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Oracle® Secure Backup Readme
リリース10.3
B55289-02
 

 

Oracle® Secure Backup

Readme

リリース10.3

部品番号: B55289-02(原本部品番号:E14817-06)

2010年9月

このReadmeの目的

このReadmeは、Oracle Secure Backupリリース10.3.0.3.0にのみ適用されます。このReadmeには、ライセンス、サポートされるプラットフォームとデバイス、および既知の問題と修正された問題が記載されています。

ドキュメント

ドキュメントを参照するには、Webブラウザを使用してOracle Secure Backupドキュメント・ライブラリにアクセスしてください。ライブラリのホームページ名はwelcome.htmlで、CD-ROMイメージの最上位レベルにあります。

最新のOracle Secure Backupドキュメントはhttp://www.oracle.com/technetwork/database/secure-backup/documentation/index.htmlにあります。ドキュメントは定期的に更新されています。このサイトで、Oracle Secure Backupの最適な利用法について、最新ドキュメントや情報を確認することをお薦めします。

目次

1項「CD-ROMイメージのコンテンツ」

2項「リリースのコンポーネント」

3項「ライセンス情報」

4項「Oracle Secure Backupリリース10.1および10.2からリリース10.3.0.3.0へのアップグレード」

5項「サポートされるテープ・デバイスおよびプラットフォーム」

6項「未解決の不具合および既知の問題」

7項「Oracle Secure Backup 10.3.0.3.0で修正された不具合」

8項「ドキュメントの追加事項」

9項「ドキュメントのアクセシビリティについて」

1 CD-ROMイメージのコンテンツ

CD-ROMイメージには、すべての必要なツール、ドキュメント、および選択したプラットフォームでOracle Secure Backupをインストールおよび操作するためのソフトウェアが含まれています。


注意:

サポートされる各プラットフォームには、専用のCD-ROMまたはインストールZipファイルがそれぞれ必要です。

物理CD-ROMまたは次の製品サイトからダウンロードしたZipファイルを使用して、インストール・ファイルにアクセスできます。

http://www.oracle.com/technetwork/database/secure-backup/downloads/index.html

2 リリースのコンポーネント

このリリースに含まれる製品はOracle Secure Backupのみです。

3 ライセンス情報

ライセンス条項は、『Oracle Secure Backupライセンス情報』を参照してください。

4 Oracle Secure Backupリリース10.1および10.2からリリース10.3.0.3.0へのアップグレード

Oracle Secure Backupリリース10.3は、Oracle Secure Backupリリース10.1およびリリース10.2への下位互換性がありません。Oracle Secure Backupリリース10.3にアップグレードするには、管理ドメイン内のすべてのホストはOracle Secure Backupリリース10.3.0.1.0、リリース10.3.0.2.0またはリリース10.3.0.3.0を使用する必要があります。

アップグレード・インストールでは、(adminディレクトリに格納されている)Oracle Secure Backupカタログが保持されるので、管理ドメインの構成情報およびバックアップ・メタデータがそのまま保存されます。管理ドメインのこの状態情報(バックアップ・カタログ、ホスト、ユーザーおよびデバイスの構成情報や、スケジュール済のバックアップ・ジョブ)は、管理サーバーのOracle Secure Backupホームのadminディレクトリに格納されます。


注意:

アップグレード前に、管理サーバーをバックアップすることをお薦めします。

既存の管理ドメインをOracle Secure Backupリリース10.3.0.3.0にアップグレードする前に、すべてのホスト上のOracle Secure Backup関連のドライバおよびバックグラウンド・プロセスを停止する必要があります。管理サーバーのホストを最初にアップグレードしてから、ドメイン内の他のホストをアップグレードしてください。

次の項で、各手順について簡単に説明します。

4.1 Oracle Secure Backupリリース10.3.0.3.0にアップグレードするためのOracle Secure Backup管理ドメイン・ホストの準備

アップグレード・インストールを実行する前に、管理ドメイン内のすべてのホストのOracle Secure Backup関連デーモンおよびサービスを停止する必要があります。オペレーティング・システム固有の起動および停止コマンドについては、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。

4.2 WindowsでのOracle Secure Backupリリース10.3.0.3.0のアップグレード・インストール

Oracle Secure Backupリリース10.3.0.3.0インストーラを実行すると、Windows(32-bitまたは64-bit)の管理サーバー、メディア・サーバーおよびクライアントを前のバージョンのOracle Secure BackupからOracle Secure Backupリリース10.3.0.3.0にアップグレードできます。これは、アップグレード・インストールと呼ばれます。インストーラによって既存のOracle Secure Backupインストールが検出され、新しいインストールを開始する前に、以前のリリースのアンインストーラが自動的に実行されます。

管理サーバーを前のバージョンのOracle Secure BackupからOracle Secure Backupリリース10.3.0.3.0にアップグレードする場合、アンインストーラにより、次のプロンプトが表示されます。

This system was configured as an Oracle Secure Backup Administrative Server.

Oracle Secure Backup creates files specific to this administrative 
domain in the "admin" directory. Would you like to keep these files 
in case you reinstall Oracle Secure Backup? 

If you choose "Delete" all files related to Oracle Secure Backup 
will be removed from this system. If you choose "Keep" the files 
specific to this administrative domain will be retained.

adminディレクトリのファイルについては、「保存」オプションを選択する必要があります「削除」オプションを選択すると、インストールが不完全になり、完全なインストールのためにOracle Secure Backupのアンインストールと再インストールが必要になります。既存のadminディレクトリのファイルを保存しない場合は、インストールを終了し、Oracle Secure Backupリリース10.2.0.1または10.2.0.2をアンインストールして「削除」オプションを選択してください。Oracle Secure Backupリリース10.2.0.1または10.2.0.2をアンインストールしたら、Oracle Secure Backupリリース10.3.0.3.0インストーラを実行してOracle Secure Backupリリース10.3.0.3.0をインストールします。

管理サーバーをOracle Secure Backupリリース10.1からOracle Secure Backupリリース10.3.0.3.0にアップグレードする場合は、「保存」オプションを選択して管理ドメインの既存の構成を保持する必要があります。「削除」オプションを選択すると、Oracle Secure Backupリリース10.3.0.3.0のインストールは成功しますが、Oracle Secure Backupの構成設定をすべて再入力する必要があります。

4.3 LinuxまたはUNIXでのOracle Secure Backupリリース10.3.0.3.0のアップグレード・インストール

LinuxまたはUNIXでOracle Secure Backupインストールをアップグレードするには、『Oracle Secure Backupインストレーションおよび構成ガイド』に記載されているセットアップとインストールのプロセスに従ってください。

During the upgrade, the installer displays the following prompt:

Oracle Secure Backup is already installed on this machine (myhostname-sun2).
Would you like to re-install it preserving current configuration data[no]?

yesを入力すると、以前の構成を保持してアップグレード・インストールを実行します。

4.4 SolarisでのOracle Secure Backupリリース10.3.0.3.0のアップグレード・インストール

Oracle Secure Backup 10.3.0.3.0では、Solarisメディア・サーバーに取り付けられたライブラリおよびテープ・デバイスをサポートする方法が変更されました。Oracle Secure Backup 10.3.0.3.0では、Solaris標準汎用(sgen)ドライバを使用して取り付けられたデバイスがサポートされるようになりました。

Oracle Secure Backupの接続に対応するSolaris sgenドライバの構成の詳細は、『Oracle Secure Backupインストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。

5 サポートされるテープ・デバイスおよびプラットフォーム

サポートされるプラットフォーム、WebブラウザおよびNASデバイスのリストについては、次のURLにあるMy Oracle Support(以前のOracleMetaLink)の「動作保証」を参照してください。

http://support.oracle.com/

テープ・ドライブおよびライブラリのマトリクスは、次のURLから入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/database/secure-backup/learnmore/index.html

6 未解決の不具合および既知の問題

この項では、Oracle Secure Backupリリース10.3.0.3.0の未解決の不具合および既知の問題について説明します。

6.1 自動マウントで不完全なセクションのみを含むボリュームの上書きに失敗する

Oracle Secure Backupでは、自動スワップ中に、不完全なバックアップ・セクションのみを含む期限切れのボリュームが選択されません。

解決策は、不完全なバックアップ・セクションのみを含むボリュームのラベル付けを解除することです。

6.2 管理ホスト名の変更後にカタログ・バックアップを実行できない

管理サーバー名を変更すると、Oracle Secure Backupカタログ・バックアップ・ジョブが失敗します。

解決策は、サーバー名を変更した後に、管理サーバーのサービス・デーモンを停止して、再起動することです。詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』のOracle Secure Backupサービスの起動と停止に関する項を参照してください。

6.3 複数の重複を必要とするボリューム重複ポリシーで失敗する

複数の重複を必要とするボリューム重複ポリシーで、複数の重複ボリュームの作成に失敗します。最初の重複ジョブは正常に終了しますが、その後の重複ジョブはリソースを待機する保留状態になります。

解決策: 2つのテープ・デバイスへの重複を制限します。

6.4 1つのPNIに対して35を超えるクライアントを追加しようとするとエラーが発生する

Oracle Secure Backupでは、サーバー・ホストの1つのPNIに対して無制限のクライアント数をサポートできません。1つのPNIに対して35クライアントの制限があります。

6.5 WindowsでOracle Secure Backup Webツールの起動に失敗する

Oracle Secure Backupサービスのログオン・アカウントがシステム・アカウントではない場合、WindowsプラットフォームでOracle Secure Backup Webツールの起動に失敗することがあります。

解決策: Oracle Secure Backup構成を実行して、サービス・ログオンのデフォルトのシステム・アカウントを選択します。

7 Oracle Secure Backup 10.3.0.3.0で修正された不具合

この項には、Oracle Secure Backup 10.3.0.3.0で修正された不具合が記載されています。

表2 Oracle Secure Backupの修正された不具合

Oracle Bug# 件名

5378584

Solaris 10で汎用SCSIデバイスのサポートが中断される

8490434

10.2.0.3.0から10.3.0.1.0へのアップグレードで、NTでデバイスを構成できない

9189432

LOAD-IF-REQUIRED操作で失敗が検出される

9198603

ACSLSライブラリにおけるリストアの失敗

9211189

再起動後、OSBデバイスが失われる

9270232

ACS - 使用リストを作成するドライブDB

9305860

obtool mkdevを使用して作動すると、obacslibdがクラッシュする

9313317

8ドライブ、2メディア・サーバーのACSLS設定でテープをアンロードできない

9317213

バッファを割り当てたSBTが使用できない場合に、データベース・リストア・ジョブの取消しがハングする

9346275

パスが見つからない場合、NetAppバックアップが不正な引数で中断する

9346882

Windows 2008 64ビット・システムでバックアップに失敗する

9363431

obacslibdをソケットにバインドできない場合にIPアドレス情報がない

9400190

パスが特定の順番で指定されていない場合、一部のパスに対する選択的なリストアに失敗する

9404563

OSBデーモンのポート範囲が指定されている場合、obndmpdムーバーがバインドで失敗する

9430916

インベントリでボリュームと一致しないオブジェクトが検出されると、DBで「オブジェクトが見つかりません」エラーがスローされる

9482631

NetApp Filerの10.3.0.2でAIFインポートに失敗する

9504573

マウントしようとしたドライブまたはボリュームが使用できない

9532621

IBM TS1130/3592テープ・ドライブのサポートが必要

9557350

obrobotdがテープ/ドライブで障害が発生したことを認識しない

9579962

テープにロードされたACSLSベースのテープ・ドライブのpingcdが不正なシークを返す

9580442

PNIメカニズムがIPV6環境で動作しない

9720418

observicedは特定のFIND_OBJリクエストで31文字のボリュームIDをサポートしない

9721615

デバイスがオープンしているプロセスが強制終了されると、デバイスはオープンしたままになる

9753828

ファイル履歴がオフか、または使用できない場合に、obixdでNDMPバックアップをカタログに追加できない

9768359

同じDTEでドライブが誤って構成されると、Solarisでobrobotdのセグメンテーション違反が発生する

9806366

最後のドライブが構成されないと、インベントリ・レポートでエラーが発生する

9919700

データ・セットに存在しないインクルードパスがある場合、NetApp FilerのASCIIインポートに失敗する

10013883

ACSLSでテープのディスマウントに失敗する

10009773

DBのファイルシステムのバックアップ中に、記録に不正な文字列が表示される


8 ドキュメントの追加事項

この項では、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』の第9章「ボールティング」への変更内容について説明します。

9 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

Oracleサポートへのアクセス

Oracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細は、http://www.oracle.com/support/contact.html、聴覚に障害があるお客様はhttp://www.oracle.com/accessibility/support.htmlを参照してください。


Oracle Secure Backup Readme, リリース10.3

部品番号: B55289-02

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