプリケーションを実行するアプリケーションサーバーを設定します。図3.27「「アプリケーションサーバー」タブ」を参照してください。
アプリケーションオブジェクトは、必ずアプリケーション組織 (コマンド行では o=applications
) に含まれています。アプリケーションサーバーオブジェクトは、必ずアプリケーションサーバー組織 (コマンド行では o=appservers
) に含まれています。
ディレクトリ (組織単位) オブジェクトを使用して、これらの組織を分割できます。たとえば、ディレクトリオブジェクトを使って、特定の部門で使用されるアプリケーションを格納できます。また、アプリケーションやアプリケーションサーバーをグループに整理することもできます。
SGD では、ユーザープロファイル、アプリケーション、およびアプリケーションサーバーの間にリンクまたは関係があります。Administration Console では、これらのリンクを割り当てと呼びます。それぞれの関係は、割り当てタブから管理されます。たとえば、ユーザープロファイルオブジェクトには、ユーザーに割り当てられるすべてのアプリケーションオブジェクトを示す「割り当て済みのアプリケーション」タブが用意されています。これらは、ユーザーの Webtop 上に表示されるアプリケーションです。同様に、アプリケーションオブジェクトには、アプリケーションを実行できるアプリケーションサーバーを示す「ホストしているアプリケーションサーバー」タブが用意されています。
アプリケーションをユーザーに割り当てるために、LDAP ディレクトリの検索を使用するように SGD を構成できます。これは、DSI (Directory Services Integration) と呼ばれます。DSI を構成する方法の詳細は、『オラクル Secure Global Desktop 管理者ガイド (リリース 4.7 用)』を参照してください。
Administration Console で、「アプリケーション」タブをクリックし、アプリケーションオブジェクトを選択します。
「一般」タブがオブジェクトビューに表示されます。
アプリケーションを実行できるアプリケーションサーバーを指定します。
「ホストしているアプリケーションサーバー」タブをクリックします。図3.21「「ホストしているアプリケーションサーバー」タブ」を参照してください。
「編集可能な割り当て」テーブルの「追加」をクリックします。
「アプリケーションサーバー割り当ての追加」ウィンドウが表示されます。図3.22「「アプリケーションサーバー割り当ての追加」ウィンドウ」を参照してください。
アプリケーションサーバーの位置を指定します。
「検索」フィールドを使用してアプリケーションサーバーオブジェクトを見つけるか、ナビゲーションツリーをブラウズします。
アプリケーションサーバーオブジェクトの横にあるチェックボックスを選択し、「追加」をクリックします。
複数のアプリケーションサーバーオブジェクトを選択した場合は、SGD によって、アプリケーションサーバー間の負荷分散が行われます。
アプリケーションサーバーオブジェクトを含むグループオブジェクトを選択した場合は、そのグループ内のすべてのアプリケーションサーバーオブジェクトが選択されます。
「有効なアプリケーションサーバー」テーブルが、選択したアプリケーションサーバーオブジェクトで更新されます (図3.23「更新された「ホストしているアプリケーションサーバー」タブ」を参照)。
Webtop 上にアプリケーションを表示するユーザーを指定します。
「割り当て済みのユーザープロファイル」タブをクリックします。図3.24「「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ」を参照してください。
「編集可能な割り当て」テーブルの「追加」をクリックします。
「ユーザー割り当ての追加」ウィンドウが表示されます (図3.25「「ユーザー割り当ての追加」ウィンドウ」を参照)。
ユーザープロファイルの位置を指定します。
「検索」フィールドを使用してユーザープロファイルを見つけるか、ナビゲーションツリーをブラウズします。
アプリケーションオブジェクトは、ユーザープロファイルまたはディレクトリオブジェクトに割り当てることができます。
アプリケーションオブジェクトをディレクトリオブジェクトに割り当てた場合は、そのディレクトリオブジェクトに含まれるすべてのユーザープロファイルが自動的にそのアプリケーションを受け取ります。これは、継承と呼ばれます。アプリケーションオブジェクトをディレクトリオブジェクトに割り当てると、より効率的です。
ユーザープロファイルの横にあるチェックボックスを選択し、「追加」をクリックします。
「有効なユーザープロファイル」テーブルが、選択したユーザーで更新されます。図3.26「更新された「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ」を参照してください。
アプリケーションが Webtop 上に表示されていることを確認します。
場合によっては、いったんログアウトしてから、UNIX または Linux システムのユーザー名とパスワードを使ってログインして、Webtop 上のアプリケーションを確認する必要があります。
アプリケーションオブジェクトの作成および割り当てには、次の手順が必要です。
アプリケーションサーバーオブジェクトを作成します。
この手順では、アプリケーションを実行するアプリケーションサーバーの名前と場所を指定します。
「アプリケーションサーバーオブジェクトを作成する方法」を参照してください。
アプリケーションオブジェクトを作成します。
この手順では、ユーザーがアプリケーションを起動するときに実行するコマンドとアプリケーションの表示方法を指定します。
「アプリケーションオブジェクトを作成する方法」を参照してください。
アプリケーションオブジェクトを割り当てます。
この手順では、アプリケーションサーバーオブジェクトをアプリケーションオブジェクトに割り当てて、SGD がアプリケーションの実行場所を認識できるようにします。次に、アプリケーションオブジェクトを「ユーザープロファイル」タブのオブジェクトに割り当てて、SGD がアプリケーションのリンクをユーザーの Webtop 上に配置できるようにします。
「アプリケーションオブジェクトを割り当てる方法」を参照してください。
オブジェクトを作成し、それらを割り当てることができるのは、SGD 管理者に限られます。
次の手順では、Windows アプリケーションオブジェクトを作成し、割り当てる方法について説明します。他のアプリケーションタイプについても、原則は同じです。
コマンド行で、tarantella object コマンド群を使って、これらのすべての手順を実行することもできます。
Administration Console で、「アプリケーションサーバー」タブをクリックします。
アプリケーションサーバーオブジェクトを作成します。
アプリケーションサーバーオブジェクトをアプリケーションサーバー組織に直接作成します (図3.27「「アプリケーションサーバー」タブ」を参照)。作成したアプリケーションは、必要に応じて、あとで別の場所に移動できます。
コンテンツ領域の「新規」をクリックします。
「新規オブジェクトの作成」ウィンドウが表示されます。
「名前」フィールドに、アプリケーションサーバーの名前を入力します。
たとえば、rome
とします。
「アプリケーションサーバー」オプションが選択されていることを確認し、「作成」をクリックします。
「新規オブジェクトの作成」ウィンドウが閉じ、コンテンツ領域に新しいオブジェクトが反映されます。図3.28「新しく作成されたアプリケーションサーバーオブジェクト」を参照してください。
「新規オブジェクトの表示」リンクをクリックします。
アプリケーションサーバーオブジェクトの「一般」タブがオブジェクトビューに表示されます (図3.29「アプリケーションサーバーオブジェクトの「一般」タブ」を参照)。
アプリケーションサーバーオブジェクトを構成します。
「アドレス」フィールドに、アプリケーションサーバーの完全修飾ドメイン名システム (DNS) 名を入力します。
たとえば、rome.example.com
とします。
「アプリケーション起動」チェックボックスが選択されていることを確認します。
これにより、そのアプリケーションサーバーがアプリケーションの実行に使用可能であることが SGD に通知されます。
「ドメイン名」フィールドに、Microsoft Windows ドメインの名前を入力します。
たとえば、rome
とします。
この属性は、ユーザーがアプリケーションを実行する際の認証プロセスに使用されます。
「保存」をクリックします。
次の手順は、Windows アプリケーションオブジェクトを作成する方法の例を示しています。
Administration Console で、「アプリケーション」タブをクリックします。
アプリケーションオブジェクトを作成します。
アプリケーションオブジェクトをアプリケーション組織に直接作成します (図3.30「「アプリケーション」タブ」を参照)。作成したアプリケーションは、必要に応じて、あとで別の場所に移動できます。
コンテンツ領域の「新規」をクリックします。
「新規オブジェクトの作成」ウィンドウが表示されます。
「名前」フィールドに、アプリケーションの名前を入力します。
たとえば、Notepad
とします。
入力した名前は、Webtop 上のアプリケーションリンクに使用されます。
「Windows アプリケーション」オプションが選択されていることを確認し、「作成」をクリックします。
「新規オブジェクトの作成」ウィンドウが閉じ、コンテンツ領域に新しいオブジェクトが反映されます (図3.31「新しく作成されたアプリケーションオブジェクト」を参照)。
「新規オブジェクトの表示」リンクをクリックします。
アプリケーションオブジェクトの「一般」タブがオブジェクトビューに表示されます。
アプリケーションを構成します。
Windows アプリケーションの構成設定の詳細は、『オラクル Secure Global Desktop 管理者ガイド (リリース 4.7 用)』を参照してください。この例では、次の構成以外は、デフォルトの設定で問題ありません。
「起動」タブをクリックします。
「アプリケーションコマンド」フィールドに、アプリケーションコマンドを入力します。
Windows デスクトップセッションの場合は、このフィールドを空白のままにします。
特定のアプリケーションを実行するには、そのアプリケーションを実行するコマンドのフルパスを入力します。たとえば、「C:\Windows\notepad.exe
」と入力します。
アプリケーションのインストール先は、すべてのアプリケーションサーバー上で同じ場所でなければいけません。
「SGD Remote Desktop Client」チェックボックスが選択されていることを確認します。
「保存」をクリックします。
「プレゼンテーション」タブをクリックします。