「スケジュール計算オプション」ダイアログ・ボックスの「全般」タブ

概要

このタブでは、クリティカル・アクティビティを分析するために、計算時の進捗アクティビティ、開始→開始ラグを計算、メソッド(総フロートまたは最長パス)などの各種のスケジュール計算オプションを指定します。

画面要素

「プロジェクト間接続を無視」オプション

プロジェクト間のアクティビティ接続を無視するかどうかを決定します。

「後続作業の無いアクティビティはクリティカル」オプション

スケジュール計算時に後続作業のないアクティビティをクリティカルとしてラベル付けするかどうかを決定します。

「終了予定日を使用」オプション

アクティビティ終了日を終了予定日としてスケジュールするかどうかを決定します。

「スケジュール計算時にリソース平準化」オプション

プロジェクトをスケジュール計算するたびにリソースを自動的に平準化するかどうかを決定します。

これは、ユーザー・レベルで保存される唯一のスケジュール計算オプションであるため、プロジェクト・ユーザー間で矛盾した結果が生成される場合があります。

Oracle Primaveraのジョブ・サービスを使用してスケジュール計算しない場合、このオプションは利用可能になりません。スケジュール計算ジョブは、管理設定に基づいて、Webスケジューラまたはジョブ・サービスのいずれかを使用して実行されます。Webスケジューラが既定で有効になりますが、スケジュール計算時にリソースを平準化するオプションは利用可能になりません。リソースを平準化するには、Primaveraのジョブ・サービスを使用する必要があります。詳細は、P6管理者にお問い合せください。

「スケジュール計算時にリソース・コストを再計算」オプション

再計算される日付に単価変更が反映される場合に、コストが常に正確であるように強制するかどうかを決定します。

複数の単価を使用するリソース/ロール割当のコストを再計算する場合に選択します。

「計算時の進捗アクティビティのロジック」オプション

順序外の進捗がある依存アクティビティのスケジュール計算に使用するロジックのタイプを決定します。たとえば、「終了->開始」接続は、先行作業が終了していなくても後続作業が開始されます。

  • ロジック保持: 進捗アクティビティの残所要期間は、そのすべての先行作業が終了するまでスケジュール計算されません。
  • 進捗優先: スケジュール計算ではネットワーク・ロジックが無視され、アクティビティは遅れなしに進捗できます。
  • 実績日: 後方パスおよび前方パスは実績日を使用して計算されます。

「開始->開始ラグを計算」オプション

後続作業を開始する時期を決定します。開始→開始(SS)接続が存在し、先行作業の開始が前後する場合は、ラグが終了してすべての先行作業接続が完了するまで後続作業が遅れます。このオプションを使用して、先行作業の内部最早開始日からラグを減算するか、または実績開始日からラグを減算するかを指定します。

  • 最早開始日: 終了ラグを実績開始日と計算日の間の作業期間数として計算し、先行作業の内部最早開始日に残ラグを加算した日付を後続作業の開始日に決定します。このオプションは、先行作業で完了している作業量に応じて後続作業を開始する場合に選択します。
  • 実績開始日: 計算日に残ラグを加算した日付を後続作業の開始日に決定します。このオプションは、先行作業で完了している作業量に関係なく、先行作業の実績開始日からの経過時間に応じて後続作業を開始する場合に選択します。

「クリティカル・アクティビティの定義」オプション

クリティカル・アクティビティを識別する方法を決定します。

  • 総フロートが次以下: このオプションは、予定日付に柔軟性があるかどうかに基づいてクリティカル・アクティビティを識別する場合に選択します。数値と時間単位を入力して、最小フロート期間を指定します。プロジェクトがスケジュール計算されると、総フロートがこの値以下のアクティビティはクリティカルとマークされます。指定した値は、「自分の設定」で指定した時間単位に自動的に変換されます。
  • 最長パス: このオプションは、プロジェクト終了日を決定する依存アクティビティの順序に基づいて、クリティカル・アクティビティを定義する場合に選択します。

「終了日に基づいてフロートを計算」オプション

プロジェクトごとまたは開示中プロジェクトの終了日に基づいてフロートを計算するかどうかを決定します。

  • プロジェクトごと: 各プロジェクトの後続作業のないアクティビティ(外部接続があるアクティビティを含む)の終了日を使用して、後方パスの外部接続がスケジュール計算されます。
  • 開示中プロジェクト: すべての開示中プロジェクトの最も遅い終了日およびアクティビティの最遅日の計算に使用する外部接続日を使用して、後方パスの外部接続がスケジュール計算されます。後続作業のないアクティビティのフロートはすべての開示中プロジェクトの最も遅い終了日を使用して計算されるため、「プロジェクトごと」オプションを選択した場合よりもフロートが増加します。各プロジェクトの予定終了日フィールドは、すべての開示中プロジェクトの最も遅い終了日として計算されます。

「総フロート計算」オプション

次の方法に基づいて、すべてのアクティビティの総フロートを計算する方法を決定します。

  • 開始フロート: 最早開始日と最遅開始日の差(開始フロート=最遅開始日-最早開始日)。
  • 終了フロート: 最早終了日と最遅終了日の差(終了フロート=最遅終了日-最早終了日)。
  • 最小値: 最もクリティカルな値を使用する場合に選択します。これは、開始フロートおよび終了フロートの値より小さい値です。

「接続ラグに使用するカレンダ」リスト

接続ラグの計算に使用するカレンダ。新規アクティビティの既定カレンダは、「管理」>「カレンダ」ページ、またはP6 Professionalで指定します。

  • 先行作業カレンダ: 先行作業のカレンダに基づいてラグを計算します。
  • 後続作業カレンダ: 後続作業のカレンダに基づいてラグを計算します。
  • 24時間カレンダ: 週7日間および1日24時間の稼働時間を指定します。
  • プロジェクト既定カレンダ: 新規アクティビティの既定として指定されているカレンダを使用します。

操作方法

  1. "" 「プロジェクト」 をクリックします。
  2. 「プロジェクト」ナビゲーション・バーで、"" 「アクティビティ」 をクリックします。
  3. 「アクティビティ」ページで、「アクション」 をクリックして「実行」 "" "" 「スケジューラ」 を選択します。
  4. 「スケジュール計算」ダイアログ・ボックスで、「オプション」をクリックします。
  5. 「スケジュール計算オプション」ダイアログ・ボックスで、「全般」タブをクリックします。

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