「デスクトップ」という用語は、仮想化ホスト上で実行されるオペレーティングシステムのインスタンスを指します。デスクトップはユーザーに提供され、デスクトップアクセスクライアントを介してアクセスされます。Oracle VDI は、次のいずれかの仮想化プラットフォームでデスクトップを管理します。
Oracle VM VirtualBox
VMware Infrastructure
Microsoft Hyper-V
Microsoft リモートデスクトップ
デスクトップはユーザーごとに 1 つずつ作成することもできますが、同じアプリケーションを必要とするユーザーグループがいくつかあるという状況が一般的です。Oracle VDI を利用するとデスクトップテンプレートの準備および使用ができ、テンプレートから必要な数のデスクトップを複製できます。テンプレートについては、「「テンプレートとリビジョンについて」」セクションを参照してください。
次の表に、デスクトッププロバイダタイプごとにサポートされるデスクトップオペレーティングシステムを示します。特に、この表の下に記載されている注記にはご注意ください。
デスクトップオペレーティングシステム | Oracle VDI Hypervisor | VMware vCenter | Microsoft Hyper-V |
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Windows 7 (32 ビットと 64 ビット) | ✓ | ✓ | ✓ |
Windows Vista Enterprise | ✓ | ✓ | ✓ |
Windows XP SP2/SP3 (32 ビットと 64 ビット) | ✓ | ✓ | ✓ |
Windows 2000 SP4 | ✓ (VRDP のみ) | ||
Oracle Linux 5.6 | ✓ (VRDP のみ) | ||
Oracle Solaris 10 (2009 年 10 月リリース以降) | ✓ (VRDP のみ) | ||
Ubuntu 11.04 (Natty Narwhal) | ✓ (VRDP のみ) | ||
Ubuntu 10.04 (Lucid Lynx) | ✓ (VRDP のみ) |
Microsoft リモートデスクトッププロバイダでサポートされるデスクトップは、「「Microsoft リモートデスクトップサービス」」で説明されています。
仮想デスクトップで使用できる機能は、プールに対して選択した RDP プロトコルや Oracle VDI へのアクセスに使用される方法によって異なります。詳細については、次のセクションを参照してください。
プラットフォームによっては使用できない操作もあります。VMware には VMware vCenter という独自の管理ツールがあるため、Oracle VDI はデータにアクセスするだけです。Microsoft リモートデスクトップはほかと異なり仮想化プラットフォームではないので、デスクトップをインポートしたり個人的に割り当てたりできません。
アクション | 詳細 | Oracle VDI Manager での場所 | vda サブコマンド | デスクトッププロバイダ |
---|---|---|---|---|
デスクトップのインポート | Oracle VDI に仮想マシンをインポートします。その後、デスクトップを任意のユーザーに割り当てられます。Oracle VM VirtualBox および Microsoft Hyper-V でホストされるマシンは、共有フォルダからインポートできます。さらに、仮想マシンは Oracle VM VirtualBox ホストから直接インポートできます。VMware vCenter の場合、仮想マシンは VMware vCenter の管理下に置かれたままになりますが、ユーザー割り当てと実行時管理は Oracle VDI で行います。 詳細については、次のセクションを参照してください。 | 「デスクトップ」タブ → 「インポート」(ボタン) | pool-vb-import pool-vb-import-unmanaged pool-vc-import pool-hv-import |
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デスクトップの複製 | 任意のデスクトップと同一の複製を作成します。 | 「デスクトップ」タブ → 「複製」(メニュー) | desktop-duplicate |
|
デスクトップ名の変更 | デスクトップ名を変更します。複数のデスクトップがユーザーに割り当てられている場合、この名前はエンドユーザーにも表示されます。 | 「デスクトップ」タブ → 「名前の変更」(メニュー) | desktop-setprops |
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デスクトップのエクスポート |
選択したデスクトップをディスクにエクスポートします。このデスクトップは仮想マシンのプロパティーについて記述した
XML
ファイルと、デスクトップのハードドライブの内容について記述した
| 「デスクトップ」タブ → 「エクスポート」(メニュー) | desktop-export |
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デスクトップの削除 | 必要に応じて、デスクトップは停止されます。Oracle VM VirtualBox および Microsoft Hyper-V でホストされるデスクトップの場合、iSCSI ディスクがストレージから削除されます。VMware vCenter デスクトップの場合、VMware vCenter で仮想マシンを利用可能な状態にしておくという選択も可能です。デスクトップへのすべての参照は、Oracle VDI データベースから削除されます。 | 「デスクトップ」タブ → 「デスクトップの削除」(メニュー) | desktop-delete |
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デスクトップをテンプレートに変換 | デスクトップをプールのテンプレート管理に移動して最初のリビジョンを作成します。 | 「デスクトップ」タブ → 「テンプレートに変換」(メニュー) | desktop-template |
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複製のリセット | リサイクルポリシーにかかわらず、複製されたすべてのデスクトップ (現在使用されていないものまたは個人に割り当てられていないもの) を削除して新しいデスクトップが複製されます。この操作を実行すれば、すべてのデスクトップを同一のテンプレートまたは最新のマスターリビジョンから確実に複製し、命名規則や Windows システム準備などの「Pools-Cloning」タブの最新の設定を使用できます。 | 「デスクトップ」タブ → 「複製のリセット」(メニュー) |
| |
デスクトップの割り当て | ユーザーとデスクトップの間に持続的な関係を作成します。このデスクトップは、そのユーザーの個人用のデスクトップとして予約されます。 | 「デスクトップ」タブ → 「割り当て」(ボタン) | user-personaldesktop |
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ユーザーの削除 | ユーザーとデスクトップ間の永続的な関係を破棄します。 | 「デスクトップ」タブ → 「ユーザーの削除」(メニュー) | user-unassign |
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ユーザーのログアウト | ユーザーを RDS セッションからログアウトし、セッションを破棄します。 | 「デスクトップ」タブ → 「ユーザーのログアウト」(ボタン) | desktop-logoff |
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切断 | ユーザーを RDS セッションから切り離します。ただし、セッションは RDS セッションホストに引き続き存在し、ユーザーはあとで再接続できます。 | 「デスクトップ」タブ → 「切断」(ボタン) | desktop-disconnect |
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デスクトップの起動 | 同じホストでデスクトップを再起動します。ホスト上でデスクトップが登録されていない場合、空きメモリーに基づいてデスクトップが選択されます。その後、デスクトップは登録されて起動します。 | 「デスクトップ」タブ → 「起動」(ボタン) | desktop-start |
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デスクトップの終了 | ACPI の終了信号をテンプレートに送信します。 | 「デスクトップ」タブ → 「終了」(メニュー) | desktop-stop
(「 |
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デスクトップの再起動 | 同じホストでデスクトップを再起動します。PC の再起動ボタンを押した場合と同様に、ファイルが開いている場合はデータが失われる可能性があります。 | 「デスクトップ」タブ → 「再起動」(ボタン) | desktop-restart |
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デスクトップの電源切断 | ただちにデスクトップの電源を切り、Oracle VM VirtualBox または Microsoft Hyper-V の仮想化ホストから登録解除します。VMware vCenter 仮想化ホストの場合、デスクトップの電源を切るだけです。 | 「デスクトップ」タブ → 「電源切断」(メニュー) |
desktop-stop
(「 |
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デスクトップの中断 | デスクトップの状態をディスクに保存します。デスクトップを再開すると、一時停止前と同じ状態になります。 | 「デスクトップ」タブ → 「中断」(メニュー) | desktop-suspend |
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デスクトップコンソールを開く | 新しいウィンドウを開いて、ブラウザからデスクトップに直接アクセスします。 | 「デスクトップ」タブ → 「コンソール」タブ → 「ウィンドウで開く」(ボタン) |
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ISO をマウントまたはマウント解除する | 仮想マシンに対して ISO イメージをマウントまたはマウント解除します。 | 「デスクトップ」タブ → 「ISO イメージのマウント」、または「ISO イメージのマウント解除」(メニュー) | desktop-mount-iso desktop-unmount-iso |
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デスクトップの有効化 | 一部のエラー状況で、Oracle VDI はデスクトップの「応答のない」レンダリングをデスクトップが使用できないものとしてマークします。デスクトップを以前の状態に戻すには、「有効にする」をクリックします。 | 「デスクトップ」タブ → 「有効にする」(メニュー) | desktop-activate |
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