B.2. 印刷

UNIX、Linux、または Mac OS X コンピュータを使用している場合は、SGD 管理者による設定をオーバーライドし、そのコンピュータ上のプリンタを構成できます。

B.2.1. クライアントプリンタの構成

SGD 管理者は通常、ユーザーが使用できるクライアントプリンタを構成します。しかし、UNIX、Linux、または Mac OS X プラットフォームのコンピュータから印刷を行う場合は、そうした設定をオーバーライドし、ユーザー独自のクライアントプリンタを構成することができます。そうするには、ホームディレクトリ内のクライアントプリンタ構成ファイル $HOME/.tarantella/printerinfo.txt 内で、それらを定義します。このファイルはデフォルトではインストールされません。このファイルを作成するか、あるいはインストールおよび編集可能なテンプレートファイルを SGD 管理者から入手する必要があります。

プリンタ構成ファイルの形式は次のとおりです。

[UNIX]
"printer_name"="windows_driver" printer_type
"printer_name"="windows_driver" printer_type...

printer_name は、コンピュータ上の lp または lpr システムに認識されているプリンタの名前です。

windows_driver は、Microsoft Windows アプリケーションサーバーから印刷を行う場合に使用するプリンタドライバの名前です。

printer_type は、印刷ジョブに使用される形式です。有効な値は PostScript、PCL、Text です。

クライアントプリンタ構成ファイルの例は、次のとおりです。

[UNIX]
"drafts"="HP DeskJet 970Cxi" PCL
"salesprinter"="HP LaserJet 5/5M" PostScript

ここでは、2 つのクライアントプリンタ draftssalesprinter が定義されています。この場合、次のコマンドを使えば、UNIX プラットフォームアプリケーションから salesprinter に印刷できます。

$ lp -d salesprinter file