Oracle Secure Backupユーザーは、サード・パーティのNDMP対応アプライアンスを使用する場合を除けば、NDMPに特別に注意を払う必要はありません。SCSIまたはファイバ・チャネルで2次ストレージが接続されているWindows、LinuxまたはUNIXのホストを使用する場合、NDMPは基本的に意識されません。しかし、場合によってはNDMPの次の特徴に注意する必要があります。
Oracle Secure Backupでは、インターネット・プロトコルv4(IPv4)、インターネット・プロトコルv6(IPv6)およびIPv6をサポートするすべてのプラットフォーム上でのIPv4とIPv6の混在する環境がサポートされます。ただし、Oracle Secure Backupソフトウェアを実行していないNDMPファイラおよびテープ・システムには、IPv4アドレスを割り当てる必要があります。バックアップまたはリストア操作中にNDMPファイラまたはテープ・システムにアクセスする場合、Oracle Secure Backup NDMPに相当するものにもIPv4アドレスを割り当てる必要があります。
NDMPは、データ・サービスが多数の共通エラーをレポートするためのプログラム的な手段を指定しません。この制約は、「パス名が見つかりません」という、通常NDMPデータ・サービスによって内部エラーとしてレポートされる一般的な状況に当てはまります。Oracle Secure Backupは、このようなエラーをすべてジョブのトランスクリプトに記録します。
ほとんどのNDMPの実装ではLOGインタフェースを使用し、バックアップ・アプリケーションにテキスト・メッセージをレポートするための手段をサーバーに提供します。Oracle Secure Backupは、受け取ったすべてのLOGメッセージをジョブのトランスクリプトに記録します。
NDMPデータ・サービスであるData ONTAPは、ディレクトリとそのコンテンツのバックアップのみを提供します。つまり、明示的に個々のファイルをバックアップできません。個々のファイルおよびディレクトリ・ツリーは、いずれもリストアできます。
リストア操作中に、NDMPデータ・サービスData ONTAPは、バックアップ・イメージからリストアされるファイルおよびディレクトリの名前をレポートしません。そのため、リクエストしたファイルを検出されたかどうかをNDMPデータ・サービスで特定できなかったという警告がOracle Secure Backupから表示されます。