3.1. 既知のバグと問題

このセクションでは、SGD 4.71 リリースの既知のバグと問題を一覧表示します。

2205237 – 切断されたセッションを再起動するとシームレスウィンドウの表示に問題がある

問題: ユーザーが Windows アプリケーションを閉じたあとに再起動すると、シームレスウィンドウの問題が発生することがあります。この問題は、アプリケーションが Windows Server 2008 R2 サーバーにホストされているときに見られます。

原因: 一部のバージョンの SGE 拡張モジュールに関する既知の問題です。

解決策: Windows アプリケーションサーバー上で実行している SGD 拡張モジュールのバージョンが、SGD サーバーのバージョンと同じであることを確認してください。

6555834 - Java テクノロジがブラウザでは有効になっているが、クライアントデバイスにインストールされていない

問題: Java テクノロジがブラウザの設定で有効になっていても、Java Plug-in ソフトウェアがクライアントデバイスにインストールされていない場合、SGD Webtop は表示されません。ログインプロセスはスプラッシュ画面で停止します。

原因: SGD は、ブラウザの設定を使って、Java テクノロジを使用するかどうかを決定します。

解決策: Java Plug-in ソフトウェアをインストールし、ブラウザのプラグインディレクトリから Java 仮想マシン (JVM) ソフトウェアの格納場所へのシンボリックリンクを作成します。詳細については、ブラウザのマニュアルを参照してください。

6831480 - バックアッププライマリリストコマンドがエラーを返す

問題: 停止後にアレイから切り離された SGD サーバー上で tarantella array list_backup_primaries コマンドを使用すると、「Failed to connect」エラーが返されます。

原因: 既知の問題点です。

解決策: tarantella array list_backup_primaries コマンドを使用する前に、切り離された SGD サーバーを再起動します。

6863153 - 再配置された Windows デスクトップセッションで HyperTerminal アプリケーションがハングする

問題: Windows デスクトップセッションで HyperTerminal アプリケーションを実行すると、別のクライアントデバイスからデスクトップセッションを再開しようとしたときに問題が発生します。HyperTerminal アプリケーションは応答せず、終了できません。

原因: 別のクライアントデバイスから Windows デスクトップセッションを再開したときの、HyperTerminal の既知の問題です (「セッショングラブ」とも呼ばれます)。

解決策: 別のクライアントデバイスから Windows デスクトップセッションを再開する前に、HyperTerminal アプリケーションを終了します。

6937146 - 64 ビット Linux アプリケーションサーバーでホストされる X アプリケーションでオーディオが使用できない

問題: 64 ビット Linux アプリケーションサーバーでホストされる X アプリケーションで、オーディオが再生されない場合があります。この問題は、/dev/dsp または /dev/audio デバイスを使用するハードコードされた X アプリケーションで発生し、「Audio Redirection Library」(--unixaudiopreload) 属性が有効になっています。

原因: 既知の問題点です。64 ビットの SGD Audio Redirection Library は、SGD 拡張モジュールに含まれていません。

解決策: 現在のところ、既知の解決策はありません。

6942981 - Solaris Trusted Extensions でアプリケーションの起動に時間がかかる

問題: Oracle Solaris Trusted Extensions プラットフォームで、Windows アプリケーションおよび X アプリケーションの起動に予想以上に時間がかかる場合があります。

原因: デフォルトでは、X プロトコルエンジンが X ディスプレイポート 10 に接続しようとします。このポートは、Solaris Trusted Extensions の使用時には使用できません。しばらくすると、X プロトコルエンジンが別の X ディスプレイポートに接続し、アプリケーションは正常に起動します。

解決策: 次のいずれかを実行します。

  • SGD サーバーによって使用されるデフォルトの最小ディスプレイポートを変更します。

    SGD サーバーの /opt/tarantella/var/serverconfig/local ディレクトリにある xpe.properties ファイルで次の設定を構成します。

    tarantella.config.xpeconfig.defaultmindisplay=11

    変更後、SGD サーバーを再起動します。

  • 使用できないポートを X プロトコルエンジンで使用されないように除外します。

    Administration Console で、アレイ内の各 SGD サーバーの「プロトコルエンジン」、「X」タブに移動し、「コマンド行引数」フィールドに -xport portnum と入力します。ここで、portnum は、除外する TCP ポートの番号です。

    または、次のコマンドを実行します。

    $ tarantella config edit --xpe-args "-xport portnum"
    

    たとえば、X ディスプレイポート 10 を X プロトコルエンジンで使用されないように除外するには、次のように指定します。

    $ tarantella config edit --xpe-args "-xport 6010"

    行なった変更は、新しい X プロトコルエンジンでのみ有効になります。既存の X プロトコルエンジンに影響はありません。

6957820 - Windows アプリケーションでスマートカード認証を使用すると、SGD Client がハングする

問題: Ubuntu Linux 10.04 クライアントデバイスから Windows アプリケーションセッションにログインするためにスマートカードを使用すると、ユーザーが認証されたアプリケーションセッションを終了したあと、SGD Client がハングします。ユーザーは、さらにアプリケーションを起動したり SGD からログアウトしたりすることができなくなる場合があります。

原因: Ubuntu クライアントプラットフォーム上の PCSC-Lite version 1.5.3 の既知の問題です。

解決策: クライアントデバイス上の PCSC-Lite を最新バージョンに更新します。

6962970 - Windows クライアントデバイスで複数の CAL が使用される

問題: Windows クライアントデバイスは、複数のクライアントアクセスライセンス (Client Access Licence、CAL) に割り当てられます。Windows アプリケーションが起動するたびに、CAL が誤って割り当てられます。

原因: HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\MSLicensing キー、またはそのサブキーのいずれかが、クライアントデバイス上の Windows レジストリで見つからない場合の既知の問題です。この問題は、Microsoft Windows 7 プラットフォームに影響します。

解決策: 管理者権限でリモートデスクトップ接続を開始して、見つからないキーを再作成します。詳細については、Microsoft サポート技術情報の記事 187614 を参照してください。

6970615 - X アプリケーションで SecurID 認証が失敗する

問題: RSA Authentication Agent for PAM の使用時に X アプリケーションの SecurID 認証が失敗します。この問題は、接続方法に Telnet を使用するように構成されている X アプリケーションで発生します。

原因: RSA Authentication Agent for PAM の使用時の既知の問題です。

解決策: 接続方法に SSH を使用するように、X アプリケーションオブジェクトを構成します。

7004887 – Windows クライアントデバイスの「ファイルへ印刷」が失敗する

問題: SGD を介して表示される Windows アプリケーション内でユーザーが「ファイルへ印刷」メニューオプションを選択すると、クライアントデバイスの印刷キューに印刷待ち行列が保持されたままになります。この問題は Windows Vista および Windows 7 のクライアントデバイスで発生します。

原因: 一部のバージョンの Windows に関する既知の問題です。

解決策: Windows Vista についての回避策は、Microsoft サポート技術情報の記事 2022748 に記載されています。

12300549 – 一部のクライアントロケールでホームディレクトリ名を読み取れなくなる

問題: SGD でクライアントドライブマッピングを使用するとき、ユーザーのホームディレクトリの名前に読み取れない文字が含まれることがあります。デフォルトでは、ユーザーのホームディレクトリは「My Home」と呼ばれるドライブにマップされます。

この問題は、ja_JP.UTF-8 などの英語以外のクライアントロケールで構成された Windows 以外のクライアントデバイスで見られます。

原因: 一部のクライアントロケールに関する既知の問題です。

解決策: 現在のところ、既知の解決策はありません。

13068287 – 16 ビットカラーの OpenGL アプリケーションの問題

問題: 3 次元グラフィックプログラムなどの OpenGL アプリケーションは、SGD を介して公開すると、開始しないか正しく表示されません。この問題は、X アプリケーションオブジェクトの発色数の設定が 16 ビットに構成されている場合に見られます。

原因: 16 ビットカラーを使用して OpenGL アプリケーションを表示するときの既知の問題です。

解決策: 回避策は 24 ビットの発色数設定を使用してアプリケーションを表示することです。

13117149 – Active Directory ユーザー名のアクセント付き文字

問題: ドイツ語のウムラウト文字 (ü) などのアクセント付き文字を含むユーザー名について、Active Directory の認証が失敗します。この問題は、Windows Server 2003 R2 を使用するときに見られます。

server/login/info ログフィルタを使用するとき、ログ出力に次のエラーが表示されます。

javax.security.auth.login.LoginException: Integrity check on decrypted field failed (31)

原因: Active Directory の認証では Kerberos 認証プロトコルを使用します。これは、Kerberos 認証が DES 暗号化を使用するように構成されている場合の既知の問題です。

解決策: 回避策は、SGD サーバーの krb5.conf Kerberos 構成ファイルで DES 暗号化の使用を無効にすることです。

krb5.conf ファイルの [libdefaults] セクションに次の行を含めます。

  [libdefaults]
    default_tgs_enctypes =  rc4-hmac des3-cbc-sha1 aes128-cts aes256-cts
    default_tkt_enctypes =  rc4-hmac des3-cbc-sha1 aes128-cts aes256-cts

13354844、14032389、13257432、13117470 – Ubuntu クライアントデバイス上の表示の問題

問題: Ubuntu Linux を実行中のクライアントデバイスで、次に示す表示上の問題が見られることがあります。

  • ウィンドウマネージャーを使用していないか、evilwm などの最小限のウィンドウマネージャーを使用している場合、キオスクモード最小化ボタンが機能しない。

  • キオスクモードと統合ウィンドウ表示とを切り替えるボタンが機能しない。

  • Unity デスクトップを使用しているとき、SGD Client タスクバーアイコンが表示されません。

  • 複数モニターに広がるはずのシームレスウィンドウアプリケーションが、単一モニター上でスクロールバー付きで表示されます。

原因: Ubuntu Linux クライアントデバイスを使用するときの既知の問題です。

解決策: 次のいずれかの回避策を使用します。

  • キオスクモードウィンドウ装飾を使用するには、ウィンドウマネージャーは変更状態プロトコルを「標準」から「アイコン化」で実装する必要があります。適切なウィンドウマネージャーを実行します。

  • キオスクモードと統合ウィンドウ表示を切り替えるには、Ctrl+Alt+Break キーボードショートカットを使用します。

  • SGD Client タスクバーアイコンを表示するには、SGD Client アプリケーションを Unity デスクトップのホワイトリストに追加します。

    dconf-editor を起動し、「デスクトップ」 → 「Unity」 → 「パネル」ダイアログに移動します。Oracle Secure Global Desktop をアプリケーションの一覧に追加します。

  • 複数モニター上でシームレスウィンドウの問題については、既知の解決策はありません。

13971245 – Oracle Solaris 11 でのパッケージ削除の問題

問題: Oracle Solaris 11 プラットフォームで SGD が完全にアンインストールされないことがあります。SGD をアンインストールしたあと、SGD パッケージのエントリが Solaris パッケージデータベースに存在したままになります。

原因: Oracle Solaris 11 に付属する Image Packaging System (IPS) を使用していて、SGD を削除するときの既知の問題です。

解決策: 回避策は、SGD をアンインストールしたあと、SGD パッケージデータベース修復スクリプト pkgdbfix.sh を使用することです。このスクリプトは SGD サーバーの /opt/tarantella/etc/data ディレクトリに格納されています。

スーパーユーザー (root) でログインし、次を実行します。

  • SGD をアンインストールし、Solaris パッケージデータベース内の SGD パッケージエントリを確認します。

    # pkgchk -l tta
    # pkgchk -l tta.2
  • 上のいずれかのコマンドを使用してパッケージエントリが報告された場合、パッケージデータベースを修復します。

    # sh pkgdbfix.sh package-instance

    ここで、package-instance は報告されたパッケージインスタンスで、tta または tta.2 です。

14026511 – Oracle VDI のアップグレード後に VDI ブローカ接続が失敗する

問題: Oracle VDI ホストをアップグレードまたは再構成したあと、ユーザーは VDI ブローカを使用して Oracle VDI デスクトップに接続できないことがあります。

原因: VDI ブローカを使用するとき、Oracle VDI ホストへの接続は、Web サービス API 用の自己署名付き SSL 証明書を使用してセキュリティー保護されます。

ホスト上の Oracle VDI を再構成またはアップグレードするたびに、Web サービス自己署名付き証明書が再生成され、既存の SSL 証明書は保持されません。さらに、アップグレードすると、Web SSL 証明書のホスト名 (サブジェクト) が変更されることがあります。

解決策: 次のいずれかの回避策を使用します。

  • アップグレードまたは再構成を行う前に、Oracle VDI ホスト上の Web サービス証明書キーストアをバックアップします。Oracle VDI インストールに変更を加えたあと、キーストアをバックアップから復元します。

    このプロセスは、Oracle VDI のドキュメントに記載されています。

  • VDI ブローカを次のように再構成します。

    • 各 Oracle VDI ホスト用の Web サービス SSL 証明書を、各 SGD サーバーの証明書トラストストアにインポートします。使用する構成によって、トラストストアは CA 証明書トラストストアか専用トラストストアのいずれかです。

    • Web サービス SSL 証明書に表示されたホスト名を使用して VDI ブローカを再構成します。

      preferredhosts および failoverhosts 設定を変更して、新しいホスト名を使用します。

14021467 – Webtop での言語の選択の問題

問題: 通常の場合、ユーザーは SGD の開始画面にあるリストから、使用する言語を選択できます。次に、「ログイン」をクリックして、その言語の Webtop にアクセスします。

SGD の開始画面で言語を選択したあと、ユーザーは後続のログインで、別の言語を選択できないことがあります。

原因: 使用する言語の選択のキャッシュに関する既知の問題です。

解決策: 次のいずれかの回避策を使用します。

  • 別の言語を選択する前に、ブラウザのキャッシュをクリアします。

  • localeutils.jsp ファイルの 66 行にある次のテキストを見つけます。

      prefLang = (String) pageContext.getAttribute(PREF_LANG, PageContext.SESSION_SCOPE);

    localeutils.jsp ファイルは、SGD サーバーの /opt/tarantella/webserver/tomcat/tomcat-version/webapps/sgd/resources/jsp ディレクトリにあります。

  • このファイルを次のように編集します。

    if (httpServletRequest.getParameter(LANG_SELECTED) == null)
      prefLang = (String) pageContext.getAttribute(PREF_LANG, PageContext.SESSION_SCOPE);

14147506 – プライマリサーバーが変更された場合にアレイ回復が失敗する

問題: アレイが修復済みの状態になったときにプライマリサーバーを変更すると、アレイ回復が失敗することがあります。フェイルオーバー段階が完了すると、アレイは修復済みの状態になります。

アレイ回復の復旧段階のあと、通信不能のサーバーがアレイにふたたび参加すると、別のアレイメンバーとの通信が機能しないことがあります。

この問題は、アレイ内のセキュリティー保護された通信がアレイに対して有効にされたときに見られます。

原因: アレイ内のセキュリティー保護された通信が使用されたときのアレイ回復に関する既知の問題です。デフォルトでは、SGD サーバーのアレイ内でのセキュア通信は有効にされています。

解決策: 既知の解決策はありません。可能な場合、アレイ回復の処理中にアレイ構造を変更することは避けてください。

14221098 – Oracle Linux で Konsole アプリケーションが起動に失敗する

問題: KDE Konsole 端末エミュレータアプリケーションが、SGD の X アプリケーションオブジェクトとして構成された場合、起動に失敗します。

この問題は、アプリケーションが Oracle Linux 6 プラットフォーム上でホストされた場合に見られます。

原因: Konsole を Oracle Linux 6 上で実行する場合の既知の問題です。この問題は、起動時にフォークするアプリケーションプロセスが原因です。

解決策: 回避策は、Konsole を起動するとき、--nofork コマンドオプションを使用することです。

Administration Console で、X アプリケーションオブジェクトの「起動」タブに移動し、「コマンドの引数」フィールドに --nofork を入力します。

14237565 – Windows 以外のクライアントデバイスで印刷するときのページサイズの問題

問題: 印刷ジョブが、正しいページフォーマットでクライアントプリンタに配信されません。たとえば、A4 ページサイズのドキュメントの印刷ジョブが、Letter ページサイズのドキュメントとしてクライアントプリンタに配信されます。クライアントプリンタの構成によっては、プリンタジョブが失敗する原因となることもあります。

この問題は Linux および Mac OS X のクライアントデバイスを使用するときに発生します。

原因: Windows 以外のクライアントデバイスで印刷するときの既知の問題です。

解決策: 一部のクライアントプリンタは、ページサイズフォーマットを無視するように構成できます。

回避策は、SGD から出力するときに PDF 印刷を使用することです。

14287570 – 画面解像度が高い場合に Microsoft Windows Server 2003 アプリケーションのカラー発色数が 8 ビットに制限される

問題: Microsoft Windows Server 2003 アプリケーションで画面解像度が高い場合に、クライアントデバイス上での表示カラー発色数が 8 ビットに制限されます。この問題は、画面解像度が 1600 x 1200 ピクセルよりも高い場合に発生します。

原因: Windows Server 2003 リモートデスクトップサービス セッションに関する既知の問題です。

解決策: 発色数を 16 ビットに増やす方法の詳細については、Microsoft ホットフィックス 942610 を参照してください。

14287730 – コマンド行からシャドウイングするときの X エラーメッセージ

問題: tarantella emulatorsession shadow コマンドを使用して、アプリケーションセッションをコマンド行からシャドウイングするとき、次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。

X Error:  BadImplementation
  Request Major code 152 (RANDR)
  Request Minor code 8 ()
  Error Serial #209
  Current Serial #209 

エラーメッセージにかかわらず、シャドウイングは期待されたとおりに動作します。

原因: クライアントデバイス上の X サーバーがセッションのサイズ変更を実装しない場合の既知の問題です。

解決策: エラーは軽微であり無視できます。

14404371 – 認証ダイアログのユーザー入力文字を読み取れない

問題: ユーザーが SGD 認証ダイアログを使用して認証資格を入力しようとしたとき、一部の入力文字が読み取れないことがあります。この問題は、ユーザーの資格情報にヨーロッパ言語文字などのマルチバイト文字が含まれる場合に Windows 以外のクライアントデバイスで見られます。

SGD 認証ダイアログは、ユーザーが Shift キーを押したまま Webtop のアプリケーションリンクをクリックするときに表示されます。

原因: SGD Client が一部のクライアントデバイス上でフォントリストを設定する方法に関する既知の問題です。

解決策: 次の回避策を使用します。

  • クライアントデバイス上で、次の内容を持つフォント指定ファイルを作成します。

    *XmTextField*fontList: -*-*-medium-r-normal-*-*-120-*-*-*-*-*-*
  • クライアントデバイス上でフォントを使用できるようにします。

    # xrdb -merge filename

    ここで、filename はフォント指定ファイルの名前です。

    あるいは、ホームディレクトリの .Xresources ファイルにフォント指定を追加することもできます。

14472019 – システムのブート時に SGD が起動しない

問題: Oracle Linux 6 プラットフォームで、SGD ホストが起動するときに SGD が自動的に起動しません。

SGD ホストが停止するとき、SGD サービスは正常に停止しません。

原因: この問題は、Oracle Linux 6 で導入されたシステム起動アーキテクチャーの変更によるものです。つまり、SGD をインストールするときに、必要なシンボリックリンクが自動的に作成されないことを意味します。

解決策: 次のようにシンボリックリンクを追加します。

# ln -s /etc/init.d/sun.com-sgd-base /etc/rc3.d/S90sun.com-sgd-base

16853896 – Oracle Solaris プラットフォームでの Gateway のアップグレードの問題

問題: Gateway を Version 4.6 から Version 4.71 にアップグレードしたあとに、ユーザーがログインできなくなります。この問題は Oracle Solaris プラットフォームで見られます。

次のようなエラーメッセージが、/opt/SUNWsgdg/proxy/var/log/proxy.log にある Gateway のログファイルに表示されることがあります。

    ...
Caused by: java.lang.RuntimeException: Could not parse key values
 at sun.security.pkcs11.P11Key$P11ECPublicKey.fetchValues(P11Key.java:1000)
 at sun.security.pkcs11.P11Key$P11ECPublicKey.getParams(P11Key.java:1025)
 at com.sun.net.ssl.internal.ssl.HandshakeMessage$ECDH_ServerKeyExchange.<init>
 (HandshakeMessage.java:875)
 at com.sun.net.ssl.internal.ssl.ServerHandshaker.clientHello(ServerHandshaker.java:698)
 at com.sun.net.ssl.internal.ssl.ServerHandshaker.processMessage(ServerHandshaker.java:151)
 at com.sun.net.ssl.internal.ssl.Handshaker.processLoop(Handshaker.java:593)
 at com.sun.net.ssl.internal.ssl.Handshaker$1.run(Handshaker.java:533)
 at java.security.AccessController.doPrivileged(Native Method)
 at com.sun.net.ssl.internal.ssl.Handshaker$DelegatedTask.run(Handshaker.java:952)
 at async.channel.ssl.AsyncSSLEngineRWChannel.unwrap(Unknown Source)
    ...

原因: 楕円曲線暗号方式 (ECC) による暗号化および一部のバージョンの Oracle Java 1.6 に関する既知の問題です。

解決策: 回避策は、Gateway で使用される Java 仮想マシン (JVM) 用の ECC 暗号化サポートを無効にすることです。

  • /opt/SUNWsgdg/bin/script/gateway_start スクリプトを編集します。

    次の実行時パラメータを、スクリプトの先頭にある JavaArgs 変数定義に追加します。

    -Dcom.sun.net.ssl.enableECC=false
  • Gateway を再起動します。

    # /opt/SUNWsgdg/bin/gateway restart
注記

Gateway では ECC 暗号スイートはサポートされていません。サポートされている暗号スイートのリストについては、SSL のサポートを参照してください。