1.2. リリース 4.70 での変更

このセクションでは、SGD 4.60 リリース以降に変更された点について説明します。

SGD Client のインストールの変更

SGD Client のインストールについて、次の変更が行われました。

  • 自動インストール。デフォルトのインストールディレクトリが変更されました。

    変更の詳細は、『Oracle Secure Global Desktop 管理ガイド』の「SGD Client の自動インストール」を参照してください。

  • 手動インストール。共有ファイルシステム向けのサポートを提供するために、管理者は SGD Client をシステム規模の場所にインストールできるようになりました。

    SGD は、ユーザーが手動でインストールしたすべての SGD Client の場所について、記録を保持します。

    Mac OS X プラットフォームでの手動インストールがサポートされるようになりました。

デフォルトのログファイルの場所が変更されました。Windows プラットフォーム上では、出力はユーザーのアプリケーションデータフォルダに記録されます。UNIX、Linux、および Mac OS X プラットフォームでは、出力は現在システムログの場所に記録されています。

デフォルトの接続方法の変更

接続方法 (--method) 属性は、アプリケーションサーバーへのアクセスおよびアプリケーションの起動のために SGD サーバーによって使用されるメカニズムを指定します。

デフォルトの接続方法設定が telnet から ssh に変更されました。

rexec 設定は利用できなくなりました。

ユーザー定義 SGD ブローカの新しいパラメータ

チューザページの構成を有効にする新しいパラメータがユーザー定義の SGD ブローカに対して導入されました。ユーザー定義の SGD ブローカは、SGD の動的起動機能を使用して、アプリケーションを開始するときにユーザーがアプリケーションサーバーを選択または指定することができます。

新しいパラメータは次のとおりです。

  • hideAppservers。アプリケーションサーバーのリストがチューザページに表示されません。

  • checkAppserver。ユーザー指定のアプリケーションサーバーの場合、SGD は、そのアプリケーションサーバーがアプリケーションオブジェクトに割り当てられていることを確認します。そのアプリケーションサーバーがアプリケーションオブジェクトに割り当てられていない場合は、エラーメッセージが表示されます。

ローカル起動がサポートされない

Windows クライアントデバイス上でアプリケーションを実行するためのサポート (ローカル起動と呼ばれる) が削除されました。ローカルクライアント起動 (--trylocal) 属性は、非推奨です。

ウィンドウタイプ (--displayusing) 属性についてのローカル X サーバー (localx) 設定はサポートされなくなりました。

ローカル X サーバーのチェックのプロファイル設定は使用できません。

Client Access License プールの削除

Windows 以外のクライアントデバイス用の Client Access License (CAL) は SGD サーバー上のライセンスプールに保管されなくなりました。CAL はクライアントデバイス上の場所に保管されます。

ライセンスプールの管理に使用される tarantella tscal コマンドは、使用できません。

注記

SGD サーバーをアップグレードすると、ライセンスプールに格納されていたすべての CAL が削除されます。Windows 以外のクライアントデバイスは、適切な CAL がクライアントデバイスに格納されるまで、リモートデスクトップセッションホスト によって発行された一時的な CAL を使用できます。

CAL 管理の詳細については、Microsoft リモートデスクトップサービスのドキュメントを参照してください。

アプリケーションオブジェクト用の表示属性の変更

このリリースには新しい XPE 実装が導入されたため、次の表示属性はサポートされなくなりました。

  • RGB データベース (--xpe-rgbdatabase)。XPE は X11 色名の組み込みサポートを提供します。

  • ユーロ文字 (--euro)。ユーロ文字がデフォルトでサポートされるようになりました。

  • キーボードマップ: ロック (--lockkeymap)。

  • キーボードマップ (--xpe-keymap)。XKB 拡張がキーボードマップに使用されるようになりました。

  • キーボードマップ (--keymap)。XKB 拡張がキーボードマップに使用されるようになりました。

このリリースで削除された機能

このリリースで削除された機能のリストについては、「除去された機能」を参照してください。

ドキュメントの変更

このリリースでは次のドキュメント変更が実行されました。

  • セキュリティーガイド。新しいマニュアルの『Oracle Secure Global Desktop セキュリティーガイド』は、管理者が SGD をセキュリティー保護された方法で配備することを支援するために導入されました。

  • 翻訳済みドキュメント。ローカライズされたドキュメントは、次の言語で使用可能になります。

    • フランス語

    • 日本語

    • 中国語 (簡体字)

サポートされるロケールの変更

このリリースでは、SGD Client および Webtop は、次のサポート対象言語で使用できます。

  • 英語

  • フランス語

  • ドイツ語

  • イタリア語

  • 日本語

  • 韓国語

  • ポルトガル語 (ブラジル)

  • スペイン語

  • 中国語 (簡体字)

  • 中国語 (繁体字)