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SGD Client の使い方

SGD Client は SGD の一部であり、クライアントデバイス上にインストールされます。これがないと、アプリケーションを実行できません。このページで説明する内容は、次のとおりです。

SGD Client の機能について

SGD Client は次のいずれかのモードで動作します。

クライアントプラットフォームによって異なりますが、SGD Client の稼動中は、システムトレイやワークスペーススイッチにアイコンが表示されます。

SGD Client には次のような機能があります。

SGD Client のインストール

SGD Client は、自動でインストールする方法と手動でインストールする方法があります。

自動インストール

Java™ テクノロジを有効にした Web ブラウザがあれば、URL http://server.example.com/sgd で示されるページを開いた時点で、自動的に SGD Client がインストールされます。ここで、server.example.com は SGD サーバーの名前です。

Microsoft Windows Vista プラットフォームで Internet Explorer を使用する場合、SGD Client のダウンロードとインストールを自動的に実行するには、Internet Explorer の「セキュリティ設定」の「信頼済みサイト」リストに SGD サーバーを追加しておく必要があります。

自動インストールの場合、SGD Client のバージョンが異なれば、別々のディレクトリにインストールされます。したがって次のようになります。

SGD Client は次のディレクトリにインストールされます。

自動インストールで、SGD Client のインストール先を細かく制御する場合は、SGD Client をインストールし、SGD Web サービスを使ってインストール先を指定する、ユーザー独自の Web アプリケーションを開発してください。

ローミングユーザープロファイルを持つ Microsoft Windows ユーザー

Microsoft Windows クライアントデバイスを使用するユーザーは、ローミングユーザープロファイルを持つことができます。ローミングユーザープロファイルにより、ユーザーがどの Microsoft Windows コンピュータを使用する場合でも、同じ環境が提供されます。Microsoft Windows ユーザーがローミングユーザープロファイルを持っている場合、デフォルトでは、ユーザーのログオフ時に削除されるディレクトリに SGD Client がインストールされます。ローミングされるディレクトリに SGD Client が自動的にインストールされるようにするには、次の設定を実行する必要があります。

  1. SGD ホストにスーパーユーザー (root) としてログインします。
  2. 次のディレクトリに移動します。
    過去の書式設定済みテキストのスキップ/opt/tarantella/webserver/tomcat/version/webapps/sgd/resources/jsp
  3. webtopsession.jsp ファイルのバックアップを作成します。

    次に例を示します。

    過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ# cp webtopsession.jsp ~webtopsession.jsp
  4. webtopsession.jsp ファイルを編集します。

    tccRoaming 行を次のように変更します。

    過去の書式設定済みテキストのスキップString tccRoaming = "true";
  5. webtopsession.jsp ファイルを保存します。
  6. SGD Web Server を再起動します。
  7. アレイ内の SGD サーバーごとにこの手順を繰り返します。

この変更を加えたあとは、SGD Client は Microsoft Windows クライアントデバイス上の次のディレクトリにインストールされます。

過去の書式設定済みテキストのスキップhomedrive\Documents and Settings\username\Application Data\Temp\tcc\version

手動インストール

手動インストールの場合、SGD Client のインストール先はどこでも任意の場所に決めることができます。SGD Client は、SGD Web Server ホームページ (http://server.example.com) からダウンロード、インストールします。「Install the Sun Secure Global Desktop Client」リンクをクリックしてください。Sun Secure Global Desktop Client のダウンロードページには、SGD Client をダウンロード、インストールする手順が記載されています。

Microsoft Windows クライアントデバイスの場合、デフォルトのインストール先ディレクトリは homedrive\Program Files\Sun\Secure Global Desktop Client です。さらに、SGD Client のショートカットが Windows 「スタート」メニューに追加されます。

クライアントプラットフォームによっては、手動インストールができない場合もあります。

SGD Client の設定

SGD Client を適切に設定して、SGD サーバーに接続できるようにする必要があります。接続設定はクライアントデバイスに格納されたクライアントプロファイルに定義します。プロファイルで次のような事項を制御できます。

SGD Client が SGD サーバーに接続できるのは、どちらも同じメジャー/パッチ (4.xx) バージョン番号である場合に限ります。

プロファイルは、ユーザーが接続する SGD サーバーごとに 1 つずつあります。プロファイルは、ユーザーが SGD サーバーに接続するとダウンロードされます。SGD Client を手動でインストールした場合、SGD Client の初回起動時に、初期接続情報を確認するよう要求されます。

コマンド行からの SGD Client の実行

ユーザーは通常、Web ブラウザを起動し、http://server.example.com/sgd という URL にアクセスすることにより、SGD にログインします。このようにして SGD に接続すると、自動的に SGD Client がダウンロード、起動されます。一方、SGD Client をコマンド行から起動し、SGD サーバーに接続することも可能です。この場合も SGD Client は、Webtop モード、統合モードのどちらでも実行できます。

SGD Client は、Microsoft Windows クライアントプラットフォームでは tcc コマンドで、そして UNIX、Linux、または Mac OS X のクライアントプラットフォームでは ttatcc コマンドで起動します。次に例を示します。

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップtcc
  [ -profile name ]
  [ -loginurl url ]
  [ -preferredlanguage lang ]
  [ -logdir file ]
  [ -use-java ]
  [ -version ]
  [ -help ]
引数 説明
-profile name SGD Client の起動時に使うプロファイル名。

現状では、SGD サーバーごとに 1 つ、Default というプロファイルがあるだけです。

ある特定のサーバー用のプロファイルを指定する場合は、-profile server.example.com::Default という書き方をします。ここで、server.example.com は SGD サーバーの名前です。

プロファイル名には大文字と小文字の区別があります。

-loginurl URL ログイン URL。プロファイルで URL が定義されていてもこちらが優先します。
-preferredlanguage lang SGD Client のダイアログやメッセージに使われる言語。プロファイルに言語が定義されていても、この指定が優先します。サポートされている言語には次のようなものがあります。
  • en (英語)
  • fr (フランス語)
  • ja (日本語)
  • ko (韓国語)
  • zh_CN (簡体字中国語)
  • zh_TW (繁体字中国語)
-logdir file SGD Client のログファイルが作成されるディレクトリです。
-use-java SGD Client での Java テクノロジの検出を有効にします。
-version SGD Client のバージョン番号を表示します。
-help ヘルプ情報を表示します。

引数では大文字と小文字が区別されます。

コマンド行にユーザー名やパスワードを指定することはできません。しかしユーザーが自動的にログインするよう SGD Client を設定することは可能です。

使用例

SGD Client のコマンド行を使用して、ユーザー独自のショートカットやシェルスクリプトを作成することができます。次にコマンドの例をいくつか示します。

「Connect on System Login」、「Add applications to Start Menu」のいずれかのオプションがユーザーのプロファイルで有効になっている場合、SGD Client は自動的に、ユーザーのデスクトップの「スタート」メニューに自分自身のショートカットを追加します。どのデスクトップシステムに対応しているかは、Sun Secure Global Desktop Software Release Notes に詳しく記載されています。

例 1:引数なしで起動

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップttatcc

例 2:特定の SGD サーバーに接続

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップttatcc -profile server.example.com::Default

例 3:通常とは異なる ログイン URL を指定して接続

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップtcc -loginurl URL

Web サービス開発者用オプション

SGD Client では、SGD Web サービスを使ったアプリケーションを開発する場合にのみ役立つ、次のコマンド行引数もサポートされています。

引数では大文字と小文字が区別されます。

引数 説明
-port tcp SGD Client が SGD サーバーに接続する際に使用するポート。これは通常、SGD との接続をセキュリティー保護する場合は TCP ポート 5307 に、それ以外の場合は TCP ポート 3144 になります。
-secure SGD サーバーへのセキュア接続を作成します。
-baseroute SGD Client が SOCKS プロキシサーバーのトラバースに使用するベースネットワーク経路。
-firewalltraversal SGD サーバーがファイアウォール転送を使用していることを示します。SGD サーバーへの接続と Webtop への接続はどちらも同じポート使用します。通常は、ポート 443/tcp です。
-connectioncookie cookie SGD Client の使用対象となっているユーザーセッションを特定するために SGD サーバーが使用する Cookie を指定します。
-portfile file SGD Client が待機ポート番号を書き込むファイルの名前。
-psn Mac OS X クライアントデバイスでのみ使用されます。X サーバーが稼働していることを確認します。
-server server SGD サーバーの完全修飾 DNS 名。

Sun Secure Global Desktop Client Helper

Java テクノロジを有効にして Web ブラウザを使っている場合、SGD Client の機能は、Java アプレット Sun Secure Global Desktop Client Helper を使って実現されます。

Sun Secure Global Desktop Client Helper には次のような機能があります。

Sun Secure Global Desktop Client Helper は省略可能です。詳細については、「Java テクノロジを使用しないで Webtop を使用することはできますか。」を参照してください。

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