「スケジュール計算オプション」ダイアログ・ボックスの「上級」タブ

概要

このタブでは、複数のクリティカル・フロート・パスを計算するかどうかを指定します。複数のクリティカル・フロート・パスを計算することによって、最もクリティカルなパスを、その完了に影響を与えるサブクリティカル・パスとともに判断できます。

画面要素

「複数フロート・パスの計算」オプション

プロジェクトのスケジュール計算において、複数のクリティカル・フロート・パス(アクティビティの流れ)を計算するかどうかを決定します。「計算するパスの本数を指定」フィールドで、識別するクリティカル・フロート・パスの数を指定できます。このオプションを選択しない場合、残りのフィールドは編集できません。

「次の設定で複数パスを計算」のオプション

複数のパスの計算に「総フロート」を使用するか、「フリー・フロート」を使用するかを決定します。

  • 総フロート: パスを終了するアクティビティに基づいて、P6によって、後方パス計算上で最もクリティカルな接続総フロートがある先行作業アクティビティが判断されます。この処理は、接続のないアクティビティに到達するまで繰り返されます。P6では、このアクティビティから前方パス計算が開始され、最もクリティカルな後続作業総フロートの結果がある後続作業アクティビティが判断されます。これらのアクティビティは、最もクリティカルなフロート・パスを表します。処理は、残りのサブクリティカル・パスの計算が完了するまで再び開始されます。
  • フリー・フロート: 最長パスに基づいてクリティカル・フロート・パスを定義します。最もクリティカルなパスは、「全般」タブで「クリティカル・アクティビティの定義: 最長パス」を選択した場合に生成されるものと同じクリティカル・パスになります。カレンダが複数あるプロジェクトでは、プロジェクトの計算された最新最早終了日と最早終了日が等しいアクティビティを特定し、それらのアクティビティのすべての有効接続をプロジェクト開始日にさかのぼって追跡することによって、最長パスが計算されます。最もクリティカルなパスが識別された後、P6によって残りのサブクリティカル・パスが計算されます。

「次のアクティビティで終わる複数フロート・パスを表示」フィールド

フロート・パスの終了を表す、WBS内のアクティビティ。

通常は、マイルストン・アクティビティであるか、開始日または終了日を変更できないその他の重要なアクティビティです。

「計算するパスの本数を指定」フィールド

計算するクリティカル・フロート・パスの本数。

5を指定すると、P6によって、選択したアクティビティで終了する最もクリティカルなフロート・パスが5つ計算されます。最もクリティカルなものから順に各フロート・パスにランクが付けられ、各アクティビティの値が「フロート・パス」フィールドに保存されます。

たとえば、5つのフロート・パスを計算した場合、最もクリティカルなフロート・パスに含まれる各アクティビティの「フロート・パス」フィールドには「1」の値が保存され、最もクリティカルでないフロート・パスに含まれる各アクティビティには「5」の値が保存されます。

プロジェクトのスケジュール計算後にクリティカルなフロート・パスを確認するには、「アクティビティ」ページで「フロート・パス」ごとにアクティビティをグループ化し、「フロート・パス順序」でアクティビティをソートする画面を作成します。「フロート・パス」の値が「1」のアクティビティは、最もクリティカルなフロート・パスに含まれるアクティビティです。「フロート・パス順序」の値は、アクティビティの処理順序を表します。

操作方法

  1. "" 「プロジェクト」 をクリックします。
  2. 「プロジェクト」ナビゲーション・バーで、"" 「アクティビティ」 をクリックします。
  3. 「アクティビティ」ページで、「アクション」 メニューをクリックして「実行」 "" "" 「スケジューラ」 (F9)を選択します。
  4. 「スケジュール計算」ダイアログ・ボックスで、「オプション」をクリックします。
  5. 「スケジュール計算オプション」ダイアログ・ボックスで、「上級」タブをクリックします。

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