Trusted Solaris 7 ソフトウェアとマニュアルの構成

Trusted Solaris 7 ソフトウェアとマニュアルの構成

このマニュアルは、Trusted SolarisTM オペレーティング環境の理解とインストールのための入門書です。このマニュアルの構成は次のとおりです。

Trusted Solaris 7 の構成

Trusted Solaris 7 パッケージの内容は次のとおりです。

マニュアルの概要

Trusted Solaris 7 オペレーティング環境は Solaris 7 オペレーティング環境をベースにしているため、Trusted Solaris 7 のマニュアルに加えて Solaris 7 オペレーティング環境のマニュアルセットを参照する必要があります。Trusted Solaris のマニュアルセットでは、Solaris 7 と異なる部分について説明しています。Trusted Solaris のマニュアルには印刷版とオンライン版があります。

マニュアルセット

次に、Trusted Solaris に含まれるマニュアルを示します。

Trusted Solaris 7 の印刷マニュアル

ソフトウェアには 5 冊の Trusted Solaris 7 印刷マニュアルが添付されています。『Trusted Solaris 7 リリースノート』、『Trusted Solaris のインストールと構成』、『Trusted Solaris 7 のインストールと構成 (Sun Enterprise 10000 版)』(SPARC のみ)、『Trusted Solaris 7 Reference Mnaual』(英語版)、および『Trusted Solaris 7 ソフトウェアとマニュアルの構成』(このマニュアル) です。Trusted Solaris は Solaris オペレーティング環境をベースにしているため、Trusted Solaris の印刷マニュアルを使用する場合は Solaris の印刷マニュアルも必要になります。Trusted Solaris と Solaris のマニュアルは http://www.sun.com/sunstore から注文できます。

印刷マニュアルは次の 3 つのロケール別に用意されています。

オンラインマニュアルとマニュアルページ

Trusted Solaris 7 リリースノート』に記載されている Trusted Solaris のすべてのマニュアルは、Trusted Solaris 7 AnswerBook CD-ROM (704-8132-10) とサンの Web サイト http://www.sun.com/docs からオンラインで表示できます。必要に応じて印刷することもできます。

Trusted Solaris オペレーティング環境では、オンラインマニュアルの他に、オンラインヘルプがフロントパネル上のヘルプアイコン、ヘルプメニュー、ヘルプボタンから使用できます。

Trusted Solaris 7 オペレーティング環境では、多数のマニュアルページが使用できます。これらのマニュアルページは、前述の『Trusted Solaris 7 リファレンスマニュアル』か man(1) コマンドで見ることができます。


注 -

マニュアルページが基本 Solaris (または CDE) と Trusted Solaris リファレンスマニュアルの両方に含まれている場合は、『Trusted Solaris 7 リファレンスマニュアル』を参照してください。このマニュアルには、Trusted Solaris オペレーティング環境での相違点が説明されています。


システムの概要と Trusted Solaris 7 オペレーティング環境で使用できるコマンドの一覧については、リファレンスマニュアルで次の概要マニュアルページの各セクションを参照してください。


注 -

セクション 4、7、9、9F の Intro については英語版を参照してください。


Trusted Solaris マニュアルページのアクセス

Trusted Solaris 環境のマニュアルページは 3 つのディレクトリに分かれています。man コマンドで Trusted Solaris のすべてのマニュアルページを表示できるようにするには、MANPATH に次の 3 つのパスと、サイトによってはマニュアルページがインストールされているその他のパスが指定されていなければなりません。

MANPATH 変数は、ユーザーが個々のシェル初期化ファイルに設定することも、管理者が /etc/skel (または代替のスケルトンディレクトリ) のサイト向け初期化ファイルに設定し、すべてのユーザーのホームディレクトリに一括してコピーすることもできます。MANPATH 変数を設定するには次のように入力します。


trusted% setenv MANPATH "/usr/dt/man:/usr/openwin/man:/usr/man:$MANPATH"

システムの現在の MANPATH 設定を知るには、次のように入力します。


echo $MANPATH

上述の 3 つのパスと、サイトによってはマニュアルページがインストールされているその他のパスが表示されます。何も表示されない場合は /usr/man だけが表示可能です。

セクション番号によるマニュアルページの指定

同じ項目の別のバージョンが他のセクションにあるかどうかを知るには、man-l オプションを指定します (topic にはトピック名を入力)。


trusted% man -l topic

マニュアルページをセクションで指定するには、man-s オプションを指定します (sectionnumber にはセクション名を、topic にはトピック名を入力)。


trusted % man -s sectionnumber topic

次の例は、-l オプションを使ってすべての Intro マニュアルページを表示したものです。


trusted% man -l Intro
Intro (1)   -M /usr/man
Intro (1m)  -M /usr/man
Intro (2)   -M /usr/man
Intro (3)   -M /usr/man
Intro (5)   -M /usr/man

Trusted Solaris 環境でセクションを指定せずに man topic と入力すると、同じ名前のマニュアルページを含むセクションが複数ある場合、デフォルトで、番号が最も小さいセクションのマニュアルページが表示されます。


ユーザーコマンド                                         Intro(1)
 
【名前】
     Intro, intro - コマンドおよびアプリケーションプログラムの序章
 
【機能説明】
     ...

次の例では、セクション番号を指定します。


trusted% man -s3 intro
          
C ライブラリ関数                                         Intro(3)
 
【名前】
     Intro, intro - 関数およびライブラリの序章
 
【機能説明】
     ...

Trusted Solaris オペレーティング環境のインストール

Trusted Solaris 環境のインストールと構成を行う場合には、実行可能ファイルをロードし、サイトのデータを入力し、構成変数を設定するだけでは十分ではありません。その他に、サイトのセキュリティポリシーに関連する決定を行うために、さまざまな背景知識が必要です。Trusted Solaris は、次の概念に基づく特別な環境です。

Trusted Solaris 環境を理解するには、少なくとも『Trusted Solaris ユーザーズガイド』と『Trusted Solaris 管理の概要』を読む必要があります。さらに、「マニュアルセット」に記載されているその他のマニュアルを読むこともお勧めします。

インストール前には『Trusted Solaris のインストールと構成』をよく読んで、適切なインストール計画を立ててください。その他にも、インストールに役立つ情報が Solaris 7 インストールコレクションに記載されています。さらに、『Solaris 7 8/99 Sun Hardware Platform Guide』の次の各章にも重要な情報が記載されています。

Trusted Solaris 7 オペレーティング環境と Solaris 7 オペレーティング環境のインストールには多くの類似点がありますが、次の点では大きく異なります。

トラステッドシステムに必要なその他の手順については、『Trusted Solaris のインストールと構成』を参照してください。参照すべき関連マニュアルが示されています。

オンラインマニュアルビューアのインストールと使用法

この節の内容は次のとおりです。

AnswerBook2 マニュアルの表示

AnswerBook2 はサンが提供するオンラインのマニュアルシステムです。AnswerBook2 は SGML ソースマニュアルとこれを表示するサーバーソフトウェアからなり、HTML 3.2 をサポートする任意の Web ブラウザからアクセスできます。AnswerBook2 機能の詳しい説明は、『Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)』の「AnswerBook2 製品の概要」か『Solaris 7 インストールライブラリ (Intel 版)』の「AnswerBook2 製品の概要」を参照してください。AnswerBook2 を使ってマニュアルを表示する方法については、『Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)』の「基本操作」か『Solaris 7 インストールライブラリ (Intel 版)』の「基本操作」を参照してください。

AnswerBook サーバーソフトウェアは、Solaris と Trusted Solaris のどちらのオペレーティング環境にもインストールできます。サーバーホストで Solaris 7 オペレーティング環境を実行している場合は、Solaris 7 Documentation CD の AnswerBook2 サーバーソフトウェアを使用し、『Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)』の「文書サーバー用ソフトウェアをインストールする」か『Solaris 7 インストールライブラリ (Intel 版)』の「文書サーバー用ソフトウェアをインストールする」の手順に従ってください。サーバーホストで Trusted Solaris 7 オペレーティング環境を実行している場合は、Trusted Solaris Documentation CD の AnswerBook2 サーバーソフトウェアを次の手順に従ってインストールします。

AnswerBook2 サーバーソフトウェアをインストールするには

  1. システム管理者 (admin) 役割になって ADMIN_LOW ワークスペースに移動します。

    必要に応じて『Trusted Solaris 管理の手順』の「特定の役割への移行と役割ワークスペースでの操作」を参照してください。

  2. CD-ROM デバイスを割り当てます。

    デバイスの割り当て方については、必要に応じて『Trusted Solaris 管理の手順』の「デバイスの管理手順」を参照してください。

    1. デバイスを「割り当てられたデバイス」リストに移動します。

    2. Trusted Solaris 7 Documentation CD を CD-ROM デバイスに挿入します。

    3. 次のプロンプトが表示されたら Return キーを押します。


      Press RETURN when cdrom_0 is ready, or ^C to cancel.
    4. 次のプロンプトが表示されたら「y」を入力して CD-ROM をマウントします。


      Do you want cdrom_0 mounted (y/n)?  y
      
    5. Return キーを押して「デバイス割り当て」ウィンドウを閉じます。

  3. プロファイルシェルで、文書サーバーのパッケージがあるディレクトリに移動します。

    次のパスの architecture には、現在のホストのアーキテクチャに従って i386 (Intel の場合) か sparc を指定します。


    $ cd /cdrom/admin/ja_trusted_sol_7_doc/Trusted_Solaris_7_Doc/architecture/Product
    

    たとえば、次のコマンドでは、SPARC 版 AnswerBook サーバー用のサーバーソフトウェアパッケージがあるディレクトリに移動します。


    $ cd /cdrom/admin/ja_trusted_sol_7_doc/Trusted_Solaris_7_Doc/sparc/Product
    
  4. pkgadd(1M) を実行し、 3 つのサーバーソフトウェアパッケージを選択します。


    $ pkgadd -d .
    

    次のサーバーソフトウェアパッケージを選択します。

    • SUNWab2r (0.25M バイト) - ルートパーティションにインストールします。構成ファイルと起動ファイルが含まれています。

    • SUNWab2s (1.50M バイト) - マニュアルの処理を行う共有ファイルが含まれています。

    • SUNWab2u (35.00M バイト) - サーバー機能や管理機能用の実行可能ファイルとバックエンド処理ファイルが含まれています。


    注 -

    インストールの際、answerbook2 プロファイルのエントリがローカルホストの /etc/security/tsol/tsolprof に自動的に作成されます。NIS+ を使ってユーザーや役割の管理を行う場合は、手順 5 を行なって、answerbook2 プロファイルを NIS+ 経由で管理者役割に割り当てできるようにします。


  5. NIS+ を使用する場合は、answerbook2 プロファイルを NIS+ tsolprof テーブルに追加します。

    1. セキュリティ管理者 (secadmin) 役割になります。

    2. 次の例のように、grep(1) コマンドを使ってローカルファイルから answerbook2 プロファイルのエントリを見つけ、そのエントリを nisaddent(1M) コマンドとパイプ (|) して NIS+ tsolprof テーブルにインストールします。


      $ grep answerbook2 /etc/security/tsol/tsolprof | nisaddent tsolprof
      
  6. AnswerBook2 サーバーの起動や停止を手動で行う場合は、AnswerBook2 プロファイルをシステム管理者 (admin) 役割に追加します。

    ユーザーマネージャにアクセスしたり、プロファイルをアカウントに追加したりする方法については、必要に応じて『Trusted Solaris 管理の手順』の「ユーザーアカウントや役割アカウントの設定と変更」を参照してください。

    1. セキュリティ管理者役割になって ADMIN_LOW ワークスペースに移動します。

    2. ユーザーマネージャを起動し、ネームサービスを選択します。

      NIS+ を使ってユーザーを管理する場合は、NIS+ を選択してプロファイルの割り当てを tsoluser NIS+ テーブルに格納します。NIS+ ドメインでは、admin は tsoluser の NIS+ テーブルだけに定義されます。「なし」を選択すると、answerbook2 プロファイルの割り当てはローカルの tsoluser ファイルに格納されます。

    3. admin 役割の名前をダブルクリックします。

    4. ユーザーマネージャナビゲータで「プロファイル」ボタンをクリックして「プロファイル」ダイアログボックスを表示します。

    5. answerbook2 プロファイルを「選択済み」リストに移動し、「了解」をクリックします。

    6. ダイアログボックスが終了したら、「完了」ボタンをクリックしてナビゲータを閉じます。次に「ファイル」メニューの「終了」を選択してユーザーマネージャを終了します。

  7. インストールが終了したらサーバーを起動します。

    具体的には、手順 6 (1 つ前の手順) で、セキュリティ管理者役割が answerbook2 プロファイルをシステム管理者役割に追加している場合は、/etc/init.d/ab2mgr start コマンドを入力してサーバーを起動します。それ以外の場合は、リブートしてサーバーを起動します。


    $ reboot
    

    または


    $ /etc/init.d/ab2mgr start
    

  8. AnswerBook2 サーバーに、表示する AnswerBook2 コレクションをインストールします。

    詳細については 「AnswerBook2 マニュアルコレクションをインストールするには」を参照してください。

AnswerBook2 マニュアルコレクションをインストールするには

AnswerBook2 マニュアルコレクションは、Trusted Solaris 7 Documentation CD や Solaris 7 Documentation CD、またはその他の場所からインストールできます。

  1. システム管理者役割になって ADMIN_LOW ワークスペースに移動します。

    必要に応じて『Trusted Solaris 管理の手順』の「特定の役割への移行と役割ワークスペースでの操作」を参照してください。

  2. 文書 (Documentation) CD からインストールする場合は、CD を CD-ROM デバイスに挿入し、デバイスを割り当てます。

    デバイスの割り当て方については、『Trusted Solaris 管理の手順』の「デバイスの管理手順」を参照してください。

    1. デバイスを「割り当てられたデバイス」リストに移動します。

    2. Trusted Solaris 7 Documentation CD を CD-ROM デバイスに挿入します。

    3. 次のプロンプトが表示されたら Return キーを押します。


      Press RETURN when cdrom_0 is ready, or ^C to cancel.
    4. 次のプロンプトが表示されたら「y」を入力して CD-ROM をマウントします。


      Do you want cdrom_0 mounted (y/n)?  y
      
    5. Return キーを押して「デバイス割り当て」ウィンドウを閉じます。

  3. 文書コレクションのパッケージがあるディレクトリに移動します。

    Trusted Solaris 7 Documentation CD からインストールする場合は、次のパスを使用します。


    $ cd /cdrom/admin/trusted_sol7_doc/Trusted_Solaris_7_Doc/common/Product
    
  4. pkgadd(1M) インストールユーティリティを実行し、インストールする文書コレクションのパッケージを選択します。


    $ pkgadd -d .
    

    Trusted Solaris 7 Documentation CD に含まれている文書コレクションのリストを見るには、CD の README_ja.htmlREADME_ja.txt ファイルを表示します。

  5. Trusted Solaris Documentation CD からインストールする場合は、Trusted Solaris AnswerBook (SUNWjtab)、Trusted Solaris リファレンスマニュアルの AnswerBook (SUNWjtamn)、Solstice Adminisuite 2.3 の AnswerBook (SUNWjadac)、Solaris 7 8/99 AnswerBook (SUNWahwja) の中から必要なコレクションを選択します。

  6. AnswerBook2 サーバーソフトウェアが動作していることを確認します。

    AnswerBook2 サーバーソフトウェアが動作しているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。


    $ telnet localhost 8888
    

    Connected to localhost (localhost に接続されています)」というメッセージが表示されれば、サーバーは動作しています。「Control ]」を入力し、telnet> プロンプトが表示されたら「q」を入力して telnet を終了します。


    Connected to to 127.0.0.1...
    /* Control ] */
    telnet> q
    
  7. AnswerBook2 サーバーを起動する必要がある場合は、ab2mgr start かリブートを実行します。

    具体には、手順 6 で、セキュリティ管理者役割になって answerbook2 プロファイルをシステム管理者 (admn) 役割に追加している場合は、/etc/init.d/ab2mgr start コマンドを入力してサーバーを起動します。それ以外の場合は、リブートしてサーバーを起動します。


    $ reboot
    

    または


    $ /etc/init.d/ab2mgr start
    

  8. 文書コレクションを Trusted Solaris 7 Documentation CD 以外の場所からインストールする場合に、コレクションがサーバーのデータベースに自動的に追加されないときは、次のコマンドを使用します。


    $ /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o add_coll -d path_to_collection       
    

    path_to_collection には、collinfo ファイル (AnswerBook2 コレクションの場合) か ab_cardcatalog ファイル (AnswerBook1 コレクションの場合) の場所を示す絶対パスを指定します。

  9. インストールしたはずのコレクションパッケージが見つからない場合は、ab2admin -o scan コマンドを使ってコレクションの場所を見つけ、それをサーバーの文書データベースに追加します。

    この手順は、ローカルにインストールされたパッケージの場合にのみ有効です。


    $ /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o scan
    
  10. 別のホストにある文書コレクションを使用する場合は、ab2admin -o add_coll コマンドに ab_cardcatalog ファイルか collinfo ファイルへの絶対パス名を指定します。

    たとえば、文書サーバーを使って、別のシステムにある文書コレクションを表示させる場合は、次のように指定します。


    $ ab2admin -o add_coll -d /net/other/books/SUNWdtad/collinfo
    

    注 -

    この例の場合、他のホストが現在のホストとディレクトリを共有し、自動マウントが行われている必要があります。


サーバーを停止するには


注 -

この手順を使用するには、手順 6 に従ってセキュリティ管理者役割で answerbook2 プロファイルをシステム管理者役割に追加していなければなりません。


  1. システム管理者役割になって ADMIN_LOW ワークスペースに移動します。

    必要に応じて『Trusted Solaris 管理の手順』の「特定の役割への移行と役割ワークスペースでの操作」を参照してください。

  2. /etc/init.d/ab2mgr stop コマンドを使ってサーバーを停止します。


    $ /etc/init.d/ab2mgr stop