ユーザーはいくつかの方法でデスクトップセッションを終了させることができますが、その方法は、デスクトップに接続する際に VRDP プロトコルを使用するか、MS-RDP プロトコルを使用するかによって異なります。
画面上部の Sun Ray Windows コネクタツールバーにある「X」ボタンをクリックすると、ユーザーはデスクトップからログアウトできます。ツールバーは、マウスポインタを画面上部に移動するまで非表示になっています。この方法の場合、VRDP と MS-RDP に対する違いはありません。
Windows の「スタート」メニューを使用してデスクトップからログアウトすることもできます。ただし、「スタート」メニューのオプションは、VRDP を使用するか MS-RDP を使用するかによって異なります (次の図を参照)。
「スタート」メニューの「ログオフ」ボタンには、Sun Ray Windows コネクタツールバーの「X」ボタンと同様の効果があります。また、VRDP と MS-RDP に対する違いはありません。
VRDP を使用した場合は、「スタート」メニューに「終了オプション」ボタンが表示されます。VRDP は仮想マシンレベルで接続するため、ユーザーがこのボタンをクリックすると、Windows デスクトップが実際のコンピュータのようにシャットダウンします。このようにしてユーザーがデスクトップをシャットダウンすると、次のログイン時にユーザーは仮想マシンの起動処理が完了するまで待つ必要があります。
MS-RDP を使用した場合は、「スタート」メニューに「切断」ボタンが表示されます。MS-RDP はオペレーティングシステムレベルで接続するため、ユーザーがこのボタンをクリックすると、Windows と Oracle VDI デスクトップセッションからはログアウトされますが、仮想マシンはシャットダウンしません。次のログイン時にユーザーは仮想マシンが起動するまで待つ必要はありません。
VRDP を使用してログインのパフォーマンスを優先する場合、ユーザーは Windows の「スタート」メニューの「ログオフ」ボタンか、Sun Ray Windows コネクタツールバーの「X」ボタンを使用してログアウトする必要があります。