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Windows アプリケーションの設定

ユーザーに Microsoft Windows グラフィカルアプリケーションを提供する場合は、Windows アプリケーションオブジェクトを使用します。

このページで説明する内容は次のとおりです。

Windows アプリケーションオブジェクトの設定

SGD Administration Consoleでは、Windows アプリケーションオブジェクトの設定が次のタブに分けられています。

次の表に、Windows アプリケーションオブジェクトを設定するためにもっとも一般的に使用される設定と、その使用方法を示します。

タブ 属性 説明
一般 名前 ユーザーに表示される名前。
一般 アイコン ユーザーに表示されるアイコン。
起動 アプリケーションコマンド ユーザーがリンクをクリックしたときに起動されるアプリケーションへのフルパス。

アプリケーションのインストール先は、すべてのアプリケーションサーバー上で同じ場所でなければいけません。

Windows デスクトップセッションを実行する場合は、このフィールドを空白のままにします。

起動 コマンドの引数 アプリケーションの起動時に使用するすべてのコマンド行引数。
起動 Windows プロトコル SGD がアプリケーションへの接続に使用するメカニズム。

ユーザーのクライアントデバイス上でアプリケーションを実行するには、「最初にクライアントからの実行を試行する」チェックボックスを選択します。

Microsoft ターミナルサービスを使用してアプリケーションを実行するには、「Microsoft RDP プロトコル」オプションを選択します。SGD を介して表示された Windows アプリケーションを使用する場合は、このオプションによってユーザーに最高の操作性が提供されます。

起動 ドメイン名 アプリケーションサーバーの認証プロセスに使用する Windows ドメイン。

このフィールドは空白のままにすることができます。このドメインはまた、アプリケーションサーバーまたはユーザープロファイルのどちらでも設定できます。

起動 セッション数 ユーザーが実行できるアプリケーションのインスタンスの数。デフォルト値は 3 です。
起動 アプリケーションの再開機能 アプリケーションを再開可能にする期間を指定します。次のオプションが使用できます。
  • 使用しない - アプリケーションを再開できません
  • ユーザーセッション - アプリケーションは稼働し続け、ユーザーが SGD からログアウトするまで再開可能です。
  • 一般 - アプリケーションは、ユーザーが SGD からログアウトしたあとも一定時間 (タイムアウト時間で制御される) 稼働し続け、ユーザーが次回にログインしたときに再開できます
プレゼンテーション ウィンドウタイプ アプリケーションをユーザーに表示する方法。

フルスクリーンのデスクトップセッションにキオスクを使用します。「ウィンドウのサイズ」の「ウィンドウに合わせて拡大縮小する」チェックボックスを選択すると、SGD は、クライアントデバイスのディスプレイに合わせてアプリケーションウィンドウを拡大縮小できます。

「独立ウィンドウ」の場合は、「ウィンドウのサイズ」の「高さ」と「幅」を指定するか、または「クライアントの最大サイズ」チェックボックスを選択する必要があります。

ユーザーのデスクトップ環境には関係なく、Windows アプリケーションサーバー上に表示される場合と同じ方法でアプリケーションを表示するには、シームレスウィンドウを使用します。

プレゼンテーション 発色数 アプリケーションの発色数。

プロトコルが Microsoft RDP の場合、16 ビットまたは 24 ビットカラーを使用して表示できるのは、Microsoft Windows 2003 サーバー上で実行されているアプリケーションだけです。デフォルトでは、Windows 2003 Server 上のアプリケーションは 16 ビットカラーで表示されます。Windows アプリケーションオブジェクトの発色数設定がアプリケーションサーバーの設定と異なる場合は、サーバーの設定に一致するように自動的に調整されます。

パフォーマンス アプリケーションの負荷分散 SGD がアプリケーションの実行にもっとも適したアプリケーションサーバーを選択する方法を指定します。

詳細は、「アプリケーションの負荷分散」を参照してください。

ホストしているアプリケーションサーバー 編集可能な割り当て 「編集可能な割り当て」テーブルを使用して、アプリケーションを実行できるアプリケーションサーバーまたはアプリケーションサーバーのグループを選択します。

アプリケーションのインストール先は、すべてのアプリケーションサーバー上で同じ場所でなければいけません。

割り当て済みのユーザープロファイル 編集可能な割り当て 「編集可能な割り当て」テーブルを使用して、アプリケーションを表示できるユーザーを選択します。ディレクトリオブジェクトまたはディレクトリ (軽量) オブジェクトを選択すると、多数のユーザーに一度にアプリケーションを提供できます。また、LDAP ディレクトリを使用してアプリケーションを割り当てることもできます。

この設定に加えて、次の設定を行うこともできます。

コマンド行での Windows アプリケーションオブジェクトの作成

コマンド行では、tarantella object new_windowsapp コマンドを使用して Windows アプリケーションオブジェクトを作成します。また、tarantella object script コマンドを使用して、複数の Windows アプリケーションオブジェクトを一括で作成することもできます。

Windows アプリケーションオブジェクトは、o=applications 組織階層内でのみ作成できます。

Windows アプリケーションでの Microsoft Windows ターミナルサービスの使用

Windows アプリケーションオブジェクトの Windows プロトコルとして「Microsoft RDP プロトコル」を選択すると、Microsoft Windows ターミナルサービスを使用できます。ユーザーに最高の操作性を提供するには、Microsoft Windows ターミナルサービスを SGD で使用できるように設定することが必要になる可能性があります。また、Windows ターミナルサービスのライセンス取得も必要です。

クライアントデバイス上での Windows アプリケーションの実行

Windows アプリケーションを、SGD を介して表示するのではなく、クライアントデバイス上で実行することができます。アプリケーションがクライアントデバイス上で使用できない場合、SGD は、設定された Windows プロトコルを使用してアプリケーションサーバー上で実行しようとします。

「アプリケーションの再開機能」および「Windows プロトコル」属性が設定されている場合でも、クライアントデバイス上で実行されるアプリケーションは再開できません。

アプリケーションのインストール先は、すべてのクライアントデバイス上で同じ場所でなければいけません。

Windows アプリケーションでのシームレスウィンドウの使用

シームレスウィンドウを使用する場合、Microsoft Windows アプリケーションサーバーがアプリケーションの表示を管理します。つまり、ユーザーのデスクトップ環境にかかわらず、そのアプリケーションサーバー上に表示される場合と同様にアプリケーションのウィンドウが動作します。ウィンドウは、サイズ変更、重ねて表示、最大化、および最小化することができます。Windows の「スタート」メニューとタスクバーは表示されません。

シームレスウィンドウは、Windows デスクトップセッションの表示には適していません。代わりに、キオスクウィンドウまたは独立ウィンドウを使用してください。

シームレスウィンドウを使用するための条件を、次に示します。

上記の条件のいずれかが満たされていない場合、Windows アプリケーションは独立ウィンドウに表示されます。

シームレスウィンドウの使用に関する注意事項とヒント

アプリケーションをシームレスウィンドウに表示する場合の注意事項とヒントを、次に示します。

GNOME 2.0.0 デスクトップの問題

シームレスウィンドウに表示されるよう設定されているアプリケーションに GNOME 2.0.0 デスクトップからアクセスすると、アプリケーションが正しく表示されないことがあります。原因は、Metacity ウィンドウマネージャーが、パッチの適用されていないバージョンであるためです。この問題を解決するためには、GNOME 2.0.0 ウィンドウマネージャーのパッチをインストールします。パッチ ID は 115780- です。SunSolve の Web サイト (http://sunsolve.sun.com) から入手できます。

SGD と Microsoft Windows リモートデスクトップの使用

Microsoft Windows の一部のエディションには、リモートデスクトッププロトコルを使用してコンピュータにアクセスできるリモートデスクトップ機能が含まれています。たとえば、SGD とリモートデスクトップを使って、オフィスの外部のユーザーにオフィスの PC へのアクセスを許可できます。

SGD を導入する前に、Microsoft Windows コンピュータへのリモートデスクトップ接続が機能していることを確認する必要があります。詳細については、次を参照してください:

リモートデスクトップを使用できるように SGD を設定するには、次の作業を行います。

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