Oracle VDI を Oracle Linux プラットフォームで使用する場合は、iscsi-initiator-utils
パッケージが必須です。このパッケージを使用して、iSCSI イニシエータファイル /etc/iscsi/initiatorname.iscsi
を作成します。このファイルがないか、空の場合は、データベースエントリの空白にしてはならないフィールドの値が空白になり、Hyper-V デスクトッププロバイダ用のテンプレートのインポート時に NullPointerException
が発生します。
回避方法は次のとおりです。
iSCSI イニシエータファイルが存在し、空でないことを確認します。
cat コマンドを使用して、ファイルの内容を確認します。次に、正しく構成されたファイルの例を示します。
# cat /etc/iscsi/initiatorname.iscsi InitiatorName=iqn.1994-05.com.redhat:bd25643d1f24
iSCSI イニシエータファイルを作成します。
iscsi-initiator-utils
パッケージをインストールまたは再インストールすることによって、iSCSI イニシエータファイルを作成できます。また、コマンド行を使用して生成することもできます。
別途提供された .rpm
ファイルから iscsi-initiator-utils
パッケージをインストールする場合は、インストール時に --noscript
オプションを使用しないでください。使用すると、必要な一部のファイルがインストールされなくなります。パッケージをインストールするには、root ユーザーで次のコマンドを実行します。
# rpm -ivh --nosignature iscsi-initiator-utils-<version>.rpm
コマンド行でファイルを生成するには、root ユーザーで次のコマンドを実行します。
# printf "InitiatorName=`iscsi-iname`\n" > /etc/iscsi/initiatorname.iscsi
iSCSI デーモンを再起動します。
root ユーザーで次のコマンドを実行します。
# /etc/init.d/iscsi stop # /etc/init.d/iscsi start
GDM 構成ファイルでグリータキーを編集することによって、この動作を防止することができます。
/etc/gdm/custom.conf
ファイルを編集します。
[daemon]
セクションを探し、グリータキーを置き換えます。
次の行を変更します。
Greeter=/usr/libexec/gdmgreeter
変更した行は次のようになります。
Greeter=/opt/SUNWkio/lib/gdm/kioskgreeter /usr/libexec/gdmgreeter
オーディオアダプタのタイプとして Intel HD が指定されたデスクトップでは、次のコマンドは動作しません。
vda desktop-show
vda desktop-getprops
vda desktop-setprops
回避方法は、代わりに Oracle VDI Manager を使用することです。
Oracle Linux プラットフォームでは、Oracle VDI Release 3.3 から Release 3.3.1 へのアップデートが失敗する場合があります。その結果、Sun Ray Software サービスやユーザーインタフェースが応答しなくなります。
回避方法は次のとおりです。
Oracle VDI Center のすべてのホストで Cacao を停止します。
root ユーザーで次のコマンドを実行します。
# /opt/sun/cacao2/bin/cacaoadm stop -f -i vda
Oracle VDI Release 3.3.1 へのアップデート手順に従います。
詳細については、「Oracle VDI の 3.3.1 への更新」を参照してください。
Sun Ray Software サービスとユーザーインタフェースが有効であることを確認します。
有効でない場合は、Oracle VDI Center の各ホストで、root ユーザーとして次のコマンドを実行します。
# /opt/SUNWut/sbin/utrestart
Oracle Solaris プラットフォームでは、Oracle VDI Release 3.2.2 プラットフォームから Release 3.3.1 プラットフォームにアップデートすると、既存の Sun Ray 認証マネージャ構成 (utpolicy) が保持されません。その結果、キオスクセッションが無効になり、ユーザーが Oracle VDI にログインできなくなります。
回避方法は次のとおりです。
アップデートを開始する前に、既存の Sun Ray 認証マネージャ構成をメモに書き留めます。
既存の構成を確認するには、root ユーザーで次のコマンドを実行します。
# /opt/SUNWut/sbin/utpolicy
アップデートが終了したら、構成を検証します。
root ユーザーで次のコマンドを実行します。
# /opt/SUNWut/sbin/utpolicy
構成が正しくない場合は、root ユーザーで次のコマンドを実行して修正します。
# /opt/SUNWut/sbin/utpolicy <policy>
次はその例です。
# /opt/SUNWut/sbin/utpolicy -a -g -m -z both -k both -u both
または、Sun Ray 管理ツールにログインし、「詳細」タブに移動して、「システムポリシー」の設定を修正します。