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Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle Real Application Clusters ガイド
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  Oracle RAC 用サポート のインストール

2.  Oracle ファイル用ストレージの構成

3.  リソースグループの登録と構成

4.  クラスタでの Oracle RAC の実行

5.  Oracle RAC 用サポート の管理

6.  Oracle RAC 用サポート のトラブルシューティング

7.  Oracle RAC 用サポート の既存の構成の変更

Oracle RAC 用サポート の既存の構成を変更するための作業の概要

スケーラブルデバイスグループのリソースをオンラインで変更する

スケーラブルデバイスグループのリソースをオンラインで変更する

Oracle RAC 用サポート の既存の構成の拡張

選択したノードに Oracle RAC 用サポート を追加する

ボリュームマネージャーリソースをフレームワークリソースグループに追加する

RAC フレームワークリソースグループから複数所有者ボリュームマネージャーのフレームワークリソースグループへのボリュームマネージャーリソースの移行

RAC フレームワークリソースグループから複数所有者ボリュームマネージャーのフレームワークリソースグループにボリュームマネージャーリソースを移行する

SPARC: Oracle RAC 11g Release 2 に対する Oracle Solaris Cluster のネイティブ SKGXN の配備

SPARC: SKGXN インタフェースを変更するためにクラスタを準備する

SPARC: Oracle UDLM から Oracle Solaris Cluster のネイティブ SKGXN に変換する

SPARC: SKGXN を Oracle Solaris Cluster のネイティブ SKGXN から Oracle UDLM に変換する

SPARC: SKGXN を切り替えたあとに Oracle RAC をオンラインにする

Oracle RAC 用サポート の削除

クラスタから Oracle RAC 用サポート を削除する

選択したノードから Oracle RAC 用サポート を削除する

8.  Oracle RAC 用サポート のアップグレード

A.  このデータサービスの構成例

B.  DBMS エラーおよび記録された警告用の事前設定アクション

C.  Oracle RAC 用サポート 拡張プロパティー

D.  コマンド行のオプション

索引

SPARC: Oracle RAC 11g Release 2 に対する Oracle Solaris Cluster のネイティブ SKGXN の配備

Oracle RAC では、分散プロセスの監視用およびクラスタ構成サービス用に API のセットを指定しています。 この API のセットは、System Kernel Generic Interface Node membership (SKGXN) と呼ばれます。 Oracle Solaris Cluster やその他のクラスタソフトウェアは、この API を使用して Oracle RAC と通信します。

Sun Cluster ソフトウェアの以前のリリースでは、SPARC マシン上の Oracle RAC を含んだ構成で、Oracle 提供の Oracle UDLM パッケージを通じて SKGXN が実装されていました。 Oracle RAC 11g release 2 を含んだこのリリースの SPARC 用 Oracle Solaris Cluster ソフトウェアでは、Oracle UDLM の代わりに Oracle Solaris Cluster のネイティブ SKGXN を配備できます。 この節では、既存の Oracle RAC 11g release 2 の構成で Oracle Solaris Cluster のネイティブ SKGXN を配備する方法について説明します。

Oracle RAC 11g release 2 の新しい構成でネイティブ SKGXN の使用を設定するには、Oracle UDLM リソースを RAC フレームワークリソースグループに追加せずに、このマニュアルの手順に従ってください。 RAC フレームワークリソースグループに Oracle UDLM リソースが含まれていない場合は、自動的にネイティブ SKGXN が使用されます。

SPARC: SKGXN インタフェースを変更するためにクラスタを準備する

(Oracle 11g release 2 のみ) SKGXN インタフェースを変更するためにクラスタを準備するには、次の手順を実行します。


注 - SKGXN の実装を別の実装に移行するには、Oracle RAC データサービスのダウンタイムが必要となります。 この移行を実行する場合は、ダウンタイムを計画してください。


  1. スーパーユーザーになります。
  2. RAC フレームワークリソースタイプを、最新のインストール済みバージョンにアップグレードします。
    # grep -i RT_VERSION /usr/cluster/lib/rgm/SUNW.rac_framework
    RT_VERSION = "N";
    # clresourcetype register SUNW.rac_framework:N

    また、大域ゾーンでリソースタイプをアップグレードするには、Oracle Solaris Cluster Manager を使用するか、clsetup ユーティリティーのリソースグループオプションを使用します。

  3. タイプ SUNW.rac_framework の既存のリソースで、Type_version プロパティーの値を、手順 2 でアップグレードしたバージョンに設定します。

    次のコマンド例で、rac-fmwk-rs をタイプ SUNW.rac_framework のリソースの実際の名前で置き換え、N をアップグレードしたリソースタイプバージョンで置き換えます。

    # clresource set -p Type_version=N rac-fmwk-rs
  4. Oracle Clusterware を無効にして、すべてのノードで自動的に起動されないようにします。
    # ${CRS_HOME}/bin/crsctl disable crs
  5. Oracle Clusterware およびすべての DBMS プロセスを、すべてのノードで停止します。
    # ${CRS_HOME}/bin/crsctl stop crs
  6. RAC フレームワークリソースグループをアンマネージします。
    # clresource disable -g rac-fmwk-rg
    # clresourcegroup offline rac-fmwk-rg
    # clresourcegroup unmanage rac-fmwk-rg
  7. クラスタを再起動して、RAC フレームワークプロセスを確実に終了させます。

    あるいは、ノードを 1 つずつ再起動して、Oracle RAC 以外のクラスタ化データサービスが引き続きサービスを提供できるようにします。

    # scshutdown -g0 -y

SPARC: Oracle UDLM から Oracle Solaris Cluster のネイティブ SKGXN に変換する

(Oracle 11g release 2 のみ) SKGXN インタフェースを Oracle UDLM から Oracle Solaris Cluster のネイティブ SKGXN に変換するには、次の手順を実行します。

始める前に

SKGXN インタフェースを変更するためにクラスタを準備する必要があります。 「SPARC: SKGXN インタフェースを変更するためにクラスタを準備する」 を参照してください。

  1. スーパーユーザーになります。
  2. RAC フレームワークリソースグループから Oracle UDLM リソースを削除します。
    # clresource delete rac-udlm-rs
    rac-udlm-rs

    SUNW.rac_udlm リソースの名前です。

  3. すべてのノードから Oracle UDLM パッケージを削除します。
    # pkgrm ORCLudlm
  4. RAC フレームワークリソースグループ内のリソースを有効にします。
    # clresource enable -g rac-fmwk-rg
    -g rac-fmwk-rg

    RAC フレームワークリソースグループの名前を指定します。

  5. RAC フレームワークリソースグループを管理します。
    # clresourcegroup manage -g rac-fmwk-rg
  6. RAC フレームワークリソースグループをオンラインにします。
    # clresourcegroup online -g rac-fmwk-rg
次の手順

Oracle RAC をオンラインにします。 「SPARC: SKGXN を切り替えたあとに Oracle RAC をオンラインにする」 に進みます。

SPARC: SKGXN を Oracle Solaris Cluster のネイティブ SKGXN から Oracle UDLM に変換する

(Oracle 11g release 2 のみ) SKGXN インタフェースを Oracle Solaris Cluster のネイティブ SKGXN から Oracle UDLM に変換するには、次の手順を実行します。

始める前に

SKGXN インタフェースを変更するためにクラスタを準備します。 「SPARC: SKGXN インタフェースを変更するためにクラスタを準備する」 を参照してください。

  1. スーパーユーザーになります。
  2. すべてのノードに Oracle UDLM パッケージをインストールします。
    # pkgadd -d pkgdir ORCLudlm
  3. RAC フレームワークリソースグループ内で Oracle UDLM リソースを作成します。
    # clresource create -g rac-fmwk-rg -t SUNW.rac_udlm \
    -y resource_dependencies=rac-fmwk-rg rac-udlm-rs
    -g rac-fmwk-rg

    RAC フレームワークリソースグループの名前を指定します。

    rac-udlm-rs

    SUNW.rac_udlm リソースの名前です。

  4. リソースを有効にします。
    # clresource enable -g rac-fmwk-rg
  5. リソースグループを管理します。
    # clresourcegroup manage -g rac-fmwk-rg
  6. リソースグループをオンラインにします。
    # clresourcegroup online -g rac-fmwk-rg
次の手順

Oracle RAC をオンラインにします。 「SPARC: SKGXN を切り替えたあとに Oracle RAC をオンラインにする」 に進みます。

SPARC: SKGXN を切り替えたあとに Oracle RAC をオンラインにする

(Oracle 11g release 2 のみ) SKGXN インタフェースを切り替えたあとに Oracle RAC をオンラインにするには、次の手順を実行します。Oracle RAC をオンラインにする作業については、使用する Oracle RAC のバージョンに対応した Oracle のドキュメントも参照してください。

  1. スーパーユーザーになります。
  2. Oracle Clusterware を有効にして、今後自動的に起動されるようにします。
    # ${CRS_HOME}/bin/crsctl enable crs
  3. Oracle Clusterware およびすべての DBMS プロセスを起動します。
    # ${CRS_HOME}/bin/crsctl stop crs