D.1. ロギングと診断

このセクションでは、SGD Gateway のロギング機能と診断機能について説明します。

このセクションの内容は、次のとおりです。

D.1.1. SGD Gateway のロギングについて

SGD Gateway のロギングでは、Java Logging アプリケーションプログラミングインタフェース (API) が使用されます。Java でのロギングの実装については、http://download.oracle.com/javase/6/docs/technotes/guides/logging/overview.html を参照してください。

D.1.1.1. ロギングレベルの変更

SGD Gateway ではロギングプロパティー構成ファイル logging.properties が提供されています。このファイルは /opt/SUNWsgdg/proxy/etc ディレクトリにあります。

logging.properties ファイルを編集して、デフォルトのロギングレベルを変更したり、特定の SGD Gateway サービスのロギングレベルを構成したりできます。logging.properties ファイルでは、各 SGD Gateway サービスは async.channel エントリで表されます。

たとえば、TCP の着信接続と発信接続のロギングレベルを上げるには、TCP サービスのロギングレベルを FINEST に設定します。logging.properties ファイルで、次の行のコメントを解除します。

# async.channel.tcp.level=FINEST

FileHandler クラスのドキュメントに、logging.properties ファイルで使用できるロギングレベルパラメータが記載されています。

logging.properties ファイルを編集してロギングレベルを変更した場合、変更を有効にするには SGD Gateway を再起動する必要があります。

注記

SGD Gateway リフレクションサービスを使用してロギングレベルを変更することもできます。リフレクションサービスの構成と使用については、「リフレクションサービス」を参照してください。

D.1.1.2. ログファイルの場所

SGD Gateway に問題が発生した場合は、次のログファイルを調べてください。

  • ルーティングプロキシのログファイル。これらのログファイルの場所と名前は、logging.properties ファイルで設定されます。デフォルトでは、SGD Gateway はルーティングプロキシのログファイルを SGD Gateway ホストの /opt/SUNWsgdg/proxy/var/log ディレクトリに作成します。

  • 逆プロキシのログファイル。HTTP 接続および HTTPS 接続の負荷分散およびプロキシサーバーのアクティビティーの詳細は、SGD Gateway ホストの /opt/SUNWsgdg/httpd/apache-version/logs ディレクトリの Apache ログファイルに記録されます。

  • SGD サーバーのログファイル。アレイ内の各 SGD サーバーは、SGD サーバーホストの /opt/tarantella/var/log ディレクトリのログファイルにエラーメッセージを書き込みます。SGD サーバーのロギングの構成についての詳細は、『オラクル Secure Global Desktop 管理者ガイド (リリース 4.7 用)』の、監視およびロギングに関する第 6 章を参照してください。

D.1.2. SGD Gateway のプロセス情報の表示

SGD Gateway の起動時に、ルーティングプロキシのプロセス ID が SGD Gateway ホスト上の /opt/SUNWsgdg/proxy/var/run/proxy.pid ファイルに保存されます。

逆プロキシのプロセス ID は /opt/SUNWsgdg/httpd/apache-version/logs/httpd.pid ファイルに保存されます。このファイルの場所は、httpd.conf Apache 設定ファイルの PidFile 指令を使用して変更できます。

実行中の SGD Gateway プロセスを表示するには、SGD Gateway ホストで次のコマンドを使用します。

# ps -ef| grep SUNWsgdg

D.1.3. コマンド行からの設定の確認

次のコマンドを使用すると、SGD Gateway の構成を確認できます。

  • gateway status – SGD Gateway のステータス情報を表示します。

    SGD Gateway ホストで次のコマンドを実行します。

    # /opt/SUNWsgdg/bin/gateway status

    このコマンドの詳細については、「gateway status」も参照してください。

  • tarantella gateway list – SGD アレイで使用することを承認されている SGD Gateway のリストを表示します。

    アレイ内の任意の SGD サーバーで次のコマンドを実行します。

    $ tarantella gateway list

    tarantella gateway コマンドの使用方法の詳細については、「tarantella gateway コマンド」を参照してください。

  • tarantella config list – SGD アレイのグローバル設定を表示します。

    任意の SGD サーバーで次のコマンドを実行して、--security-gateway 属性の設定を表示します。この属性により、SGD Gateway の使用を許可される SGD Client が決まります。

    $ tarantella config list --security-gateway

    この属性の詳細については、「--security-gateway 属性」を参照してください。