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UNIX または Linux システムのアプリケーションサーバーからの印刷

UNIX または Linux システムのアプリケーションサーバーから印刷するには、アプリケーションサーバーに 1 つ以上の SGD プリンタキューをインストールする必要があります。このプリンタキューは印刷ジョブを SGD サーバーにリダイレクトし、SGD がその印刷ジョブをクライアントデバイスに送信します。アレイに複数の SGD サーバーが含まれている場合は、アレイ内の SGD サーバーごとにプリンタキューをインストールします。

プリンタキューの設定には、SGD プリンタキューインストールスクリプトを使用します。このスクリプトにより、lp または lpr 置換スクリプトもインストールされます。これらのスクリプトを標準スクリプトの代わりに使用することで、印刷を実行するユーザーを SGD が識別するための十分な情報が印刷ジョブに含まれるようになります。

アプリケーションサーバーへの SGD プリンタキューのインストール

  1. /opt/tarantella/bin/scripts/prtinstall.en.sh スクリプトを、SGD サーバーからアプリケーションサーバー上の一時ディレクトリへコピーします。
  2. アプリケーションサーバーにスーパーユーザー (root) としてログインします。
  3. 一時ディレクトリに移動します。
  4. プリンタキューをインストールするためのスクリプトを実行します。

    すべてのコマンドオプションの詳細については、SGD プリンタキューインストールスクリプトを参照してください。

    アレイが単一の SGD サーバーで構成される場合は、次のコマンドを使用します。

    過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ# sh prtinstall.en.sh

    入力を要求されたら、SGD サーバーの完全 DNS 名を入力します。

    アレイに複数の SGD サーバーが含まれている場合は、アレイ内の SGD サーバーごとにプリンタキューを作成します。次のコマンドを使用します。

    過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ# sh prtinstall.en.sh --ttahost DNS_name --appprinter name

    DNS_name は、SGD サーバーの完全 DNS 名です。--appprinter 引数で指定する各プリンタキューの名前は自由に決定できますが、それらの名前は一意である必要があります。

    Common UNIX Printing System (CUPS) を使用している場合は、--cups オプションを使って CUPS の使用を示すことが必要な場合があります。また、CUPS 用の印刷設定が必要になることもあります。

    SGD サーバーをアプリケーションサーバーとして使用する場合は、ソフトウェアのインストール時にプリンタキューが自動的に作成されます。

CUPS 用の印刷設定

SGD 印刷は、CUPS version 1.1.19 以降でのみ動作します。CUPS での印刷を有効にするために、次の設定変更が必要になることがあります。

CUPS の設定変更が完了したら、通常は CUPS デーモンを再起動する必要があります。

CUPS を印刷に使用するには、ユーザーは /opt/tarantella/bin/lp スクリプトを使用する必要があります。

SGD lp および lpr スクリプトを使用して印刷する方法

prtinstall.en.sh スクリプトにより、SGD lp または lpr 置換スクリプトもインストールされます。UNIX または Linux システムのアプリケーションサーバーからの印刷時にこれらのスクリプトを使用することで、印刷を実行するユーザーを SGD が識別するための十分な情報が印刷ジョブに含まれるようになります。

SGD ログインスクリプトは、ユーザーの環境変数 PATH を設定して、置換スクリプトがシステムスクリプトよりも優先されるようにします。ただし、アプリケーションが完全パス名 (たとえば、/usr/bin/lp) を使用している場合、または PATH 自体を変更している場合、アプリケーションを再設定して、/opt/tarantella/bin/lp/opt/tarantella/bin/lpr を使用する必要があります。

次のように置換スクリプトを使用して印刷を行います。

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ$ lp -d printer file
$ lpr -P printer file

-d または -P 引数を省略すると、出力はクライアントのデフォルトプリンタに送信されます。

printer の指定方法は、クライアントデバイスによって異なります。

次に示す設定方法のほかに、SGD PDF 印刷を使用する方法もあります。

Microsoft Windows クライアントデバイスへの印刷

Microsoft Windows クライアントデバイスに印刷する場合、ユーザーは、次のいずれかを使って印刷先のプリンタを指定できます。

UNC 名を使用するには、プリンタ名を引用符で囲み、かつ各バックスラッシュを追加のバックスラッシュでエスケープする必要があります (上の例を参照)。バックスラッシュの処理方法はシェルごとに異なるため、必要なバックスラッシュの個数は、実際に試してみないとわからない場合があります。バックスラッシュの代わりに下線を使用することもできます。次に例を示します。

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ$ lp -d __PRTSERVER_HPLJ5 filename

下線を使用できるのは、プリンタ名の先頭の 2 文字が下線になっている場合だけです。

「フレンドリ」な名前を使用することで、UNC 名で発生する問題を避けることができます。「フレンドリ」な名前は、/opt/tarantella/etc/data/printernamemap.txt ファイルに設定します。このファイル内のエントリを使って、「フレンドリ」な名前が UNC 名にマッピングされます。次に例を示します。

過去の書式設定済みテキストのスキップ"label-printer"="\\PRTSERVER\HPLJ5"

バックスラッシュをエスケープする必要はありません。

UNIX、Linux、または Mac OS X システムのクライアントデバイスへの印刷

UNIX、Linux、または Mac OS X システムのクライアントデバイスに印刷を行う場合、ユーザーは、次のいずれかのファイルの [UNIX] セクションに記述されている任意のプリンタを指定できます。

次に、印刷コマンドの例を示します。

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ$ lp -d A4-printer filename
$ lpr -P color-printer filename

プリンタ名の設定方法の詳細については、「UNIX、Linux、および Mac OS X システムのクライアントデバイスの印刷を設定する」を参照してください。

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