Secure Global Desktop 4.40 管理者ガイド
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Secure Global Desktop の PDF 印刷では、ユーザーは、Secure Global Desktop PDF プリンタを使って Windows または X アプリケーションから印刷を行います。印刷ジョブは、アプリケーションサーバーから SGD サーバーに送信され、そこで PDF (Portable Document Format) ファイルに変換されます。次に、SGD により、PDF ファイルがユーザーのクライアントデバイス上の PDF ビューアに送信されます。PDF ビューア上で、ファイルを表示、保存、および印刷できます。
PDF 印刷を設定するには、次の手順を実行します。
PDF 印刷を設定したあとで、ユーザーにPDF 印刷の使用方法を知らせてください。
SGD には、「Universal PDF」プリンタと「Universal PDF」ビューアの 2 種類の PDF プリンタが存在します。
Microsoft Windows クライアントデバイスでは、「Universal PDF」プリンタは、印刷ジョブを Adobe Reader 内の PDF ファイルとして表示します。この PDF ファイルは、ユーザーのデフォルトプリンタで印刷されます。「Universal PDF」ビューアも、印刷ジョブを Adobe Reader 内の PDF ファイルとして表示しますが、ユーザーはこの PDF ファイルを印刷するか保存するかを決定できます。
UNIX、Linux、および Mac OS X システムのクライアントデバイスでは、「Universal PDF」プリンタと「Print to Universal PDF」ビューアに違いはありません。印刷ジョブは常に PDF ビューア内の PDF ファイルとして表示されます。ユーザーは、この PDF ファイルを印刷するかまたは保存するかを決定できます。
Secure Global Desktop PDF プリンタを有効にするには、次の設定を行う必要があります。
PDF 印刷を使用するには、アプリケーションサーバーに SGD プリンタキューをインストールする必要があります。「Universal PDF」プリンタと「Universal PDF」ビューアは、プリンタキューをインストールするとデフォルトでインストールされるため、インストールする必要はありません。
次の手順が適用されるのは、Microsoft RDP プロトコルを使用するように設定されている Windows アプリケーションから印刷する場合だけです。
PDF 印刷を使用するには、まず、PDF 印刷に使用する PostScript プリンタドライバを選択する必要があります。そのプリンタドライバにユーザーに必要な機能があることを確認してください。このプリンタドライバを すべての Microsoft Windows アプリケーションサーバーにインストールします。デフォルトでは、SGD は HP Color LaserJet 8500 PS
プリンタドライバを使うように設定されています。
Microsoft Windows アプリケーションからの PDF 印刷をすべてのユーザーに対して有効にするには、次の手順を実行します。
PDF プリンタを Windows アプリケーションのデフォルトプリンタに設定し、かつユーザーがデフォルトプリンタだけに印刷できるように SGD が設定されている場合は、クライアントのデフォルトプリンタと PDF プリンタの 2 つが Windows アプリケーションセッションに表示されます。
この名前は、Microsoft Windows アプリケーションサーバーにインストールされているプリンタドライバの名前と正確に一致している必要があります。特に、大文字と空白文字に注意してください。/opt/tarantella/etc/data/default.printerinfo.txt
ファイルには、製造元別に並べられた一般的なプリンタドライバ名のリストが含まれています。エラーを防ぐために、このファイルからドライバ名をコピー&ペーストしてください。
注 変更は、新しいユーザーセッションを開いたときに有効になります。
Microsoft Windows アプリケーションからの PDF 印刷を特定のユーザーに対して有効にするには、次の手順を実行します。
注 組織または組織単位オブジェクトを設定している場合は、これにより、その組織または組織単位内のすべてのユーザーが影響を受けます。
PDF プリンタを Windows アプリケーションのデフォルトプリンタに設定し、かつユーザーがデフォルトプリンタだけに印刷できるように SGD が設定されている場合は、クライアントのデフォルトプリンタと PDF プリンタの 2 つが Windows アプリケーションセッションに表示されます。
この名前は、Windows アプリケーションサーバーにインストールされているプリンタドライバの名前と正確に一致している必要があります。特に、大文字と空白文字に注意してください。/opt/tarantella/etc/data/default.printerinfo.txt
ファイルには、製造元別に並べられた一般的なプリンタドライバ名のリストが含まれています。エラーを防ぐために、このファイルからドライバ名をコピー&ペーストしてください。
注 変更は、新しいユーザーセッションを開いたときに有効になります。
注 PDF ビューアがクライアントデバイス上で設定されていない場合、PDF プリンタが使用可能に設定されていたとしても、Windows アプリケーションセッションで PDF プリンタを使用することはできません。
Secure Global Desktop PDF プリンタの名前は設定可能です。これらの名前は次のように修正できます。
すべてのユーザーの PDF プリンタ名を変更するには、次のコマンドを使用します。
$ tarantella config edit \ --printing-pdfprinter name --printing-pdfviewer name
組織、組織単位、またはユーザープロファイルオブジェクトの PDF プリンタ名を変更するには、そのオブジェクトが親オブジェクトの印刷設定内容を上書きするように設定されていることも必要になります。次のコマンドを使用します。
$ tarantella object edit --name object \ --userprintingconfig true --pdfprinter name --pdfviewer name
SGD では、Ghostscript を使用して印刷ジョブが PDF ファイルに変換されます。PDF 印刷を使用するには、Ghostscript Version 6.52 以降 が SGD ホストにインストールされている必要があります。使用する Ghostscript ディストリビューションに、ps2pdf
プログラムが含まれている必要があります。
Ghostscript が次のいずれかの場所にインストールされている場合、SGD のインストール時に セットアップ によってその Ghostscript が自動的に検出されます。
/usr/local/bin
/usr/bin
/usr/sfw/bin
/opt/sfw/bin
/bin
/usr/sbin
/sbin
/usr/lbin
Ghostscript が別の場所にインストールされている場合は、SGD ホスト上で、Ghostscript の場所を設定する --gsbindir
オプションを指定して SGD プリンタキューインストールスクリプト (prtinstall.en.sh
) を実行する必要があります。
複数バージョンの Ghostscript がインストールされている場合は、どのバージョンを使用するかを SGD に通知する --gsbindir
オプションを指定して prtinstall.en.sh
スクリプトを実行する必要があります。
Ghostscript が SGD ホストにインストールされていない場合、または Ghostscript ディストリビューションに ps2pdf
プログラムが含まれていない場合は、Ghostscript をインストールしてから SGD プリンタインストールスクリプトを実行する必要があります。
PDF 印刷を使用するには、クライアントデバイスに PDF ビューアがインストールされている必要があります。
Microsoft Windows クライアントデバイスでは、SGD は Adobe Reader Version 4.0 以降をサポートします。
UNIX、Linux、および Mac OS X システムのクライアントデバイスでは、SGD は次の PDF ビューアをデフォルトでサポートします。
クライアントプラットフォーム | デフォルト PDF ビューア |
---|---|
SPARC プラットフォーム上の Solaris OS | Adobe Reader (acroread )GNOME PDF ビューア ( gpdf ) |
x86 プラットフォーム上の Solaris OS | GNOME PDF ビューア (gpdf ) |
Linux | GNOME PDF ビューア (gpdf ) X PDF Reader ( xpdf ) |
Mac OS X | Preview App (/Applications/Preview.app ) |
注 Adobe Reader PDF ビューアが、-openInNewWindow
コマンドオプションをサポートしている必要があります。Preview App PDF ビューアが、open -a
コマンドオプションをサポートしている必要があります。
デフォルト PDF ビューアを使用するには、そのアプリケーションがユーザーの PATH
上に存在する必要があります。
代替の PDF ビューアを使用する場合は、ユーザーのクライアントプロファイルで代替ビューアアプリケーション用のコマンドを設定できます。アプリケーションがユーザーの PATH
上に存在するかどうかに応じて、プロファイルにコマンドまたはコマンドのフルパスのいずれかを入力します。
Microsoft Windows アプリケーションから通常の方法で印刷を実行し、アプリケーションの「印刷」ダイアログで「Universal PDF」プリンタまたは「Universal PDF」ビューアを選択します。
UNIX または Linux システムのアプリケーションサーバー上で稼働中のアプリケーションから、SGD 置換 lp
スクリプトまたは lpr
スクリプトを使って通常の方法で印刷を行います。PDF プリンタを印刷コマンドの一部として選択します。次に例を示します。
$ /opt/tarantella/bin/lp -d "Universal PDF Printer" filename $ /opt/tarantella/bin/lpr -P "Universal PDF Viewer" filename
注 filename は PostScript ファイルにして、アプリケーションから PostScript を出力できるようにする必要があります。
Microsoft Windows クライアントデバイスでは、PDF ファイルは Adobe Reader に表示されます。「Universal PDF」プリンタが選択されている場合、PDF ファイルは自動的にユーザーのデフォルトプリンタで印刷されます。Adobe Reader は最小化された状態で実行され、印刷ジョブが完了しても終了しません。「Universal PDF」ビューアが選択されている場合、PDF ファイルは Adobe Reader のウィンドウに表示されます。ユーザーは、このファイルを印刷するかまたは保存するかを決定できます。
UNIX、Linux、および Mac OS X システムのクライアントデバイスでは、PDF ファイルはデフォルトの PDF ビューアまたはクライアントプロファイルに設定されている PDF ビューアに表示されます。ユーザーは、この PDF ファイルを印刷するかまたは保存するかを決定できます。印刷ジョブは常に PDF ビューアに表示されるため、「Universal PDF」プリンタと「Universal PDF」ビューアに違いはありません。
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