A.4. 「通信」タブ

「通信」タブの設定は、クライアントデバイス、SGD サーバー、およびアプリケーションサーバー間の接続を制御します。また、アプリケーションセッションの再開機能の動作も制御します。

これらの設定の一覧を表示するには、コマンド行で 「tarantella config list」 コマンドを使用します。これらの設定を編集するには、「tarantella config edit」 コマンドを使用します。

このタブには、次のセクションが含まれます。

A.4.1. 暗号化されていない接続ポート

使用法: ポート番号をフィールドに入力します。

説明

クライアントデバイスと SGD サーバー間の暗号化しない接続で使用する TCP ポート番号。

標準接続のユーザーからの接続を可能にするには、ファイアウォールでこのポートを開きます。標準接続は、SSL を使用しない接続です。

この属性への変更を有効にするには、アレイ内のすべての SGD サーバーを再起動する必要があります。

デフォルトの TCP ポートは 3144 です。

コマンド行

コマンドオプション: --array-port-unencrypted tcp-port

使用法: ここで、tcp-port は、暗号化しない接続で使用するポート番号です。

次の例では、暗号化しない接続に TCP ポート 3144 が使用されます。

--array-port-unencrypted 3144

A.4.2. 暗号化されている接続ポート

使用法: ポート番号をフィールドに入力します。

説明

クライアントデバイスと SGD サーバー間の暗号化する接続で使用する TCP ポート番号。

セキュア (SSL ベースの) 接続のユーザーから SGD への接続を可能にするには、ファイアウォールでこのポートを開きます。

この属性への変更を有効にするには、アレイ内のすべての SGD サーバーを再起動する必要があります。

デフォルトの TCP ポートは 5307 です。

コマンド行

コマンドオプション: --array-port-encrypted tcp-port

使用法: ここで、tcp-port は、暗号化する接続で使用するポート番号です。

次の例では、暗号化する接続に TCP ポート 5307 が使用されます。

--array-port-encrypted 5307

A.4.3. AIP Keepalive の頻度

使用法: 時間を秒単位でフィールドに入力します。

説明

アプリケーションセッションが動作している間に、keepalive メッセージをクライアントデバイスに送信する頻度を決定します。デフォルトの値は 100 秒です。

一部の HTTP プロキシサーバーでは、サーバー上でアクティビティーがない場合に、接続が閉じます。keepalive を使用すれば、接続を開いたままにすることができます。

keepalive メッセージを無効にする場合は、この値を 0 に設定します。

この属性は、クライアントドライブマッピングのために SGD Client と SGD サーバー間の接続を開いたままにする場合にも使用します。

この属性への変更を有効にするには、アレイ内のすべての SGD サーバーを再起動する必要があります。

コマンド行

コマンドオプション: --sessions-aipkeepalive secs

使用法: ここで、secs は、keepalive の時間 (単位は秒) です。

次の例は、100 秒ごとに keepalive メッセージがクライアントデバイスに送信されます。

--sessions-aipkeepalive 100

A.4.4. ユーザーセッション再開機能のタイムアウト

使用法: タイムアウト値を分単位でフィールドに入力します。

説明

ユーザーセッションの動作中に再開できるように構成されているアプリケーションで、SGD への接続が失われた場合に、中断したアプリケーションセッションの再開が保証される時間 (分)。ユーザーがログアウトした場合、アプリケーションセッションは終了します。「「アプリケーションの再開機能」」属性を参照してください。

この時間が経過すると、SGD サーバーはセッションを終了します。

アプリケーションの「「アプリケーションの再開機能: タイムアウト」」属性を使って、この設定を変更できます。

注記

SGD Client が突然終了したり、接続が失われたためにアプリケーションが中止される場合、タイムアウト時間は 20 分延長されます。表7.1「アプリケーションの再開機能のシナリオ」を参照してください。

この属性に対する変更は、すぐに反映されます。

コマンド行

コマンドオプション: --sessions-timeout-session mins

使用法: ここで、mins はタイムアウト値 (単位は分) です。

次の例では、アプリケーションセッションは 1440 分間 (24 時間) 再開可能です。

--sessions-timeout-session 1440

A.4.5. 全般的な再開機能のタイムアウト

使用法: タイムアウト値を分単位でフィールドに入力します。

説明

一般的に再開可能であると構成されているアプリケーションで、ユーザーがログアウトするか、SGD への接続が失われた場合に、中断したアプリケーションセッションの再開が保証される時間 (単位は分)。「「アプリケーションの再開機能」」属性を参照してください。

この時間が経過すると、SGD サーバーはセッションを終了します。

アプリケーションの「「アプリケーションの再開機能: タイムアウト」」属性を使って、この設定を変更できます。

注記

SGD Client が突然終了したり、接続が失われたためにアプリケーションが中止される場合、タイムアウト時間は 20 分延長されます。表7.1「アプリケーションの再開機能のシナリオ」を参照してください。

この属性に対する変更は、すぐに反映されます。

コマンド行

コマンドオプション: --sessions-timeout-always mins

使用法: ここで、mins はタイムアウト値 (単位は分) です。

次の例では、アプリケーションセッションは 11500 分間再開可能です。

--sessions-timeout-always 11500

A.4.6. リソース同期サービス

使用法: チェックボックスを選択または選択解除します。

説明

アレイのリソース複製を有効にするかどうかを設定します。

有効にした場合、アレイ内の各 SGD サーバーの「「毎日のリソース同期時刻」」によって決められた時間に、同期が開始されます。

リソースの同期はデフォルトで有効に設定されています。

この属性に対する変更は、すぐに反映されます。

コマンド行

コマンドオプション: --array-resourcesync 1 | 0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。

次の例では、アレイのリソース同期を無効にします。

--array-resourcesync 0

A.4.7. ユーザーセッションのアイドルタイムアウト

使用法: タイムアウト値を秒単位でフィールドに入力します。

説明

アプリケーションセッションや Webtop のアクティビティーのない状態が指定の期間だけ続くと、ユーザーセッションは自動的に終了します。タイムアウトは、アレイ内のすべての SGD サーバーに適用されます。

ユーザーセッションのアイドルタイムアウトは、デフォルトでは無効になっています。0 に設定すると、この機能はオフになります。

注意

300 秒 (5 分) 未満のアイドルタイムアウトは設定しないでください。

次のデバイスでのアクティビティーはアイドルタイムアウト時間に影響を与えません。

  • シリアルポート

  • スマートカード

  • オーディオ

この属性への変更を有効にするには、アレイ内のすべての SGD サーバーを再起動する必要があります。

コマンド行

コマンドオプション: --webtop-session-idle-timeout secs

使用法: ここで、secs は、タイムアウト値 (単位は秒) です。

次の例では、1800 秒 (30 分) 間アクティブでない状態が続くと、ユーザーセッションは自動的に終了します。

--webtop-session-idle-timeout 1800