付録E 用語集

Oracle Virtual Desktop Infrastructure (VDI) に使用されている単語の用語集を次に示します。

A

ALP

Appliance Link Protocol は Sun Ray クライアントおよび Sun Ray サーバー間で使用されます。

エージェント

別のソフトウェアエンティティに代わってタスクを実行するソフトウェアエンティティ。

C

CLI

コマンド行インタフェース。

複製

テンプレートからデスクトップをコピーし、オプションでテンプレートへのリンクを維持することで、新しいデスクトップを作成します。

会社

1 つの Oracle VDI 環境で複数のユーザーディレクトリを構成できるようにする機能。これによって、同じ Oracle VDI 内の複数のグループにプライバシを提供できるようになります。会社はそれぞれ独自のデスクトッププール セットを持っています。

企業

会社機能で、プライバシを必要としない複数のユーザーディレクトリを実現するための設定。たとえば、会社の各グループが地理的に異なる場所に存在する場合に便利です。

カスタムグループ

フィルタによって定義されるユーザーディレクトリ上の一連のユーザー。

D

デーモン

システムの起動中に自動的に開始され、ユーザーとの対話が行われることなくバックグラウンドで実行されるプログラム。通常、Windows ではサービス、UNIX ではデーモンと呼ばれます。

データストア

データストアを使用すると、構成設定をレプリケートし、ほかのサーバーと自動的に同期を保つことができます。

デスクトップ

Oracle VDI 内で実行および管理され、RDP を使用してアクセスするデスクトップインスタンスを含む仮想マシン。

デスクトッププロバイダ

Oracle VM VirtualBox (Oracle VDI Hypervisor)、Microsoft Hyper-V、VMware vCenter、Microsoft リモート デスクトップ、Sun Ray キオスク、および汎用など、仮想化プラットフォームに対して統合アクセスを提供するエンティティ。

DTU

Sun Ray デスクトップ端末ユニット (Desktop Terminal Units、DTU)。「Sun Ray クライアント」という用語に置き換えられました。

E

ESX    

VMware が提供するタイプ 1 のハイパーバイザ。

F

フレキシブル割り当て

デスクトップを必要に応じてプールからユーザーに一時的に割り当てることができます。ユーザーが割り当てられたデスクトップの使用を停止すると、そのデスクトップはリサイクルでき、ほかのユーザーに対して利用可能になります。フレキシブル割り当ては、主に 1 つまたは少数のアプリケーションを使用して作業を行い、デスクトップ環境をカスタマイズする必要があまりないユーザーに適しています。

G

グローバル Oracle VDI Center

1 つの Oracle VDI 環境から得られた「ホットデスク」の基本的なエクスペリエンスを拡張し、複数の Oracle VDI 環境に広める機能。ユーザーがほかの拠点に移動して、自分のデスクトップにアクセスする必要がある場合に役立ちます。

ゴールデンイメージ

新しいデスクトップを作成するときに使用するデスクトップのテンプレート。「テンプレート」も参照してください。

ゲストのオペレーティングシステム

仮想マシン上で動作するオペレーティングシステム。

ゲストプール

「ゲスト」フラグがオンになっているプール。デスクトップの割り当てがないユーザーや、現在接続中の Oracle VDI Center に存在するほかの非ゲストプールに対してデスクトップを提供します。グローバル Oracle VDI Center 機能によって使用されます。

GUI

グラフィカルユーザーインタフェース。Oracle VDI Manager は、Oracle VDI Center を構成するためのブラウザベースのグラフィカルユーザーインタフェースです。

H

ホスト

仮想マシンが実行されている物理コンピュータ。

ホットデスク

ユーザーがスマートカードを取り出し、それをほかの Sun Ray クライアントに挿入することにより、ユーザーのセッションがユーザーに「追随」する機能。これによって、ユーザーは複数の Sun Ray クライアントから自分のウィンドウ表示環境と現在実行中のアプリケーションにアクセスできるようになります。これは、従業員が特定の職場に配属されていない場合に便利です。

Hyper-V

Microsoft が提供するハイパーバイザ。フルネームは Microsoft Hyper-V です。

ハイパーバイザ

ホスト上で仮想マシンを実行するためのプログラムまたは専用のオペレーティングシステム。タイプ 1 のハイパーバイザは「ベアメタル」ですが、タイプ 2 のハイパーバイザには標準のオペレーティングシステムが必要です。

K

キオスクモード

キオスクモードとは、基盤となるオペレーティングシステムの通常の認証方法を使用せずに Sun Ray ソフトウェアでデスクトップおよびアプリケーションを実行できるようにする機能です。

キオスクセッション

キオスクモードを実行するユーザーセッション。

キオスクセッションタイプ

キオスクモードで実行するユーザーセッションの種類を定義する、一連のスクリプトおよび構成ファイル。

Oracle VDI には Oracle Virtual Desktop Infrastructure と呼ばれる定義済みのキオスクセッションタイプが付属しています。このセッションタイプは、Sun Ray Windows コネクタを使用して、仮想マシンへのリモートデスクトッププロトコル (RDP) 接続を確立します。

また、Oracle VDI Sun Ray キオスクセッションのデスクトッププロバイダを使用すると、通常の Oracle VDI デスクトップではなくさまざまな Sun Ray キオスクタイプを使用できます。

L

ライフサイクル

デスクトップはテンプレートからプールに複製され、使用され、おそらく再利用され、リサイクルされ、削除されます。これがデスクトップのライフサイクルです。

M

マスターのリビジョン

プール内のデスクトップ複製時にデフォルトで使用されるテンプレートのリビジョン。特定のリビジョンを代わりに使用するには、「英語」コマンドを使用します。

O

Oracle VDI

Oracle Virtual Desktop Infrastructure は、データセンター内にホストされた仮想デスクトップのオペレーティングシステムの管理、ホスト、およびアクセス提供を行うための完全なソリューションを提供します。

Oracle VDI Manager

デスクトップの管理のために &product-short-name; を介して使用される管理 GUI。

P

個人割り当て

デスクトップは、ユーザー個人に割り当てることができます。ユーザーが自分に割り当てられたデスクトップの使用を停止すると、そのデスクトップはユーザーのデスクトップ設定とともに保存され、ほかのユーザー用としてリサイクルされません。

ポリシー

この文脈では、ポリシーはプール内のデスクトップのタイムアウト間隔、最長有効期間、その他ライフサイクルに影響するものなどのパラメータを指定する設定です。

プール

同じ特性を共有するデスクトップの集まり。プールには通常、割り当て可能なデスクトップのほか、現在積極的に使用されていないデスクトップやリサイクルまたは削除されるのを待機しているデスクトップが含まれます。

R

RDP

Microsoft Remote Desktop Protocol。

リサイクル

元はプールにあったデスクトップが指定した間隔で使用されなかったとき、またはほかの特定の条件が適用された場合、そのデスクトップはリサイクルされます。リサイクルされたデスクトップは、再割り当て用としてプールに戻されたり、スナップショットにリセットしてから再利用されたり、削除されたりする可能性があります。後者の場合、新しいデスクトップがプール用に複製されることがあります。

再開

中断されているデスクトップをふたたび稼動させるには、再開機能を使用します。「中断」も参照してください。

リビジョン

テンプレートのスナップショット。

S

SGD

Oracle Secure Global Desktop

SSH

Secure Shell。認証に公開キー暗号方式を使用して、安全なチャネルでデータを交換できるようにするネットワークプロトコル。

SSL

Secure Sockets Layer。安全なデータ転送のために使用される暗号化プロトコル。

サービス

システムの起動中に自動的に開始され、ユーザーとの対話が行われることなくバックグラウンドで実行されるプログラム。通常、Windows ではサービス、UNIX ではデーモンと呼ばれます。

スナップショット

任意の時点での仮想マシンの複製物であり、仮想マシンのすべてのディスク上のデータの状態や、仮想マシンの電源がオンになっているかオフになっているか、仮想マシンが中断されているかといった情報が含まれます。

ストレージ

構成設定のストレージの場所。「データストア」も参照してください。

Sun Ray Software

Sun Ray Software は Sun Ray クライアントの Sun Ray セッションをホストするために必要です。Sun Ray Software は Oracle VDI の一部としてインストールされます。

中断

実行中の仮想マシンの現在の状態を保存することです。中断されている仮想マシンをふたたび稼動させるには、再開機能を使用します。「再開」も参照してください。

システムの準備

システムの準備とは、仮想マシンの Windows ゲストオペレーティングシステムに対して (通常は配備時に) 行われる変更のことを言います。カスタマイズのオプションには、新規の仮想マシンの ID やネットワーク情報の変更などが含まれます。

T

テンプレート

デスクトップのマスター、すなわち、ゴールデンイメージ。テンプレートは、新しいデスクトップを複製するために使用される特殊なデスクトップです。

token

ユーザーを識別する一意の文字列。スマートカードによって入力される場合があります。

V

vCenter

VMware が提供する、ESX サーバーを管理するためのツール。

VDA

Virtual Desktop Architecture。スクリプトなどの多くの Oracle VDI コンポーネントは、接頭辞として vda を使用します。

VDI

Virtual Desktop Infrastructure。

VDI Center

連携して動作する 1 つ以上の Oracle VDI ホスト。「グローバル Oracle VDI Center 」も参照してください。

VDI Manager

「Oracle VDI Manager」を参照してください。

VirtualBox

タイプ 2 のハイパーバイザ。完全な名前は Oracle VM VirtualBox です。

仮想ディスク

ゲストのオペレーティングシステムに対する物理ディスクドライブのように見えるファイルまたは一連のファイル。これらのファイルは、ホストマシンまたはリモートファイルシステム上に配置できます。

仮想ディスプレイクライアント

Sun Ray のハードウェアクライアント。

仮想マシン

ゲストのオペレーティングシステムおよび関連するアプリケーションソフトウェアが動作できる仮想化された x86 PC 環境。複数の仮想マシンが同じホストシステム上で同時に稼動できます。

仮想マシンの構成ファイル

仮想マシンの作成時に作成された、仮想マシンの構成を含むファイル。仮想マシンに存在するディスクやメモリーなどの仮想デバイスを指定したり、またこれらの仮想デバイスがどのようにホストファイルやデバイスにマップされているかを指定します。

仮想ネットワーク

物理的なハードウェア接続に依存しない、仮想マシンを接続するネットワーク。