Oracle VDI には非常に基本的なハードウェア要件があります。お客様は、次の要件を満たすかぎり、新しいハードウェアと既存のハードウェアのどちらを使用することもできます。
少なくとも 1 つの 2.0GHz x86-64 (x64) CPU
最低 4G バイトの RAM
最低 32G バイトのディスク容量
これらの要件は、ホストが Oracle VDI 専用で使用されることを前提としています。
ハードウェアのサイジングは、Oracle VDI の配備を計画する場合の非常に重要な部分です。サイジングの基本的なガイドラインの一部は、8章パフォーマンスとチューニングで説明しています。サイジングに関する詳細なサポートについては、Oracle の営業またはサポート担当者にお問い合わせください。
Oracle VDI でサポートされているインストールプラットフォームを次に示します。
オペレーティングシステム | サポートされているリリース |
---|---|
Oracle Linux (64 ビット)、x86 プラットフォーム | 5.6 |
Oracle Solaris (64 ビット)、x86 プラットフォーム | Solaris 10 リリース 10/09 (update 8) 以降 注: Solaris 11 はサポートされていません。 |
同じ Oracle VDI Center 内のすべてのホストは、同じオペレーティングシステムを使用する必要があります。同じ Oracle VDI Center 内でオペレーティングシステムを混在させて使用することはサポートされていません。
Oracle Linux プラットフォームで最高のパフォーマンスを得るには、Oracle Unbreakable Enterprise Kernel を使用します。
Oracle VDI でサポートされているインストールプラットフォームを仮想化することができます。「仮想化環境での Oracle VDI Center」を参照してください。
Oracle Linux プラットフォームでの Oracle VDI には、特定のパッケージをインストールする必要があります。Oracle VDI のインストールスクリプトによって、ソフトウェアをインストールする前にこれらのパッケージが確認されます。必須パッケージが不足している場合、インストールスクリプトはホストに有効な yum リポジトリが構成されていることを確認し、yum コマンドを使用してパッケージが使用可能かどうかを確認します。不足している必須パッケージが使用可能である場合、続行するように要求され、パッケージがダウンロードされてインストールされます。yum リポジトリが構成されていない場合、または必須パッケージが使用できない場合はインストールが失敗し、インストールする必要がある必須パッケージのリストが表示されます。Oracle VDI をインストールするには、これらの依存関係を解決する必要があります。必須パッケージの確認は、Oracle VDI の新規インストールの場合のみに実行されます。
ソフトウェアをインストールする前に、yum が正しく構成され、機能していることを確認することをお勧めします。
Oracle VDI では、Oracle Linux システムがランレベル 5 (X ベースのログイン画面を使用する完全なマルチユーザーモード) で実行されている必要があります。
Oracle VDI ホストでは iSCSI デーモンが実行されている必要があります。確認するには、次のコマンドを使用します。
/etc/init.d/iscsi status
デーモンが実行されていない場合は、次のコマンドを使用してデーモンを起動します。
/etc/init.d/iscsi start
SELinux の設定が適用されていると、Oracle VDI は正常にインストールされますが、構成が失敗します。SELinux Administration ツール (system-config-selinux) または /usr/sbin/setenforce 0 コマンド (このコマンドによって設定が permissive に変更される) を使用して、SELinux の設定を permissive または disabled に変更します。
Oracle Solaris プラットフォームでは、エンドユーザーディストリビューションをインストールして、Oracle VDI が必要とするライブラリを取得する必要があります。
Oracle VDI では、Oracle Solaris システムがランレベル 3 (共有の NFS リソースを持つマルチユーザーレベル) で実行されている必要があります。
Oracle VDI ホストでは時刻が同期されていることが重要です。すべてのホストの時刻の同期をとるには、ネットワークタイムプロトコル (NTP) ソフトウェアを使用します。
Oracle VDI を構成するときに、そのホストに NTP が構成されているかどうかが確認されます。NTP が構成されていない場合、Oracle VDI Center に追加された最初のホスト (一次ホスト) が自動的に NTP サーバーとして構成され、Oracle VDI Center の二次ホストは自動的に一次ホストの時刻と同期をとります。NTP は構成されているがホストの時刻が同期されていない場合、Oracle VDI の構成時に警告が表示されます。