名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 使用例 | 関連項目
apconfig(1M) を使用して、Alternate Pathing (AP) 2.3.1 システムの設定を表示・管理できます。
以下のオプションをサポートしています。
認識できるすべての AP データベースの複製の場所と状態情報を表示します。
すべての確定済みのパスグループの状態 (attached または detached) を、システムの物理的な状態に強制的に一致させます。 このオプションは、両方の状態が不一致の場合に使用してください。 このオプションは、すべての確定済みのパスグループに定義されたすべてのディスク入出力ポートと物理ネットワークインタフェースの動的再構成 (DR: Dynamic Reconfiguration) フラグを更新します。
ネットワーク情報のみを表示します。 apconfig -N は、各パスグループについて、メタネットワークインタフェースと対応する物理ネットワークインタフェースを表示します。
-u オプションを指定すると、apconfig は未確定のパスグループの情報のみを表示します。 -u オプションを指定しないと、 apconfig は確定済みのパスグループの情報のみを表示します。 後述の「メタデバイス名の後の文字フラグ」および「物理デバイスパスの後の文字フラグ」を参照してください。
-Pで指定されたメタネットワークインタフェースを-a で指定した物理パスに切り換えます。
-P で指定された主パスに関連付けられているメタディスクを、-a で指定した物理パスに切り換えます。
このコマンドは、Sun StorEdgeTM T3 ディスクトレー上のパスグループに対するパス最適化を自動的に無効にします。 DR 操作の前に実行することをお勧めします。
ディスクコントローラのパス名で、入出力ポート名とインスタンス番号はコロン (:) で区切ります (例 pln:0)。 この命名規則は以前のバージョンの AP と異なります。 区切り記号としてコロン (:) を採用したことにより、AP で広範囲のさまざまなディスクコントローラを使用できるようになりました。 この変更は、ネットワークのパス名には適用されません。
T3 に対するパス最適化を再度有効にします。 このコマンドは、パス最適化が無効に設定され、両方のパスが再度利用可能になった後のみ利用できます。
ディスクコントローラのパス名で、入出力ポート名とインスタンス番号はコロン (:) で区切ります (例 pln:0)。 この命名規則は以前のバージョンの AP と異なります。 区切り記号としてコロン (:) を採用したことにより、AP で広範囲のさまざまなディスクコントローラを使用できるようになりました。 この変更は、ネットワークのパス名には適用されません。
このオプションは無効です。下位互換のためにのみ提供されています。 AP 2.3.1 では、apdb -C を使用してデータベースが確定された際に、デバイスノードが自動的に作成されます。
ディスクパスグループのみの代替パス設定情報を表示します。 各パスグループについて、apconfig は、メタディスク名、物理デバイス、および各物理デバイスにアクセスする際の入出力ポートを表示します。
-u オプションを指定すると、apconfig は未確定のパスグループの情報のみを表示します。 -uオプションを指定しないと、apconfigは確定済みのパスグループの情報のみを表示します。 後述の「メタデバイス名の後の文字フラグ」および「物理デバイスパスの後の文字フラグ」を参照してください。
-N または -Sを指定すると、それぞれのメタネットワーク名またはメタディスク名の後に以下の文字のうちの 1 つまたは複数が表示される場合があります。
削除が指定されています。 メタディスクまたはメタネットワークに削除が指定されていても、対応するエントリは確定が完了するまでデータベース内に残り、AP によって使用されます。 apdb(1M)を参照してください。
未確定であることを示します。 確定が完了するまで指定されたメタディスクまたはメタネットワークを使用することはできません。
ルートデバイスとして使用することが指定されています。 -Sのみで表示されます。
起動デバイスのミラーとして指定されています。 -Sのみで表示されます。
このメタディスクの物理パスは、サポートされている別のデュアルポートのディスクアレイ記憶装置を参照します。-Sのみで表示されます。 サポートされるデバイスの一覧は、『Sun Enterprise サーバー Alternate Pathing 2.3.1 ユーザーマニュアル』を参照してください。
-N または -Sを指定すると、それぞれの物理ネットワークパスまたはディスク入出力ポートパスの後に以下の文字のうちの 1 つまたは複数が表示される場合があります。
指定した物理デバイスは、自動切り替えに対応していません。
このメタディスクの物理パスは、別のディスクアレイ記憶装置を参照します。 (-Sのみで表示されます。)
有効な代替パスであることを示します。 他の代替パスを選択するには、-Pオプションと-aオプションを使用してください。 最適化された T3 パスグループでは、両方の代替パスに対して "A" フラグが表示されます。
DR ソフトウェアによってドレインされたものとして指定されています。 この状態では、デバイスのパスに切り換えることはできません。 『Sun Enterprise サーバー Alternate Pathing 2.3.1 ユーザーマニュアル』を参照してください。
DR デーモンによって切り離されたものとして指定されています。
ディスクパスグループの主パスであることを示します。 主パスは変更することができません。 (-Sのみで表示されます。)
指定されたパスを有効にする試みが以前に行われたことがあることを示します。
オフラインであることを示します。 apdisk(1M) と apnet(1M) を参照してください。
以下の例は、AP データベース内のすべての確定済みのディスクパスグループを表示します。 T3 に対するパス最適化は有効になっていません。
# apconfig -S c6 pln:0 P c2 pln:3 A メタディスク名: mc2t5d0 mc2t4d0 R mc2t3d0 mc2t2d0 mc2t1d0 mc2t0d0 |
以下の例は、パス最適化が有効な場合に、AP データベース内のすべての確定済みの T3 ディスクパスグループを表示します。
# apconfig -S c6 pln:0 P A c2 pln:3 A メタディスク名: mc2t5d0 mc2t4d0 R mc2t3d0 mc2t2d0 mc2t1d0 mc2t0d0 |
AP データベース内のすべての未確定のネットワークパスグループを表示します。
# apconfig -N -u メタネットワーク: mether0 U 物理デバイス: qfe1 A qfe0 |
以下の例は、主パスがpln:1であるパスグループの有効な代替パスを切り換えます。 このパスグループの有効な代替パスはpln:0に変わります。 このコマンドを実行すると、T3 に対するパス最適化が無効となります。
# apconfig -P pln:1 -a pln:0 |
以下の例は、メタネットワークインタフェースのmether0によって識別されるパスグループの有効な代替パスを切り換えます。 このパスグループの有効な代替パスはqe1に変わります。
# apconfig -P mether0 -a qe1 |
以下の例は、認識できるすべての AP データベースの複製の場所と状態情報を表示します。
# apconfig -D パス: /dev/rdsk/c3t3d0s1 メジャー: 32 マイナー: 145 時刻表示: Wed Sep 29 18:45:58 1999 検査合計: 2636010350 default: yes 破壊: no アクセス不可: no パス: /dev/rdsk/c3t3d0s6 メジャー: 32 マイナー: 150 時刻表示: Wed Sep 29 18:50:43 1999 検査合計: 2636010350 default: no synced: yes 破壊: no アクセス不可: no |
『Sun Enterprise サーバー Alternate Pathing 2.3.1 ユーザーマニュアル』
このリファレンスマニュアルの apdb(1M), apdisk(1M), apnet(1M), ap_dmd(7D), mether(7D), mfddi(7D)