3.2. Webtop の使用

Webtop には、SGD 管理ツールを初めとする、SGD を介してアクセスするアプリケーションとドキュメントが一覧表示されます。

Webtop には、SGD インストールプログラムによってホスト上で検出されたいくつかのサンプルアプリケーションが表示され、このアプリケーションを使って、SGD の使用を開始できます。

3.2.1. アプリケーションの実行

アプリケーションを実行するには、Webtop 上でそのアプリケーションのリンクをクリックします (図3.6「Webtop 上のアプリケーションのリンク」を参照)。

図3.6 Webtop 上のアプリケーションのリンク

Webtop 上のアプリケーションリンクのスクリーンショット

アプリケーションを起動すると、ユーザー名とパスワードの入力を要求される場合があります。これは、そのアプリケーションを実行しているアプリケーションサーバーに対する認証情報です。認証の詳細情報はセキュアな状態でキャッシュすることができるので、ユーザーが 1 台のアプリケーションサーバーにつき複数回入力する必要はありません。

SGD 管理者は、アプリケーションの表示方法を構成します。アプリケーションには、ウィンドウ装飾なしで全画面表示されるものと、クライアントデバイス上のウィンドウと同じように動作するウィンドウに表示されるものがあります。

あるアプリケーションが実行中である場合、Webtop 上でそのアプリケーションの名前の前に三角形が、その後ろに括弧で囲まれた数字が、それぞれ表示されます。図3.7「セッションツールバー」 に示すように、セッションツールバーもアプリケーション名の下に表示されます。

図3.7 セッションツールバー

セッションツールバーのスクリーンショット

括弧内の数字は、ユーザーが起動したアプリケーションの独立したインスタンスの個数です。SGD 管理者は、実行できるアプリケーションの同時インスタンスの数を構成します。

アプリケーションの中には、表示されていなくても実行し続けるように構成されるものもあります。それらは「再開可能な」アプリケーションです。アプリケーションを終了しないでそのアプリケーションのウィンドウを閉じるには、アプリケーションを中断します。ウィンドウを再度表示してアプリケーションを使い始めるには、アプリケーションを再開します。

セッションツールバーは、アプリケーションの実行中のインスタンスごとに存在します。これを次のように使用します。

  • アプリケーションセッションを中断するには、中断ボタンをクリックします。

  • アプリケーションセッションを再開するには、再開ボタンをクリックします。

  • アプリケーションセッションを終了するには、取り消しボタンをクリックします。

図3.8「非表示状態のセッションツールバー」 に示すように、アプリケーションセッションのセッションツールバーの表示/非表示を切り替えるには、三角形をクリックします。

図3.8 非表示状態のセッションツールバー

非表示状態のセッションツールバーのスクリーンショット

アプリケーション領域の上部にあるリンクから、すべてのアプリケーションセッションを一度に管理できます。これらのリンクは次のように使用します。

  • 実行中のすべてのアプリケーションを中断するには、「すべて中断」をクリックします。

  • 中断されているすべてのアプリケーションを再開するには、「すべて再開」をクリックします。

  • 実行中のアプリケーションや中断されているアプリケーションをすべて終了するには、「すべて取消し」をクリックします。

各アプリケーションは、再開可能かどうかに関する次の 3 つの設定のいずれかを持ちます。

設定

説明

使用しない

ユーザーが SGD からログアウトすると、アプリケーションは終了します。

再開可能でないアプリケーションを中断または再開することはできません。

ユーザーセッション中

アプリケーションは、ユーザーが SGD からログアウトするまで動作し続けます。

ログインしている間は、これらのアプリケーションを中断および再開できます。

一般

アプリケーションは、ユーザーが SGD からログアウトしたあとも動作し続けます。

再度ログインした際に、再開ボタンをクリックすると、実行中のアプリケーションが再度表示されます。

再開可能なアプリケーションは、次の理由で役立ちます。

  • 起動に時間がかかるアプリケーションを、ユーザーが SGD からログアウトしたあとも実行したままにしておくことができます。

  • ユーザーが、移動中にアプリケーションを実行したままにすることができます。

  • ブラウザなどがクラッシュした場合に、ユーザーが容易に復旧できます。

3.2.2. 設定の変更

Webtop のアプリケーション領域にある「編集」ボタンをクリックすると、設定を変更できます。

「グループの編集」タブで、ユーザーは、アプリケーションをグループにまとめることで、自身の Webtop を個別設定できます。ユーザーは、グループを表示する方法とタイミングを決定できます。グループは、類似のアプリケーションをまとめたり、使用頻度があまり多くないアプリケーションを隠したりする場合に役立ちます。ユーザーの Webtop 上で実行可能なアプリケーションのリストに対してアプリケーションの追加や削除を行えるのは、SGD 管理者だけです。

「クライアントの設定」タブでは、使用するプロキシサーバーなどの SGD Client の設定を構成できます。設定内容は、クライアントデバイス上のプロファイルに格納されます。

3.2.3. ログアウト

ブラウザを閉じる前に SGD からログアウトする必要があります。そうすることで、SGD がこれ以上実行する必要のないアプリケーションをすべてシャットダウンして、SGD Client を停止できます。

ログアウトを行わないでブラウザを閉じた場合は、SGD Client が引き続き動作しているため、SGD からログアウトされていません。ブラウザを誤って閉じた場合は、再度ログインする方法でのみ、Webtop を表示できます。

SGD からログアウトするには、Webtop 上の「ログアウト」ボタンをクリックし、確認を要求されたら「OK」をクリックします。