グローバル Oracle VDICenter は、Oracle VDI 側の追加設定なしで作業できるように設計されました。ただし、Oracle VDI Center のデータは、Oracle VDI で使用されているスキーマに従ってユーザーディレクトリに取り込まれます (「「Oracle VDI Center のデータスキーマ」」を参照)。
デフォルトとは異なる属性名やオブジェクトの種類を使用したい場合は、それも可能です。グローバル Oracle VDI Center に使用する LDAP 属性とスキーマで使用するオブジェクトを反映させるには、グローバル Oracle VDI Center に使用する LDAP フィルタと LDAP 属性をカスタマイズする必要があります。
必要な手順およびグローバル Oracle VDI Center のデフォルトの LDAP フィルタと LDAP 属性については、「「LDAP フィルタと属性の編集方法」」を参照してください。
Oracle VDI は、Oracle VDI Center データの格納に次のスキーマを使用するように設定されています。このスキーマでは、LDAP v3 ディレクトリにすでに存在するクラスと属性が使用されます。
Oracle VDI
Center: Oracle VDI Center
は組織単位 (ou
)
オブジェクトです。ユーザーディレクトリの任意の場所にあります。Oracle VDI
デスクトップセレクタダイアログで
Oracle VDI Center
を表すために使用する名前は、displayName
属性から取得されます
(この属性が指定されている場合)。この属性が指定されていない場合は、ou
属性が使用されます。Oracle VDI Center
ou
には
(直接または階層を通して) いくつかの
Oracle VDI
ホストオブジェクトが含まれています。これらのオブジェクトは、Oracle VDI
Center を構成する Oracle VDI
ホストです。
Oracle VDI
ホスト: Oracle VDI
ホストは、computer
オブジェクト (Active Directory の場合) または
device
オブジェクト (ほかの LDAP
ディレクトリの場合) です。Oracle VDI
ホストのホスト名/IP
アドレスは、dNSHostName
属性
(Active Directory の場合) または
ipHostNumber
属性 (ほかの LDAP
ディレクトリの場合)
から取得されます。これらの属性のいずれも定義されていない場合は、ホストオブジェクトの
cn
属性の値が使用されます。
Oracle VDI Center
とユーザーとの関連付け:
ユーザーが属する Oracle VDI Center
は、ユーザーオブジェクトの
seeAlso
属性で定義されます。この属性のこの値は、そのユーザーの
Oracle VDI Center オブジェクトの完全な
DN である必要があります。
図4.1「Active Directory の例」 に、Active Directory のグローバル Oracle VDI Center を示します。