3.3. Version 4.60 でのドキュメントの問題

ここでは、4.60 リリースのドキュメントに関する既知の問題の一覧を示します。

3.3.1. UNIX、Linux、および Mac OS X プラットフォームクライアントデバイスのデフォルトのプリンタ

公開されたドキュメントに、Microsoft Windows アプリケーションサーバーから、UNIX、Linux、または Mac OS X クライアントデバイスに接続されたクライアントプリンタに印刷する場合に使用されるデフォルトのプリンタドライバが QMS 1060 Print System であると誤って記載されています。

デフォルトのプリンタドライバは HP Color LaserJet 2800 Series PS です。

Oracle Secure Global Desktop 4.6 管理ガイド』の 243 ページで、default.printerinfo.txt 構成ファイルに関する情報は次のように記述すべきです。

SGD をはじめてインストールすると、default.printerinfo.txt ファイルに次のエントリが含まれます。

  [UNIX]
  "_Default" = "HP Color LaserJet 2800 Series PS" PostScript

この構成では、ユーザーが Windows アプリケーションサーバーから印刷するとき、ユーザーには _Default という名前のプリンタが表示されます。このプリンタは、基本的な PostScript プリンタドライバである「HP Color LaserJet 2800 Series PS」を使用して、クライアント上のデフォルトのプリンタに印刷します。

3.3.2. 複数のモニターに広がるクライアントプロファイル設定

リリースされたドキュメントに、複数のモニターに広がる (キオスクモード) クライアントプロファイル設定の完全な詳細が記載されていません。

Oracle Secure Global Desktop 4.6 管理ガイド』の 193 ページで、「「キオスク」モードのアプリケーションのデスクトップサイズの設定」のセクションに次の注記を追加してください。

注記

キオスクモードのアプリケーションのデスクトップサイズは、Webtop からも構成できます。「クライアントの設定」タブで、「複数のモニターに広げる (キオスクモード)」オプションを使用します。

Oracle Secure Global Desktop 4.6 管理ガイド』の 317 ページおよび『Oracle Secure Global Desktop 4.6 ユーザーガイド』の 43 ページで、クライアントプロファイル設定の表に次のエントリを追加してください。

設定

説明

複数のモニターに広げる (キオスクモード)

X アプリケーションをマルチヘッドモニターまたはデュアルヘッドモニターにキオスクモードで表示できるようにします。

有効になっている場合は、キオスクモードの表示がすべてのモニターに広がります。

無効になっている場合は、キオスクモードの表示がプライマリモニターのみを使用して表示されます。これは、デフォルト設定です。

Oracle Secure Global Desktop 4.6 管理ガイド』の 193 ページの「マルチヘッドモニターまたはデュアルヘッドモニターの使用」のセクションで、「「キオスク」モードのアプリケーションのデスクトップサイズの設定」の次の段落を置き換えてください。

「X アプリケーションは、マルチヘッドモニターまたはデュアルヘッドモニター上にキオスクモードで表示できます。

クライアントデバイスのクライアントプロファイル、profile.xml<localsettings> セクションの <KioskArea> エントリで「キオスク」モードの表示機能を設定します。<localsettings> セクションがクライアントプロファイルに存在しない場合は、新しいセクションを作成します。

<KioskArea> エントリは、「キオスク」モードで使用される画面領域を定義します。使用可能な値は次のとおりです。

  • virtual - 仮想画面サイズを使用します。すべてのモニターが使用されます。

  • 0 – プライマリモニターのみを使用します。これはデフォルト値です。

  • 1 – セカンダリモニターのみを使用します。

  • n – (マルチヘッドモニターのみ)。n 番目のセカンダリモニターのみを使用します。

たとえば、キオスクモードの表示をすべてのモニターに広げるには、次のようにします。」

<KioskArea>virtual</KioskArea>

3.3.3. 「アレイ回復」セクションの訂正

Oracle Secure Global Desktop 4.6 管理ガイド』の 340 ページの「復旧段階」セクションの次の段落が誤っています。

「フェイルオーバー段階で 1 つのアレイを複数のアレイに分割すると、元のアレイ配列を自動的に再作成できません。手動復旧を使用する必要があります。」

この段落は次のように記述すべきです。

「アレイがフェイルオーバー段階で複数のアレイに分割され、「フェイルオーバー終了時のアクション」 (--array-primaryreturnaction) 属性が「元のプライマリサーバーを復元する」 (accept) として構成されている場合は、元のアレイ情報が自動的に復元されます。

「フェイルオーバー終了時のアクション」属性が「新しいプライマリサーバーでアレイを復元する」 (acceptsecondary) として構成されている場合は、元のアレイ配列を自動的に再作成できません。手動復旧を使用する必要があります。」

3.3.4. 「動的起動」セクションの訂正

Oracle Secure Global Desktop 4.6 管理ガイド』の 170 ページで、sgd-webservices.jar ファイルのパスが誤っています。

正しいパスは次のとおりです。

/opt/tarantella/bin/java/com/sco/tta/soap/services/proxy

3.3.5. コマンド行からの属性のリストの編集

リリースされたドキュメントに、コマンド行からの属性のリストの編集に関して誤った情報が掲載されています。

Oracle Secure Global Desktop 4.6 Gateway 管理ガイド』で、

  • 59 ページの段落は次のように記述すべきです。

    「複数の filter-spec エントリはコンマで区切り、文字列全体を二重引用符 ("") で囲みます。」

  • 60 ページの複数の接続フィルタの構成例は、次のように記述すべきです。

    "192.168.0.250:sgdg:gateway1.example.com:443,\
     *:direct:sgd1.example.com:80"

Oracle Secure Global Desktop 4.6 管理ガイド』で、

  • 5 ページの外部 DNS 名構成の例は、次のように記述すべきです。

    $ tarantella config edit --server-dns-external \ 
    "192.168.10.*:boston.example.com" "*:www.example.com"
  • 12 ページのアレイルート構成の例は、次のように記述すべきです。

    "192.168.5.*:CTDIRECT" \
    "192.168.10.*:CTSOCKS:taurus.example.com:8080" \
    "*:CTSOCKS:draco.example.com:8080:ssl" 
  • 13 ページのアレイルートの複数のフィルタの構成方法を説明する段落は、次のように記述すべきです。

    「各フィルタをスペースで区切り、二重引用符で囲みます ("")。たとえば、"filter1" "filter2" "filter3" です。」

  • 391 ページの「ログフィルタ」セクションの段落は次のように記述すべきです。

    「複数の filter エントリをスペースで区切り、各フィルタを二重引用符 ("") で囲みます。」

  • 496 ページの「外部 DNS 名」セクションの「使用法」の段落の最後にある文は次のように記述すべきです。

    「複数の DNS 名をスペースで区切り、各 DNS 名を二重引用符 ("") で囲みます。」

    同じページで、外部 DNS 名構成の例は、次のように記述すべきです。

    --server-dns-external "192.168.10.*:boston.indigo-insurance.com" "*:www.indigo-insurance.com"

3.3.6. 誤ったドキュメントの URL およびお客様フィードバックのメールアドレス

Sun ドキュメントサイト (docs.sun.com) を閉じたあと、リリースされたドキュメントに、誤ったドキュメントの URL とお客様フィードバックのメールアドレスの詳細が記載されていることがあります。

ドキュメント URL は次のように記述すべきです。

http://docs.oracle.com/cd/E19351-01/index.html

お客様コメント用に公開されていたメールアドレスは使用できなくなりました。

この変更は次のドキュメントに影響します。

  • Oracle Secure Global Desktop 4.6 管理ガイド

  • Oracle Secure Global Desktop 4.6 インストールガイド

  • Oracle Secure Global Desktop 4.6 ユーザーガイド

  • Oracle Secure Global Desktop 4.6 Gateway 管理ガイド

  • Oracle Secure Global Desktop 4.6 のプラットフォームサポートおよびリリースノート

3.3.7. ドキュメントに含まれている非推奨の --force オプション

Oracle Secure Global Desktop 4.6 管理ガイド』の付録 D で、tarantella stop および tarantella start コマンドの --force オプションが誤って一覧表示されています。

--force オプションは、4.6 リリースで非推奨となり、使用できなくなりました。

3.3.8. 「SGD Remote Desktop Client」セクションの訂正

Oracle Secure Global Desktop 4.6 管理ガイド』の 152 ページの SGD Remote Desktop Client のコマンドオプションの表に、-windowskey オプションのデフォルトの設定が on であると誤って記載されています。

-windowskey オプションのデフォルトの設定は off です。

3.3.9. X プロトコルエンジンのポートの競合を回避する

リリースされたドキュメントに、次のアプリケーションのトラブルシューティングトピックがありません。

SGD が別のサービスで使用されている X ディスプレイポートを使用しようとする場合、アプリケーションの起動に予想より長い時間がかかることがあります。アプリケーションの起動は最終的に正常終了します。

これを解決するには、このポートを X プロトコルエンジンで使用しないように除外します。

Administration Console で、アレイ内の各 SGD サーバーの「プロトコルエンジン」、「X」タブに移動し、「コマンド行引数」フィールドに -xport portnum と入力します。ここで、portnum は、除外する TCP ポートの番号です。

または、次のコマンドを実行します。

$ tarantella config edit --xpe-args "-xport portnum"

複数のポートを除外するには、次のように、-xport portnum を複数回指定できます。

$ tarantella config edit \
--xpe-args "-xport portnum_1" "-xport portnum_2" "-xport portnum_3"

行なった変更は、新しい X プロトコルエンジンでのみ有効になります。既存の X プロトコルエンジンに影響はありません。

3.3.10. --suffix-mappings オプションのドキュメントの訂正

tarantella service コマンドの --suffix-mappings オプションの説明が誤っています。

Oracle Secure Global Desktop 4.6 管理ガイド』の付録 D の 820 ページと 825 ページのコマンドオプションの表で、次の段落が誤っています。

「Active Directory サービスオブジェクトにのみ適用されます。」

この段落は次のように記述すべきです。

「Active Directory サービスオブジェクトと、Active Directory に接続されている LDAP サービスオブジェクトに適用されます。」

Oracle Secure Global Desktop 4.6 管理ガイド』の第 2 章の 98 ページの「接尾辞マッピング」セクションの最初の文は次のように記述すべきです。

「次の情報は、Active Directory サービスオブジェクトと、Active Directory に接続されている LDAP サービスオブジェクトに適用されます。」

3.3.11. tarantella object new_windowsapp コマンドの訂正

このリリースでは、tarantella object new_windowsapp コマンドを使用して、新しい Windows アプリケーションオブジェクトを作成すると、ウィンドウマネージャー (--winmgr) 属性を使用できません。

Oracle Secure Global Desktop 4.6 管理ガイド』の付録 D の 744 ページの tarantella object new_windowsapp コマンドの説明に、--winmgr 属性が誤って一覧表示されています。

3.3.12. tarantella config reload コマンドのドキュメント

リリースされたドキュメントに、tarantella config reload コマンドの詳細がありません。

Oracle Secure Global Desktop 4.6 管理ガイド』の付録 D の 688 ページの「tarantella config コマンド」セクションに、次の情報が含まれるべきです。

tarantella config reload

コマンドが実行されるサーバーのプロパティーを再ロードします。

構文

tarantella config reload [ --login-beans ]

説明

次の表は、このコマンドで使用可能なオプションを示しています。

オプション

説明

--login-beans

認証に関連したサーバープロパティー (com.sco.tta.server.login.DSLoginFilter.properties など) を再読み込みします。

このオプションを使用すると、サーバーを再起動せずに、副サーバーのプロパティーを再ロードできます。

次の例では、コマンドが実行されるサーバーのすべての認証プロパティーを再ロードします。

$ tarantella config reload --login-beans

3.3.13. 「Windows オーディオの音質」属性の訂正

Oracle Secure Global Desktop 4.6 管理ガイド』の付録 A の 468 ページの「Windows オーディオの音質」 (--array-audio-quality) 属性の説明が誤っています。

「高音質オーディオ」設定の説明は、次のように記述すべきです。

  • 「高音質オーディオ」 – 44.1kHz。

同じページの「説明」セクションで、次の段落がありません。

「Windows アプリケーションをホストしているアプリケーションサーバーで「高音質オーディオ」設定がサポートされていない場合は、オーディオレートが自動的にダウングレードされます。」

3.3.14. 「SGD Gateway のアップグレード」の訂正

Oracle Secure Global Desktop 4.6 Gateway 管理ガイド』の 5 ページの「SGD Gateway のアップグレード」セクションで、次の文が誤っています。

「SGD Gateway をアップグレードしても、キーストアやルーティングプロキシ設定ファイルなど、元の設定は保持されます。アップグレード後、SGD Gateway を再構成する必要はありません。」

この文は次のように記述すべきです。

「SGD Gateway をアップグレードしても、ルーティングプロキシ構成ファイルなど、元の構成はほとんど保持されます。ただし、アップグレード処理によって、Gateway で使用される自己署名証明書はすべて上書きされます。

アップグレード後、SGD Gateway を再構成する必要があります。16 ページの「SGD Gateway の証明書を SGD アレイにインストールする方法」で説明されているように、SGD に対して Gateway を認証するための標準の構成手順に従います。」

アップグレード後の SGD Gateway の再構成の詳細については、「6963320 – SGD Gateway の Version 4.5 またはアップグレードされた Version 4.6 の Gateway を使用して SGD に接続できない」を参照してください。

3.3.15. 印刷のトラブルシューティングのトピックの訂正

Oracle Secure Global Desktop 4.6 管理ガイド』の第 5 章の 250 ページの「PDF 印刷を行う場合、Ghostscript を SGD ホスト上で使用できますか」印刷トラブルシューティングのトピックで、次の文がありません。

「最新バージョンの Ghostscript にアップグレードしてみてください。アップグレードのあと、シンボリックリンク /opt/tarantella/var/info/gsbindir が、新しい Ghostscript バイナリがインストールされているディレクトリを指していることを確認してください。」