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オブジェクトと属性

SGD では、ユーザー、リソース、および組織の構造は、ディレクトリ内のオブジェクトで表現されます。オブジェクトのタイプが異なれば、属性として知られている設定内容も異なります。

この章では、SGD およびその属性で使用されるオブジェクトタイプについて説明します。この章の内容は、次のとおりです。


SGD オブジェクト

SGD でサポートされるオブジェクトタイプは、次のとおりです。

3270 アプリケーションオブジェクト

3270 アプリケーションをユーザーに提供する場合は、3270 アプリケーションオブジェクトを使用します。

SGD では、3270 アプリケーションのために他社製の Unix 用 TeemTalk エミュレータが使用されます。詳細は、『TeemTalk for Unix User's Guide』を参照してください。

3270 アプリケーションオブジェクトを作成するには、Administration Console または tarantella object new_3270app コマンドを使用します。

Administration Console では、3270 アプリケーションオブジェクトの設定内容がいくつかのタブに分けられています。

「割り当て済みのユーザープロファイル」タブには、アプリケーションを実行可能なユーザープロファイルオブジェクトが一覧表示されます。「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ」を参照してください。

「アプリケーションセッション」タブには、アプリケーションの実行中および中断中のアプリケーションセッションが一覧表示されます。「アプリケーションセッション」タブ」を参照してください。

5250 アプリケーションオブジェクト

5250 アプリケーションをユーザーに提供する場合は、5250 アプリケーションオブジェクトを使用します。

SGD では、5250 アプリケーションのために他社製の Unix 用 TeemTalk エミュレータが使用されます。詳細は、『TeemTalk for Unix User's Guide』を参照してください。

5250 アプリケーションオブジェクトを作成するには、Administration Console または tarantella object new_5250app コマンドを使用します。

Administration Console では、5250 アプリケーションオブジェクトの設定内容がいくつかのタブに分けられています。

「割り当て済みのユーザープロファイル」タブには、アプリケーションを実行可能なユーザープロファイルオブジェクトが一覧表示されます。「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ」を参照してください。

「アプリケーションセッション」タブには、アプリケーションの実行中および中断中のアプリケーションセッションが一覧表示されます。「アプリケーションセッション」タブ」を参照してください。

アプリケーションサーバーオブジェクト

SGD を介してアプリケーションを実行するためのアプリケーションサーバーを表現する場合は、アプリケーションサーバーオブジェクトを使用します。

アプリケーションサーバーオブジェクトは、アプリケーションの負荷分散に使用されます。2 つ以上のアプリケーションサーバーオブジェクトを 1 つのアプリケーションオブジェクトに割り当てる場合、SGD では、すべてのアプリケーションサーバーにおける負荷に基づいて、使用するアプリケーションサーバーが選択されます。

アプリケーションサーバーオブジェクトを作成するには、Administration Console または tarantella object new_host コマンドを使用します。

Administration Console では、アプリケーションサーバーオブジェクトの設定内容がいくつかのタブに分けられています。

「パフォーマンス」タブには、アプリケーションのパフォーマンスを最適化するための設定が含まれます。負荷分散グループ」を参照してください。

「ホストされているアプリケーション」タブには、アプリケーションサーバー上でホストされているアプリケーションのリストが表示されます。「ホストされているアプリケーション」タブ」を参照してください。

「アプリケーションセッション」タブには、アプリケーションサーバーの実行中および中断中のアプリケーションセッションが一覧表示されます。「アプリケーションセッション」タブ」を参照してください。

「パスワード」タブには、アプリケーションサーバーのパスワードキャッシュエントリのリストが表示されます。「パスワード」タブ」を参照してください。

文字型アプリケーションオブジェクト

VT420、Wyse 60、または SCO コンソールの文字型アプリケーションをユーザーに提供する場合は、文字型アプリケーションオブジェクトを使用します。

文字型アプリケーションオブジェクトは、VT420、Wyse 60、または SCO コンソールの文字型アプリケーションをサポートします。「エミュレーションタイプ」属性によってアプリケーションのタイプが決まります。

文字型アプリケーションオブジェクトを作成するには、Administration Console または tarantella object new_charapp コマンドを使用します。

Administration Console では、文字型アプリケーションオブジェクトの設定内容がいくつかのタブに分けられています。

「ホストしているアプリケーションサーバー」タブには、アプリケーションをホストするように設定されているアプリケーションサーバーが一覧表示されます。「ホストしているアプリケーションサーバー」タブ」を参照してください。

「割り当て済みのユーザープロファイル」タブには、アプリケーションを実行可能なユーザープロファイルオブジェクトが一覧表示されます。「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ」を参照してください。

「アプリケーションセッション」タブには、アプリケーションの実行中または中断中のアプリケーションセッションが一覧表示されます。「アプリケーションセッション」タブ」を参照してください。

ディレクトリ:組織オブジェクト

組織全体に適用する設定には、組織オブジェクトを使用します。

組織オブジェクトは常に、組織階層のトップレベルにあります。

組織オブジェクトには、OU オブジェクトまたはユーザープロファイルオブジェクトを含めることができます。

組織オブジェクトを作成するには、Administration Console または tarantella object new_org コマンドを使用します。

Administration Console では、組織オブジェクトの設定内容がいくつかのタブに分けられています。

「セキュリティー」タブには、クライアントデバイスと SGD サーバー間で許可される接続を定義する設定が含まれます。接続」を参照してください。

「割り当て済みのアプリケーション」タブには、組織内のユーザーが使用可能なアプリケーションのリストが表示されます。「割り当て済みのアプリケーション」タブを参照してください。

ディレクトリ:組織単位オブジェクト

組織内の部門、サイト、またはチームを識別するには、組織単位 (OU) オブジェクトを使用します。

OU は、組織オブジェクトまたはドメインコンポーネントオブジェクトに含めることができます。

OU オブジェクトを作成するには、Administration Console または tarantella object new_orgunit コマンドを使用します。

Administration Console では、OU オブジェクトの設定内容がいくつかのタブに分けられています。

「セキュリティー」タブには、クライアントデバイスと SGD サーバー間で許可される接続を定義する設定が含まれます。接続」を参照してください。

「割り当て済みのアプリケーション」タブには、組織単位内のユーザーが使用可能なアプリケーションのリストが表示されます。「割り当て済みのアプリケーション」タブ」を参照してください。

ディレクトリ (軽量):Active Directory コンテナオブジェクト

Microsoft Active Directory 構造を SGD 組織階層内に複製するには、Active Directory コンテナオブジェクトを使用します。

Active Directory コンテナオブジェクトは OU オブジェクトに似ていますが、追加の SGD 固有属性が含まれていないか、ユーザーがアプリケーションを割り当てることができません。これが、ディレクトリ (軽量) オブジェクトと呼ばれる理由です。

Active Directory コンテナオブジェクトは、組織オブジェクト、OU オブジェクト、またはドメインコンポーネントオブジェクトに含めることができます。

Active Directory コンテナオブジェクトを作成するには、Administration Console または tarantella object new_container コマンドを使用します。

Administration Console では、Active Directory コンテナオブジェクトの設定内容がいくつかのタブに分けられています。

「一般」タブには、Active Directory コンテナの名前を制御する設定が含まれます。「名前」を参照してください。

ディレクトリ (軽量):ドメインコンポーネントオブジェクト

ディレクトリ構造 (通常は Microsoft Active Directory 構造) を SGD 組織階層内に複製するには、ドメインコンポーネントオブジェクトを使用します。

ドメインコンポーネントオブジェクトは組織オブジェクトに似ていますが、追加の SGD 固有属性が含まれていないか、ユーザーがアプリケーションを割り当てることができません。これが、ディレクトリ (軽量) オブジェクトと呼ばれる理由です。

ドメインコンポーネントオブジェクトが表示されるのは、組織階層のトップレベルか、別のドメインコンポーネントオブジェクト内に限られます。

ドメインコンポーネントオブジェクトには、OU オブジェクト、ドメインコンポーネントオブジェクト、Active Directory コンテナオブジェクト、またはユーザープロファイルオブジェクトを含めることができます。

ドメインコンポーネントオブジェクトを作成するには、Administration Console または tarantella object new_dc コマンドを使用します。

Administration Console では、ドメインコンポーネントオブジェクトの設定内容がいくつかのタブに分けられています。

「一般」タブには、ドメインコンポーネントの名前を制御する設定が含まれます。名前を参照してください。

ドキュメントオブジェクト

ドキュメントをユーザーに提供する場合は、ドキュメントオブジェクトを使用します。

ドキュメントオブジェクトは、任意の URL を参照できます。Sun StarOffice 文書や Adobe Acrobat ファイルなど、Web 上のどのようなドキュメントでも参照できます。ドキュメントから Web アプリケーションを参照することもできます。

実際に URL をフェッチするのはユーザーの「クライアントデバイス」であるため、ファイアウォールなどのセキュリティー機能によってユーザーが URL にアクセスできない場合があります。

ドキュメントオブジェクトを作成するには、Administration Console または tarantella object new_doc コマンドを使用します。

Administration Console では、ドキュメントオブジェクトの設定内容がいくつかのタブに分けられています。

「起動」タブには、ユーザーが ドキュメントのリンクをクリックすると表示される URL が含まれます。URL」を参照してください。

「プレゼンテーション」タブには、ユーザーへのドキュメントの表示方法を制御する設定が含まれます。ウィンドウタイプ: 新規ブラウザウィンドウ 」を参照してください。

「割り当て済みのユーザープロファイル」タブには、ドキュメントにアクセス可能なユーザーオブジェクトが一覧表示されます。「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ」を参照してください。

グループオブジェクト

アプリケーションのグループをユーザープロファイル、OU、または組織に関連付けたり、アプリケーションの負荷分散のために類似したアプリケーションサーバーを関連付けたりする場合は、グループオブジェクトを使用します。

グループオブジェクトは OU と同じではありません。アプリケーションやアプリケーションサーバーが所属できる OU は 1 つだけですが、多数のグループのメンバーになることができます。

グループへの所属に影響を与えずに、グループのメンバーを移動することや、メンバーの名前を変更することができます。

グループオブジェクトは、オブジェクトの次のタブに追加できます。

グループオブジェクトを作成するには、Administration Console または tarantella object new_group コマンドを使用します。

Administration Console では、グループオブジェクトの設定内容がいくつかのタブに分けられています。

「メンバー」タブは、グループオブジェクトのメンバーの表示および編集に使用されます。「メンバー」タブを参照してください。

「割り当て済みのユーザープロファイル」タブには、グループ内のアプリケーションを実行可能なユーザープロファイルオブジェクトが一覧表示されます。「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ」を参照してください。

「ホストされているアプリケーション」タブには、グループ内のアプリケーションサーバー上でホストされているアプリケーションのリストが表示されます。「ホストされているアプリケーション」タブ」を参照してください。

ユーザープロファイルオブジェクト

組織内のユーザーを表現し、そのユーザーがアプリケーションにアクセスできるようにするには、ユーザープロファイルオブジェクトを使用します。

使用される認証機構によって、ユーザープロファイルオブジェクトを持っていないユーザーでも SGD にログインできる場合があります。

継承を使用するには、ユーザープロファイルオブジェクトを OU 内に作成します。これにより、容易かつ効率的に管理できるようになります (「割り当て済みアプリケーションを親から継承する」を参照)。

ユーザープロファイルオブジェクトを作成するには、Administration Console または tarantella object new_person コマンドを使用します。

Administration Console では、ユーザープロファイルオブジェクトの設定内容がいくつかのタブに分けられています。

「パフォーマンス」タブには、ユーザーの帯域幅制限を制御する設定が含まれます。帯域幅の制限を参照してください。

「セキュリティー」タブには、クライアントデバイスと SGD サーバー間で許可される接続を定義する設定が含まれます。接続」を参照してください。

「割り当て済みのアプリケーション」タブには、ユーザーが使用可能なアプリケーションのリストが表示されます。「割り当て済みのアプリケーション」タブ」を参照してください。

「パスワード」タブには、ユーザーのパスワードキャッシュエントリのリストが表示されます。「パスワード」タブを参照してください。

「トークン」タブには、ユーザーの認証トークンのリストが表示されます。「トークン」タブ」を参照してください。

「ユーザーセッション」タブには、ユーザーのアクティブなユーザーセッションのリストが表示されます。「ユーザーセッション」タブ」を参照してください。

「アプリケーションセッション」タブには、ユーザーの実行中および中断中のアプリケーションセッションが一覧表示されます。「アプリケーションセッション」タブ」を参照してください。

Windows アプリケーションオブジェクト

Microsoft Windows のグラフィカルアプリケーションをユーザーに提供する場合は、Windows アプリケーションオブジェクトを使用します。

Windows アプリケーションオブジェクトを作成するには、Administration Console または tarantella object new_windowsapp コマンドを使用します。

Administration Console では、Windows アプリケーションオブジェクトの設定内容がいくつかのタブに分けられています。

「ホストしているアプリケーションサーバー」タブには、アプリケーションをホストしているアプリケーションサーバーが一覧表示されます。「ホストしているアプリケーションサーバー」タブ」を参照してください。

「割り当て済みのユーザープロファイル」タブには、アプリケーションを実行可能なユーザープロファイルオブジェクトが一覧表示されます。「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ」を参照してください。

「アプリケーションセッション」タブには、アプリケーションの実行中および中断中のアプリケーションセッションが一覧表示されます。「アプリケーションセッション」タブ」を参照してください。

X アプリケーションオブジェクト

X11 のグラフィカルアプリケーションをユーザーに提供する場合は、X アプリケーションオブジェクトを使用します。

X アプリケーションオブジェクトを作成するには、Administration Console または tarantella object new_xapp コマンドを使用します。

Administration Console では、X アプリケーションオブジェクトの設定内容がいくつかのタブに分けられています。

「ホストしているアプリケーションサーバー」タブには、アプリケーションをホストしているアプリケーションサーバーが一覧表示されます。「ホストしているアプリケーションサーバー」タブ」を参照してください。

「割り当て済みのユーザープロファイル」タブには、アプリケーションを実行可能なユーザープロファイルオブジェクトが一覧表示されます。「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ」を参照してください。

「アプリケーションセッション」タブには、アプリケーションの実行中および中断中のアプリケーションセッションが一覧表示されます。「アプリケーションセッション」タブ」を参照してください。


属性の参照

この節では、SGD オブジェクトで使用可能な属性について説明します。

属性ごとに、Administration Console での使用方法を示します。対応するコマンド行が存在する場合は、その情報についても提供します。

アドレス

使用法:DNS (Domain Name System) 名または IP (Internet Protocol) アドレスをフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、アプリケーションサーバーオブジェクトです。

説明

この属性は、アプリケーションサーバーのネットワークアドレスを指定します。

DNS 名を使用するのが最良の方法です。

Object Manager: 「Address」

コマンド行

コマンドオプション:--address address

使用法: ここで、address は DNS 名 (推奨) または IP アドレスです。

次の例では、アプリケーションサーバーのアドレスを naples.indigo-insurance.com と指定します。

--address naples.indigo-insurance.com

応答メッセージ

使用法:テキスト文字列をフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

アプリケーションサーバーからエミュレータに照会が送られた場合に返すメッセージを定義します。

この属性が適用されるのは、VT420 文字型アプリケーションと Wyse 60 文字型アプリケーションに限られます。

Object Manager: 「Behavior」⇒「Answerback Message」

コマンド行

コマンドオプション:--answermsg message

使用法: ここで、message は、使用するテキスト文字列です。

次の例では、テキスト "My message" をアプリケーションサーバーからの照会に対する応答として返します。

--answermsg "My message"

アプリケーションコマンド

使用法:アプリケーションのフルパス名をフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、ユーザーが Webtop 上、あるいはデスクトップの「スタート」または「起動」メニューでアプリケーションのリンクをクリックしたときに起動されるアプリケーションを指定します。

このパス名は、アプリケーションを実行できるすべてのアプリケーションサーバー上で同一でなければなりません。

コマンド行引数には、「コマンドの引数」属性を使用します。

X アプリケーションの場合、「ウィンドウマネージャー」属性を使って、アプリケーション用のウィンドウマネージャーを起動します。

Windows アプリケーションの場合、サブディレクトリ間のセパレータとして、バックスラッシュ (\) またはスラッシュ (/) を使用できます。コマンド行でバックスラッシュを指定する場合、エスケープシーケンス (\) を使用する必要があります。

Windows アプリケーションの場合、このフィールドを空白のままにすると、特定のアプリケーションの代わりに完全な Microsoft Windows セッションが起動します。

Object Manager: 「General」⇒「Application Command」

コマンド行

コマンドオプション:--app pathname

使用法:ここで、pathname は、アプリケーションのフルパス名です。パス名に空白文字が含まれている場合は、引用符 (") か (') で囲む必要があります。

次の例では、UNIX の X アプリケーションを指定しています。

--app /usr/local/bin/xfinance

次の例では、Windows アプリケーションを指定しています。

--app "c:/Program Files/Indigo Insurance/cash.exe"

アプリケーションの負荷分散

使用法: 「グローバル設定の上書き」チェックボックスを選択してから、オプションを選択します。「グローバル設定」タブで定義されたグローバル設定を使用するには、「グローバル設定の上書き」ボックスの選択を解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この設定により、アプリケーションを起動する際、アプリケーションを実行するアプリケーションサーバーを選択するために、SGD が使用するアルゴリズムが決まります。アプリケーションサーバーは、アプリケーションオブジェクトの「「ホストしているアプリケーションサーバー」タブ」で定義されたサーバーから選択されます。

この属性のデフォルト設定では、「グローバル設定」⇒「パフォーマンス」タブで定義された設定が使用されます。「グローバル設定の上書き」チェックボックスを選択してから、オプションを選択することで、これを上書きできます。

次の表に、Administration Console のオプションと対応するコマンド行オプションを示します。


Administration Console コマンド行 説明
グローバル設定の上書き (選択解除) default 「グローバル設定」⇒「パフォーマンス」タブで定義されたデフォルトのアルゴリズムを使用します。
最大空きメモリー memory もっとも空きメモリーが大きいアプリケーションサーバーを選択します。
最小 CPU 使用量 cpu CPU (中央演算処理装置) のアイドル時間がもっとも長いアプリケーションサーバーを選択します。
最少アプリケーション数 sessions SGD を通じて実行されるアプリケーションセッションがもっとも少ないアプリケーションサーバーを選択します。



注 - 「最小 CPU 使用量」および「最大空きメモリー」のアルゴリズムを使用するには、アプリケーションサーバーに SGD 拡張モジュールをインストールする必要があります。



Object Manager: 「General」⇒「Load Balancing Algorithm」

コマンド行

コマンドオプション: --loadbal default | cpu | memory | sessions

使用法: 設定値を指定します。

次の例では、アプリケーション実行用の空きメモリーがもっとも多いアプリケーションサーバーを使用します。

--loadbal memory

アプリケーションの再開機能

使用法:オプションを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、ユーザーがアプリケーションを再開できる時間を決定します。


Administration Console コマンド行 説明
使用しない never アプリケーションを再開することはできません。

ユーザーによる終了機構がないアプリケーションで使用します。たとえば、時計のアプリケーションなどです。

ユーザーセッション中 session アプリケーションは稼働し続け、ユーザーが SGD からログアウトするまで再開可能です。

たとえば、Web ブラウザを閉じた場合やログアウトすることなく SGD クライアントを停止した場合など、ユーザーが SGD から明示的にログアウトしなかった場合、ユーザーセッションが再開可能に設定されているアプリケーションは、一定の時間稼働し続けます (「アプリケーションの再開機能: タイムアウト」を参照)。

これは、デフォルト設定です。

一般 always アプリケーションは、ユーザーが SGD からログアウトしたあとも、一定時間稼働し続け (「アプリケーションの再開機能: タイムアウト」を参照)、次回にログインしたときに再開することができます。

制御された方法で終了する必要があるアプリケーションで使用します。たとえば、終了する前にロックファイルを削除する必要がある電子メールアプリケーションなどです。


「ローカル X サーバー」が「ウィンドウタイプ」に設定されている X アプリケーションは、「アプリケーションの再開機能」属性の値に関係なく、再開できません。

クライアントデバイスで実行するように設定されている Windows アプリケーション (「Windows プロトコル: 最初にクライアントからの実行を試行する」を参照) は、「アプリケーションの再開機能」属性の値に関係なく、再開できません。

アプリケーションが再開可能かどうか調べるには、Webtop 上のリンクにマウスポインタを移動して、表示されるポップアップウィンドウを確認します。

Webtop には、個々のアプリケーションセッションを中断、再開するためのコントロールがあります。SGD クライアントを統合モードで使用している場合、再開機能が「一般」に設定されているアプリケーションは、ログアウトすると自動的に中断します。再びログインすると、自動的に再開します。

Object Manager: 「General」⇒「Resumable」

コマンド行

コマンドオプション: --resumable never | session | always

使用法: 再開機能のいずれかの有効な設定値を指定します。

次の例では、アプリケーションは決して再開されません。

--resumable never

次の例では、アプリケーションは、ユーザーが SGD からログアウトするまで再開可能です。

--resumable session

アプリケーションの再開機能: タイムアウト

使用法:アプリケーションを再開可能にする時間を、分単位でフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性を使うと、SGD サーバー上のリソースをできる限り効率的に使用することができます。この属性は「アプリケーションの再開機能」属性と一緒に使用され、中断中のアプリケーションセッションを SGD サーバーが終了できる時点を定義します。


アプリケーションの再開機能の設定 再開機能の動作
使用しない 無視されます。
ユーザーセッション中 SGD クライアント接続が失われた場合は、タイマーの計時が始まります。タイマーがこのタイムアウトの値に達すると、SGD サーバーはアプリケーションセッションを終了します。ユーザーが SGD からログアウトした場合、アプリケーションセッションは終了します。

SGD クライアントが突然終了したためにアプリケーションが中止される場合、タイムアウト時間は 20 分延長されます。

一般 ログアウトを含め、ユーザーが何らかの方法で SGD サーバーとの接続を解除した時点、または SGD クライアント接続が失われた時点で、タイマーの計時が始まります。タイマーがこのタイムアウトの値に達すると、SGD サーバーはアプリケーションセッションを終了します。

SGD クライアントが突然終了したためにアプリケーションが中止される場合、タイムアウト時間は 20 分延長されます。


この属性を空白のままにしておくと、「アプリケーションの再開機能」のデフォルトタイムアウト設定が使用されます。Administration Console の「一般設定」⇒「通信」タブで、デフォルトのタイムアウトを設定できます。

Object Manager: 「Advanced」⇒「Resumable For」

コマンド行

コマンドオプション:--resumetimeout mins

使用法: ここで、mins は、アプリケーションを再開可能にする時間 (分単位) です。

次の例では、アプリケーションの再開できる時間を少なくとも 30 分間に設定します。このタイムアウト時間は、「ユーザーセッション中」に再開できるよう設定されているアプリケーションに適しています。

--resumetimeout 30

「アプリケーションセッション」タブ

使用法: 「アプリケーションセッション」タブ内のボタンを使用して、アプリケーションセッションを表示したり管理したりします。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

このタブには、選択したオブジェクトの実行中および中断中のアプリケーションセッションのリストが表示されます。ユーザーにとって、アプリケーションセッションは、アプリケーションサーバー上で実行中のアプリケーションを意味します。

アプリケーションセッションに関するさらに詳細な情報を表示するには、「アプリケーションセッションリスト」テーブル内のアプリケーションセッションのチェックボックスを選択し、「詳細の表示」ボタンをクリックします。

アプリケーションセッションを終了するには、「アプリケーションセッションリスト」テーブル内のアプリケーションセッションのチェックボックスを選択し、「終了」ボタンをクリックします。

アプリケーションセッションをシャドウイングするには、「アプリケーションセッションリスト」テーブル内のアプリケーションセッションのチェックボックスを選択し、「シャドウイング」ボタンをクリックします。中断しているアプリケーションや文字型アプリケーションをシャドウイングすることはできません。



注 - 一部の国では、ユーザーに通知せずにシャドウイングすることが法律で禁じられています。その法律に従う義務があります。



「再読み込み」ボタンをクリックすると、「アプリケーションセッションリスト」テーブルが更新されます。

「検索」オプションを使用すると、「アプリケーションセッションリスト」テーブルを検索できます。ユーザーの識別情報、ユーザープロファイル、Secure Global Desktop サーバー、またはアプリケーションサーバーを検索するときは、検索文字列にワイルドカード「*」を使用できます。「name」という検索文字列の入力は、「*name*」の検索に相当し、検索文字列と一致するものがすべて返されます。

「起動時刻」を検索するには、yyyy/mm/dd hh:mm:ss という書式の検索文字列を使用します。

デフォルトでは、検索によって返される結果の数は 150 個に制限されます。

Object Manager:「Sessions」タブ

コマンド行

アプリケーションセッションを一覧表示、終了、またはシャドウイングするには、コマンド行で tarantella emulatorsession コマンドを使用します。tarantella emulatorsession コマンドを参照してください。

コマンドオプション:tarantella emulatorsession list --person pobj

使用法:ここで、pobj は、ユーザープロファイルオブジェクトの完全名です。

次の例では、ユーザープロファイルオブジェクト Indigo Jones のアプリケーションセッションを一覧表示します。

tarantella emulatorsession list --person \ "o=Indigo Insurance/ou=IT/cn=Indigo Jones"

アプリケーション起動

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、アプリケーションサーバーオブジェクトです。

説明

この属性は、このアプリケーションサーバーでアプリケーションを実行できるかどうかを指定します。

チェックボックスを選択した場合に、アプリケーションを実行できます。デフォルトでは、チェックボックスは選択されています。アプリケーションがアプリケーションサーバーで起動するには、次の条件を両方とも満たす必要があります。

  • アプリケーションサーバーオブジェクトが、アプリケーションオブジェクトの「「ホストしているアプリケーションサーバー」タブ」に表示されていること。

  • アプリケーションの負荷分散アルゴリズムでこのアプリケーションサーバーが選択されていること。

チェックボックスの選択を解除すると、このアプリケーションサーバーで新しいアプリケーションを起動できなくなります。アプリケーションサーバーを使用できない状態にしても、すでに動作しているアプリケーションに影響はありません。アプリケーションセッションがアプリケーションサーバー上で中断されていて、そのアプリケーションが常に再開できるように設定されている場合には、それらのセッションを再開できます。

この属性を使用して、たとえば、保守作業を行なっている間はアプリケーションサーバーを一時的に使用できない状態にすることができます。特定のアプリケーションがそのアプリケーションサーバーだけで実行するように設定されている場合、ユーザーはそのアプリケーションを使用できなくなります。

Object Manager: 「Available to Run Applications」

コマンド行

コマンドオプション:--available true | false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、アプリケーションサーバーオブジェクトでアプリケーションを実行可能にします。

--available true

コマンドの引数

使用法:アプリケーション用のコマンド行引数を、フィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、アプリケーションの起動時に使うコマンド行引数を指定します。実行するアプリケーションは、「アプリケーションコマンド」属性に引数を付けずに指定します。

X アプリケーションの場合は、-display 引数を指定しないでください。ディスプレイは、ユーザーごとに自動的に設定されます。

Object Manager: 「General」⇒「Arguments for Command」

コマンド行

コマンドオプション:--args args

使用法: ここで、args は、アプリケーション用のコマンド行引数です。引数は引用符 (") か (') で囲む必要があります。

次の例では、コマンド行引数を使って背景の色を plum4 に設定して、アプリケーションを起動します。

--args "-bg plum4"

プロトコルの引数

使用法:Windows プロトコル用のコマンド行引数を、フィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、Windows アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、「Windows プロトコル」で使用するコマンド行引数を指定します。

有効な設定値は Windows プロトコルによって変わります。

Object Manager: 「Advanced」⇒「Protocol Arguments」

コマンド行

コマンドオプション:--protoargs args

使用法: ここで、args は、Windows プロトコル用のコマンド行引数です。

次の例では、アプリケーションの作業ディレクトリを c:\mydir に設定します。この例は、Microsoft RDP プロトコルに適用されます。

--protoargs "-dir c:\mydir"

「割り当て済みのアプリケーション」タブ

使用法: アプリケーションをユーザープロファイルオブジェクト、組織オブジェクト、または OU オブジェクトに割り当てるには、「編集可能な割り当て」テーブルの「追加」ボタンをクリックします。

ユーザープロファイルオブジェクト、組織オブジェクト、または OU オブジェクト用のアプリケーションを削除するには、「編集可能な割り当て」テーブルの「削除」ボタンをクリックします。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

「割り当て済みのアプリケーション」タブには、選択したユーザープロファイル、組織単位、または組織に割り当てられているアプリケーションのリストが表示されます。

この属性は、ユーザーが使用できる一連のアプリケーションリンクを定義します。各リンクは、「アプリケーションオブジェクトへの参照」として格納されるため、同じアプリケーションオブジェクトを多数のユーザーに割り当てることができます。あとで、オブジェクトが移動された場合、またはオブジェクト名が変更された場合、そのオブジェクトに対するすべての参照は、自動的に更新されます。

アプリケーションのグループを「割り当て済みのアプリケーション」タブに追加した場合、グループ自体ではなく、そのグループのメンバーが割り当てられます。

ユーザープロファイルオブジェクトと組織単位オブジェクトは、組織階層内の親からアプリケーションを継承できます (「割り当て済みアプリケーションを親から継承する」を参照)。親オブジェクトに割り当てられているアプリケーションを継承するには、「編集可能な割り当て」領域の「割り当て済みアプリケーションを親から継承する」チェックボックスを選択します。

Object Manager:「Links」タブ

「割り当て済みのアプリケーション」タブの次のセクションが、アプリケーションの表示、選択、および割り当てに使用されます。

  • 「有効なアプリケーション」テーブル

  • 「編集可能な割り当て」テーブル

「有効なアプリケーション」テーブル

「有効なアプリケーション」テーブルには、選択したオブジェクトに割り当てられているアプリケーションオブジェクトがすべて表示されます。このテーブルの「ローカル割り当て」セクションには、ローカルリポジトリから選択されたアプリケーションが一覧表示されます。

「割り当てタイプ」列には、次のいずれかが表示されます。

  • 「直接的」。 この割り当ては、「編集可能な割り当て」テーブルを使用して行われたものです。

  • 「間接的」。 この割り当ては、グループのメンバーシップや別のオブジェクトからの継承など、別の関係の結果です。

  • 「複数」。 この割り当てには、複数のソース (「直接的」と「間接的」の両方) があります。

割り当てタイプが 「直接的」または「間接的」である場合、「詳細を参照してください」 リンクをクリックすると、リンクの発生元をトレースできる情報が表示されます。

「編集可能な割り当て」テーブル

「編集可能な割り当て」テーブルを使用すると、ローカルリポジトリからアプリケーションを選択できます。

「編集可能な割り当て」テーブルの「追加」ボタンをクリックします。「アプリケーション割り当ての追加」ウィンドウが表示されます。

「アプリケーション割り当ての追加」ウィンドウでアプリケーションを選択するには、次のどちらかを実行します。

  • ナビゲーションツリーを参照します。 ツリーを参照する際、コンテンツ領域がアプリケーションに合わせて更新されます。

  • 「アプリケーションの検索」フィールドを使用します。 このフィールドを使用してアプリケーションを検索します。アプリケーションの名前をフィールドに入力します。検索文字列にワイルドカード「*」を使用できます。「name」という検索文字列の入力は、「*name*」の検索に相当し、検索文字列と一致するものがすべて返されます。検索結果は、コンテンツ領域の「検索結果」テーブルに表示されます。デフォルトでは、検索によって返される結果の数は 150 個に制限されます。

コンテンツ領域に表示されたアプリケーションの中から、必要なものを選択します。アプリケーションの選択が終了したら、「追加」ボタンをクリックします。

「割り当て済みのアプリケーション」タブの「有効なアプリケーション」テーブルに、選択したアプリケーションが表示されます。

「割り当て済みのアプリケーション」タブからアプリケーションを削除するには、「編集可能な割り当て」テーブルの「削除」ボタンを使用します。

コマンド行

コマンドオプション:--links object

使用法:ここで、object は、オブジェクトの完全名です。次に例を示します。 "o=applications/ou=Finance/cn=XClaim" オブジェクト名に空白文字が含まれている場合は、引用符 (") か (') で囲む必要があります。

次の例では、Pers-o-datSlide-o-win をリンクとして Webtop に追加します。

--links "o=applications/cn=Pers-o-dat" \
        "o=applications/cn=Slide-o-win"

「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ

使用法: ユーザープロファイルをアプリケーションに割り当てるには、「編集可能な割り当て」テーブルの「追加」ボタンをクリックします。LDAP ディレクトリで SGD を使用している場合は、「割り当て済みのユーザープロファイル」タブの「LDAP 検索」領域を使って LDAP ディレクトリサーバー内のユーザーを検索することもできます。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

アプリケーションまたはアプリケーションのグループを実行可能なユーザープロファイルオブジェクトを定義する場合に、このタブを使用します。アプリケーションまたはアプリケーションのグループは、「割り当て済みのアプリケーション」タブ内のユーザープロファイル用に定義済みのアプリケーションに追加されます。

ユーザープロファイルオブジェクトは、ローカルリポジトリから選択できます。LDAP ディレクトリを使用している場合は、次のものを選択できます。

  • LDAP ディレクトリ内のユーザー

  • LDAP ディレクトリ内のユーザーのグループ

  • LDAP 検索条件に一致する LDAP ディレクトリ内のユーザー

「割り当て済みのユーザープロファイル」タブの次のセクションが、ユーザープロファイルオブジェクトの表示、選択、および割り当てに使用されます。

  • 「有効なユーザープロファイル」テーブル

  • 「編集可能な割り当て」テーブル

  • 「LDAP 検索」セクション

Object Manager:「Seen By」タブ

Object Manager: 「Directory Services Integration」⇒「LDAP Groups」

Object Manager: 「Directory Services Integration」⇒「LDAP Search」

Object Manager: 「Directory Services Integration」⇒「LDAP Users」

「有効なユーザープロファイル」テーブル

「有効なユーザープロファイル」テーブルには、アプリケーションに割り当てられているユーザープロファイルオブジェクトがすべて表示されます。このテーブルの「ローカル割り当て」セクションには、ローカルリポジトリから選択されたユーザープロファイルが一覧表示されます。このテーブルの「LDAP 割り当て」セクションには、LDAP ディレクトリから選択されたユーザーが一覧表示されます。テーブルのこの領域を移植するには、「LDAP 割り当てのロード」リンクをクリックする必要があります。

「割り当てタイプ」列には、次のいずれかが表示されます。

  • 「直接的」。 この割り当ては、「編集可能な割り当て」テーブルを使用して行われたものです。

  • 「間接的」。 この割り当ては、LDAP 検索、グループのメンバーシップ、別のオブジェクトからの継承など、別の関係の結果です。

  • 「複数」。 この割り当てには、複数のソース (「直接的」と「間接的」の両方) があります。

割り当てタイプが 「直接的」または「間接的」である場合、「詳細を参照してください」 リンクをクリックすると、リンクの発生元をトレースできる情報が表示されます。

「編集可能な割り当て」テーブル

「編集可能な割り当て」テーブルを使って、ローカルリポジトリからユーザープロファイルオブジェクトを選択できます。LDAP 認証を使用している場合は、LDAP ディレクトリ内のユーザーやグループも選択できます。

「編集可能な割り当て」テーブルの「追加」ボタンをクリックします。「ユーザー割り当ての追加」ウィンドウが表示されます。

「ユーザー割り当ての追加」ウィンドウで選択可能なものを、次に示します。

  • ローカルリポジトリ内のユーザープロファイル

  • LDAP ディレクトリ内のユーザー

  • LDAP ディレクトリ内のグループ

ローカルリポジトリを使用するには、「リポジトリ」リスト内で「ローカル」オプションを選択します。

ローカルリポジトリおよび LDAP ディレクトリサーバーを使用するには、「リポジトリ」リスト内で「ローカル + LDAP」オプションを選択します。

「ユーザー割り当ての追加」ウィンドウでユーザープロファイルを選択するには、次のどちらかを実行します。

  • ナビゲーションツリーを参照します。 ツリーを参照する際、コンテンツ領域がユーザープロファイルに合わせて更新されます。

  • 「ユーザープロファイルの検索」フィールドを使用します。選択したリポジトリ内部のユーザープロファイルを検索する場合に、このフィールドを使用します。LDAP ディレクトリ内のユーザーとグループの名前を入力できます。検索文字列にワイルドカード「*」を使用できます。「name」という検索文字列の入力は、「*name*」の検索に相当し、検索文字列と一致するものがすべて返されます。検索結果は、コンテンツ領域の「検索結果」テーブルに表示されます。デフォルトでは、検索によって返される結果の数は 150 個に制限されます。「検索結果」テーブルの「一致した属性」フィールドには、検索で一致した LDAP 属性が表示されます。

コンテンツ領域に表示されたユーザープロファイルの中から、必要なものを選択します。ユーザープロファイルの選択が終了したら、「追加」ボタンをクリックします。

「割り当て済みのユーザープロファイル」タブの「有効なユーザープロファイル」テーブルに、選択したユーザープロファイルが表示されます。

「割り当て済みのユーザープロファイル」タブに追加したアプリケーションを削除するには、「編集可能な割り当て」テーブルの「削除」ボタンを使用します。

「LDAP 検索」領域

「LDAP 検索」領域は、LDAP ディレクトリ内のユーザーを検索する際の、検索条件の定義に使用されます。この機能を使って、検索条件に一致する LDAP ディレクトリ内のすべてのユーザーに、アプリケーションまたはアプリケーショングループを割り当てることができます。

検索条件には、次のいずれかを使用できます。

  • RFC2254 に準拠する LDAP 検索フィルタ

  • RFC1959 に準拠する LDAP URL

RFC2254 検索フィルタを使用する場合は、各検索条件を二重引用符 (") と括弧で囲みます。

LDAP URL を使用する場合は、ldap:///search-criteria の書式を使用します。URL に指定したホスト、ポート、および戻り値の属性は、無視されます。これは、SGD 認証の一環として設定された LDAP ディレクトリサーバーが使用されるからです。

「LDAP 検索」領域には、次の 2 つのオプションが含まれます。

  • 「簡易検索」。ウィンドウコントロールを使用して、簡単な LDAP 検索フィルタを「作成」できます。「フィルタコンポーネント」テーブルで、一致させる属性を選択し、その検索条件を定義します。

  • 「詳細検索」。 表示されるフィールドに、LDAP URL または検索フィルタを入力できます。

「簡易検索」オプションは、cnuid などの属性に基づいている LDAP 検索フィルタを作成するためのものです。「詳細検索」オプションを使用すると、さらに複雑な LDAP 検索フィルタを作成できます。

簡易検索を作成すると、「詳細検索」領域の LDAP フィルタの文字列は灰色のテキストで表示されます。「詳細検索」オプションを選択すれば、LDAP フィルタの文字列を編集できるようになります。このため、最初に簡易検索を行い、次に手動で検索文字列を編集して詳細検索を指定することができます。

「詳細検索」と「簡易検索」は機能面で互換性がないため、「詳細検索」を指定したあとで「簡易検索」に戻ることはできません。詳細検索をいったん削除してから、簡易検索を入力し直す必要があります。

LDAP ディレクトリ内の検索開始位置を指定するには、「検索ルート」フィールドの横にある「参照」ボタンをクリックします。「LDAP 検索のルートの選択」ウィンドウを使用して、LDAP ディレクトリ内の位置を参照または検索できます。新しい「検索ルート」を選択すると、新しい LDAP URL が読み込まれます。新しい URL は、「参照」ボタンの横と「詳細検索」ボックスに表示されます。

検索で一致させる属性を指定するには、「検索フィルタ」オプションを選択します。すべての属性に一致させる (「すべてに一致」)、いずれかの属性に一致させる (「いずれかに一致」)、どの属性にも一致させない (「どれにも一致しない」)、のいずれかを選択できます。

「プレビュー」ボタンをクリックすると、LDAP 検索により返されたユーザープロファイルのリストが表示されます。

LDAP 検索定義を保存するには、「保存」ボタンをクリックします。

「有効なユーザープロファイル」タブの「LDAP 割り当てのロード」リンクをクリックします。LDAP 検索から返されたユーザープロファイルが、「有効なユーザープロファイル」テーブルの「LDAP 割り当て」セクションに表示されます。

コマンド行

コマンド行では、オブジェクト名に空白文字が含まれている場合は、引用符 (") か (') で囲む必要があります。

LDAP ユーザー

コマンドオプション:--ldapusers user_dn

使用法: LDAP ディレクトリ内のユーザーの識別名 (DN) を 1 つ以上入力します。

次の例では、UID が「violet」の Sales 部門のユーザーと UID が「emmarald」の Marketing 部門のユーザーにアプリケーションまたはアプリケーショングループを割り当てます。

--ldapusers uid=violet,ou=Sales,dc=indigo-insurance,dc=com uid=emmarald,ou=Marketing,dc=indigo-insurance,dc=com

LDAP グループ

コマンドオプション:--ldapgroups group_dn

使用法: LDAP ディレクトリ内のグループの DN を 1 つ以上入力します。

入れ子のグループ (サブグループ) が組織で使用されている場合は、グループ検索の階層範囲の変更が必要になる場合があります。

次の例では、Sales 部門と Marketing 部門のマネージャーグループにアプリケーションまたはアプリケーショングループを割り当てます。

--ldapgroups cn=managers,ou=Sales,dc=indigo-insurance,dc=com cn=managers,ou=Marketing,dc=indigo-insurance,dc=com

LDAP 検索

コマンドオプション:--ldapsearch search_string

使用法: 1 つ以上の LDAP 検索文字列を入力します。

次の例では、Sales 部門のマネージャーおよび Violet Carson をマネージャーとするすべての社員にアプリケーションまたはアプリケーショングループを割り当てます。

--ldapsearch "(&(job=manager)(dept=Sales))" \
"(manager=Violet Carson)"

次の例では、indigo-insurance.com の Sales 部門のマネージャーにアプリケーションまたはアプリケーショングループを割り当てます。

--ldapsearch "ldap:///ou=Sales,dc=indigo-insurance,dc=com??sub?job=manager"

属性マップ

使用法:属性マップのフルパス名をフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、アプリケーションで使用する属性マップを指定します。これは、太字や下線などの文字属性を、色にマッピングします。

デフォルトの属性マップを使用するには、この属性を空のままにしておきます。

属性マップのサンプル /install-dir/etc/data/attrmap.txt がインストールされています。

Object Manager: 「Advanced」⇒「Attribute Map」

コマンド行

コマンドオプション:--attributemap attrmap

使用法: ここで、attrmap は、使用する属性マップのフルパス名です。

次の例では、指定した属性マップを使用します。

--attributemap /install-dir/etc/data/myattrmap.txt

オーディオリダイレクトライブラリ

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、X アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、アプリケーションが SGD のオーディオリダイレクトライブラリを有効にするかどうかを指定します。

一部の X アプリケーションは、オーディオ出力に /dev/audio または /dev/dsp デバイスを使用するようにハードコードされています。オーディオリダイレクトライブラリを有効にすると、アプリケーションが、SGDAUDIODEV 環境変数で指定されたデバイスを代わりに使用するようになります。

Object Manager: 「Advanced」⇒「UNIX Audio Enable LD_PRELOAD」

コマンド行

コマンドオプション:--unixaudiopreload true | false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、アプリケーションのオーディオリダイレクトライブラリを有効にします。

--unixaudiopreload true

背景色

使用法:有効なカラーリソース (yellow など) をフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

アプリケーションのテキストウィンドウの背景色を指定します。

色の名前は、X プロトコルエンジンの「RGB データベース」属性で指定したファイルを使って、RGB 値に変換されます。

Object Manager: 「3270」⇒「Background Color」

Object Manager: 「5250」⇒「Background Color」

コマンド行

コマンドオプション:--3270bg color

コマンドオプション:--bg color

使用法: ここで、color は、有効なカラーリソース (yellow など) です。

次の例では、3270 アプリケーションのテキストウィンドウの背景色が plum4 に設定されます。

--3270bg plum4

次の例では、5250 アプリケーションのテキストウィンドウの背景色が plum4 に設定されます。

--bg plum4

帯域幅の制限

使用法: リストから最大帯域幅を選択します。

この属性を持つオブジェクトは、ユーザープロファイルオブジェクトです。

説明

この属性は、ユーザーがクライアントデバイスと、X アプリケーション用および Windows アプリケーション用の SGD サーバーの間で使用できる最大帯域幅を指定します。

制限を指定しない場合は、「なし」を選択します。この場合、ユーザーは、使用可能な範囲で、できるかぎりの帯域幅を使用できます。この設定はネットワーク接続の速度についてアプリケーションの操作性を最高にします。

特定の帯域幅の制限が存在しないかぎり、この属性を変更する必要はありません。通常の使用では、「なし」を選択してください。

次の表に、Administration Console の帯域幅の設定、およびコマンド行で使用する対応する値を示します。


Administration Console コマンド行
2400 bps 2400
4800 bps 4800
9600 bps 9600
14.4 Kbps 14400
19.2 Kbps 19200
28.8 Kbps 28800
33.6 Kbps 33600
38.8 Kbps 38800
57.6 Kbps 57600
64 Kbps 64000
128 Kbps 128000
256 Kbps 256000
512 Kbps 512000
768 Kbps 768000
1 Mbps 1000000
1.5 Mbps 1500000
10 Mbps 10000000
なし 0

Object Manager: 「General」⇒「Bandwidth Limit」

コマンド行

コマンドオプション:--bandwidth bandwidth

使用法: ここで、bandwidth は、ビット毎秒の最大帯域幅です。

次の例では、ユーザーに対して最大帯域幅を 512 kbps に制限します。

--bandwidth 51200

次の例では、ユーザーに対し、使用可能な範囲で、できるかぎりの帯域幅を使用することを許可します。

--bandwidth 0

枠線のスタイル

使用法:オプションを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、端末ウィンドウを浮き上がらせて表示するか、へこませて表示するか、「平ら」に表示する (通常) かを指定します。

Object Manager: 「Appearance」⇒「Border Style」

コマンド行

コマンドオプション: --border normal | indented | raised

使用法: 使用する枠線のスタイルを指定します。

次の例では、端末ウィンドウを浮き上がらせて表示します。

--border raised

クライアントドライブマッピング

使用法:「クライアントドライブマッピング」テーブルを使用して、クライアントドライブマッピング (CDM) 指定を作成します。CDM 指定の作成、編集、および削除には、「追加」、「編集」、および「削除」ボタンを使用します。「上に移動」および「下に移動」ボタンを使って、指定の順序を変更します。作成した CDM 指定のリストは、「クライアントドライブマッピング」テーブルの「直接定義されたマッピング」セクションに表示されます。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、ユーザーが Microsoft Windows、UNIX、および Linux アプリケーションサーバー上で動作するアプリケーションからアクセスできる Microsoft Windows クライアントデバイス上のドライブ、およびアプリケーションサーバー上でそのドライブに使用するドライブ文字を定義します。

「Client Drive Mapping」属性は、ドライブマッピング指定の順番に並べられたリストです。各指定の内容は、次のとおりです。

  • クライアントドライブ文字またはタイプ

  • クライアントドライブに対して許可するアクセス権

  • アプリケーションサーバー上で、クライアントドライブのマッピングに使用するドライブ文字



注 - リスト内で最初に一致したエントリが使用されるので、ドライブ A や B などの固有の設定が、たとえば「すべてのドライブ」など一般性の高い設定よりも前に表示されるようにします。



次の表は、ドライブマッピング指定の各部分について、使用可能なオプションと、それに対応するコマンド行の値を示しています。

指定可能な「クライアントドライブ」のオプションは、次のとおりです。


Administration Console コマンド行
すべてのドライブ alldrives
固定ドライブ fixeddrives
R/W リムーバブル rw
R/O リムーバブル ro
ネットワークドライブ networkdrives
A:, B: ... Z: a, b ... z

指定可能な「アクセス権」のオプションは、次のとおりです。


Administration Console コマンド行
読み取り専用 ro
読み取り/書き込み rw
なし none

指定可能な「ドライブ文字」のオプションは、次のとおりです。


Administration Console コマンド行
クライアントと同じ same
A:, B: ... Z: a, b ... z

Object Manager: 「Client Drive Mapping」

コマンド行

コマンドオプション:--cdm drive_spec

使用法: ここで、drive_spec は、clientdrive:access:driveletter 形式のドライブマッピング指定です。たとえば、a:rw:z のように指定します。各 drive_spec はパイプ文字 (|) で区切ります。

ユーザープロファイルオブジェクトの場合、次の例は、クライアントデバイス上のドライブ A に対する読み取り/書き込みアクセス権がアプリケーションサーバー上のドライブ Z を使ってユーザーに付与されることを意味します、また、クライアント上と同じドライブ文字を使ってクライアントデバイス上で定義されているすべてのネットワークドライブに対する読み取り/書き込みアクセス権も付与されることを意味します。

--cdm 'a:rw:z|networkdrives:rw:same'

ユーザーは、ユーザープロファイルオブジェクトの組織階層内の先祖の「Client Drive Mapping」属性によって、たとえば固定ドライブ C など他のドライブに対するアクセス権も持っています。

クライアント印刷

使用法:オプションを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

Microsoft RDP Windows プロトコルを使用する Windows アプリケーションから印刷する際に、ユーザーが印刷可能なクライアントプリンタを制御します。

オブジェクトの「クライアント印刷: 上書き」が有効な場合にのみ、Administration Console を使ってこの属性を編集できます。

この属性の設定は、次のいずれかよりも優先されます。

  • 組織階層内の親オブジェクトの設定

  • 親オブジェクトの設定が存在しない場合は、Administration Console の「グローバル設定」⇒「印刷」タブで設定されたデフォルト設定

この属性に対する変更が反映されるのは、新規ユーザーセッションだけです。

「プリンタなし」を選択した場合でも、SGD PDF プリンタは使用できます。

次の表に、Administration Console のオプションと対応するコマンド行オプションを示します。


Administration Console コマンド行 説明
すべてのプリンタ 2 すべてのクライアントプリンタへの印刷をユーザーに許可します
デフォルトプリンタ 1 クライアントのデフォルトプリンタへの印刷をユーザーに許可します
プリンタなし 0 使用可能なクライアントプリンタはありません

デフォルトプリンタだけに印刷できるユーザーが別のプリンタに印刷する場合は、SGD からログアウトしてデフォルトプリンタを変更してから、もう一度ログインする必要があります。

Object Manager: 「Printing」⇒「Client Printers」

コマンド行

コマンドオプション:--mapprinters 2|1|0

使用法: 2|1|0 を指定します。

次の例では、ユーザーのデフォルトクライアントプリンタだけに印刷できるようにします。

--mapprinters 1

クライアント印刷: 上書き

使用法:ユーザープロファイルオブジェクトまたは組織単位オブジェクトの場合は、「親の設定を上書き」チェックボックスを選択します。親オブジェクト用に定義された設定を使用する場合は、「親の設定を上書き」チェックボックスの選択を解除します。

組織オブジェクトの場合は、「グローバル設定の上書き」チェックボックスを選択します。「グローバル設定」⇒「クライアントデバイス」タブで定義されたデフォルト設定を使用するには、「グローバル設定の上書き」チェックボックスの選択を解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

ユーザー固有の印刷設定を有効にします。Microsoft RDP Windows プロトコルを使用する Windows アプリケーションから印刷を行う際に、この設定が使用されます。

ユーザー固有の印刷設定を有効にすると、このオブジェクトに対する印刷設定内容が、次の設定内容よりも優先されます。

  • 組織階層内の親オブジェクトの印刷設定

  • 親オブジェクトの印刷設定が存在しない場合は、Administration Console の「グローバル設定」⇒「印刷」タブで設定されたデフォルトの印刷設定

この属性に対する変更が反映されるのは、新規ユーザーセッションだけです。

Object Manager: 「Printing」⇒「User-Specific Printing Configuration」

コマンド行

コマンドオプション:--userprintingconfig 1|0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。

次の例では、ユーザー固有の印刷設定を有効にします。

--userprintingconfig true

クライアントプロファイルの編集

使用法:ユーザープロファイルオブジェクトまたは組織単位オブジェクトの場合は、「親の設定を上書き」チェックボックスを選択してから、「有効」オプションを選択または選択解除します。親オブジェクト用に定義された設定を使用する場合は、「親の設定を上書き」チェックボックスの選択を解除します。

組織オブジェクトの場合は、「グローバル設定の上書き」チェックボックスを選択してから、「有効」オプションを選択または選択解除します。「グローバル設定」タブで定義されたデフォルト設定を使用するには、「グローバル設定の上書き」チェックボックスの選択を解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、SGD クライアントで使用するプロファイルをユーザーが作成または編集できるかどうかを制御します。



注 - Administration Console の「グローバル設定」⇒「クライアントデバイス」タブでも、プロファイル編集を有効にする必要があります。



次の表に、Administration Console のオプションと対応するコマンド行オプションを示します。


Administration Console コマンド行 説明
親の設定を上書き (選択解除) 2 ユーザープロファイルまたは組織単位オブジェクト。親オブジェクトから継承した設定を使用します。

これは、デフォルト設定です。

グローバル設定の上書き (選択解除) 2 組織オブジェクト。グローバル設定を使用します。

これは、デフォルト設定です。

有効 (選択) 1 クライアントのプロファイル編集を有効にします。
有効 (選択解除) 0 クライアントのプロファイル編集を無効にします。

ユーザープロファイルオブジェクトまたは組織単位オブジェクトの場合は、「親の設定を上書き」チェックボックスの選択を解除して、組織階層内の親オブジェクトの設定を継承します。これは、各ユーザープロファイルオブジェクトを編集せずに、多数のユーザーのプロファイル編集を有効/無効にする場合に使用します。

組織オブジェクトの場合は、Administration Console の「グローバル設定」⇒「クライアントデバイス」タブで設定されたデフォルト設定を使用するには、「グローバル設定の上書き」チェックボックスの選択を解除します。

SGD は、そのユーザーのユーザープロファイルオブジェクトを検査してから、組織階層の上位にあるすべての親オブジェクトを検査して、プロファイル編集が有効になっているか無効になっているかを確認します。選択したすべてのオブジェクトが親の設定を使用するように構成されている場合は、デフォルト設定が使用されます。

システムオブジェクト組織内で、ユーザープロファイルオブジェクトのプロファイル編集が無効になっている場合は (例: o=Tarantella System Objects/cn=UNIX User Profile)、このプロファイルに割り当てられているすべてのユーザーがこの影響を受けます。

デフォルトでは、プロファイル編集は有効になっています。

Object Manager: 「General」⇒「Profile Editing」

コマンド行

コマンドオプション:--editprofile 2|1|0

使用法: 2|1|0 を指定します。

次の例では、プロファイルの編集を無効にします。

--editprofile 0

コードページ

使用法:オプションを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性により、エミュレータで使うコードページを指定します。文字型アプリケーションのタイプ別に、異なるコードページを指定できます。


アプリケーションのタイプ 指定可能なコードページ
SCO コンソール
  • 437 - 国際語

  • 850 - マルチリンガル

  • 852 - 中央ヨーロッパ

  • 860 - ポルトガル語

  • 863 - カナダ系フランス語

  • 865 - 北欧語

VT420
  • 8859-1 - ISO ラテン 1

  • 8859-2 - ISO ラテン 2

Wyse 60
  • Multinational - 多国語

  • Mazovia - ポーランド語

  • CP852


Object Manager: 「Behavior」⇒「Code Page」

コマンド行

コマンドオプション: --codepage 437 | 850 | 852 | 860 | 863 | 865 | 8859-1 | 8859-2 | Multinational | Mazovia | CP852

使用法: 文字型アプリケーションのタイプに合った有効な設定値を指定します。

次の例では、ISO 8859-1 コードページを、該当する VT420 アプリケーションで使用します。

--codepage 8859-1

発色数

使用法:リストから設定値を選択します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

アプリケーションの発色数。色の数が増えるにつれて、SGD サーバーおよびクライアントデバイスで必要なメモリーが増え、それら 2 つの間のネットワーク帯域幅が増えます。

Object Manager: 「General」⇒「Color Depth」

X アプリケーション

16/8 ビット、24/8 ビット、8/16 ビット、および 8/24 ビット設定は、X アプリケーションでのみ使用できます。

16/8 ビット、24/8 ビット、8/16 ビット、および 8/24 ビット設定を利用できるので、複数の発色数を使用する X アプリケーションをサポートできます。たとえば、16 ビットまたは 24 ビット High Color の X アプリケーションセッション (CDE デスクトップなど) で 8 ビットアプリケーションを実行する必要がある場合は、16/8 ビットまたは 24/8 ビット設定を使用します。

これらの設定を変更すると、システムのパフォーマンスが次のような影響を受けます。

  • 1 つの発色数だけを使用するアプリケーションに比べて、SGD サーバーのメモリー使用量が増えます。

    各設定で使用される追加のメモリー使用量は、次のとおりです。

    • 8/16 設定では、メモリー使用量が 200% 増えます。

    • 8/24 設定では、メモリー使用量が 400% 増えます。

    • 16/8 設定では、メモリー使用量が 50% 増えます。

    • 24/8 設定では、メモリー使用量が 25% 増えます。

  • 使用される帯域幅が増えます。

  • 低帯域幅の接続でパフォーマンスが低下します。

X アプリケーションの発色数を高くしてネットワーク帯域幅を減らすには、「カラー品質」の設定値を変更します。

Windows アプリケーション

Windows アプリケーションの場合、16 ビットまたは 24 ビットカラーを使用して表示できるのは、Microsoft Windows 2003 Server で動作するアプリケーションだけです。デフォルトでは、Microsoft Windows 2003 Server 上のアプリケーションは 16 ビットカラーで表示されます。Windows アプリケーションオブジェクトの発色数設定がアプリケーションサーバーの設定と異なる場合は、サーバーの設定に一致するように自動的に調整されます。

コマンド行

コマンドオプション: --depth 8 | 16 | 24 | 16/8 | 24/8 | 8/16 | 8/24

使用法: 有効な値を指定します。

次の例では、アプリケーションの発色数を 16 ビットカラー (数千色) に設定します。

--depth 16

カラーマップ

使用法:カラーマップのフルパス名をフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、アプリケーションで使うカラーマップを指定します。カラーマップは、Color_1、Color_2 などの論理色を、表示する色にマッピングします。

デフォルトのカラーマップ /install‐dir/etc/data/colormap.txt を使用するには、この属性を空のままにしておきます。

Object Manager: 「Advanced」⇒「Color Map」

コマンド行

コマンドオプション:--colormap colormap

使用法: ここで、colormap は、使用するカラーマップのフルパス名です。

次の例では、指定したカラーマップを使用します。

--colormap /usr/local/maps/mycolormap.txt

カラー品質

使用法:リストから設定値を選択します。

この属性を持つオブジェクトは、X アプリケーションオブジェクトです。

説明

クライアントデバイスで表示される実効発色数。カラー品質を下げると帯域幅の使用量は減少しますが、同時に、表示できる色の数が限定されるようになります。



注 - 発色数」が 8‐ビットに設定されている場合は、この属性を利用できません。発色数が 16 ビットに設定されている場合、利用できる設定値は 16 ビット、15 ビット、12 ビット、9 ビット、および 6 ビットだけです。



デフォルト設定「アプリケーション開始時の最適値」を使用すると、ユーザーがアプリケーションを起動したときのネットワークの状態に合った最適な発色数に固定されます。発色数は、セッションの実行中には変更されません。

「動的に調整」を指定すると、ネットワークの状態に合わせてカラー品質のレベルをセッション中の好きなときに変更できます。この設定は、次の範囲で機能します。

  • 24 ビット画像 - 12 〜 24 ビットカラー

  • 16 ビット画像 - 12 〜 16 ビットカラー

次の表に、数値の品質設定を使用するときのカラー品質の効果を示します。


カラー品質設定 16 ビットアプリケーションのカラー品質 (概算) 24 ビットアプリケーションのカラー品質 (概算)
24 - 100%
21 - 88%
18 - 75%
16 100% 67%
15 94% 63%
12 75% 50%
9 56% 38%
6 38% 25%

クライアントデバイスの物理的なカラー品質に、X セッションのカラー品質が強制的に適用されることはありません。たとえば、24 ビットカラーセッションが 8 ビットクライアントデバイスに表示されるときは、そのセッションが適切に表示されるように、画像がクライアント上でディザリングされます。

Object Manager: 「Adaptive Internet Protocol」⇒「Color Quality」

コマンド行

コマンドオプション:--quality automatic|best|24|21|18|16|15|12|9|6

使用法: 有効な値を指定します。

次の例では、カラー品質を 12 ビットカラーに設定します。発色数を 24 ビットに設定した場合は、クライアントデバイスでのカラー品質が約 50% まで下がります。

--quality 12

コマンドの圧縮

使用法:オプションを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、Adaptive Internet Protocol (AIP) が送信時にコマンドを圧縮するかどうかを指定します。

「動的に調整」を選択すると、ネットワークの状態に従って、どの段階でも圧縮のオンとオフを切り替えることができます。

一部のアプリケーションでは、コマンドを圧縮しないで送信するよりも、大きなオーバーヘッドが発生します。このようなアプリケーションでは圧縮をオフにしてください。

Object Manager: 「Adaptive Internet Protocol」⇒「Command Compression」

コマンド行

コマンドオプション:--compression automatic|on|off

使用法:有効なオプションを指定します。

次の例では、AIP によるコマンド圧縮を無効にします。

--compression off

コマンドの実行

使用法:オプションを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、Adaptive Internet Protocol (AIP) がコマンドを常に指定順に実行するか、パフォーマンスを最高にするために最適化するかを指定します。

ネットワークの状況によって、設定を決定できるようにするには、「動的に調整」を選択します。

たとえばアニメーションなど、一部のアプリケーションではコマンドを実行する順番が重要です。

Object Manager: 「Adaptive Internet Protocol」⇒「Command Execution」

コマンド行

コマンドオプション:--execution automatic|inorder|optimized

使用法:有効なオプションを指定します。コマンド行でオブジェクト属性を一覧表示すると、次の内容が適用されます。

  • inorder」属性値は、on として表示されます。

  • optimized」属性値は、off として表示されます。

次の例では、コマンドをその発生順に実行します。

--execution inorder

コメント

使用法:オブジェクトの説明をフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、オブジェクトの説明です。管理者の注釈を付けるために、これをオプションののコメントフィールドとして使用します。

説明には任意の文字を使用できます。

Object Manager: 「General」⇒「Description」

コマンド行

コマンドオプション:--description text

使用法: ここで、text はオブジェクトの説明です。説明に空白文字が含まれている場合は、引用符 (") または (') で囲む必要があります。

次の例では、オブジェクトの説明を入力します。たとえば、この説明をドキュメントオブジェクトで使用することができます。

--description "The intranet for Indigo Insurance"

接続終了アクション

使用法:telnet を閉じる際のオプションを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

アプリケーションサーバーへの telnet 接続が閉じるときに Unix 用 TeemTalk エミュレータで実行する処理を指定します。

次の表に、Administration Console のオプションと対応するコマンド行オプションを示します。


Administration Console コマンド行 説明
ユーザーにアクションを要求 0 ユーザーに、再接続する、接続を閉じる、エミュレータを終了する、のいずれかを選択するように求めます。
再接続 2 3270 アプリケーションサーバーへの再接続を試みます。
接続を閉じる 3 接続を閉じます。
エミュレータを終了 1 Unix 用 TeemTalk エミュレータを終了します。SGD アプリケーションセッションが終了します。

Object Manager: 「3270」⇒「Close Telnet Action」

Object Manager: 「5250」⇒「Close Telnet Action」

コマンド行

コマンドオプション:--3270tn 0|1|2|3

コマンドオプション:--tn 0|1|2|3

使用法:telnet を閉じる際の有効なオプションのいずれかを指定します。

次の例では、3270 アプリケーションサーバーへの telnet 接続を閉じるときにエミュレータを終了します。

--3270tn 1

次の例では、5250 アプリケーションサーバーへの telnet 接続を閉じるときにエミュレータを終了します。

--tn 1

接続方法

使用法:接続方法のオプションを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、SGD サーバーがアプリケーションサーバーにアクセスして、アプリケーションを起動するのに使う機構を指定します。

デフォルトの接続方法は telnet です。

文字型アプリケーションの場合、使用可能な接続方法は telnet および ssh に限られます。

Object Manager: 「General」⇒「Connection Method」

コマンド行

コマンドオプション:--method rexec | telnet | ssh

使用法: 有効な接続方法の 1 つを指定します。すべての接続方法が、すべてのタイプのアプリケーションで使用可能なわけではありません。

次の例では、接続方法 telnet を使ってアプリケーションサーバーにログインします。

--method telnet

接続

使用法:必要な数だけ接続タイプの指定を、「接続定義」テーブルを使って作成します。接続の作成、変更、および削除には、「追加」、「編集」、および「削除」ボタンを使用します。「上に移動」および「下に移動」ボタンを使って、接続の順序を変更します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、DNS 名または IP アドレスの範囲について、クライアントデバイスと SGD サーバーの間で許可する接続を定義します。

ユーザーが SGD サーバーにログインすると、クライアントデバイスと SGD サーバーの DNS 名と IP アドレスを使って、接続のタイプが決定されます。まず、ユーザープロファイルオブジェクトの「接続」属性が選択されます。一致するエントリがない場合、親の組織単位の「接続」属性が選択され、さらに組織階層の上方向へ、組織オブジェクトに達するまで選択されます。

一致する組織オブジェクト用のエントリがない場合は、使用可能なもっとも良い接続が使用されます。

接続タイプの処理は、デフォルトではオフになっており、ユーザーはより高速にログインできます。Administration Console の「グローバル設定」⇒「セキュリティー」タブで、接続タイプの処理を有効にできます。

「接続」属性は、接続タイプの指定を順番に並べたリストです。各指定の内容は、次のとおりです。

  • クライアントデバイスの DNS 名または IP アドレス。ワイルドカード ?* を使って、複数のクライアントデバイスに一致させることができます。

  • SGD サーバーの DNS 名または IP アドレス。ワイルドカード ?* を使って、複数の SGD サーバーに一致させることができます。

  • 接続タイプ

どの場合でも、DNS 名または IP アドレスは、SGD サーバーの観点から処理されます。これらは、ピア DNS 名および IP アドレスです。ネットワークがファイアウォールの両側で異なる名前を使うよう設定されている場合、SGD サーバーの側の名前をこの属性に使用する必要があります。

使用可能な接続タイプは次のとおりです。


Administration Console コマンド行
標準 STD 常に使用可能です。
セキュア SSL ユーザーに、クライアントデバイスと SGD サーバーの間の SSL ベースのセキュア接続を提供します。

SGD セキュリティーサービスが有効な場合にだけ使用できます。それ以外の場合、セキュア接続を使用するよう設定されているユーザーにも、標準接続が代わりに提供されます。




注 - SGD サーバー上でセキュリティーサービスが有効に設定されている場合、すべての接続は、ユーザーがログインするまではセキュア接続です。ユーザーが識別されると、接続がダウングレードされる場合があります。



Object Manager: 「Connections」タブ

コマンド行

コマンドオプション:--conntype type_spec

使用法:ここで、type_spec は、client:server:type 形式の接続タイプ指定です。たとえば、192.168.5.*:*:STD と指定します。

type_spec は「パイプ」文字 (|) をで区切ります。

次の例では、ユーザープロファイルオブジェクトの場合、クライアントデバイスの IP アドレスが 192.168.5 で始まっていると、ユーザーはすべての SGD サーバーに対してセキュア接続を使用します。クライアントデバイスの IP アドレスが 192.168.5 で始まっていないと、ユーザーは SGD サーバーに対して標準接続を使用します。

--conntype '192.168.5.*:*:SSL|*:*:STD'

上記の属性を組織単位オブジェクトまたは組織オブジェクトに設定した場合、これらの接続タイプの指定が使用されるのは、ユーザープロファイルオブジェクトの「」属性に、クライアントデバイスおよび SGD サーバー用の一致するエントリがない場合に限られます。

接続方法: ssh 引数

使用法:「ssh の接続方法」オプションを選択して、ssh のコマンド行引数をフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性を使用すると、アプリケーションの「接続方法」が ssh の場合に、ssh クライアントのコマンド行引数を指定できます。

SGD での ssh のインストールおよび使用方法の詳細は、『Sun Secure Global Desktop 管理者ガイド』を参照してください。

Object Manager: 「Advanced」⇒「SSH Arguments」

コマンド行

コマンドオプション:--ssharguments args

使用法:ここで、args は、ssh コマンド行引数です。

次の例では、アプリケーションを使用するときに -X コマンド行オプションを使用するように、ssh クライアントを設定します。これにより、X11 転送が有効になります。

--ssharguments "-X"

コピー&ペースト

使用法:ユーザープロファイルオブジェクトまたは組織単位オブジェクトの場合は、「親の設定を上書き」チェックボックスを選択してから、「有効」オプションを選択または選択解除します。親オブジェクト用に定義された設定を使用する場合は、「親の設定を上書き」チェックボックスの選択を解除します。

組織オブジェクトの場合は、「グローバル設定の上書き」チェックボックスを選択してから、「有効」オプションを選択または選択解除します。「グローバル設定」⇒「クライアントデバイス」タブで定義されたデフォルト設定を使用するには、「グローバル設定の上書き」チェックボックスの選択を解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、Windows または X アプリケーションのセッションでユーザーがコピー&ペーストを使用できるかどうかを制御します。

ユーザープロファイルオブジェクトまたは組織単位オブジェクトの場合は、「親の設定を上書き」チェックボックスの選択を解除して、組織階層内の親オブジェクトの設定を継承します。これは、各ユーザープロファイルオブジェクトを編集せずに、多数のユーザーのコピー&ペーストを有効/無効にする場合に使用します。

組織オブジェクトの場合は、Administration Console の「グローバル設定」⇒「クライアントデバイス」タブで設定されたデフォルト設定を使用するには、「グローバル設定の上書き」チェックボックスの選択を解除します。

ユーザーがアプリケーションを起動すると、SGD はそのユーザーのユーザープロファイルオブジェクトを検査してから、組織階層の上位にあるすべての親オブジェクトを検査して、コピー&ペーストが有効になっているか無効になっているかを確認します。選択したすべてのオブジェクトが親の設定を使用するように構成されている場合は、デフォルト設定が使用されます。

デフォルトでは、コピー&ペーストは使用可能になっています。

次の表に、Administration Console のオプションと対応するコマンド行オプションを示します。


Administration Console コマンド行 説明
親の設定を上書き (選択解除) 2 ユーザープロファイルまたは組織単位オブジェクト。親オブジェクトから継承した設定を使用します。

これは、デフォルト設定です。

グローバル設定の上書き (選択解除) 2 組織オブジェクト。グローバル設定を使用します。

これは、デフォルト設定です。

有効 (選択) 1 コピー&ペーストを有効にします。
有効 (選択解除) 0 コピー&ペーストを無効にします。

この属性に対する変更が反映されるのは、新規アプリケーションセッションだけです。

Object Manager: 「General」⇒「Clipboard Access」

コマンド行

コマンドオプション:--clipboard 2|1|0

使用法: 2|1|0 を指定します。

次の例では、ユーザーの Windows または X アプリケーションセッションでコピー&ペーストを無効にします。

--clipboard 0

コピー&ペースト: アプリケーションの Clipboard Security Level

使用法:フィールドに数値を入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性を使用して、Windows または X アプリケーションのセッションにおけるユーザーのコピー&ペースト操作を制御します。

セキュリティーレベルを指定する場合に、この属性を使用します。セキュリティーレベルには、任意の正の整数を指定できます。数値が大きくなるほど、セキュリティーレベルも高くなります。

アプリケーションのセキュリティーレベルがソースアプリケーション (データのコピー元アプリケーション) と同等以上である場合のみ、そのアプリケーションにデータをコピー&ペーストできます。

SGD クライアントも、セキュリティーレベルを保持します。クライアントがソースアプリケーションと同等以上のセキュリティーレベルを保持している場合のみ、そのクライアントデバイス上で稼働しているアプリケーションにデータをコピー&ペーストできます。クライアントの Clipboard Security Levelを参照してください。

コマンド行で -1 を指定して、コピー&ペースト操作を無効にします。

デフォルトのセキュリティーレベルは 3 です。

この属性に対する変更が反映されるのは、新規アプリケーションセッションだけです。

Object Manager: 「General」⇒「Clipboard Security Level」

コマンド行

コマンドオプション:--clipboardlevel level

使用法:ここで、level は、セキュリティーレベルです。

次の例では、アプリケーションのセキュリティーレベルを 5 に設定します。ソースアプリケーションまたは SGD クライアントのセキュリティーレベルが 5 以下の場合のみ、このアプリケーションに対してデータをコピー&ペーストできます。

--clipboardlevel 5

カーソル

使用法:カーソルスタイルのオプションを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、アプリケーション内にカーソルを表示する方法を指定します。

Object Manager: 「Appearance」⇒「Cursor」

コマンド行

コマンドオプション: --cursor off | block | underline

使用法: 使用するカーソルスタイルを指定します。

次の例では、カーソルとして下線を使用します。

--cursor underline

カーソルキーコードの変更

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、カーソルキーの動作を指定します。この属性により、カーソル移動コードを常に生成するか、カーソルキーが生成したコードをアプリケーションで変更するかが決まります。

この属性が適用されるのは、VT420 文字型アプリケーションに限られます。

Object Manager: 「Behavior」⇒「Cursor Keys」

コマンド行

コマンドオプション:--cursorkeys application | cursor

使用法: 必要なカーソルキーの動作を指定します。

次の例では、カーソルキーにカーソル起動コードを常に生成させます。

--cursorkeys cursor

遅延更新

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、表示の遅延更新を許可するかどうかを指定します。許可すると変更を蓄積することで、パフォーマンスを向上させます。

アプリケーションの表示が常に正確でなければならない場合は、このチェックボックスの選択を解除します。パフォーマンスを向上させるには、アニメーションの遅延更新をオフにします。

Object Manager: 「Adaptive Internet Protocol」⇒「Allow Delayed Updates」

コマンド行

コマンドオプション:--delayed true|false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、アプリケーションの表示の遅延更新を有効にします。

--delayed true

表示されるソフトボタン

使用法:オプションを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

「ソフトボタン」のレベルをいくつ表示するかを指定します。

Object Manager: 「3270」⇒「Soft Button Levels」

Object Manager: 「5250」⇒「Soft Button Levels」

コマンド行

コマンドオプション:--3270bl 0|1|2|3|4

コマンドオプション:--bl 0|1|2|3|4

使用法: 0 〜 4 のレベルを指定します。

次の例では、3270 アプリケーションの「ソフトボタン」のレベル数を 2 に設定します。

--3270bl 2

次の例では、5250 アプリケーションの「ソフトボタン」のレベル数を 2 に設定します。

--bl 2

ドメイン名

使用法: アプリケーションサーバーの認証に使用するドメインをフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、アプリケーションサーバーの認証プロセスに使用するドメインを指定します。



注 - この属性は、SGD ログインには影響しません。



Object Manager: 「General」⇒「Windows NT Domain」

コマンド行

コマンドオプション:--ntdomain dom

使用法: ここで、dom は、アプリケーションサーバーの認証に使用するドメインです。

次の例では、ドメイン indigo を使って認証します。

--ntdomain indigo

電子メールアドレス

使用法:ユーザーの電子メールアドレスをフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、ユーザープロファイルオブジェクトです。

説明

この属性は、ユーザーの電子メールアドレスを、name@domain の書式で指定します。

ユーザーの認証時に、SGD はこの属性を使ってユーザーを識別できます。

Object Manager: 「General」⇒「Email Address」

コマンド行

コマンドオプション:--email email

使用法:ここで、email は、ユーザーの電子メールアドレスです。

次の例では、ユーザーの電子メールアドレスを indigo@indigo‐insurance.com と定義します。

--email indigo@indigo-insurance.com

エミュレーションタイプ

使用法:エミュレーションタイプのオプションを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

アプリケーションに必要なエミュレーションのタイプを識別します。設定可能な値は SCO Console、VT420、または Wyse 60 です。選択したエミュレーションタイプに適した「端末タイプ」を設定してください。

すべての文字型アプリケーション属性をすべてのエミュレーションタイプに適用できるわけではありません。Administration Console では、エミュレーションタイプのオプションを選択すると、オブジェクトのほかの属性が有効または無効になります。

Object Manager: 「General」⇒「Emulation Type」

コマンド行

コマンドオプション: --emulator scoconsole | vt420 | wyse60

使用法: 適切なエミュレーションタイプを指定します。

次の例では、アプリケーションに Wyse 60 端末エミュレーションを使用します。

--emulator wyse60

環境変数

使用法:フィールドに、環境変数を 1 行に 1 つずつ入力します。新規エントリを追加するには、リターンキーを押します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、アプリケーションを実行するのに必要なすべての環境変数を指定します。たとえば、共用ライブラリにアクセスするには、環境変数 LD_LIBRARY_PATH を設定する必要があります。

環境変数の値に空白文字が含まれている場合、引用符 (") か (') で囲んでください。

DISPLAY 変数を設定しないでください。ディスプレイは、SGD によってユーザーごとに自動的に設定されます。

Object Manager: 「Advanced」⇒「Environment Variables」

コマンド行

コマンドオプション:--env setting

使用法:ここで、setting は、VARIABLE=value 形式の環境変数設定です。複数の変数を設定するときは、複数の --env 引数を使用します。

次の例では、環境変数を 2 つ設定して、アプリケーションを実行します。

--env LD_LIBRARY_PATH=/usr/lib "MY_VARIABLE=603 1769"

エスケープシーケンス

使用法:オプションを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、エミュレータからアプリケーションサーバーにエスケープシーケンスを送信する方法を指定します。エスケープシーケンスは 7 ビットまたは 8 ビットの制御コードとして送信できます。

この属性が適用されるのは、VT420 文字型アプリケーションに限られます。

Object Manager: 「Behavior」⇒「Escape Sequences」

コマンド行

コマンドオプション: --escape 7-bit | 8-bit

使用法: 有効な値を指定します。

次の例では、エスケープシーケンスを 8 ビットの制御コードを使って送信します。

--escape 8-bit

ユーロ文字

使用法:リストから設定値を選択します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、ユーロ文字をサポートするアプリケーションに必要なキーコードマッピングを指定します。現在、ユーロ文字に対応している大部分のアプリケーションは iso8859-15 を使用しています。疑問がある場合は、使用している X アプリケーションのマニュアルを調べて、使用する方法を確認してください。

SGD でユーロ文字を使用するには、クライアントデバイスにユーロ文字の入力機能がなければなりません。

ユーロ文字を表示するには、iso8859‐15 フォントを使用するようにアプリケーションを設定する必要があります。「コマンドの引数」属性に、以下のいずれかの値を追加します。

-fn 5x7euro
-fn 6x10euro
-fn 6x13euro
-fn 6x13boldeuro
-fn 7x13euro
-fn 7x13boldeuro
-fn 7x14euro
-fn 7x14boldeuro
-fn 8x13euro
-fn 8x13boldeuro
-fn 8x16euro
-fn 9x15euro
-fn 9x15boldeuro
-fn 10x20euro
-fn 12x24euro

設定すると、アプリケーションは SGD で提供する iso8859-15 フォントを使用します。必要に応じて、ユーザー独自のフォントを使用できます。ただし、ユーロ文字を表示するには、iso8859-15 との互換性がなければなりません。

アプリケーションサーバーも、ユーロ文字をサポートする必要があります。

Object Manager: 「Advanced」⇒「Euro Character」

コマンド行

コマンドオプション:--euro unicode|iso8859-15

使用法:有効なオプションを指定します。

次の例では、キーコードマッピング iso8859-15 を有効にします。

--euro iso8859-15

「ファイル」メニューと「設定」メニュー

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

「ファイル」メニューと「設定」メニューの項目を有効にするかどうかを指定します。無効にした場合は、ウィンドウのサイズを変更するボタンだけがメニューバーに表示されます。

Object Manager: 「3270」⇒「Enable File and Settings Menus」

Object Manager: 「5250」⇒「Enable File and Settings Menus」

コマンド行

コマンドオプション:--3270si true|false

コマンドオプション:--si true|false

使用法: true または false を指定します。

次の例は、3270 アプリケーションの「ファイル」メニューと「設定」メニューの項目を有効にします。

--3270si true

次の例は、5250 アプリケーションの「ファイル」メニューと「設定」メニューの項目を有効にします。

--si true

フォントファミリ

使用法:リストからフォントファミリを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、アプリケーション用の端末ウィンドウで使用するフォントファミリを決定します。

使用可能なフォントファミリは、Courier、Helvetica、または Times Roman だけです。これ以外のフォントファミリを使用することはできません。

Object Manager: 「Appearance」⇒「Font Family」

コマンド行

コマンドオプション: --font courier | helvetica | timesroman

使用法: 有効なフォントファミリを指定します。

次の例は、アプリケーションの端末ウィンドウで Times Roman フォントを使用します。

--font timesroman

フォントサイズ

使用法:フィールドにフォントサイズ (ポイント) を入力します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は端末ウィンドウのフォントサイズを 2 〜 20 ポイントの範囲で定義します。

Object Manager: 「Appearance」⇒「Font Size」

コマンド行

コマンドオプション:--fontsize points

使用法: ここで、points は、フォントサイズ (ポイント) です。

次の例では、端末ウィンドウのフォントを 16 ポイントに指定します。

--fontsize 16

フォントサイズ: 固定フォントサイズ

使用法:「固定フォントサイズ」チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性が選択されていない場合、エミュレータは、アプリケーションの「ウィンドウのサイズ: 幅」と「ウィンドウのサイズ: 高さ」に定義されている「ウィンドウのサイズ: カラム」と「ウィンドウのサイズ: 行」に合わせて、フォントサイズを選択します。アプリケーションの「フォントサイズ」の設定が、最小値として使用されます。

この属性が選択されている場合、定義されている「フォントサイズ」が使用され、必要に応じてスクロールバーが表示されます。



注 - この属性を選択した場合、「ウィンドウのサイズ: クライアントの最大サイズ」属性は無視されます。



Object Manager: 「Appearance」⇒「Fixed Font Size」

コマンド行

コマンドオプション:--fixedfont true|false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、「フォントサイズ」で指定されたフォントサイズを端末ウィンドウに使用します。

--fixedfont true

前景色

使用法:有効なカラーリソース (yellow など) をフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

アプリケーションのテキストウィンドウのテキストの色を指定します。

色の名前は、X プロトコルエンジンの「RGB データベース」属性で指定したファイルを使って、RGB 値に変換されます。

Object Manager: 「3270」⇒「Foreground Color」

Object Manager: 「5250」⇒「Foreground Color」

コマンド行

コマンドオプション:--3270fg color

コマンドオプション:--fg color

使用法: ここで、color は、有効なカラーリソース (yellow など) です。

次の例では、3270 アプリケーションのテキストウィンドウ内のテキストの色が plum4 に設定されます。

--3270fg plum4

次の例では、5250 アプリケーションのテキストウィンドウ内のテキストの色が plum4 に設定されます。

--fg plum4

グラフィックアクセラレーション

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、グラフィックスの高速化を使用するかどうかを指定します。高速化は、グラフィックスの描画方法を最適化し、パフォーマンスを向上させますが、スムーズさと正確さを引き換えにします。たとえば、常に正確な色ではなくなります。

アプリケーションの表示が常に正確でなければならない場合は、このチェックボックスの選択を解除します。

Object Manager: 「Adaptive Internet Protocol」⇒「Use Graphics Acceleration」

コマンド行

コマンドオプション:--accel true | false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、アプリケーションの表示のグラフィックアクセラレーションを有効にします。

--accel true

ヒント

使用法:ヒントをフィールドに入力します。各ヒントはセミコロン (;) で区切ります。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性を使用すると、Webtop でオブジェクトの公開と表示を制御するための 1 つ以上の文字列を定義できます。

使用できる文字列の数には制限はなく、文字列の内容はどのようなものでもかまいません。各ヒントはセミコロン (;) で区切ります。Webtop ヒントには、名前 = 値という規則で名前を付けます。

この属性は、デフォルトでは空白です。

この属性は、SGD Web サービスを使用して独自の Webtop を開発する開発者のために用意されています。



注 - この属性は、Administration Console では使用できません。



Object Manager: 「General」⇒「Webtop Hints」

コマンド行

コマンドオプション: --hints hint...

使用法:ここで、hint は、Webtop ヒントです。各ヒントはセミコロン (;) で区切ります。

次の例では、アプリケーションの Webtop アイコンのサイズを指定する際に使用できるヒントを設定します。

--hints "preferredsize=16;"

「ホストされているアプリケーション」タブ

使用法: アプリケーションをアプリケーションサーバーオブジェクトに割り当てるには、「編集可能な割り当て」テーブルの「追加」ボタンをクリックします。

アプリケーションサーバーオブジェクトのアプリケーションを削除するには、「編集可能な割り当て」テーブルの「削除」ボタンを使用します。

この属性を持つオブジェクトは、アプリケーションサーバーオブジェクトです。

説明

「ホストされているアプリケーション」タブには、アプリケーションサーバーによってホストされているアプリケーションのリストが表示されます。

Object Manager:「Seen By」タブ

「ホストされているアプリケーション」タブの次のセクションが、アプリケーションの表示、選択、および割り当てに使用されます。

  • 「有効なアプリケーション」テーブル

  • 「編集可能な割り当て」テーブル

「有効なアプリケーション」テーブル

「有効なアプリケーション」テーブルには、選択したオブジェクトに割り当てられているアプリケーションオブジェクトがすべて表示されます。このテーブルの「ローカル割り当て」セクションには、ローカルリポジトリから選択されたアプリケーションが一覧表示されます。

「割り当てタイプ」列には、次のいずれかが表示されます。

  • 「直接的」。 この割り当ては、「編集可能な割り当て」テーブルを使用して行われたものです。

  • 「間接的」。 この割り当ては、グループのメンバーシップや別のオブジェクトからの継承など、別の関係の結果です。

  • 「複数」。 この割り当てには、複数のソース (「直接的」と「間接的」の両方) があります。

割り当てタイプが 「直接的」または「間接的」である場合、「詳細を参照してください」 リンクをクリックすると、リンクの発生元をトレースできる情報が表示されます。

「編集可能な割り当て」テーブル

「編集可能な割り当て」テーブルを使用すると、ローカルリポジトリからアプリケーションを選択できます。

「編集可能な割り当て」テーブルの「追加」ボタンをクリックします。「アプリケーション割り当ての追加」ウィンドウが表示されます。

「アプリケーション割り当ての追加」ウィンドウでアプリケーションを選択するには、次のどちらかを実行します。

  • ナビゲーションツリーを参照します。 ツリーを参照する際、コンテンツ領域がアプリケーションに合わせて更新されます。

  • 「アプリケーションの検索」フィールドを使用します。 このフィールドを使用してアプリケーションを検索します。アプリケーションの名前をフィールドに入力します。検索文字列にワイルドカード「*」を使用できます。「name」という検索文字列の入力は、「*name*」の検索に相当し、検索文字列と一致するものがすべて返されます。検索結果は、コンテンツ領域の「検索結果」テーブルに表示されます。デフォルトでは、検索によって返される結果の数は 150 個に制限されます。

コンテンツ領域に表示されたアプリケーションの中から、必要なものを選択します。アプリケーションの選択が終了したら、「追加」ボタンをクリックします。

「ホストされているアプリケーション」タブの「有効なアプリケーション」テーブルに、選択したアプリケーションが表示されます。

「ホストされているアプリケーション」タブからアプリケーションを削除するには、「編集可能な割り当て」テーブルの「削除」ボタンを使用します。

コマンド行

この属性に相当するコマンド行はありません。

「ホストしているアプリケーションサーバー」タブ

使用法: アプリケーションサーバーを文字型アプリケーションオブジェクト、Windows アプリケーションオブジェクト、または X アプリケーションオブジェクトに割り当てるには、「編集可能な割り当て」テーブルの「追加」ボタンをクリックします。 文字型アプリケーションオブジェクト、Windows アプリケーションオブジェクト、または X アプリケーションオブジェクトのアプリケーションサーバーを削除するには、「編集可能な割り当て」テーブルの「削除」ボタンを使用します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、アプリケーションを実行できるアプリケーションサーバーを定義します。SGD サーバーは、アプリケーションサーバーの負荷分散機能を使って、使用するアプリケーションサーバーを決定します。各アプリケーションサーバーは、オブジェクトに対する参照として格納されるので、特定のオブジェクトが多くの「ホストしているアプリケーションサーバー」タブに表示されることがあります。あとで、オブジェクトが移動された場合、またはオブジェクト名が変更された場合、そのオブジェクトに対するすべての参照は、自動的に更新されます。

グループを「ホストしているアプリケーションサーバー」タブに追加した場合、グループ自体ではなく、そのグループのメンバーがアプリケーションサーバーの負荷分散に使用されます。

アプリケーションを実行するアプリケーションサーバーを指定しない場合、アプリケーションは、そのタイプのアプリケーションをサポートしているアレイ内のすべての SGD サーバー上で実行できます。

Object Manager:「Hosts」タブ

「ホストしているアプリケーションサーバー」タブの次のセクションが、アプリケーションの表示、選択、および割り当てに使用されます。

  • 「有効なアプリケーションサーバー」テーブル

  • 「編集可能な割り当て」テーブル

「有効なアプリケーションサーバー」テーブル

「有効なアプリケーションサーバー」テーブルには、選択したオブジェクトに割り当てられているアプリケーションサーバーオブジェクトがすべて表示されます。このテーブルの「ローカル割り当て」セクションには、ローカルリポジトリから選択されたアプリケーションが一覧表示されます。

「割り当てタイプ」列には、次のいずれかが表示されます。

  • 「直接的」。 この割り当ては、「編集可能な割り当て」テーブルを使用して行われたものです。

  • 「間接的」。 この割り当ては、グループのメンバーシップや別のオブジェクトからの継承など、別の関係の結果です。

  • 「複数」。 この割り当てには、複数のソース (「直接的」と「間接的」の両方) があります。

割り当てタイプが 「直接的」または「間接的」である場合、「詳細を参照してください」 リンクをクリックすると、リンクの発生元をトレースできる情報が表示されます。

「編集可能な割り当て」テーブル

「編集可能な割り当て」テーブルを使用すると、ローカルリポジトリからアプリケーションサーバーを選択できます。

「編集可能な割り当て」テーブルの「追加」ボタンをクリックします。「アプリケーションサーバー割り当ての追加」ウィンドウが表示されます。

「アプリケーションサーバー割り当ての追加」ウィンドウでアプリケーションサーバーを選択するには、次のどちらかを実行します。

  • ナビゲーションツリーを参照します。 ツリーを参照する際、コンテンツ領域がアプリケーションサーバーに合わせて更新されます。

  • 「アプリケーションサーバーの検索」フィールドを使用します。 このフィールドを使用してアプリケーションサーバーを検索します。アプリケーションサーバーの名前をフィールドに入力します。検索文字列にワイルドカード「*」を使用できます。「name」という検索文字列の入力は、「*name*」の検索に相当し、検索文字列と一致するものがすべて返されます。検索結果は、コンテンツ領域の「検索結果」テーブルに表示されます。デフォルトでは、検索によって返される結果の数は 150 個に制限されます。

コンテンツ領域に表示されたアプリケーションサーバーの中から、必要なものを選択します。アプリケーションサーバーの選択が終了したら、「追加」ボタンをクリックします。

「ホストしているアプリケーションサーバー」タブの「有効なアプリケーションサーバー」テーブルに、選択したアプリケーションサーバーが表示されます。

「ホストしているアプリケーションサーバー」タブからアプリケーションサーバーを削除するには、「編集可能な割り当て」テーブルの「削除」ボタンを使用します。

コマンド行

コマンドオプション:--appserv object

使用法:ここで、object は、オブジェクトの完全名です (例: "o=appservers/ou=IT/cn=london")。オブジェクト名に空白文字が含まれている場合は、引用符 (") か (') で囲む必要があります。

次の例では、genevaprague をアプリケーション用のアプリケーションサーバーとして追加します。

--appserv "o=appservers/ou=IT/cn=geneva" \
        "o=appservers/cn=prague"

アイコン

使用法:「編集」ボタンをクリックして、「アプリケーションアイコンの選択」リストでアイコンのオプションを選択します。「了解」をクリックして、設定を保存します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、ユーザーの Webtop、あるいはデスクトップの「スタート」または「起動」メニューに表示されるアイコンを指定します。

Object Manager: 「General」⇒「Webtop Icon」

コマンド行

コマンドオプション:--icon icon_name

使用法:ここで、icon_name は、拡張子を含むファイル名です (例: spreadsheet.gif)。

次の例では、clock.gif アイコンを使用します。

--icon clock.gif

割り当て済みアプリケーションを親から継承する

使用法:チェックボックスを選択または選択解除して、「保存」ボタンをクリックします。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、オブジェクトの割り当て済みアプリケーションに、組織階層内のオブジェクトの親の割り当て済みアプリケーションも含めるかどうかを決定します。

親オブジェクトのこの属性の設定によって、Webtop コンテンツの集合は、最後に組織オブジェクトに達するまで階層を遡り続けることが可能です。

Object Manager: 「General」⇒「Inherit Parents Webtop Content」

コマンド行

コマンドオプション:--inherit true | false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、オブジェクトは、親オブジェクトから Webtop コンテンツを継承します。

--inherit true

インターレースイメージ

使用法:オプションを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、イメージを一続きのインターレースパスで送って表示するか、上から下まで 1 回のパスで送って表示するかを決定します。

「動的に調整」を選択すると、ネットワークの状態に従って、どの段階でもインターレースのオンとオフを切り替えることができます。

多量のグラフィックスを必要とするアプリケーションを、特に低帯域幅の接続で使用する場合に、インターレースを使用します。

Object Manager: 「Adaptive Internet Protocol」⇒「Interlaced Images」

コマンド行

コマンドオプション:--interlaced automatic|on|off

使用法: 有効な値を指定します。

次の例では、インターレースイメージの送信を有効にします。

--interlaced on

起動接続をオープンしたまま保持

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、アプリケーションの起動に使用した接続をオープンしたまま保持するか、接続をクローズするかを指定します。

通常は、チェックボックスの選択を解除します。

次のいずれかの現象が発生した場合は、チェックボックスを選択します。

  • アプリケーションが起動した直後に、終了するように思われる

  • アプリケーションのシャットダウンで問題が発生した。この場合、「セッション終了」属性を「ログインスクリプトの終了」にも設定します

Object Manager: 「Advanced」⇒「Keep Launch Connection Open」

コマンド行

コマンドオプション:--keepopen true | false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、アプリケーションの起動に使用した接続を閉じます。

--keepopen false

キーボードコードの変更

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、アプリケーションがキーボード上のキーによって生成されたコードを変更できるかどうかを決定します。

この属性が適用されるのは、Wyse 60 文字型アプリケーションに限られます。

Object Manager: 「Behavior」⇒「Application Key Mode」

コマンド行

コマンドオプション:--appkeymode true|false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、アプリケーションのキーコード変更を無効にします。

--appkeymode false

キーボードマップ

使用法: ユーザープロファイルオブジェクトの場合は、オプションを選択します。「カスタム値」オプションの場合は、フィールドにキーボードマップファイルのパス名を入力します。文字型アプリケーションの場合は、フィールドにキーボードマップファイルのパス名を入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、キーボードマップファイルのパス名を指定します。フルパス名または相対パス名を使用できます。相対パス名は、/install‐dir/etc/data/keymaps ディレクトリに対する相対パスです。

Object Manager: 「General」⇒「Keyboard Map」

ユーザープロファイルオブジェクト

指定したキーボードマップファイルは、このユーザーが起動するすべてのグラフィカルアプリケーションで使用されます。

クライアントデバイスのロケールに基づくキーボードマップを使用するときは、「クライアントの入力ロケール」を選択します。実際に使用されるキーマップは、 /install‐dir/etc/data/keymaps/xlocales.txt ファイルを使って決定されます。



注 - xlocales.txt ファイルで * または ? ワイルドカードを使用すれば、複数の入力ロケールをサポートできます。詳細については、xlocales.txt ファイルを参照してください。



SGD サーバー用に定義された X プロトコルエンジンの設定を使用してキーボードマップを決定する場合は、「X プロトコルエンジンの値」オプションを選択します。

このユーザーのために特定のキーボードマップを常に使用する場合は、ファイル名を入力します。

文字型アプリケーションオブジェクト

指定したキーボードマップファイルは、このアプリケーションで使用されます。

アプリケーションのタイプのデフォルトキーボードマップを使用するには、この属性を空のままにしておきます。デフォルトキーボードマップはエミュレータに組み込まれていますが、ファイル ansikey.txtvt420key.txt、および w60key.txt に記載されているキーボードマップに相当します。これらのファイルは、/install‐dir/etc/data/keymaps ディレクトリに格納されています。

コマンド行

コマンドオプション:--keymap keymap

使用法: ユーザープロファイルオブジェクトの場合は、default または client-locale を使用するか、keymap をキーボードマップファイルのパス名に置き換えます。文字型アプリケーションの場合は、keymap をキーボードマップファイルのパス名に置き換えます。

次の例では、指定したキーマップを使用します。このキーマップは、/install‐dir/etc/data/keymaps ディレクトリに格納されています。

--keymap mykeymap.txt

キーボードマップ: ロック

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、X アプリケーションがデフォルトのキーボードマッピングを変更するのを防止するかどうかを指定します。キーボードマッピングを変更できないようにする場合に、このチェックボックスを選択します。

Object Manager: 「Advanced」⇒「Lock Keymap」

コマンド行

コマンドオプション:--lockkeymap true | false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、アプリケーションがキーボードマッピングを変更するのを防ぎます。

--lockkeymap true

キーボードタイプ

使用法:キーボードタイプのオプションを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

エミュレートする端末にキーボードをマッピングするために使用するレイアウトを指定します。

Object Manager: 「3270」⇒「Keyboard Type」

Object Manager: 「5250」⇒「Keyboard Type」

コマンド行

コマンドオプション:--3270kt pc|sun4|sun5|hp

コマンドオプション:--kt pc|sun4|sun5|hp

使用法: 有効なキーボードタイプを 1 つ指定します。

次の例では、3270 アプリケーションのキーボードタイプが pc に設定されます。

--3270kt pc

次の例では、5250 アプリケーションのキーボードタイプが pc に設定されます。

--kt pc

行の折り返し

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、ユーザーが端末ウィンドウの右端を越えて文字を入力した場合の動作を決定します。

右端より後ろにある文字を次の行に折り返すには、チェックボックスを選択します。

右端より後ろにある文字を表示しない場合は、チェックボックスの選択を解除します。文字はキーボードバッファーに格納されます。

Object Manager: 「Appearance」⇒「Wrap Long Lines」

コマンド行

コマンドオプション:--autowrap true|false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、端末ウィンドウの右端より後ろにある文字を次の行に折り返します。

--autowrap true

負荷分散グループ

使用法:アプリケーションサーバーの 1 つ以上の負荷分散グループを、フィールドに入力します。負荷分散グループを入力するたびに、リターンキーを押します。

この属性を持つオブジェクトは、アプリケーションサーバーオブジェクトです。

説明

この属性は、アプリケーションの負荷分散に使用される負荷分散グループを指定します。

任意の文字を使用できます (たとえば、"Scandinavia" や "US-East")。アプリケーションの負荷分散は、アプリケーションサーバーと SGD サーバーを同じロケーションで選択して、両者の間の「ネットワークの距離」を最短にし、パフォーマンスを最大にしようとします。ユーザーのクライアントデバイスと SGD サーバーの間の接続には、ネットワークの状況に適応した Adaptive Internet Protocol (AIP) を使用します。

アレイが広域ネットワーク (WAN) に拡がっているか、低速リンクを含んでいる場合で、インテリジェントアレイルーティングの負荷分散グループ機能を使用している場合を除いて、この属性は空のままにしておきます。複数の文字列を設定することができますが、アプリケーションの起動に時間がかかります。

この属性を使用する場合は、Administration Console の「サーバー設定」⇒「一般」タブを使用して、該当するすべてのアプリケーションサーバーオブジェクト、およびアレイ内のすべての SGD サーバーで、この属性を設定してください 。

Object Manager: 「Location」

コマンド行

コマンドオプション:--location location

使用法: ここで、location は、アプリケーションサーバーのロケーションです。

次の例では、アプリケーションサーバーのロケーションを Paris と設定します。

--location Paris

ログイン

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、ユーザープロファイルオブジェクトです。

説明

この属性は、このユーザープロファイルオブジェクトを使って、誰かがログインできるかどうかを指定します。

ユーザーの SGD へのアクセスを拒否する場合に、このチェックボックスの選択を解除します。

この属性は、システムオブジェクト組織内のプロファイルオブジェクトで、常に選択されます。ユーザーは、Administration Console の「グローバル設定」⇒「Secure Global Desktop 認証」タブに設定されている適切な認証機構が使用可能である限り、常にプロファイルオブジェクトを使ってログインできます。

特定の認証機構を使用するすべてのユーザーのアクセスを拒否するには、Administration Console の「グローバル設定」⇒「Secure Global Desktop 認証」タブで認証ウィザードを使用して、該当する認証リポジトリの選択を解除します。

すべてのユーザーの特定の SGD サーバーに対するログインを停止するには、Administration Console の「サーバー設定」⇒「一般」タブで、サーバーの「ユーザーログイン」の選択を解除します。

Object Manager: 「General」⇒「May Log In to Secure Global Desktop」

コマンド行

コマンドオプション:--enabled true|false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、ユーザープロファイルオブジェクトの SGD へのログインを有効にします。

--enabled true

ログイン: 複数

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、ユーザープロファイルオブジェクトです。

説明

この属性は、ユーザープロファイルを 1 人のユーザーが使用するか、guest アカウントを使って複数のユーザーで共有できるかを指定します。

次の表は、ユーザープロファイルオブジェクトのこの属性を選択した場合と選択を解除した場合の、類似点と相違点を示します。


アカウントを共有しない場合 アカウントを共有する場合
必ず 1 人のユーザーが使用します。 複数のユーザーが使用できます。
各ユーザーにユーザー固有のアプリケーションセッションがあります。 各ユーザーにユーザー固有のアプリケーションセッションがあります。
アプリケーションセッションは、ユーザーセッション間で継続できます。 アプリケーションセッションは、ユーザーがログアウトした時点で終了します。
1 セットのパスワードキャッシュエントリがあります。 1 セットのパスワードキャッシュエントリがあり、すべてのユーザー間で共有されます。
ユーザーは、エントリをパスワードキャッシュに保存できます。 ユーザーは、エントリをパスワードキャッシュに保存できません。
ユーザーがすでにログインしている場合、別のクライアントデバイスからもう一度ログインすると、ユーザーセッションが再配置されます。古いユーザーセッションは終了します。 もう一度ログインすると、新規のユーザーセッションが作成されます。既存のユーザーセッションに影響はありません。

Object Manager: 「General」⇒「Shared Between Users (Guest)」

コマンド行

コマンドオプション:--shared true | false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、ユーザープロファイルオブジェクトを guest アカウントを使って複数のユーザーで共有可能にします。

--shared true

ログイン名

使用法:ユーザーのログイン名をフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、ユーザープロファイルオブジェクトです。

説明

この属性は、ユーザーのログイン名を指定します。通常は、UNIX ユーザー名です。

この属性は、認証リポジトリによってユーザーの識別や認証に使用されることがあります。

Object Manager: 「General」⇒「Username」

コマンド行

コマンドオプション:--user username

使用法:ここで、username は、ユーザーのログイン名です。

次の例では、ログイン名を indigo と定義します。

--user indigo

ログインスクリプト

使用法:ログインスクリプトのファイル名をフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、アプリケーションを起動するために実行するログインスクリプトを指定します。この設定を変更するのは、アプリケーションの起動で問題が発生した場合のみにしてください。

SGD にログインスクリプトを自動的に選択させるには、この属性を空のままにしておきます。

フルパス名または相対パス名を使用できます。相対パス名は、実行プロトコルエンジンの「ログインスクリプトディレクトリ」属性の値に対する相対パスと見なされます。

ログインスクリプトの現在の作業ディレクトリは、スクリプトが格納されているディレクトリです。スクリプトが、相対パス名を使っている別のスクリプトをソースとしている場合、このディレクトリからの相対パスと見なされます。

Object Manager: 「Advanced」⇒「Login Script」

コマンド行

コマンドオプション:--login script

使用法:ここで、script は、使用するログインスクリプトのファイル名です。

次の例では、カスタムログインスクリプト my_login.exp を使ってアプリケーションを起動します。

--login my_login.exp

Universal PDF プリンタをデフォルトにする

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

Microsoft RDP Windows プロトコルを使用する Windows アプリケーションから印刷する場合に、SGD の「Universal PDF」プリンタをクライアントのデフォルトプリンタとして設定します。

この属性は、「Universal PDF プリンタ」が有効な場合にのみ使用できます。

オブジェクトの「クライアント印刷: 上書き」が有効な場合にのみ、Administration Console を使ってこの属性を編集できます。

「Universal PDF」プリンタはデフォルトプリンタではありません (コマンド行では false)。

この属性の設定は、次のいずれかよりも優先されます。

  • 組織階層内の親オブジェクトの設定

  • 親オブジェクトの設定が存在しない場合は、Administration Console の「グローバル設定」⇒「印刷」タブで設定されたデフォルト設定

この属性に対する変更が反映されるのは、新規ユーザーセッションだけです。

Object Manager: 「Printing」⇒「Make PDF Printer the Default for Windows 2000/3」

コマンド行

コマンドオプション:--pdfisdefault 1|0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。

次の例では、「Universal PDF」プリンタを、RDP を使用する Windows アプリケーションから印刷するときのデフォルトプリンタに設定します。

--pdfisdefault true

Universal PDF ビューアをデフォルトにする

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

Microsoft RDP Windows プロトコルを使用する Windows アプリケーションから印刷する場合に、SGD の「Universal PDF ビューア」プリンタをクライアントのデフォルトプリンタに設定します。

デフォルトでは、「Universal PDF ビューア」プリンタはデフォルトプリンタではありません (コマンド行では false)。

この属性は、「Universal PDF ビューア」が有効な場合にのみ使用できます。

オブジェクトの「クライアント印刷: 上書き」が有効な場合にのみ、Administration Console を使ってこの属性を編集できます。

この属性の設定は、次のいずれかよりも優先されます。

  • 組織階層内の親オブジェクトの設定

  • 親オブジェクトの設定が存在しない場合は、Administration Console の「グローバル設定」⇒「印刷」タブで設定されたデフォルト設定

この属性に対する変更が反映されるのは、新規ユーザーセッションだけです。

Object Manager: 「Printing」⇒「Make PDF File Printer the Default for Windows 2000/3」

コマンド行

コマンドオプション:--pdfviewerisdefault 1|0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。

次の例では、「Universal PDF ビューア」プリンタを、RDP を使用する Windows アプリケーションから印刷するときのデフォルトプリンタに設定します。

--pdfviewerisdefault true

「メンバー」タブ

使用法: グループメンバーをグループオブジェクトに追加するには、「編集可能な割り当て」テーブルの「追加」ボタンをクリックします。

グループオブジェクトからグループメンバーを削除するには、「編集可能な割り当て」テーブルの「削除」ボタンを使用します。

この属性を持つオブジェクトは、グループオブジェクトです。

説明

「メンバー」タブには、選択したグループオブジェクトのメンバーが表示されます。作成できるのは、アプリケーションのグループまたはアプリケーションサーバーのグループだけです。

グループには多数のメンバーを所属させることができ、他のグループを所属させることもできます。各メンバーは、オブジェクトに対する参照として格納されるので、特定のオブジェクトが多数のグループのメンバーになってもかまいません。あとで、オブジェクトが移動された場合、またはオブジェクト名が変更された場合、そのオブジェクトに対するすべての参照は、自動的に更新されます。

Object Manager: 「Members」タブ

「メンバー」タブの次のセクションが、グループメンバーの表示、選択、および割り当てに使用されます。

  • 「有効なメンバー」テーブル

  • 「編集可能なメンバー」テーブル

「有効なメンバー」テーブル

「有効なメンバー」テーブルには、選択したグループオブジェクトに割り当てられているオブジェクトがすべて表示されます。

「割り当てタイプ」列には、次のいずれかが表示されます。

  • 「直接的」。 この割り当ては、「編集可能な割り当て」テーブルを使用して行われたものです。

  • 「間接的」。 この割り当ては、グループのメンバーシップや別のオブジェクトからの継承など、別の関係の結果です。

  • 「複数」。 この割り当てには、複数のソース (「直接的」と「間接的」の両方) があります。

割り当てタイプが 「直接的」または「間接的」である場合、「詳細を参照してください」 リンクをクリックすると、リンクの発生元をトレースできる情報が表示されます。

「編集可能なメンバー」テーブル

「編集可能なメンバー」テーブルを使用すると、ローカルリポジトリからグループメンバーを選択できます。

「編集可能な割り当て」テーブルの「追加」ボタンをクリックします。アプリケーションのグループを編集しているか、アプリケーションサーバーのグループを編集しているかに応じて、「アプリケーションメンバーの追加」ウィンドウまたは「アプリケーションサーバーメンバーの追加」ウィンドウが表示されます。

「アプリケーション割り当ての追加」または「アプリケーションサーバーメンバーの追加」ウィンドウでグループメンバーを選択するには、次のどちらかを実行します。

  • ナビゲーションツリーを参照します。 ツリーを参照する際、コンテンツ領域がアプリケーションに合わせて更新されます。

  • 「アプリケーションの検索」または「アプリケーションサーバーの検索」フィールドを使用します。アプリケーションのグループを編集しているか、アプリケーションサーバーのグループを編集しているかに応じて、このフィールドの名前が変わります。このフィールドを使用してグループメンバーを検索します。アプリケーションまたはアプリケーションサーバーの名前をフィールドに入力します。検索文字列にワイルドカード「*」を使用できます。「name」という検索文字列の入力は、「*name*」の検索に相当し、検索文字列と一致するものがすべて返されます。検索結果は、コンテンツ領域の「検索結果」テーブルに表示されます。デフォルトでは、検索によって返される結果の数は 150 個に制限されます。

コンテンツ領域に表示されたグループメンバーの中から、必要なものを選択します。メンバーの選択が終了したら、「追加」ボタンをクリックします。

「メンバー」タブの「有効なメンバー」テーブルに、選択したグループメンバーが表示されます。

「メンバー」タブからメンバーを削除するには、「編集可能なメンバー」テーブルの「削除」ボタンを使用します。

コマンド行

コマンドオプション:--member object

使用法:ここで、object は、オブジェクトの完全名です (例: "o=Indigo Insurance/ou=Finance/cn=XClaim")。オブジェクト名に空白文字が含まれている場合は、引用符 (") か (') で囲む必要があります。

次の例では、Indigo JonesEmma Rald をメンバーとして指定します。

--member "o=Indigo Insurance/cn=Indigo Jones" \
         "o=Indigo Insurance/ou=Marketing/cn=Emma Rald"

メニューバー

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

アプリケーションのメニューバーを表示するかどうかを指定します。

Object Manager: 「3270」⇒「Enable Menu Bar」

Object Manager: 「5250」⇒「Enable Menu Bar」

コマンド行

コマンドオプション:--3270mb true|false

コマンドオプション:--mb true|false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、3270 アプリケーションのメニューバーが有効になります。

--3270mb true

次の例では、5250 アプリケーションのメニューバーが有効になります。

--mb true

マウスの中ボタンのタイムアウト

使用法:フィールドに、タイムアウト時間をミリ秒で入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性を使うと、2 つボタンのマウスで、マウスの左右のボタンを同時にクリックしてマウスの中ボタンをエミュレートすることができます。

この設定値は、マウスの左ボタンと右ボタンを押す間に時間が経過しても、そのアクションをマウスの中ボタンの操作とみなす時間の最大値です。

Object Manager: 「Advanced」⇒「Middle Mouse Timeout」

コマンド行

コマンドオプション:--middlemouse ms

使用法: ここで、ms は、タイムアウト時間 (ミリ秒) です。

次の例では、マウスの左ボタンと右ボタン押す操作を、マウスの中ボタンの操作と見なすには、0.3 秒以内に押す必要があります。

--middlemouse 300

モニターの解像度

使用法:フィールドに、解像度を 1 インチあたりのドット数 (dpi) で入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、要求元の X アプリケーションに SGD がレポートするモニターの解像度を 1 インチあたりのドット数で指定します。使用するフォントサイズを決めるために、一部の X アプリケーションでは、この値が必要となります。

この属性を空のままにしておくと、X プロトコルエンジンの「モニターの解像度」属性に指定されている値がレポートされます。

デフォルトの解像度では、X アプリケーションが通常使用するフォントよりもサイズの大きいフォントを選択する傾向があります。大きいサイズのフォントが選択されると、より広い画面領域を X アプリケーションが必要とするため、クリップ問題の発生原因となります。この現象が生じた場合には、小さい値 (たとえば、75) を入力して、解像度を下げてください。

また、X プロトコルエンジンの「フォントパス」属性がコンソールまたは X 端末とは違う順番で設定されている場合、X アプリケーションが極端に大きいサイズのフォントを使用する可能性もあります。

Object Manager: 「Advanced」⇒「Monitor Resolution」

コマンド行

コマンドオプション:--dpi dpi

使用法: ここで、dpi は解像度 (dpi) です。

次の例では、75 dpi の解像度を、この情報を必要としている X アプリケーションにレポートします。

--dpi 75

マウス

使用法:「3 ボタンマウスのみサポート」チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、X アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性では、X アプリケーションがサポートするマウスを 3 ボタンマウスだけにするかどうかを指定します。

3 ボタンマウスだけをサポートする場合は、チェックボックスを選択します。デフォルトでは、チェックボックスは選択解除されています。

Object Manager: 「Advanced」⇒「Application Supports 3-Button Mouse Only」

コマンド行

コマンドオプション:--force3button true|false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、アプリケーションは 3 ボタンマウスだけをサポートします。

--force3button true

名前

使用法:オブジェクトに使用する名前を入力します (例: Indigo Jones)。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、ローカルリポジトリ内のオブジェクトの名前を指定します。

SGD オブジェクトには、次の命名規則が使用されます。

  • 3270 アプリケーションオブジェクトには、「cn=」名前属性を指定します。

  • 5250 アプリケーションオブジェクトには、「cn=」名前属性を指定します。

  • Active Directory コンテナオブジェクトには、「cn=」名前属性を指定します。

  • アプリケーションサーバーオブジェクトには、「cn=」名前属性を指定します。

  • 文字型アプリケーションオブジェクトには、「cn=」名前属性を指定します。

  • ドキュメントオブジェクトには、「cn=」名前属性を指定します。

  • ドメインコンポーネントオブジェクトには、「dc=」名前属性を指定します。

  • グループオブジェクトには、「cn=」名前属性を指定します。

  • 組織オブジェクトには、「o=」名前属性を指定します。

  • OU オブジェクトには、「ou=」名前属性を指定します。

  • ユーザープロファイルオブジェクトには、「cn= (共通名)」、「uid= (ユーザー識別情報)」、または「mail= (電子メールアドレス)」名前属性を指定できます。

  • Windows アプリケーションオブジェクトには、「cn=」名前属性を指定します。

  • X アプリケーションオブジェクトには、「cn=」名前属性を指定します。

Administration Console では、バックスラッシュ文字 (\) 以外の任意の文字を名前に使用できます。

Object Manager: 「General」⇒「Name」

Object Manager:「Name」タブ

コマンド行

コマンドオプション:--name name

使用法:ここで、name は、オブジェクトの完全名です。次に例を示します。 "o=applications/ou=Finance/cn=XClaim"

名前に空白文字が含まれている場合は、引用符 (") か (') で囲む必要があります。

オブジェクト名の中でスラッシュ (/) を使用するときは、バックスラッシュでエスケープ処理を行う必要があります。たとえば、o=organisation の下位に相対名 cn=a/b でオブジェクトを作成するときは、 cn=a\/b と入力します。 この結果、o=organisation/"cn=a/b" というオブジェクトが作成されます。

次の例では、組織オブジェクトの名前を Indigo Insurance と定義します。

--name "o=Indigo Insurance"

次の例では、組織単位オブジェクトの名前を Finance と定義します。このオブジェクトは、Indigo Insurance というディレクトリオブジェクトに属します。ディレクトリオブジェクトは、既に存在していなければなりません。

--name "o=Indigo Insurance/ou=Finance"

次の例では、ユーザープロファイルオブジェクトの共通名を Indigo Jones と定義します。このオブジェクトは組織オブジェクト Indigo Insurance に属しています。

--name "o=Indigo Insurance/cn=Indigo Jones"

次の例では、ドメインコンポーネントオブジェクトの名前を indigo-insurance と定義します。

--name "dc=com/dc=indigo-insurance"

セッション数

使用法:「制限付き」チェックボックスを選択または選択解除します。「制限付き」チェックボックスを選択する場合は、「ユーザーごとの最大数」フィールドに数値を入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、ユーザーが同時に実行できるアプリケーションインスタンスの最大数を設定します。デフォルト値は 3 です。

Webtop 上のアプリケーションのリンクは、ユーザーが実行できるアプリケーションインスタンスの数を示しています。Webtop には、各アプリケーションインスタンスを中断、再開、または編集するツールも用意されています。

Object Manager: 「General」⇒「Max Instances」

コマンド行

コマンドオプション:--maxinstances 0| instances

使用法: 0 を指定するか、instances をインスタンスの数に置き換えます。

次の例では、アプリケーションインスタンスの最大数を無制限に設定します。

--maxinstances 0

数字パッドコードの変更

使用法:リストから数字パッドの動作オプションを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、テンキーパッドの動作を指定します。常に数値を生成するか、キーパッドで生成するコードをアプリケーションで変更する必要があるかを指定します。

この属性が適用されるのは、VT420 文字型アプリケーションに限られます。

Object Manager: 「Behavior」⇒「Keypad」

コマンド行

コマンドオプション:--keypad numeric | application

使用法: 必要なキーパッドの動作を指定します。

次の例では、キーパッドは常に数字を生成します。

--keypad numeric

「パスワード」タブ

使用法: パスワードキャッシュ内のエントリを管理する場合に、「パスワード」タブを使用します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

「パスワード」タブには、選択したユーザープロファイルオブジェクトまたはアプリケーションサーバーオブジェクトのパスワードキャッシュエントリが一覧表示されます。

パスワードキャッシュ内にエントリを作成するには、「パスワードキャッシュ」テーブルの「新規」ボタンを使用します。パスワードキャッシュ内のエントリを編集するには「編集」ボタン、パスワードキャッシュからエントリを削除するには「削除」ボタンを使用します。「パスワードキャッシュ」テーブルを更新するには、「再読み込み」ボタンを使用します。

「パスワードキャッシュ」テーブル内のエントリを検索する場合は、「検索」フィールドを使用します。検索文字列にワイルドカード「*」を使用できます。「name」という検索文字列の入力は、「*name*」の検索に相当し、検索文字列と一致するものがすべて返されます。デフォルトでは、検索によって返される結果の数は 150 個に制限されます。

「キャッシュ」⇒「パスワード」タブには、SGD アレイのパスワードキャッシュエントリがすべて表示されます。 このタブの「検索」フィールドを使用すると、特定のユーザープロファイルまたはアプリケーションサーバーのパスワードキャッシュエントリを検索できます。

Object Manager: 「Passwords」 タブ

コマンド行

コマンド行で tarantella passcache コマンドを使用して、パスワードキャッシュ内のエントリを削除および検査します。tarantella passcache コマンドを参照してください。

パスワードキャッシュの使用

使用法:「グローバル設定の上書き」チェックボックスを選択してから、「Secure Global Desktop パスワードの試行」オプションを選択または選択解除します。「グローバル設定」⇒「アプリケーション認証」タブで定義されたデフォルト設定を使用するには、「グローバル設定の上書き」チェックボックスの選択を解除します。

この属性を持つオブジェクトは、アプリケーションサーバーオブジェクトです。

説明

この属性は、アプリケーションサーバー用にキャッシュされているパスワードがない場合に、そのサーバー上でのユーザー認証に使用するポリシーを指定します。

次の表に、Administration Console のオプションと対応するコマンド行オプションを示します。


Administration Console コマンド行 説明
Secure Global Desktop パスワードの試行 (選択) --auth trytta ユーザーが SGD へのログインに使うパスワードがキャッシュされている場合、同じパスワードを使ってアプリケーションサーバーへのログインが試みられます。ログインに失敗した場合、ユーザーはパスワードの入力を要求されます。

コマンド行でオブジェクト属性を一覧表示すると、この属性値は true として表示されます。

Secure Global Desktop パスワードの試行 (選択解除) --auth nevertrytta ユーザーが SGD へのログインに利用するパスワードは、使用しません。ユーザーは、アプリケーションサーバー用にユーザー名とパスワードを入力するよう要求されます。

コマンド行でオブジェクト属性を一覧表示すると、この属性値は false として表示されます。

グローバル設定の上書き (選択解除) --auth default パスワードキャッシュの使用」設定によって、ユーザーのパスワードを試すかどうかが決まります。

コマンド行でオブジェクト属性を一覧表示すると、この属性値は default として表示されます。


ユーザーが SGD へのログインに使用するパスワードは、SGD サーバーがアプリケーションサーバーも兼ねている場合、または「「Secure Global Desktop 認証」タブ」の「パスワードキャッシュ」が選択されている場合に、パスワードキャッシュに保存できます。

Object Manager: 「Authentication」

コマンド行

コマンドオプション:--auth trytta|nevertrytta|default

使用法: いずれかの有効な設定値を指定します。

次の例では、ユーザーが SGD へのログイン時に入力したパスワードがキャッシュされている場合、そのパスワードを使ってログインを試みます。

--auth trytta

Postscript プリンタドライバ

使用法: PDF 印刷に使用するプリンタドライバの名前を、フィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

Microsoft RDP Windows プロトコルを使用する Windows アプリケーションからの印刷時に、PDF 印刷に使用するプリンタドライバの名前。

このプリンタドライバは、SGD で使用するすべての Windows アプリケーションサーバーにインストールされている必要があります。

PostScript プリンタドライバを指定してください。デフォルトは、HP Color LaserJet 8500 PS です。

入力するプリンタドライバの名前は、Windows アプリケーションサーバーにインストールされているプリンタドライバの名前と正確に一致している必要があります。特に、大文字と空白文字に注意してください。 /install‐dir/etc/data/default.printerinfo.txt ファイルには、製造元別に並べられた一般的なプリンタドライバ名のリストが含まれています。エラーを防ぐために、このファイルからドライバ名をコピー&ペーストしてください。

この属性は、「Universal PDF プリンタ」が有効な場合にのみ使用できます。

オブジェクトの「クライアント印刷: 上書き」が有効な場合にのみ、Administration Console を使ってこの属性を編集できます。

この属性の設定は、次のいずれかよりも優先されます。

  • 組織階層内の親オブジェクトの設定

  • 親オブジェクトの設定が存在しない場合は、Administration Console の「グローバル設定」⇒「印刷」タブで設定されたデフォルト設定

この属性に対する変更が反映されるのは、新規ユーザーセッションだけです。

Object Manager: 「Printing」⇒「Driver Name」

コマンド行

コマンドオプション:--pdfdriver driver_name

使用法: ここで、driver_name は、PDF 印刷に使用するプリンタドライバの名前です。コマンド行で、名前に空白文字が含まれている場合は引用符を使用します。

次の例では、HP LaserJet 8000 Series PS プリンタドライバを PDF 印刷に使用するドライバとして設定します。

--pdfdriver "HP LaserJet 8000 Series PS"

プロンプトのロケール

使用法:ロケールをフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、アプリケーションサーバーオブジェクトです。

説明

この属性は、アプリケーションサーバーからのログインデータがパターン照合されたときに、ログインスクリプトで使用される言語を制御します。

SGD に用意されているログインスクリプトを使用するときは、システムプロンプトを照合するための変数を vars.exp スクリプトに定義します。デフォルトでは、英語のシステムプロンプトがサポートされています。このスクリプトをカスタマイズすることで、ほかのロケールのユーザーをサポートできます。

ロケールは、下線で区切られた言語 (language) とオプションの地域 (territory) という 2 つの部分で構成されています。

ロケールの言語部分は、ISO 639 言語コードを使って指定されます。たとえば、英語は en、日本語は ja です。

ロケールの地域部分は、ISO 3166 地域コードを使って使用されます。たとえば、アメリカ合衆国は us、日本は jp です。

デフォルトのロケールは en_us です。

Object Manager: 「Host Locale」

コマンド行

コマンドオプション:--hostlocale ll_tt

使用法:ここで、ll_tt はロケールです。

次の例では、アプリケーションサーバーオブジェクトのデフォルト言語をフランス語に設定します。フランス語のプロンプトは、このアプリケーションサーバーで使用するログインスクリプトに設定する必要があります。

--locale fr

スクロールスタイル

使用法:クロールスタイルのオプションを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、端末ウィンドウのスクロール方法を指定します。使用できるオプションは、「1 行ずつ」、「数行ずつ」、「滑らかにゆっくり」です。

コマンド行でオブジェクト属性を一覧表示すると、次の内容が適用されます。

  • line」属性値は、normal として表示される

  • multiple」属性値は、jump として表示される

Object Manager: 「Appearance」⇒「Scroll Style」

コマンド行

コマンドオプション:--scrollstyle line | multiple | smooth

使用法: 使用するスクロールスタイルを指定します。

次の例では、端末ウィンドウを滑らかにスクロールします。

--scrollstyle smooth

シリアルポートマッピング

使用法:ユーザープロファイルオブジェクトまたは組織単位オブジェクトの場合は、「親の設定を上書き」チェックボックスを選択してから、「有効」オプションを選択または選択解除します。親オブジェクト用に定義された設定を使用する場合は、「親の設定を上書き」チェックボックスの選択を解除します。

組織オブジェクトの場合は、「グローバル設定の上書き」チェックボックスを選択してから、「有効」オプションを選択または選択解除します。「グローバル設定」タブで定義された設定を使用するには、「グローバル設定の上書き」チェックボックスの選択を解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、Microsoft Windows Server 2003 アプリケーションサーバー上で稼働している Windows アプリケーションからクライアントデバイス上のシリアルポートにユーザーがアクセスできるかどうかを制御します。

デフォルトでは、ユーザープロファイルオブジェクトまたは組織単位オブジェクトは、組織階層内の親オブジェクトの設定を継承します。これは、各ユーザープロファイルオブジェクトを編集せずに、多数のユーザーのシリアルポートへのアクセスを有効/無効にする場合に使用します。これを上書きするには、「親の設定を上書き」チェックボックスを選択してから、設定を変更します。

デフォルトでは、組織オブジェクトは Administration Console の「グローバル設定」⇒「クライアントデバイス」タブで設定されたグローバル設定を使用します。これを上書きするには、「グローバル設定の上書き」チェックボックスを選択してから、設定を変更します。

次の表に、Administration Console のオプションと対応するコマンド行オプションを示します。


Administration Console コマンド行 説明
親の設定を上書き (選択解除) 2 ユーザープロファイルまたは組織単位オブジェクト。親オブジェクトから継承した設定を使用します。

これは、デフォルト設定です。

グローバル設定の上書き (選択解除) 2 組織オブジェクトグローバル設定を使用します。

これは、デフォルト設定です。

有効 (選択) 1 シリアルポートへのアクセスを有効にします。
有効 (選択解除) 0 シリアルポートへのアクセスを無効にします。

ユーザーが Windows アプリケーションを起動すると、SGD はそのユーザーのユーザープロファイルオブジェクトを検査してから、組織階層の上位にあるすべての親オブジェクトを検査して、シリアルポートへのアクセスが有効になっているか無効になっているかを確認します。選択したすべてのオブジェクトが親の設定を使用するように構成されている場合は、デフォルト設定が使用されます。

デフォルトでは、シリアルポートへのアクセスは有効です。

Object Manager: 「General」⇒「Serial Port Mapping」

コマンド行

コマンドオプション:--serialport 2|1|0

使用法: 2|1|0 を指定します。

次の例では、シリアルポートへのアクセスを無効にします。

--serialport 0

サーバーアドレス

使用法: アプリケーションサーバーの DNS 名または IP アドレスをフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性には、アプリケーションを実行する 3270 (メインフレーム) または AS/400 アプリケーションサーバーを指定します。

DNS 名がわかっている場合は、IP アドレスではなく DNS 名を使用してください。

Object Manager: 「3270」⇒「3270 Host」

Object Manager: 「5250」⇒「AS/400 Host」

コマンド行

コマンドオプション:--hostname host

使用法: ここで、host は、3270 (メインフレーム) または AS/400 アプリケーションサーバーの DNS 名か IP アドレス です。

次の例では、アプリケーションサーバー warsaw.indigo-insurance.com 上のアプリケーションを実行します。

--hostname warsaw.indigo-insurance.com

サーバーポート

使用法: アプリケーションサーバーへの接続に使用する TCP ポート番号を、フィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、エミュレータが 3270 (メインフレーム) アプリケーションサーバーまたは AS/400 アプリケーションサーバーとデータを交換するときに使用する TCP ポートを指定します。

デフォルトでは、TCP ポート 23 が使用されます。

Object Manager: 「3270」⇒「Port Number」

Object Manager: 「5250」⇒「Port Number」

コマンド行

コマンドオプション:--portnumber tcp

使用法:ここで、tcp は、アプリケーションサーバーへの接続に使用する TCP ポート番号です。

次の例では、TCP ポート 4567 上でアプリケーションサーバーに接続します。

--portnumber 4567

セッション終了

使用法:リストから設定値を選択します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、アプリケーションセッションが終了する時点を決定します。

次の表に、Administration Console のオプションと対応するコマンド行オプションを示します。


Administration Console コマンド行 説明
最後のクライアントの終了 lastclient SGD サーバーは、セッション内で稼働している X クライアントの数を追跡し、X クライアント数がゼロ (0) になった時点でセッションを終了します。
ウィンドウマネージャーの終了 windowmanager SGD サーバーは、ウィンドウマネージャーが終了した時点で、稼働している X クライアントの数に関係なく、セッションを終了します。
ウィンドウマネージャーのみ残っている windowmanageralone SGD サーバーは残っている X クライアントがウィンドウマネージャーだけになった時点でセッションを終了します。一部のウィンドウマネージャー (OpenLook など) は、X クライアントをバックグラウンドで実行するので、この条件は決して満たされることがありません。この問題が発生した場合は、「表示中のウィンドウがない」を使用してください。
ログインスクリプトの終了 loginscript SGD サーバーは、ログインスクリプトが完了した時点で、セッションを終了します。アプリケーションのシャットダウンで問題が発生した場合は、この設定を「起動接続をオープンしたまま保持」とともに使用してください。
表示中のウィンドウがない nowindows SGD サーバーは表示しているウィンドウがなくなった時点でセッションを終了します。これは、X クライアントをバックグラウンドで実行するウィンドウマネージャー (OpenLook など) に役立ちます。
「ログインスクリプトの終了」または「表示中のウィンドウがない」 loginscriptnowindows SGD サーバーは、ログインスクリプトの完了時、または表示しているウィンドウがなくなった時点で、セッションを終了します。この設定は、一般的な「アプリケーションの再開機能」が設定されていて、かつ X クライアントを使用するアプリケーションに使用します。理由は、アプリケーションサーバーが再起動する場合、またはネットワークから切断された場合に、セッションが強制的に終了されるためです。アプリケーションのシャットダウンで問題が発生した場合は、この設定を「起動接続をオープンしたまま保持」とともに使用してください。

Object Manager: 「General」⇒「Session Ends When」

コマンド行

コマンドオプション: --endswhen lastclient | windowmanager | windowmanageralone | loginscript | nowindows | loginscriptnowindows

使用法: 有効な値を指定します。

次の例では、表示しているウィンドウがなくなった時点でアプリケーションセッションを終了します。

--endswhen nowindows

類似セッション間でリソースを共有

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、「クライアントウィンドウ管理」の「ウィンドウタイプ」で設定されているアプリケーションのアプリケーションセッションで、リソースの共有を試みるかどうかを指定します。セッションを共用すると、SGD サーバーとクライアントデバイスの両方のメモリーのオーバヘッドが減ります。

リソースは、次の属性に同じ値が設定されているアプリケーション間で共有されます。

Object Manager: 「Advanced」⇒「Share Resources Between Similar Sessions」

コマンド行

コマンドオプション:--share true | false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、類似セッションでのリソース共有を有効にします。

--share true

ステータス行

使用法: リストからステータス行のタイプを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、アプリケーションに表示するステータス行のタイプを指定します。


アプリケーションのタイプ 使用可能なステータス行のタイプ
VT420
  • なし

  • カーソル位置と印刷モード

  • ホストからのメッセージ

Wyse 60
  • なし

  • 標準

  • 拡張

SCO コンソール
  • 使用不能


コマンド行でオブジェクト属性を一覧表示すると、属性値 hostmessageshost writable として表示されます。

Object Manager: 「Appearance」⇒「Status Line」

コマンド行

コマンドオプション: --statusline none | indicator | hostmessages | standard | extended

使用法: 必要なステータス行のタイプを指定します。すべての設定がすべてのタイプの文字型アプリケーションで有効なわけではありません。

次の例では、ステータス行を表示しません。

--statusline none

使用法:ユーザーの姓をフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、ユーザープロファイルオブジェクトです。

説明

この属性は、ユーザーの姓 (名字) を指定します。

名前には任意の文字を使用できます。

Object Manager: 「General」⇒「Surname」

コマンド行

コマンドオプション:--surname name

使用法:ここで、name は、ユーザーの姓です。名前に空白文字が含まれている場合は、引用符 (") か (') で囲む必要があります。

次の例では、ユーザーの姓を Jones と定義します。

--surname Jones

端末タイプ

使用法:端末タイプのオプションを選択するか、「カスタム」オプションを選択してフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、アプリケーションに必要な端末タイプを指定します。端末タイプは、「エミュレーションタイプ」に合わせて設定します。

Object Manager: 「General」⇒「Terminal Type」

コマンド行

コマンドオプション:--termtype type

使用法: ここで、type は、端末タイプです (例: ansi)。

次の例では、端末タイプ ansi を使用します。

--termtype ansi

次の例では、端末タイプ wyse60 を使用します。

--termtype wyse60

「トークン」タブ

使用法: 「トークンキャッシュ」テーブルで、トークンキャッシュからエントリを削除するには、「削除」ボタンを使用します。「トークンキャッシュ」テーブルを更新するには、「再読み込み」ボタンを使用します。

この属性を持つオブジェクトは、ユーザープロファイルオブジェクトです。

説明

「トークン」タブは、認証トークンの認証機構に使われるトークンの管理に使用します。この認証機構は、SGD クライアントが統合モードで動作している場合に使用されます。

「トークン」タブには、選択したユーザープロファイルオブジェクトのトークンキャッシュエントリが表示されます。トークンキャッシュからトークンを削除するには、「削除」ボタンを使用します。「トークンキャッシュ」テーブルを更新するには、「再読み込み」ボタンを使用します。

「キャッシュ」⇒「トークン」タブには、SGD アレイのトークンキャッシュエントリがすべて表示されます。 トークンキャッシュからエントリを削除するには、「削除」ボタンを使用します。「トークンキャッシュ」テーブルを更新するには、「再読み込み」ボタンを使用します。このタブの「ユーザー識別情報の検索」フィールドを使用すると、特定のユーザーのトークンキャッシュエントリを検索できます。

「トークンキャッシュ」テーブル内のエントリを検索する場合は、「検索」フィールドを使用します。検索文字列にワイルドカード「*」を使用できます。「name」という検索文字列の入力は、「*name*」の検索に相当し、検索文字列と一致するものがすべて返されます。デフォルトでは、検索によって返される結果の数は 150 個に制限されます。

Object Manager:「Tokens」タブ

コマンド行

コマンド行で tarantella tokencache コマンドを使用して、トークンキャッシュ内のエントリを削除および検査します。tarantella tokencache コマンドを参照してください。

トークンキャッシュ内のエントリを表示する場合は、tarantella tokencache list コマンドを使用します。

コマンドオプション:tarantella tokencache list

次の例では、トークンキャッシュに格納されているすべてのエントリを一覧表示します。

tarantella tokencache list

Universal PDF プリンタ

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、Microsoft RDP Windows プロトコルを使用する Windows アプリケーションから印刷する際に、SGD の「Universal PDF」プリンタを使った印刷をユーザーに許可します。

オブジェクトの「クライアント印刷: 上書き」が有効な場合にのみ、Administration Console を使ってこの属性を編集できます。

この属性の設定は、次のいずれかよりも優先されます。

  • 組織階層内の親オブジェクトの設定

  • 親オブジェクトの設定が存在しない場合は、Administration Console の「グローバル設定」⇒「印刷」タブで設定されたデフォルト設定

この属性に対する変更が反映されるのは、新規ユーザーセッションだけです。

Object Manager: 「Printing」⇒「Let Users Print to a PDF Printer」

コマンド行

コマンドオプション:--pdfenabled 1|0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。

次の例では、「Universal PDF」プリンタを使用して印刷することをユーザーに許可します。

--pdfenabled 1

Universal PDF ビューア

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、Microsoft RDP Windows プロトコルを使用する Windows アプリケーションから印刷する際に、SGD の「Universal PDF ビューア」プリンタを使った印刷をユーザーに許可します。

オブジェクトの「クライアント印刷: 上書き」が有効な場合にのみ、Administration Console を使ってこの属性を編集できます。

この属性の設定は、次のいずれかよりも優先されます。

  • 組織階層内の親オブジェクトの設定

  • 親オブジェクトの設定が存在しない場合は、Administration Console の「グローバル設定」⇒「印刷」タブで設定されたデフォルト設定

この属性に対する変更が反映されるのは、新規ユーザーセッションだけです。

Object Manager: 「Printing」⇒「Let Users Print to a PDF Local File」

コマンド行

コマンドオプション:--pdfviewerenabled 1|0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。

次の例では、「Universal PDF ビューア」プリンタを使用して印刷することをユーザーに許可します。

--pdfviewerenabled true

URL

使用法:URL をフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、ドキュメントオブジェクトです。

説明

オブジェクトに関連付けられている URL です。この URL は、ユーザーの Webtop、あるいはデスクトップの「スタート」または「起動」メニュー上のリンクをクリックすると表示されます。

絶対 URL または相対 URL を指定できます。相対 URL は SGD のドキュメントルート (通常は、/install-dir/var/docroot) からの相対 URL と見なされます。

Object Manager: 「General」⇒「URL」

コマンド行

コマンドオプション:--url url

使用法: ここで、url は URL です。値に空白文字やシェルで解釈される特殊文字が含まれている場合は、引用符 (") か (') で囲む必要があります。

次の例では、オブジェクトがクリックされた時に Indigo Insurance のホームページを表示します。

--url http://www.indigo-insurance.com

次の例では、SGD ドキュメントルートからの相対パスで指定した URL を表示します。

--url ../my_docs/index.html

「ユーザーセッション」タブ

使用法: 「ユーザーセッション」タブ内のボタンを使用して、ユーザーセッションを表示したり管理したりします。

この属性を持つオブジェクトは、ユーザープロファイルオブジェクトです。

説明

このタブには、選択したユーザープロファイルオブジェクトのアクティブなユーザーセッションが一覧表示されます。ユーザーセッションは、SGD サーバーに接続されているユーザーを表します。

選択したユーザーセッションの詳細を表示するには、「ユーザーセッションリスト」テーブル内の「詳細の表示」ボタンを使用します。選択したユーザーセッションを終了するには、「終了」ボタンを使用します。「再読み込み」ボタンをクリックすると、「ユーザーセッションリスト」テーブルが更新されます。

「ユーザーセッションリスト」テーブルを検索する場合は、「検索」オプションを使用します。ユーザーの識別情報や Secure Global Desktop サーバーを検索するときは、検索文字列にワイルドカード「*」を使用できます。「name」という検索文字列の入力は、「*name*」の検索に相当し、検索文字列と一致するものがすべて返されます。

「ログイン時間」を検索するには、yyyy/mm/dd hh:mm:ss という書式の検索文字列を使用します。

デフォルトでは、検索によって返される結果の数は 150 個に制限されます。

Object Manager:「Sessions」タブ

コマンド行

ユーザーセッションを一覧表示したり終了したりするには、コマンド行で tarantella webtopsession コマンドを使用します。tarantella webtopsession コマンドを参照してください。

指定したユーザープロファイルオブジェクトに関するユーザーセッションの詳細を表示するには、tarantella webtopsession list コマンドを使用します。

コマンドオプション:tarantella webtopsession list --person pobj

使用法:ここで、pobj は、ユーザープロファイルオブジェクトの完全名です。

次の例では、ユーザープロファイルオブジェクト Indigo Jones のユーザーセッションを一覧表示します。

tarantella webtopsession list \ "o=Indigo Insurance/ou=IT/cn=Indigo Jones"

ウィンドウを閉じるアクション

使用法:リストから設定値を選択します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、ユーザーがウィンドウマネージャーの装飾を使用してメインアプリケーションウィンドウを閉じた場合の処理を決定します。この属性を適用できるのは、「クライアントウィンドウ管理」または「独立ウィンドウ」の「ウィンドウタイプ」で設定されているアプリケーションに限られます。

次の表に、Administration Console のオプションと対応するコマンド行オプションを示します。


Administration Console コマンド行 説明
アプリケーションに通知 notifyapp 閉じるアクションをアプリケーションに通常の方法で通知します。アプリケーションが要求を無視した場合、SGD はアプリケーションを強制終了 (kill) します。

コマンド行でオブジェクト属性を一覧表示すると、この属性値は notifyclient として表示されます。

この設定を適用できるのは、「クライアントウィンドウ管理」の「ウィンドウタイプ」で設定されている X アプリケーションに限られます。

アプリケーションを強制終了 killapp SGD はアプリケーションを強制終了 (kill) します。これは、プログラム xkill を使ってアプリケーションを終了するのに似ています。この設定を使用するのは、ユーザーがアプリケーションを閉じる際に障害が発生した場合に限定します。

コマンド行でオブジェクト属性を一覧表示すると、この属性値は killclient として表示されます。

この設定を適用できるのは、「クライアントウィンドウ管理」の「ウィンドウタイプ」で設定されている X アプリケーションに限られます。

アプリケーションセッションを中断 suspendsession アプリケーションオブジェクトが再開可能 (「アプリケーションの再開機能」を参照) な場合、アプリケーションのアプリケーションセッションを中断します。アプリケーションオブジェクトが再開不能な場合、アプリケーションセッションは終了します。この設定を使用するのは、アプリケーションにユーザーを終了させる独自の機構がある場合に限定します。

SGD クライアントを統合モードで使用している場合、中断しているアプリケーションを再開するためのコントロールはありません。アプリケーションを再開するためには、いったんログアウトしてからログインし直すか、Webtop を表示する必要があります。

アプリケーションセッションを終了 endsession SGD はアプリケーションセッションを終了します。

これは、「独立ウィンドウ」の「ウィンドウタイプ」で設定されている Windows アプリケーションや文字型アプリケーションのデフォルト設定です。




注 - アプリケーションセッションには、複数のアプリケーションを実行している CDE セッションなど、メインのアプリケーションウィンドウを複数含めることができます。この属性が「アプリケーションセッションを中断」または「アプリケーションセッションを終了」に設定されている場合、いずれかのアプリケーションを閉じると、セッション全体が中断または終了します。



Object Manager: 「Advanced」⇒「Window Close Action」

コマンド行

コマンドオプション:--windowclose notifyapp | killapp | suspendsession | endsession

使用法: 有効な値を指定します。

次の例では、アプリケーションのメインウィンドウを閉じると、アプリケーションオブジェクトが再開可能なかぎり、アプリケーションセッションが中断されます。

--windowclose suspendsession

ウィンドウの色

使用法:オプションを選択します。「カスタム色」オプションの場合は、色をフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、ルートウィンドウの外観を決定します。

標準 X の「ルートの波」模様を表示するには、「デフォルトの色」を選択します。ユーザー独自の色を使用するには、「カスタム色」を選択して、「ウィンドウの色: カスタム色」属性を指定します。

コマンド行でオブジェクト属性を一覧表示すると、属性値 customcolor として表示されます。

Object Manager: 「Appearance」⇒「Root Window」

コマンド行

コマンドオプション: --roottype default|custom

使用法: 有効な値を指定します。

次の例では、ルートウィンドウに --rootcolor を使って指定したカスタム色を使用します。

--roottype custom

ウィンドウの色: カスタム色

使用法: ウィンドウの色」属性で「カスタム色」オプションが選択されている場合に使用されます。有効なカラーリソース (yellow など) をフィールドに入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、ルートウィンドウの色を決定します。

色の名前は、X プロトコルエンジンの「RGB データベース」属性で指定したファイルを使って、RGB 値に変換されます。

Object Manager: 「Appearance」⇒「Color」

コマンド行

コマンドオプション:--rootcolor color

使用法: ここで、color は、有効なカラーリソース (yellow など) です。

次の例では、ルートウィンドウの色に plum4 を使用します。

--rootcolor plum4

ウィンドウ管理キー

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

ウィンドウ管理を処理するキーボードショートカットは、リモートセッションに送信することも、ローカルで実行することもできます。この設定が有効なのは、「ウィンドウタイプ」が「キオスク」モードに設定されているアプリケーションだけです。

この属性が有効になっているときに「キオスク」モードを終了するには、キーシーケンス Alt + Ctrl + Shift + スペースを使用します。これにより、ローカルデスクトップ上でキオスクセッションがアイコン化されます。

Object Manager:相当するものはありません

コマンド行

コマンドオプション: --remotewindowkeys 1 | 0

使用法: 1 (true) または 0 (false) を指定します。デフォルト設定は 0 です。

次の例では、ウィンドウ管理キーをリモートセッションに送ります。

--mapprinters 1

ウィンドウマネージャー

使用法: ウィンドウマネージャーのフルパス名をフィールドに入力します。新規エントリを追加するには、リターンキーを押します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、アプリケーションで使用するウィンドウマネージャーを指定します。また、この名前を他のアプリケーションで使用して、メインアプリケーションと一緒に実行することもできます。

必要な数だけウィンドウマネージャーアプリケーションを指定できます。

「クライアントウィンドウ管理」の「ウィンドウタイプ」で設定されている X アプリケーション、または Microsoft RDP Windows プロトコルを使用する Windows アプリケーションには、ウィンドウマネージャーは必要ありません。

Object Manager: 「Advanced」⇒「Window Manager」

コマンド行

コマンドオプション:--winmgr command

使用法:ここで、command は、フルパス名です。各パス名は空白文字で区切ります。

次の例では、twm ウィンドウマネージャーを使ってアプリケーションを起動します。

--winmgr /usr/local/bin/twm

ウィンドウのサイズ: クライアントの最大サイズ

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、アプリケーションの初期サイズに影響します。

アプリケーションの起動時に、ユーザーの画面全体に表示されるようにするには、チェックボックスを選択します。

アプリケーションはウィンドウ装飾付きで表示されます。アプリケーションを、ウィンドウ装飾なしで完全に画面全体に表示するには、アプリケーションオブジェクトの「ウィンドウタイプ」属性を「キオスク」と設定します。

オブジェクトの「ウィンドウのサイズ: 幅」属性と「ウィンドウのサイズ: 高さ」属性に従って、アプリケーションのサイズを決定するには、チェックボックスの選択を解除します。

ウィンドウのサイズ: ウィンドウに合わせて拡大縮小する」が選択されていない限り、アプリケーションサイズは、アプリケーションセッションが存続している間は変わりません。ユーザーがアプリケーションをあるクライアントデバイス上で起動し、同じアプリケーションを画面の解像度が異なるクライアントデバイス上で再開した場合、アプリケーションは画面に合わせてサイズを変更しません。



注 - この属性が選択されていて、かつアプリケーションが文字型アプリケーションである場合は、「フォントサイズ: 固定フォントサイズ」属性の選択が解除されている必要があります



Object Manager: 「General」⇒「Clients Maximum Size」

コマンド行

コマンドオプション:--maximize true | false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、クライアントデバイス上で、アプリケーションを最大サイズで表示します。

--maximize true

ウィンドウのサイズ: カラム

使用法:フィールドに、アプリケーションの端末ウィンドウのカラム数を入力します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、端末ウィンドウのカラム数を 5 〜 132 の範囲で定義します。

Object Manager: 「General」⇒「Columns」

コマンド行

コマンドオプション:--cols cols

使用法: ここで、cols は、端末ウィンドウ内のカラム数です。

次の例では、アプリケーション用のウィンドウを 80 カラムに設定します。

--cols 80

ウィンドウのサイズ: 高さ

使用法:フィールドに、アプリケーションの高さをピクセルで入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、アプリケーションの高さをピクセルで定義します。高さの最小値は 10 ピクセルで、最大値は 65535 ピクセルです。

Object Manager: 「General」⇒「Height」

コマンド行

コマンドオプション:--height pixels

使用法: ここで、pixels は、アプリケーションの高さ (ピクセル) です。この属性が必要ない場合でも高さを指定する必要があります。たとえば、アプリケーションが「クライアントウィンドウ管理」の「ウィンドウタイプ」で設定されている場合や、アプリケーションが「ウィンドウのサイズ: クライアントの最大サイズ」で表示するように設定されている場合でも、高さを指定する必要があります。

次の例では、高さが 600 ピクセルのウィンドウを使用して、アプリケーションを表示します。

--height 600

ウィンドウのサイズ: 行

使用法:フィールドに、アプリケーションの端末ウィンドウの行数を入力します。

この属性を持つオブジェクトは、文字型アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、端末ウィンドウの行数を 50 〜 100 の範囲で定義します。

Object Manager: 「General」⇒「Lines」

コマンド行

コマンドオプション:--lines lines

使用法: ここで、lines は、端末ウィンドウ内の行数です。

次の例では、アプリケーションのウィンドウを 25 行に設定します。

--lines 25

ウィンドウのサイズ: 最大化

使用法:「最大化」チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

エミュレータウィンドウを最大化するかどうかを指定します。

これらのコマンドを使用すると、Unix 用 TeemTalk エミュレータが読み込まれるときに最大限のサイズでウィンドウが表示されます。このとき、デフォルトの行数とカラム数は変更されません。タイトルバーやソフトボタンなどのウィンドウ要素が有効になっている場合は、それらの状態もすべて維持されます。

Object Manager: 「3270」⇒「Maximize the Emulator Window」

Object Manager: 「5250」⇒「Maximize the Emulator Window」

コマンド行

コマンドオプション:--3270ma true|false

コマンドオプション:--ma true|false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、3270 アプリケーションのエミュレータウィンドウが最大化されます。

--3270ma true

次の例では、5250 アプリケーションのエミュレータウィンドウが最大化されます。

--ma true

ウィンドウのサイズ: ウィンドウに合わせて拡大縮小する

使用法:「ウィンドウに合わせて拡大縮小する」チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、アプリケーションの表示をウィンドウに合わせて拡大縮小することを指定します。

この属性を適用できるのは、「独立ウィンドウ」または「キオスク」の「ウィンドウタイプ」属性が設定されている場合だけです。

この属性が選択されている場合、アプリケーションは表示されるウィンドウに合わせて常に拡大縮小されます。ウィンドウのサイズを変更すると、新しいウィンドウのサイズに合わせて再度アプリケーションが拡大縮小されます。このとき、スクロールバーは表示されません。

拡大縮小されたアプリケーションと拡大縮小されていないアプリケーションの表示を切り替えるときは、Scroll Lock キーを押します。

Object Manager: 「General」⇒「Scale to Fit Window」

コマンド行

コマンドオプション:--scalable true | false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、ウィンドウに合わせてアプリケーションが拡大縮小されます。

--scalable true

ウィンドウのサイズ: 幅

使用法:フィールドに、アプリケーションの幅をピクセルで入力します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、アプリケーションの幅をピクセルで定義します。幅の最小値は 10 ピクセルで、最大値は 65535 ピクセルです。

Object Manager: 「General」⇒「Width」

コマンド行

コマンドオプション:--width pixels

使用法: ここで、pixels は、アプリケーションの幅 (ピクセル) です。この属性が必要ない場合でも幅を指定する必要があります。たとえば、アプリケーションが「クライアントウィンドウ管理」の「ウィンドウタイプ」で設定されている場合や、アプリケーションが「ウィンドウのサイズ: クライアントの最大サイズ」で表示するように設定されている場合でも、幅を指定する必要があります。

次の例では、幅が 300 ピクセルのウィンドウを使用して、アプリケーションを表示します。

--width 300

ウィンドウタイプ

使用法:リストから設定値を選択します。

この属性を持つオブジェクトは、次のとおりです。

説明

この属性は、アプリケーションをユーザーに表示する方法を決定します。

いくつかの設定値は他の属性に影響を与えます。たとえば、Administration Console で「クライアントウィンドウ管理」を選択すると、アプリケーションのサイズを設定する属性が無効になります。これらの属性をコマンド行で指定できますが、効果はありません。

次の表に、Administration Console のオプションと対応するコマンド行オプションを示します。


Administration Console コマンド行 適用先 説明
クライアントウィンドウ管理 clientwm X アプリケーション アプリケーションのウィンドウは、クライアントデバイス上でアプリケーションを実行している場合と同じ方法で動作します。たとえば、ウィンドウのサイズ変更、移動、最小化、最大化は、クライアントの通常のウィンドウ管理コントロールを使って実行できます。

オブジェクトの「ウィンドウを閉じるアクション」属性は、ユーザーが最後のウィンドウまたはメインウィンドウを閉じたときに行なわれる処理を決定します。

コマンド行でオブジェクト属性を一覧表示すると、この属性値は multiplewindows として表示されます。

トップレベルの、サイズ変更可能なウィンドウが多数あるアプリケーションで使用します。

独立ウィンドウ independent すべてのアプリケーションタイプ アプリケーションは Web ブラウザのツールバーやメニューのない、新規ウィンドウに表示されます。

このウィンドウは、サイズを変更できますが、アプリケーションのサイズは変更されません。ウィンドウにスクロールバーが表示されます。オブジェクトの「ウィンドウのサイズ: 幅」属性と「ウィンドウのサイズ: 高さ」属性が、アプリケーションのサイズを決定します。

ウィンドウを閉じると、オブジェクトの「ウィンドウを閉じるアクション」属性に従って、アプリケーションセッションが終了または中断されます。ウィンドウが閉じると、アプリケーションの終了を確認するよう求めるダイアログが表示されます。

コマンド行でオブジェクト属性を一覧表示すると、この属性値は awtwindow として表示されます。

キオスク kiosk 文字型アプリケーション、X アプリケーション、Windows アプリケーション アプリケーションは、ウィンドウ装飾なしで、フルスクリーン表示されます。

このウィンドウをサイズ変更することや、移動することはできません。

フルスクリーンのデスクトップセッションで使用します。

ローカル X サーバー localx X アプリケーションと Windows アプリケーション アプリケーションは、クライアントデバイス上にインストールされている X サーバーが使用可能な場合は、X サーバーを使って表示されます。X サーバーが使用できない場合は、独立ウィンドウに表示されます。

この設定のアプリケーションは、独立ウィンドウを使う場合でも再開できません

クライアントデバイス上の X サーバーのホストアクセス制御が、アプリケーションサーバーに対するアクセスを許可している必要があります。ホストアクセス制御については、使用している X サーバーのマニュアルを参照してください。

シームレスウィンドウ seamless Windows アプリケーション アプリケーションのウィンドウは、Windows アプリケーションサーバー上で動作しているアプリケーションのように動作します。

シームレスウィンドウで起動されているアプリケーションの表示は、Scroll Lock キーを押してシームレスウィンドウと独立ウィンドウを切り替えることができます。

コマンド行でオブジェクト属性を一覧表示すると、この属性値は seamlesswindows として表示されます。

フルスクリーンのデスクトップセッションでは使用しないでください。代わりに、キオスクウィンドウまたは独立ウィンドウを使用してください。


Object Manager: 「General」⇒「Display Using」

コマンド行

コマンドオプション: --displayusing webtop | clientwm | newbrowser | independent | kiosk | localx | seamless

使用法: いずれかの有効な設定値を指定します。すべての設定値をすべてのタイプのアプリケーションに適用できるわけではありません。

次の例では、アプリケーションをフルスクリーンのデスクトップセッションとして表示します。

--displayusing kiosk

次の例では、アプリケーションを独立ウィンドウに表示します。

--displayusing independent

ウィンドウタイプ: 新規ブラウザウィンドウ

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、ドキュメントオブジェクトです。

説明

Web ブラウザを使って SGD にログインするユーザーの場合、この属性を選択すると、オブジェクト用に指定した URL が新しいブラウザウィンドウに表示されます。この属性を選択しないと、URL は Webtop 上に表示されます。

Object Manager: 「General」⇒「Open in New Browser Window」

コマンド行

コマンドオプション:--newbrowser true | false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、新しいブラウザウィンドウにドキュメントを表示します。

--newbrowser true

Windows プロトコル

使用法:「アプリケーションサーバーからの実行を試行する」チェックボックスを選択してから、プロトコルオプションを選択します。

この属性を持つオブジェクトは、Windows アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、Windows アプリケーションのホストとして機能しているサーバーへの接続に使用するプロトコルを識別します。


Administration Console コマンド行
Microsoft RDP wts
Citrix ICA winframe

Microsoft ターミナルサービスを使用してアプリケーションを実行する場合は、「Microsoft RDP」を使用します。

クライアントデバイス上にインストールされている Windows アプリケーションだけを起動する場合は、「アプリケーションサーバーからの実行を試行する」チェックボックスの選択を解除します。これにより、「Windows プロトコル: 最初にクライアントからの実行を試行する」チェックボックスが選択されます。

定義した Windows プロトコルにコマンド行オプションを適用する場合は、「プロトコルの引数」属性を使用します。

Object Manager: 「General」⇒「Windows Protocol」

コマンド行

コマンドオプション:--winproto wts | winframe | none

使用法: 有効な値を指定します。

次の例では、Microsoft RDP プロトコルを使用して Microsoft Windows サーバーに接続します。

--winproto wts

Windows プロトコル: 最初にクライアントからの実行を試行する

使用法:「最初にクライアントからの実行を試行する」チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、Windows アプリケーションオブジェクトです。

説明

この属性は、ユーザーのクライアントデバイスからアプリケーションの起動を試みるかどうかを設定します。

この属性が選択されていて、アプリケーションがクライアントデバイスにインストールされていない場合、「Windows プロトコル」の設定が使用されます。この属性が選択されている場合、Windows プロトコルを使用していても、アプリケーションを再開できません。

Object Manager: 「General」⇒「Try Running From Client First」

コマンド行

コマンドオプション:--trylocal true | false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、アプリケーションをローカルに起動することを試みます。

--trylocal true

X セキュリティー拡張機能

使用法:チェックボックスを選択または選択解除します。

この属性を持つオブジェクトは、X アプリケーションオブジェクトです。

説明

アプリケーションの X セキュリティー拡張機能を有効にするかどうかを設定します。

X セキュリティー拡張機能は、X クライアント (ホスト) を信頼されるクライアントと信頼されないクライアントに分類します。信頼されないクライアントは、信頼されるクライアントの所有するウィンドウやリソースと対話することができません。

安全でない可能性のあるアプリケーションサーバーから X アプリケーションを実行する必要がある場合は、X セキュリティー拡張機能を有効にして、アプリケーションを信頼されないモードで実行してください。これにより、X アプリケーションが X サーバー内で実行可能な操作が制限され、表示が保護されます。

アプリケーションを信頼されないモードで実行するには、次の手順を実行します。

  1. 接続方法」に ssh を使用するように、X アプリケーションを設定します。

  2. X11 転送を許可するように ssh を設定します。

X セキュリティー拡張機能は、-Y オプションをサポートする ssh のバージョンでのみ動作します。

Object Manager: 「Advanced」⇒「Enable X Security Extension」

コマンド行

コマンドオプション:--securityextension true | false

使用法: true または false を指定します。

次の例では、アプリケーションの X セキュリティー拡張機能を有効にします。

--securityextension true