| Sun ONE Application Server 7, Enterprise Edition システム配備ガイド |
第 1 章
配備の概要この章では、要求事項に最適な内容で SunTM Open Net Environment (Sun ONE) Application Server 7, Enterprise Edition をセットアップするために、どのような情報が必要となるかを説明します。
この章には次の節があります。
配備についてSun ONE Application Server 7, Enterprise Edition上で、アプリケーションの複雑な配備を成功させるためには、実装する環境に対する熟慮が必要です。通常は、どの程度のパフォーマンスと可用性が必要かを査定するところから始めます。次に、ハードウェア、ネットワーク、およびリソース設定について計画します。
配備の計画中に考慮すべき重要なポイントは、次のとおりです。
これらの項目に関する情報を収集し、分析して、サイトの処理しきい値を決定します。
パフォーマンスの分析では、アプリケーションサーバーインスタンスと Sun ONE 高可用性データベース (HADB) の両方について考慮する必要があります。
HADB は、特許取得済みの「Always-On」テクノロジを使用し、Web アプリケーションの可用性を向上する持続性ストアとして機能します。エンタープライズアプリケーションサーバー環境内で、すべてのタイプのセッション状態持続性データを配信できる理想的なプラットフォームを実現します。HADB の設定方法については、『Sun ONE Application Server 管理者ガイド』を参照してください。
スループット
スループットは、特定の時間内、たとえば 1 分間に Sun ONE Application Server が処理できる要求の数で表されます。システムがピーク負荷時に処理しなければならない操作およびトランザクションの最大数を見積もる必要があります。通常負荷時の 1 分間の操作およびトランザクション数を調べておくこともお勧めします。この情報は、必要なネットワーク帯域幅、アプリケーションサーバーインスタンス数、HADB ノード数を決定する際に役立ちます。
将来的な容量の追加計画についても考える必要があります。
応答時間
高負荷時のシステムの許容応答時間を決定する必要があります。この情報を元に、ハードウェアの容量計画を行います。
可用性
「システムを 24 時間 365 日無停止で稼動する必要がありますか? 」、「ユーザーは、システムの障害を検知する必要がありますか?」、「ときどき実行するだけのアプリケーションに加えて、常時稼動を要求するアプリケーションのサブセットがありますか?」。 可用性の要件は、これらの質問に対する回答内容によって決まります。可用性のニーズを満たし、単一点障害を回避するためには、冗長システムを構築する必要があります。
配備の各段階配備処理は、おおまかに、次の 3 段階からなります。各段階は、前の段階の内容に基づいています。
環境の計画
配備の第 1 段階では、環境の計画を行います。ここでは、Sun ONE Application Server 7, Enterprise Edition を組み込む方法について、エンタープライズレベルで考量します。環境の計画において最も重要なのは、「配備について」で紹介した決定要素の評価です。スループットと応答時間を考慮しながら必要なパフォーマンスを決定します。また、必要な可用性の程度も決定します。
必要なパフォーマンスと可用性の程度に基づいて、ネットワーク要件と、ハードウェア、記憶装置、ネットワークなどの要件から成るインフラストラクチャ要件を決定します。
この作業から、Sun ONE Application Server 7, Enterprise Edition のニーズに合わせて現在のネットワークの構造やコンポーネントを変更する必要があることがわかります。ここで、ネットワーク構造に柔軟性がない場合は、環境の計画プロセスで、既存のネットワーク設定に最適な Sun ONE Application Server 7, Enterprise Edition の配備方法を決定します。
この段階の詳細については、第 2 章「環境の計画」を参照してください。
トポロジの選択
パフォーマンス、可用性、ネットワーク、およびインフラストラクチャの要件を決定したら、パフォーマンスのニーズを満たすのに最適なトポロジを選択します。トポロジとは、Sun ONE Application Server コンポーネントと、これらのコンポーネントの通信フローのおおまかな配置のことです。本書では、2 つのトポロジ (とそのバリエーション) を紹介します。いずれかのトポロジを選択できます。
この段階の詳細については、第 3 章「トポロジの選択」を参照してください。
テストの実行
Sun ONE Application Server 7, Enterprise Edition の設定が完了したら、サンプルアプリケーションを配備し、これらのアプリケーションのテストを実施して、パフォーマンス要件が満たされているかどうかを確認します。ボトルネックが見つかったら、この段階でシステムを調整し、パフォーマンスを改善してください。
この段階の作業内容は、実際の環境によって大きく異なります。したがって、本書では紹介しません。