「VM/コア」という単位は、注目の的になっていますが、あいまいな表現です。今日では使用可能な CPU のパフォーマンスに 2 倍以上の差があり、この単位はお客様が再利用する可能性がある古い CPU を考慮していません。このため、「SPEC CINT2006 Rate (peak) / VM」の値も示すことにしました。この単位を使った表現は、実際の CPU を抽象化しているため、長い期間にわたって有効ですが、「VM/コア」を使った表現は、各コアのパフォーマンスがほぼ同じである場合にしか正しいと言えません。
Standard Performance Evaluation Corporation (SPEC) のデータベース http://www.spec.org/cpu2006/results/rint2006.html を検索するか、または提供されているテストスイートを実行することにより、膨大な数の CPU の CINT 値を調べることができます。
ここに示す数字は、新しいテストの実行結果に基づいて更新されています。4 コアの E5520 CPU を 2 個搭載した X4170 で、100 個の VM を実行できました。2 つの E5520 CPU を持つサーバーの SPEC CINT2006 Rate (peak) は最大 200 であり、1 VM あたりの CINT 値は 2 になります。
コア数 = 実行デスクトップ数 / 12.5
例: 2 つの E5520 CPU を持つ X4170 とほぼ同等のサーバーの場合、サポートできる実行デスクトップの数は 2 x 4 x 12.5 = 100 となります。
記憶域サイズ [M バイト] = 実行デスクトップ数 x デスクトップの記憶域サイズ x 1.2 + 1024M バイト
例: メモリー が 64G バイトのサーバーの場合、サポートできる実行デスクトップの数は 64 x 1024M バイト - 1024M バイト / (512M バイト x 1.2) = 105 (記憶域サイズ 512M バイト) となります。
ネットワーク帯域幅 [Mb/s] = ストレージのネットワーク帯域幅 / Oracle VM VirtualBox サーバー
使用可能な CPU パワー、記憶域サイズ、およびネットワーク帯域幅の少なくとも 20% は、安全マージンとして確保するようにしてください。