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> SGD インストールのバックアップと復元
このページでは、SGD インストールをバックアップして、SGD のコンポーネントまたはインストール全体が損傷した場合に修復する方法について説明します。このページの手順を実行する前に、SGD インストールのレイアウトについて把握しておくと役立ちます。
このページで説明する内容は、次のとおりです。
SGD インストールを復元したり、一部の SGD コンポーネントを個別に修復したりするには、フルバックアップが必要になります。
バックアップを作成しているときに、コマンド行ツールを実行したり、SGD Administration Console を使用したりしないでください。バックアップを作成しているときは、SGD サーバーをシャットダウンすることをお勧めします。シャットダウンできない場合は、サーバーの負荷が少ないときにバックアップを実行してください。
SGD をバックアップするには、次の手順を行います。
tarantella archive command
コマンドを実行します。SGD では、次の構成ファイルも使用されます。これらのファイルについては、使用しているファイルのうち、変更を加えたものだけをバックアップするだけでかまいません。
/etc/ttaprinter.conf
ファイル - lpr のデフォルトが含まれています/etc/sdace.txt
および /var/ace/data
ファイル - RSA SecurID 設定が含まれています損傷したインストールを復元するために、SGD を次のコンポーネントに分けることができます。
バイナリファイル、スクリプトファイル、およびテンプレートファイルが変更されるのは、インストール、パッチ、またはカスタマイズ作業のときだけです。変更されることはあまりありません。
これらのファイルは、バックアップまたは再インストールによって次のように復元できます。
/opt/tarantella/bin/bin
ディレクトリにあります/opt/tarantella/bin/scripts
ディレクトリにあります/opt/tarantella/etc/templates
ディレクトリにありますログインスクリプトは、SGD とアプリケーションサーバーの間の対話 (たとえば、ユーザーのログイン) を制御するファイルです。
ログインスクリプトの復元方法は、カスタマイズしたログインスクリプトを使用しているかどうかに応じて異なります。
カスタマイズしたログインスクリプトを使用していない場合は、再インストール、バックアップ、または /opt/tarantella/etc/templates
ディレクトリから復元できます。
カスタマイズしたログインスクリプトを使用している場合は、バックアップを使用して復元する必要があります。
ログインスクリプトは、/opt/tarantella/var/serverresources/expect
ディレクトリにあります。
サーバー設定とは、サーバー DNS 名やサーバー調整など、SGD サーバーのプロパティーのうち、アレイの他の SGD サーバーと共有されないすべてのプロパティーのことです。
この設定は特定の SGD ホストに固有なので、そのホストから作成したバックアップから復元する必要があります。
サーバー固有の設定は、/opt/tarantella/var/serverconfig/local
ディレクトリにあります。
SGD セキュリティーサービスを使用している場合は、次の内容を復元する必要があります。
/opt/tarantella/var/tsp
/opt/tarantella/var/info/certs
/opt/tarantella/var/info/key
グローバル設定とは、他のアレイメンバーの名前など、アレイ内のすべての SGD サーバーに共通のプロパティーすべてのことです。
SGD サーバーのグローバル設定を復元するには、プライマリサーバーのバックアップから復元する必要があります。
グローバル設定は、/opt/tarantella/var/serverconfig/global
ディレクトリにあります。
ローカルリポジトリ (旧称 ENS) は、アレイ内のすべての SGD サーバーで共有されます。ローカルリポジトリは、ユーザー、アプリケーション、およびアプリケーションサーバーに関するすべての情報を含む組織階層になります。これらの情報は、定期的に変更されます。
ローカルリポジトリは、プライマリ SGD サーバーのバックアップから復元します。
ローカルリポジトリは、/opt/tarantella/var/ens
ディレクトリにあります。
デフォルトでは、毎週日曜日の午前 4 時に cron ジョブを使用して、ログファイルのアーカイブが作成されます。
root ユーザーの crontab が破壊したり、アーカイブが実行されなかったりした場合は、tarantella setup
を使用してデフォルト設定を復元するか、アーカイブの実行日時を変更します。
ログファイルのアーカイブは、/opt/tarantella/var/log/
ディレクトリに作成されます。
SGD をインストールすると、SGD プリンタキューが設定されます。
プリンタキューが存在しない場合、次のいずれかの方法で復元できます。
prtinstall.en.sh
) を使用します。tarantella setup
コマンドを使用します。プリンタキューは、/opt/tarantella/var/print
ディレクトリにあります。
SGD Web Server、Web サービス、および Webtop の設定は、特定の SGD ホストに固有なので、そのホストから作成したバックアップから復元する必要があります。
SGD Web Server の設定は、/opt/tarantella/webserver/apache/apache_version
ディレクトリにあります。Web サーバーのパスワードファイルがある場合は、他の場所に格納されていることがあります。
SGD Web サービスの設定は、/opt/tarantella/webserver/tomcat/tomcat_version
ディレクトリにあります。
Webtop で使用するファイルは、/opt/tarantella/webserver/tomcat/tomcat_version/webapps/sgd
ディレクトリにあります。
損傷した SGD コンポーネントを復元できない場合、またはシステムがどの程度損傷しているかわからない場合は、SGD インストールを完全に復元する必要があります。完全な復元を実行するには、フルバックアップが必要です。
完全な復元を実行するには、次の手順を行います。
# tarantella uninstall --purge
注 これに失敗した場合、手動で SGD パッケージを削除しなければならないかもしれません。Linux プラットフォームでは rpm -e tta
コマンド、Solaris Operating System プラットフォームでは pkgrm tta
コマンドで削除してください。
# rm -rf /opt/tarantella
これにより、プリンタキュー、rc スクリプト、およびパッケージデータベースがインストールされます。
# rm -rf /opt/tarantella
注 必ずサーバーのバックアップから復元し、ホストの DNS 名が変更されていないことを確認してください。
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