第 2 章 |
この章では、Sun Secure Global Desktop (SGD) のインストール方法について説明します。
アップグレードを実行する場合は、ソフトウェアをインストールする前に、第 3 章のアップグレード方法に関する指示を参照してください。
Solaris OS プラットフォームの場合は、pkgadd コマンドを使用して SGD をインストールします。
Linux プラットフォームの場合は、rpm コマンドを使用して SGD をインストールします。
デフォルトでは、SGD は /opt/tarantella ディレクトリにインストールされます。インストールディレクトリは、次のようにして変更できます。
Solaris OS プラットフォーム - ソフトウェアのインストール時に、インストールプログラムによってインストールディレクトリの指定が求められます。
Solaris 10 OS Trusted Extensions プラットフォーム - ソフトウェアのインストール時に、インストールプログラムによってインストールディレクトリの指定が求められます。/opt ディレクトリは読み取り専用ディレクトリであるため、別のインストールディレクトリを選択する必要があります。また、ラベル付けされたゾーンに SGD をインストールする必要があります。大域ゾーンには SGD をインストールしないでください。
Linux プラットフォーム - ソフトウェアのインストール時に rpm コマンドに ‐‐prefix オプションを使用することで、別のインストールディレクトリを選択できます。
SGD をインストールすると、SGD サーバーと SGD Web サーバーが稼働します。
![]() | Caution - SGD バージョン 4.40 より前のリリースからアップグレードする場合、このリリースには SGD 組織階層に加えられる重大な変更がいくつか含まれています。アップグレードを行う前に、バージョン 4.40 以降の組織の変更をお読みください。 |
ソフトウェアを http://www.sun.com/software/products/sgd からダウンロードするか、CD‐ROM からコピーします。
パッケージファイルが圧縮されている場合、インストール前にファイルを解凍する必要があります。
x86 プラットフォーム版 Solaris OS にインストールする場合:
# pkgadd -d /tempdir/tta-version.sol-x86.pkg |
SPARC テクノロジプラットフォーム版 Solaris OS にインストールする場合:
# pkgadd -d /tempdir/tta-version.sol-sparc.pkg |
注 - Solaris OS プラットフォームで、「pwd: cannot determine current directory!」というエラーメッセージが表示されてインストールが失敗した場合は、/tempdir ディレクトリに移動して、インストールを再度実行してください。 |
# rpm -Uvh /tempdir/tta-version.i386.rpm |
SGD パッケージがパッケージデータベースに登録されていることを確認します。
# pkginfo | grep -i tta |
# rpm -qa | grep -i tta |
# /opt/tarantella/bin/tarantella start |
SGD サーバーの初回起動時には、SGD Setup プログラムが実行されます。このプログラムは次のことを行います。
ソフトウェアをインストールおよび設定します。これには、いくつかのサンプルアプリケーションで使用する組織階層の作成、および UNIX システムまたは Linux システムの root ユーザーを SGD 管理者にする処理が含まれます。
システム起動ディレクトリにファイルを追加して、システムの再起動時に SGD サーバーおよび SGD Web サーバーが確実に起動するようにします。たとえば、ソフトウェアを実行レベル 3 でインストールする場合、このファイルは /etc/rc3.d ディレクトリに置かれ、ファイル名は *sun.com-sgd-base になります。
Linux プラットフォームの場合のみ、SGD PAM (Pluggable Authentication Module) 構成ファイル /etc/pam.d/tarantella を追加します。これは、既存の /etc/pam.d/passwd ファイルからコピーされます。このファイルが存在しない場合、PAM 構成ファイルは作成されません。
ログファイル /tmp/tta_inst.log を作成します。このファイルには、インストール中に表示されたメッセージのコピーが格納されます。
Microsoft Windows 対応 SGD 拡張モジュールには、高度な負荷分散、クライアントドライブマッピング (CDM)、およびシームレスウィンドウ用のモジュールが含まれます。拡張モジュールをインストールする際、これらのモジュールのどれをインストールするかを選択できます。
デフォルトでは、拡張モジュールは C:\Program Files\Tarantella\Enhancement Module ディレクトリにインストールされますが、インストールプログラムによってインストールディレクトリの指定が求められます。
インストール後、負荷分散サービスが稼働します。負荷分散サービスは、Windows ホストがリブートされるたびに自動的に開始されます。
UNIX および Linux プラットフォーム対応 SGD 拡張モジュールには、高度な負荷分散、CDM、および UNIX オーディオ用のモジュールが含まれます。
拡張モジュールの UNIX オーディオモジュールはオプションであり、デフォルトではインストールされません。UNIX オーディオモジュールのインストールを選択する場合は、SGD オーディオドライバがオペレーティングシステムのカーネルにインストールされます。
Solaris OS プラットフォームの場合、UNIX オーディオモジュールは大域ゾーンにのみインストールできます。
Linux プラットフォームの場合、UNIX オーディオモジュールはカーネルのバージョンが 2.4.20 以降の場合のみインストールできます。SGD オーディオドライバは、カーネルにインストールされる前にコンパイルされます。オーディオドライバをコンパイルするために、ホストで次のものが使用可能になっている必要があります。
Solaris OS プラットフォームの場合は、pkgadd コマンドを使用して拡張モジュールをインストールします。
Linux プラットフォームの場合は、rpm コマンドを使用して拡張モジュールをインストールします。
Solaris OS および Linux の各プラットフォームでは、拡張モジュールはデフォルトで /opt/tta_tem ディレクトリにインストールされます。Solaris OS プラットフォームの場合は、ソフトウェアのインストール時にインストールプログラムによって、インストールディレクトリの指定が求められます。Linux プラットフォームの場合は、ソフトウェアのインストール時に rpm コマンドに ‐‐prefix オプションを使用することで、別のインストールディレクトリを選択できます。
インストール後、高度な負荷分散モジュールおよび UNIX オーディオモジュール (選択した場合) が稼働します。CDM モジュールは追加の設定を必要とするため、稼働しません。必要な追加の設定については、『Sun Secure Global Desktop 4.41 管理者ガイド』を参照してください。
拡張モジュールインストールプログラムは、システム起動ディレクトリにファイルを追加して、システムの再起動時に拡張モジュールが確実に起動するようにします。たとえば、ソフトウェアを実行レベル 3 でインストールする場合、このファイルは /etc/rc3.d ディレクトリに置かれ、ファイル名は *sun.com-sgd-em になります。
ホスト上の一時ディレクトリに SGD 拡張モジュールを保存します。
CD-ROM からインストールする場合、パッケージは EnhancementModules ディレクトリにあります。
あるいは、http://server.example.com の SGD Web サーバーからインストールプログラムをダウンロードします。ここで、server.example.com は SGD サーバーの名前です。SGD Web サーバーの開始画面が表示されたら、「Sun Secure Global Desktop 拡張モジュールのインストール」をクリックします。
パッケージファイルが圧縮されている場合、インストール前にファイルを解凍する必要があります。
x86 プラットフォーム版 Solaris OS にインストールする場合:
# pkgadd -d /tempdir/tem-version.sol-x86.pkg |
SPARC テクノロジプラットフォーム版 Solaris OS にインストールする場合:
# pkgadd -d /tempdir/tem-version.sol-sparc.pkg |
インストール時に、拡張モジュールインストールプログラムは次の設定を提示します。ユーザーは、それを受け入れることも変更することもできます。
拡張モジュールパッケージがパッケージデータベースに登録されていることを確認します。
# pkginfo | grep -i tem |
ホスト上の一時ディレクトリに SGD 拡張モジュールを保存します。
CD-ROM からインストールする場合、パッケージは EnhancementModules ディレクトリにあります。
あるいは、http://server.example.com の SGD Web サーバーからインストールプログラムをダウンロードします。ここで、server.example.com は SGD サーバーの名前です。SGD Web サーバーの開始画面が表示されたら、「Sun Secure Global Desktop 拡張モジュールのインストール」をクリックします。
パッケージファイルは、tem-version.i386.rpm です。ここで、version は SGD バージョン番号です。
# rpm -Uvh tem-version.i386.rpm |
拡張モジュールパッケージがパッケージデータベースに登録されていることを確認します。
# rpm -qa | grep -i tem |
# /opt/tta_tem/bin/tem start |
SGD Client は通常、Java テクノロジを有効にしたブラウザを使ってユーザーが SGD サーバーに接続すると、自動的にインストールされます。SGD Client を手動でインストールする場合にだけ、ここで説明する手順に従ってください。
SGD Client のインストールには、スーパーユーザー (root) や管理者の特権は必要ありません。
Microsoft Windows プラットフォームの場合、SGD Client はデフォルトでは C:\Program Files\Sun\Secure Global Desktop Client ディレクトリにインストールされますが、ソフトウェアのインストール時に別のインストールディレクトリを選択できます。SGD Client のショートカットが Windows 「スタート」メニューに追加されます。
UNIX プラットフォームと Linux プラットフォームの場合、SGD Client はデフォルトでは $HOME/bin ディレクトリにインストールされますが、ソフトウェアのインストール時に別のインストールディレクトリを選択できます。
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