IP 制御プロトコル (IPCP) は、PPP リンクにおける IP を構成したり、使用可能や使用禁止にするのに使用されます。IPCP は、リンク制御プロトコル (LCP) の場合と同じフレーム交換メカニズムを使用します。
図 A-8 に、通常の IPCP フレームの形式を示します。
アドレスフィールドは PPP 用 HDLC 式フレームの一部で、長さは 1 オクテットです。必ず 0xff に設定します。
制御フィールドは PPP 用 HDLC 式フレームの一部で、長さは 1 オクテットです。必ず 0x03 に設定します。
プロトコル識別子は、フレームの情報フィールドにある情報の種類を識別します。IPCP フレームの場合は、必ず 0x8021 に設定します。
コードフィールドは、以下のコードによって IPCP フレームの種類を識別します。長さは 1 オクテットです。
0x01 Configure-request 0x02 Configure-ack 0x03 Configure-nak 0x04 Configure-reject 0x05 Terminate-request 0x06 Terminate-ack 0x07 Code-reject |
識別子フィールドには、要求と応答の照合に使用される識別子があります。長さは 1 オクテットです。
長さフィールドの長さは 2 オクテットで、コード、識別子、長さ、データの各フィールドで構成される IPCP フレームの全長を示します。このフィールドの値は、最大受信ユニット (MRU) を超えないでください。
長さフィールドに示されているとおり、データフィールドの長さはゼロオクテット以上です。構成オプション、フレーム情報、データなどのフレーム関係情報を、コードフィールドに示されている形式で格納します。