Secure Global Desktop 4.40 管理者ガイド
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Secure Global Desktop 管理者 は、SGD を使ってアクセスする X アプリケーションのサウンドを有効にできます。X アプリケーションのサウンドを有効にするには、次の手順を実行します。
X アプリケーションでサウンドを聞くには、SGD Enhancement Module のオーディオモジュールをアプリケーションサーバーにインストールして実行する必要があります。
注 Solaris OS プラットフォームでゾーンを使用している場合は、オーディオモジュールが大域ゾーンにインストールされている必要があります。
オーディオモジュールのインストール方法については、「Secure Global Desktop インストールガイド」を参照してください。Enhancement Module のインストール時にオーディオモジュールをインストールしなかった場合は、Enhancement Module をアンインストールしてから、再インストールする必要があります。
オーディオモジュールをインストールしたら、install_dir/bin/tem startaudio
コマンドを使ってオーディオサービスを開始します。install_dir はデフォルトでは、/opt/tta_tem
です。このコマンドを使用するには、スーパーユーザー (root) になる必要があります。
オーディオモジュールにより、SGD オーディオデーモンおよびオーディオドライバエミュレータがインストールされます。
注 オーディオモジュールにはオーディオドライバエミュレータが含まれるため、アプリケーションサーバー自体にサウンドカードは不要です。
オーディオデーモンがサポートするオーディオデータ形式を次に示します。
オーディオデーモンは、1 または 2 チャネル用の 8000 Hz ~ 48 kHz の任意のサンプリングレートをサポートします。オーディオデーモンは、SGD Administration Console の「グローバル設定」»「クライアントデバイス」タブの UNIX オーディオ品質属性で指定されたサンプリングレートを使用します。デフォルトのサンプリングレートは 22.05 kHz です。
SGD オーディオデーモンは、ランダムなポート上で SGD サーバーに接続します。アプリケーションサーバーと SGD サーバーの間にファイアウォールが存在する場合、ファイアウォールは、すべてのポート上で、アプリケーションサーバーから SGD サーバーへの接続をすべて許可する必要があります。
Linux プラットフォームでは、オーディオドライバエミュレータの動作にはカーネル内にサウンドコアモジュールが必要です。このオーディオドライバエミュレータは、Open Sound System (OSS) エミュレータです。
X アプリケーションでサウンドを聞くには、クライアントデバイスでサウンドが再生可能になっている必要があります。
Solaris Operating System (Solaris OS) または Linux クライアントデバイスのユーザーは、次のオーディオデバイスに対する読み取りおよび書き込みアクセス権を保持している必要があります。
/dev/audio
デバイス/dev/dsp
デバイスクライアントデバイス上のオーディオミキシングがサポートされています。Solaris OS ワークステーション、Microsoft Windows、および Mac OS X クライアントデバイスでは、クライアントハードウェアがミキシングを実行します。Linux および SunRay クライアントデバイスでミキシングを実行するには、Enlightened Sound Daemon (ESD または EsounD) が必要です。
X アプリケーションでサウンドを聞くには、適切なオーディオデバイスとオーディオ形式を使用してサウンドを出力するように X アプリケーションを設定することが必要な場合があります。
一部の X アプリケーションは、オーディオ出力に /dev/audio
または /dev/dsp
デバイスを使用するようにハードコードされています。SGD オーディオリダイレクトライブラリを有効にして、SGDAUDIODEV
環境変数で指定されたデバイスを X アプリケーションが使用するようにします。オーディオリダイレクトライブラリを有効にするには、次の手順を実行します。
または、次のコマンドを実行します。
$ tarantella object edit --name obj --unixaudiopreload true
SGD オーディオドライバエミュレータは、OSS ドライバです。OSS を使用するように X アプリケーションを設定することが必要な場合があります。システムが Advanced Linux Sound Architecture (ALSA) を使用している場合、カーネル内で ALSA OSS エミュレーションモジュールを有効にすることが必要な場合があります。
X アプリケーションで使用される接続方法 (--method
) が SSH で、アプリケーションの「ウィンドウタイプ」 (--displayusing
) が「キオスク」の場合、「セッション終了」 (--endswhen
) 属性が「ログインスクリプトの終了」または「表示中のウィンドウがない」 (loginscriptnowindows
) に設定されている必要があります。
X アプリケーションでサウンドを聞くには、アレイで SGD UNIX オーディオサービスが有効になっている必要があります。UNIX オーディオサービスは、デフォルトでは無効に設定されています。
UNIX オーディオサービスを有効にするには、次の手順を実行します。
または、次のコマンドを実行します。
$ tarantella config edit --array-unixaudio 1
注 オーディオサービスは、新しいユーザーセッションを開いたときに有効になります。X アプリケーションセッションでサウンドを有効にするには、ユーザーは SGD からログアウトしてから再度ログインする必要があります。
オーディオの音質も設定できます。デフォルトは、「Medium Quality Audio」 (サンプリングレート 22.05kHz) です。オーディオの品質に問題がある場合にのみ、この設定を変更してください。
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