第 4 章
インストール、管理、および配備
この章では、SunTM ONE Application Server 7, Enterprise Edition と iPlanetTM Application Server 6.x Enterprise Edition のインストールおよび管理の違いについて説明します。また、配備トポロジについても概要を説明します。
この章には次の節があります。
インストールの相違
iPlanet Application Server 6.x, Enterprise Edition の場合、アプリケーションサーバーを起動し実行するため、いくつかのサポート製品をインストールする必要があります。一方、Sun ONE Application Server 7 インストールでは、多くの追加コンポーネントが組み込み済み、または必要とされないため、インストールが簡単に行えます。
次の表に、2 つの製品の相違をまとめます。左の欄にさまざまな製品を示します。中央の欄と右の欄には、左の欄の製品に対応する iPlanet Application Server と Sun ONE Application Server 7, Enterprise Edition の製品をそれぞれ示します。
表 4-1 インストールの相違
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製品
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iPlanet Application Server 6.x
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Sun ONE Application Server 7
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Web サーバー
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iPlanet Web Server
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組み込み型
ロードバランスプラグイン用に追加の Web サーバーをインストールする必要がある
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LDAP サーバー
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iPlanet Directory Server
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不要
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JMS
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iPlanet Message Queue for Java
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組み込み型 (Java Message Queue)
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高可用性データベース (HADB)
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不要
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HTTP/S セッション状態の格納用に必要
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最小要件
次の表には、iPlanet Application Server 6.x と Sun ONE Application Server に関し、その要点を示しています。左の欄にコンポーネントを示します。中央の欄と右の欄には、iPlanet Application Server 6.x と Sun ONE Application Server 7, Enterprise Edition の要件をそれぞれ示します。
表 4-2 2 つのバージョンのアプリケーションサーバーの最小要件
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コンポーネント
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iPlanet Application Server 6.x
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Sun ONE Application Server 7
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オペレーティングシステム
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- Solaris 2.6、8、9 (SPARC)
- HP-UX
- IBM AIX
- Windows NT、Windows 2000
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Solaris 8、9 (SPARC)
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ハードディスク容量
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400M バイト
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250M バイト
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RAM
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512M バイト
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256M バイト
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J2SE
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1.3.1_06 (iPlanet Application Server 6.5、SP1、Enterprise Edition)
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1.4.0_02
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Web サーバー
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ディレクトリサーバー
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iPlanet/Sun ONE Directory Server 5.0
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不要
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高可用性データベース
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使用不可
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製品に付属
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インストール手順の相違
- Sun ONE Application Server 7 のインストールでは、iPlanet Application Server 6.x のインストールとは異なり、Web Server や Directory Server の事前のインストールは、かならずしも必要ではなくなりました。ただし、ロードバランスプラグインをインストールする Web サーバーが別途必要になります。
- Sun ONE Application Server 7, Enterprise Edition ソフトウェアをインストールする前に、アプリケーションサーバーと高可用性データベース (HADB) サーバーの製品トポロジを決定する必要があります。
一般に、これらのホスト方法は次の 2 通りです。
- アプリケーションサーバーと HADB サーバーのノードを同一システム上でホストする
- アプリケーションサーバーと HADB サーバーのノードを別々のシステム上でホストする
どちらの場合でも、高可用性を実現するためには、1 つのコンポーネントに対して、少なくとも 2 つのシステムが必要になります。
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注
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有効な接続の数は、HADB のノード 1 つあたり、8 から 16 コネクションに限定されます。高負荷に対応するためには、HADB ノードの追加を計画する必要があります。
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「Always On」テクノロジ用に実装可能なさまざまなトポロジの詳細については、『システム配備ガイド』の「Enterprise Edition」を参照してください。
- iPlanet Application Server 6.x は、Web サーバープラグインとアプリケーションサーバー駆動型メカニズムに加えて、さまざまなロードバランススキーマをサポートしています。また、Web サーバープラグイン駆動型の方式は、多種多様なスティッキーなラウンドロビンスキーマをサポートしています。
こうしたロードバランスの方法の詳細については、『管理者ガイド』を参照してください。
Sun ONE Application Server 7, Enterprise Edition は、高度なヘルスチェックおよびフェイルオーバー機能に加えて、シンプルなラウンドロビンスキーマをサポートします。
管理と配備の相違
以下の表に、2 つのバージョンのアプリケーションサーバーの管理ユーティリティと配備ユーティリティの相違を示します。
表 4-3 管理と配備の相違
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製品
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iPlanet Application Server 6.x
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Sun ONE Application Server 7
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管理インタフェース
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管理サーバー
場所: install_dir/ias/bin
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管理サーバー
場所: install_dir/domains/domain_dir/admin-server/bin
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GUI: コンソールベースの管理ツール (iASAT)
コマンド行ツール: iascontrol
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GUI: ブラウザベースの管理ツール
コマンド行ツール: asadmin
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配備ツール
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独立した配備ツール
GUI: コンソールベースの配備ツール
コマンド行ツール: iasdeploy
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Sun ONE Studio 4 または asadmin.
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Registry Editor
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GUI: iPlanet Registry Editor (kregedit)
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不要
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cladmin
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使用不可
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一般的な作業要件の HTTP/S セッション持続性を設定
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clsetup
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使用不可
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一般的な作業要件の典型的なクラスタ環境で Sun ONE Application Server を設定
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ロードバランス
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管理ツール
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設定ファイルベース。設定パラメータは loadbalancer.xml ファイルに含まれる
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セッションフェイルオーバー
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管理ツール
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HADB コマンド行ユーティリティ
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root 以外のユーザーによるインストールと管理
Sun ONE Application Server 7, Enterprise Edition をインストールする場合、root 権限は、かならずしも必要ではありません。詳細については、『インストールガイド』を参照してください。
配備トポロジ
Sun ONE Application Server 7 のさまざまな配備トポロジの詳細については、『システム配備ガイド』を参照してください。