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Sun ONE Identity Server インストールおよび設定ガイド |
第 10 章 インストール後のタスク
この章では、Identity Server をインストールした後に実行する必要があるタスクについて説明します。また、この章では、必要に応じて Identity Server をアンインストールする方法についても説明します。
Identity Server サービスの起動
Identity Server サービスの起動
Solaris の場合
Identity Server を自動的に起動しない選択をした場合は、手動で起動してからでなければログインできません。コマンド行に次のコマンドを入力します。
/IS_root/SUNWam/bin/amserver start
Windows の場合
Windows 2000 の場合、次の手順を使って Identity Server を起動できます。
DOS のプロンプトウィンドウを開いて、次のコマンドを入力します。
cd IS_root¥bin
amserver start
「スタート」メニューから、「プログラム」>「管理ツール」>「サービス」を選択します。あるいは、「設定」>「コントロールパネル」>「管理ツール」>「サービス」を選択します。
「サービス」ウィンドウで、Identity Server-hostname のアイコンを右クリックします。メニューから、「開始」を選択します。
Identity Server へのログオン
Solaris の場合
インストールの終了時に、自動的に Identity Server を起動する選択をした場合は、ブラウザから Identity Server にログインできます。
次の適切な URL に移動します。
Identity Server サービスを Sun ONE Web Server で実行している場合は、次のフォームを使ってログイン URL に移動します。
http://host.domain:port/amconsole
この場合、host はシステムのホスト名、domain は Identity Server サービスを実行するサーバのドメイン名、port は Identity Server サービスのポート番号です。
例: http://nila.siroe.com:58080/amconsole
この場合、nila は Identity Server を管理するマシンです。
「ログイン」ページで、インストール時に指定した最上位管理者のユーザ ID とパスワードを入力します。
Windows の場合
ブラウザから Identity Server にログインすることができます。
適切なログイン URL に移動します。
Identity Server サービスを Sun ONE Web Server で実行している場合は、次のフォームを使ってログイン URL に移動します。
http://host.domain:port/amconsole
この場合、host はシステムのホスト名、domain は Identity Server サービスを実行するサーバのドメイン名、port は Identity Server サービスのポート番号です。
例: http://myserver.siroe.com.com:58080/amconsole
「ログイン」ページで、インストール時に指定した最上位管理者のユーザ ID とパスワードを入力します。
Solaris 上の Identity Server のアンインストール
Sun ONE Identity Server のアンインストールは、インストールと同様に、GUI を使用するか、またはコマンド行から実行できます。
このプログラムを使用して、製品全体を削除するか、あるいは次に示す製品の個々のコンポーネントを削除することもできます。
JDK 1.3.1_06
ユーティリティ、サンプル、javadoc などを含むその他のパッケージ
Sun ONE Identity Server 管理およびポリシーサービス
Identity Server 用 Sun ONE Directory Server 設定
Sun ONE Identity Server ドメイン間シングルサインオン
注
アンインストールプログラムは、作成したカスタムファイルおよびディレクトリを含むすべてのファイルを、コンソールおよびサービスを配備したディレクトリから削除します。このため、アンインストールを行う前に、カスタムファイルおよびディレクトリをバックアップするようお勧めします。
既存の DIT を使用する既存の Directory Server をアンインストールする場合は、Identity Server スキーマだけが削除されます。Identity Server が作成または変更した組織、グループ、ロール、コンテナ、ユーザ、ポリシー、サービス、ACI は、Directory Server にそのまま保持されます。元の DIT を復元するには、DIT を移行する前に ldif2db または bak2db を使って保存したデータを復元できます。
GUI プログラムを使用したアンインストール
Identity Server インストールプログラムを実行するには、root 権限が必要です。アンインストールプログラムを開始する前に、すべての Web ブラウザを終了させてください。
Identity Server をインストールしたディレクトリに移動します。
新しい端末ウィンドウを開き、xhost + と入力してマシンのアクセス制御を無効にします。
次のコマンドのいずれか 1 つを使って DISPLAY 変数を設定します。
csh または tcsh を使用している場合、次のように入力します。
setenv DISPLAY host.siroe.COM:0.0
sh、ksh、または bash を使用している場合、次のように入力します。
export DISPLAY=host.siroe.COM:0.0
この場合、host はインストールプログラムを実行しているマシンです。
Identity Server ディレクトリで、コマンド行に次のコマンドを入力します。
# ./uninstall
アンインストールプログラムが起動し、開始パネルが開きます。
「次へ」をクリックして、「アンインストールの種類を選択」パネルを開き、アンインストールの種類を選択します。 図 10-1    「アンインストールの種類を選択」パネル ![]()
完全: システムから製品およびすべてのコンポーネントを削除します。
部分: Identity Server の特定のコンポーネントだけを削除します。「次へ」をクリックすると、サービスにインストールされたすべてのコンポーネントの一覧が表示されます。アンインストールするコンポーネントを選択して、「次へ」をクリックします。
「アンインストールの準備完了」ウィンドウで、アンインストール情報を確認します。変更が必要な場合は、「戻る」をクリックします。それ以外の場合は、「今すぐアンインストールする」をクリックします。プログラムは、指定された製品またはコンポーネントをアンインストールします。
アンインストールが終了したら、SUNWam パッケージが削除されているかどうかを確認します。次のコマンドを使って確認します。
pkginfo | grep SUNWam
パッケージが存在する場合は、次のコマンドを使って手動で削除します。
pkgrm SUNWam
/var/sadm/install ディレクトリに移動し、ls-al コマンドを使って、次のファイルがまだ残っているかどうかを確認します。
ファイルがある場合は、rm コマンドを使って、手動で削除します。
コマンド行からの Identity Server のアンインストール
Identity Server インストールプログラムを実行するには、root 権限が必要です。アンインストールプログラムを開始する前に、すべての Web ブラウザを終了させてください。
Identity Server ディレクトリで、コマンド行に次のコマンドを入力します。
./uninstall -nodisplay
画面に表示されるメッセージとプロンプトを確認して、アンインストールを続行します。
次のプロンプトで、Identity Server をアンインストールする方法を選択します。製品全体をアンインストールするか、または選択したコンポーネントだけをアンインストールすることができます。
次の選択肢から実行するアンインストールの種類を選択してください:
この製品とすべてのコンポーネントをシステムから削除するには、「完全アンインス トール」を選択してください
システムから削除する製品コンポーネントを選択するには、「部分アンインストール」 を選択してください
1. 完全
2. 部分
上のオプションを 1 つ選択してください [1] {"<" 戻る, "!" 終了}
完全: このオプションを選択すると、アンインストールプログラムは Identity Server のすべてのコンポーネントを削除します。プロンプトで 1 を入力して、このオプションを選択します。
部分: このオプションを選択すると、アンインストールするコンポーネントを選択できます。プログラムは、選択したコンポーネントだけを削除します。プロンプトで 2 を入力して、このオプションを選択します。アンインストールするコンポーネントを選択する画面が表示されます。
オプションの番号を入力して、Enter を押します。完全アンインストールを選択した場合は、手順 11 で示すプロンプトが表示されます。部分アンインストールを選択した場合、プログラムはインストール済みコンポーネントの一覧を表示します。この一覧から、アンインストールするコンポーネントを選択する必要があります。
前のプロンプトで「完全」を選択した場合は、ここで 1 を入力してアンインストールを開始します。
アンインストールの準備完了
1. 今すぐアンインストール
2. 開始
3. 終了
アンインストールが正常に完了すると、アンインストールプログラムは次のプロンプトを表示します。
Enter を押して、アンインストールプログラムを終了します。
Windows 上の Identity Server のアンインストール
Sun ONE Identity Server アンインストールプログラムを実行するには、管理者特権が必要です。プログラムを開始する前に、すべての Web ブラウザを終了させてください。
「スタート」メニューから、「設定」>「コントロールパネル」を選択します。
「コントロールパネル」で、「アプリケーションの追加と削除」をダブルクリックします。
「アプリケーションの追加と削除」ウィンドウで、「Sun ONE Identity Server」を選択して、「変更 / 削除」をクリックします。 図 10-2    「アプリケーションの追加と削除」ウィンドウ ![]()
Sun ONE Identity Server アンインストールプログラムが起動します。
注
別の方法として、DOS のコマンドプロンプトウィンドウからアンインストールプログラムを起動することもできます。IS_root ディレクトリで、次のコマンドを入力します。
図 10-3    「アンインストールの種類を選択」パネル ![]()
完全: ローカルコンピュータシステムにインストールされた Identity Server サービスと Directory Server を削除する場合に、このオプションを選択します。
部分: Sun ONE Identity Server のコンポーネントの一部だけを削除する場合は、このオプションを選択します。このウィンドウで「次へ」をクリックすると、プログラムはインストールされたすべてのコンポーネントを表示します。アンインストールするコンポーネントをクリックします。
「アンインストールの準備完了」ウィンドウで、「今すぐアンインストールする」をクリックします。
「要約」ウィンドウの「詳細」をクリックして、アンインストールの結果の詳細を参照できます。「終了」をクリックしてプログラムを終了します。
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