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X アプリケーションを High Color で表示するときの問題

X アプリケーションを High Color で表示するときに、次のような問題が発生することがあります。

「can't allocate enough color planes」エラー (または同様のエラー) で X アプリケーションが失敗する

X アプリケーションの実行に失敗し、「can't allocate enough color planes」などのエラーで終了する場合、そのアプリケーションで表示できるカラーが 8 ビットカラーだけに設定されている可能性があります。アプリケーションの表示仕様を確認し、アプリケーションオブジェクトの発色数を次のように調整します。

  1. SGD Administration Consoleで、「アプリケーション」タブをクリックして、アプリケーションを選択します。「一般」タブが表示されます。
  2. 「プレゼンテーション」タブをクリックします。
  3. 「発色数」リストから、8 ビットカラー (256 色) を選択します。
  4. 「保存」をクリックします。

または、次のコマンドを使用します。

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ$ tarantella object edit --name obj --depth 8

色が適切に表示されない

16 ビットまたは 24 ビットカラーのアプリケーションの表示に問題がある場合は、アプリケーションオブジェクトのカラー品質を次のように変更します。

  1. SGD Administration Consoleで、「アプリケーション」タブをクリックして、アプリケーションを選択します。「一般」タブが表示されます。
  2. 「パフォーマンス」タブをクリックします。
  3. 「カラー品質」リストから、16 ビットアプリケーションの場合は 16 ビットを、24 ビットアプリケーションの場合は 24 ビットを選択します。
  4. 「保存」をクリックします。

または、次のコマンドを使用します。

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ$ tarantella object edit --name obj --quality 16 | 24

X アプリケーションが大量の帯域幅を使用する

帯域幅が重要な場合は、アプリケーションオブジェクトのカラー品質を次のように下げてみてください。

  1. SGD Administration Consoleで、「アプリケーション」タブをクリックして、アプリケーションを選択します。「一般」タブが表示されます。
  2. 「パフォーマンス」タブをクリックします。
  3. 「カラー品質」リストから、9 ビットまたは 6 ビットを選択します。
  4. 「保存」をクリックします。

または、次のコマンドを使用します。

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ$ tarantella object edit --name obj --quality 9 | 6

帯域幅がどの程度節約されるか、また画質がどの程度低下するかはわかりません。

セッションがシャドウイングされるとカラー品質が劣化する

ユーザーのアプリケーションセッションをシャドウイングすると、管理者またはユーザーのカラー品質が劣化することがあります。SGD のエミュレーターシャドウアプリケーションと X アプリケーションの発色数の設定が異なる場合は、カラー設定が変換され、ディザー処理が行われます。デフォルトでは、エミュレーターシャドウアプリケーションは 8 ビットカラーを使用します。エミュレーターシャドウアプリケーションの発色数を増やすには、次の手順を実行します。

  1. SGD Administration Console で、 「アプリケーション」タブをクリックします。
  2. ナビゲーションツリーで、「システムオブジェクト」をクリックします。「システムオブジェクト」テーブルが表示されます。
  3. 「システムオブジェクト」テーブルで、「エミュレーターシャドウ」をクリックします。「一般」タブが表示されます。
  4. 「プレゼンテーション」タブをクリックします。
  5. 「発色数」リストから、16 ビットカラー (数千色) または 24 ビットカラー (数百万色) を選択します。
  6. 「保存」をクリックします。

または、次のコマンドを使用します。

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ$ tarantella object edit --name "o=Tarantella System Objects/cn=Emulator Shadow" --depth 16 | 24

色が完全に一致するには、2 つのアプリケーションの発色数とカラー品質の両方の設定が一致する必要があります。いずれかのアプリケーションオブジェクトのカラー品質が「動的に調整」(auto) または「アプリケーション開始時の最適値」(best) に設定されていると、エミュレーターシャドウアプリケーションのカラー品質レベルが X アプリケーションと一致しなくなる可能性があります。たとえば、ユーザーが低帯域幅で接続しているのに、管理者が高帯域幅で接続している場合に発生します。

8 ビットアプリケーションが PseudoColor 視覚エラーで終了する

CDE などのデスクトップから 16 ビットまたは 24 ビット High Color の X アプリケーションセッションで 8 ビットアプリケーションを実行すると、「"Cannot find a matching 8-bit PseudoColor visual"」などのエラーでアプリケーションが終了することがあります。

この問題を解決するには、X アプリケーションの発色数を変更して、複数の発色数がサポートされるようにします。次の手順を実行します。

  1. SGD Administration Console で、「アプリケーション」タブをクリックして、アプリケーションを選択します。「一般」タブが表示されます。
  2. 「プレゼンテーション」タブをクリックします。
  3. 「発色数」リストから、16/8 ビット (数千色) または 24/8 ビット (数百万色) を選択します。

    8 ビットアプリケーションのプライマリ発色数を 8 ビットにする必要がある場合は、8/16 ビット (数千色) または 8/24 ビット (数百万色) を選択します。

  4. 「保存」をクリックします。

または、次のコマンドを使用します。

過去のコマンド構文またはプログラムコードのスキップ$ tarantella object edit --name obj --depth 16/8 | 24/8

これらの設定を使用すると、メモリーとパフォーマンスに影響があります。

発色数を変更しても依然としてアプリケーションが終了する場合は、唯一の解決策として、そのアプリケーションの別の X アプリケーションオブジェクトを作成し、発色数を 8 ビットに設定してください。

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