特定のデスクトップにユーザーを割り当てるか、デスクトッププールにユーザー (またはユーザーグループ) を割り当てることができます。ユーザーがプールに割り当てられ、デスクトップを要求すると、Oracle VDI は使用可能な任意のデスクトップをプールから自動的に提供します。
Microsoft リモートデスクトッププロバイダの場合、ユーザーを直接デスクトップに割り当てることはできません。その代わり、ユーザーまたはグループがリモートデスクトップサービスプールに割り当てられます。
Oracle VDI Manager で、「ユーザー」に移動します。
会社を選択します。
ユーザーまたはグループを割り当てるには、「ユーザーおよびグループ」タブに移動します。
ユーザーディレクトリでユーザーおよびグループを検索します。
ユーザー名またはユーザー ID を指定できます。
ユーザー名をクリックし、そのプロファイルから「割り当て」タブをクリックします。
設定に応じて、「Assigned Desktops」または「Assigned Pools」テーブルから「追加」を選択します。
カスタムグループを割り当てるには、「カスタムグループ」タブに移動します。
カスタムグループのプロファイルで「割り当て」タブをクリックします。
「Assigned Pools」テーブルで「追加」を選択します。
デスクトップまたはプール割り当てのチェックボックスにチェックを付けて、「OK」をクリックします。
ユーザーまたはグループのプロファイルの「概要」タブをクリックすることで、どのプールおよびデスクトップがユーザーと関連付けられているかをいつでも確認できます。
ユーザーをデスクトップに割り当てます。
使用可能なデスクトップを一覧表示します。
# /opt/SUNWvda/sbin/vda pool-desktops pool name
ユーザーをデスクトップに割り当てます。
# /opt/SUNWvda/sbin/vda user-assign --desktop=desktop ID
user name
例 - ユーザーをデスクトップに割り当てる
# /opt/SUNWvda/sbin/vda pool-desktops "Sales - EMEA" NAME ID MACHINE_STATE STATUS DN Solaris 2008.11 De 2 2 Powered Off Available - # /opt/SUNWvda/sbin/vda user-assign --desktop=2 jd123456 User/Group jd123456 assigned to desktop 2
プールのユーザーを一覧表示します。
# /opt/SUNWvda/sbin/vda pool-users -u pool name
カスタムグループをプールに割り当てます。
# /opt/SUNWvda/sbin/vda group-assign -ppool name
custom group name
例 - カスタムグループをプールに割り当てる
# /opt/SUNWvda/sbin/vda group-assign -p "Solaris 2008.11 En" "Support EMEA" Custom Groups [Support EMEA] assigned to pool Solaris 2008.11 En
Oracle VDI のユーザーディレクトリ統合を使用すると、既存のグループを認識するだけでなく、カスタムグループを作成してプールに割り当てることもできます。ユーザーディレクトリ内の既存のグループではないユーザーのセットを定義する場合は、カスタムグループを作成し、ユーザーディレクトリで検索するためのフィルタを指定できます。この機能を使うと、Oracle VDI のユーザーグループをローカルに定義でき、Active Directory または LDAP ユーザーディレクトリを変更する必要はありません。
カスタムグループを作成するには、次の手順に従います。
「ユーザー」カテゴリを選択し、左側のサイドバーで「カスタムグループ」サブカテゴリを選択します。
「カスタムグループ」の概要で、「新規」を選択します。
カスタムグループのわかりやすい名前を入力して、「OK」をクリックします。
カスタムグループフィルタを定義するには、次の手順に従います。
「フィルタ」タブをクリックし、「フィルタモード」を選択します。
デフォルトのフィルタモードは「複合」です。「属性」、「関係」、および「値」を選択して、カスタムフィルタを作成できます。
「詳細情報」フィルタモードを使用することもできます。このモードでは、RFC 2254 LDAP ドキュメントで定義されている LDAP 検索構文を使用します。
詳細については、RFC 2254 を参照してください。
保存する前に、「プレビュー」をクリックしてフィルタ構成の動作を確認します。フィルタによって意図したとおりのユーザーグループが定義される場合は、「保存」をクリックします。
Sun Ray 環境では、ユーザーは Sun Ray クライアントでスマートカード (トークン) を使用してセッションを開始できます。Oracle VDI では、ユーザーにトークンを割り当てることができます。また、デスクトップを特定のトークンに直接割り当てることもできます。トークンを作成したら、それらをプールおよびデスクトップに割り当てることができます。
Oracle VDI Manager で、「ユーザー」に移動します。
会社を選択します。
「ユーザーおよびグループ」タブに移動します。
ユーザーディレクトリ内のユーザーを検索します。
ユーザー名をクリックし、「トークン」タブに移動します。
トークンを割り当てます。
新規のトークンを割り当てる場合は、「トークン」テーブルで「新規」をクリックします。それから、新規のトークンの ID (例: Payflex.500d9b8900130200) を入力します。
既存のトークンを割り当てる場合は、「トークン」テーブルで「追加」を選択します。それから、対象のトークンを検索します。
トークン ID は Sun Ray 管理 GUI から直接コピーできます (「トークン」タブを開いて「現在使用されているトークン」を参照してください)。
新規トークンをユーザーに割り当てます。
# /opt/SUNWvda/sbin/vda token-create -p token-id=token ID
,user=user ID
例 - 新規トークンを作成してユーザーに割り当てる
# /opt/SUNWvda/sbin/vda token-create -p token-id=Payflex.600a7c5600130200,user=jd123456 Token Payflex.600a7c5600130200 created
既存のトークンをユーザーに割り当てます。
# /opt/SUNWvda/sbin/vda token-create -p token-id=token ID
,user=user ID
例 - 既存のトークンをユーザーに割り当てる
# /opt/SUNWvda/sbin/vda token-setprops -p user=jd123456 Payflex.600a7c5600130200 Token properties updated
デスクトップまたはデスクトッププールにトークンを割り当てることができます。これはユーザーへのデスクトップの割り当てと似ていますが、1 人のユーザーが複数のトークン (スマートカード) を所有できます。トークンをデスクトップに割り当てることにより、ユーザーは、別のスマートカードを Thin クライアントに挿入するだけで、割り当てられているデスクトップを簡単に切り替えられるようになります。
デスクトップまたはプールをそれぞれのトークンに 1 つずつ割り当てるのは手間がかかります。このプロセスを簡単にするために、Oracle VDI は、いくつかの定義済みの特殊なトークン (「AnySmartCard.000」と「AnySunRayClient.000」) を提供します。これらを使用すると、単一の会社のセットアップでデフォルトのプール割り当てを行うことができます。
たとえば、プールを AnySmartCard.000 トークンに割り当てると、スマートカードを利用するあらゆるユーザーが (スマートカード ID に関係なく) そのプールからデスクトップを取得できるようになります。あるいは、プールを AnySunRayClient.000 トークンに割り当てる場合、スマートカードなしで Sun Ray クライアント (Sun Ray ハードウェアおよび Oracle Virtual Desktop Client) を使用してるユーザーは、このプールからデスクトップを取得します。
Oracle VDI Manager で、「ユーザー」に移動します。
会社を選択します。
「トークン」タブに移動します。
トークンを「トークン」テーブルから選択します。
トークンを割り当てます。
トークンをデスクトップに割り当てる場合は、「割当済みデスクトップ」テーブルで「追加」をクリックします。それから、トークンの ID (例: Payflex.500d9b8900130200) を入力します。
トークンをプールに割り当てる場合は、「割当済みデスクトップ」テーブルで「追加」をクリックします。それから、トークンの ID (例: Payflex.500d9b8900130200) を入力します。
トークン ID は Sun Ray 管理 GUI から直接コピーできます (「トークン」タブを開いて「現在使用されているトークン」を参照してください)。
トークンをデスクトップに割り当てます。
使用可能なデスクトップを一覧表示します。
# /opt/SUNWvda/sbin/vda pool-desktops pool name
一覧表示されたデスクトップの 1 つにトークンを割り当てます。
# /opt/SUNWvda/sbin/vda token-assign --desktop=desktop ID
token ID
例 - 既存のトークンをデスクトップに割り当てる
# /opt/SUNWvda/sbin/vda pool-desktops "Sales - EMEA" NAME ID MACHINE_STATE STATUS USER DN Ubuntu_02 4 Powered Off Available - - Ubuntu_01 6 Powered Off Available - - Ubuntu_05 8 Powered Off Available - - # /opt/SUNWvda/sbin/vda token-assign --desktop=4 Payflex.500d9b8900130200 Token Payflex.500d9b8900130200 assigned to desktop 4
トークンをプールに割り当てます。
# /opt/SUNWvda/sbin/vda token-assign --pool=pool name
token ID
例 - 既存のトークンをプールに割り当てる
# /opt/SUNWvda/sbin/vda token-assign --pool="Sales - EMEA" Payflex.500d9b8900130200
例 - すべてのスマートカードをプールに割り当てる
# /opt/SUNWvda/sbin/vda token-assign --pool="Sales - EMEA" AnySmartCard.000
token-create サブコマンドを使用すると、多数のトークンを一度に作成することができます。
token-create
サブコマンドには、作成するトークンとトークンに関連付けるユーザー
(必要な場合)
を含む入力ファイルを渡すことができます。
Options: -ftoken-file
, --file=token-file
A CSV file containing the properties of the tokens to be created. Format of the file is:token-id
comment
userid
-w, --write Overwrite existing tokens, option to be used with the token-file option
トークンファイルの形式は、次の値を含む CSV 形式です。
token-id: スマートカードの ID。この値は必須です。
comment: トークンに関するコメント。トークンのわかりやすい説明として使用できます。この値は空でもかまいません。
userid: ユーザーディレクトリのユーザー ID。トークンに関連付けられます。この値は空でもかまいません。
次の例では、トークンの作成に使用できる有効な CSV ファイルを示し、そのファイルを使用して、トークンを作成し、それらのトークンとユーザーを関連付けます。
example% cat /tokens.csv mo12.345,"token for Mary O'Leary",moleary js46.23,"token for user John Smith",jsmith x34.45,"token without any associated user", example% /opt/SUNWvda/sbin/vda token-create -f /tokens.csv example% /opt/SUNWvda/sbin/vda token-search NAME USER DN mo12.345 Mary O'Leary cn=Mary O'Leary,ou=people js46.23 John Smith cn=John Smith,ou=people x34.45 - -
このタスクでは、Oracle VDI Manager によって管理されるデスクトップを検索する方法について説明します。デスクトップ検索機能により、一連の定義済みフィルタに基づいて、または検索フィールドを使用して、プール内のデスクトップを検索できます。
Oracle VDI Manager で、「プール」に移動します。
「Desktop Search」を選択します。
定義済みフィルタリンクをクリックして、デスクトップのリストを表示します。
すべてのデスクトップ - 既存のすべてのプールのデスクトップの完全なセット。
割り当て済みデスクトップ - ユーザーに現在割り当てられているすべてのデスクトップ。
実行中のデスクトップ - 現在実行中のすべてのデスクトップ。
エラーのあるデスクトップ - 現在エラーのあるすべてのデスクトップ。障害状態が原因である可能性や、マシンの状態が、スタック中、中止、一時停止中、応答不能、または不明である可能性があります。
(省略可能) 割り当てられたユーザーごとにデスクトップのリストを検索します。
「Desktop Search」検索フィールドにユーザー名を入力し、「検索」をクリックすると、割り当てられたユーザーに一致する、現在一覧表示されているデスクトップのみが表示されます。