3.8. SGD ネットワークアーキテクチャー

SGD は、次の層から構成される 3 層ネットワークアーキテクチャーモデルを中核にして構築されています。

同一ホスト上に複数の層を常駐させることができます。たとえば、1 台の UNIX プラットフォームのホストで、SGD サーバーおよびアプリケーションサーバーの両方を稼働できますが、層は論理的に独立させておく必要があります。

3.8.1. クライアントデバイス

第 1 層には、クライアントデバイスがあります。クライアントデバイスは 1 台のハードウェアであり、ブラウザと SGD Client を使って SGD と通信できます。

ブラウザは、第 2 層の SGD Web サーバーと通信し、ユーザーに対して Webtop を表示します。

SGD Client は、第 2 層の SGD サーバーと通信し、ユーザーが実行するアプリケーションを表示します。

Adaptive Internet Protocol (AIP) は、第 1 層と第 2 層の間でネットワークを最適に利用できるようにします。

3.8.2. SGD サーバー

第 2 層には、SGD サーバーがあり、第 1 層と第 3 層の間のゲートウェイとして機能します。この層は、1 台の SGD サーバーで構成されているか、アレイを形成するように構成された複数の SGD サーバーで構成されています。

SGD サーバーは次の処理を行います。

  • ユーザーが SGD にログインする際に、ユーザーを認証します

  • ユーザーがアプリケーションを起動する際に、アプリケーションサーバーとネゴシエートしてユーザーを認証し、必要に応じてパスワードの入力を要求します

  • アプリケーションを表示するように SGD Client に要求します

  • ユーザーがログアウトしたあとも実行されているアプリケーションを追跡し、あとで再開できるようにします

3.8.3. アプリケーションサーバー

第 3 層には、アプリケーションサーバーがあり、ユーザーのアプリケーションを実行します。

ユーザーが Webtop 上のリンクをクリックすると、SGD は該当するアプリケーションサーバー上でアプリケーションを起動します。アプリケーションからの出力は、SGD サーバーによって、アプリケーションサーバーからクライアントデバイスにリダイレクトされます。

アプリケーションに関して SGD を設定する場合、そのアプリケーションを実行できるすべてのアプリケーションサーバーに関する情報を入力します。SGD によって、アプリケーションサーバー間の負荷分散が行われます。