アプリケーションセッションをシャドウイングし、管理者とユーザーがアプリケーションを同時に使って対話できるようにします。アプリケーションセッションをシャドウイングできるのは SGD 管理者だけです。シャドウイングできるのは、Windows アプリケーションと X アプリケーションだけです。中断しているアプリケーションをシャドウイングすることはできません。
tarantella emulatorsession shadow sessid
[ --read-only ]
[ --silent ]
[ --format text|quiet ]
次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。
オプション | 説明 |
---|---|
| 指定したセッション ID のアプリケーションセッションをシャドウイングします。セッション ID を調べるには、「tarantella emulatorsession list」 コマンドを使用します。 |
| 管理者がアプリケーションと対話せずにセッションをシャドウイングすることを許可します。 |
| 管理者がアプリケーションと対話しながらセッションをシャドウイングすることを許可します。管理者がセッションをシャドウイングしようとしていることがユーザーには通知されず、そのユーザーはアクセス権を拒否できません。 これが --read-only とともに使用されている場合、ユーザーはシャドウイングされていることがわからず、管理者はアプリケーションと対話できません。 注記 一部の国では、ユーザーに通知せずにシャドウイングすることが法律で禁じられています。その法律に従う義務があります。 |
|
出力形式を指定します。デフォルト設定は |
セッションはまた、Administration Console の「グローバル設定」 → 「アプリケーションセッション」タブからもシャドウイングできます。ユーザープロファイルオブジェクトまたはアプリケーションオブジェクトからセッションを選択します。ただし、Administration Console では、読み取り専用モードおよびサイレントモードでセッションをシャドウイングすることはできません。
--silent
が使用されていない場合は、管理者がセッションをシャドウイングしようとしていることがユーザーに通知され、そのユーザーはアクセス権を拒否できます。シャドウイングが終了するときにも、ユーザーに通知されます。
終了コード 0 は、正常終了を示します。終了コード 1 は、セッションが存在しないことを示します。終了コード 2 は、セッションをシャドウイングできないことを示します。終了コード 3 は、セッションが中断中であることを示します。
次の例では、指定したセッション ID のアプリケーションセッションをシャドウイングします。
$ tarantella emulatorsession shadow \ "paris.example.com:965127448604:...%2f_ens%2fo=例%2fcn=Emma Rald"
次の例では、指定したセッション ID のアプリケーションセッションをユーザーに通知せずにシャドウイングします。管理者はアプリケーションと対話することができません。
$ tarantella emulatorsession shadow \ "paris.example.com:965127448604:...%2f_ens%2fo=例%2fcn=Emma Rald" \ --read-only --silent