「テンプレート」という用語は、複製のために使用する特別なデスクトップを指します。デスクトップについては、「「デスクトップについて」」セクションを参照してください。1 つのプールに同一のデスクトップを複数格納するには、テンプレートを使用して必要な数だけデスクトップを複製する必要があります。テンプレートの選択および管理の方法はプラットフォームごとに異なります。Oracle VDI では、Oracle VDI および Microsoft Hyper-V デスクトッププールのテンプレート管理が可能です。VMware Infrastructure にはそれ自体のテンプレート管理が用意されているため、Oracle VDI は VMware vCenter 内の使用可能なテンプレートのリストへのアクセスを提供します。
Oracle VDI には、Oracle VDI および Microsoft Hyper-V デスクトッププールのテンプレートリビジョンも用意されています。リビジョンを利用すると、テンプレートを更新する必要がある場合に高い柔軟性が得られます。リビジョンは、デスクトップテンプレートにとってのスナップショットだと考えてください。テンプレートをインポートし、そのテンプレートの複製をプールに格納したあとで、アプリケーションのインストールを忘れていたことに気が付くことがあります。その場合も、既存のテンプレートを変更してそこから複製するだけです。大規模な複製を行う前にリビジョンをテストして、結果を見てリビジョンを元に戻すこともできます。テンプレートの履歴はそのリビジョンを通じて保存されます。
テンプレートおよびリビジョンには多数の操作が選択可能です。
アクション | 詳細 | Oracle VDI Manager での場所 |
| デスクトッププロバイダ |
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テンプレートのインポート | Oracle VDI に仮想マシンをインポートし、最初のリビジョンを作成します。このリビジョンは、同一のデスクトッププロバイダを使用する任意のプールで複製をする際に使用できます。 | 「テンプレート」タブ → 「テンプレートをインポート」(ボタン) | pool-vb-import pool-vb-import-unmanaged pool-vc-import pool-hv-import |
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コンソールを開く | 新しいウィンドウを開いて、ブラウザからテンプレートに直接アクセスします。 | 「テンプレート」タブ → 「コンソールを開く」(ボタン) |
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リビジョンの作成 | テンプレートの現在の状態を新規リビジョンとして保存します。 | 「テンプレート」タブ → 「リビジョンの作成」(ボタン) | revision-create |
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名前の変更 | テンプレートまたはリビジョンの名前を変更します。 | 「テンプレート」タブ → 「名前の変更」(メニュー) | template-setprops |
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テンプレートのデスクトップへのコピー | テンプレートを使用可能なデスクトップにコピーします。以前は「デスクトップに変換」と呼ばれていた操作です。 | 「テンプレート」タブ → 「デスクトップにコピー」(メニュー) | template-desktop |
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テンプレートのエクスポート |
選択したテンプレートをディスクにエクスポートします。このテンプレートは仮想マシンのプロパティーについて記述した
XML
ファイルと、デスクトップのハードドライブの内容について記述した
| 「テンプレート」タブ → 「エクスポート」(メニュー) | template-export |
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テンプレートの起動 | テンプレートに変更を適用するため、デスクトップを起動します。 | 「テンプレート」タブ → 「起動」(メニュー) | template-start |
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テンプレートの再起動 | 同じホストでテンプレートを再起動します。PC の再起動ボタンを押した場合と同様に、ファイルが開いている場合はデータが失われる可能性があります。 | 「テンプレート」タブ → 「再起動」(メニュー) | template-restart |
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テンプレートの終了 | ACPI の終了信号をテンプレートに送信します。 | 「テンプレート」タブ → 「終了」(メニュー) | template-stop
(「 | |
テンプレートの電源切断 | ただちにテンプレートの電源を切り、仮想化ホストから登録解除します。 | 「テンプレート」タブ → 「電源切断」(メニュー) |
template-stop
(「 |
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ISO をマウントまたはマウント解除する | 仮想マシンに対して ISO イメージをマウントまたはマウント解除します。 | 「テンプレート」タブ → 「ISO イメージのマウント」、または「ISO イメージのマウント解除」(メニュー) | template-mount-iso template-unmount-iso |
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複製に適用 | プールの設定として自動複製が選択されている場合、プールに新しいデスクトップがあると、複製用に適用されているテンプレートから複製されます。 | 「テンプレート」タブ → 「プールでの複製の適用」(メニュー) | pool-setprops |
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テンプレートを戻す | テンプレートを直近のリビジョンに戻します。 | 「テンプレート」タブ → 「戻す」(メニュー) | template-revert |
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テンプレートの削除 | テンプレートおよびそのテンプレートに対応するすべてのリビジョンを削除します。 | 「テンプレート」タブ → 「削除」(メニュー) | template-delete |
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アクション | 詳細 | Oracle VDI Manager での場所 |
| 仮想化プラットフォーム |
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リビジョンマスターの作成 | 複製用のテンプレートを選択しているプールのリビジョンを、複製用として指定します。 | 「テンプレート」タブ → 「マスターの作成」(ボタン) | revision-setprops |
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リビジョン名の変更 | リビジョン名を変更します。 | 「テンプレート」タブ → 「名前の変更」(メニュー) | revision-setprops |
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テンプレートへのリビジョンのコピー | このリビジョンに基づいた新しいテンプレートを作成します。この操作を実行すると、任意の既存のリビジョンから独立した分岐が作成されます。 | 「テンプレート」タブ → 「テンプレートにコピー」(メニュー) | template-create |
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デスクトップへのリビジョンのコピー | 同一プール内で新しい独立したデスクトップを作成します。 | 「テンプレート」タブ → 「デスクトップにコピー」(メニュー) | revision-desktop |
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リビジョンの複製 | 同一プール内で選択したリビジョンを基にデスクトップを作成します。 | 「テンプレート」タブ → 「デスクトップの複製」(メニュー) | revision-clone |
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リビジョンのエクスポート |
選択したリビジョンをディスクにエクスポートします。このリビジョンは仮想マシンのプロパティーについて記述した
XML
ファイルと、デスクトップのハードドライブの内容について記述した
| 「テンプレート」タブ → 「エクスポート」(メニュー) | revision-export |
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リビジョンへのシステムの準備の適用 | 内部で、複製が作成および起動されて、Windows Sysprep コマンドが呼び出されます。その後、プール内のデスクトップの複製に使用される新しいスナップショットが作成されます。 | 「テンプレート」タブ → 「システムの準備」(メニュー) | revision-sysprep |
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複製に適用 | 複製用に特定のリビジョンを使う必要があるプールを選択します。指定しない場合はマスターリビジョンが使用されます。 | 「テンプレート」タブ → 「複製に適用」(メニュー) | pool-setprops |
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リビジョンの削除 | Oracle VDI および Hyper-V の場合、iSCSI ディスクがストレージから削除されます。VMware の場合、vCenter で仮想マシンを利用可能な状態にしておくという選択も可能です。リビジョンへのすべての参照は、Oracle VDI データベースから削除されます。 | 「テンプレート」タブ → 「削除」(メニュー) | revision-delete |
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