UNIX および Linux プラットフォーム対応 SGD 拡張モジュールには、高度な負荷分散、CDM、および UNIX オーディオ用のモジュールが含まれます。
拡張モジュールの UNIX オーディオモジュールはオプションであり、デフォルトではインストールされません。UNIX オーディオモジュールのインストールを選択する場合は、SGD オーディオドライバがオペレーティングシステムのカーネルにインストールされます。
Oracle Solaris プラットフォームの場合、UNIX オーディオモジュールは大域ゾーンにのみインストールできます。
Linux プラットフォームの場合、SGD オーディオドライバはカーネルにインストールされる前にコンパイルされます。オーディオドライバをコンパイルするために、ホストで次のものが使用可能になっている必要があります。
使用している Linux カーネルのバージョンに対応するヘッダーファイル
GNU コンパイラコレクション (GCC)
make ユーティリティー
soundcore
カーネルモジュール
Oracle Solaris プラットフォームの場合は、pkgadd コマンドを使用して拡張モジュールをインストールします。
Linux プラットフォームの場合は、rpm コマンドを使用して拡張モジュールをインストールします。
デフォルトでは、拡張モジュールは /opt/tta_tem
ディレクトリにインストールされます。インストールディレクトリは、次のようにして変更できます。
Oracle Solaris プラットフォーム – ソフトウェアのインストール時に、インストールプログラムによってインストールディレクトリの指定が求められます。
Oracle Solaris Trusted Extensions プラットフォーム – ソフトウェアのインストール時に、インストールプログラムによってインストールディレクトリの指定が求められます。/opt
ディレクトリは読み取り専用ディレクトリであるため、別のインストールディレクトリを選択する必要があります。また、ラベル付けされたゾーンに拡張モジュールをインストールする必要があります。大域ゾーンには拡張モジュールをインストールしないでください。
Linux プラットフォーム – ソフトウェアのインストール時に rpm コマンドに --prefix
オプションを使用することで、別のインストールディレクトリを選択できます。
インストール後、高度な負荷分散モジュールおよび UNIX オーディオモジュール (選択した場合) が稼働します。CDM モジュールは追加の構成を必要とするため、稼働しません。必要な追加の構成については、『オラクル Secure Global Desktop 管理者ガイド (リリース 4.7 用)』を参照してください。
拡張モジュールインストールプログラムは、システム起動ディレクトリにファイルを追加して、システムのリブート時に拡張モジュールが確実に起動するようにします。たとえば、ソフトウェアを実行レベル 3 でインストールする場合、このファイルは /etc/rc3.d
ディレクトリに置かれ、ファイル名は *sun.com-sgd-em
になります。
ホスト上の一時ディレクトリに SGD 拡張モジュールを保存します。
インストールメディアからインストールする場合、パッケージは modules
ディレクトリにあります。
または、インストールプログラムを SGD Web サーバー (https://
) からダウンロードします。ここで、server.example.com
server.example.com
は SGD サーバーの名前です。SGD Web サーバーの開始画面が表示されたら、「オラクル Secure Global Desktop 拡張モジュールのインストール」をクリックします。
パッケージファイルは次のとおりです。
tem-
(x86 プラットフォーム版 Solaris OS の場合)
version
.sol-x86.pkg
tem-
(SPARC テクノロジプラットフォーム版 Oracle Solaris の場合)
version
.sol-sparc.pkg
ここで、version
は SGD のバージョン番号です。
ホストにスーパーユーザー (root) としてログインします。
SGD 拡張モジュールをインストールします。
パッケージファイルが圧縮されている場合、インストール前にファイルを解凍する必要があります。
x86 プラットフォーム版 Oracle Solaris にインストールする場合:
# pkgadd -d /tempdir
/tem-version
.sol-x86.pkg
SPARC テクノロジプラットフォーム版 Oracle Solaris にインストールする場合:
# pkgadd -d /tempdir
/tem-version
.sol-sparc.pkg
インストール時に、拡張モジュールインストールプログラムは次の設定を提示します。ユーザーは、それを受け入れることも変更することもできます。
インストールディレクトリ。
ホストが持っている仮想メモリーの容量。これは負荷分散に使用されます。
UNIX オーディオモジュールをインストールするかどうか。
拡張モジュールパッケージがパッケージデータベースに登録されていることを確認します。
# pkginfo -x tem
ホスト上の一時ディレクトリに SGD 拡張モジュールを保存します。
インストールメディアからインストールする場合、パッケージは modules
ディレクトリにあります。
または、インストールプログラムを SGD Web サーバー (https://
) からダウンロードします。ここで、server.example.com
server.example.com
は SGD サーバーの名前です。SGD Web サーバーの開始画面が表示されたら、「オラクル Secure Global Desktop 拡張モジュールのインストール」をクリックします。
パッケージファイルは tem-
です。ここで、version
.i386.rpmversion
は SGD のバージョン番号です。
ホストにスーパーユーザー (root) としてログインします。
SGD 拡張モジュールをインストールします。
# rpm -Uvh tem-version
.i386.rpm
拡張モジュールパッケージがパッケージデータベースに登録されていることを確認します。
# rpm -q tem
拡張モジュールインストールプログラムを起動します。
# /opt/tta_tem/bin/tem start
拡張モジュールの設定を構成します。
拡張モジュールインストールプログラムは次の設定を提示します。ユーザーは、それを受け入れることも変更することもできます。
ホストが持っている仮想メモリーの容量。これは負荷分散に使用されます。
UNIX オーディオモジュールをインストールするかどうか。
Linux プラットフォームでは、UNIX オーディオモジュールがインストールされない場合、SGD 拡張モジュールインストールプログラムはユーザーにインストールを取り消すか、UNIX オーディオモジュールをインストールせずにインストールを続行するかを尋ねます。UNIX オーディオモジュールがインストールされない場合は、次のことを確認してください。
使用している Linux カーネルのバージョンに対応するヘッダーファイルがインストールされているかどうか。
ヘッダーファイルと Linux カーネルのバージョン番号が一致しているかどうか。
GCC のバージョンが、Linux カーネルのコンパイルに使用されたバージョンと一致しているかどうか。
dmesg ユーティリティーでほかのエラーが表示されるかどうか。
使用している環境で ARCH
環境変数が設定されている場合、システムに存在するディレクトリのパスがそれに含まれるかどうか。