名前 | 形式 | 機能説明 | エラー | ファイル | 診断 | 関連項目
/dev/mether
mether(7D) は、マルチスレッド化された、読み込みや複製が可能な STREAMS メタネットワークデバイスドライバです。Ethernet ドライバに対して、コネクションレス型のデータリンクプロバイダインタフェース ( dlpi(7P)) を使用することができます。 サポートしているデバイスの一覧については『Solaris 8 10/00 ハードウェアマニュアル (補足)』を参照してください。
mether ドライバは AP ソフトウェアと協調して、物理ネットワークデバイスの代替パス設定を実現します。
mether のデバイス操作は、下位のネットワークドライバの操作の拡張操作です。 通常、mether ドライバは、透過的なパススルーモジュールとして動作し、STREAMS DLPI 型メッセージの解釈も変更もしません。 ただし、DL_ATTACH_REQ および DL_INFO_ACK メッセージを取り込み・変更します。
DL_ATTACH_REQ メッセージは、論理および物理デバイス間の初期接続を動作させるために取り込まれ、使用されます。 DL_INFO_ACK メッセージは、メッセージの遅延によるメッセージタイムアウトを防止するために取り込まれ、事前に作成された応答メッセージで応答が行われます。
複製された文字型特殊デバイス/dev/mether は、システム内にあるmether ドライバのすべてのデバイス固有のインスタンスにアクセスするために使用されます。
metherドライバは、代替パス設定を使用するためのインタフェースを提供します。 APSET インタフェースによって、ユーザーは物理パスと論理パスを対応付けることができます。 APUNSET は、物理パスと論理パスの対応付けを削除するためのインタフェースを提供します。 APSWITCH は、論理パスを現在の物理パスから別の物理パスへ切り換える仕組みを提供します。 AP の機能についての詳細は、『Sun Enterprise サーバー Alternate Pathing 2.3.1 ユーザーマニュアル』を参照してください。
mether ドライバは、「スタイル 2」のデータリンクサービスプロバイダです。 すべての DLPI 処理は、下位の物理デバイスドライバによって処理されます。 それぞれの下位のドライバのマニュアルページを参照してください。
mether デバイスドライバは状況に応じて以下に挙げた errno を設定します。
使用中のデバイスを読み込み解除するか、有効なデバイスを APUNSET しようとしました。
システムの記憶領域が不足しているときに、既存の論理パスと物理パスの対応付けと論理パスを APSET しようとしました。
物理デバイスを切り換える試みが失敗しました。
物理パスの対応付けが存在しません。
物理パスと論理パスの間の対応付けを作成する途中でシステムのメモリーが使い果たされました。
SunOS のマニュアルページの dlpi(7P) を参照してください。
『Sun Enterprise サーバー Alternate Pathing 2.3.1 ユーザーマニュアル』
このリファレンスマニュアルの apconfig(1M), apdb(1M), apnet(1M), ap(7D), ap_dmd(7D), mfddi(7D)
SunOS リファレンスマニュアルの driver.conf(4) と dlpi(7P)
SunOS リファレンスマニュアル のデバイスとネットワークインタフェースとその他のリファレンスマニュアル (SunFDDI リファレンスマニュアルなど)