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プロジェクトスコアプロセスの概要

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プロジェクトスコア機能を使用すると、プロジェクトの計量やランク付けに使用する特性を指定し数値化することができ、プロジェクトの評価に役立ちます。プロジェクトスコアは、プロジェクトワークスペースおよびダッシュボードのプロジェクト統計ポートレットで表示することができます。さらに、ダッシュボードのポートフォリオ画面ポートレットのポートフォリオ画面または[ポートフォリオ]セクションの[ポートフォリオ分析]ページと[キャパシティ計画]ページでも、プロジェクトスコアを表示できます。

Web Accessは、プロジェクトスコアの計算にプロジェクトに割り当てられた加重プロジェクトコードとコード値を使用します。プロジェクトスコア機能を使用するには、評価するプロジェクト条件を表す加重プロジェクトコードを作成します(たとえば、売上予測とリスクなど)。これらの評価条件と関連付けられた有効な属性を加重プログラムコード値としてさらに詳細に表すことができます。たとえば、売上予測を高、通常、または低の見込みで示すことができます。最後に、スコアを計算するプロジェクトに適切な加重コードとコード値を割り当てます。

注意:プロジェクトコードとコード値の加重は、通常、Project Managementで プロジェクト管理またはシステム管理者によって設定されます。スコアの計算に使用するプロジェクトコードとコード値は、P6 Web AccessまたはProject Managementモジュールのどちらかで割り当てることができます。プロジェクトスコアに使用する加重プロジェクトコードとコード値の詳細については、組織内でこの情報を設定する担当者に問い合わせてください。加重プロジェクトコードの設定の詳細については、Project Managementのオンラインヘルプを参照してください。

スコア例

たとえば、目標市場での売上予測、リスク、競合の強さという3つの条件に基づいてプロジェクトのポートフォリオを評価するとします。これらの評価条件を表す3つのプロジェクトコードを作成します。それぞれの条件に意思決定における特定の重要度レベルがあり、数値または加重を使ったランク付けによって表すことができます。たとえば、1から10で、売上予測が認識されるリスクより重要である場合、これに10を加重して、加重リスクは7にすることがあります。

さらに、これらの各要因(プロジェクトコード)を、属性とランク付けを変更することによって詳細に表現することができます。売上予測が3つの有効な属性(低、中、高の可能性など)を持っていることがあります。それらの3つの属性を表す3つのプロジェクトコード値を作成し、プロジェクトを評価する際の重要度をランク付けする加重を各コード値に割り当てます。

以下の表は、プロジェクトコード、コード値、および加重をプロジェクト評価条件にマップする方法を示します。

プロジェクトコード
プロジェクトコードの加重
プロジェクトコード値
プロジェクトコード値の加重
プロジェクトコードは、プロジェクト評価要因の表現に使用します。
プロジェクトコードの加重は、意思決定に対する要因の重要度を反映します。
プロジェクトコード値は対応するプロジェクトコードの属性を表す場合に使用します。
プロジェクトコード値の加重は、評価要因(プロジェクトコード)に対する属性のランク付けを反映します。
売上予測
10
見込み低
見込み中
見込み高
1
3
5
プロジェクトコード値が見込み高であるような売上予測のプロジェクトコードがプロジェクトAに割り当てられる場合、プロジェクトAの非標準スコアは50です。プロジェクトコード値が見込み低であるような売上予測のプロジェクトコードがプロジェクトAに割り当てられる場合、プロジェクトAの非標準スコアは10です。

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スコアの計算

プロジェクトスコアは3つの手順で計算されます。

  1. 有効なプロジェクトスコアの最大値を決めます。次のように計算されます。

    (プロジェクトコードの加重*プロジェクトコード値加重の最大値)の合計

    たとえば、プロジェクトAに3つのプロジェクトコードが割り当てられていて、各コードの加重が2であるとします。これらのプロジェクトコードのプロジェクトコード値の最大加重は、それぞれ3、5、6です。

    最大プロジェクトスコア = 28
    (2*3) + (2 *5) + (2*6)

  2. プロジェクトのスコアを計算します。

    (プロジェクトコードの加重*割り当てられたプロジェクトコードの加重)の合計

    プロジェクトAに割り当てられたプロジェクトコード値の加重は、3、5、3です。

    プロジェクトAのスコア = 22
    (2*3) + (2*5) + (2*3)

  3. 有効な最大プロジェクトスコアに基づき、プロジェクトスコアを標準化します。次のように計算されます。

    (標準化前のプロジェクトスコア/有効な最大プロジェクトスコア)*100

    標準化されたプロジェクトAのスコア = 79
    (22/28) * 100

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