P6バージョン7.0では、以下の機能が追加または強化されています。
- アクティビティGanttの強化
- アクティビティGanttバーのカスタマイズオプション
- [WBS詳細]の新しい選択方法
- [アクティビティ詳細]の新しい選択方法
- ドッキング可能なタブ付き[アクティビティ詳細]/[WBS詳細]ダイアログボックス
- 開いているすべての[アクティビティ詳細]/[WBS詳細]ダイアログボックスを一括して閉じる
- 新しいグループ化オプション
- より柔軟なフィルタ定義
- タイムスケールの非稼働時間のシェーディングを示す色の表示および設定
- 進捗線の新機能
- セルへの入力、展開状態の削除および保存の新機能
- フィードバックの簡単なコラボレーション
- プロジェクトGanttポートレットの強化
- 新しいアクティビティネットワーク表示
- 新しいアクティビティカレンダ画面
- プロジェクトデータのインポートおよびエクスポートでのXMLサポート
- アクティビティデータのインポートでのMicrosoftR ExcelRの*.xls形式のサポート
- プロジェクトデータとOracle ERPシステムについての新しいサポート
- Oracle Business IntelligenceでWeb AccessのGanttチャートを開く新機能
- [アクティビティ]ページを終了せずにアクティビティコード値を簡単に作成
- コンテンツ管理統合の改善
- CADおよびCAMドキュメント編集のためのOracle AutoVueの統合
- 開いているすべてのプロジェクトのベースライン管理
- 作業日の定義およびグループ化/集計期間の計算の強化
- ユーザ画面での編集の管理制御の強化
7.0の新機能
アクティビティGanttの強化
[アクティビティ画面をカスタマイズ]ダイアログボックスの新しい[バー]タブでは、プロジェクトタイムラインをより効果的にグラフィック表示するために、改善されたバー領域のカスタマイズが提供されます。それぞれのバーについて、以下の新しいオプションを設定できます。
- アクティビティGanttでの3番目のバーの表示
- 計画日付バー、フロートバー、フリーフロートバー、進捗率表示についての新しいバーの定義
- アクティビティコードごとのバーの色
- 各バーの高さのカスタマイズ
- バーラベルのフォントとサイズのカスタマイズ
- ネッキング、カレンダ期間またはアクティビティの非稼働時間を視覚的に表すバーの絞り込み
- 点線で表す非ドライビング接続
アクティビティテーブルで以下の操作をすると、選択されているWBSの[WBS詳細]メニューが表示されます。
- WBSを右クリック
- [アクティビティ]ページのツールバーで[詳細]メニュー
をクリックし、[WBS詳細]をクリックします。
アクティビティテーブルで以下の操作をすると、アクティビティの[アクティビティ詳細]メニューが表示されます。
- アクティビティを右クリック
- [アクティビティ]ページのツールバーで[詳細]メニュー
をクリックし、[アクティビティ詳細]をクリックします。
-
ドッキング可能なタブ付き[アクティビティ詳細]/[WBS詳細]ダイアログボックス
[アクティビティ詳細]/[WBS詳細]ダイアログボックスをドラッグしてドッキングすることによって、アクティビティデータを表示するための作業領域を空けることができます。[アクティビティ詳細]/[WBS詳細]ダイアログボックスをGanttチャートの下、上、左、または右、またはブラウザの外部にドラッグすることによって、Ganttチャート全体を見ることができ、必要に応じて特定のアクティビティデータを表示できます。
-
開いているすべての[アクティビティ詳細]/[WBS詳細]ダイアログボックスを一括して閉じる
[すべて閉じる]オプションを選択すると、すべての[アクティビティ詳細]/[WBS詳細]ダイアログボックスを一括して閉じることができるので、必要に応じてアクティビティデータをクリアするときに非常に便利です。
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新しいグループ化オプション
日、週、月、報告期間などの間隔でGanttチャートをグループ化します。
-
より柔軟なフィルタ定義
フィルタ定義の数が5個から10個に増加されました。
-
タイムスケールの非稼働時間のシェーディングを示す色の表示および設定
[アクティビティ画面をカスタマイズ]ダイアログボックスの[Ganttオプション]タブでは、タイムスケールで非稼働時間を灰色で表示するように選択し、灰色の色を指定して適用することができます。
[アクティビティ画面をカスタマイズ]ダイアログボックスの[Ganttオプション]タブでは、Ganttチャートで表示する進捗線を設定することができます。アクティビティの進捗を、開始日または終了日に基づく差異線として表したり、残所要期間または進捗率に基づく進捗ポイント線として表すことができます。
詳細については、Ganttチャートへの進捗線の適用を参照してください。
以下の新機能では、アクティビティテーブルとGanttチャートを簡単に使用することができます。
- 選択ダイアログボックスからアイテムを選択する必要はなく、アクティビティテーブルのセルへデータを直接入力します。
- アクティビティテーブルのセル内のエントリを選択し、キーボードのDeleteキーを押すか、または、アクティビティテーブルのセル内でエントリの後ろにカーソルを置き、キーボードのBackspaceキーを押して、エントリを削除します。
- グループ化の展開および収納の状態が、アクティビティGanttでの各セッション中に保存されるようになりました。
適切な権限を持っている場合、[フィードバック]ダイアログボックスで、フィードバックノートと呼ばれるメッセージの共有および交換によってチームとコラボレーションすることができます。
ノートを送信し、送信したノートが読まれると確認応答を受信し、他のメンバからのノートにコメントして、確認応答を送信できます。詳細については、フィードバックによるコラボレーションを参照してください。
プロジェクトGanttポートレットの強化
プロジェクトGanttポートレットは、P6 Web Accessダッシュボードから使用することができ、ベースラインバーの表示機能が強化されています。
新しいアクティビティネットワーク表示
新しいアクティビティネットワーク画面を使用すると、プロジェクトのアクティビティおよびアクティビティ接続が視覚的に図で表示されます。アクティビティネットワーク画面では、ボックスと矢印を使用してプロジェクト内のアクティビティの順序を示します。
アクティビティネットワークの表示には、プロジェクト内の計画アクティビティ、進行中アクティビティ、および完了アクティビティがすべて包括的に表示されます。アクティビティネットワークの表示オプションを以下に示します。
詳細については、アクティビティネットワークの操作を参照してください。
- レイアウト全体を表示
- ズームインして詳細を表示
- ズームアウトしてプロジェクト内の全アクティビティを表示
- 倍率100%で表示してネットワーク図を実際のサイズで表示
- レイアウトの選択した部分を拡大
アクティビティの表示をカスタマイズすることによって、プロジェクト内のドライビング接続だけを表示できます。ドライビング接続だけを表示することによって、プロジェクト内の最長パスを簡単に自動表示し、パス上にアクティビティのステータスと詳細を表示し、リソースおよびスケジュール計算に関する意思決定を行うことができます。詳細については、ドライビング接続のみまたは全アクティビティ接続の表示を参照してください。
新しいアクティビティカレンダ画面
新しいアクティビティカレンダ画面では、アクティビティを使い慣れた月間カレンダ形式で表示します。この画面には、アクティビティGantt画面と同じフィルタリング機能があります。また、[アクティビティ詳細]ウィンドウを表示して、リソース割当、アクティビティの進捗の更新、その他のアクティビティ情報の修正、先行作業や後続作業への移動を行うこともできます。
詳細については、アクティビティカレンダ画面を参照してください。
プロジェクトデータのインポートおよびエクスポートでのXMLサポート
現在、P6 Web Accessは、プロジェクトデータのインポートおよびエクスポートでXMLをサポートしています。
Primavera XMLは、P6プロジェクトのエクスポートおよびインポートでサポートされています。MicrosoftR Project XMLがサポートされ、P6とMicrosoftR ProjectRの間でプロジェクトデータを共有できます。
アクティビティデータのインポートでのMicrosoftR ExcelRの*.xls形式のサポート
MicrosoftR ExcelRからインポートして、インポートフィールドをサポートしているプロジェクトへ新しいアクティビティを追加します。
プロジェクトデータとOracle ERPシステムについての新しいサポート
P6 Web Accessでは、設定されたOracle ERPシステムへのプロジェクトの送信がサポートされ、ERPアプリケーションでプロジェクトデータを使用することができます。詳細については、Oracle ERPシステムへのプロジェクトの送信を参照してください。
Oracle Business IntelligenceでWeb AccessのGanttチャートを使用する新機能
Oracle Business Intelligence(BI)ソフトウェアユーザは、Business IntelligenceアプリケーションでP6 Web Access Ganttチャートを開き、表示したり使用することができます。
[アクティビティ]ページを終了せずにアクティビティコード値を簡単に作成
[アクティビティ]ページを終了せずに、アクティビティコード値を簡単に割り当て、ディクショナリエントリを作成することができます。詳細については、アクティビティコード値をオンザフライで追加を参照してください。
コンテンツ管理統合の改善
P6 Web Access 7.0では、JackRabbitのほかに、Oracle Universal Content Management (UCM)およびSharePointをプロジェクトドキュメントのリポジトリとして使用することができます。ドキュメントをP6からアップロードして、UCMまたはSharePointで保存することができます。また、Content Managementシステムでドキュメントを検索したり、ドキュメントをプロジェクトやアクティビティにリンクすることもできます。ドキュメントレビューのワークフローは、UCMおよびSharePointのネイティブなワークフロー機能によりサポートされますが、JackRabbitでは使用できません。
P6 Web AccessでのOracle AutoVueの統合
P6 Web Access 7.0では、Oracle AutoVueでのCADおよびCAMドキュメントの表示、マークアップの適用、および共有がサポートされ、コンテンツリポジトリがインストールされている場合、[ドキュメント]ページの[プロジェクト]タブから、またはプロジェクトドキュメントポートレットからアクセスすることができます。詳細については、[ドキュメント]ページ(コンテンツリポジトリを使用)、ドキュメントポートレット、およびOracle AutoVueでのドキュメントの編集を参照してください。
開いているすべてのプロジェクトのベースライン管理
Web Access 7.0の[アクティビティ]ツールバーに新しく追加された
ベースラインアイコンをクリックすると、[ベースライン]ダイアログボックスが起動されます。このダイアログボックスでは、開いているすべてのプロジェクトのベースラインを設定できます。
作業日の定義およびグループ化/集計期間の計算の強化
P6 Web Access 7.0はオプションに従い、各カレンダに追加された新しい期間あたりの時間設定を使用します。これにより、工数と所要期間の表示において柔軟性の高い制御が可能になります。
アクティビティ画面やほかの場所のグループバンドで、集計期間の計算がより正確に行われます。グループバンド内のアクティビティが共通カレンダを共有する場合、そのカレンダが集計期間の計算に使用されます。アクティビティによって異なるカレンダがあり、同じプロジェクトに属している場合、集計期間の計算に既定のプロジェクトカレンダが使用されます。
注意:カレンダおよび管理設定の詳細については、『P6 Project Management User Guide』および『P6 アドミニストレータガイド』を参照してください。
ユーザ画面での編集の管理制御の強化
P6 Web Accessは、プロジェクトアクティビティでフィールドレベルのセキュリティをサポートしています。他のフィールドが読取専用である場合、更新の必要があるアクティビティフィールドについてのみ各ユーザに編集権限を割り当てることができます。ユーザインタフェース画面へのアクセス制御により、設定された権限を超えるセキュリティが提供され、ユーザは適切なアクティビティ詳細のみ編集することができます。