すべてのユーザーレベルのデータと同様に、Oracle VDI データベースを定期的にバックアップすることが重要です。これは、Oracle VDI ホストを再インストールする場合にも欠かせない手順です。
組み込みの MySQL データベースとリモート MySQL データベースのどちらのデータベースの種類でデータをバックアップするときも、次の情報を使用します。Oracle VDI の構成と対応するデータベースの詳細については、「Oracle VDI Center およびホストについて」を参照してください。
このバックアップ作業では、Oracle VDI データベースの内容だけをアーカイブします。デスクトップのボリュームとテンプレート、および構成と設定の値はバックアップされません。
Oracle VDI データベースのバックアップと復元を実行するときの重要な注意点のリストを次に示します。
マルチホスト設定の場合、バックアップおよび復元のプロセスは、1 台のホストのみで実行してください。すべてのホストで実行する必要はありません。
アーカイブされたバックアップにアクセス可能であるかぎり、バックアップおよび復元の作業は別のホストでも実行できます。
バックアップジョブにより、ほかのすべての Oracle VDI ジョブが停止されます。バックアップが終了すると、ジョブは自動的に再開されます。
復元ジョブによって、Oracle VDI システム全体が停止されます。ただし、アクティブなセッションは引き続き実行されます。復元ジョブが終了したら、すべてのホストで共通エージェントコンテナ (Cacao) を使用して Oracle VDI システムを再起動する必要があります。
データベースのバックアップを作成します。
CLI から vda-backup
コマンドを実行します。
# /opt/SUNWvda/sbin/vda-backup [-p <path-to-directory>] [-o <output-file-name>]
バックアップジョブの実行中、すべてのホストですべてのその他のジョブは停止されるかキューに入れられます。Zip 形式のアーカイブが作成され、そこには .db
という拡張子でタイムスタンプに基づいた名前の 1 つのファイルが含まれます。
backup
コマンド構文の詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
# /opt/SUNWvda/sbin/vda-backup -h
Oracle VDI Manager では次のコマンドを実行します。
「Settings」カテゴリ、「VDI Center」サブカテゴリの順に選択します。
「データベース」タブを選択し、「VDI データベースのバックアップ」セクションの「バックアップ」をクリックします。
新しい Oracle VDI インストールで、バックアップされた VDI データベースを復元します。
CLI から vda-restore
コマンドを実行します。
# /opt/SUNWvda/sbin/vda-restore -i <path-to-backup.zip>
vda-restore
コマンド構文の詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
# /opt/SUNWvda/sbin/vda-restore -h
復元ジョブが終了したら、すべてのホストで Oracle VDI システムを再起動します。
# cacaoadm stop -f -i vda # cacaoadm start -i vda
Linux プラットフォームでは、cacaoadm コマンドは /opt/sun/cacao2/bin
にあります。