D.56. tarantella passcache edit

アプリケーションサーバーのパスワードキャッシュに格納されているエントリを編集します。

構文

tarantella passcache edit {
                            { --person pobj | --anon | --ldap }
                              --resource resource
                              --resuser resuser
                            [ --respass respass ]
                          } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。

オプション

説明

--person

パスワードキャッシュエントリを編集するユーザープロファイルオブジェクトの名前を指定します。

--anon

匿名ユーザー用のパスワードキャッシュエントリを編集します。

--ldap

サービスオブジェクトのパスワードキャッシュエントリを編集します。

--resource

パスワードキャッシュエントリが適用されるアプリケーションサーバー、Microsoft Windows ドメイン、またはサービスオブジェクトの名前を指定します。

名前には、次のいずれかを指定できます。

  • アプリケーションサーバーオブジェクト (例: "o=appservers/cn=paris")。

  • DNS 名 (".../_dns/paris.example.com" など)。

  • Windows ドメイン (".../_wns/indigo.dom" など)。

  • アレイを示す ".../_array"。これは、SGD にログインするために使用されるパスワードをキャッシュするときに使用されます。「パスワードキャッシュの使用」を参照してください。

  • サービスオブジェクト名。「サービスオブジェクトの使用」を参照してください。

--resuser

リソースのユーザー名を指定します。

--respass

--resuser に関連付けられたパスワードを指定します。

このオプションを省略した場合、パスワードの入力を要求されます。

--file

編集するパスワードキャッシュエントリを格納したファイルを指定します。

注記

空白を含むオブジェクト名はすべて、引用符で囲むようにしてください ("o=例" など)。

次の例では、アプリケーションサーバーオブジェクト prague で表されるアプリケーションサーバー上の SGD ユーザー Indigo Jones 用のパスワードキャッシュエントリを編集します。

$ tarantella passcache edit \
--person "o=例/cn=Indigo Jones" \
--resource "o=appservers/cn=prague" \
--resuser indigo --respass rainbow

次の例では、アプリケーションサーバー paris.example.com 上の匿名ユーザー用のパスワードキャッシュエントリを編集します。

$ tarantella passcache edit \
--anon --resource .../_dns/paris.example.com

次の例では、LDAP サービスオブジェクトである mainldap サービスオブジェクト用のパスワードキャッシュエントリを作成します。

$ tarantella passcache edit \
--ldap --resource mainldap \
--resuser cn=sgd-user,cn=Users,dc=example,dc=com \
--respass rainbow

次の例では、Active Directory サービスオブジェクトである east サービスオブジェクト用のパスワードキャッシュエントリを編集します。

$ tarantella passcache edit \
--ldap --resource east \
--resuser admin@east.example.com --respass rainbow