Oracle Linux プラットフォームに Oracle VDI をインストールする場合、インストールスクリプトによってシステムに必須パッケージがインストールされているかどうかがチェックされます。パッケージが不足している場合、Oracle VDI では yum コマンドによってパッケージをダウンロードしてインストールします。不足しているパッケージをインストールできない場合は、インストールが失敗し、該当するパッケージのリストを示すメッセージが表示されます。次に例を示します。
Checking for required libraries and packages... 13 packages are missing but cannot be installed because the software manager yum does not have access to the repositories or the repositories are invalid: libaio-devel, sysstat, dhcp, compat-openldap, glib, libdb-4.2.so()(64bit), libXp .so.6, /usr/lib/libaio.so, /usr/lib64/libaio.so, /usr/lib/libXpm.so, /usr/lib/li bXm.so.3, /usr/lib/libglib-1.2.so.0, /usr/lib/libcdda_paranoia.so Error: The software manager yum cannot install the required packages. See the log file '/var/log/vda-install.2011_09_26_06:03:26.log' for additional i nformation.
必須パッケージのダウンロードに失敗する原因としては、リポジトリが yum 用に構成されていないことが考えられます。また、プロキシ構成が不適切である場合やネットワーク接続に問題がある場合など、ほかの問題に起因することもあります。
インストールの問題を解決するには、yum を適切に構成し、正しく動作するようにしてください。そのあとで Oracle VDI を再度インストールしてください。
不足している必須パッケージを手動でインストールする場合は、失敗したインストールに関するログファイル
(/var/log
内)
で該当するパッケージを確認できます。
Oracle Linux プラットフォームで
Oracle VDI を構成する場合、RDP
ブローカを有効にできないことが原因で構成が失敗することがあります。メッセージが表示され、失敗した構成に関するログファイル
(/var/log
内)
が示されます。次に例を示します。
RDP Broker Configuration + Registering RDP broker... + Starting RDP broker... RDP Broker cannot be enabled. Error: The configuration of Oracle VDI 3.3.1 has failed. See the log file '/var/log/vda-config.2011_09_27_09:14:56.log' for additional in formation.
setroubleshoot を構成している場合は、そのブラウザに SELinux メッセージが表示されることもあります。
このエラーが発生した場合は、/opt/SUNWvda-rdpb/var/log
にあるログファイルで次のエラーメッセージを確認してください。
2011/09/27 09:10:00.118 Broker start 2011/09/27 09:10:00.188 ERROR: Cannot open library VBoxRT.so: /opt/SUNWvda-rdpb/bin/../lib/VBoxRT.so: cannot restore segment prot afte r reloc: Permission denied. 2011/09/27 09:10:00.188 ERROR: RDP server init failed. 2011/09/27 09:10:00.188 Broker stop
この問題の原因は、システムの SELinux 設定です。
問題を解決するには、次の手順に従います。
SELinux 設定を permissive または disabled に変更します。
SELinux 管理ツール
(system-config-selinux)
を使用するか、usr/sbin/setenforce
0 コマンドを使用してください
(このコマンドでは、設定を permissive
に変更します)。または、
を編集して、/etc/selinux/config
SELINUX=enforcing
というエントリを SELINUX=disabled
または SELINUX=permissive
に変更します。
Oracle VDI の構成を解除します。
Oracle VDI を再構成するには、あらかじめ構成を解除しておく必要があります。
/opt/SUNWvda/sbin/vda-config -u
Oracle VDI を構成します。
/opt/SUNWvda/sbin/vda-config
vda-config
で
svc_vdadb.xml
のインポートが失敗するのは、TEMP/application/database/vdadb
が削除されていないことが原因です。アンインストール/構成解除が同じ
Sun Ray
セッションから実行される状況で、Oracle VDI
のアンインストール時または構成時に端末を強制的に停止した場合
(vda-config/install
-u
)、このような現象がよく見られます。
エラーの回避方法は次のとおりです。
SVC リポジトリのスナップショットを復元するには、次のコマンドを実行します。
# /lib/svc/bin/restore_repository
Enter Response [boot]
というプロンプトが表示されたら、デフォルトの
boot
の代わりに
manifest_import
を選択します。
正しいスナップショット
(manifest_import-200904??_???
-
バックアップ時間は DDMMYY 形式)
を選択します。
システムの再起動後、svc:/TEMP/application/database/vdadb:default
が削除されていることを確認します。
通常どおり Oracle VDI の構成を実行します。
はい。MySQL Sandbox を使用すると、簡単かつ迅速に MySQL を設定したり、Oracle VDI リモートデータベース設定を試したりすることができます。
MySQL Sandbox は、https://launchpad.net/mysql-sandbox から入手できます。
MySQL Sandbox をダウンロードし、一時フォルダに展開します。
http://dev.mysql.com/downloads から目的の MySQL リリースをダウンロードします。
単純な MySQL サーバーをインストールするには、次のコマンドを実行するだけです。
<mysql-sandbox-path>/make_sandbox <absolute-path-to-your-mysql.tar.gz>
Oracle Solaris
プラットフォームでは、mysql_sandbox
が動作するように、必要に応じてパスに
/usr/sfw/bin
を追加してください。
MySQL Sandbox に関するそのほかのドキュメントについては、https://launchpad.net/mysql-sandbox を参照してください。
Sun Ray Software は、個別にインストールする必要はありません。Sun Ray Software は、Oracle VDI のインストールおよび構成の一環としてインストールされ、自動的に設定されます。
ホストで Oracle VDI
を再構成する際に、構成が失敗し、「データベースの構成中にエラーが発生しました
」というメッセージが表示されることがあります。追加情報を記録したログファイルの参照も示されます。
Oracle VDI 一次ホストの場合、ログファイルには一般に次の情報が含まれます。
MySQL Database Server Configuration + Initializing database... ... /opt/SUNWvda/mysql/bin/mysqld: File './mysql-bin.index' not found (Errcode: 13) 110630 23:59:59 [ERROR] Aborting 110630 23:59:59 [Note] /opt/SUNWvda/mysql/bin/mysqld: Shutdown complete ... Error: Error while configuring database.
Oracle VDI 二次ホストの場合、ログファイルには一般に次の情報が含まれます。
MySQL Database Slave Configuration ... + Initializing database... 110630 23:59:59 [ERROR] Fatal error: Can't change to run as user 'vdadb' ; Please check that the user exists! 110630 23:59:59 [ERROR] Aborting 110630 23:59:59 [Note] /opt/SUNWvda/mysql/bin/mysqld: Shutdown complete ... Error: Error while configuring database.
この問題は、前の Oracle VDI
構成のデータを含む
/var/opt/SUNWvda/mysql
ディレクトリが存在するために発生します。
この問題を解決するには、次の手順に従います。
Oracle VDI ホストに root ユーザーとしてログインします。
ホストで Oracle VDI の構成を解除します。
# /opt/SUNWvda/sbin/vda-config -u
ディレクトリ
/var/opt/SUNWvda/mysql
を削除します。
ホストで Oracle VDI を構成します。
# /opt/SUNWvda/sbin/vda-config
Windows プラットフォームでは、MySQL によってキーサイズが 767 バイトに制限されます。UTF-8 対応の Windwos プラットフォームでリモート MySQL データベースを使用する場合、この制限が原因で Oracle VDI の構成プロセスが失敗します。
この問題については、2 つの回避方法が考えられます。
Oracle VDI 一次ホストで
/etc/opt/SUNWvda/vda-schema-create.sql
ファイルを変更し、Oracle VDI
ソフトウェアを再構成します。
次の行を変更します。
UNIQUE INDEX distinguished_name (`distinguished_name` ASC, `ud_id` ASC) ,
変更した行は次のようになります。
UNIQUE INDEX distinguished_name (`distinguished_name`(250) ASC, `ud_id` ASC) ,
この回避方法を使用した場合、識別名 (DN) が 250 文字を超えるユーザーをプールやデスクトップに割り当てると、問題が発生する可能性があります。
MySQL データベースの文字セットを latin1 に変更し、Oracle VDI を再構成します。
この回避方法を使用した場合、ログインしようとしているユーザーのユーザー名に UTF-8 の文字が含まれていると、問題が発生します。