付録   B

詳細設定

この付録には、Sun Secure Global Desktop (SGD) の上級ユーザー向けの設定情報が含まれています。

詳細設定の内容は、次のとおりです。


クライアント設定

SGD Client の次の設定の一部を変更できます。

「クライアントの設定」タブを表示するには、Webtop のアプリケーション領域にある「編集」ボタンをクリックします。ユーザーが編集できるのは、現在接続されている SGD サーバーに対するクライアント設定だけです。



注 - ユーザー独自のクライアント設定の変更をユーザーに許可するかどうかは、SGD 管理者が決定します。



ログイン URL の変更

SGD サーバー上のログインページの場所を指定するには、「ログイン URL」設定を使用します。

このクライアント設定は、デスクトップの「スタート」または「起動」メニューから SGD にログインする場合に適用されます。

ログイン URL は通常、http://server.example.com/sgd/index.jsp です。ここで、server.example.com は SGD サーバーの名前です。

言語の変更

ログインページや画面上のメッセージで使用される言語を指定するには、「言語の選択」設定を使用します。

このクライアント設定は、デスクトップの「スタート」または「起動」メニューから SGD を使用する場合に適用されます。

プロキシ設定の変更

SGD Client によって使用されるプロキシサーバーを指定するには、「クライアントの設定」タブの「プロキシ」セクションの設定を使用します。

デフォルト設定では、ブラウザと同じプロキシサーバー設定を使用するようになっています。しかし、HTTP プロキシサーバーの手動設定を入力することもできます。

代替 PDF ビューアの指定

UNIX、Linux、および Mac OS X プラットフォームのコンピュータ上で PDF ファイルを印刷する場合、その PDF ファイルは通常、そのコンピュータのデフォルトの PDF ビューアを使って表示されます。

これを上書きするには、「代替 PDF ビューア」設定に別の PDF ビューアを指定します。代替 PDF ビューアのアプリケーションコマンドを入力します。アプリケーションが PATH 上に存在しない場合は、アプリケーションのフルパス名を入力します。


印刷

UNIX、Linux、または Mac OS X コンピュータを使用している場合は、SGD 管理者による設定を上書きし、そのコンピュータ上のプリンタを設定することができます。

クライアントプリンタの設定

SGD 管理者は通常、ユーザーが使用できるクライアントプリンタの設定を行います。しかし、UNIX、Linux、または Mac OS X プラットフォームのコンピュータから印刷を行う場合は、そうした設定を上書きし、ユーザー独自のクライアントプリンタを設定することができます。そうするには、ホームディレクトリ内のクライアントプリンタ設定ファイル $HOME/.tarantella/printerinfo.txt 内で、それらを定義します。このファイルはデフォルトではインストールされません。このファイルを作成するか、あるいはインストールおよび編集可能なテンプレートファイルを SGD 管理者から入手する必要があります。

プリンタ設定ファイルの形式は次のとおりです。

UNIX
"printer_name" = "windows_driver" printer_type
"printer_name" = "windows_driver" printer_type...

printer_name は、コンピュータ上の lp または lpr システムに認識されているプリンタの名前です。

windows_driver は、Microsoft Windows アプリケーションサーバーから印刷を行う場合に使用するプリンタドライバの名前です。

printer_type は、印刷ジョブに使用される形式です。有効な値は PostScript、PCL、Text です。

クライアントプリンタ設定ファイルの例は、次のとおりです。

UNIX
"drafts" = "HP DeskJet 970Cxi" PCL
"salesprinter" = "HP LaserJet 5/5M" PostScript

ここでは、2 つのクライアントプリンタ draftssalesprinter が定義されています。この場合、次のコマンドを使えば、UNIX プラットフォームアプリケーションから salesprinter に印刷することができます。


$ lp -d salesprinter file


コンピュータ上のドライブへのアクセス

SGD 管理者は、SGD 経由で実行中のアプリケーションから使用しているコンピュータ上のドライブにアクセスできるようにするかどうかを設定します。

UNIX、Linux、または Mac OS X プラットフォームのコンピュータを使用している場合は、デフォルトで、ホームディレクトリが「My Home」と呼ばれるドライブにマップされます。しかし、ユーザーはアプリケーションで使用するドライブを設定できます。そうするには、クライアント設定ファイル $HOME/.tarantella/native-cdm-config を編集します。このファイルは、SGD Client のインストール時に自動的に作成されます。このファイルには、マップされたドライブの作成方法に関する詳細な手順が含まれています。

この設定ファイルには、<path> <type> <label> という形式のエントリが含まれます。ここで、各要素は次のとおりです。

ドライブごとに改行し、フィールド間は空白かタブで区切ります。空白やタブを含む <path> フィールドまたは <label> フィールドは、引用符で囲みます。

<path> フィールドと <label> フィールドでは、環境変数を使用できます。それらはドル記号 ($) で区切ります。リテラルの $ を使用するには、それをもう 1 つの $ でエスケープします。

設定ファイルの例を、次に示します。

[CDM]
$HOME$ fixed "My Home"
/tmp/$USER$ fixed Temp
"/mnt/win/My Documents" fixed "My Local Documents"
[/CDM]