C.1. プロファイル設定の説明

SGD Client が起動するたびに、プロファイルが使用されます。プロファイルとは、SGD Client を制御する一連の構成設定のことです。

表C.1「SGD Client 向けのプロファイル設定」で、プロファイルで使用可能な設定とその機能について説明します。

設定に関して不明な点がある場合は、SGD 管理者に問い合わせてください。

表C.1 SGD Client 向けのプロファイル設定

設定

説明

ログイン URL

プロファイルに使用する SGD URL。これは通常 https://server.example.com/sgd で、server.example.com は SGD サーバーの名前です。

ブラウザを使って SGD Webtop を表示する場合は、デフォルトのブラウザにこの URL が自動的にロードされ、Webtop にログインしてアクセスできる状態になります。

デフォルトのログイン URL は、https://server.example.com/sgd/index.jsp です。

代替の PDF ビューア

PDF 印刷で使用する代替 PDF ビューア用のアプリケーションコマンド。

アプリケーションが PATH に存在しない場合は、アプリケーションのフルパスを入力します。

この設定が適用されるのは、UNIX、Linux、および Mac OS X プラットフォームのコンピュータだけです。

ロギング

SGD Client ログファイルに出力される情報の量を制御します。

Windows プラットフォーム上では、出力はユーザーのアプリケーションデータフォルダに記録されます。UNIX、Linux、および Mac OS X プラットフォーム上では、出力はシステムログの場所に記録されます。

デフォルトは、「エラーのみ」です。

言語の選択

SGD Client がコマンド行から起動されたときに使用するデフォルト言語。

選択された言語は、SGD Client、ログインダイアログ、および Webtop によって表示されるメッセージに使用されます。

デフォルトは英語です。

複数のモニターに広げる

(キオスクモード)

X アプリケーションをマルチヘッドモニターまたはデュアルヘッドモニターにキオスクモードで表示できるようにします。

有効になっている場合は、キオスクモードの表示がすべてのモニターに広がります。

無効になっている場合は、キオスクモードの表示がプライマリモニターのみを使用して表示されます。これはデフォルト設定です。

クライアントポインタをワープすることをアプリケーションに許可

アプリケーションがマウスポインタを制御できるようにします。

クライアントキーボード配列の一致を試行

有効になっている場合、SGD は、クライアントキーボードのロケールとキー配列を自動的に検出しようとします。

一部のクライアントキーボードでは、これらの設定を手動で構成することが必要な場合もあります。「クライアントキーボード配列の一致を試行」の設定を無効にして、キーボードに適したレイアウトおよびロケールを構成してください。

デフォルトでは、この設定が有効になっており、ほとんどのキーボードで適切に動作します。デフォルト設定の使用中に問題が発生する場合、SGD 管理者に連絡してください。

プロキシ設定

SGD Client によって使用するプロキシサーバーが決定される方法を制御する設定。

デフォルトの Web ブラウザ設定を使用すると、デフォルトブラウザ内のプロキシサーバー設定が使用されます。

手動プロキシ設定を使用すると、プロファイルにプロキシサーバー設定を定義できます。HTTP プロキシサーバーを指定できます。

プロキシ設定がブラウザから決定されると、その設定は格納され、次回 SGD Client が起動したときに使用されます。

「セッション開始時のプロキシ設定を確立」が有効になっている場合、SGD Client は、起動するたびにブラウザからプロキシ設定を取得します。保存済みのプロキシ設定は使用されません。

デフォルトでは、「デフォルトの Web ブラウザ設定を使用する」チェックボックスが選択され、「セッション開始時のプロキシ設定を確立」チェックボックスは選択されていません。

接続の失敗

SGD サーバーへの接続が失われた場合の、SGD Client の動作を制御する設定 (常に再接続する、再接続しない、接続するかどうかを確認する、のいずれか)。

SGD Client が再接続する場合、これらの設定は、再接続するための試行の回数と各試行の間隔 (秒単位) を制御します。

SGD Client が再接続できない場合、Webtop セッションは終了し、実行中のアプリケーションは、事前の構成内容に応じて終了または中断します。

デフォルトの設定は「常に再接続を試行する」で、試行回数は 6、間隔は 10 です。

クリップボード同期

SGD のクリップボード上のデータがクライアントデバイス上のクリップボードと同期される方法を制御する設定。

Mac OS X などの一部のクライアントプラットフォームでは、SGD アプリケーションとの間でのコピーおよび貼り付けを構成するために、これらの設定を使用することが必要な場合もあります。

CLIPBOARD 選択は、メニューオプションを使用してコピー&ペーストされるデータを指します。PRIMARY 選択は、強調表示およびマウスの中ボタンの使用によってコピー&ペーストされるデータを指します。

これらの設定は、UNIX、Linux、および Mac OS X プラットフォームのコンピュータにのみ適用されます。

キーボードショートカット

SGD アプリケーションで使用する次のキーボードショートカットを構成できます。

  • 「現在のデスクトップのスナップショット」: デスクトップ領域全体のスナップショットをクライアントのクリップボードに格納します。

  • 「アクティブウィンドウのスナップショット」: アクティブウィンドウ領域のスナップショットをクライアントのクリップボードに格納します。

  • 「全画面切り替え」: 全画面表示 (キオスクモード) 表示と独立ウィンドウ表示を切り替えます。

  • 「ウィンドウに合わせて拡大縮小切り替え」: 「ウィンドウのサイズ: ウィンドウに合わせて拡大縮小する」属性が有効になっているアプリケーション専用。拡大縮小された表示と拡大縮小されていない表示を切り替えます。

  • 「キオスクウィンドウのアイコン化」: アクティブウィンドウを最小化します。キオスクモードのアプリケーションにのみ適用されます。

これらの設定は、UNIX、Linux、および Mac OS X プラットフォームのコンピュータにのみ適用されます。