付録   D

コマンド

SGD には、SGD を制御および設定するための組み込みコマンドセットがあります。この章では使用可能な SGD コマンドについて説明し、コマンドごとに使用例を示します。

この章の内容は、次のとおりです。


tarantella コマンド

/opt/tarantella/bin/tarantella コマンドを使用すると、コマンド行から SGD を制御できます。

形式

tarantella option [ option-specific-arguments ]

説明

バイナリを直接実行したり、kill コマンドを使用したりすることで、SGD サーバーを制御しようとしないでください。tarantella コマンドを使う方法が、SGD サーバーを制御するための、サポートされている唯一の方法です。

このコマンドのオプションを使うと、SGD サーバーを異なる方法で制御したり、SGD サーバーに関する情報を生成したりできます。tarantella コマンドはユーザーが独自に作成したシェルスクリプト内で使用できるので、SGD の管理作業を自動化するのに役立ちます。

SGD サーバーが実行中である場合、root または ttaserv グループ内の任意のユーザーは、ほとんどの tarantella オプションを実行できます。ttaserv グループは、ユーザーのプライマリグループまたは実効グループでなくてもかまいません。このコマンドのオプションを使用可能なユーザーの詳細については、次の表を参照してください。

SGD サーバーが停止している場合に tarantella コマンドを使用できるのは、root だけです。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明 実行可能なユーザー 詳細情報
archive SGD サーバーのログファイルをアーカイブします。 root tarantella archive コマンド
array SGD サーバーのアレイを作成および管理します。 SGD 管理者 tarantella array コマンド
cache LDAP データのキャッシュを管理します。 SGD 管理者 tarantella cache コマンド
config グローバル設定とサーバー固有の設定を編集します。 root または ttaserv グループ tarantella config コマンド
emulatorsession アプリケーションセッションを表示および制御します。 root または ttaserv グループ tarantella emulatorsession コマンド
help SGD コマンドの一覧を表示します。 root または ttaserv グループ tarantella help コマンド
license SGD のライセンスキーを追加、表示、および削除します。 root または ttaserv グループ tarantella license コマンド
object 組織階層内のオブジェクトを操作します。 root または ttaserv グループ tarantella object コマンド
passcache パスワードキャッシュを操作します。 root または ttaserv グループ tarantella passcache コマンド
print SGD 印刷サービスを制御します。 root または ttaserv グループ tarantella print コマンド
query SGD サーバーのログファイルを検査します。 root tarantella query コマンド
restart SGD サービスを再起動します。 root tarantella restart コマンド
role ユーザーに指定のロールを割り当て、そのロール固有のアプリケーションを割り当てます。 root または ttaserv グループ tarantella role コマンド
security セキュリティーサービスを制御し、証明書を管理します。 root tarantella security コマンド
setup Setup プログラムのオプションを変更し、オリジナルのオブジェクトを復元します。 root tarantella setup コマンド
start SGD サービスを起動します。 root tarantella start コマンド
status アレイの SGD サーバーの現在のステータスを表示します。 root または ttaserv グループ tarantella status コマンド
stop SGD サービスを停止します。 root tarantella stop コマンド
tokencache トークンキャッシュを操作します。 root または ttaserv グループ tarantella tokencache コマンド
tscal Windows 以外のクライアントの Microsoft Windows ターミナルサービス CAL (Client Access License) を管理します。 root または ttaserv グループ tarantella tscal コマンド
uninstall SGD をアンインストールします。 root tarantella uninstall コマンド
version インストールされている SGD のパッケージのバージョンを表示します。 root または ttaserv グループ tarantella version コマンド
webserver サードパーティー認証機構で信頼できるユーザーを設定します。 root tarantella webserver コマンド
webtopsession ユーザーセッションを表示および制御します。 root または ttaserv グループ tarantella webtopsession コマンド



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella command --help コマンドを使用します。



使用例

次の例では、何もメッセージを表示せずに、SGD サーバーを停止してから再起動します。


# tarantella restart sgd --quiet

次の例では、「Global Administrators」ロールのメンバーの割り当て済みアプリケーションに、Write-o-Win アプリケーションのリンクを追加します。


$ tarantella role add_link --role global \
--link "o=applications/cn=Write-o-Win"


tarantella archive コマンド

SGD サーバーのログファイルをアーカイブします。

形式

tarantella archive

説明

ログのアーカイブ作成は、ファイルを圧縮して、/opt/tarantella/log ディレクトリの下の番号付きのサブディレクトリに移動します。このディレクトリのファイル summary.txt には、アーカイブの作成時の tarantella query コマンドの実行結果が格納されています。

使用例

次の例では、SGD サーバーのログファイルをアーカイブします。


# tarantella archive


tarantella array コマンド

このコマンドを使うと、SGD 管理者は、SGD サーバーのアレイを設定および設定解除することができます。

このコマンドはアレイのどの SGD サーバー上でも実行できます。

形式

tarantella array join | detach | make_primary | list

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なサブコマンドを示しています。


サブコマンド 説明 詳細情報
join アレイにサーバーを追加します。 tarantella array join
detach アレイからセカンダリサーバーを削除します。 tarantella array detach
make_primary セカンダリサーバーを、現在所属しているアレイのプライマリサーバーに変更します。 tarantella array make_primary
list アレイのメンバーの一覧を表示し、プライマリサーバーを特定します。 tarantella array list



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella array command --help コマンドを使用します。



使用例

次の例では、サーバー boston を、プライマリサーバー newyork のアレイに追加します。


$ tarantella array join --primary newyork.indigo-insurance.com \
--secondary boston.indigo-insurance.com

次の例では、セカンダリサーバー boston をアレイのプライマリサーバーに変更します。以前のプライマリサーバーは、セカンダリサーバーになります。


$ tarantella array make_primary \
--secondary boston.indigo-insurance.com

tarantella array detach

所属している SGD サーバーのアレイから、セカンダリサーバーを削除します。

形式

tarantella array detach --secondary serv

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--secondary 削除するセカンダリサーバーのピア DNS (ドメインネームシステム) 名を指定します。サーバー名はセカンダリサーバーでなければならず、同じアレイに属していなければなりません。

一度に 1 つのサーバーだけを削除できます。


アレイからプライマリサーバーを削除するには、まず、tarantella array make_primaryを使用して、別のサーバーをプライマリサーバーに変更し、次に、以前のプライマリサーバーをアレイから切り離します。

アレイからサーバーを削除すると、サーバーはそのライセンスキーを失います。



注 - このコマンドを実行したあとは、SGD によるアレイのすべての SGD サーバーへの変更のコピーが終了するまで、ほかの tarantella array コマンドは実行させずに、しばらくお待ちください。プライマリ SGD サーバーで tarantella status コマンドを実行して、アレイの状態を確認してください。



アレイ内のセキュア通信を使用している場合は、セカンダリサーバーが切り離されるときに、そのサーバー専用の認証局 (CA) 証明書とサーバーピア証明書が生成されます。

使用例

次の例では、アレイからセカンダリサーバー boston を削除します。


$ tarantella array detach --secondary boston.indigo-insurance.com

tarantella array join

SGD サーバーのアレイに、プライマリサーバーまたはセカンダリサーバーとしてサーバーを追加します。

形式

tarantella array join [ --primary pserv ]
                      [ --secondary sserv ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--primary アレイ内のプライマリサーバーのピア DNS 名を指定します。デフォルトは、このコマンドを実行するサーバーです。
--secondary 追加するサーバーのピア DNS 名を指定します。セカンダリサーバーは、アレイ内の唯一のメンバーでなければなりません。デフォルトは、このコマンドを実行するサーバーです。

一回に追加できるセカンダリサーバーは 1 つだけです。




注 - このコマンドを実行したあとは、SGD によるアレイのすべての SGD サーバーへの変更のコピーが終了するまで、ほかの tarantella array コマンドは実行させずに、しばらくお待ちください。プライマリ SGD サーバーで tarantella status コマンドを実行して、アレイの状態を確認してください。



Advanced Load Management を使用する負荷分散アプリケーションサーバーを追加する場合は、アレイを追加したあとに tarantella restart sgd --warm コマンドを使用してウォームリスタートを実行してください。新しいサーバーを追加したアレイで Advanced Load Management が使用されている場合は、サーバーを追加したあとにそのアレイ全体のウォームリスタートを実行してください。

アレイ内のセキュア通信を使用している場合は、コマンドを実行した場所に応じて、プライマリサーバーまたはセカンダリサーバーの CA 証明書を受け入れることが要求されます。

使用例

次の例では、サーバー boston を、プライマリサーバーが newyork のアレイに追加します。


$ tarantella array join \
--primary newyork.indigo-insurance.com \
--secondary boston.indigo-insurance.com

次の例では、コマンドを実行したサーバーを、プライマリサーバーが newyork のアレイに追加します。


$ tarantella array join \
--primary newyork.indigo-insurance.com

tarantella array list

SGD サーバーのアレイの各メンバーを、プライマリサーバーが見分けられるように表示します。



注 - このコマンドを実行するには、root ユーザーになる必要があります。



形式

tarantella array list

使用例

次の例では、アレイのすべての SGD サーバーを表示します。


$ tarantella array list

tarantella array make_primary

セカンダリサーバーを、現在所属しているアレイのプライマリサーバーに変更します。以前のプライマリサーバーは、セカンダリサーバーになります。

形式

tarantella array make_primary --secondary serv

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


サブコマンド 説明
--secondary プライマリサーバーに変更するセカンダリサーバーのピア DNS 名を指定します。



注 - このコマンドを実行したあとは、SGD によるアレイのすべての SGD サーバーへの変更のコピーが終了するまで、ほかの tarantella array コマンドは実行させずに、しばらくお待ちください。プライマリ SGD サーバーで tarantella status コマンドを実行して、アレイの状態を確認してください。



アレイ内のセキュア通信を使用している場合は、新しいプライマリがアレイの認証局になり、アレイのすべての SGD サーバーに新しいサーバーピア証明書を発行します。

使用例

次の例では、セカンダリサーバー boston をアレイのプライマリサーバーに変更します。


$ tarantella array make_primary \
--secondary boston.indigo-insurance.com


tarantella cache コマンド

LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) ディレクトリサーバーから取得したデータのキャッシュをフラッシュします。

形式

tarantella cache --flush 
ldapgroups|ldapconn|ldapconn-lookups|krb5config|all

説明

このコマンドは、LDAP ディレクトリサーバーから取得したデータのキャッシュをフラッシュします。このデータは、次の機能を使用した場合にだけ取得されます。

次の表は、--flush オプションと組み合わせて使用できる値を示しています。


説明
ldapgroups すべての LDAP グループデータのキャッシュをフラッシュします。Directory Services Integration で使用します。
ldapconn すべての IP (Internet Protocol) アドレス、ドメイン、および属性データのキャッシュをフラッシュします。
ldapconn-lookups すべての LDAP 検索データのキャッシュをフラッシュします。Directory Services Integration で使用します。
krb5config 現在の Kerberos 設定を SGD サーバーの元の Kerberos 設定で更新します。SGD サーバーを再起動しないで Kerberos 設定を構成し直す場合に使用できます。Active Directory 認証にのみ使用します。
all すべての LDAP データをフラッシュします。



注 - このコマンドは、コマンドを実行した SGD サーバーのキャッシュだけをフラッシュします。Administration Console には影響を与えません。



使用例

次の例では、すべての LDAP データのキャッシュをフラッシュします。


$ tarantella cache --flush all


tarantella config コマンド

tarantella config コマンドは、グローバル設定を表示し、設定します。また、アレイ内の任意の SGD サーバーのサーバー固有の設定も表示し、設定します。

形式

tarantella config list | edit

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なサブコマンドを示しています。


サブコマンド 説明 詳細情報
list グローバル属性とサーバー固有の属性、およびそれぞれの現在の値の一覧を表示します。 tarantella config list
edit グローバル属性とサーバー固有の属性を編集します。 tarantella config edit



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella config subcommand --help コマンドを使用します。



使用例

次の例では、サーバー newyork.indigo-insurance.com のサーバー固有の属性を表示します。


$ tarantella config list --server newyork.indigo-insurance.com

次の例では、コマンドを実行するサーバーの 「cpe-maxsessions」 属性を 10 と設定します。


$ tarantella config edit --cpe-maxsessions 10

tarantella config edit

グローバル属性とサーバー固有の属性を編集します。

形式

tarantella config edit { { --setting
value... }...
                         [ --array | --server serv... ]
                       } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--setting value... 編集する 1 つの属性と、その新しい値を指定します。
--array サーバー固有の属性を設定する際に、アレイ内のすべての SGD サーバーに、変更内容を適用します。
--server サーバー固有の属性を変更する際に、アレイ内の serv で指定した各メンバーに、変更内容を適用します。各サーバーは、ピア DNS 名または IP アドレスを使って指定します。
--file 属性を編集する一式のコマンドを格納したバッチファイルを指定します。

--array オプションも、--server オブションも指定しない場合、このコマンドは、コマンドを実行する SGD サーバーのサーバー固有の属性を設定します。

変更できる setting の一覧を確認するには、tarantella config list を使用します。

グローバル属性の詳細については、付録 A を参照してください。

サーバー固有の属性の詳細については、付録 B を参照してください。

使用例

次の例では、SGD サーバー newyork.indigo-insurance.com and boston.indigo-insurance.com の「cpe-exitafter」属性を 50 と設定します。


$ tarantella config edit --cpe-exitafter 50 \
--server newyork.indigo-insurance.com boston.indigo-insurance.com

次の例では、コマンドを実行するサーバーの 「cpe-maxsessions」 属性を 10 と設定します。


$ tarantella config edit --cpe-maxsessions 10

tarantella config list

グローバル属性とサーバー固有の属性、およびそれぞれの現在の値の一覧を表示します。

形式

tarantella config list { [ --setting... ]
                         [ --server serv ]
                       } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--setting 値を表示する属性を指定します。--setting オプションを指定しない場合、すべてのグローバル属性とサーバー固有の属性の一覧が表示されます。
--server アレイ内で指定した SGD サーバーのサーバー固有の属性を一覧表示します。ピア DNS 名または IP アドレスを使って指定します。省略した場合、コマンドを実行した SGD サーバーのサーバー固有の属性の一覧を表示します。
--file 属性を表示する一式のコマンドを格納したバッチファイルを指定します。

グローバル属性の詳細については、付録 A を参照してください。

サーバー固有の属性の詳細については、付録 B を参照してください。

使用例

次の例では、サーバー newyork.indigo-insurance.com のグローバル属性とサーバー固有の属性の一覧を表示します。


$ tarantella config list --server newyork.indigo-insurance.com

次の例では、「array-port-unencrypted」属性の値の一覧を表示します。


$ tarantella config list --array-port-unencrypted


tarantella emulatorsession コマンド

このコマンドを使うと、SGD 管理者はアプリケーションセッションを表示および操作できます。

形式

tarantella emulatorsession list | info | shadow | suspend | end

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なサブコマンドを示しています。


サブコマンド 説明 詳細情報
list アプリケーションセッションを表示します。 tarantella emulatorsession list
info アプリケーションセッションに関する詳細情報を表示します。 tarantella emulatorsession info
shadow アプリケーションセッションをシャドウイングします。 tarantella emulatorsession shadow
suspend アプリケーションセッションを中断します。 tarantella emulatorsession suspend
end アプリケーションセッションを終了します。 tarantella emulatorsession end



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella emulatorsession subcommand --help コマンドを使用します。



使用例

次の例では、Emma Rald のアプリケーションセッションを表示します。


$ tarantella emulatorsession list \
--person "o=Indigo Insurance/cn=Emma Rald"

次の例では、指定したセッション ID のアプリケーションセッションをシャドウイングします。


$ tarantella emulatorsession shadow \
"paris.indigo-insurance.com:965127448604:...%2f_ens%2fo=Indigo Insurance%2fcn=Emma Rald"

tarantella emulatorsession list

指定した条件に一致するアプリケーションセッションを表示します。表示される情報には、セッション ID が含まれています。セッション ID は、他の tarantella emulatorsession コマンドで使用します。

セッション ID の例を次に示します。paris.indigo-insurance.com:965127448604: ...%2f_ens%2fo=Indigo Insurance%2fcn=Emma Rald

セッション ID に空白文字を使用できますが、引用符 (") か (') で囲む必要があります。

形式

tarantella emulatorsession list
		[--person pobj]
		[--application appobj]
		[--appserver hobj]
		[--server serv]
		[--format text|count|xml]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--person 指定した人物に一致するアプリケーションセッションを表示します。ユーザープロファイルの名前を使用します。
--application 指定したアプリケーションに一致するアプリケーションセッションを表示します。アプリケーションの名前を使用します。
--appserver 指定したアプリケーションサーバーに一致するアプリケーションセッションを表示します。アプリケーションサーバーの名前を使用します。
--server 指定した SGD サーバーがホストしているアプリケーションセッションを表示します。サーバーの名前か、ピア DNS 名を使用します。
--full クライアントの現在の IP アドレスおよびアプリケーションセッションのステータスを出力に追加します。この情報の表示には、通常より時間がかかります。
--format 出力形式を指定します。デフォルト設定は text です。一致するセッションの数だけを表示する場合は、count を使用します。

--person--application--appserver、および --server をすべて省略した場合、すべてのアプリケーションセッションが表示されます。

使用例

次の例では、Emma Rald のアプリケーションセッションを表示します。


$ tarantella emulatorsession list \
--person "o=Indigo Insurance/cn=Emma Rald"

次の例では、SGD サーバー boston.indigo-insurance.com 上で稼働しているすべてのアプリケーションセッションを表示します。boston は、プロトコルエンジンが動作しているサーバーです。


$ tarantella emulatorsession list \
--server boston.indigo-insurance.com

tarantella emulatorsession info

アプリケーションセッションに関する詳細情報を表示します。

形式

tarantella emulatorsession info [ --sessid sessid... ]
                                [ --peid peid... ]
                                [ --format text|xml|quiet ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--sessid 指定したセッション ID に一致するアプリケーションセッションの詳細情報を表示します。セッション ID を調べるには、tarantella emulatorsession list コマンドを使用します。
--peid 指定したプロトコルエンジンのプロセス ID に一致するアプリケーションセッションの詳細情報を表示します。有効なプロセス ID は次のとおりです。
  • コマンドを実行するアプリケーションサーバー上のプロセス ID を表す数値。たとえば、3456

  • ピア DNS 名とプロセス ID の組み合わせ。たとえば、boston.indigo-insurance.com:3456 は、指定した SGD サーバー上のプロセス ID を表します。

--format 出力形式を指定します。デフォルト設定は text です。--format quiet を使うと、メッセージは表示されません。

終了コードは、指定したセッション ID と プロセス ID の中で、存在しないものの番号を示します。

使用例

次の例では、コマンドを実行するアプリケーションサーバー上のプロトコルエンジンのプロセス ID 「3456」と「4567」に一致するアプリケーションセッションの詳細情報を表示します。


$ tarantella emulatorsession info --peid 3456 4567

tarantella emulatorsession shadow

アプリケーションセッションをシャドウイングし、管理者とユーザーがアプリケーションを同時に使って対話できるようにします。アプリケーションセッションをシャドウイングできるのは、SGD 管理者に限られます。シャドウイングできるのは、Windows アプリケーションと X アプリケーションだけです。中断しているアプリケーションをシャドウイングすることはできません。

形式

tarantella emulatorsession shadow sessid 
					[--read-only]
					[--silent]
					[--format text|quiet]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
sessid 指定したセッション ID のアプリケーションセッションをシャドウイングします。セッション ID を調べるには、tarantella emulatorsession list コマンドを使用します。
--read-only 管理者がアプリケーションと対話せずにセッションをシャドウイングすることを許可します。
--silent 管理者がアプリケーションと対話しながらセッションをシャドウイングすることを許可します。管理者がユーザーのセッションをシャドウイングしようとしていることが通知されないので、ユーザーはシャドウイングを拒否することができません。

このオプションを --read-only と一緒に使用した場合には、ユーザーはシャドウイングされることを通知されず、管理者はアプリケーションと対話することができません。

注 - 一部の国では、ユーザーに通知せずにシャドウイングすることが法律で禁じられています。その法律に従う義務があります。

--format 出力形式を指定します。デフォルト設定は text です。--format quiet を使うと、メッセージは表示されません。



注 - また、Administration Console の「グローバル設定 → 「アプリケーションセッション」タブからセッションをシャドウイングすることもできます。ユーザープロファイルオブジェクトまたはアプリケーションオブジェクトからセッションを選択します。ただし、Administration Console では、読み取り専用モードおよびサイレントモードでセッションをシャドウイングすることはできません。



--silent を使用しない場合、管理者がユーザーのセッションをシャドウイングしようとしてることがそのユーザーに通知されます。ユーザーは、シャドウイングを拒否することができます。シャドウイングが終了するときにも、ユーザーに通知されます。

終了コード 0 は、正常終了を示します。終了コード 1 は、セッションが存在しないことを示します。終了コード 2 は、セッションをシャドウイングできないことを示します。終了コード 3 は、セッションが中断中であることを示します。

使用例

次の例では、指定したセッション ID のアプリケーションセッションをシャドウイングします。


$ tarantella emulatorsession shadow \
"paris.indigo-insurance.com:965127448604:...%2f_ens%2fo=Indigo Insurance%2fcn=Emma Rald"

次の例では、指定したセッション ID のアプリケーションセッションをユーザーに通知せずにシャドウイングします。管理者はアプリケーションと対話することができません。


$ tarantella emulatorsession shadow \
"paris.indigo-insurance.com:965127448604:...%2f_ens%2fo=Indigo Insurance%2fcn=Emma Rald" \
--read-only --silent

tarantella emulatorsession suspend

アプリケーションセッションを中断します。

形式

tarantella emulatorsession suspend sessid...
					[--format text|quiet]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
sessid... 指定したセッション ID のアプリケーションセッションを中断します。セッション ID を調べるには、tarantella emulatorsession list コマンドを使用します。
--format 出力形式を指定します。デフォルト設定は text です。--format quiet を使うと、メッセージは表示されません。

終了コード 0 は、正常終了を示します。終了コード 1 は、セッションが存在しないことを示します。終了コード 2 は、中断中のセッションがいくつかあることを示します。終了コード 3 は、存在しないセッションと中断中のセッションが混在していることを示します。

使用例

次の例では、指定したセッション ID のアプリケーションセッションを中断します。


$ tarantella emulatorsession suspend \
"paris.indigo-insurance.com:965127448604:...%2f_ens%2fo=Indigo Insurance%2fcn=Emma Rald"

tarantella emulatorsession end

アプリケーションセッションを終了します。アプリケーションはただちに終了されるので、ユーザーのデータが失われることがあります。

形式

tarantella emulatorsession end sessid...
                               [--format text|quiet]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
sessid... 終了するアプリケーションセッションのセッション ID を指定します。セッション ID を調べるには、tarantella emulatorsession list コマンドを使用します。
--format 出力形式を指定します。デフォルト設定は text です。--format quiet を使うと、メッセージは表示されません。

このコマンドの終了コード 0 は、すべてのセッションが正常終了したことを示します。終了コード 1 は、存在しないセッション ID がいくつかあることを示します。

使用例

次の例では、指定したアプリケーションセッションを終了します。


$ tarantella emulatorsession end \
"paris.indigo-insurance.com:965127448604:...%2f_ens%2fo=Indigo Insurance%2fcn=Emma Rald"


tarantella help コマンド

SGD コマンドの一覧を表示します。

形式

tarantella help

説明

SGD コマンドの一覧を表示します。

特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella command --help コマンドを使用します。

使用例

次の例では、SGD コマンドの一覧を表示します。


$ tarantella help


tarantella license コマンド

このコマンドは、SGD ライセンスキーを追加および削除し、ライセンス情報を表示します。

形式

tarantella license add | remove | list | status | query | info

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なサブコマンドを示しています。


サブコマンド 説明 詳細情報
add アレイにライセンスキーを追加します。 tarantella license add
remove アレイからライセンスキーを削除します。 tarantella license remove
list 現在インストールされているライセンスキーを表示します。 tarantella license list
status 現在のライセンスの使用状況を表示します。 tarantella license status
query ライセンス侵害を含め、アレイ全体のライセンスの使用状況に関する情報を表示します。 tarantella license query
info 署名付きのライセンスキー情報を生成します。 tarantella license info



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella license command --help コマンドを使用します。



使用例

次の例では、アレイ用に現在インストールされているライセンスキーを表示します。


$ tarantella license list

次の例では、ライセンスキー XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX を追加します。これは有効な SGD ライセンスキーではありません。


$ tarantella license add XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX

tarantella license add

ライセンスキーを SGD アレイに追加します。

形式

tarantella license add key...

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
key... 有効な SGD ライセンスキー。形式は AAAAA-AAAAA-AAAAA-AAAAA-AAAAA です (大文字と小文字を区別しない A-Z の範囲の 5 文字で構成されたブロックが 5 つあり、ブロック間はハイフン (-) で区切られている)。

使用例

次の例では、ライセンスキー XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX を追加します。これは有効な SGD ライセンスキーではありません。


$ tarantella license add XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX

tarantella license info

署名付きのライセンスキー情報を生成します。

形式

tarantella license info

説明

このコマンドの出力には、次が含まれます。

  • ライセンスキーのリスト。

  • アレイに関する情報。

  • 日付と時刻。

  • SGD のバージョン。

  • デジタル署名。



注 - 出力をコピーする場合は、BEGIN および END 行を必ず含めるようにしてください。



このコマンドは、プライマリ SGD サーバーで実行する必要があります。

使用例

次の例では、署名付きのライセンスキー情報を生成します。


$ tarantella license info

tarantella license list

アレイ用に現在インストールされているライセンスキーのリストを表示します。

形式

tarantella license list

説明

ライセンスキーおよびライセンスの詳細については、ライセンスと SGD を参照してください。

サマリー情報については、tarantella license status コマンドを使用します。

使用例

次の例では、アレイ用に現在インストールされているライセンスキーを表示します。


$ tarantella license list

tarantella license query

アレイ全体のライセンスの使用状況を、ライセンスの侵害も含めて表示します。

形式

tarantella license query [ --now
			| --history [--format text|csv|xml] 
			| --maxusers [--format text|xml] ]

説明

アレイ上でデータが何度も検出されることで情報の矛盾が生じることを避けるため、このコマンドはアレイ内のプライマリサーバー上で実行する必要があります。



注 - このコマンドでは、ユーザー単位でライセンスされたソフトウェアコンポーネントのライセンス使用状況だけが表示されます。



SGD では、ライセンス使用状況の履歴が 30 サンプル管理されます。サンプルは、毎日作成されます。また、サーバーの再起動 (ウォームリスタートまたはコールドリスタート) 時やライセンスの追加時または削除時にも作成されます。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--now アレイ全体の現在のライセンス使用状況に関する情報を表示します。これは、引数を何も指定しない場合のデフォルトです。
--history アレイ全体のライセンス使用状況の最近の履歴を表示します。

ライセンス使用状況の情報は、サンプルとソフトウェアコンポーネントに基づいて分類されます。コンポーネントごとに次の情報が表示されます。

  • 使用されているライセンスの数。

  • 使用可能なライセンスの数。

  • そのサンプリング期間にコンポーネントを使用するユーザーの最大数 (ピークと呼ばれる)。

--format を使用して出力形式を指定します。デフォルトでは、text です。

--maxusers 使用されているライセンスが SGD で保持する 30 サンプルの履歴の中で最大数に達したときに、ライセンスを使用していたユーザーの数と名前を表示する場合は、このオプションを使用します。

次のいずれかの場合にライセンスが使用されます。

  • SGD にログインしているとき。

  • アプリケーションセッションが中断しているとき。

  • 名前付きユーザーライセンスのリース期間内であるとき。

注 - 匿名ユーザーまたはゲストユーザーが表示されるのは 1 度だけです。

標準接続とセキュア接続は、区別して出力されます。

--format を使用して出力形式を指定します。デフォルトでは、text です。


最近のライセンス侵害に関する情報も、SGD 管理者が SGD にログインすると表示されます。

使用例

次の例では、アレイ全体の現在のライセンス使用状況に関する情報を表示します。


$ tarantella license query -now
License usage at: Tue Feb 20 12:42:21 GMT 2007
 Type          In use / Total
 Base          9      / 100
 UNIX          9      / 100
 Mainframe     0      / 100
 Windows       5      / 100
 AS/400        0      / 100

次の例では、アレイ全体のライセンス使用状況に関する最近の履歴情報を表示します。


$ tarantella license query --history
2007/02/14 15:45:07:
 - Base      in use: 5 / 100 peak: 1
 - UNIX      in use: 5 / 100 peak: 15
 - Mainframe in use: 0 / 100 peak: 0
 - Windows   in use: 3 / 100 peak: 12
 - AS/400    in use: 0 / 100 peak: 0
2007/02/15 13:25:53:
 - Base      in use: 9 / 100 peak: 16
 - UNIX      in use: 9 / 100 peak: 16
 - Mainframe in use: 0 / 100 peak: 0
 - Windows   in use: 5 / 100 peak: 13
 - AS/400    in use: 0 / 100 peak: 0

次の例では、使用されているライセンス数が最後に最大数に達したときにログインしていた、ユーザーの数と名前を表示します。


$ tarantella license query --maxusers
Maximum number of users logged in: 3
o=Indigo Insurance/ou=IT/cn=Bill Orange
o=Indigo Insurance/ou=IT/cn=Ginger Butcher
o=Indigo Insurance/ou=IT/cn=Rusty Spanner

tarantella license remove

SGD アレイからライセンスキーを削除します。

形式

tarantella license remove key...

説明

すべてのライセンスキーを削除すると、SGD をインストールした時期に応じて、評価モードまたは期限切れ評価モードに戻ります。期限切れ評価モードになると、SGD サーバーにログインできなくなります。期限切れ評価モードのサーバーにライセンスを付与するには、tarantella license add コマンドを使用して有効なライセンスキーを追加するか、またはすでにフルライセンスが付与されているアレイにそのサーバーを連結する必要があります。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
key... 削除するライセンスキー

使用例

次の例では、ライセンスキー XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX を削除します。これは有効な SGD ライセンスキーではありません。


$ tarantella license remove XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX

tarantella license status

アレイの現在のライセンスステータスの概要を表示します。

形式

tarantella license status

説明

このコマンドは、次の情報を表示します。

  • 使用するライセンスが付与されている SGD 製品。

  • アレイの現在のライセンスモード。次のいずれかです。

    • 評価モード。評価期間の終了日が括弧で囲まれて表示されます。

    • フルライセンス。

  • 付与されているライセンスの種類の詳細。ライセンスの種類の詳細については、ライセンスと SGD を参照してください。

使用例

次の例では、アレイの現在のライセンスステータスの概要を表示します。


$ tarantella license status


tarantella object コマンド

tarantella object コマンドを使うと、組織階層内のオブジェクトを作成、表示、編集、および削除することができます。また、割り当て済みのアプリケーションのリンクを追加および削除すること、各アプリケーション用のアプリケーションサーバーの負荷分散を設定すること、および、グループのメンバーを追加および削除することができます。

形式

tarantella object add_host | add_link | add_member | delete | edit | 
list_attributes | list_contents | new_3270app | new_5250app | 
new_charapp | new_container | new_dc | new_doc | new_group | 
new_host | new_org | new_orgunit | new_person | new_windowsapp | 
new_xapp | remove_host | remove_link | remove_member | rename | script

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なサブコマンドを示しています。


サブコマンド 説明 詳細情報
add_host アプリケーションを実行できるホストのリストに、アプリケーションサーバーを追加します。 tarantella object add_host
add_link 割り当て済みアプリケーションのリンクを追加します。 tarantella object add_link
add_member グループにメンバーを追加します。 tarantella object add_member
delete 組織階層からオブジェクトを永久に削除します。 tarantella object delete
edit オブジェクトの属性を編集します。 tarantella object edit
list_attributes オブジェクトの属性を表示します。 tarantella object list_attributes
list_contents 組織単位または組織のコンテンツを表示します。 tarantella object list_contents
new_3270app 3270 アプリケーションオブジェクトを作成します。 tarantella object new_3270app
new_5250app 5250 アプリケーションオブジェクトを作成します。 tarantella object new_5250app
new_charapp 文字型アプリケーションオブジェクトを作成します。 tarantella object new_charapp
new_container Active Directory コンテナオブジェクトを作成します。 tarantella object new_container
new_dc ドメインコンポーネントオブジェクトを作成します。 tarantella object new_dc
new_doc ドキュメントオブジェクトを作成します。 tarantella object new_doc
new_group グループオブジェクトを作成します。 tarantella object new_group
new_host アプリケーションサーバーオブジェクトを作成します。 tarantella object new_host
new_org 組織オブジェクトを作成します。 tarantella object new_org
new_orgunit 組織単位オブジェクトを作成します。 tarantella object new_orgunit
new_person ユーザープロファイルオブジェクトを作成します。 tarantella object new_person
new_windowsapp Windows アプリケーションオブジェクトを作成します。 tarantella object new_windowsapp
new_xapp X アプリケーションオブジェクトを作成します。 tarantella object new_xapp
remove_host アプリケーションを実行できるアプリケーションサーバーから、アプリケーションサーバーを削除します。 tarantella object remove_host
remove_link 割り当て済みアプリケーションのリンクを削除します。 tarantella object remove_link
remove_member グループからメンバーを削除します。 tarantella object remove_member
rename オブジェクトの名前を変更するか、オブジェクトを移動します。 tarantella object rename
script オブジェクトコマンドのバッチスクリプトを実行します。 tarantella object script



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella object subcommand --help コマンドを使用します。



使用例

次の例では、組織単位 Sales に属するオブジェクトをすべて表示します。


$ tarantella object list_contents \
--name "o=Indigo Insurance/ou=Sales"

tarantella object add_host

アプリケーションを実行できるアプリケーションサーバーのリストに、アプリケーションサーバーの負荷分散用のアプリケーションサーバーを追加します。

形式

tarantella object add_host { --name obj...
    --host hobj...
} | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--name 負荷分散のために設定するアプリケーションオブジェクトの名前。
--host 負荷分散プールに追加するアプリケーションサーバーオブジェクトの名前。
--file アプリケーションサーバーの負荷分散を設定する一式のコマンドを格納したバッチファイル。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、アプリケーションサーバー rome をアプリケーション Slide-o-Win 用の負荷分散プールに追加します。


$ tarantella object add_host \
--name "o=applications/cn=Slide-o-Win" \
--host "o=appservers/ou=Sales/cn=rome"

次の例では、グループ WinHosts をアプリケーション Write-o-Win および Slide-o-Win 用の負荷分散プールに追加します。負荷分散は、WinHosts 内のすべてのアプリケーションサーバーで実行されます。


$ tarantella object add_host \
--name "o=applications/cn=Write-o-Win" \
"o=applications/cn=Slide-o-Win" \
--host "o=appservers/cn=WinHosts"

tarantella object add_link

オブジェクトの割り当て済みアプリケーションのリンクを追加します。

形式

tarantella object add_link { --name obj...
                             --link lobj...
                         } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--name 割り当て済みアプリケーションのリンクを追加するオブジェクトの名前。
--link 追加する割り当て済みアプリケーションのリンクの名前。
--file 割り当て済みアプリケーションのリンクを追加する一式のコマンドを格納したバッチファイル。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、アプリケーション Write-o-Win を Violet Carson の割り当て済みアプリケーションに追加します。


$ tarantella object add_link \
--name "o=Indigo Insurance/ou=Sales/cn=Violet Carson" \
--link "o=applications/cn=Write-o-Win"

次の例では、グループ Applications を組織単位 Sales および Marketing の割り当て済みアプリケーションに追加します。これらの OU の一方から割り当て済みアプリケーションを継承しているすべてのユーザー (たとえば、OU に所属していて、ユーザープロファイルオブジェクトの「割り当て済みアプリケーションを親から継承する」を選択しているユーザー) の割り当て済みアプリケーションに、このグループ内のアプリケーションがすべて表示されます。


$ tarantella object add_link \
--name "o=Indigo Insurance/ou=Sales" \
--name "o=Indigo Insurance/ou=Marketing" \
--link "o=applications/cn=Applications"

tarantella object add_member

オブジェクトをグループに追加します。

形式

tarantella object add_member { --name obj...
                               --member mobj...
                            } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--name メンバーを追加するグループオブジェクトの名前を指定します。
--member グループに追加するオブジェクトの名前を指定します。
--file グループのメンバーを追加する一式のコマンドを格納したバッチファイルを指定します。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、アプリケーション Write-o-Win をグループ Applications に追加します。


$ tarantella object add_member \
--name "o=applications/cn=Applications" \
--member "o=applications/cn=Write-o-Win"

次の例では、3 つのアプリケーションサーバーオブジェクト rome、brussels、および berlin を、グループ WinHosts に追加します。このグループをアプリケーションの「ホストしているアプリケーションサーバー」タブに追加することにより、アプリケーションサーバー間の負荷分散を実行できます。コマンド行で tarantella object add_host を実行します。


$ tarantella object add_member \
--name "o=appservers/cn=WinHosts" \
--member "o=appservers/ou=Sales/cn=rome" \
--member "o=appservers/cn=brussels" \
--member "o=appservers/ou=Marketing/cn=berlin"

tarantella object delete

組織階層からオブジェクトを永久に削除します。

形式

tarantella object delete { --name obj [--children] } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--name 削除するオブジェクトの名前を指定します。
--children 組織単位を削除する場合、Active Directory コンテナまたはドメインコンポーネントは、オブジェクトとそのオブジェクトに属するすべてのオブジェクトを再帰的に削除していいか確認を要求します。安全策として、組織単位、Active Directory コンテナ、またはドメインコンポーネントは、--children を指定しないと削除できません。
--file オブジェクトを削除する一式のコマンドを格納したバッチファイルを指定します。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、Violet Carson 用のユーザープロファイルオブジェクトを削除します。


$ tarantella object delete \
--name "o=Indigo Insurance/ou=Sales/cn=Violet Carson" \

次の例では、組織単位 Sales を削除します。


$ tarantella object delete \
--name "o=Indigo Insurance/ou=Sales" \
--children

tarantella object edit

組織階層のオブジェクトの属性を編集します。

形式

tarantella object edit {
  --name obj 
 {--attribute [value]}...
} | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--name 属性を編集するオブジェクトの名前を指定します。
{--attribute [value]}... 編集する属性名とその新しい値を指定します。有効な attribute は、オブジェクトのタイプによって変わります。対応するリストについては、tarantella object new_object_type のドキュメントを参照してください。たとえば、アプリケーションオブジェクトの属性を編集するときは、--displayusing を指定して、「ウィンドウタイプ」属性を編集できます。属性の value を省略した場合は、オブジェクトから削除されます。
--file 属性を編集する一式のコマンドを格納したバッチファイルを指定します。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、組織単位 Sales の「割り当て済みアプリケーションを親から継承する」属性を変更します。


$ tarantella object edit \
--name "o=Indigo Insurance/ou=Sales" \
--inherit false

tarantella object list_attributes

組織階層内のオブジェクトの属性を表示します。

形式

tarantella object list_attributes {
 --name obj
[--attribute...]
} | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--name 属性を表示するオブジェクトの名前を指定します。
{--attribute [value]}... 表示する属性名を指定します。有効な attribute は、オブジェクトのタイプによって変わります。対応するリストについては、tarantella object new_object_type のドキュメントを参照してください。たとえば、アプリケーションオブジェクトの属性を表示するときは、--displayusing を指定して、「ウィンドウタイプ」属性を編集できます。
--file 属性を表示する一式のコマンドを格納したバッチファイルを指定します。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、Sales 組織単位の属性をすべて表示します。


$ tarantella object list_attributes \
--name "o=Indigo Insurance/ou=Sales"

次の例では、Rusty Spanner 用のユーザープロファイルオブジェクトの「電子メールアドレス」属性と「ログイン」属性を表示します。


$ tarantella object list_attributes \
--name "o=Indigo Insurance/ou=IT/cn=Rusty Spanner" \
--email --enabled

tarantella object list_contents

組織階層内の特定のオブジェクトの所属するオブジェクトを表示します。

形式

tarantella object list_contents { --name obj }| --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--name コンテンツを表示するオブジェクトの名前を指定します。
--file オブジェクトのコンテンツを表示する一式のコマンドを格納したバッチファイルを指定します。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、組織単位 Sales 内にあるオブジェクトをすべて表示します。


$ tarantella object list_contents \
--name "o=Indigo Insurance/ou=Sales"

tarantella object new_3270app

1 つ以上の 3270 アプリケーションオブジェクトを作成します。3270 アプリケーションオブジェクトを参照してください。

形式

tarantella object new_3270app {
  --name obj
  --width pixels
 --height pixels 
[ --description text ]
[ --args args ]
[ --method rexec|telnet|ssh ]
[ --resumable never|session|always ]
[ --endswhen lastclient|windowmanager|windowmanageralone|nowindows|
loginscript|loginscriptnowindows ]
[ --maxinstances 0|instances ]
[ --displayusing clientwm|independent|kiosk|localx ]
[ --maximize true|false ]
[ --scalable true|false ]
[ --icon icon_name ]
[ --hints hint...]
[ --hostname host ]
[ --portnumber tcp ]
[ --3270tnclose 0|1|2|3 ]
[ --3270kt pc|sun4|sun5|hp ]
[ --3270bl 0|1|2|3|4 ]
[ --3270ma true|false ]
[ --3270mb true|false ]
[ --3270si true|false ]
[ --3270fg color ]
[ --3270bg color ]
[ --roottype default|custom ]
[ --rootcolor color ]
[ --compression automatic|on|off ]
[ --execution automatic|inorder|optimized ]
[ --interlaced automatic|on|off ]
[ --accel true|false ]
[ --delayed true|false ]
[ --ldapusers user_dn... ]
[ --ldapgroups group_dn... ]
[ --ldapsearch search_string... ]
[ --env setting... ]
[ --login script ]
[ --winmgr command... ]
[ --resumetimeout mins ]
[ --middlemouse ms ]
[ --windowclose notifyapp|killapp|suspendsession|endsession ]
[ --euro unicode|iso8859-15 ]
[ --dpi monitordpi ]
[ --keepopen true|false ]
[ --lockkeymap true|false ]
[ --share true|false ]
[ --ssharguments args ]
 } | --file file

説明

SGD では、3270 アプリケーションのために他社製の Unix 用 TeemTalk エミュレータが使用されます。詳細については、SGD 付属の『TeemTalk for Unix User's Guide』を参照してください。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明 詳細情報
--name SGD データストア内のオブジェクトの共通名。 名前
--width アプリケーションの幅 (ピクセル単位)。 ウィンドウのサイズ: 幅
--height アプリケーションの高さ (ピクセル単位)。 ウィンドウのサイズ: 高さ
--description オブジェクトのテキストによる説明。 コメント
--args アプリケーションの起動時に使うコマンド行引数。 コマンドの引数
--method SGD サーバーがアプリケーションサーバーにアクセスして、アプリケーションを起動するのに使う機構。 接続方法
--resumable アプリケーションの再開機能動作。 アプリケーションの再開機能
--endswhen アプリケーションセッションを終了するタイミング。 セッション終了
--maxinstances ユーザーが同時に実行できるアプリケーションインスタンスの最大数。 セッション数
--displayusing アプリケーションをユーザーに表示する方法。 ウィンドウタイプ
--maximize アプリケーションの初期サイズ。 ウィンドウのサイズ: クライアントの最大サイズ
--scalable アプリケーションの表示をウィンドウに合わせて拡大縮小します。 ウィンドウのサイズ: ウィンドウに合わせて拡大縮小する
--icon アプリケーションの Webtop アイコン。 アイコン
--hints アプリケーションに対する追加の「名前-値」データを含む文字列。 ヒント
--hostname アプリケーションを実行する 3270 ホスト。 サーバーアドレス
--portnumber 3270 ホストに接続するために使用する TCP ポート番号。 サーバーポート
--3270tnclose 3270 ホストへの telnet 接続が閉じるときの動作。 接続終了アクション
--3270kt エミュレートする端末にキーボードをマッピングするために使用するレイアウト。 キーボードタイプ
--3270bl 表示する「ソフトボタン」レベル数。 表示されるソフトボタン
--3270ma エミュレータウィンドウを最大化します。 ウィンドウのサイズ: 最大化
--3270mb アプリケーションのメニューバーを有効にします。 メニューバー
--3270si 「ファイル」メニューと「設定」メニューの項目を有効にします。 「ファイル」メニューと「設定」メニュー
--3270fg アプリケーションのテキストウィンドウ内のテキストの色。 前景色
--3270bg アプリケーションのテキストウィンドウの背景色。 背景色
--roottype ルートウィンドウの外観。 ウィンドウの色
--rootcolor ルートウィンドウの色。 ウィンドウの色: カスタム色
--compression AIP (Adaptive Internet Protocol) プロトコルが送信時にコマンドを圧縮するかどうかを指定します。 コマンドの圧縮
--execution AIP プロトコルがコマンドを常に指定順に実行するか、パフォーマンスを最高にするために最適化するかを指定します。 コマンドの実行
--interlaced インターレースイメージ伝送を有効にします。 インターレースイメージ
--accel アプリケーションの表示のグラフィックアクセラレーションを有効にします。 グラフィックアクセラレーション
--delayed アプリケーションの表示の遅延更新を有効にします。 遅延更新
--ldapusers 指定した LDAP ユーザーにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--ldapgroups 指定した LDAP グループにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--ldapsearch LDAP 検索条件に一致するユーザーにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--env アプリケーションを実行するのに必要な環境変数の設定。 環境変数
--login アプリケーションを起動するために使用するログインスクリプト。 ログインスクリプト
--winmgr アプリケーションで使用するウィンドウマネージャー。 ウィンドウマネージャー
--resumetimeout アプリケーションを再開可能にする時間 (分)。 アプリケーションの再開機能: タイムアウト
--middlemouse マウスの 2 つのボタンを使用してマウスの中ボタンのクリックをエミュレートするときのタイムアウト。 マウスの中ボタンのタイムアウト
--windowclose メインのアプリケーションウィンドウを閉じたときのアプリケーションセッションへの影響。 ウィンドウを閉じるアクション
--euro ユーロ文字をサポートするのに、アプリケーションが必要とするキーコードマッピング。 ユーロ文字
--dpi SGD が X アプリケーションにレポートするモニターの解像度。 モニターの解像度
--keepopen アプリケーションを起動するときに使用する接続を開いた状態にします。 起動接続をオープンしたまま保持
--lockkeymap アプリケーションがキーボードマッピングを変更するのを防止します。 キーボードマップ: ロック
--share 類似アプリケーションセッションでのリソース共有を有効にします。 類似セッション間でリソースを共有
--ssharguments ssh クライアントのコマンド行引数。 接続方法: ssh 引数
--file 組織階層内に複数のオブジェクトを作成するのに使うバッチファイル。  

複数のオブジェクトを一括で作成するには、--file オプションを使用します。他のオプションは、1 つのオブジェクトを作成する場合に使用します。

使用例

次の例では、アプリケーション 3270cat の新しい 3270 アプリケーションオブジェクトを作成します。エミュレータは 3270 ホスト warsaw.indigo-insurance.com に接続します。


$ tarantella object new_3270app \
--name "o=applications/ou=Finance/cn=3270cat" \
--width 1000  --height 800 \
--app /3270cat \
--hostname warsaw.indigo-insurance.com

tarantella object new_5250app

1 つ以上の 5250 アプリケーションオブジェクトを作成します。5250 アプリケーションオブジェクトを参照してください。

形式

tarantella object new_5250app {
  --name obj
  --width pixels
  --height pixels 
[ --description text ]
[ --args args ]
[ --method telnet|ssh ]
[ --resumable never|session|always ]
[ --endswhen lastclient|windowmanager|windowmanageralone|nowindows|
loginscript|loginscriptnowindows ]
[ --maxinstances 0|instances ]
[ --displayusing clientwm|independent|kiosk|localx ]
[ --maximize true|false ]
[ --scalable true|false ]
[ --icon icon_name ]
[ --hints hint...]
[ --hostname host ]
[ --portnumber tcp ]
[ --tnclose 0|1|2|3 ]
[ --kt pc|sun4|sun5|hp ]
[ --bl 0|1|2|3|4 ]
[ --ma true|false ]
[ --mb true|false ]
[ --si true|false ]
[ --fg color ]
[ --bg color ]
[ --roottype default|custom ]
[ --rootcolor color ]
[ --compression automatic|on|off ]
[ --execution automatic|inorder|optimized ]
[ --interlaced automatic|on|off ]
[ --accel true|false ]
[ --delayed true|false ]
[ --ldapusers user_dn... ]
[ --ldapgroups group_dn... ]
[ --ldapsearch search_string... ]
[ --env setting... ]
[ --login script ]
[ --winmgr command... ]
[ --resumetimeout mins ]
[ --middlemouse ms ]
[ --windowclose notifyapp|killapp|suspendsession|endsession ]
[ --euro unicode|iso8859-15 ]
[ --dpi monitordpi ]
[ --keepopen true|false ]
[ --lockkeymap true|false ]
[ --share true|false ]
[ --ssharguments args ]
 } | --file file

説明

SGD では、5250 アプリケーションのために他社製の Unix 用 TeemTalk エミュレータが使用されます。詳細については、SGD 付属の『TeemTalk for Unix User's Guide』を参照してください。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明 詳細情報
--name SGD データストア内のオブジェクトの共通名。 名前
--width アプリケーションの幅 (ピクセル単位)。 ウィンドウのサイズ: 幅
--height アプリケーションの高さ (ピクセル単位)。 ウィンドウのサイズ: 高さ
--description オブジェクトのテキストによる説明。 コメント
--args アプリケーションの起動時に使うコマンド行引数。 コマンドの引数
--method SGD サーバーがアプリケーションサーバーにアクセスして、アプリケーションを起動するのに使う機構。 接続方法
--resumable アプリケーションの再開機能動作。 アプリケーションの再開機能
--endswhen アプリケーションセッションを終了するタイミング。 セッション終了
--maxinstances ユーザーが同時に実行できるアプリケーションインスタンスの最大数。 セッション数
--displayusing アプリケーションをユーザーに表示する方法。 ウィンドウタイプ
--maximize アプリケーションの初期サイズ。 ウィンドウのサイズ: クライアントの最大サイズ
--scalable アプリケーションの表示をウィンドウに合わせて拡大縮小します。 ウィンドウのサイズ: ウィンドウに合わせて拡大縮小する
--icon アプリケーションの Webtop アイコン。 アイコン
--hints アプリケーションに対する追加の「名前-値」データを含む文字列。 ヒント
--hostname アプリケーションを実行する AS/400 ホスト。 サーバーアドレス
--portnumber AS/400 ホストに接続するために使用する TCP (Transmission Control Protocol) ポート番号。 サーバーポート
--tnclose AS/400 ホストへの telnet 接続が閉じるときの動作。 接続終了アクション
--kt エミュレートする端末にキーボードをマッピングするために使用するレイアウト。 キーボードタイプ
--bl 表示する「ソフトボタン」レベル数。 表示されるソフトボタン
--ma エミュレータウィンドウを最大化します。 ウィンドウのサイズ: 最大化
--mb アプリケーションのメニューバーを有効にします。 メニューバー
--si 「ファイル」メニューと「設定」メニューの項目を有効にします。 「ファイル」メニューと「設定」メニュー
--fg アプリケーションのテキストウィンドウ内のテキストの色。 前景色
--bg アプリケーションのテキストウィンドウの背景色。 背景色
--roottype ルートウィンドウの外観。 ウィンドウの色
--rootcolor ルートウィンドウの色。 ウィンドウの色: カスタム色
--compression AIP プロトコルが送信時にコマンドを圧縮するかどうかを指定します。 コマンドの圧縮
--execution AIP がコマンドを常に指定順に実行するか、パフォーマンスを最高にするために最適化するかを指定します。 コマンドの実行
--interlaced インターレースイメージ伝送を有効にします。 インターレースイメージ
--accel アプリケーションの表示のグラフィックアクセラレーションを有効にします。 グラフィックアクセラレーション
--delayed アプリケーションの表示の遅延更新を有効にします。 遅延更新
--ldapusers 指定した LDAP ユーザーにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--ldapgroups 指定した LDAP グループにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--ldapsearch LDAP 検索条件に一致するユーザーにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--env アプリケーションを実行するのに必要な環境変数の設定。 環境変数
--login アプリケーションを起動するために使用するログインスクリプト。 ログインスクリプト
--winmgr アプリケーションで使用するウィンドウマネージャー。 ウィンドウマネージャー
--resumetimeout アプリケーションを再開可能にする時間 (分)。 アプリケーションの再開機能: タイムアウト
--middlemouse マウスの 2 つのボタンを使用してマウスの中ボタンのクリックをエミュレートするときのタイムアウト。 マウスの中ボタンのタイムアウト
--windowclose メインのアプリケーションウィンドウを閉じたときのアプリケーションセッションへの影響。 ウィンドウを閉じるアクション
--euro ユーロ文字をサポートするのに、アプリケーションが必要とするキーコードマッピング。 ユーロ文字
--dpi SGD が X アプリケーションにレポートするモニターの解像度。 モニターの解像度
--keepopen アプリケーションを起動するときに使用する接続を開いた状態にします。 起動接続をオープンしたまま保持
--lockkeymap アプリケーションがキーボードマッピングを変更するのを防止します。 キーボードマップ: ロック
--share 類似アプリケーションセッションでのリソース共有を有効にします。 類似セッション間でリソースを共有
--ssharguments ssh クライアントのコマンド行引数。 接続方法: ssh 引数
--file 組織階層内に複数のオブジェクトを作成するのに使うバッチファイル。  

複数のオブジェクトを一括で作成するには、--file オプションを使用します。他のオプションは、1 つのオブジェクトを作成する場合に使用します。

使用例

次の例では、アプリケーション 5250cat の新しい 5250 アプリケーションオブジェクトを作成します。エミュレータはアプリケーションサーバー prague 上で動作し、AS/400 ホスト warsaw.indigo-insurance.com に接続されます。


$ tarantella object new_5250app \
--name "o=applications/ou=Finance/cn=5250cat" \
--width 400 --height 300 \
--app /5250cat \
--appserv "o=appservers/cn=prague" \
--hostname warsaw.indigo-insurance.com

tarantella object new_charapp

1 つ以上の文字型アプリケーションオブジェクトを作成します。文字型アプリケーションオブジェクトを参照してください。

形式

tarantella object new_charapp {
  --name obj
  --emulator scocon|vt420|wyse60
  --termtype type
  --width pixels
  --height pixels
[ --description text ]
[ --app pathname ]
[ --args args ]
 [ --appserv obj... ]
 [ --method telnet|ssh ]
 [ --resumable never|session|always ]
 [ --maxinstances 0|instances ]
 [ --displayusing independent|kiosk ]
 [ --maximize true|false ]
 [ --cols cols ]
 [ --lines lines ]
 [ --icon icon_name ]
 [ --hints hint...]
 [ --font courier | helvetica | timesroman ]
 [ --fontsize points ]
 [ --fixedfont true|false ]
 [ --autowrap true|false ]
 [ --cursor off | block | underline ]
 [ --statusline none | indicator | hostmessages | standard | extended ]
 [ --scrollstyle line | multiple | smooth ]
 [ --border normal | indented | raised ]
 [ --answermsg message ]
 [ --appkeymode true|false ]
 [ --keypad numeric | application ]
 [ --cursorkeys application | cursor ]
 [ --escape 7-bit | 8-bit ]
 [ --codepage 437|850|852|860|863|865|8859-1|8859-2|Multinational|
 Mazovia|CP852 ]
 [ --ldapusers user_dn... ]
 [ --ldapgroups group_dn... ]
 [ --ldapsearch search_string... ]
 [ --loadbal default|cpu|memory|sessions ]
 [ --compression automatic|on|off ]
 [ --env setting... ]
 [ --login script ]
 [ --keymap keymap ]
 [ --attributemap attrmap ]
 [ --colormap colormap ]
 [ --resumetimeout mins ]
 [ --windowclose suspendsession|endsession ]
 [ --ssharguments args ]
 } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明 詳細情報
--name SGD データストア内のオブジェクトの共通名。 名前
--emulator アプリケーションに必要なエミュレーションのタイプ。 エミュレーションタイプ
--termtype アプリケーションに必要な端末タイプ。 端末タイプ
--width アプリケーションの幅 (ピクセル単位)。 ウィンドウのサイズ: 幅
--height アプリケーションの高さ (ピクセル単位)。 ウィンドウのサイズ: 高さ
--description オブジェクトのテキストによる説明。 コメント
--app アプリケーションのフルパス名。 アプリケーションコマンド
--args アプリケーションの起動時に使うコマンド行引数。 コマンドの引数
--appserv アプリケーションを実行できるアプリケーションサーバー。 「ホストしているアプリケーションサーバー」タブ
--method SGD サーバーがアプリケーションサーバーにアクセスして、アプリケーションを起動するのに使う機構。 接続方法
--resumable アプリケーションの再開機能動作。 アプリケーションの再開機能
--maxinstances ユーザーが同時に実行できるアプリケーションインスタンスの最大数。 セッション数
--displayusing アプリケーションをユーザーに表示する方法。 ウィンドウタイプ
--maximize アプリケーションの初期サイズ。 ウィンドウのサイズ: クライアントの最大サイズ
--cols 端末ウィンドウ内のカラム数。 ウィンドウのサイズ: カラム
--lines 端末ウィンドウ内の行数。 ウィンドウのサイズ: 行
--icon アプリケーションの Webtop アイコン。 アイコン
--hints アプリケーションに対する追加の「名前-値」データを含む文字列。 ヒント
--font アプリケーション用の端末ウィンドウで使用するフォントファミリを決定します。 フォントファミリ
--fontsize 端末ウィンドウ内のフォントサイズを定義します。 フォントサイズ
--fixedfont 端末ウィンドウに対して --fontsize で指定されたフォントサイズを使用します。 フォントサイズ: 固定フォントサイズ
--autowrap ユーザーが端末ウィンドウの右端を超えて文字を入力した場合の動作を決定します。 行の折り返し
--cursor アプリケーションで使用するカーソルスタイル。 カーソル
--statusLine ステータス行のタイプを指定します。 ステータス行
--scrollstyle 端末ウィンドウでのスクロール動作。 スクロールスタイル
--border 端末ウィンドウで使う枠線のスタイル。 枠線のスタイル
--answermsg アプリケーションサーバーからエミュレータに照会が送られた場合に返すメッセージを定義します。 応答メッセージ
--appkeymode アプリケーションがキーボード上のキーによって生成されたコードを変更するかどうかを決定します。 キーボードコードの変更
--keypad カーソルキーの動作を指定します。 数字パッドコードの変更
--cursorkeys カーソルキーの動作を指定します。 カーソルキーコードの変更
--escape エミュレータからアプリケーションサーバーにエスケープシーケンスを送信する方法を指定します。 エスケープシーケンス
--codepage エミュレータで使うコードページ。 コードページ
--ldapusers 指定した LDAP ユーザーにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--ldapgroups 指定した LDAP グループにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--ldapsearch LDAP 検索条件に一致するユーザーにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--loadbal 使用する負荷分散アルゴリズム。 アプリケーションの負荷分散
--compression AIP プロトコルが送信時にコマンドを圧縮するかどうかを指定します。 コマンドの圧縮
--env アプリケーションを実行するのに必要な環境変数の設定。 環境変数
--login アプリケーションを起動するために使用するログインスクリプト。 ログインスクリプト
--keymap キーボードマップファイルのパス名。 キーボードマップ
--attributemap アプリケーションで使う属性マップ。 属性マップ
--colormap アプリケーションで使うカラーマップ。 カラーマップ
--resumetimeout アプリケーションを再開可能にする時間 (分)。 アプリケーションの再開機能: タイムアウト
--windowclose メインのアプリケーションウィンドウを閉じたときのアプリケーションセッションへの影響。 ウィンドウを閉じるアクション
--ssharguments ssh クライアントのコマンド行引数。 接続方法: ssh 引数
--file 組織階層内に複数のオブジェクトを作成するのに使うバッチファイル。  

複数のオブジェクトを一括で作成するには、--file オプションを使用します。他のオプションは、1 つのオブジェクトを作成する場合に使用します。

使用例

次の例では、アプリケーション Pers-o-dat 用の文字型アプリケーションオブジェクトを作成します。このアプリケーションはアプリケーションサーバー prague と london で実行できます。どちらのアプリケーションサーバーを使用するかは、アプリケーションサーバーの負荷分散機能によって決定されます。


$ tarantella object new_charapp \
--name "o=applications/cn=Pers-o-dat" \
--emulator vt420 --termtype vt220 \
--width 400 --height 300 \
--app /bin/persodat \
--appserv "o=appservers/cn=prague" \
"o=appservers/ou=IT/cn=london"

tarantella object new_container

1 つ以上の Active Directory コンテナオブジェクトを作成します。ディレクトリ (軽量): Active Directory コンテナオブジェクトを参照してください。

形式

tarantella object new_container { --name obj } | --file file

説明

複数のオブジェクトを一括で作成するには、--file オプションを使用します。他のオプションは、1 つのオブジェクトを作成する場合に使用します。

使用例

次の例では、新規の Active Directory コンテナオブジェクトを Users という名前で、indigo-insurance.com ドメインコンポーネント内に作成します。


$ tarantella object new_container \
--name "dc=com/dc=indigo-insurance/cn=Users"

次の例では、「here-document」として定義したバッチスクリプトを使って、2 つの Active Directory コンテナオブジェクトを作成します。あるいは、バッチスクリプトをファイルに保存して、それを --file filename を使用して参照することもできます。


$ tarantella object new_container --file - <<EOF
--name "dc=com/dc=indigo-insurance/cn=Users"
--name "dc=com/dc=indigo-insurance/cn=Applications"
EOF

tarantella object new_dc

1 つ以上のドメインコンポーネントオブジェクトを作成します。ディレクトリ (軽量): ドメインコンポーネントオブジェクトを参照してください。

形式

tarantella object new_dc { --name obj } | --file file

説明

複数のオブジェクトを一括で作成するには、--file オプションを使用します。他のオプションは、1 つのオブジェクトを作成する場合に使用します。

使用例

次の例では、新規ドメインコンポーネントオブジェクトを com という名前で、組織階層のトップレベルに作成します。


$ tarantella object new_dc --name "dc=com"

次の例では、「here-document」として定義したバッチスクリプトを使って、2 つのドメインコンポーネントオブジェクトを作成します。あるいは、バッチスクリプトをファイルに保存して、それを --file filename を使用して参照することもできます。


$ tarantella object new_dc --file - <<EOF
--name "dc=com"
--name "dc=com/dc=indigo-insurance"
EOF

tarantella object new_doc

1 つ以上のドキュメントオブジェクトを作成します。ドキュメントオブジェクトを参照してください。

形式

tarantella object new_doc {
  --name obj
  --url url
[ --description text ]
[ --newbrowser true | false ]
[ --icon icon_name ]
[ --hints hint...]
[ --ldapusers user_dn... ]
[ --ldapgroups group_dn... ]
[ --ldapsearch search_string... ]
} | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明 詳細情報
--name ドキュメントオブジェクトの名前。 名前
--url ドキュメントオブジェクトのリンクをクリックしたときに表示される URL (Uniform Resource Locator)。 URL
--description オブジェクトのテキストによる説明。 コメント
--newbrowser 新しいブラウザウィンドウにドキュメントを表示します。 ウィンドウタイプ: 新規ブラウザウィンドウ
--icon アプリケーションの Webtop アイコン。 アイコン
--hints アプリケーションに対する追加の「名前-値」データを含む文字列。 ヒント
--ldapusers 指定した LDAP ユーザーにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--ldapgroups 指定した LDAP グループにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--ldapsearch LDAP 検索条件に一致するユーザーにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--file アプリケーションサーバーの負荷分散を設定する一式のコマンドを格納したバッチファイル。  

複数のオブジェクトを一括で作成するには、--file オプションを使用します。他のオプションは、1 つのオブジェクトを作成する場合に使用します。

使用例

次の例では、新規ドキュメントオブジェクトを、共通名を PhoneList として作成し、組織単位 applications に所属させます。


$ tarantella object new_doc \
--name "o=applications/ou=Finance/ou=Administration/cn=Phone List" \
--url http://newyork.indigo-insurance.com \
--newbrowser false

次の例では、「here-document」として定義したバッチスクリプトを使って、2 つのドキュメントオブジェクトを作成します。あるいは、バッチスクリプトをファイルに保存して、それを --file filename を使用して参照することもできます。


$ tarantella object new_doc --file - <<EOF
--name "o=applications/ou=Finance/ou=Administration/cn=Phone List" \
--url http://newyork.indigo-insurance.com \
--newbrowser false
--name "o=applications/cn=Indigo Insurance web site" \
--url http://www.indigo-insurance.com \
--newbrowser true

tarantella object new_group

1 つ以上のグループオブジェクトを作成します。グループオブジェクトを参照してください。

形式

tarantella object new_group {
  --name obj
[ --description text ]
[ --member obj... ]
[ --ldapusers user_dn... ]
[ --ldapgroups group_dn... ]
[ --ldapsearch search_string... ]
 } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明 詳細情報
--name グループオブジェクトの名前。 名前
--description オブジェクトのテキストによる説明。 コメント
--member グループオブジェクトのメンバー。 「メンバー」タブ
--ldapusers 指定した LDAP ユーザーにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--ldapgroups 指定した LDAP グループにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--ldapsearch LDAP 検索条件に一致するユーザーにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--file アプリケーションサーバーの負荷分散を設定する一式のコマンドを格納したバッチファイル。  

複数のオブジェクトを一括で作成するには、--file オプションを使用します。他のオプションは、1 つのオブジェクトを作成する場合に使用します。

使用例

次の例では、新規グループオブジェクトを、共通名を WinHosts として作成し、組織単位 appservers に所属させます。このグループのメンバーは、3 つのアプリケーションサーバー rome、brussels、および berlin のアプリケーションサーバーオブジェクトになります。


$ tarantella object new_group \
--name "o=appservers/cn=WinHosts" \
--member "o=appservers/ou=Sales/cn=rome" \
--member "o=appservers/cn=brussels" \
--member "o=appservers/ou=Marketing/cn=berlin" 

次の例では、「here-document」として定義したバッチスクリプトを使って、3 つのグループオブジェクトを作成します。作成したグループに、メンバーはいません。あとで、コマンド行で tarantella object add_member コマンドを使って、メンバーを追加できます。あるいは、バッチスクリプトをファイルに保存して、それを --file filename を使用して参照することもできます。


$ tarantella object new_group --file - <<EOF
--name "o=appservers/cn=WinHosts"
--name "o=appservers/cn=UNIXHosts"
--name "o=applications/cn=Applications"
EOF

tarantella object new_host

1 つ以上のアプリケーションサーバーオブジェクトを作成します。アプリケーションサーバーオブジェクトを参照してください。

形式

tarantella object new_host {
  --name obj
  --address address
[ --description text ]
[ --ntdomain dom ]
[ --available true | false ]
[ --auth trytta|nevertrytta|default ]
[ --location location ]
[ --hostlocale ll_tt ]
} | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明 詳細情報
--name 割り当て済みアプリケーションのリンクを追加するオブジェクトの名前。 名前
--address アプリケーションサーバーのネットワークアドレス。 アドレス
--description オブジェクトのテキストによる説明。 コメント
--ntdomain アプリケーションサーバー認証に使用される Windows ドメイン。 ドメイン名
--available このアプリケーションサーバーでアプリケーションを実行できるかどうかを指定します。 アプリケーション起動
--auth そのアプリケーションサーバー用にキャッシュされているパスワードがない場合に、そのサーバー上でのユーザー認証に使用するポリシーを指定します。 パスワードキャッシュの使用
--location アプリケーションサーバーのロケーションを記述する文字列。負荷分散に使用されます。 負荷分散グループ
--hostlocale アプリケーションサーバーのデフォルト言語設定。 プロンプトのロケール
--file 割り当て済みアプリケーションのリンクを追加する一式のコマンドを格納したバッチファイル。  



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、新規アプリケーションサーバーオブジェクトを、共通名を paris として作成し、組織単位オブジェクト Finance に所属させます。所属先は既存のオブジェクトでなければなりません。


$ tarantella object new_host \
--name "o=appservers/ou=Finance/cn=paris" \
--address paris.indigo-insurance.com \
--auth default \
--location Europe-north

次の例では、「here-document」として定義したバッチスクリプトを使って、3 つのアプリケーションサーバーオブジェクトを作成します。あるいは、バッチスクリプトをファイルに保存して、それを --file filename を使用して参照することもできます。


$ tarantella object new_host --file - <<EOF
--name "o=appservers/ou=Finance/cn=paris" \
--address paris.indigo-insurance.com
--name "o=appservers/cn=brussels" \
--address brussels.indigo-insurance.com
--name "o=appservers/ou=IT/cn=london" \
--address london.indigo-insurance.com
EOF

tarantella object new_org

形式

1 つ以上の組織オブジェクトを作成します。ディレクトリ: 組織オブジェクトを参照してください。

tarantella object new_org {
   --name obj 
 [ --description text ]
 [ --conntype type_spec... ]
 [ --cdm drive_spec... ]
 [ --userprintingconfig true|false ]
 [ --mapprinters 2|1|0 ]
 [ --pdfenabled 1|0 ]
 [ --pdfviewerenabled 1|0 ]
 [ --pdfdriver driver_name ]
 [ --pdfisdefault 1|0 ]
 [ --pdfviewerisdefault 1|0 ]
 [ --links obj... ]
 [ --editprofile 2|1|0 ]
 [ --clipboard 2|1|0 ]
 [ --serialport 2|1|0 ]
} | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明 詳細情報
--name SGD データストア内の組織オブジェクトの名前。 名前
--description オブジェクトのテキストによる説明。 コメント
--conntype クライアントデバイスと SGD サーバー間で許可される接続。 接続
--cdm アプリケーションサーバー上で動作しているアプリケーションからアクセスできる Microsoft Windows クライアントデバイス上のドライブ。 クライアントドライブマッピング
--userprintingconfig ユーザー固有の印刷設定を有効にします。 クライアント印刷: 上書き
--mapprinters ユーザーが Windows アプリケーションから印刷できるクライアントプリンタ。 クライアント印刷
--pdfenabled ユーザーが SGD の「Universal PDF Printer」プリンタを使用して Windows アプリケーションから印刷できるようにします。 Universal PDF プリンタ
--pdfviewerenabled ユーザーが SGD の「Universal PDF Viewer」プリンタを使用して Windows アプリケーションから印刷できるようにします。 Universal PDF ビューア
--pdfdriver Windows アプリケーションからの印刷時に SGD PDF (Portable Document Format) 印刷で使用するプリンタドライバ。 Postscript プリンタドライバ
--pdfisdefault Windows アプリケーションから印刷する際のクライアントのデフォルトプリンタとして SGD の「Universal PDF Printer」プリンタを設定します。 Universal PDF プリンタをデフォルトにする
--pdfviewerisdefault Windows アプリケーションから印刷する場合のクライアントのデフォルトプリンタとして SGD の「Universal PDF Viewer」プリンタを設定します。 Universal PDF ビューアをデフォルトにする
--links 割り当て済みアプリケーションのリンクを定義します。 「割り当て済みのアプリケーション」タブ
--editprofile SGD クライアントで使用するプロファイルをユーザーが作成および編集できるかどうかを指定します。 クライアントプロファイルの編集
--clipboard Windows または X アプリケーションセッションでユーザーがコピー&ペーストを使用できるかどうかを指定します。 コピー&ペースト
--serialport Microsoft Windows Server 2003 アプリケーションサーバー上で動作している Windows アプリケーションからクライアントデバイス上のシリアルポートにユーザーがアクセスできるかどうかを指定します。 シリアルポートマッピング
--file 組織階層内に複数のオブジェクトを作成するのに使うバッチファイル。  

複数のオブジェクトを一括で作成するには、--file オプションを使用します。他のオプションは、1 つのオブジェクトを作成する場合に使用します。

使用例

次の例では、新規組織オブジェクトを Indigo Insurance という名前で作成します。組織内のすべてのユーザーは、OU またはユーザープロファイルオブジェクトに別の接続タイプが設定されていないかぎり、セキュア (SSL ベース) 接続を使用します。


$ tarantella object new_org \
--name "o=Indigo Insurance" \
--conntype '*:*:SSL'

次の例では、「here-document」として定義したバッチスクリプトを使って、2 つの組織オブジェクトを作成します。あるいは、バッチスクリプトをファイルに保存して、それを --file filename を使用して参照することもできます。


$ tarantella object new_org --file - <<EOF
--name "o=Indigo Insurance"
--name "o=Indigo Insurance Services"
EOF

tarantella object new_orgunit

1 つ以上の組織単位 (OU) オブジェクトを作成します。ディレクトリ: 組織単位オブジェクトを参照してください。

形式

tarantella object new_orgunit {
   --name obj
 [ --description text ]
 [ --inherit true|false ]
 [ --conntype type_spec... ]
 [ --cdm drive_spec... ]
 [ --userprintingconfig 1|0 ]
 [ --mapprinters 2|1|0 ]
 [ --pdfenabled 1|0 ]
 [ --pdfviewerenabled 1|0 ]
 [ --pdfdriver driver_name ]
 [ --pdfisdefault 1|0 ]
 [ --pdfviewerisdefault 1|0 ]
 [ --links obj... ]
 [ --editprofile 2|1|0 ]
 [ --clipboard 2|1|0 ]
 [ --serialport 2|1|0 ]
 } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明 詳細情報
--name SGD データストア内の組織単位オブジェクトの名前。 名前
--description オブジェクトのテキストによる説明。 コメント
--inherit オブジェクトの割り当て済みアプリケーションに、オブジェクトの親の割り当て済みアプリケーションも含めるかどうかを指定します。 割り当て済みアプリケーションを親から継承する
--conntype クライアントデバイスと SGD サーバー間で許可される接続。 接続
--cdm アプリケーションサーバー上で動作しているアプリケーションからアクセスできる Microsoft Windows クライアントデバイス上のドライブ。 クライアントドライブマッピング
--userprintingconfig ユーザー固有の印刷設定を有効にします。 クライアント印刷: 上書き
--mapprinters ユーザーが Windows アプリケーションから印刷できるクライアントプリンタ。 クライアント印刷
--pdfenabled ユーザーが SGD の「Universal PDF Printer」プリンタを使用して Windows アプリケーションから印刷できるようにします。 Universal PDF プリンタ
--pdfviewerenabled ユーザーが SGD の「Universal PDF Viewer」プリンタを使用して Windows アプリケーションから印刷できるようにします。 Universal PDF ビューア
--pdfdriver Windows アプリケーションからの印刷時に SGD PDF 印刷で使用するプリンタドライバ。 Postscript プリンタドライバ
--pdfisdefault Windows アプリケーションから印刷する際のクライアントのデフォルトプリンタとして SGD の「Universal PDF Printer」プリンタを設定します。 Universal PDF プリンタをデフォルトにする
--pdfviewerisdefault Windows アプリケーションから印刷する場合のクライアントのデフォルトプリンタとして SGD の「Universal PDF Viewer」プリンタを設定します。 Universal PDF ビューアをデフォルトにする
--links オブジェクトの割り当て済みアプリケーションを定義します。 「割り当て済みのアプリケーション」タブ
--editprofile SGD クライアントで使用するプロファイルをユーザーが作成および編集できるかどうかを指定します。 クライアントプロファイルの編集
--clipboard Windows または X アプリケーションセッションでユーザーがコピー&ペーストを使用できるかどうかを指定します。 コピー&ペースト
--serialport Microsoft Windows Server 2003 アプリケーションサーバー上で動作している Windows アプリケーションからクライアントデバイス上のシリアルポートにユーザーがアクセスできるかどうかを指定します。 シリアルポートマッピング
--file 組織階層内に複数のオブジェクトを作成するのに使うバッチファイル。  

複数のオブジェクトを一括で作成するには、--file オプションを使用します。他のオプションは、1 つのオブジェクトを作成する場合に使用します。

使用例

次の例では、新規 OU オブジェクトを IT という名前で作成し、組織オブジェクト Indigo Insurance に所属させます。所属先は既存のオブジェクトでなければなりません。この OU は、親である組織オブジェクトから割り当て済みアプリケーションを継承します。OU 内のすべてのユーザーは、ユーザープロファイルオブジェクトに別の接続タイプが設定されていないかぎり、セキュア (SSL ベース) 接続を使用します。


$ tarantella object new_orgunit \
--name "o=Indigo Insurance/ou=IT" \
--inherit true --conntype '*:*:SSL'

次の例では、「here-document」として定義したバッチスクリプトを使って、3 つの OU オブジェクトを作成します。OU Administarion は、作成したばかりの OU Finance に属します。あるいは、バッチスクリプトをファイルに保存して、それを --file filename を使用して参照することもできます。


$ tarantella object new_orgunit --file - <<EOF
--name "o=Indigo Insurance/ou=IT"
--name "o=Indigo Insurance/ou=Finance"
--name "o=Indigo Insurance/ou=Finance/ou=Administration"
EOF

tarantella object new_person

1 つ以上のユーザープロファイルオブジェクトを作成します。ユーザープロファイルオブジェクトを参照してください。

形式

tarantella object new_person {
   --name obj
   --surname surname
 [ --description text ]
 [ --user user ]
 [ --email name@domain ]
 [ --ntdomain dom ]
 [ --inherit true|false ]
 [ --shared true | false ]
 [ --enabled true|false ]
 [ --conntype type_spec... ]
 [ --cdm drive_spec... ]
 [ --keymap keymap ]
 [ --bandwidth limit ]
 [ --links obj... ]
 [ --userprintingconfig 1|0 ]
 [ --mapprinters 2|1|0 ]
 [ --pdfenabled 1|0 ]
 [ --pdfviewerenabled 1|0 ]
 [ --pdfdriver driver_name ]
 [ --pdfisdefault 1|0 ]
 [ --pdfviewerisdefault 1|0 ]
 [ --editprofile 2|1|0 ]
 [ --clipboard 2|1|0 ]
 [ --serialport 2|1|0 ]
 } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明 詳細情報
--name SGD データストア内のオブジェクトの共通名。 名前
--surname ユーザープロファイルに使用する姓 (名字)。
--description オブジェクトのテキストによる説明。 コメント
--user ユーザープロファイルの名前を使用します。通常は、UNIX ユーザー名です。 ログイン名
--email ユーザープロファイルの電子メールアドレス。 電子メールアドレス
--ntdomain アプリケーションサーバー認証に使用される Windows ドメイン。 ドメイン名
--inherit オブジェクトの割り当て済みアプリケーションに、オブジェクトの親の割り当て済みアプリケーションも含めるかどうかを指定します。 割り当て済みアプリケーションを親から継承する
--shared ユーザープロファイルオブジェクトを 1 人のユーザーが使用するか、「guest」アカウントを使って複数のユーザーで共有するかを指定します。 ログイン: 複数
--enabled このユーザープロファイルオブジェクトを使って、他のユーザーがログインできるかどうかを指定します。 ログイン
--conntype クライアントデバイスと SGD サーバー間で許可される接続を定義します。 接続
--cdm ユーザーがアプリケーションからアクセスできる Microsoft Windows クライアントデバイス上のドライブ。 クライアントドライブマッピング
--keymap キーボードマップファイルのパス名。 キーボードマップ
--bandwidth この人物がアプリケーションで使用できる最大帯域幅。 帯域幅の制限
--links オブジェクトの割り当て済みアプリケーションを定義します。 「割り当て済みのアプリケーション」タブ
--userprintingconfig ユーザー固有の印刷設定を有効にします。 クライアント印刷: 上書き
--mapprinters ユーザーが Windows アプリケーションから印刷できるクライアントプリンタ。 クライアント印刷
--pdfenabled ユーザーが SGD の「Universal PDF Printer」プリンタを使用して Windows アプリケーションから印刷できるようにします。 Universal PDF プリンタ
--pdfviewerenabled ユーザーが SGD の「Universal PDF Viewer」プリンタを使用して Windows アプリケーションから印刷できるようにします。 Universal PDF ビューア
--pdfdriver Windows アプリケーションからの印刷時に SGD PDF 印刷で使用するプリンタドライバ。 Postscript プリンタドライバ
--pdfisdefault Windows アプリケーションから印刷する際のクライアントのデフォルトプリンタとして SGD の「Universal PDF Printer」プリンタを設定します。 Universal PDF プリンタをデフォルトにする
--pdfviewerisdefault Windows アプリケーションから印刷する際のクライアントのデフォルトプリンタとして SGD の「Universal PDF Viewer」プリンタを設定します。 Universal PDF ビューアをデフォルトにする
--editprofile SGD クライアントで使用するプロファイルをユーザーが作成および編集できるかどうかを指定します。 クライアントプロファイルの編集
--clipboard X または Windows アプリケーションセッションでユーザーがコピー&ペーストを使用できるかどうかを指定します。 コピー&ペースト
--serialport Microsoft Windows Server 2003 アプリケーションサーバー上で動作している Windows アプリケーションからクライアントデバイス上のシリアルポートにユーザーがアクセスできるかどうかを指定します。 シリアルポートマッピング
--file 組織階層内に複数のオブジェクトを作成するのに使うバッチファイル。  

複数のオブジェクトを一括で作成するには、--file オプションを使用します。他のオプションは、1 つのオブジェクトを作成する場合に使用します。

使用例

次の例では、新規組織オブジェクトを Indigo Insurance という名前で作成します。Indigo は組織オブジェクトから割り当て済みアプリケーションを継承し、セキュリティー保護された (SSL-ベース) 接続を使用します。


$ tarantella object new_person \
--name "o=Indigo Insurance/cn=Indigo Jones" \
--surname Jones --user indigo \
--email indigo@indigo-insurance.com --inherit true \
--conntype '*:*:SSL'

次の例では、「here-document」として定義したバッチスクリプトを使って、3 つのユーザープロファイルオブジェクトを作成します。あるいは、バッチスクリプトをファイルに保存して、それを --file filename を使用して参照することもできます。


$ tarantella object new_person --file - <<EOF
--name "o=Indigo Insurance/cn=Indigo Jones" --surname Jones
--name "o=Indigo Insurance/ou=IT/cn=Bill Orange" --surname Orange
--name "o=Indigo Insurance/ou=Finance/cn=Mulan Rouge" --surname Rouge
EOF

tarantella object new_windowsapp

1 つ以上の Windows アプリケーションオブジェクトを作成します。Windows アプリケーションオブジェクトを参照してください。

形式

tarantella object new_windowsapp {
   --name obj
   --width pixels 
   --height pixels  
 [ --description text ]
 [ --winproto wts | winframe | none ]
 [ --trylocal true | false ]
 [ --ntdomain dom ]
 [ --app pathname ]
 [ --args args ]
 [ --appserv obj... ]
 [ --method rexec|telnet|ssh ]
 [ --resumable never|session|always ]
 [ --endswhen lastclient|windowmanager|windowmanageralone|nowindows|
 loginscript|loginscriptnowindows ]
 [ --maxinstances 0|instances ]
 [ --displayusing independent|kiosk|seamless ]
 [ --maximize true|false ]
 [ --scalable true|false ]
 [ --depth 8 | 16 | 24 ]
 [ --icon icon_name ]
 [ --hints hint...]
 [ --clipboardlevel level ]
 [ --roottype default|custom ]
 [ --rootcolor color ]
 [ --compression automatic|on|off ]
 [ --execution automatic|inorder|optimized ]
 [ --interlaced automatic|on|off ]
 [ --accel true|false ]
 [ --delayed true|false ]
 [ --ldapusers user_dn... ]
 [ --ldapgroups group_dn... ]
 [ --ldapsearch search_string... ]
 [ --loadbal default|cpu|memory|sessions ]
 [ --env setting... ]
 [ --login script ]
 [ --winmgr command... ]
 [ --protoargs args ]
 [ --resumetimeout mins ]
 [ --middlemouse ms ]
 [ --windowclose suspendsession|endsession ]
 [ --euro unicode|iso8859-15 ]
 [ --dpi monitordpi ]
 [ --keepopen true|false ]
 [ --lockkeymap true|false ]
 [ --remotewindowkeys true|false ]
 [ --allowkioskescape true|false ]
 } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明 詳細情報
--name SGD データストア内のオブジェクトの共通名。 名前
--width アプリケーションの幅 (ピクセル単位)。 ウィンドウのサイズ: 幅
--height アプリケーションの高さ (ピクセル単位)。 ウィンドウのサイズ: 高さ
--description オブジェクトのテキストによる説明。 コメント
--winproto アプリケーションのホストサーバーへの接続に使うプロトコル。 Windows プロトコル
--trylocal アプリケーションをユーザーのクライアントデバイス上で起動してみるかどうかを設定します。 Windows プロトコル: 最初にクライアントからの実行を試行する
--ntdomain アプリケーションサーバーの認証処理に使う Windows NT ドメイン。 ドメイン名
--app アプリケーションのフルパス名。 アプリケーションコマンド
--args アプリケーションの起動時に使うコマンド行引数。 コマンドの引数
--appserv アプリケーションを実行できるアプリケーションサーバー。 「ホストしているアプリケーションサーバー」タブ
--method SGD サーバーがアプリケーションサーバーにアクセスして、アプリケーションを起動するのに使う機構。 接続方法
--resumable アプリケーションの再開機能動作。 アプリケーションの再開機能
--endswhen アプリケーションセッションを終了するタイミング。 セッション終了
--maxinstances ユーザーが同時に実行できるアプリケーションインスタンスの最大数。 セッション数
--displayusing アプリケーションをユーザーに表示する方法。 ウィンドウタイプ
--maximize アプリケーションの初期サイズ。 ウィンドウのサイズ: クライアントの最大サイズ
--scalable アプリケーションの表示をウィンドウに合わせて拡大縮小します。 ウィンドウのサイズ: ウィンドウに合わせて拡大縮小する
--depth アプリケーションの発色数。 発色数
--icon アプリケーションの Webtop アイコン。 アイコン
--hints アプリケーションに対する追加の「名前-値」データを含む文字列。 ヒント
--clipboardlevel アプリケーションのクリップボードセキュリティーレベル。 コピー&ペースト: アプリケーションの Clipboard Security Level
--roottype ルートウィンドウの外観。 ウィンドウの色
--rootcolor ルートウィンドウの色。 ウィンドウの色: カスタム色
--compression AIP プロトコルが送信時にコマンドを圧縮するかどうかを指定します。 コマンドの圧縮
--execution AIP プロトコルがコマンドを常に指定順に実行するか、パフォーマンスを最高にするために最適化するかを指定します。 コマンドの実行
--interlaced インターレースイメージ伝送を有効にします。 インターレースイメージ
--accel アプリケーションの表示のグラフィックアクセラレーションを有効にします。 グラフィックアクセラレーション
--delayed アプリケーションの表示の遅延更新を有効にします。 遅延更新
--ldapusers 指定した LDAP ユーザーにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--ldapgroups 指定した LDAP グループにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--ldapsearch LDAP 検索条件に一致するユーザーにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--loadbal 使用する負荷分散アルゴリズム。 アプリケーションの負荷分散
--env アプリケーションを実行するのに必要な環境変数の設定。 環境変数
-login アプリケーションを起動するために使用するログインスクリプト。 ログインスクリプト
--winmgr アプリケーションで使用するウィンドウマネージャー。 ウィンドウマネージャー
--protoargs Windows プロトコル (--winproto) と一緒に使うコマンド行引数。 プロトコルの引数
--resumetimeout アプリケーションを再開可能にする時間 (分)。 アプリケーションの再開機能: タイムアウト
--middlemouse マウスの 2 つのボタンを使用してマウスの中ボタンのクリックをエミュレートするときのタイムアウト。 マウスの中ボタンのタイムアウト
--windowclose メインのアプリケーションウィンドウを閉じたときのアプリケーションセッションへの影響。 ウィンドウを閉じるアクション
--euro ユーロ文字をサポートするのに、アプリケーションが必要とするキーコードマッピング。 ユーロ文字
--dpi SGD が X アプリケーションにレポートするモニターの解像度。 モニターの解像度
--keepopen アプリケーションを起動するときに使用する接続を開いた状態にします。 起動接続をオープンしたまま保持
--lockkeymap アプリケーションがキーボードマッピングを変更するのを防止します。 キーボードマップ: ロック
--remotewindowkeys ウィンドウ管理キーストロークをリモートセッションに送ります。 ウィンドウ管理キー
--allowkioskescape キオスクモードのアプリケーションのプルダウンヘッダーを使用可能にします。 ウィンドウタイプ: プルダウンヘッダー
--file 組織階層内に複数のオブジェクトを作成するのに使うバッチファイル。  

複数のオブジェクトを一括で作成するには、--file オプションを使用します。他のオプションは、1 つのオブジェクトを作成する場合に使用します。

使用例

次の例では、アプリケーション Write-o-Win 用の新しい Windows アプリケーションオブジェクトを作成します。このアプリケーションは、アプリケーションサーバー rome 上で実行されます。


$ tarantella object new_windowsapp \
--name "o=applications/cn=Write-o-Win" \
--width 1000  --height 800 \
--app c:\programs\apps\write.exe \
--appserv "o=appservers/ou=Sales/cn=rome" \

tarantella object new_xapp

1 つ以上の X アプリケーションオブジェクトを作成します。X アプリケーションオブジェクトを参照してください。

形式

tarantella object new_xapp {
   --name obj
   --width pixels
   --height pixels 
 [ --description text ]
 [ --app pathname ]
 [ --args args ]
 [ --appserv obj... ]
 [ --method rexec|telnet|ssh ]
 [ --resumable never|session|always ]
 [ --endswhen lastclient|windowmanager|windowmanageralone|nowindows|
loginscript|loginscriptnowindows ]
 [ --maxinstances 0|instances ]
 [ --displayusing clientwm|independent|kiosk|localx ]
 [ --maximize true|false ]
 [ --scalable true|false ]
 [ --depth 8 | 16 | 24 | 16/8 | 24/8 | 8/16 | 8/24 ]
 [ --icon icon_name ]
 [ --hints hint...]
 [ --clipboardlevel level ]
 [ --roottype default|custom ]
 [ --rootcolor color ]
 [ --compression automatic|on|off ]
 [ --execution automatic|inorder|optimized ]
 [ --quality automatic|best|24|21|18|16|15|12|9|6 ]
 [ --interlaced automatic|on|off ]
 [ --accel true|false ]
 [ --delayed true|false ]
 [ --ldapusers user_dn... ]
 [ --ldapgroups group_dn... ]
 [ --ldapsearch search_string... ]
 [ --loadbal default|cpu|memory|sessions ]
 [ --env setting... ]
 [ --login script ]
 [ --winmgr command... ]
 [ --resumetimeout mins ]
 [ --middlemouse ms ]
 [ --force3button true|false ]
 [ --windowclose notifyapp|killapp|suspendsession|endsession ]
 [ --euro unicode|iso8859-15 ]
 [ --dpi monitordpi ]
 [ --keepopen true|false ]
 [ --lockkeymap true|false ]
 [ --share true|false ]
 [ --securityextension true | false ]
 [ --ssharguments args ]
 [ --unixaudiopreload true | false ]
 [ --remotewindowkeys true|false ]
 [ --allowkioskescape true|false ]
 } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明 詳細情報
--name SGD データストア内のオブジェクトの共通名。 名前
--width アプリケーションの幅 (ピクセル単位)。 ウィンドウのサイズ: 幅
--height アプリケーションの高さ (ピクセル単位)。 ウィンドウのサイズ: 高さ
--description オブジェクトのテキストによる説明。 コメント
--app アプリケーションのフルパス名。 アプリケーションコマンド
--args アプリケーションの起動時に使うコマンド行引数。 コマンドの引数
--appserv アプリケーションを実行できるアプリケーションサーバー。 「ホストしているアプリケーションサーバー」タブ
--method SGD サーバーがアプリケーションサーバーにアクセスして、アプリケーションを起動するのに使う機構。 接続方法
--resumable アプリケーションの再開機能動作。 アプリケーションの再開機能
--endswhen アプリケーションセッションを終了するタイミング。 セッション終了
--maxinstances ユーザーが同時に実行できるアプリケーションインスタンスの最大数。 セッション数
--displayusing アプリケーションをユーザーに表示する方法。 ウィンドウタイプ
--maximize アプリケーションの初期サイズ。 ウィンドウのサイズ: クライアントの最大サイズ
--scalable アプリケーションの表示をウィンドウに合わせて拡大縮小します。 ウィンドウのサイズ: ウィンドウに合わせて拡大縮小する
--depth アプリケーションの発色数。 発色数
--icon アプリケーションの Webtop アイコン。 アイコン
--hints アプリケーションに対する追加の「名前-値」データを含む文字列。 ヒント
--clipboardlevel アプリケーションのクリップボードセキュリティーレベル。 コピー&ペースト: アプリケーションの Clipboard Security Level
--roottype ルートウィンドウの外観。 ウィンドウの色
--rootcolor ルートウィンドウの色。 ウィンドウの色: カスタム色
--compression AIP プロトコルが送信時にコマンドを圧縮するかどうかを指定します。 コマンドの圧縮
--execution AIP プロトコルがコマンドを常に指定順に実行するか、パフォーマンスを最高にするために最適化するかを指定します。 コマンドの実行
--quality クライアントデバイスで表示される実効発色数。 カラー品質
--interlaced インターレースイメージ伝送を有効にします。 インターレースイメージ
--accel アプリケーションの表示のグラフィックアクセラレーションを有効にします。 グラフィックアクセラレーション
--delayed アプリケーションの表示の遅延更新を有効にします。 遅延更新
--ldapusers 指定した LDAP ユーザーにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--ldapgroups 指定した LDAP グループにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--ldapsearch LDAP 検索条件に一致するユーザーにアプリケーションを割り当てます。 「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ
--loadbal 使用する負荷分散アルゴリズム。 アプリケーションの負荷分散
--env アプリケーションを実行するのに必要な環境変数の設定。 環境変数
--login アプリケーションを起動するために使用するログインスクリプト。 ログインスクリプト
--winmgr アプリケーションで使用するウィンドウマネージャー。 ウィンドウマネージャー
--resumetimeout アプリケーションを再開可能にする時間 (分)。 アプリケーションの再開機能: タイムアウト
--middlemouse マウスの 2 つのボタンを使用してマウスの中ボタンのクリックをエミュレートするときのタイムアウト。 マウスの中ボタンのタイムアウト
--force3button アプリケーションが 3 ボタンマウスだけをサポートすることを指定します。 マウス
--windowclose メインのアプリケーションウィンドウを閉じたときのアプリケーションセッションへの影響。 ウィンドウを閉じるアクション
--euro ユーロ文字をサポートするのに、アプリケーションが必要とするキーコードマッピング。 ユーロ文字
--dpi SGD が X アプリケーションにレポートするモニターの解像度。 モニターの解像度
--keepopen アプリケーションを起動するときに使用する接続を開いた状態にします。 起動接続をオープンしたまま保持
--lockkeymap アプリケーションがキーボードマッピングを変更するのを防止します。 キーボードマップ: ロック
--share 類似アプリケーションセッションでのリソース共有を有効にします。 類似セッション間でリソースを共有
--securityextension アプリケーションの X セキュリティー拡張機能を有効にします。 X セキュリティー拡張機能
--ssharguments ssh クライアントのコマンド行引数。 接続方法: ssh 引数
--unixaudiopreload SGD オーディオリダイレクトライブラリを有効にします。 オーディオリダイレクトライブラリ
--remotewindowkeys ウィンドウ管理キーストロークをリモートセッションに送ります。 ウィンドウ管理キー
--allowkioskescape キオスクモードのアプリケーションのプルダウンヘッダーを使用可能にします。 ウィンドウタイプ: プルダウンヘッダー
--file 組織階層内に複数のオブジェクトを作成するのに使うバッチファイル。  

複数のオブジェクトを一括で作成するには、--file オプションを使用します。他のオプションは、1 つのオブジェクトを作成する場合に使用します。

使用例

次の例では、アプリケーション XFinance 用の新規 X アプリケーションオブジェクトを作成します。このアプリケーションはアプリケーションサーバー paris、bonn、または lisbon で実行できます。どのアプリケーションサーバーを使用するかは、アプリケーションサーバーの負荷分散機能によって決定されます。


$ tarantella object new_xapp \
--name "o=applications/ou=Finance/cn=XFinance" \
--width 1000  --height 800 \
--app /usr/local/bin/xfinance \
--appserv "o=appservers/ou=Finance/cn=paris" \
"o=appservers/ou=Finance/cn=bonn" "o=appservers/cn=lisbon"

tarantella object remove_host

アプリケーションを実行するときにアプリケーションサーバーの負荷分散に利用できるアプリケーションサーバーのリストから、アプリケーションサーバーを削除します。

形式

tarantella object remove_host { --name obj...
                                --host hobj...
                             } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--name 負荷分散のために設定するアプリケーションオブジェクトの名前を指定します。
--host 負荷分散プールから削除するアプリケーションサーバーオブジェクトの名前を指定します。
--file アプリケーションサーバーの負荷分散を設定する一式のコマンドを格納したバッチファイルを指定します。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、アプリケーションサーバー rome をアプリケーション Slide-o-Win 用の負荷分散プールから削除します。


$ tarantella object remove_host \
--name "o=applications/cn=Slide-o-Win" \
--host "o=appservers/ou=Sales/cn=rome"

次の例では、グループ WinHosts をアプリケーション Write-o-Win および Slide-o-Win 用の負荷分散プールから削除します。WinHosts に含まれるすべてのアプリケーションサーバーに対して、負荷分散が実行されなくなります。


$ tarantella object remove_host \
--name "o=applications/cn=Write-o-Win" \
"o=applications/cn=Slide-o-Win" \
--host "o=appservers/cn=WinHosts"

tarantella object remove_link

オブジェクトの割り当て済みアプリケーションのリンクを削除します。

形式

tarantella object remove_link { --name obj...
                                --link lobj...
                             } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--name リンクを削除するオブジェクトの名前を指定します。
--link リンクを削除するオブジェクトの名前を指定します。
--file リンクを削除する一式のコマンドを格納したバッチファイルを指定します。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、Violet Carson の割り当て済みアプリケーションから Write-o-Win アプリケーションを削除します。


$ tarantella object remove_link \
--name "o=Indigo Insurance/ou=Sales/cn=Violet Carson" \
--link "o=applications/cn=Write-o-Win"

次の例では、グループ Applications を組織単位 Sales および Marketing の割り当て済みアプリケーションから削除します。これらの OU の一方から割り当て済みアプリケーションを継承しているすべてのユーザーの割り当て済みアプリケーションに、すべてのアプリケーションは表示されなくなります。たとえば、ユーザーがその OU に所属していて、ユーザープロファイルオブジェクトの「割り当て済みアプリケーションを親から継承する」が選択されている場合です。ただし、別のところから継承しているアプリケーションは表示されます。


$ tarantella object remove_link \
--name "o=Indigo Insurance/ou=Sales" \
"o=Indigo Insurance/ou=Marketing" \
--link "o=applications/cn=Applications"

tarantella object remove_member

グループからオブジェクトを削除します。

形式

tarantella object remove_member { --name obj...
                                  --member mobj...
                                } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--name メンバーを削除するグループオブジェクトの名前を指定します。
--member グループから削除するオブジェクトの名前を指定します。
--file グループのメンバーを削除する一式のコマンドを格納したバッチファイルを指定します。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

アプリケーション Write-o-Win をグループ Applications から削除します。


$ tarantella object remove_member \
--name "o=applications/cn=Applications" \
--member "o=applications/cn=Write-o-Win"

次の例では、3 つのアプリケーションサーバーオブジェクト rome、brussels、および berlin を、グループ WinHosts から削除します。


$ tarantella object remove_member \
--name "o=appservers/cn=WinHosts" \
--member "o=appservers/ou=Sales/cn=rome" \
"o=appservers/cn=brussels" \
"o=appservers/ou=Marketing/cn=berlin"

tarantella object rename

組織階層内のオブジェクトの名前を変更します。またはオブジェクトを移動します。

形式

tarantella object rename {   --name obj...
                             --newname newobj...
                           } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--name 名前を変更する、または移動するオブジェクトの名前を指定します。
--newname オブジェクトの新しい名前を指定します。
--file オブジェクトを移動する、またはオブジェクト名を変更する一式のコマンドを格納したバッチファイルを指定します。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、ユーザープロファイルオブジェクト Elizabeth Blue の名前を Liz Blue に変更します。


$ tarantella object rename \
--name "o=Indigo Insurance/ou=Sales/cn=Elizabeth Blue" \
--newname "o=Indigo Insurance/ou=Sales/cn=Liz Blue"

次の例では、Ginger Butcher を 組織単位 IT から Sales に移動します。


$ tarantella object rename \
--name "o=Indigo Insurance/ou=IT/cn=Ginger Butcher" \
--newname "o=Indigo Insurance/ou=Sales/cn=Ginger Butcher"

tarantella object script

tarantella object コマンドのバッチスクリプトを実行します。または、コマンドを対話形式で実行できるようにします。

形式

tarantella object script

説明

バッチスクリプトは、標準の tarantella object コマンドを 1 行に 1 コマンドずつ、tarantella object プリフィックスを付けない形式で、格納しています。たとえば、tarantella object edit ではなく edit を使用します。

バッチスクリプトでは、コマンドを複数行に分けて指定する場合、バックスラッシュ (\) を使って行を区切ることができます。シャープ記号 (#) で始まる行はコメントと見なされ、無視されます。

コマンドの値に二重引用符 (") またはバックスラッシュ (\) 文字を含める必要がある場合は、バックスラッシュでそれらを保護する必要があります。たとえば、--args オプションの値に「c:\ Program Files」を指定する場合は、次のように入力する必要があります。 --args "\"c:\\Program Files\""

このコマンドは標準入力から読み取ります。たとえば、「here-document」を使って次のバッチスクリプトを実行できます。


$ tarantella object script <<EOF
commands
EOF

標準入力が空の場合、tarantella object コマンドを対話形式で実行できます。

使用例

次の例では、グループ Applications を組織単位 Sales および Marketing に追加し、Sales OU の「割り当て済みアプリケーションを親から継承する」属性を false に設定します。


$ tarantella object script <<EOF
add_link \
--name "o=Indigo Insurance/ou=Sales" \
"o=Indigo Insurance/ou=Marketing" \
--link "o=Indigo Insurance/cn=Applications"
edit \
--name "o=Indigo Insurance/ou=Sales" --inherit false
EOF


tarantella passcache コマンド

このコマンドは、アプリケーションサーバーのパスワードキャッシュを操作します。SGD 管理者は、エントリを作成、変更、削除、および検査できます。

形式

tarantella passcache new | edit | list | delete

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なサブコマンドを示しています。


サブコマンド 説明 詳細情報
new パスワードキャッシュにエントリを作成します。 tarantella passcache new
edit パスワードキャッシュに格納されている既存のエントリを変更します。 tarantella passcache edit
list パスワードキャッシュの内容一覧を表示します。 tarantella passcache list
delete パスワードキャッシュからエントリを削除します。 tarantella passcache delete



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella passcache command --help コマンドを使用します。



使用例

次の例では、SGD ユーザー Indigo Jones 用のパスワードキャッシュエントリを、アプリケーションサーバーオブジェクト prague で表したアプリケーションサーバー上に作成します。


$ tarantella passcache new \
--person "o=Indigo Insurance/cn=Indigo Jones" \
--resource "o=appservers/cn=prague" \
--resuser indigo --respass rainbow

次の例では、SGD ユーザー Indigo Jones 用のパスワードキャッシュに格納されているエントリを表示します。


$ tarantella passcache list\
--person "o=Indigo Insurance/cn=Indigo Jones" 

tarantella passcache delete

アプリケーションサーバーのパスワードキャッシュに格納されているエントリを削除します。



注 - このコマンドを使用して、アプリケーションサーバー上での認証のために常にスマートカードを使用するという設定を削除することもできます。



形式

tarantella passcache delete { [ --person pobj | --anon | --ldap ]
                              [ --resource resource ]
                            } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--person パスワードキャッシュエントリを削除するユーザープロファイルオブジェクトの名前を指定します。
--anon すべての匿名ユーザー用のパスワードキャッシュエントリを削除します。
--ldap LDAP 統合用のパスワードキャッシュエントリを削除します。この特別なエントリは、LDAP 認証機能でのみ使用されます。これは LDAP ディレクトリサーバーのユーザー名とパスワードで、Administration Console の「グローバル設定」 → 「SGD 認証」タブで入力できます。

ユーザー名にはフルネームを使用します (例: cn=Bill Orange,cn=Users,dc=indigo-insurance,dc=com)。

--ldap オプションを指定した場合、--resource オプションは無視されます。

--resource パスワードキャッシュエントリが該当するアプリケーションサーバーまたは Microsoft Windows ドメインを指定します。リソースの場合、名前を使用します。次のいずれかを指定できます。
  • アプリケーションサーバーオブジェクト (例: o=appservers/cn=paris)。

  • DNS 名 (例: .../_dns/paris.indigo-insurance.com)。

  • Windows ドメイン (例: .../_wns/indigo.dom)。

  • アレイを意味する「.../_array」。これは、SGD へのログインに使用するパスワードをキャッシュする場合に使用します。パスワードキャッシュの使用を参照してください。

--file 削除するパスワードキャッシュエントリを格納したファイルを指定します。

--person--anon、または --ldap のいずれも指定しない場合、指定したリソース用のすべてのパスワードキャッシュエントリが削除されます。

--resource を指定しない場合、人物または匿名ユーザー用のすべてのパスワードキャッシュエントリが削除されます。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、ユーザー Indigo Jones 用のパスワードキャッシュエントリをすべて削除します。


$ tarantella passcache delete \
--person "o=Indigo Insurance/cn=Indigo Jones"

次の例では、アプリケーションサーバー prague.indigo-insurance.com 上の匿名ユーザー用のパスワードキャッシュエントリをすべて削除します。


$ tarantella passcache delete \
--anon --resource .../_dns/prague.indigo-insurance.com

tarantella passcache edit

アプリケーションサーバーのパスワードキャッシュに格納されているエントリを編集します。

形式

tarantella passcache edit {
{ --person pobj | --anon | --ldap }
  --resource resource
  --resuser resuser
[ --respass respass ]
} | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--person パスワードキャッシュエントリを編集するユーザープロファイルオブジェクトの名前を指定します。
--anon 匿名ユーザー用のパスワードキャッシュエントリを編集します。
--ldap LDAP 統合用のパスワードキャッシュエントリを編集します。この特別なエントリは、LDAP 認証機能でのみ使用されます。これは LDAP ディレクトリサーバーのユーザー名とパスワードで、Administration Console の「グローバル設定」 → 「SGD 認証」タブで入力できます。

ユーザー名にはフルネームを使用します (例: cn=Bill Orange,cn=Users,dc=indigo-insurance,dc=com)。

--ldap オプションを指定した場合、--resource オプションは無視されます。

--resource パスワードキャッシュエントリが該当するアプリケーションサーバーまたは Microsoft Windows ドメインを指定します。リソースの場合、名前を使用します。次のいずれかを指定できます。
  • アプリケーションサーバーオブジェクト (例: o=appservers/cn=paris)。

  • DNS 名 (例: .../_dns/paris.indigo-insurance.com)。

  • Windows ドメイン (例: .../_wns/indigo.dom)。

  • アレイを意味する「.../_array」。これは、SGD へのログインに使用するパスワードをキャッシュする場合に使用します。パスワードキャッシュの使用を参照してください。

--resuser リソースに対して適切なユーザー名を指定します。このオプションには、このリソース用の認証ボックスにユーザーが入力するテキストを設定します。
--respass --resuser に関連させるパスワードを指定します。

このオプションを省略した場合、パスワードの入力を要求されます。

--file 編集するパスワードキャッシュエントリを格納したファイルを指定します。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、アプリケーションサーバーオブジェクト prague で表したアプリケーションサーバー上のユーザー Indigo Jones 用のパスワードキャッシュエントリを編集します。


$ tarantella passcache edit\
--person "o=Indigo Insurance/cn=Indigo Jones" \
--resource "o=appservers/cn=prague" \
--resuser indigo --respass rainbow

次の例では、アプリケーションサーバー paris.indigo-insurance.com 上の匿名ユーザー用のパスワードキャッシュエントリを編集します。


$ tarantella passcache edit\
--anon --resource .../_dns/paris.indigo-insurance.com

tarantella passcache list

アプリケーションサーバーのパスワードキャッシュに格納されているエントリを表示します。

形式

tarantella passcache list { [ --person pobj | --anon | --ldap ]
                            [ --resource resource ]
                            [ --resuser resuser ]
                            [ --format text | xml ]
                          } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--person パスワードキャッシュエントリを表示するユーザープロファイルオブジェクトの名前を指定します。
--anon 匿名ユーザー用のパスワードキャッシュエントリを表示します。
--ldap LDAP 統合用のパスワードキャッシュエントリを表示します。この特別なエントリは、LDAP 認証機能でのみ使用されます。これは LDAP ディレクトリサーバーのユーザー名とパスワードで、Administration Console の「グローバル設定」 → 「SGD 認証」タブで入力できます。

ユーザー名にはフルネームを使用します (例: cn=Bill Orange,cn=Users,dc=indigo-insurance,dc=com)。

--ldap オプションを指定した場合、--resource オプションは無視されます。

--resource アプリケーションサーバーまたは Microsoft Windows ドメインのパスワードキャッシュエントリを表示します。リソースの場合、名前を使用します。次のいずれかを指定できます。
  • アプリケーションサーバーオブジェクト (例: o=appservers/cn=paris)。

  • DNS 名 (例: .../_dns/paris.indigo-insurance.com)。

  • Windows ドメイン (例: .../_wns/indigo.dom)。

  • アレイを意味する「.../_array」。これは、SGD へのログインに使用するパスワードをキャッシュする場合に使用します。パスワードキャッシュの使用を参照してください。

--resuser 特定のアプリケーションサーバーのユーザー名のパスワードキャッシュエントリを表示します。
--format 出力形式を指定します。デフォルト設定は text です。
--file 表示するパスワードキャッシュエントリを格納したファイルを指定します。

すべての引数を省略した場合、または --format だけを指定した場合、パスワードキャッシュに格納されているすべてのエントリが表示されます。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、SGD ユーザー Indigo Jones 用のパスワードキャッシュに格納されているエントリを表示します。


$ tarantella passcache list\
--person "o=Indigo Insurance/cn=Indigo Jones"

次の例では、パスワードキャッシュに格納されているすべてのエントリを表示します。


$ tarantella passcache list

tarantella passcache new

形式

tarantella passcache new {
{ --person pobj | --anon | --ldap }
  --resource resource 
  --resuser resuser 
[ --respass respass ]
} | --file file

説明

アプリケーションサーバーのパスワードキャッシュにエントリを追加します。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--person パスワードキャッシュエントリを作成するユーザープロファイルオブジェクトの名前を指定します。
--anon 匿名ユーザー用のパスワードキャッシュエントリを作成します。
--ldap LDAP 統合用のパスワードキャッシュエントリを作成します。この特別なエントリは、LDAP ログイン認証機能でのみ使用されます。これは LDAP ディレクトリサーバーのユーザー名とパスワードで、Administration Console の「グローバル設定」 → 「SGD 認証」タブで入力できます。

ユーザー名にはフルネームを使用します (例: cn=Bill Orange,cn=Users,dc=indigo-insurance,dc=com)。

--ldap オプションを指定した場合、--resource オプションは無視されます。

--resource パスワードキャッシュエントリが該当するアプリケーションサーバーまたは Microsoft Windows ドメインを指定します。リソースの場合、名前を使用します。次のいずれかを指定できます。
  • アプリケーションサーバーオブジェクト (例: o=appservers/cn=paris)。

  • DNS 名 (例: .../_dns/paris.indigo-insurance.com)。

  • Windows ドメイン (例: .../_wns/indigo.dom)。

  • アレイを意味する「.../_array」。これは、SGD へのログインに使用するパスワードをキャッシュする場合に使用します。パスワードキャッシュの使用を参照してください。

--resuser リソースに対して適切なユーザー名を指定します。このオプションには、このリソース用の認証ボックスにユーザーが入力するテキストを設定します。
--respass --resuser に関連させるパスワードを指定します。

このオプションを省略した場合、パスワードの入力を要求されます。

--file パスワードキャッシュに追加するエントリを格納したファイルを指定します。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、SGD ユーザー Indigo Jones 用のパスワードキャッシュエントリを、アプリケーションサーバーオブジェクト prague で表したアプリケーションサーバー上に作成します。


$ tarantella passcache new \
--person "o=Indigo Insurance/cn=Indigo Jones" \
--resource "o=appservers/cn=prague" \
--resuser indigo --respass rainbow

次の例では、パスワードの入力を要求するアプリケーションサーバー paris.indigo-insurance.com の匿名ユーザー用のパスワードキャッシュエントリを作成します。


$ tarantella passcache new --anon --resuser \
--resource .../_dns/paris.indigo-insurance.com


tarantella print コマンド

このコマンドを使うと、アレイ全体の SGD 印刷サービスを管理できます。

形式

tarantella print start | stop | status | pause | resume | list | cancel | move

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なサブコマンドを示しています。


サブコマンド 説明 詳細情報
cancel 印刷ジョブをキャンセルします。 tarantella print cancel
list 印刷ジョブを表示します。 tarantella print list
move ある SGD サーバーのキューにある印刷ジョブを、別の SGD サーバーに移動します。 tarantella print move
pause 印刷を一時停止します。 tarantella print pause
resume 印刷を再開します。 tarantella print resume
start アレイの印刷サービスを開始します。 tarantella print start
status 印刷サービスに関する情報を表示します。 tarantella print status
stop アレイの印刷サービスを停止します。 tarantella print stop



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella print command --help コマンドを使用します。



使用例

次の例では、アレイの SGD 印刷サービスを開始します。


$ tarantella print start

次の例では、Bill Orange の印刷ジョブをすべて表示します。


$ tarantella print list \
--person "o=Indigo Insurance/ou=IT/cn=Bill Orange"

tarantella print cancel

現在スプールされている SGD の印刷ジョブをキャンセルします。

このコマンドはアレイのどの SGD サーバーでも実行できます。

形式

tarantella print cancel { --all
			| --jobid id...
			| --person pobj... [--server serv]
			| --server serv }

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--all アレイ全体のスプールされている印刷ジョブをすべてキャンセルします。
--jobid 指定したジョブ ID のジョブをキャンセルします。
--person 指定した各ユーザープロファイルに所属するジョブをキャンセルします。ユーザープロファイルは名前で指定する必要があります。

--server を指定しないでこのオプションを使用すると、指定した各ユーザープロファイルのすべての印刷ジョブがキャンセルされます。

--server 指定した各 SGD サーバー上のジョブをキャンセルします。各サーバーは、ピア DNS 名を使って指定します。

--person とともにこのオプションを使用すると、指定した各サーバー上の指定した各ユーザープロファイルの印刷ジョブがキャンセルされます。


使用例

次の例では、Bill Orange の印刷ジョブをキャンセルします。


$ tarantella print cancel \
--person "o=Indigo Insurance/ou=IT/cn=Bill Orange"

次の例では、SGD サーバー detroit 上の印刷ジョブをすべてキャンセルします。


$ tarantella print cancel --server "detroit.indigo-insurance.com"

tarantella print list

現在スプールされている印刷ジョブを表示します。

このコマンドはアレイのどの SGD サーバーでも実行できます。

形式

tarantella print list { --jobid id... | [ --person pobj... ]
                      [ --server serv... ]
                       }
                      [ --format text|brief ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--jobid 指定したジョブ ID のジョブを表示します。
--person 指定した各人物に所属するジョブを表示します。人物は名前で指定する必要があります。
--server 指定した SGD サーバーのジョブを表示します。各サーバーは、ピア DNS 名を使って指定します。

--person オプションとともにこのオプションを使用すると、そのサーバー上で指定されたユーザープロファイルのスプールされている印刷ジョブだけが表示されます。

--format 出力形式を指定します。

"text" 形式は、印刷ジョブ別に、ジョブ ID、ジョブの所有者など印刷ジョブの各属性を 1 行に 1 つずつ格納したテキストを表示します。ジョブとジョブの間には、空行が 1 行入っています。これはデフォルト値です。

"brief" 形式は、印刷ジョブの属性を 1 行で表示します。


--jobid--person、または --server を省略した場合、アレイ全体のすべての印刷ジョブが表示されます。

使用例

次の例では、Bill Orange の印刷ジョブをすべて「text」形式で表示します。


$ tarantella print list \
--person "o=Indigo Insurance/ou=IT/cn=Bill Orange"

次の例では、SGD サーバー detroit および chicago 上の Bill Orange と Rusty Spanner の印刷ジョブを「text」形式で表示します。


$ tarantella print list \
--person "o=Indigo Insurance/ou=IT/cn=Bill Orange" \
"o=Indigo Insurance/ou=IT/cn=Rusty Spanner" \
--server "detroit.indigo-insurance.com" \
"chicago.indigo-insurance.com"

tarantella print move

ある SGD サーバーのキューにある印刷ジョブを、別の SGD サーバーに移動します。

一時的に使用できない SGD サーバー上で「印刷されないままになっている」印刷ジョブは、このコマンドを使用して移動できます。



注 - このコマンドで移動できるのは、SGD の印刷待ち行列に現在入っている印刷ジョブだけです。SGD 印刷キューは /opt/tarantella/var/print/queue にあります。



形式

tarantella print move --server serv
		      [ --printer printer_name ]
		      [ --cups {y | n |auto} ]
		      [ --preserve ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--cups 印刷ジョブの移動元の SGD サーバーが CUPS (Common UNIX Printing System) を使用していることを指定します。

このオプションを使用しない場合は、デフォルト値の auto が指定されていると見なされ、SGD は CUPS が使用されているかどうかを検出しようとします。CUPS が正しく検出されない場合は、このオプションを使用して、CUPS が使用されていること (y) または使用されていないこと (n) を指定します。

--preserve 印刷ジョブを指定した SGD サーバーに移動するのではなく、コピーします。元の印刷ジョブは SGD 印刷キューに残ります。

注 - 元の SGD サーバーで SGD 印刷サービスを再起動したときに、それらの印刷ジョブが削除されていなければ、印刷が実行されます。

--printer 印刷ジョブの移動先となる SGD サーバー上のプリンタ名。この引数を空白のままにしておくと、デフォルトの tta_printer が使用されます。
--server 印刷ジョブの移動先となる SGD サーバーのピア DNS の完全修飾名。

使用例

次の例では、コマンドを実行した SGD サーバー上の印刷ジョブを SGD サーバー boston.indigo-insurance.com 上の tta_boston という名前のプリンタに移動します。


$ tarantella print move \
--server boston.indigo-insurance.com --printer tta_boston

tarantella print pause

このコマンドはアレイのどの SGD サーバーでも実行できます。

SGD 印刷サービスを一時停止します。新規印刷ジョブのスプールは続行されますが、tarantella print resume コマンドを使用して印刷サービスが再開されるまで印刷されません。

--server を使用しない場合は、アレイ全体の印刷サービスが一時停止します。



注 - アレイの SGD サーバー上の印刷サービスを個別に一時停止すると、ユーザーにとっての問題が発生することがあります。印刷サービスを一時停止する場合は、常にアレイ全体のサービスを一時停止してください。



形式

tarantella print pause [ --server serv... ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--server 指定した各 SGD サーバー上の印刷サービスが一時停止します。各サーバーは、ピア DNS 名を使って指定します。

使用例

次の例では、アレイ全体の印刷サービスを一時停止します。


$ tarantella print pause

次の例では、SGD サーバー detroit および chicago 上の印刷サービスを一時停止します。


$ tarantella print pause \
--server "detroit.indigo-insurance.com" \
"chicago.indigo-insurance.com"

tarantella print resume

tarantella print pause コマンドを使って中断されている SGD 印刷サービスを再開します。スプールされているジョブの印刷が開始されます。

--server を使用しない場合は、アレイ全体の印刷サービスが再開します。

このコマンドはアレイのどの SGD サーバーでも実行できます。



注 - アレイの SGD サーバー上の印刷サービスを個別に再開すると、ユーザーに対し問題が発生することがあります。印刷サービスを再開する場合は、常にアレイ全体のサービスを再開してください。



形式

tarantella print resume [ --server serv... ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--server 指定した各 SGD サーバー上の印刷サービスが再開します。各サーバーは、ピア DNS 名を使って指定します。

使用例

次の例では、アレイ全体の印刷サービスを再開します。

tarantella print resume


$ tarantella print resume

次の例では、SGD サーバー detroit および chicago 上の印刷サービスを再開します。


$ tarantella print resume \
--server "detroit.indigo-insurance.com" \
"chicago.indigo-insurance.com"

tarantella print start

SGD 印刷サービスを開始します。--server を使用しない場合は、アレイ全体の印刷サービスが開始します。

このコマンドはアレイのどの SGD サーバーでも実行できます。



注 - アレイの SGD サーバー上の印刷サービスを個別に開始すると、ユーザーに対し問題が発生することがあります。印刷サービスを開始する場合は、常にアレイ全体のサービスを開始してください。



形式

tarantella print start [ --server serv... ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--server 指定した各 SGD サーバー上の印刷サービスを開始します。各サーバーは、ピア DNS 名を使って指定します。

使用例

次の例では、アレイ全体の印刷サービスを開始します。


$ tarantella print start

次の例では、SGD サーバー detroit 上の印刷ジョブを開始します。


$ tarantella print start --server "detroit.indigo-insurance.com"

tarantella print status

SGD 印刷サービスに関する次の情報を表示します。

このコマンドはアレイのどの SGD サーバーでも実行できます。

形式

tarantella print status [ --summary | --server serv | --namemapping ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--summary アレイの情報を表示します。
--server 指定した SGD サーバーの情報を表示します。サーバーは、ピア DNS 名を使って指定します。
--namemapping 印刷に使用される現在のネームマッピングをすべて表示します。印刷ネームマッピングテーブルを使用すると、ユーザーがアプリケーションで印刷してから、印刷ジョブを失うことなくアプリケーションを終了できます。

このネームマッピングは、時間がたつと期限切れになります。期限切れタイムアウトは、Administration Console の「グローバル設定」 → 「セキュリティー」タブで設定できます。


使用例

次の例では、アレイの SGD 印刷サービスに関する情報を表示します。


$ tarantella print status --summary

tarantella print stop

SGD 印刷サービスを停止します。印刷ジョブは受け付けられず、スプールされません。

--server を使用しない場合は、アレイ全体の印刷サービスが停止します。

このコマンドはアレイのどの SGD サーバーでも実行できます。



注 - アレイの SGD サーバー上の印刷サービスを個別に停止すると、ユーザーに対し問題が発生することがあります。印刷サービスを停止する場合は、常にアレイ全体のサービスを停止してください。



形式

tarantella print stop [ --server serv... ][ --purge ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--purge 保留されている印刷ジョブをすべて削除します。省略した場合、スプールに現在格納されている印刷ジョブは印刷されます。
--server 指定した各 SGD サーバー上の印刷サービスが停止します。各サーバーは、ピア DNS 名を使って指定します。

使用例

次の例では、保留中の印刷ジョブをすべて削除して、アレイ全体の印刷サービスを停止します。


$ tarantella print stop --purge

次の例では、SGD サーバー detroit 上の印刷ジョブを停止します。


$ tarantella print stop --server "detroit.indigo-insurance.com"


tarantella query コマンド

SGD サーバーのログファイルを検査します。

形式

tarantella query audit | billing | errlog | uptime

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なサブコマンドを示しています。


サブコマンド 説明 詳細情報
audit 条件に一致するログエントリを表示します。 tarantella query audit
billing 請求処理ログファイルを照会します。 tarantella query billing
errlog SGD のコンポーネントのエラーログを表示します。 tarantella query errlog
uptime SGD サーバーの稼働時間を表示します。 tarantella query uptime



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella query command --help コマンドを使用します。



使用例

次の例では、すべてのエラーログを表示します。


# tarantella query errlog

次の例では、SGD サーバー newyork.indigo-insurance.com の稼働時間を表示します。


# tarantella query uptime --server newyork.indigo-insurance.com

tarantella query audit

条件に一致するすべてのログエントリを表示します。

形式

tarantella query audit {
  --app app | --person person | --host host |  --filter filter }
[ --server arrayhost ]
[ --format text | csv | xml ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--app 特定のアプリケーションに関するログエントリを表示します。アプリケーションのオブジェクト名を使用します。
--person 特定の人物に関するログエントリを表示します。人物のオブジェクト名を使用します。
--host 特定の SGD サーバーに関するログエントリを表示します。サーバーのオブジェクト名か、ピア DNS 名を使用します。
--filter 一致するエントリを検索して表示するための LDAP 検索フィルタで、RFC2254 に準拠しています。フィルタは引用符で囲んでください。フィルタに使用できる照合ルールは、"="、"~="、"<="、および ">=" です。
--server 指定した SGD サーバーのログエントリだけを表示します。ピア DNS 名を使って指定します。このオプションを省略した場合、アレイ全体のログエントリが表示されます。
--format 出力形式を指定します。デフォルト設定は text です。テキスト形式を選択した場合、SGD は画面上で読みやすい形式のログを出力しますが、これには記録されたすべての詳細情報は表示されません。CSV 形式を使用すると、記録された詳細情報はすべて表示されますが、これはファイルに出力する場合のみに適しています。



注 - 表示される出力内容は、アレイ用の「ログフィルタ」の設定によって変わります。このコマンドで処理するログエントリを生成するには、Administration Console の「グローバル設定」 → 「監視」タブの「ログフィルタ」属性に、.jsl ファイルに出力するフィルタが 1 つ以上入力されていることを確認します。



フィルタを使用する

フィルタに使用する属性は、.jsl ログファイルで使用されているログフィールドです。次の表に、一般的に使用されている属性を示します。


フィールド名 説明
log-category ログフィルタで使用するログコンポーネント/サブコンポーネント/重要度。たとえば、server/printing/* ログフィルタのエントリを検索するときは、"(log-category=*printing*)" フィルタを使用できます。
log-date イベント発生時のシステム日時。形式は yyyy/MM/dd HH:mm:ss.SSS です。
log-ip-address イベントに関連付けられているクライアントまたはサーバーの IP アドレス。
log-keyword 監査可能なイベントのキーワード。
log-localhost イベントが発生した SGD サーバーのピア DNS 名。
log-pid イベントのプロセス ID。
log-security-type 接続に使用されているセキュリティーのタイプ (std または ssl)。
log-systime イベント発生時のシステム時刻を表す UTC (Coordinated Universal Time) 時間 (ミリ秒単位)。
log-tfn-name イベントに関連付けられているオブジェクトの名前。たとえば、アプリケーションセッションを起動すると、ユーザー、アプリケーション、および SGD サーバーの名前が記録されます。



注 - すべてのログフィールドのリストは、 /install-dir/var/serverresources/schema/log.at.conf スキーマファイルで参照できます。



使用例

次の例では、SGD サーバー boston.indigo-insurance.com にログ出力された UNIX ユーザー indigo のログエントリをすべて表示します。


# tarantella query audit \
--person .../_user/indigo --server boston.indigo-insurance.com

次の例では、Write-o-Win アプリケーションに関するすべてのログエントリを CSV (comma-separated values) 形式で出力します。


# tarantella query audit \
--app "o=applications/cn=Write-o-win" --format csv

次の例では、Write-o-Win アプリケーションに関して 2003 年 10 月 23 日以降に発生したすべてのログエラーを人間が判読できるテキスト形式で出力します。


# tarantella query audit \
--filter "(&(log-category=*error*)(log-tfn-name=o=applications/cn=Write-o-win) (log-date>=2003/10/23 00:00:00.0))"\
--format text

tarantella query billing

アレイ、またはアレイのサブセットの一定期間内の課金処理情報を出力します。情報は CSV 形式で区切られた値の形式で出力されます。

形式

tarantella query billing
	{ --full | --sessions | --summary }
	  --start date
	  --days days
	  --end date
	[ --servers arrayhost... ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--full すべてのユーザーセッションとアプリケーションセッションに関する詳細情報を表示します。
--sessions すべてのアプリケーションセッションに関する情報を表示します。
--summary 課金処理情報のサマリーと、アプリケーションセッションの概要を表示します。
--start 表示する課金情報の開始日を指定します。形式は YYYY/MM/DD です (例: 2000/05/01)。
--days 課金情報を表示するために --start で指定した開始日からの日数を指定します。
--end 表示する課金情報の終了日を指定します。形式は YYYY/MM/DD です (例: 2000/05/02)。終了日は排他的です。これは、たとえば --start 2001/01/19 --end 2001/01/23--start 2001/01/19 --days 4 と同じです。両方とも 19 日、20 日、21 日、22 日のデータを照会するという意味です。
--servers 指定した SGD サーバーの課金情報だけをレポートします。ピア DNS 名を使って指定します。--servers を省略した場合、アレイ全体の課金情報がレポートされます。

課金処理ファイルは、毎日現地時間の午前 0 時に書き込まれます。

このコマンドはアレイのプライマリサーバー上で実行する必要があります。



注 - データのログ出力を開始する前に、課金処理サービスを使用可能 (「課金サービス」を参照) にして、アレイのすべての SGD サーバーを再起動する必要があります。



使用例

次の例では、2000 年 5 月 1 日から 30 日間のアレイ全体の請求情報を表示します。


# tarantella query billing --full\
 --start "2000/05/01" --days 30

次の例では、2000 年 1 月 1 日から 30 日間のサーバー prague と paris の請求情報のサマリーを表示します。


# tarantella query billing --summary \
 --start "2000/01/01" --days 30 \
-- servers prague.indigo-insurance.com paris.indigo-insurance.com

次の例では、2001 年 1 月 19 日から 2001 年 1 月 22 日までのアレイ全体のすべてのアプリケーションセッションの請求情報を表示し、結果を Sessions.csv というファイルに出力します。


# tarantella query billing --sessions \
 --start "2000/01/19" --end "2000/01/23" > sessions.csv

tarantella query errlog

SGD のコンポーネントのエラーログを表示します。

形式

tarantella query errlog
	[ all | xpe | tpe | print | jserver | pemanager | proxy | wm ]
	[ --server arrayhost ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
all | xpe | tpe | print | jserver | pemanager | proxy | wm 表示するコンポーネントのエラーログを指定します。デフォルト値の「all」を使うと、すべてのエラーログが表示されます。
--server 指定した SGD サーバーのエラーログを表示します。ピア DNS 名を使って指定します。

このオプションを省略した場合、アレイのすべての SGD サーバーのエラーログが表示されます。




注 - JServer コンポーネントのエラーログ情報を表示するには、Administration Console の「グローバル設定」 → 「監視」タブの「ログフィルタ」属性に、error.log ファイルに出力するフィルタが 1 つ以上入力されていることを確認します。この属性には、デフォルトでこのように指定されています。



使用例

次の例では、すべてのエラーログを表示します。


$ tarantella query errlog

次の例では、SGD サーバー newyork.indigo-insurance.com 上の X プロトコルエンジンのエラーログを表示します。


$ tarantella query errlog xpe \
--server newyork.indigo-insurance.com

tarantella query uptime

SGD サーバーの稼働時間を表示します。

形式

tarantella query uptime [ --server arrayhost ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--server 指定した SGD サーバーに関する情報を表示します。ピア DNS 名を使って指定します。このオプションを省略した場合、アレイのすべての SGD サーバーの情報が表示されます。

使用例

次の例では、アレイのすべての SGD サーバーの稼働時間を表示します。


$ tarantella query uptime


tarantella restart コマンド

サーバー上の SGD サービスを停止してから、再起動します。現在接続しているユーザーがいる場合は、確認を要求します。

形式

tarantella restart [ --warm | --force | --kill ] [ --quiet ]
                   [ --http | --https ] [ --servlet ]
tarantella restart sgd [ --warm | --force | --kill ] [ --quiet ]
tarantella restart webserver [ --http | --https ] [ --servlet ]

説明

サブコマンドを指定しない場合は、SGD サーバーと SGD Web サーバーの両方が再起動します。



caution icon

注意 - SGD サービスを停止させるのに、UNIX の kill コマンドを使用しないでください。



次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--force SGD サービスの停止を強制的に試みます。
--kill SGD サービスが使用しているプロセス ID を強制終了します。

このオプションを使用するのは、他の方法で SGD サーバーを停止させることが困難な場合に限定します。

--quiet 確認を要求しません。接続しているユーザーがいる場合でも、SGD サービスを停止します。
--warm SGD サーバーの「ウォームリスタート」を試みます。ウォームリスタートは、ほかのコンポーネントに影響を与えることなく、JServer コンポーネントを再起動します。

これは、ユーザーセッションやアプリケーションセッションには効果がありません。

このオプションを使用するのは、SGD にユーザーが 1 人もログインできない場合か、アプリケーションを起動できない場合で、特に理由が見つからない場合に限定してください。

--http HTTP サービス (Apache) を再起動します。
--https HTTPS サービス (Apache) を再起動します。SGD Web サーバーの有効な X.509 証明書が必要です。
--servlet Java サーブレット/JavaServer Pages サービス (Tomcat) を再起動します。

SGD サーバーを停止すると、中断中のアプリケーションセッションも含め、すべてのユーザーセッションとアプリケーションセッションが終了します。

次の表は、このコマンドで使用可能なサブコマンドを示しています。


サブコマンド 説明 詳細情報
sgd SGD サーバーだけを再起動します。 tarantella restart sgd
webserver SGD Web サーバーだけを再起動します。 tarantella restart webserver



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella restart subcommand --help コマンドを使用します。



使用例

次の例では、SGD サーバーと SGD Web サーバーの両方を HTTP モードで再起動します。現在接続しているユーザーがいる場合でも、確認メッセージは表示されません。


# tarantella restart --quiet --http

tarantella restart sgd

SGD サーバーだけを停止して再起動します。

形式

tarantella restart sgd [ --warm | --force | --kill ] [ --quiet ]

説明

SGD サーバーを停止して再起動します。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--force SGD サービスの停止を強制的に試みます。
--kill SGD サービスが使用しているプロセス ID を強制終了します。

このオプションを使用するのは、他の方法で SGD サーバーを停止させることが困難な場合に限定します。

--quiet 確認を要求しません。接続しているユーザーがいる場合でも、SGD サービスを停止します。
--warm SGD サーバーの「ウォームリスタート」を試みます。ウォームリスタートは、ほかのコンポーネントに影響を与えることなく、JServer コンポーネントを再起動します。

これは、ユーザーセッションやアプリケーションセッションには効果がありません。

このオプションを使用するのは、SGD にユーザーが 1 人もログインできない場合か、アプリケーションを起動できない場合で、特に理由が見つからない場合に限定してください。


使用例

次の例では、現在接続しているユーザーがいる場合でも確認メッセージを表示せずに、SGD サーバーを再起動します。


# tarantella restart sgd --quiet

tarantella restart webserver

SGD Web サーバーだけを停止して再起動します。

形式

tarantella restart webserver [ --http | --https ] [ --servlet ]

説明

コマンドオプションを指定しない場合は、SGD Web サーバー(Apache) および Java サーブレット/JavaServer Pages サービス (Tomcat) の両方が再起動します。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--http HTTP サービス (Apache) を再起動します。
--https HTTPS サービス (Apache) を再起動します。SGD Web サーバーの有効な X.509 証明書が必要です。
--servlet Java サーブレット/JavaServer Pages サービス (Tomcat) を再起動します。



注 - 個別のコマンドを順に使用して SGD Web サーバー(Apache) および Java サーブレット/JavaServer Pages サービス (Tomcat) の両方を再起動する場合は、Java サーブレット/JavaServer Pages サービスを最初に再起動する必要があります。



使用例

次の例では、SGD Web サーバーおよび Java サーブレット/JavaServer Pages サービスを再起動します。


# tarantella restart webserver


tarantella role コマンド

このコマンドは、ユーザーに指定のロールを割り当て、そのロールに適用される割り当て済みアプリケーションを指定する場合に使用します。

形式

tarantella role add_link | add_member | list | list_links | list_members | remove_link | remove_member

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なサブコマンドを示しています。


サブコマンド 説明 詳細情報
add_link 特定のロールに所属しているメンバーの割り当て済みアプリケーションのリンクを追加します。 tarantella role add_link
add_member 特定のロールに所属メンバーを追加します。 tarantella role add_member
list 選択可能なすべてのロールの一覧とその説明を表示します。 tarantella role list
list_links 特定のロールに所属しているメンバーの割り当て済みアプリケーションのリンクを一覧表示します。 tarantella role list_links
list_members 特定のロールに所属しているメンバーを表示します。 tarantella role list_members
remove_link 特定のロールに所属しているユーザーの割り当て済みアプリケーションのリンクを削除します。 tarantella role remove_link
remove_member 特定のロールから、所属しているメンバーを削除します。 tarantella role remove_member



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella role subcommand --help コマンドを使用します。



使用例

選択可能なすべてのロールの一覧とその説明を表示します。


$ tarantella role list

次の例では、アプリケーション Indigo Time 用のリンクを、「Global Administrators」ロールに所属しているユーザーの割り当て済みアプリケーションに追加します。


$ tarantella role add_link \
--role global \
--link "o=applications/cn=Indigo Time"

tarantella role add_link

特定のロールに所属しているユーザーの割り当て済みアプリケーションのリンクを追加します。

形式

tarantella role add_link { 
			--role rolename
			--link lobj...
                         } | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--role ロールの名前を指定します (例: global)。使用可能なロールを調べるには、tarantella role list コマンドを使用します。
--link ロールに所属しているユーザーの割り当て済みアプリケーションに追加するオブジェクトの名前を指定します (例: o=applications/cn=Indigo Time)。
--file 特定のロールに所属しているユーザーの割り当て済みアプリケーションのリンクを追加する一式のコマンドを格納したバッチファイルを指定します。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、アプリケーション Indigo Time 用のリンクを、「Global Administrators」ロールに所属しているユーザーの割り当て済みアプリケーションに追加します。


$ tarantella role add_link \
--role global \
--link "o=applications/cn=Indigo Time"

tarantella role add_member

特定のロールに所属メンバーを追加します。

形式

tarantella role add_member {
		--role rolename 
		--member mobj...
	} | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--role ロールの名前を指定します (例: global)。使用可能なロールを調べるには、tarantella role list コマンドを使用します。
--member ロールに所属させるユーザーのユーザープロファイルオブジェクトまたはプロファイルオブジェクトの名前を指定します。
--file 特定のロールに所属メンバーを追加する一式のコマンドを格納したバッチファイルを指定します。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、Sid Cerise を「Global Administrators」ロールに追加します。


$ tarantella role add_member \
--role global \
--member "o=Indigo Insurance/ou=Finance/cn=Sid Cerise"

tarantella role list

使用可能なロールをすべて表示し、各ロールに適用可能なロールオブジェクトの名前を含む説明を表示します。

形式

tarantella role list

説明

他の tarantella role コマンドでは、短縮名 (たとえば、"global") を使用します。

使用例

選択可能なすべてのロールの一覧とその説明を表示します。


$ tarantella role list

tarantella role list_links

特定のロールに所属しているメンバーの割り当て済みアプリケーションのリンクを一覧表示します。各リンクの名前が表示されます。

形式

tarantella role list_links --role rolename | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--role ロールの名前を指定します (例: global)。使用可能なロールを調べるには、tarantella role list コマンドを使用します。
--file ロールに所属しているメンバーの割り当て済みアプリケーションのリンクを表示する一式のコマンドを格納したバッチファイルを指定します。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

「Global Administrators」ロールに所属しているすべてのメンバーの割り当て済みアプリケーションを表示します。


$ tarantella role list_links --role global

tarantella role list_members

特定のロールに所属しているメンバーを表示します。各メンバーの名前が表示されます。

形式

tarantella role list_members --role rolename | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--role ロールの名前を指定します (例: global)。使用可能なロールを調べるには、tarantella role list コマンドを使用します。
--file 特定のロールに所属しているメンバーを表示する一式のコマンドを格納したバッチファイルを指定します。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

「Global Administrators」ロールに所属しているすべてのメンバーの名前を表示します。


$ tarantella role list_members --role global

tarantella role remove_link

特定のロールに所属しているユーザーの割り当て済みアプリケーションのリンクを削除します。

形式

tarantella role remove_link {
		--role rolename
		--link lobj...
	} | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--role ロールの名前を指定します (例: global)。使用可能なロールを調べるには、tarantella role list コマンドを使用します。
--link ロールに所属しているユーザーの割り当て済みアプリケーションのリンクから、削除するものの名前を指定します。 たとえば、o=applications/cn=Indigo Time と指定します。
--file 特定のロールに所属しているユーザーの割り当て済みアプリケーションのリンクを削除する一式のコマンドを格納したバッチファイルを指定します。



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、「Global Administrators」ロールのメンバーの割り当て済みアプリケーションから Write-o-Win アプリケーションを削除します。


$ tarantella role remove_link \
--role global \
--link "o=applications/cn=Write-o-Win"

tarantella role remove_member

特定のロールから、所属しているメンバーを削除します。

形式

tarantella role remove_member {
		--role rolename
		--member mobj...
	} | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--role ロールの名前を指定します (例: global)。使用可能なロールを調べるには、tarantella role list コマンドを使用します。
--member ロールに所属することを望まないユーザーのオジェクト名を指定します。
--file 特定のロールから所属メンバーを削除する一式のコマンドを格納したバッチファイルを指定します。



注 - オブジェクト名に空白文字が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、Sid Cerise を「Global Administrators」ロールから削除します。


$ tarantella role remove_member \
--role global \
--member "o=Indigo Insurance/ou=Finance/cn=Sid Cerise"


tarantella security コマンド

SGD セキュリティーサービスを制御し、X.509 証明書を管理します。

形式

tarantella security certinfo | certrequest | certuse | customca | decryptkey | disable | enable | fingerprint | peerca | selfsign | start | stop

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なサブコマンドを示しています。


サブコマンド 説明 詳細情報
certinfo インストールされている X.509 証明書に関する情報または証明書発行要求 (CSR) に関する情報を表示し、オプションで、指定した非公開キーが特定の証明書に含まれている公開キーと一致しているか検査します。 tarantella security certinfo
certrequest SGD セキュリティーサービスで使用する X.509 証明書を取得するための CSR と対応する鍵ペアを作成します。 tarantella security certrequest
certuse SGD セキュリティーサービスで使用する X.509 証明書をインストールします。または、事前に証明書をインストールしてある場合は、インストール先を指定します。 tarantella security certuse
customca SGD セキュリティーサービスで使用するカスタム CA のルート証明書をインストールします。 tarantella security customca
decryptkey 暗号化されている非公開キーを復号化して、SGD で使用できるようにします。 tarantella security decryptkey
disable SGD サーバーが tarantella security enable コマンドによってセキュリティー保護されている場合は、セキュリティー設定を以前の状態に戻します。 tarantella security disable
enable SGD サーバーをセキュリティー保護します。 tarantella security enable
fingerprint SGD サーバーにインストール済みの CA 証明書のフィンガプリントを表示します。 tarantella security fingerprint
peerca アレイ内のセキュリティー保護された通信に使用するプライマリサーバーの CA 証明書を表示、インポート、またはエクスポートします。 tarantella security peerca
selfsign 自己署名付きの X.509 サーバー証明書を生成してインストールします。 tarantella security selfsign
start SSL ベースのセキュア接続を使用可能にします。セキュア接続を必要とするユーザーにセキュア接続を提供します。 tarantella security start
stop SSL ベースのセキュア接続を使用不能にします。セキュア接続を必要とするユーザーには、代わりに標準接続を提供します。 tarantella security stop



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella security subcommand --help コマンドを使用します。



使用例

次の例では、/tmp/boston.csr に格納されている CSR に関する情報を表示します。

tarantella security certinfo --csrfile /tmp/boston.csr

次の例では、DER (Definite Encoding Rules) 形式で保存されている鍵 /opt/keys/key1 を復号化して、復号化した鍵を /opt/keys/key2 に格納します。

tarantella security decryptkey \
  --enckey /opt/keys/key1 \
  --deckey /opt/keys/key2 \
  --format DER

tarantella security certinfo

インストールされている X.509 証明書 (--certfile) に関する情報、または証明書発行要求 (--csrfile) に関する情報を表示します。

形式

tarantella security certinfo  [ --certfile certfile [ --keyfile keyfile ] ]
							[ --full ]
tarantella security certinfo --csrfile csrfile [ --full ]

説明

このコマンドでは、指定した非公開鍵が特定の証明書に含まれている公開鍵と一致しているかどうかを検査することもできます。つまり、公開鍵は、非公開鍵を使って暗号化されたテキストを、復号化することができます。

certfilekeyfile を指定しないで 1 番目の形式を使用すると、tarantella security certuse コマンドを使ってインストールされたキーと証明書を検査します。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--certfile X.509 証明書を格納したファイルの格納場所を指定します。このコマンドは、この証明書に関する次の情報を表示します。
  • サーバーと組織に関する情報。

  • サーバーの代替 DNS 名。

  • 証明書を承認した CA の資格。

  • 証明書が有効な期間 (日付)。

--certfile を省略した場合は、/opt/tarantella/var/tsp ディレクトリにインストールされている証明書と鍵の情報が表示されます。

証明書ファイルのフルパスを指定する必要があります。

--keyfile 非公開キーの格納場所を指定します。このコマンドは、非公開鍵が X.509 証明書に含まれている公開鍵と一致しているか検査します。

キーファイルのフルパスを指定する必要があります。

--csrfile CSR を格納したファイルの格納場所を指定します。このコマンドは、この CSR に関する次の情報を表示します。
  • CSR が対応するサーバーの DNS 名 (または選択した共通名)。

  • サーバーの代替 DNS 名。

  • 組織の名前と所在地。

CSR ファイルのフルパスを指定する必要があります。

--full 指定した証明書または CSR に関するより詳細な情報 (証明書に含まれている公開キーの内容など) を表示します。

使用例

次の例では、/opt/certs/newyork.cert に格納されている証明書に関する詳細情報を表示します。


# tarantella security certinfo \
--certfile /opt/certs/newyork.cert \
--full

次の例では、/opt/certs/boston.cert に格納されている証明書に関する情報を表示し、非公開鍵 /opt/keys/boston.key がその証明書に含まれている公開鍵と一致しているか検査します。


# tarantella security certinfo \
--certfile /opt/certs/boston.cert \
--keyfile /opt/keys/boston.key

次の例では、/tmp/boston.csr に格納されている CSR に関する情報を表示します。


# tarantella security certinfo \
--csrfile /tmp/boston.csr

tarantella security certrequest

CSR および公開キーと非公開キーのペアを生成します。

形式

tarantella security certrequest --country country
				  --state state
				  --orgname org
				[ --ouname ou ] 
				[ --email email ] 
				[ --locality locality ] 
				[ --keylength length ]

説明

生成した CSR を、サポートしている CA に送信し、SGD セキュリティーサービスで使用する証明書を取得します。

次の点に注意してください。

  • CA が証明書に格納されているホスト名の変更を許可している場合、証明書に完全修飾 DNS 名が記載されていることを確認します。たとえば、boston ではなく、boston.indigo-insurance.com です。

  • SGD サーバーに複数の DNS 名がある場合 (たとえば、ファイアウォールの内側と外側で異なる名前を使って認識されている場合)、証明書の「サブジェクト代替名」として追加の DNS 名を指定できます。これにより、複数の DNS 名を証明書に関連付けることができます。

  • このコマンドで生成した非公開鍵と CSR のコピーを作成し、安全な場所に保管してください。鍵の情報は、/opt/tarantella/var/tsp ディレクトリに格納されています。非公開鍵を紛失した場合や、非公開鍵が損傷した場合、CSR を使って取得したすべての証明書が使用できなくなります。

  • このコマンドは、実行するたびに新規の CSR と鍵のペアを生成します。このコマンドを使って新しい CSR を生成すると、以前の CSR は上書きされ、新しい非公開鍵が /opt/tarantella/var/tsp/key.pending.pem ファイルに格納されます。

tarantella security certinfo コマンドを使うと、証明書と CSR に関する情報を表示できます。

--ouname--email、または --locality を指定しない場合、SGD は CSR からのこれらの情報を省略します。デフォルト値はありません。

このコマンドで指定可能なオプションは次のとおりです。


オプション 説明
--country 組織が存在する国を指定します。ISO 3166 国コードを使用します。たとえば、アメリカは US、ドイツは DE です。
--state 組織が存在する州または地域を指定します。ここでは、短縮形は使用しないでください。たとえば、Mass. または MA. ではなく、Massachusetts と指定します。
--orgname 組織の正式な登記されている名前を指定します。
--ouname 組織内の組織単位 (OU) の名前を必要に応じて指定します。

組織単位 (OU) を指定する必要がない場合、この設定を使って組織名の略称を指定できます。

--email 業務用の電子メールアドレスを指定します。このアドレスは、CSR の送信先の CA との通信に使用されます。
--locality 組織が存在する都市を必要に応じて指定します。
--keylength キーペアの長さを指定します。デフォルト値は 1024 です。



注 - 値に空白文字が含まれている場合は、引用符 (") または (') で囲む必要があります (例: "Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、マサチューセッツ州の Indigo Insurance 用で、連絡先が Bill Orange の CSR を生成します。


# tarantella security certrequest \
--country US \
--state MA \
--orgname "Indigo Insurance" \
--email "orange@indigo-insurance.com"

tarantella security certuse

SGD セキュリティーサービスで使用する X.509 証明書をインストールします。または、事前に証明書をインストールしてある場合は、インストール先を指定します。

形式

tarantella security certuse
tarantella security certuse --certfile cfile [ --keyfile kfile ]

説明

証明書は、Base 64 でエンコードされた PEM 形式のファイルで、OpenSSL で使用する場合と同様にヘッダー行に「BEGIN CERTIFICATE」が含まれていなければなりません。

引数を指定しない場合、このコマンドは標準入力からルート認証を読み込んで、/opt/tarantella/var/tsp にインストールします。

X.509 証明書をインストールしたあと、tarantella restart コマンドを使って SGD を再起動する必要があります。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--certfile 証明書を格納したファイルの格納場所を指定します。--keyfile 引数を指定しない場合、SGD は非公開鍵が tarantella security certrequest コマンドによって生成されたと見なします。

このオプションは次のように使用できます。

  • すでに Web サーバーなど、別の製品用にインストールされている証明書について SGD に通知します。この場合、SGD は、証明書ファイル (指定されている場合は、さらに鍵ファイル) のコピーではなく、シンボリックリンクを作成します。

  • tarantella security certrequest コマンドを使って CSR を生成したあとで、CA から受信した証明書をインストールします。この場合、SGD は証明書を SGD セキュリティーサービスで使うために、/opt/tarantella/var/tsp にインストールします。

証明書ファイルのフルパスを指定する必要があります。

--keyfile --certfile の証明書の非公開鍵を格納したファイルの格納場所を指定します。

このオプションを使って、既に持っている非公開鍵に関する情報を SGD に通知します。tarantella security certrequest コマンドを使って CSR を生成して証明書を取得した場合、このオプションを使う必要はありません。

キーファイルのフルパスを指定する必要があります。


使用例

次のコマンドは、一時ファイル /tmp/cert に保存されている証明書をインストールし、tarantella security certrequest コマンドで CSR を作成した際に生成された非公開鍵を使用します。


# tarantella security certuse < /tmp/cert

次のコマンドは、/opt/certs/cert に格納されている証明書と、/opt/keys/key に格納されている非公開鍵をインストールします。CSR の生成に tarantella security certrequest コマンドは使用しませんでした。


# tarantella security certuse \
--certfile /opt/certs/cert \
--keyfile /opt/keys/key

tarantella security customca

SGD セキュリティーサービスで使用するカスタム CA のルート証明書をインストールまたは削除します。

形式

tarantella security customca
tarantella security customca --rootfile carootfile | --remove

説明

証明書は、Base 64 でエンコードされた PEM 形式のファイルで、OpenSSL で使用する場合と同様にヘッダー行に「BEGIN CERTIFICATE」が含まれていなければなりません。

引数を指定しない場合、このコマンドは標準入力からルート証明書を読み取ります。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--rootfile CA のルート証明書を格納したファイルの格納場所を指定します。SGD は証明書を SGD セキュリティーサービスで使うために、/opt/tarantella/var/tsp にインストールします。

ルート証明書ファイルのフルパスを指定する必要があります。

--remove SGD セキュリティーサービスで使うために現在インストールされているすべてのカスタム CA のルート証明書を削除します。

このコマンドは、CA 証明書を SGD サーバーの CA 証明書トラストストアにもインポートします。これは /opt/tarantella/bin/jre/lib/security/cacerts ファイルです。

使用例

次の例では、CA のルート証明書をファイル /tmp/rootcert からインストールします。インストールが完了したら、このファイルは削除できます。


# tarantella security customca --rootfile /tmp/rootcert

tarantella security decryptkey

暗号化されている非公開キーを復号化して、SGD で使用できるようにします。このコマンドを使うと、SGD で排他的に使用する別の証明書を取得する代わりに、Web サーバーなどの別の製品で使用している X.509 証明書を使用することができます。

形式

tarantella security decryptkey --enckey enckeyfile
				  --deckey deckeyfile
				[ --format PEM | DER ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--enckey 復号化する暗号化された非公開キーの格納場所を指定します。復号化できる非公開キーは、SSLeay 証明書ライブラリまたは OpenSSL 証明書ライブラリを使った製品で暗号化された非公開キーに限られます。

暗号化された非公開キーファイルのフルパスを指定する必要があります。

--deckey 復号化したキーを保存するファイルを指定します。

注 - セキュリティー上の理由で、暗号解除された形式で保存されている場合は特に、非公開キーに対するアクセスを制限することが非常に重要です。承認されていないユーザーが非公開キーにアクセスした結果として、セキュリティーが著しく侵害されることがあります。非公開キーはこのような危険性を考慮して保管してください。

復号化されたキーファイルのフルパスを指定する必要があります。

--format 暗号化された鍵が保存されている形式を指定します。デフォルト値は PEM 形式です。



注 - 暗号化を解除できるのは、元々 SSLeay 証明書ライブラリまたは OpenSSL 証明書ライブラリを使用する製品によって暗号化された非公開キーに限られます。



この方法による証明書の共有方法については、「tarantella security certuse コマンド」を参照してください。

使用例

次の例では、DER 形式で保存されている鍵 /opt/keys/key1 を復号化して、復号化した鍵を /opt/keys/key2 に格納します。


# tarantella security decryptkey \
--enckey /opt/keys/key1 \
--deckey /opt/keys/key2 \
--format DER

tarantella security disable

SGD サーバーが tarantella security enable コマンドによってセキュリティー保護されている場合、このコマンドはセキュリティー設定を以前の状態に戻します。

形式

tarantella security disable

説明

このコマンドは、SGD サーバーのセキュリティーサービスを無効にする場合に使用します。

このコマンドには次の制限事項が適用されます。

  • 自動セキュリティー設定のみ。 このコマンドは、tarantella security enable コマンドを使用して SGD ホストのセキュリティーを自動的に有効にした場合にのみ使用してください。詳細については、tarantella security enableを参照してください。

  • スタンドアロンサーバーのみ。SGD サーバーは、アレイ内のほかの SGD サーバーと結合されていてはいけません。SGD サーバーがアレイのメンバーである場合は、このコマンドを使用する前に、SGD サーバーをアレイから切り離してください。

このコマンドは、SGD サーバーのセキュリティー設定を、以前の保護されていない状態に戻します。X.509 サーバー証明書や CA 証明書は削除されません。

使用例

次の例では、SGD サーバーのセキュリティーサービスを無効にします。


# tarantella security disable

tarantella security enable

SGD サーバーをセキュリティー保護します。

形式

tarantella security enable
tarantella security enable --certfile cfile
                         [ --keyfile kfile ]
                         [ --rootfile carootfile ]

説明

このコマンドは、SGD サーバーをセキュリティー保護する場合に使用します。

このコマンドには次の制限事項が適用されます。

  • 新規インストールのみ。SGD のインストールが新規インストールであることと、SGD セキュリティーサービスの設定が一度も実行されていないことが必要です。

  • スタンドアロンサーバーのみ。SGD サーバーは、アレイ内のほかの SGD サーバーと結合されていてはいけません。SGD サーバーがアレイのメンバーである場合は、このコマンドを使用する前に、SGD サーバーをアレイから切り離してください。

--certfile オプションは、インストールする X.509 サーバー証明書を指定するために使用します。証明書は、Base 64 でエンコードされた PEM 形式のファイルで、OpenSSL で使用する場合と同様にヘッダー行に「BEGIN CERTIFICATE」が含まれていなければなりません。

--certfile オプションを省略した場合は、自己署名付きの X.509 サーバー証明書が生成され、インストールされます。自己署名付きのサーバー証明書はテストのためだけに使用してください。

--certfile オプションと --keyfile オプションを一緒に使用すると、指定した証明書ファイルと鍵ファイルへのシンボリックリンクが作成されます。

--rootfile オプションは、サポートされていない CA によって X.509 証明書が署名されている場合に CA 証明書をインストールするために使用します。このオプションは、CA 証明書を SGD サーバーの CA 証明書トラストストアにもインポートします。これは /opt/tarantella/bin/jre/lib/security/cacerts ファイルです。



注 - 以前にセキュリティーの設定を試みたことがある場合、tarantella security enable コマンドには何の効果もありません。コマンドは、セキュリティー設定がすでに変更されていることを示すエラーメッセージで終了します。



次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--certfile 証明書を格納したファイルの格納場所を指定します。

このオプションは次のように使用できます。

証明書ファイルのフルパスを指定する必要があります。

--keyfile --certfile の証明書の非公開鍵を格納したファイルの格納場所を指定します。

このオプションを使って、既に持っている非公開鍵に関する情報を SGD に通知します。tarantella security certrequest コマンドを使って CSR を生成して証明書を取得した場合、このオプションを使う必要はありません。

キーファイルのフルパスを指定する必要があります。

--rootfile CA のルート証明書を格納したファイルの格納場所を指定します。SGD は証明書を SGD セキュリティーサービスで使うために、/opt/tarantella/var/tsp にインストールします。

ルート証明書ファイルのフルパスを指定する必要があります。


このコマンドを使用して SGD サーバーをセキュリティー保護した場合は、tarantella security disable コマンドを使用してセキュリティー設定を以前の状態に戻すことができます。

使用例

次の例では、SGD サーバーをセキュリティー保護し、指定された証明書をインストールし、tarantella security certrequest コマンドで CSR を作成した際に生成された非公開鍵を使用します。


# tarantella security enable \
--certfile /opt/certs/cert

次の例では、SGD サーバーをセキュリティー保護し、指定された証明書と非公開鍵をインストールします。CA ルート証明書もインストールされます。CSR の生成に tarantella security certrequest コマンドは使用しませんでした。


# tarantella security enable \
--certfile /opt/certs/cert \
--keyfile /opt/keys/key \
--rootfile /tmp/rootcert

tarantella security fingerprint

SGD サーバーにインストール済みの CA 証明書のフィンガプリントを表示します。

形式

tarantella security fingerprint

説明

このコマンドは、tarantella security customca コマンドを使用してインストールされた CA 証明書のフィンガプリントを表示します。

SGD サーバーの X.509 サーバー証明書が、サポートされている CA によって署名されている場合は、CA 証明書をインストールする必要はありません。

SGD サーバーに X.509 サーバー証明書がインストールされていない場合、このコマンドは組み込みの SGD CA 証明書のフィンガプリントを表示します。

使用例

次の例では、SGD サーバーにインストール済みの CA 証明書のフィンガプリントを表示します。


# tarantella security fingerprint

tarantella security peerca

アレイ内のセキュリティー保護された通信に使用するプライマリサーバーの CA 証明書を表示、インポート、またはエクスポートします。

形式

tarantella security peerca [ --show | --import hostname | --export ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--show アレイのプライマリサーバーの CA 証明書を表示します。
--import 指定したサーバーから CA 証明書をインポートします。
--export このサーバーから CA 証明書をエクスポートします。

使用例

次の例では、アレイのプライマリサーバーの CA 証明書を表示します。


# tarantella security peerca --show

tarantella security selfsign

自己署名付きの X.509 サーバー証明書を生成してインストールします。

形式

tarantella security selfsign

説明

自己署名付きの X.509 サーバー証明書を生成してインストールします。このコマンドを使用する前に、tarantella security certrequest コマンドを実行する必要があります。

自己署名付き証明書は実際には安全でないため、自己署名付きの X.509 サーバー証明書はテスト環境でのみ使用してください。自己署名付きの X.509 サーバー証明書を使用してユーザーにセキュリティー保護された接続を提供することはできますが、ユーザーは接続しようとしているサーバーが正規のものである保証を得ることはできません。

使用例

次の例では、自己署名付きの X.509 サーバー証明書を生成してインストールします。


# tarantella security selfsign

tarantella security start

このコマンドが実行された SGD サーバー上でセキュリティーサービスを起動します。SSL ベースのセキュリティー保護された接続は、セキュリティー保護された接続を必要とするユーザーに提供されます。

形式

tarantella security start

説明

特定の SGD サーバーに対するセキュア接続を可能にするには、事前にそのサーバー用の X.509 証明書をインストールしておく必要があります。

セキュリティー保護された接続は、このコマンドが実行された SGD サーバー上で使用可能になります。

使用例

次の例では、このコマンドが実行された SGD サーバーのセキュリティー保護された接続を使用可能にします。


# tarantella security start

tarantella security stop

このコマンドが実行された SGD サーバー上でセキュリティーサービスを停止します。SSL ベースのセキュリティー保護された接続を必要とするユーザーには、可能な場合は代わりに標準接続を提供します。

形式

tarantella security stop [ --keep ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--keep 既存のセキュア接続がある場合は保持するよう指定します。省略した場合、すべてのセキュア接続をクローズします。

オプションを指定せずにコマンドを実行すると、このコマンドが実行された SGD サーバーのセキュリティー保護された接続が使用不可になります。

使用例

次の例では、このコマンドが実行された SGD サーバーのセキュリティーサービスを使用不可にしますが、既存のセキュリティー保護された接続がある場合は保持します。


# tarantella security stop --keep


tarantella setup コマンド

このコマンドを使うと、設定のオプションを変更することができます。画面に表示される指示に従ってください。

形式

tarantella setup

説明

週単位のアーカイブ処理のオンとオフを切り換えることができます。アーカイブ処理をオンにした場合、ログを作成する時刻のスケジュールを設定できます。

また、インストール時に作成されたデフォルトのオブジェクトと、割り当て済みアプリケーションのリンクを再作成することもできます。管理者が独自に作成したオブジェクトがこの操作によって削除されることはありませんが、オリジナルと同じ名前のオブジェクトは置き換えられます。

使用例

次の例では、設定のオプションの変更を可能にします。


# tarantella setup


tarantella start コマンド

ホスト上の SGD サービスを開始します。

形式

tarantella start [ --http | --https ] [ --servlet]
tarantella start cdm | sgd | webserver [--http | --https] [--servlet]

説明

サブコマンドを指定しない場合は、SGD サーバーと SGD Web サーバーの両方が起動します。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--http HTTP サービス (Apache) を開始します。
--https HTTPS サービス (Apache) を開始します。SGD Web サーバーの有効な X.509 証明書が必要です。
--servlet Java サーブレット/JavaServer Pages サービス (Tomcat) を開始します。

次の表は、このコマンドで使用可能なサブコマンドを示しています。


サブコマンド 説明 詳細情報
cdm SGD サーバー上のクライアントドライブマッピングサービスだけを開始します。 tarantella start cdm
sgd SGD サーバーだけを起動します。 tarantella start sgd
webserver SGD Web サーバーだけを起動します。 tarantella start webserver



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella start subcommand --help コマンドを使用します。



使用例

次の例では、SGD サーバーと、SGD Web サーバー上の HTTPS サービスの両方を起動します。


# tarantella start --https

tarantella start cdm

SGD サーバー上のクライアントドライブマッピング (CDM) サービスだけを開始します。

形式

tarantella start cdm

説明

このコマンドが実行された SGD サーバー上で CDM サービスを起動します。

使用例

次の例では、SGD サーバー上の CDM サービスを起動します。


# tarantella start cdm

tarantella start sgd

SGD サーバーだけを起動します。

形式

tarantella start sgd

説明

SGD サーバーを起動します。

使用例

次の例では、SGD サーバーを起動します。


# tarantella start sgd

tarantella start webserver

SGD Web サーバーだけを起動します。

形式

tarantella start webserver [ --http | --https ] [ --servlet ]

説明

コマンドオプションを指定しない場合、有効な SSL 証明書がホスト上に存在していれば、SGD Web サーバーは HTTP モードと HTTPS モードの両方で起動します。有効な SSL 証明書が存在しない場合、SGD Web サーバーは HTTP モードのみで起動します。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--http HTTP サービス (Apache) を開始します。
--https HTTPS サービス (Apache) を開始します。SGD Web サーバーの有効な X.509 証明書が必要です。
--servlet Java サーブレット/JavaServer Pages サービス (Tomcat) を開始します。



注 - 個別のコマンドを順に使用して SGD Web サーバー(Apache) および Java サーブレット/JavaServer Pages サービス (Tomcat) の両方を再起動する場合は、Java サーブレット/JavaServer Pages サービスを最初に再起動する必要があります。



使用例

次の例では、SGD Web サーバーおよび Java サーブレット/JavaServer Pages サービスを起動します。


# tarantella start webserver


tarantella status コマンド

SGD サーバー情報をレポートします。

形式

tarantella status
    [ --summary | --byserver | --server serv | --ping [serv] ]
    [ --format text | xml ]
    [ --verbose ]

説明

SGD サーバーの情報をレポートします。アレイの詳細情報、アレイ全体で稼働中またはサスペンド中のユーザーセッションとアプリケーションセッションの数、およびセッションの分散方法をレポートします。

アレイに問題がある場合、このコマンドは次の情報を表示します。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--summary アレイのグローバルな情報のサマリーを表示します。これは、デフォルト設定です。
--byserver アレイ内の各サーバーの詳細情報を表示します。
--server 指定したサーバーの詳細情報を表示します。ピア DNS 名で入力します。
--format 出力形式を指定します。デフォルト設定は text です。
--ping 迅速な健全性検査を実行します。実行対象は、アレイのすべての SGD サーバーまたは指定した単一の SGD サーバーになります。
--verbose コマンド出力を表示する前に、サーバーの健全性検査を表示し、通信中のサーバーの一覧を表示します。

使用例

次の例では、アレイ全体のセッションに関する情報の概要を表示します。


$ tarantella status

次の例では、SGD サーバー boston.indigo-insurance.com の詳細なステータス情報をレポートします。


$ tarantella status --server boston.indigo-insurance.com


tarantella stop コマンド

SGD ホスト上の SGD サービスを停止します。現在接続しているユーザーがいる場合は、確認を要求します。

形式

tarantella stop [ --force | --kill ] [ --quiet ]
                [ --http | --https ] [ --servlet ]
tarantella stop cdm
tarantella stop sgd [ --force | --kill ] [ --quiet ]
tarantella stop webserver [ --http | --https ] [ --servlet ]

説明

サブコマンドを指定しない場合は、SGD サーバーと SGD Web サーバーの両方が停止します。



caution icon

注意 - SGD サービスを停止させるのに、UNIX の kill コマンドを使用しないでください。



次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--force SGD サービスの停止を強制的に試みます。
--kill SGD サービスが使用しているプロセス ID を強制終了します。このオプションを使用するのは、他の方法で SGD サーバーを停止させることが困難な場合に限定します。
--quiet 確認を要求しません。接続しているユーザーがいる場合でも、SGD サービスを停止します。
--http HTTP サービス (Apache) を停止します。
--https HTTPS サービス (Apache) を停止します。SGD Web サーバーの有効な X.509 証明書が必要です。
--servlet Java サーブレット/JavaServer Pages サービス (Tomcat) を停止します。

SGD サーバーを停止すると、中断中のアプリケーションセッションも含め、すべてのユーザーセッションとアプリケーションセッションが終了します。

次の表は、このコマンドで使用可能なサブコマンドを示しています。


サブコマンド 説明 詳細情報
cdm SGD サーバー上のクライアントドライブマッピングサービスだけを停止します。 tarantella stop cdm
sgd SGD サーバーだけを停止します。 tarantella stop sgd
webserver SGD Web サーバーだけを停止します。 tarantella stop webserver



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella stop subcommand --help コマンドを使用します。



使用例

次の例では、現在接続しているユーザーがいる場合でも確認メッセージを表示せずに、SGD サーバーと SGD Web サーバーの両方を停止します。


# tarantella stop --quiet

tarantella stop cdm

SGD サーバー上のクライアントドライブマッピング (CDM) サービスだけを停止します。

形式

tarantella stop cdm

説明

このコマンドが実行された SGD サーバー上で CDM サービスを停止します。

使用例

次の例では、SGD サーバー上の CDM サービスを停止します。


# tarantella stop cdm

tarantella stop sgd

SGD サーバー上の SGD サービスを停止します。

形式

tarantella stop sgd [ --force | --kill ] [ --quiet ]

説明

SGD サーバーだけを停止します。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--force SGD サービスの停止を強制的に試みます。
--kill SGD サービスが使用しているプロセス ID を強制終了します。このオプションを使用するのは、他の方法で SGD サーバーを停止させることが困難な場合に限定します。
--quiet 確認を要求しません。接続しているユーザーがいる場合でも、SGD サービスを停止します。

使用例

次の例では、SGD サーバーを停止します。


# tarantella stop sgd

tarantella stop webserver

SGD Web サーバーだけを停止します。

形式

tarantella stop webserver [ --http | --https ] [ --servlet ]

説明

コマンドオプションを指定しない場合は、SGD Web サーバーと、SGD ホスト上の Tomcat サービスの両方が停止します。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--http HTTP サービス (Apache) を停止します。
--https HTTPS サービス (Apache) を停止します。SGD Web サーバーの有効な X.509 証明書が必要です。
--servlet Java サーブレット/JavaServer Pages サービス (Tomcat) を停止します。



注 - 個別のコマンドを順に使用して SGD Web サーバーと Tomcat サービスの両方を起動する場合は、Tomcat サービスを最初に起動する必要があります。



使用例

次の例では、SGD Web サーバーおよび Java サーブレット/JavaServer Pages サービスを停止します。


# tarantella stop webserver


tarantella tokencache コマンド

このコマンドは、認証トークンを使ってログインする際に使用されるトークンキャッシュを処理します。SGD 管理者はトークンキャッシュに格納されているすべてのエントリを表示および削除できます。

形式

tarantella tokencache delete | list

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なサブコマンドを示しています。


サブコマンド 説明 詳細情報
delete トークンキャッシュからエントリを削除します。 tarantella tokencache delete
list トークンキャッシュの内容一覧を表示します。 tarantella tokencache list



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella tokencache command --help コマンドを使用します。



使用例

次の例では、パスワードキャッシュに格納されているすべてのエントリを削除します。


$ tarantella tokencache delete --all

次の例では、トークンキャッシュ内のすべてのエントリおよびトークンの作成日時を一覧表示します。


$ tarantella tokencache list --creationtime

tarantella tokencache delete

トークンキャッシュ内のエントリを削除します。トークンキャッシュは、認証トークンを使ってログインする際に使用されます。

形式

tarantella tokencache delete {
                 [ --username username | --all ]
                 [ --format text | xml ] }
                 | --file file

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--username 削除するエントリの名前を指定します。
--all キャッシュに格納されているすべてのエントリを削除します。
--format 出力形式。デフォルト設定は text です。
--file 処理するバッチファイルを指定します。このファイルには、上記のオプションを使用して各設定を 1 つの行に記述します。

stdin から読み取るときは、--file - を使用します。


使用例

次の例では、パスワードキャッシュに格納されているすべてのエントリを削除します。


$ tarantella tokencache delete --all

tarantella tokencache list

トークンキャッシュの内容一覧を表示します。トークンキャッシュは、認証トークンを使ってログインする際に使用されます。

形式

tarantella tokencache list [ --creationtime ] [ --format text | xml ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--creationtime キャッシュ内の各トークンの作成日時を一覧表示します。
--format 出力形式を指定します。デフォルト設定は text です。

使用例

次の例では、トークンキャッシュ内のすべてのエントリおよびトークンの作成日時を一覧表示します。


$ tarantella tokencache list --creationtime


tarantella tscal コマンド

Windows 以外のクライアントの Microsoft Windows ターミナルサービスクライアントアクセスライセンス (CAL) を管理するときは、tarantella tscal コマンドを使用します。

形式

tarantella tscal free | list | return

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なサブコマンドを示しています。


サブコマンド 説明 詳細情報
free 別の Windows 以外のクライアントで使用するために、ターミナルサービス CAL を解放します。 tarantella tscal free
list Windows 以外のクライアントに現在予約されているターミナルサービス CAL の一覧を表示します。 tarantella tscal list
return ターミナルサービス CAL を Windows ライセンスサーバーに戻します。 tarantella tscal return



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella tscal subcommand --help コマンドを使用します。



使用例

次の例では、Windows 以外のクライアントに現在予約されているターミナルサービス CAL の一覧を表示します。


$ tarantella tscal list

tarantella tscal free

Windows 以外のクライアントが使用できるように Microsoft Windows ターミナルサービス CAL を解放するときは、tarantella tscal free コマンドを使用します。

形式

tarantella tscal free [ --inuseby user | --calid id ]

説明

CAL を解放できるのは、Windows ターミナルサービスを使用するアプリケーションセッションがない場合だけです。



注 - 解放された CAL は Windows のライセンスサーバーには戻りません。



通常、最後の Windows アプリケーションが終了したときに CAL が自動的に解放されるように設定されている場合は、このコマンドを実行する必要はありません。ただし、SGD サーバーをアレイから削除したり、アレイとの接続が失われたりしているのに、CAL がまだ使用されている状態になっていることがあります。このような場合、このコマンドを実行して CAL を解放できます。

引数を使用しない場合は、Windows ターミナルサービスを使用するアプリケーションセッションが存在しない CAL がすべて解放されます。

プライマリサーバーが利用できないときに、このコマンドを SGD アレイ内のセカンダリサーバー上で実行した場合は、CAL 情報が不正確になることがあります。これは、CAL 情報に変更がある場合には、プライマリサーバーがアレイのすべての SGD サーバーの更新を行うためです。プライマリサーバーが利用できない状態でコマンドを実行した場合は、警告が表示されます。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--inuseby 次のいずれかのユーザーの場合、そのユーザーの CAL だけを解放します。
  • 特定のユーザー名。

  • ワイルドカードフィルタ。

* 文字は、ワイルドカードフィルタでのみ使用できる文字です。任意の文字を含む任意の長さの文字列を表します。 たとえば、--inuseby "*green*" 引数を指定した場合は、名前に文字列「green」を含むユーザーの CAL のうち、使用されていない CAL のみを解放します。

--calid 解放する CAL の ID。解放する CAL の ID を取得するには、tarantella tscal list コマンドを使用します。

使用例

次の例では、Elizabeth Blue の CAL を解放します。


$ tarantella tscal free \
--inuseby "o=Indigo Insurance/ou=Sales/cn=Elizabeth Blue"

tarantella tscal list

Windows 以外のクライアントに現在予約されている Microsoft Windows ターミナルサービス CAL の一覧を表示するときは、tarantella tscal list コマンドを使用します。

形式

tarantella tscal list [ --inuseby user | --inuse | --free ] 
                      [ --type name ]
                      [ --format text|xml ]

説明

引数を使用しない場合は、すべての CAL の一覧と、それらが使用中かどうかが表示されます。

プライマリサーバーが使用できないときに、このコマンドを SGD アレイ内のセカンダリサーバー上で実行した場合は、一覧が不正確になることがあります。これは、CAL 情報に変更がある場合には、プライマリサーバーがアレイのすべての SGD サーバーの更新を行うためです。プライマリサーバーが利用できない状態でコマンドを実行した場合は、警告が表示されます。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--inuseby 次のいずれかのユーザーの場合、そのユーザーが使用している CAL だけを表示します。
  • 特定のユーザー名。

  • ワイルドカードフィルタ。

ユーザーの名前については、tarantella emulatorsession list コマンドを使用して調べることができます。

* 文字は、ワイルドカードフィルタでのみ使用できる文字です。任意の文字を含む任意の長さの文字列を表します。 たとえば、--inuseby "*green*" 引数を指定した場合は、名前に文字列「green」を含むユーザーの CAL のみを表示します。

--inuse 現在使用されている CAL だけを表示します。
--free 現在使用されていない CAL だけを表示します。
--type 特定の種類のターミナルサービスサーバーに接続できる CAL だけを表示します。WinNT4-TS-CAL または Win200x-TS-CAL を指定できます。

注 - この名前の大文字と小文字は区別されません。

--format 出力形式を指定します。デフォルト設定は text です。

使用例

次の例では、Windows 以外のクライアントの CAL のうち、現在使用されていない CAL を表示します。


$ tarantella tscal list --free

tarantella tscal return

解放されているすべての Microsoft Windows ターミナルサービス CAL を Windows ライセンスサーバーに戻すときは、tarantella tscal return コマンドを使用します。

形式

tarantella tscal return --free

説明



注 - Windows ライセンスサーバーは、最後に使用された日から約 90 日が経過するまでは、戻された CAL の再発行を許可しない場合があります。



CAL を戻せる状態にするには、tarantella tscal free コマンドを使用して CAL を解放します。

通常、CAL が 90 日間使用されなかったときに、自動的に戻るように設定されている場合は、このコマンドを実行する必要はありません。ただし、SGD サーバーがアレイから削除されている場合は、このコマンドを使用して CAL を手動で戻すことができます。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--free 解放されているすべての CAL を Windows ライセンスサーバーに戻します。

使用例

次の例では、解放されているすべての CAL を Windows ライセンスサーバーに戻します。


$ tarantella tscal return --free


tarantella uninstall コマンド

SGD または指定した SGD のパッケージをアンインストールします。

形式

tarantella uninstall { [ package... ] [ --purge ] | --list }

説明

SGD またはその一部をシステムから削除します。または、インストールされている SGD のパッケージの一覧を表示します。

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
package... アンインストールする個別のパッケージを指定します。パッケージを省略した場合、このコマンドは SGD のパッケージをすべてアンインストールします。現在、SGD は単一パッケージとしてインストールできます。
--purge SGD のパッケージをすべて削除した場合、組織に関連するすべての設定情報も削除されます。--purge を省略した場合、設定情報はそのまま残ります。
--list 現在インストールされている SGD のパッケージをすべて表示します。

使用例

次の例では SGD を完全にアンインストールして、すべての設定情報を削除します。


# tarantella uninstall --purge


tarantella version コマンド

インストールされている SGD のコンポーネントのバージョン番号をレポートします。

形式

tarantella version

説明

SGD サーバー上にインストールされている SGD のコンポーネントのバージョン番号を、SGD サーバーに関する情報を一緒に表示します。

インストールされている SGD のコンポーネントに関する情報は、Webtop 上でも入手できます。Webtop の左下隅にある「?」ボタンをクリックします。

使用例

次の例では、インストールされている SGD のコンポーネントのバージョン番号を表示します。


$ tarantella version


tarantella webserver コマンド

tarantella webserver コマンドは、サードパーティー認証機構で信頼できるユーザーを設定する場合に使用します。

形式

tarantella webserver add_trusted_user | delete_trusted_user | list_trusted_users

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なサブコマンドを示しています。


サブコマンド 説明 詳細情報
add_trusted_user サードパーティーの認証機構を使用するユーザーのユーザー名およびパスワードを追加します。 tarantella webserver add_trusted_user
delete_trusted_user サードパーティーの認証機構を使用するユーザーのユーザー名およびパスワードを削除します。 tarantella webserver delete_trusted_user
list_trusted_users サードパーティーの認証機構を使用するユーザーのユーザー名の一覧を表示します。 tarantella webserver list_trusted_users



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella webserver subcommand --help コマンドを使用します。



使用例

次の例では、信頼できるユーザーの一覧を表示します。


# tarantella webserver list_trusted_users

tarantella webserver add_trusted_user

サードパーティーの認証を使用するユーザーのユーザー名およびパスワードを追加します。

形式

tarantella webserver add_trusted_user username

説明

username を入力すると、SGD によってパスワードの入力が要求されます。パスワードは、6 文字以上でなければいけません。

この新規ユーザーを有効にするには、tarantella restart webserver を使用して SGD Web サーバーを再起動する必要があります。

このコマンドを使用して、信頼されているユーザーのパスワードを変更することはできません。tarantella webserver delete_trusted_user コマンドを使用して、信頼されているユーザーを最初に削除する必要があります。

このコマンドを実行すると、/opt/tarantella/webserver/tomcat/5.0.28_axis1.2/conf/tomcat-users.xml にある Tomcat ユーザーの「データベース」にユーザー名が追加され、パスワードの SHA ダイジェストが作成されます。また、このユーザーには「SGDExternalAuth」ロールが割り当てられます。このロールは、SGD 外部認証 Web サービスにアクセスするときに必要になります。

使用例

次の例では、L3nNy_G0db3r を信頼できるユーザーとして追加します。


# tarantella webserver add_trusted_user L3nNy_G0db3r

tarantella webserver delete_trusted_user

サードパーティーの認証を使用するユーザーのユーザー名およびパスワードを削除します。

形式

tarantella webserver delete_trusted_user username

説明

このユーザーを無効にするには、tarantella restart webserver を使用して SGD Web サーバーを再起動する必要があります。

このコマンドを実行すると、/opt/tarantella/webserver/tomcat/5.0.28_axis1.2/conf/tomcat-users.xml にある Tomcat ユーザーの「データベース」からユーザー名が削除されます。

使用例

次の例では、信頼できるユーザーとして L3nNy_G0db3r を削除します。


# tarantella webserver delete_trusted_user L3nNy_G0db3r

tarantella webserver list_trusted_users

サードパーティーの認証を使用するユーザーのユーザー名の一覧を表示します。

形式

tarantella webserver list_trusted_users

説明

各ユーザー名は、コンマで区切って表示されます。このコマンドでは、サードパーティーの認証が現在有効になっているかどうかも表示されます。

このコマンドを実行すると、/opt/tarantella/webserver/tomcat/5.0.28_axis1.2/conf/tomcat-users.xml にある Tomcat ユーザーの「データベース」内のユーザー名が表示されます。

使用例

次の例では、信頼できるユーザーの一覧を表示します。


# tarantella webserver list_trusted_users


tarantella webtopsession コマンド

このコマンドを使うと、SGD 管理者はユーザーセッションを表示および終了できます。

形式

tarantella webtopsession list | logout

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なサブコマンドを示しています。


サブコマンド 説明 詳細情報
list 指定した人物またはサーバーに一致するユーザーセッションを表示します。 tarantella webtopsession list
logout SGD からユーザーをログアウトさせます。 tarantella webtopsession logout



注 - すべてのコマンドに --help オプションがあります。特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、tarantella webtopsession subcommand --help コマンドを使用します。



使用例

次の例では、SGD サーバー detroit が保持しているすべてのユーザーセッションの詳細を表示します。


$ tarantella webtopsession list \
--server "o=Indigo Insurance/cn=detroit"

次の例では、Emma Rald を SGD からログアウトさせます。


$ tarantella webtopsession logout \
--person "o=Indigo Insurance/ou=Marketing/cn=Emma Rald"

tarantella webtopsession list

指定した人物またはサーバーに一致するユーザーセッションを表示します。

形式

tarantella webtopsession list
    [ --person pobj | --server serv ]
    [ --format text|count|xml ]

説明

セッションごとに、次の詳細が表示されます。

  • 印刷状態。ユーザーが印刷を一時停止しているかどうかを示します。

  • クライアント. クライアントの IP アドレス。

  • ログイン時間。ユーザーがログインしたときのタイムスタンプ。

  • ユーザー. 特定のユーザー名。

  • ログイン先。ユーザーセッションを運用している SGD サーバー。

  • 接続タイプ. 接続に標準接続またはセキュア接続のどちらが使用されているかを指定します。

Administration Console の次のタブを使用して、ユーザーセッションの詳細を表示できます。

  • 「セッション」タブ

  • 「Secure Global Desktop サーバー」 → 「ユーザーセッション」タブ

  • ユーザープロファイルオブジェクト用の「ユーザーセッション」タブ

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--person 指定した人物に一致するユーザーセッションの詳細を表示します。ユーザープロファイルオブジェクトの名前を使用します。
--server 指定した SGD サーバーに一致するユーザーセッションの詳細を表示します。SGD サーバーオブジェクトの名前か、ピア DNS 名を使用します。
--format 出力形式を指定します。デフォルト設定は text です。一致するセッションの数だけを表示する場合は、count を使用します。

人物もサーバーも指定しない場合、このコマンドはアレイ全体のすべてのユーザーセッションを表示します。

共用ユーザー (guest) と匿名ユーザーは、「システムオブジェクト」組織にある同じプロファイルを共用できる場合でも、一意の名前を持ちます。ゲストユーザーまたは匿名ユーザーに、プロファイルオブジェクトの名前ではなく、一意の名前を付けます。例、.../_dns/newyork.indigo-insurance.com/_anon/1



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、SGD サーバー detroit が保持しているすべてのユーザーセッションの詳細を表示します。


$ tarantella webtopsession list \
--server "o=Indigo Insurance/cn=detroit"

次の例では、アレイ全体のセッションのすべてのユーザーセッションを表示します。


$ tarantella webtopsession list

tarantella webtopsession logout

指定した各人物のユーザーセッションを終了します。このコマンドは、人物を SGD からログアウトさせる効果があります。

形式

tarantella webtopsession logout --person pobj...
                               [--format text|quiet]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。


オプション 説明
--person 指定した人物のユーザーセッションを終了します。ユーザープロファイルオブジェクトの名前を使用します。
--format 出力形式を指定します。デフォルト設定は text です。--format quiet を使うと、メッセージは表示されず、終了コードがログアウトしたセッションの数を示します。

Administration Console の次のタブを使用して、ユーザーセッションを終了できます。

  • 「セッション」タブ

  • 「Secure Global Desktop サーバー」 → 「ユーザーセッション」タブ

  • ユーザープロファイルオブジェクト用の「ユーザーセッション」タブ

共用ユーザー (guest) と匿名ユーザーは、「システムオブジェクト」組織にある同じプロファイルを共用できる場合でも、一意の名前を持ちます。ゲストユーザーまたは匿名ユーザーに、プロファイルオブジェクトの名前ではなく、一意の名前を付けます。例、.../_dns/newyork.indigo-insurance.com/_anon/1



注 - オブジェクト名に空白文字 ( ) が含まれている場合は、二重引用符 (") か一重引用符 (') で囲む必要があります (例: "o=Indigo Insurance")。



使用例

次の例では、Emma Rald を SGD からログアウトさせます。


$ tarantella webtopsession logout \
--person "o=Indigo Insurance/ou=Marketing/cn=Emma Rald"

次の例では、匿名ユーザーのユーザーセッションを終了します。


$ tarantella webtopsession logout \
--person .../_dns/newyork.indigo-insurance.com/_anon/1