パケットアセンブラ/ディスアセンブラ (PAD) によって、マシンは X.25 パケット交換網 (PSDN) を通した交信を行うことができます。PAD は PSDN を通して送信できるように発信パケットをアセンブルし、リモートマシンが読み取ることができるように着信パケットをディスアセンブルします。
PAD 着信呼を受信するように Solstice PPP サーバーを構成することができます。以下は、Solstice PPP と 9.0 以降の SunLink X.25 を実装するサーバーが PAD エミュレータを使用して、PPP クライアントから送信されたパケットを受信する例です。
SunLink X.25 は特別な構成を必要としません。PAD 着信呼を受信できるように構成するだけです。この例では、SunLink X.25 のデフォルト X.3 プロファイルを使用します。
Solstice PPP は、PAD を通常のシリアル回線とみなします。PAD 構成がシリアル回線を構成するので、Solstice PPP に対してシリアル回線を構成する必要はありません。したがって、リンク構成ファイル (link.conf) に対応するエントリは必要ありません。ただし、Solstice PPP を正しく起動するには、リンク構成ファイルが必要です。
X.25 における IP の標準である最大受信ユニット(MRU) は、576 です。高性能を確保するには、PPP パス構成ファイル (ppp.conf) の dialup_path 定義に、lcp_mru キーワードを使用してこの値を設定します。
他の Solstice PPP サーバー構成と同様に、着信接続用のユーザーアカウントを作成する必要があります。
server の PPP 構成ファイル (ppp.conf)
ifconfig ipdptp0 plumb ifconfig ipdptp0 server client netmask 255.255.255.0 down dialup_path ip_interface ipdptp0 expect_login_id clnt_0 lcp_mru 576 |
client からの呼の受信に使用する server 上のユーザーアカウント