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> X アプリケーションを High Color で表示するときの問題
X アプリケーションを High Color で表示するときに、次のような問題が発生することがあります。
X アプリケーションの実行に失敗し、「can't allocate enough color planes」などのエラーで終了する場合、そのアプリケーションで表示できるカラーが 8 ビットカラーだけに設定されている可能性があります。アプリケーションの表示仕様を確認し、アプリケーションオブジェクトの発色数を次のように調整します。
または、次のコマンドを使用します。
$ tarantella object edit --name obj --depth 8
16 ビットまたは 24 ビットカラーのアプリケーションの表示に問題がある場合は、アプリケーションオブジェクトのカラー品質を次のように変更します。
または、次のコマンドを使用します。
$ tarantella object edit --name obj --quality 16 | 24
帯域幅が重要な場合は、アプリケーションオブジェクトのカラー品質を次のように下げてみてください。
または、次のコマンドを使用します。
$ tarantella object edit --name obj --quality 9 | 6
注 帯域幅がどの程度節約されるか、また画質がどの程度低下するかはわかりません。
ユーザーのアプリケーションセッションをシャドウイングすると、管理者またはユーザーのカラー品質が劣化することがあります。SGD のエミュレーターシャドウアプリケーションと X アプリケーションの発色数の設定が異なる場合は、カラー設定が変換され、ディザー処理が行われます。デフォルトでは、エミュレーターシャドウアプリケーションは 8 ビットカラーを使用します。エミュレーターシャドウアプリケーションの発色数を増やすには、次の手順を実行します。
または、次のコマンドを使用します。
$ tarantella object edit --name "o=Tarantella System Objects/cn=Emulator Shadow" --depth 16 | 24
色が完全に一致するには、2 つのアプリケーションの発色数とカラー品質の両方の設定が一致する必要があります。いずれかのアプリケーションオブジェクトのカラー品質が「動的に調整」(auto
) または「アプリケーション開始時の最適値」(best
) に設定されていると、エミュレーターシャドウアプリケーションのカラー品質レベルが X アプリケーションと一致しなくなる可能性があります。たとえば、ユーザーが低帯域幅で接続しているのに、管理者が高帯域幅で接続している場合に発生します。
CDE などのデスクトップから 16 ビットまたは 24 ビット High Color の X アプリケーションセッションで 8 ビットアプリケーションを実行すると、「"Cannot find a matching 8-bit PseudoColor visual"
」などのエラーでアプリケーションが終了することがあります。
この問題を解決するには、X アプリケーションの発色数を変更して、複数の発色数がサポートされるようにします。次の手順を実行します。
8 ビットアプリケーションのプライマリ発色数を 8 ビットにする必要がある場合は、8/16 ビット (数千色) または 8/24 ビット (数百万色) を選択します。
または、次のコマンドを使用します。
$ tarantella object edit --name obj --depth 16/8 | 24/8
注 これらの設定を使用すると、メモリーとパフォーマンスに影響があります。
発色数を変更しても依然としてアプリケーションが終了する場合は、唯一の解決策として、そのアプリケーションの別の X アプリケーションオブジェクトを作成し、発色数を 8 ビットに設定してください。
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