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サポート情報、既知の問題、バグ修正、およびドキュメントの問題

この章では、SGD のサポート情報について説明します。

この章の内容は次のとおりです。


サポート終了

次の表に、SGD 製品のサポート終了日付を示します。


ソフトウェアとバージョン サポート終了 限定的サポート終了 サービス終了
Sun Secure Global Desktop Software 4.3 2009 年 4 月 29 日 2013 年 4 月 29 日 2013 年 4 月 29 日
Sun Secure Global Desktop Software 4.2 2008 年 11 月 8 日 2012 年 11 月 8 日 2012 年 11 月 8 日
Secure Global Desktop Enterprise Edition 4.1     2007 年 3 月 31 日
Secure Global Desktop Enterprise Edition 4.0     2007 年 3 月 31 日
Secure Global Desktop Software Appliance 4.0     2007 年 3 月 31 日
Secure Global Desktop Enterprise Edition 3.44[1]     2007 年 12 月 31 日
Secure Global Desktop Enterprise Edition 3.42     2007 年 3 月 31 日
Tarantella Enterprise 3 (TASP を含む)     2007 年 3 月 31 日

Sun のサービス終了 (EOSL) の方針に関する詳細は、http://www.sun.com/service/eosl/ を参照してください。

有効なサポート契約をお持ちのお客様は、最新バージョンの SGD に無料でアップグレードできます。


既知のバグと問題

ここでは、SGD version 4.40 に関する既知のバグと問題の一覧を示します。

602423 - Return キーとキーパッド Enter キーの問題

問題: SGD の X エミュレータと文字型エミュレータで、ユーザーのクライアントキーボードの Return キーとキーパッドの Enter キーを区別できません。

原因: 既知の問題点です。

解決策: デフォルトでは、SGD Client は、X アプリケーションセッションと文字型アプリケーションセッションの両方で、キーパッド Enter キーを Return キーにマップします。設定を追加することで、この動作を変更することができます。

文字型アプリケーションセッションでのキーパッド Enter キーの動作を変更するには、使用する文字型アプリケーションオブジェクト用のキーマップを設定して (--keymap)、KPENTER のマッピングを追加する必要があります。次に例を示します。

KPENTER="hello"

Windows または X アプリケーションセッションでのキーパッド Enter キーの動作を変更するには、使用する X キーマップ (xuniversal.txt など) を変更して、KP_Enter キーのマッピングを追加する必要があります。次に例を示します。

92 KP_Enter KP_Enter NoSymbol NoSymbol 0x801c



caution icon

注意 - X キーマップはグローバルなユーザーリソースなので、この変更によってそのユーザーのすべてのアプリケーションが影響を受ける可能性があります。これらのアプリケーションに KP_Enter を処理しないものがある場合は、X/Windows アプリケーションのベンダーに対して問い合わせが必要になることがあります。



6443840 - プロキシサーバーの自動設定スクリプトが失敗する

問題: プロキシサーバーの自動設定スクリプトには、接続しようとするプロキシサーバーのリストを指定できます。リストの最初のプロキシサーバーに接続できない場合は、ブラウザは接続できるサーバーが見つかるまでほかのプロキシサーバーに順番に接続しようとします。

Microsoft Internet Explorer と Sun Java Plug-in ツール version 1.5.0 を同時に使用すると、リストの最初のプロキシサーバーのみが使用されます。そのプロキシサーバーを使用できない場合、接続は失敗します。

原因: 既知の問題点です。

解決策: Sun Java Plug-in ツール version 1.6.0 を使用してください。

6448990 - バックスラッシュキーと円記号キーの問題

問題: SGD 経由で実行中の Windows アプリケーションで PC106 日本語キーボードまたは Sun Type 7 日本語キーボードを使用している場合、円記号キーとバックスラッシュキーのどちらを押しても同じ結果になります。

原因: キー処理に関する既知の問題です。

解決策: クライアントデバイスの Xsun キーテーブルまたは Xorg キーテーブルを変更します。

たとえば、/usr/openwin/etc/keytables/Japan7.kt ファイルを次のように変更します。

...
#137    RN      XK_backslash    XK_bar  XK_prolongedsound
137    RN      XK_yen          XK_bar  XK_prolongedsound
...
#39     RN      XK_0    XK_asciitilde   XK_kana_WA      XK_kana_WO
39     RN      XK_0    XK_0            XK_kana_WA      XK_kana_WO
...

たとえば、/usr/X11/lib/X11/xkb/symbols/sun/jp ファイルを次のように変更します。

...
# key <AE13> { [ backslash, bar       ], [ prolongedsound     ]       };
  key <AE13> { [ yen, bar       ], [ prolongedsound     ]       }; 
...
# key <AE10> { [ 0, asciitilde       ], [ kana_WA, kana_WO   ]       };
  key <AE10> { [ 0, 0], [ kana_WA, kana_WO   ]       };  
...

変更後に、dtlogin を再起動する必要があります。


# /etc/init.d/dtlogin stop
# /etc/init.d/dtlogin start

6456278 - root ユーザーで統合モードが動作しない

問題: Solaris 10 x86 プラットフォームでは、root ユーザーでのログイン時に統合モードを有効にすると、アプリケーションが Solaris 10 の「起動」メニューに表示されません。次の警告が表示されることがあります。

gnome-vfs-modules-WARNING **: Error writing vfolder configuration file "//.gnome2/vfolders/applications.vfolder-info": File not found.

原因: GNOME Virtual File System (VFS) の既知の問題です。

解決策: 現在のところ、解決策はありません。

6458111 - 統合モードを使用すると GNOME メインメニューがクラッシュする

問題: SUSE Linux Enterprise Server 10 を実行しているクライアントデバイスでは、SGD Client を統合モードで使用すると GNOME メインメニューがクラッシュします。クラッシュは、通常、ログイン時またはログアウト時に発生します。

原因: SUSE Linux Enterprise Server 10 の GNOME メインメニューアプレットの既知の問題です (Novell バグ参照 186555)。

解決策: SUSE Linux Enterprise Server 10 の gnome-main-menu.rpm パッケージの最新バージョンをインストールしてください。

あるいは、「最近使用したアプリケーション」機能を無効にすると、GNOME メインメニューの安定性が向上します。クライアントデバイス上で、次のコマンドを実行します。


$ gconftool-2 --set --type=list --list-type=int \
/desktop/gnome/applications/main-menu/lock‐down/showable_file_types [0,2]
$ pkill main-menu
$ pkill application-browser

6461864 および 6476661 - GNOME デスクトップで自動ログインモードと統合モードが失敗する

問題: 自動クライアントログインモードまたは統合モードを有効にしたあと、GNOME デスクトップにログインしても SGD Client が自動的に起動せず、SGD にログインしても Webtop コンテンツに合わせて「スタート」メニューが更新されません。この問題は、SUSE Linux Enterprise Server 9 と Red Hat Enterprise Linux 4 に影響します。

原因: .menu ファイル内のディレクトリは監視されないため、「スタート」メニューに加えた変更は検出されません。

解決策: 回避策として pkill gnome-panel コマンドを実行し、GNOME パネルを再起動して新しいメニュー情報を取得します。



注 - メニューを変更するたびにpkill gnome-panel コマンドを実行してメニューを更新する必要があります。



6468716 - GNOME セッションでキーボードを使用できない

問題: Sparc プラットフォームの Solaris 10 OS 上で GNOME セッションを起動したあと、キーボードから何も入力できなくなります。ただし、マウスは正常に使用できます。

原因: リモート GNOME セッションの既知のバグです。Sun Microsystems バグ参照は 6239595 です。

解決策: この問題は、パッチ番号 119542 で修正されています。このパッチは、GNOME デスクトップ用の累積パッチ ID 122212 にも含まれています。

この問題は、次の内容を含む GNOME 構成ファイル /etc/gconf/gconf.xml.defaults/apps/gnome_settings_daemon/keybindings/%gconf.xml を作成することで回避できます。

<?xml version="1.0"?>
<gconf>
<entry name="volume_up" mtime="1110896708" type="string">
<stringvalue></stringvalue>
</entry>
<entry name="volume_mute" mtime="1110896705" type="string">
<stringvalue></stringvalue>
</entry>
<entry name="volume_down" mtime="1110896702" type="string">
<stringvalue></stringvalue>
</entry>
<entry name="help" mtime="1110896698" type="string">
<stringvalue></stringvalue>
</entry>
</gconf>

6470197 - SGD Web サーバーモジュールのコンパイルに失敗する

問題: SGD Web サーバーで使用するユーザー独自の Apache モジュールをコンパイルすると、egcc コンパイラが存在しないためにコンパイルが失敗します。

原因: SGD Web サーバー用拡張モジュールの構築に使用する Apache eXtenSion ツール (apxs) の構成ファイルは egcc コンパイラを使用しますが、システムでこれを利用できません。

解決策: システムで利用可能なコンパイラを使用するように apxs 構成ファイルを修正するか、システム内のコンパイラにリンクする egcc へのシンボリックリンクを作成します。apxs 構成ファイルは /install­­‐dir/webserver/apache/version/bin/apxs にあります。

6476194 - SGD Client 用の KDE デスクトップメニュー項目が表示されない

問題: SUSE Linux Enterprise Server 10 で、SGD Client のショートカットが KDE デスクトップメニューに表示されません。

原因: KDE メニューシステムの SUSE 固有の設定では、メニューに含まれるアプリケーションエントリが 1 つだけの場合は、メニューではなくその単一のアプリケーションがメインメニューに表示されます。メニューエントリがサブメニューの場合、サブメニューは一切表示されません。このため、統合モードの SGD Client 用の「ログイン」メニューは表示されません。

解決策: 回避策として、次の行を $HOME/.kde/share/config/kickerrc ファイルの [menus] セクションに追加します。

ReduceMenuDepth=false

その後、次のコマンドを KDE パネルに実行して、変更をただちに反映させます。


# dcop kicker kicker restart

以降のすべての KDE セッションで、この設定が自動的に使用されます。

6477187 - Microsoft ネットワーク用クライアントがないとクライアントドライブマッピングが失敗する

問題: Microsoft Windows アプリケーションサーバー上で Microsoft ネットワーク用クライアントが無効になっていると、クライアントドライブマッピングが失敗します。

原因: ファイルおよびフォルダへのリモートアクセスを許可するには、Microsoft ネットワーク用クライアントが有効になっている必要があります。

解決策: Microsoft ネットワーク用クライアントを有効にします。

procedure icon  Microsoft ネットワーク用クライアントを有効にする方法

  1. 「コントロール パネル」で「ネットワーク接続」をダブルクリックします。

  2. ネットワークカードを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

  3. 「全般」タブで、「Microsoft ネットワーク用クライアント」の横のボックスにチェックマークを付けます。

  4. 「OK」をクリックします。

6481312 - アップグレードすると使用可能な接続タイプがリセットされる

問題: version 4.40 にアップグレードすると、セキュア接続のみを受け付けるように設定されたサーバーが標準接続とセキュア接続を受け入れるようになります。

原因: 既知の問題点です。

解決策: セキュア接続だけを受け入れるようにサーバーを再設定します。Administration Console で、「Secure Global Desktop サーバー」⇒ SGD サーバーの「セキュリティー」タブを表示し、「接続タイプ」フィールドの「標準」チェックボックスの選択を解除します。または、次のコマンドを実行します。


$ tarantella config edit --security-connectiontypes ssl

6482912 - SGD Client が自動的にインストールされない

問題: Microsoft Windows Vista プラットフォームで Internet Explorer 7 を使用している場合、SGD Client のダウンロードおよびインストールは自動的に実行されません。手動で SGD Client をインストールできます。また、Firefox などの別のブラウザを使用すれば、自動的にインストールできます。

原因: Internet Explorer にはプロテクトモードがあり、このモードのために SGD Client の自動ダウンロードおよびインストールが妨げられます。

解決策: Internet Explorer の「セキュリティ設定」の「信頼済みサイト」リストに SGD サーバーを追加します。

6493374 - 入力方式ウィンドウ内の非 ASCII 文字

問題: 簡体字中国語および繁体字中国語のユーザーは、Solaris OS アプリケーションサーバーでアプリケーションを実行中に、入力方式の候補ウィンドウとステータスウィンドウに非 ASCII 文字を表示できません。この問題は、Solaris 8、9、10、および 10u1 OS プラットフォームで発生します。

原因: SGD サーバーのフォントパス設定が欠落しています。

解決策: アプリケーションサーバーが Solaris10 または Solaris10u1 上で稼働している場合は、次のいずれかを実行します。

アプリケーションサーバーが Solaris 8 または Solaris 9 上で稼働している場合は、次のいずれかを実行します。

6542943 - Sun Java Plug-In ツール Version 1.5 を使用すると Firefox が異常終了する

問題: Sun Java Plug-In ツール version 1.5.0 を使用すると、Firefox Web ブラウザが突然終了します。

原因: Sun Java Plug-In ツールのリリース 1.5.0 では、Java 仮想マシン (JVM) ソフトウェアのパスが変更されました。

解決策: Firefox のプラグインディレクトリから JVM の格納場所 (/usr/local/jre‐version/plugin/i386/ns7/libjavaplugin_oji.so) へのシンボリックリンクが存在することを確認します。ここで、jre‐version は、Java Runtime Environment (JREtrademark) ソフトウェアのバージョンです。

6555834 - Java テクノロジがブラウザでは有効になっているが、クライアントデバイスにインストールされていない

問題: Java テクノロジが Web ブラウザの設定で有効になっていても、Sun Java Plug-in ツールがクライアントデバイスにインストールされていない場合、SGD Webtop は表示されません。ログインプロセスはスプラッシュ画面で停止します。

原因: SGD は、Web ブラウザの設定を使って、Java テクノロジを使用するかどうかを決定します。

解決策: Sun Java Plug-in ツールをインストールし、Web ブラウザのプラグインディレクトリから JVM の格納場所へのシンボリックリンクを作成します。詳細については、Web ブラウザのマニュアルを参照してください。

6591516 - Webtop のページ切り替えが Internet Explorer で動作しない

問題: Symantec Client Firewall の一部のバージョン (Version 8.7.4.79 など) では、Internet Explorer を使用している場合にログインの問題が発生することがあります。ログインプロセスはスプラッシュ画面で停止し、SGD Webtop は表示されません。

原因: JavaScript オペレーションの一部がファイアウォールによって遮断されます。

解決策: SGD サーバーを安全なホストとして設定します。詳細については、Symantec のマニュアルを参照してください。

6592560 - Administration Console のオンラインヘルプを HTTPS で使用できない

問題: SGD Web サーバーへの HTTPS 接続が有効になっている場合、Administration Console のオンラインヘルプは使用不可になります。

原因: Administration Console は、JavaHelptrademark ソフトウェアを使ってオンラインヘルプを表示します。HTTPS 接続を介して JavaHelp を実行するには、追加の設定作業が必要になります。

解決策: SGD Web サーバーのセキュリティー保護に使用されている証明書を、JDKtrademark ソフトウェアのキーストアにインポートします。Java ソフトウェアの keytool アプリケーションを次のように使用します。


$ keytool -import -keystore -storepass changeit \
/install‐dir/bin/jdk‐version/jre/lib/security/cacerts \
-file /install-dir/var/tsp/ca.pem

ここで、changeit はキーストアのパスワード、jdk-version は SGD サーバーにインストールされている JDK のバージョンです。

ca.pem ファイルに複数の証明書が含まれている場合は、各証明書を個別に追加してください。

6598048 - Windows アプリケーションでカナダ系フランス語用キーボードが正しくマッピングされない

問題: カナダ系フランス語 (旧バージョン) のキー配列を Windows アプリケーションで使用する場合に、一部のフランス語文字が正しく印刷されません。

原因: カナダ系フランス語 (旧バージョン) のキー配列に関する既知の問題です。

解決策: 現在のところ、有効な解決策はありません。現在のところ、互換性のあるキーマップファイルは SGD で提供されていません。

6605404 - Tomcat リソースファイルの場所の変更

問題: version 4.40 にアップグレードしたあとで、SOAP セキュア接続を設定する際に問題が発生することがあります。

原因: このリリースでは、Resources.properties リソースファイルの場所が変更されました。このファイルは、Tomcat JSP コンテナへの SOAP 接続をセキュリティーで保護する場合に必要になります。version 4.31 では、このファイルは次の場所にありました。

/install‐dir/webserver/tomcat/version/webapps/sgd/WEB‐INF/classes/com/tarantella/tta/webservices/client/apis/Resources.properties

version 4.40 では、このファイルは次の場所にあります。

/install‐dir/webserver/tomcat/version/shared/classes/com/tarantella/tta/webservices/client/apis/Resources.properties

解決策: Resources.properties ファイルを見つけ、編集します。Tomcat JSP コンテナを再起動します。

6609001 - 停止しているセカンダリサーバーを Administration Console を使って切り離すことができない

問題: セカンダリサーバーが停止している場合、Administration Console を使って SGD アレイから削除することはできません。tarantella array detach コマンドを使った切り離し操作は、影響を受けません。

原因: このリリースでは、停止しているセカンダリサーバーを Administration Console を使って切り離すことはサポートされていません。

解決策: 停止しているセカンダリサーバーを再起動し、Administration Console を使って SGD アレイから切り離します。または、tarantella array detach コマンドを使って、停止しているセカンダリサーバーを削除します。

6609518 - セカンダリサーバーから Administration Console を実行している場合のアレイへの追加

問題: 既存のセカンダリサーバーから Administration Console を実行している場合、SGD アレイに新しいセカンダリサーバーを追加できません。

原因: このリリースでは、複数のセカンダリサーバーの資格情報を提供することはできません。

解決策: プライマリサーバー上、またはアレイに追加するサーバー上で、Administration Console を実行します。

6610760 - PDF プリンタのカスタム設定が Windows アプリケーションに適用されない

問題: Windows アプリケーションから印刷する場合に、PDF プリンタのカスタム設定が適用されません。

たとえば、組織単位オブジェクトに対して SGD の「Universal PDF プリンタ」プリンタと「Universal PDF ビューア」プリンタを使用可能にしたとします。その後、親オブジェクトの設定を上書きして、組織単位内のあるユーザーに対して「Universal PDF プリンタ」プリンタと「Universal PDF ビューア」プリンタを使用不可にします。この場合、このユーザーにはプリンタのカスタム設定は継承されません。

原因: PDF プリンタ設定の継承に関する既知の問題です。

解決策: 現在のところ、有効な解決策はありません。可能な場合は、ユーザーレベルではなく組織単位レベルまたは組織レベルで PDF プリンタの設定を行なってください。

6611502 - セカンダリサーバーからオブジェクトの作成と変更を行う際のエラー

問題: Administration Console をセカンダリ SGD サーバー上で実行している場合にオブジェクトの作成や変更を行うと、次のエラーメッセージが返されます。「オブジェクトを作成できませんでした。」

原因: オブジェクトの作成や変更は正常に行われますが、複製されたデータがプライマリサーバーから戻ってくる前に、Administration Console が処理を続行します。

解決策: 数秒待ってから操作を繰り返します。

Sun Type 7 日本語キーボードの問題

問題: Sun Type 7 日本語キーボードのユーザーは SGD で文字を正しく入力できません。

原因: クライアントデバイス上に Solaris OS キーテーブルがありません。

解決策: 適切なパッチをインストールして、クライアントデバイスにキーテーブルをインストールします。


プラットフォーム パッチ
SPARC プラットフォーム上の Solaris 10 OS 121868
SPARC プラットフォーム上の Solaris 9 OS 113764
SPARC プラットフォーム上の Solaris 8 OS 111075
x86 プラットフォーム上の Solaris 10 OS 121869
x86 プラットフォーム上の Solaris 9 OS 113765
x86 プラットフォーム上の Solaris 8 OS 114539

「スタート」メニューの項目がアルファベット順に表示されない

問題: Microsoft Windows クライアントデバイス上で統合モードの SGD Client を使用中に、「スタート」メニューのエントリがアルファベット順に表示されません。

原因: Windows の機能では、新しい項目はメニューの末尾に追加され、アルファベット順に並び替えられないため、このようになります。

解決策: 詳細については、Microsoft KB article 177482 を参照してください。

Sun Java Desktop Systems で「起動」メニューのエントリが表示されない

問題: Sun Java Desktop Systems で統合モードを有効に設定したとき、SGD の「起動」メニューエントリが作成されません。「起動」メニューエントリは、デスクトップからログアウトしてから再度ログインすると追加されます。

原因: GNOME パネルの既知の問題です。

解決策: 次のパッチをインストールします。

解決方法は、デスクトップからログアウトしてから再度ログインすることです。


version 4.40 で修正されたバグ

次の表に、4.40 リリースで修正された重要なバグの一覧を示します。


参照 説明
2144612 Active Directory 認証により、次のグローバルカタログサーバーへのフェイルオーバーが実行されない。
2147536 不正なパスワードを入力すると、ttaxpe コマンドが終了しない。
2148699 複数の外部 DNS 名があると CDM が失敗する。
2148700 X アプリケーションで特定のウィンドウが開かれると、SGD Client が異常終了する。
2148811 ターミナルサービスのプリンタ設定が、Zebra バーコードプリンタには永続的に設定されない。
2149630 SSGD 4.30.915 では韓国語キーボードが正しく動作しない。
2150849 シリアル COM ポートのリダイレクトに関する断続的な問題。
2151274 フランス語ロケールのウィンドウでアクセント記号付きの文字が正しく表示されない。
6469935 SGD Client は、ホスト名を証明書の subjectAltName 拡張内の DNS 項目と照合させることができるべき。
6478585 Java 仮想マシンの SSL キーおよび証明書ストアがアップグレード時に破棄される。
6520742 プライマリ SGD サーバーで tarantella security peerca --show コマンドが失敗する。
6525004 SGD Client におけるクライアントデバイスのアクセスロギングの拡張。
6527507 Web サービスの障害に関するエラー報告の改善。
6532425 tta_tem が標準以外のディレクトリにインストールされている場合、UNIX CDM が失敗する。
6532764 複数の LDAP サーバーが設定されている場合、LDAP フェイルオーバーがシームレスにならない。
6537643 ダイアログの表示中にアプリケーションが終了すると SGD Client がクラッシュする。
6541478 Sun Ray Client でローカルオーディオの再生中に、SGD からオーディオを再生すると SGD セッションがハングアップする。
6541914 状況によっては Windows Vista で CDM が動作しない。
6542533 MacOS X 10.4.9 の Safari で、起動したアプリケーションが Webtop に表示されない。
6544350 アレイで Webtop の印刷コントロールが不安定になる。
6546840 SUSE Linux Enterprise Server 9 で統合モードが有効にならない。
6547337 ttatcc コマンドの -preferredlanguage オプションを使用すると、ページが適切なロケールで開かない。
6550172 負荷分散グループでオフライン状態のサーバーを選択した場合、起動に失敗する。
6552038 ttaxpe デバッグロギングの改善。
6553252 SGD Client がセグメント例外を発生して終了し、Electric Fence アプリケーションによって終了される。
6558691 プライマリが停止した場合やアレイが分離された場合にセカンダリのライセンスが削除される。
6561306 ssh 引数を更新する前に ssh バージョンを確認する必要がある。
6563481 execpe ログファイルのエラーメッセージの改善。
6571826 3270 オブジェクトと 5250 オブジェクトを作成するためのコマンド行が、すべての引数を正しく受け取らない。
6574469

6574471

Solaris プラットフォームと Linux プラットフォームで、Java Platform, Standard Edition を 1.6.0_01 以降 (サードパーティー) に更新する必要がある。
6583316 SGD クライアントの CDM をクライアントごとに無効にすること
6583333 sshhelper が setuid の場合は ssh の起動が失敗し、SGD ユーザーにホームディレクトリが割り当てられない。
6597576 Linux プラットフォームの SGD 拡張モジュールは、デフォルト以外のパスにはインストールされない。
6598686 複数のロケールでアプリケーションタイトルが正しく表示されない。
6601084 統合モードでは、「Start In」ボックスで指定されたフォルダは無効である。


version 4.31 で修正されたバグ

次の表に、4.31 リリースで修正された重要なバグの一覧を示します。


参照 説明
2140625 UNIX プラットフォーム上のクライアントのタイムゾーン リダイレクトが修正された。
2145026 ライセンス情報をすべてのセカンダリにコピーするには再起動する必要がある。
2145602 X アプリケーションの起動が遅かったりタイムアウトになったりする。procs.exp スクリプトの入力方式の処理に問題がある可能性がある。
2145932 SGD セッションに戻るときに Windows キーの機能が抑制される。
2146043 クライアントドライブマッピングを使用しているときに、大きなファイルを上書きできない。
2146285 Tomcat に障害が発生し、Webtop にアイコンが表示されない。
6440254 プロキシサーバー認証ダイアログにレルム情報が表示されない。
6443192 Solaris OS で pkgadd コマンドを使ってアップグレードすると、数百のファイルが競合していることが報告される。
6443840 SGD Client がプロキシサーバー設定 (PAC) ファイルからのプロキシフェイルオーバーを認識しない。
6474180 SGD Web サーバーの HARD_SERVER_LIMIT が 1024 に増えている。
6480225 統合モードのときに、 アプリケーションが UNIX クライアントプラットフォームの再開に失敗する。
6494450 クライアントドライブマッピングが 2G バイトを超えるファイルに対応できない。
6499639 UNIX および Linux プラットフォーム上でクライアントドライブマッピングを使用しているときに、再帰的なディレクトリ要求を行うと、セグメント例外が発生する。
6503627 xfrbelgian.txt キーボードマップファイルに間違いがある。
6518152 Microsoft Windows Vista クライアントデバイスで統合モードを使用するときに、「スタート」メニューが更新されない。
6518638 tarantella print cancel コマンドを実行すると、選択した印刷ジョブだけでなくすべての印刷ジョブが削除される。
6525384 XRDP で SGD を使用できない。
6528037 ホストを含むグループが Webtop に誤って配備されると、Webtop に「ページが見つかりません」というメッセージが表示される。
6506222 アプリケーションを起動するときに、ユーザーの .Xdefaults ファイルが使用されない。


version 4.30 で修正されたバグ

ここでは、4.30 リリースで修正された重要なバグの一覧を示します。バグ修正は、次の分野にわたっています。

管理ツール

SGD 管理ツールの次のバグが修正されています。


参照 説明
6433525 起動時に /usr/bin の所有者が ttasys に変更される。
6436735 tarantella object new_xapp コマンドが --accel 引数を受け付けない。
6437203 ENS オブジェクトの名前を変更すると、オブジェクトマネージャーにより警告メッセージが表示される。
6445405 コマンド行からシャドウィングを実行すると、無効なセッション ID が取得される。
6447937 環境を使って X 認証機能 Cookie を受け渡してはいけない。
6450323 オブジェクトの作成時には属性を指定できないが、オブジェクトの編集時には属性を設定できる。
6451537 tarantella license コマンドおよび Array Manager により、廃止されたソフトウェアコンポーネントが表示される。

アプリケーションの起動

アプリケーションの起動に関する次のバグが修正されています。


参照 説明
6357003 Solaris OS 上で、Native Client から Web ブラウザを起動できない。
6357022 Java Desktop System 上で、Native Client が全画面 Webtop に切り替えられる。
6392279 X 認証の発行が原因で起動が失敗する。
6401949 unix.exp ログインスクリプトで optimizelaunch を有効に設定すると、有効期限切れパスワードハンドラが動作しない。
6405808 起動処理中にフィルタリングスクリプト (runsubscript.exp) が呼び出されない。
6416951 新規ブラウザウィンドウアプリケーションを「X」ボタンを使って終了すると、エラーメッセージが表示される。
6419574 8 文字を超えるパスワードを入力すると、認証ダイアログで壊れたデータが返される。
6427189 ホストが SSH に認識されていない場合、起動が失敗する。
6434660 アプリケーション起動時にパスワードの有効期限処理が動作しない。
6447551 各 Webtop セッションで作成される ttacpe プロセスは 1 つだけでなければならない。
6455378 SGD ホストで実行中のアプリケーションに対して、su を実行して SSH を使用すると起動が失敗する。
6464809 システムログインバナーに # 文字が含まれると、自動化された起動処理が失敗する。
6470173 PAM 対応 SecurID ACE エージェントのサポートを追加する。
6475303 カスタム認証局の証明書が認識されないため、定位置アプリケーションの起動時にプロンプトが表示される。
6476180 kiosk モードの GNOME セッションからログアウトしても、ルートウィンドウが表示されたままになる。

クライアントと Webtop

SGD クライアントと Webtop に関する次のバグが修正されています。


参照 説明
6408157 ローカル X サーバーアプリケーションが JSP ソフトウェア Webtop から起動しない。
6417140 アプリケーションを起動すると Webtop のフレームが空白になる。
6417575 プロキシサーバーを使用する Unix Native Client: ログインしてからログアウトし、再度ログインすると Native Client がハングアップする。
6417631 UNIX Native Client: kiosk アプリケーションで再描画の問題が発生する。
6424776 Webtop からログアウトすると、SGD Client でエラーが発生して終了する。
6432133 接続進行状況ウィンドウを閉じると、SGD Native Client でセグメント例外が発生する。
6465959 SGD を再起動すると、SGD Client が自動的に大量のネットワークパケットを送信する。
6468173 Sun Ray シンクライアント上で、待機状態カーソルが永続的に設定されなくなった。

エミュレーション

エミュレーションに関する次のバグが修正されています。


参照 説明
6381531 セキュリティーが有効に設定されている場合、colormap.txt の編集内容が断続的に無視される。
6386091 SGD Native Client for Windows と Citrix ICA X Client: キーイベントの非互換性の問題が発生することがある。
6415498 ファンクションキーを押すと、文字端末セッションが予期せずに閉じられる。
6417698 Solaris 10 OS 上の Java Desktop System で、ScrollLock キーが押されているとスケーラブルウィンドウアプリケーションの切り替えが実行されない。
6426355 ttaxpe がセグメント例外を発生して終了する。
6427789 コピー (Ctrl+Insert キー) を実行すると X アプリケーションがハングアップする。
6433273 Solaris OS 上で Native Client を使用すると、kiosk モードが正しく表示されない。
6435437 シームレスウィンドウを使用している場合、親ウィンドウの下に子ウィンドウが表示されることがある。
6435489 Windows アプリケーションのパフォーマンスが改善された。
6435527 HP 監視ツールの実行中に ttaxpe でセグメント例外が発生する。
6445467 ターミナルサービスセッションで Windows ロゴキーが動作しない。
6446469 フランス語ロケールおよびキーマップの問題が発生する。
6467368 RDP (Remote Desktop Protocol) セッションで文字が二重に入力される。
6471395 サマータイムの期間中、タイムゾーンの切り替えに失敗し、正しい時間が設定されない。時刻は常に 1 時間遅れる。
6472959 Solaris OS クライアントおよび SunRay シンクライアントで、ESC + NumLock キーを押しても意図した処理が実行されない。

インストールとアップグレード

インストールとアップグレードに関する次のバグが修正されています。


参照 説明
6355269 Java Desktop System セッションのデフォルト構成で、一部の重要な構成パラメータが欠落している。
6368390 4.20.909 からそれ以降のビルドへのアップグレードに、Maintenance または Right to upgrade ライセンスが必要になる。
6368675 アップグレードの実行中に、セキュリティー保護された LDAP サーバーのルート証明書が保持されない。
6396629 Bean の作成中にインストールが失敗する。サーバーは起動しない。
6407985 SGD のインストール時に大量の空きディスク容量が使用される。
6430913 Web サーバー設定ファイル (httpd.conf) が正しくアップグレードされない。
6446020 外部 DNS 名が不正な場合、SGD をアンインストールできない。
6453638 アップグレード後に SGD サーバーにログインできない。
6462429 ユーザーが「いいえ」を選択しても、SGD がアンインストールされる。

国際化とローカリゼーション

国際化とローカリゼーションに関する次のバグが修正されています。


参照 説明
6354105 Configuration Wizard のアプリケーションリストで、マルチバイト文字が文字化けして表示される。
6355226 「接続の進捗」ダイアログにマルチバイト文字を表示できない。
6357040 Microsoft Windows から Solaris OS にコピー&ペーストを実行できない。
6357075 Microsoft Windows 間でコピー&ペーストを実行できない。
6357606 Java Desktop System から共通デスクトップ環境にコピー&ペーストを実行できない。
6362374 クライアントドライブマッピングデーモンが、ローカライズされた native-cdm-config ファイルの処理中にクラッシュする。
6419511 Windows アプリケーションはユーロ記号のデフォルトとして Unicode を使用するべきである。
6419523 サーバーの LANG 環境によりクライアントのロケール設定が上書きされる。
6447594 クライアントウィンドウモードへのアクセスには、UNIX プラットフォームソケットではなく IP アドレスを使用するべきである。
6450008 スウェーデンキーボードでアポストロフィーを生成できない。

その他

次のバグも修正されています。


参照 説明
6375600 ActivCard - Cyberflex 64k スマートカードを使用した認証に失敗する (バグ 607218 も参照)。
6384746 Web ブラウザを使って Common Gateway Interface (.cgi) ファイルを読み取ることができる。
6390126 大量のユーザーが連続してログインすると、SGD サーバーが停止する。
6393623 Ctrl キーを押しながら新規ブラウザウィンドウアプリケーションが起動すると、新規ブラウザウィンドウが起動する。
6407855 SGD サーバーがエラーコード 129、シグナル 0 で終了する。
6408159 新規ブラウザウィンドウモードで開いたアプリケーションを終了すると、空白の新規ブラウザウィンドウが開く。
6409117 Solaris OS x86 プラットフォーム版の SGD 拡張モジュールが失敗するように見える。
6409765 RDP セッションで、クライアントからサーバーに低速なネットワーク経由で大きなファイルをコピーすると、エラーが発生する。
6410161 telnet を使って localhost ポート 1023 に接続すると、プロトコルエンジンマネージャーが CPU を 100% 使用する。
6416384 Sun Ray シンクライアントを使用すると RDP ベースのオーディオ出力が再生を停止する。
6418965 クライアントのウィンドウマネージャーアプリケーションに、元のアプリケーションには存在しない最小化ボタンと最大化ボタンが表示される。
6430243 SGD Apache に開発用の非公開パスおよび構成が含まれる。
6430396 WCP IWM から旧 Webtop にコピー&ペーストを実行できない。
6436155 keepalive を 0 に設定すると、keepalive が連続して送信される。
6442142 GNOME セッションを終了すると、ttaxpe が CPU を 100% 使用する。
6446271 SGD Web サーバーが起動するが、コンソールに接続されたままである。
6466415 セキュリティーライセンスがインストールされていない場合、セキュリティー保護された LDAP が動作しない。

印刷

印刷に関する次のバグが修正されています。


参照 説明
6376221 プリンタのプロパティー (用紙サイズなど) が RDP セッション間で保存されないように見える。
6406292 OU およびユーザーレベルで印刷が設定されると、ドライバ名が重複する。
6421283 クライアントデバイス上にプリンタがまったく設定されていない場合、Windows Native Client が DEFAULT_PRINTER_UNKNOWN を検出する。
6427852 クライアントに接続されているネットワークプリンタにアクセスできない場合、ログインに時間がかかる。

セキュリティー

セキュリティーに関する次のバグが修正されています。


参照 説明
6419520 Active Directory の LDAP 検索を実行すると、ほかの領域の Active Directory サーバーに情報の問い合わせが行われる。
6446338 パスワードの有効期限が切れても、パスワード変更のプロンプトが表示されない。
6446437 アレイメンバー間の SSL 接続を有効に設定すると、アレイを作成できない。
6457984 クロスサイトスクリプト攻撃を防ぐために、ログインボックスへのユーザー入力を検証する。
6468699 sigsegv、シグナル 11 が原因で、SSL デーモンのコアダンプが実行される。
6469123 OpenSSL セキュリティーパッチ secadv_20060905.txt を適用する必要がある。
6476728 OpenSSL セキュリティーパッチ secadv_20060928.txt を適用する必要がある。
6478735 SGD カスケーディングスタイルシートの脆弱性の問題が修正された。

サーバー

SGD サーバーに関する次のバグが修正されています。


参照 説明
6379743 アレイメンバー間の SSL 接続が有効な場合、tarantella status コマンドにより不正なレポートが生成される。
6392365 アレイメンバーの 1 つに接続できない場合、アレイに問題が発生する。
6393745 主サーバーが停止している場合、副サーバーを主サーバーに昇格できない。
6445200 ライセンスされているアレイのメンバーを結合および切り離す際のアレイの動作に問題がある。

ユーザー認証

ユーザー認証に関する次のバグが修正されています。


参照 説明
6383417 krb5.conf ファイルにエラーが存在する場合、ユーザーのログインが停止し、サーバーにより jserver.log に例外が連続して書き込まれる。
6400123 無効な資格情報が最初に提供されると、あいまいなログインが許可されない。
6415709 krb5.conf ファイル内でいずれかのツリーが設定されていない場合、Active Directory の認証がエラーを生成せずに失敗する。
6439688 Active Directory のパスワード変更に失敗しても、SGD Native Client for Windows がエラーメッセージを表示しない。
6454261 ドイツ語版 Solaris OS アプリケーション用に Expect スクリプトは更新されるべきである。
6460263 SGD の使用時に Oberthur AuthentIC カードが認識されない (Windows クライアントのみ修正済み)。
6465569 Active Directory の PKI インフラストラクチャーにより、次のグローバルカタログサーバーへのフェイルオーバーが実行されない。
6471877 SecurID ログイン認証機能が正常に動作しない。

Web サービス

SGD Web サービスに関する次のバグが修正されています。


参照 説明
6391262 匿名ユーザーが Webtop グループを作成および編集できる。この情報はディスクに格納され、クリーンアップされない。
6427185 SGD Web サーバーにより大量の情報が公開される。


Version 4.40 でのドキュメントの問題

ここでは、リリース 4.40 のドキュメントに関する既知の問題の一覧を示します。

「割り当て済みのユーザープロファイル」タブの変更

Administration Console の「アプリケーション」⇒「割り当て済みのユーザープロファイル」タブに表示されるテーブルは、次のように変更されました。

Sun Secure Global Desktop 4.4 リファレンスマニュアル』の 125 ページの「「割り当て済みのユーザープロファイル」タブ」には、これらの変更は記載されていません。

Tomcat リソースファイルの場所の変更

version 4.40 では、Resources.properties リソースファイルの場所が変更されました。このファイルは、Tomcat JSP コンテナへの SOAP 接続をセキュリティーで保護する場合に必要になります。

リリース 4.40 では、このファイルは次の場所にあります。

/install‐dir/webserver/tomcat/version/shared/classes/com/tarantella/ tta/webservices/client/apis/Resources.properties

リリース済みのマニュアルには、ファイルの場所の変更に関する詳細は記載されていません。

アイドル状態のユーザーセッションの自動タイムアウト

リリース済みのマニュアルには、アイドル状態のユーザーセッションのタイムアウトを設定する方法の詳細は記載されていません。

この属性は、アクティブでないユーザーセッションの自動タイムアウトの値を指定します。アプリケーションセッションや Webtop のアクティビティーのない状態が指定の期間だけ続くと、ユーザーセッションは中断されます。

この属性を指定するは、次のコマンドを使用します。


$ tarantella config edit \
‐‐tarantella-config-array-webtopsessionidletimeout secs

ここで、secs はタイムアウト値 (単位は秒) です。

0 に設定すると、アイドル状態のユーザーセッションのタイムアウト機能はオフになります。これは、デフォルト設定です。

「ウィンドウタイプ」(--displayusing) のコマンドオプション

Sun Secure Global Desktop 4.4 リファレンスマニュアル』の 224 ページには、「ウィンドウタイプ」(--displayusing) 属性を指定するときに次のコマンド行オプションを使用できると記載されていますが、これは誤りです。

4.40 リリースでは、これらのオプションは推奨されなくなりました。

セカンダリサーバーからオブジェクトの作成と変更を行う際のエラー

Administration Console をセカンダリ SGD サーバー上で実行している場合に、オブジェクトの作成や変更で問題が発生することがあります。これは、プライマリサーバーからのデータ複製の完了を待たずに Administration Console が処理を続行するためです。

Administration Console は、オブジェクトの作成や変更が行われたあと一定時間待機するように設定できます。この時間は、Administration Console の web.xml 構成ファイルの com.sun.tta.confmgr.ArraySyncPeriod 設定で定義されます。web.xml ファイルは、SGD サーバーの /install‐dir/webserver/tomcat/version/webapps/sgdadmin/WEB-INF/ ディレクトリにあります。

リリース済みのマニュアルには、この設定の詳細は記載されていません。

パスワードキャッシュのエントリの作成

Adminstration Console を使って次の手順でパスワードキャッシュにエントリを作成できますが、リリース済みのマニュアルにはこの情報は記載されていません。

パスワードキャッシュエントリを管理するには、「グローバル設定」⇒「キャッシュ」⇒「パスワード」タブを使用します。このタブでは、「新規パスワードキャッシュエントリの作成」ページを使ってパスワードキャッシュエントリを追加することもできます。これは、tarantella passcache new コマンドを使用することと同じです。

「新規パスワードキャッシュエントリの作成」ページの「ユーザー識別情報」フィールドまたは「サーバー」フィールドには、有効な名前を入力することが重要です。Administration Console では、次に示すいくつかの方法で、「ユーザー識別情報」フィールドまたは「サーバー」フィールドに名前を入力できます。

LDAP 名は、SGD の名前形式を使って入力する必要があります。たとえば、LDAP リポジトリにあるユーザー識別情報の部分的な名前は次のようになります。

dc=com/dc=example/cn=indigo-jones

この名前は、パスワードキャッシュエントリが保存されるときに正しい LDAP 形式に変換され、次のようになります。

.../_service/sco/tta/ldapcache/cn=indigo-jones,dc=example,dc=com

「SGD サーバーへの SOAP 接続の保護」ページに対する訂正

Sun Secure Global Desktop 4.4 管理者ガイド』の「SGD サーバーへの SOAP 接続の保護」ページには誤りがあります。

手順 2 で、次に示す段落が間違っています。

「アレイ内の SGD サーバーごとに、X.509 証明書を追加する必要があります。各サーバーの証明書は、/opt/tarantella/var/tsp/cert.pem に格納されます。」

この段落は次のように訂正されます。

「SGD サーバーが信頼されている証明書チェーンを形成できるようにするために、X.509 証明書を追加する必要があります。各サーバーの証明書チェーンは、/opt/tarantella/var/tsp/ca.pem に格納されます。」

keytool コマンド行について説明する段落が間違っています。この段落は次のように訂正されます。


$ keytool -import -keystore -storepass changeit \
/install‐dir/bin/jdk‐version/jre/lib/security/cacerts \
-file /install-dir/var/tsp/ca.pem -alias hostname

ここで、changeit はキーストアのパスワード、jdk-version は SGD サーバーにインストールされている JDK のバージョン、hostname は証明書の識別に使用される名前です。

ca.pem ファイルに複数の証明書が含まれている場合は、各証明書を個別に追加してください。


1 (表脚注) 日本語のみ