ユーザーのデスクトップの割り当てタイプが柔軟割り当てではなく個人用割り当てであることを確認します。デスクトップの割り当てタイプの詳細は、「個人用デスクトップ割り当てと柔軟デスクトップ割り当ての違いは何ですか」を参照してください。
「デスクトッププロバイダ <ProviderName> 用のデスクトップを起動する適切なホストがありません」というエラーは、十分なメモリーを備えたホストがデスクトッププロバイダに存在しないことを示します。
Oracle VDI Manager の「デスクトッププロバイダ」 > 「ホスト」タブで、ホストで使用可能なメモリーを確認してください。
個人用割り当て: ユーザーは、自分に個人的に割り当てられたデスクトップを所有します (デスクの個人用コンピュータと同様です)。したがって、このようなデスクトップはリサイクルされず、ほかのユーザーが使用できるようになることもありません(ただし、管理者は、この割り当てを明示的に解除して、別のユーザーにデスクトップを再割り当てすることができます)。
柔軟割り当て: ユーザーは、柔軟に割り当てられたデスクトップを一時的に所有します。ユーザーがデスクトップからログアウトするか、デスクトップが今後使用されなくなると、それらのデスクトップはリサイクルされ、ほかのユーザーが使用できるようになります。リサイクルプロセスの一環として、デスクトップ割り当てが解除されます。
Oracle VDI の管理 GUI で特定のデスクトップを選択し、それをユーザーに明示的に割り当てると、個人用割り当てが作成されます。
ユーザー (またはユーザーグループ) をプールに割り当てると、そのユーザーが初めてデスクトップを要求したとき (デスクトップに接続したとき)、必要に応じてデスクトップ割り当てが作成されます。割り当てのタイプ (個人用または柔軟) は、プールの設定によって異なります。このような構成は、「プール - 設定」サブカテゴリでプールごとに個別に行うことができます (デスクトップ割り当てに関するセクションを参照)。
割り当てタイプに加えて、各プールにデスクトップを追加する方法を指定することもできます。デスクトップを手動でインポートすることも、指定したテンプレートからデスクトップを自動的に複製することもできます (「複製」サブカテゴリを参照)。
新しいプールを作成すると、割り当ておよび複製の構成のデフォルト設定が適用されます。便宜上、プールウィザードでは、「手動」、「動的」、および「拡張」のプールタイプを使用できます。これらのプールタイプは、デフォルト設定のみが異なります。プール設定はいつでも変更できます。プールタイプはどこにも格納されません。初期のプール設定を定義するためだけのものであり、ショートカットとして提供されます。プールタイプの主な違いは次のとおりです。
動的プール: デスクトップはテンプレートから複製されます。柔軟デスクトップ割り当てがデフォルトです。
成長プール: デスクトップはテンプレートから複製されます。個人用デスクトップ割り当てがデフォルトです。
手動プール: 複製は無効です (デスクトップをインポートすることによって、このプールに手動でデスクトップを追加する必要があります)。個人用デスクトップ割り当てがデフォルトです。
デスクトップのリサイクルが行われるのは、柔軟に割り当てられたデスクトップの場合のみです。デスクトッププロバイダとは関係しません。
FastPrep は、さまざまな理由で失敗することがあります。最も一般的な理由は、ネットワーキングとユーザーのアクセス権です。テンプレート (および複製) で、使用されるドメイン名が常に正しく解決されるようにしてください。また、指定のドメイン管理者やデスクトップ管理者に適切なアクセス権があることを確認してください。
FastPrep が失敗した場合は、通常、Windows システムエラーコードが返されます。これらのエラーコードは、次の MSDN で確認できます。
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms681381(VS.85).aspx
次にいくつかの例を示します。
1326 = ログオン失敗: ユーザー名が不明か、パスワードが間違っています。
- ドメイン管理者とパスワードを確認してください。
1355 = 指定したドメインが存在しないか、そのドメインにアクセスできませんでした。
-
ドメインのスペルを確認し、デスクトップでドメイン名が解決されるようにしてください。通常は、不適切な
DNS 設定が原因になっています。Oracle VM VirtualBox NAT
ネットワーキングを使用している場合は、/etc/resolv.conf
でホストの DNS
サーバーが正しいことを確認してください。
いいえ。ただし、Oracle VDI では、2 つの特別なトークンが定義されていて、すべての Sun Ray クライアントまたはすべてのスマートカードをプールに割り当てることができます。
AnySunRayClient.000 は定義済みのトークンで、すべての Sun Ray クライアント (Sun Ray ハードウェアおよび Oracle Virtual Desktop Client) を 1 つのプールに割り当てます。Sun Ray クライアントをスマートカードなしで使用する場合、ユーザーはプールからデスクトップを取得できます。
AnySmartCard.000 は定義済みのトークンで、すべてのスマートカードを 1 つのプールに割り当てます。Sun Ray クライアントをスマートカードを装着して使用する場合、ユーザーはプールからデスクトップを取得できます。
代わりに、「トークンをユーザーに割り当てる方法」で説明されているように、Oracle VDI の CLI を使用して、トークンをまとめて作成し、それらをユーザーに関連付けることもできます。その後、ユーザーディレクトリ内の既存のユーザーグループを基準にするか、Oracle VDI インストールなどに対してカスタムグループで定義したグループを基準にして、プールの割り当てを行うことができます。
ゲストデスクトップの alsa ドライバは、ac97 ハードウェアクロックを自動的に検出しようとします。この方式は、Oracle VM VirtualBox ac97 エミュレーションには対応していません。正確に見えても実際にはそうでない結果が取得され、その結果に基づいてクロック周波数が計算されるため、値が不適切な場合もあります。alsa_base.conf の ac97_clock オプションを使用して、自動検出を無効にすることができます。
自動検出を無効にするには、次の手順に従います。
Ubuntu デスクトップのコマンド行で次のコマンドを実行します。
# sudo gedit /etc/modprobe.d/alsa-base.conf
alsa-base.conf
ファイルの末尾に次の行を追加します。
options snd-intel8x0 ac97_clock=48000
デスクトップを再起動します。
デスクトップの構成 (オーディオなど) を Oracle VDI Manager で変更した場合、Oracle VM VirtualBox ホストでデスクトップが登録解除/再登録されるまで、その変更は適用されません。自動の再起動だけでは、この処理は行われません。登録解除/登録を強制的に実行するには、Oracle VDI Manager で「電源切断」または「シャットダウン」を選択し、「起動」を選択します。
Sun Ray の管理 GUI
を使用して、キオスクセッションパラメータを調整できます。詳細については、「「Oracle VDI Sun Ray キオスクセッションについて」」および「「バンドル版の Sun Ray キオスクセッションの調整方法」」を参照してください。<specific
settings for desktop selector> - <any other uttsc specific
settings> -r disk:<drive name>=<path>
のように、ほかの uttsc
固有の設定のあとに、目的のドライブマッピングを追加します。
違いの詳細は、「VRDP と MS-RDP の比較」を参照してください。
Sysprep プロセスでは、複製を開始する前にテンプレートのタイムゾーン設定を削除し、代わりにデフォルトの Sysprep 設定 (GMT) を使用します。仮想化ホストのタイムゾーンが GMT と異なる場合は、不一致が原因で複製が失敗します。この問題の回避方法は次のとおりです。
プールの「複製」タブで複製を無効にします。
「複製」タブの「システムの準備」セクションで、「編集」をクリックします。
「システムの準備の編集」ウィンドウで、「タイムゾーン」の設定を 85 から各地の適切なタイムゾーンコードに変更します。
たとえば、インド標準時のタイムゾーンコードは 190 です。
「保存」をクリックします。
プールの複製を有効にして、問題が再現するかどうかを確認します。