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ベースラインの概要

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ベースラインは特定の時点におけるプロジェクトデータのコピーまたはスナップショットです。ベースラインはプロジェクト計画を静的に表現しているので、パフォーマンスをプロジェクト進捗として測定する際のベンチマークとして使用できます。

必要な権限を持っている場合、必要に応じて複数のベースラインを作成して、プロジェクトのライフサイクル全体に計測指標を設定することができます。通常は、プロジェクト計画が承認されてから初期ベースラインを作成します。その後は、組織の要件に基づいてベースラインを追加作成することができます。たとえば、定期レポートの提出タイミングにあわせて新規ベースラインを作成することができます。1個のプロジェクトに作成できるベースラインの最大数は、P6管理者によって指定されます。

1個のプロジェクトに複数のベースラインを作成することができますが、データを表示および比較する際は、2個のベースラインだけを使用します。そのうち1個がプロジェクトベースライン、もう1個がメインベースラインになります。

プロジェクトに1個もベースラインが作成されていない場合、現行プロジェクトがベースラインデータとしても使用されます。

プロジェクトベースラインとは

名前が示すように、プロジェクトベースラインは1個のプロジェクトあたり1個だけ指定することができます。比較用の計測指標としてプロジェクトベースラインを指定することによって、チームメンバ全員がプロジェクトの進捗を評価する基準として整合性のとれた一連のデータを共有することができます。必要な権限を持っているユーザは、プロジェクトベースラインとして使用するベースラインを選択したり、必要に応じてプロジェクトの実行中の任意のタイミングで選択されているベースラインを変更することができます。[プロジェクト]セクションの[ベースライン]ページへのアクセス権限を持っているユーザはすべて、現在プロジェクトベースラインとして使用されているベースラインを表示することができます。

P6 Web Accessで集計データが表示されているすべてのページでは、プロジェクトベースラインに対してのみデータを表示および比較することができます。プロジェクトベースラインデータが表示されるページには、[ポートフォリオ]セクションのタブやプロジェクトパフォーマンスポートレットなどがあります。プロジェクトベースラインは、マイルストンステータスレポートに使用したり、遅延クリティカルアクティビティポートレットで遅延としてリストするクリティカルアクティビティを決定するために使用します。

[アクティビティ]ページなど、ライブデータが表示されるP6 Web Accessページでは、プロジェクトベースラインおよびベースライン1の両方に基づいてデータを表示することができます。

メインベースラインとは

[ベースライン]ページへのアクセス権限を持っているユーザはすべて、メインベースライン機能を使用して、プロジェクトの進捗の評価に使用するベースラインを選択することができます。評価基準にするベースラインを任意に選択できるので、プロジェクトを分析する際の固有のニーズを最も満たすベースラインを選択して、適用することができます。

[アクティビティ]ページなど、ライブデータが表示されるP6 Web Accessページでは、プロジェクトベースラインデータだけでなく、ベースライン1データも表示データとして選択することができます。また、ライブデータを表示するにあたって、EV【アーンドバリュー】データを現在のメインベースラインまたは現在のプロジェクトベースラインのどちらに基づいて計算するかを、プロジェクトレベルで指定することができます。

ヒント:EV【アーンドバリュー】の計算に使用するベースラインを指定するには、必要な権限を持っていなければなりません。ただし、[プロジェクト] > [詳細]の[設定]ページにアクセスする権限を持っていれば、現在の設定を表示することはできます。

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