5.5. Sun Ray キオスクセッションプロバイダについて

Oracle VDI Sun Ray キオスクセッションプロバイダを使用すると、標準の Oracle VDI デスクトップの代わりに、既存の Sun Ray キオスクモードセッションタイプを使用できるようになります。Sun Ray キオスクセッションプロバイダのプールでは、キオスクセッションの引数を指定できます。ユーザー、グループ、またはトークンをキオスクプールに割り当てると、標準の Oracle VDI デスクトップのほか、ユーザーのデスクトップ選択画面にもキオスクセッションが表示されます。キオスクセッションが終了すると、ログイン画面に戻ります。

Sun Ray キオスクセッションプロバイダを使用すると、Oracle VDI 自体には用意されていないセッションタイプへのアクセスを提供できます。たとえば、Sun Ray VMware View コネクタなどの別のブローカを使用してリモートデスクトップに接続したり、ロックダウンされた Web ブラウザで Web ベースのアプリケーションにアクセスできるようにすることができます。

各 Sun Ray キオスクセッションプロバイダは、Oracle VDI Center で使用可能な 1 つのキオスクセッションタイプに対応しています。Sun Ray キオスクセッションプロバイダに接続された各プールには、キオスクセッションに関してそれぞれ固有の設定を指定できます。「キオスクモードの設定を構成する方法 (Sun Ray キオスクプロバイダ)」を参照してください。

キオスクセッション環境

Sun Ray キオスクセッションプロバイダによって提供される一部の情報をキオスクセッションスクリプトで使用して、キオスクセッションが Oracle VDI で実行されているかどうかを検出できます。このような情報は、さまざまな用途で Oracle VDI に各種キオスクセッションを統合するのに役立ちます。たとえば、シングルサインオン機能を提供したり、ユーザーが複数のデスクトップを使用できるように複数の異なるセッションを統合デスクトップとして動作させたりすることができます。次の情報を使用できます。

次の例は、このような情報をキオスクセッションスクリプトでどのように使用するかを簡単に示しています。

    
theUser="$VDA_USER" 
thePassword= 
theDomain="$VDA_DOMAIN" 
theDisplay="$VDA_DISPLAY" 
theGeometry="$VDA_GEOMETRY" 
read thePassword

キオスクセッションタイプに関する制限

Sun Ray キオスクセッションプロバイダで使用できるキオスクセッションタイプには、いくつかの制限があります。これらの制限のほとんどは、Oracle VDI 自体が Sun Ray キオスクモードで実行されることによるものです。Sun Ray キオスクセッションプロバイダで実行されるキオスクセッションは、メイン Oracle VDI キオスクセッションのサブプロセスです。次の点に注意してください。