[グローバル設定]には、P6 Web Accessの全セクションのデータ表示形式をカスタマイズするオプションが用意されています。選択するオプションは排他的であり、Web Access全体に適用されるユーザ設定です。
設定可能な設定例には以下があります。
- 時間単位、日付、および通貨の形式
- 計算方法
- 通知などの自動機能
- パフォーマンスしきい値
設定を編集するには、使用するオプションを選択してから、[保存]または[保存して閉じる]をクリックします。
[グローバル]設定タブで行える操作
- 表示するリストのサイズ指定
- パフォーマンスおよび実績データの表示設定の選択
- 時間単位、日付、および通貨の形式の指定
- リソース配備機能の設定
- 通知オプションの選択
- プロジェクトスコアおよびパフォーマンスしきい値の計測指標の設定
表示するリストのサイズ指定
[グローバル]設定タブの一番上で、以下を指定します。
- [各セクションで表示される最大行数]
- 標準(フラットリスト)では、このオプションは1ページに表示される行数を制御します。
たとえば「5」と指定した場合、アクティビティ詳細の[ステップ]ページでは、ステップが最大5つまでリストされます。選択したアクティビティのステップが5つよりも多い場合、[次へ]リンクが表示され、リストの次のページを表示できるようになります。
注意: この設定は、ワークスペースポートレットには適用されません。特定のワークスペースのポートレット内のリストに表示される行数を指定するには、ワークスペースをカスタマイズしてください。
- [ツリーとピックリスト中に表示される行の最大数]
- このオプションは、[プロジェクトを開く]ダイアログボックスでEPS/プロジェクト階層などの階層リストに表示される要素数を制御します。
表示可能なアイテム数が指定した最大数を超える場合、部分的なリストだけが表示されていることを通知するメッセージが表示されます。
パフォーマンスおよび実績データの表示設定の選択
これらの設定は、[全般]セクションに表示されます。
ヒント:
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アクティビティへのリソース割当を変更すると、削除されたリソースと代替リソースにE-Mailが送信されます。
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E-Mail自動通知オプションが有効になっている場合、
確認メッセージで自動通知の受信者の名前を確認することができます。リソースのE-Mailアドレスがプロジェクトデータベースに保存されていない場合、E-Mailは送信できません。この場合は、該当するリソース名の確認メッセージが届かないため、そのリソースに通知されなかったことがわかります。
[パフォーマンス & アーンドバリュー算出ベース]で、アーンドバリュー情報、パフォーマンスインジケータ、およびインデックスを、コストまたは労務工数のいずれで表示するかを選択します。たとえば、ポートフォリオの[パフォーマンスステータス]タブにアーンドバリュー情報を表示する場合、この設定に基づいて、コストまたは労務工数のいずれかが表示されます。
[報告期間データより実績およびアーンドバリューを表示]では、カスタム報告期間について保存されている過去の期間の実績データに基づいて情報を表示するよう選択できます。このオプションはヒストグラムに適用され、ポートフォリオのGanttチャート、プロジェクトチーム稼働表示、およびリソース稼働表示に表示されます。
このオプションを選択した場合、保存されている報告期間の実績値が、報告期間について定義された開始日から終了日までで均等に分散され、アーンドバリューは、この保存期間の数量に基づいて計算されます。
このオプションを選択しない場合、実績データは、アクティビティまたは割当の開始実績から計算日または終了実績の日付までで均等に分散されます。
注意:
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このオプションを選択しても、期間の実績が格納されていない場合、計算日を表すタイムスケール期間にレポートされた総実績が表示されます。報告期間の定義およびこの期間のデータの保存は、Project Managementモジュールでのみ実行できます。詳細については、システム管理者かProject Managementのオフィスにお問い合わせください。
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プロジェクトが報告期間で集計される場合(Project Managementモジュールの管理設定で制御される)、このオプションは無視されます。プロジェクトが報告期間で集計され、報告期間のタイムスケールを表示している場合、報告期間の実績が格納されていれば、過去の期間の実績値がグラフに表示されます。実績が格納されていない報告期間については、報告期間の全工数およびコストの値がグラフに表示されます。
[タブアイコンにテキストを表示]で、[ポートフォリオ]ツールバーまたは[プロジェクト]ツールバーのツールバーボタンテキストを表示または非表示にできます。
時間単位、日付、および通貨の形式の指定
[工数]セクションでは、以下の内容を設定できます。
- P6 Web Access全体で単位や期間のフィールドに値を表示するときに使用する時間単位(時間、日など)を選択します。サブユニットや時間単位のラベル(h、d、w、m、y)を表示するためのチェックボックスをオンまたはオフにします。
- リソース単位工数を、「パーセント」または「工数/期間」のいずれで表示するかを選択します。
- 時間以外の時間単位で表示する場合、時間単位のフィールド値の計算に使用する変換係数(期間あたりの時間)を指定します。
注意: P6 Web Accessは、時間の増分ごとに時間単位の値を計算し、保存します。時間以外の表示時間単位を指定する場合、P6 Web Accessは期間あたりの時間の設定(以下を参照)を使用して、時間を指定した時間単位に変換します。
注意: システム管理者がアクセスを設定しない限り、[期間毎の時間]設定を利用できません。
P6 Web Accessは、時間の増分ごとに時間単位の値を計算し、保存します。時間以外の単位で表示や記録を行うように選択する場合、指定した変換係数が、表示する値の計算やデータベースへの保存に使用されます。アクティビティについて時間単位の値を正確に表すには、組織内のロールについての時間/期間カレンダと一致する、期間あたりの時間設定を指定します。たとえば、1日の労働時間が9時間の場合、[時間/日]オプションを9に設定します。
ヒント:時間以外の時間単位で工数および所要期間の値を表示する場合、期間あたりの時間のグローバル設定とは異なる時間/期間カレンダに基づいてアクティビティに関する時間を記録すると、予期しない内容が出力されることがあります。アクティビティのカレンダによって定義された時間/期間ではなく、期間あたりの時間設定の変換係数が表示に反映されるためこのようになります。以下に例を示します。
設定における表示時間単位 = 日
期間あたりの時間数の設定 = 1日あたり8時間
アクティビティカレンダ = 1日あたり10時間
ユーザ入力のアクティビティ期間 = 30時間
所要期間の表示 = 3日と6時間(1日あたり8時間で、30時間。アクティビティカレンダに基づく3日間ではなく、期間あたりの時間数の変換係数に基づく)
システム管理者によって期間あたりの時間設定を利用できないように設定されている場合、期間あたりの時間の管理設定が使用する時間と期間のカレンダに一致しないと、予期しない結果が生じる可能性があります。
[日付書式]セクションでは、日付および時間フィールドの詳細を指定します。たとえば、時間を12時間制または24時間制で表示したり、または表示しないよう指定することができます。
[通貨]セクションでは、通貨タイプ、通貨記号、および小数桁数を指定します。
リソース配備機能の設定
[リソース配備]セクションでは、リソース配備およびアクティビティのリソース割当機能に関連するサマライザ、アクティビティ詳細、および検索条件のオプションを指定します。
- [リソース割当後に自動的にプロジェクトを集計]
リソースを割り当てた後でプロジェクトを集計する場合、このオプションを選択します。リソース配備機能の計算能力は集計データに基づくため、このオプションを選択すると、リソース配備の決定を最新のリソース割当データを基に行うことができます。
この機能を有効にすると、リソース詳細の[集計]ページで、サマライザジョブのステータスを確認できます。
- [リソース割当]
アクティビティのリソース割当の詳細(たとえば、計画工数や残単位工数など)を表示する場合、このオプションを選択します。
- [ノートの表示]
アクティビティの詳細を表示する際にアクティビティのノートを表示する場合、このオプションを選択します。
- [ステップの表示]
アクティビティの詳細を表示する際にアクティビティステップを表示する場合、このオプションを選択します。
- [リソースを既存のアクティビティ割当に再割当するとき]
既存のロール割当を配備するリソースを選択するか、現在のリソース割当を別のリソースに置き換える場合、常に現在の単位工数と新しいリソースの残業割増率を選択したり、単位工数と残業割当率のどちらを割当に適用するかを毎回選択できるようにすることができます。
- [リソースとロールがアクティビティ割当を共有するとき]
既存のロール割当を配備するリソースを選択するか、既存のリソース割当にロールを指定する場合、必ずリソースかロールの割合(工数単価)をアクティビティに適用するように選択するか、または毎回どの割合を適用するか選択することができます。
- [表示するロール制限値]
Project Managementモジュールでは、ロールディクショナリの各ロールについて、期間中の最大可用性(制限値)を定義できます。既定では、各ロールのメインリソースに対して定義されている制限値を使用してロール制限値が計算されますが、Project Managementモジュールで定義したカスタムロール制限値に基づいてロール制限値を表示するよう設定することもできます。P6 Web Accessでは、キャパシティ計画チャートやロール稼働ヒストグラムなど、ロール割当データが表示されるチャート、ヒストグラム、および集計表にロール制限値が表示されます。
注意:この機能を実行するには、管理設定が必要です。詳細については、システム管理者にお問い合わせください。
リソース配備機能では、アクティビティ名をクリックしてアクティビティ詳細を表示できます。その際、以下の3つのオプションの指定に基づいて、表示されるアクティビティ詳細が制限されます。
注意:アクティビティの[単価ソース]フィールドは、リソースまたはロールの割合のどちらをアクティビティに適用するかを表します。[単価ソース]と[単価タイプ]を併用すると、アクティビティのコスト計算に使用する単価の値が決まります。
注意: Project Managementモジュールでロールに対してロール制限値が定義されていない場合、ロールの最大可用性は0になります。
- [ロール、リソース、リソースコードの検索に利用可能なアイテム数]
アクティビティを配備するリソースを検索する際に有効な検索条件の項目数を指定します。有効な最大値は10です。
通知オプションの選択
[通知]セクションでは、P6 Web Accessの特定のイベントについてのE-Mailを受信するかどうかを選択できます。
[全般]セクションのオプションを使用して、割当が作成または変更されたときリソースに通知します。
ヒント:[全般]セクションの[E-Mail設定]では、リソースがアクティビティに割り当てられたり、アクティビティ割当の解除や変更があったときに、そのリソースに自動的にE-Mailで通知するかどうかを選択できます。E-Mail自動通知オプションを選択した場合、E-Mailを送信する前に確認するよう設定することもできます。
プロジェクトスコアおよびパフォーマンスしきい値の計測指標の設定
[スコア]セクションでは、スコアの計算に使用するプロジェクトコードを選択します。また、あらかじめ定義済みの3つのスコアレベルを表す際に使用するグラフ表示の数値のしきい値も設定できます。
プロジェクトスコア機能を使用すると、プロジェクトの計量やランク付けに使用する特性を指定し数値化することができ、プロジェクトの評価に役立ちます。必要なモジュールアクセスがある場合、ダッシュボードおよびプロジェクトワークスペースで使用できるプロジェクト統計ポートレットにプロジェクトスコアを表示できます。
[パフォーマンスしきい値]セクションでは、ダッシュボードのプロジェクトパフォーマンスポートレットおよびポートフォリオの[パフォーマンスステータス]タブに表示されるパフォーマンス、アーンドバリュー、および指数の値のパラメータを指定します。
ヒント:プロジェクトワークスペースとダッシュボードの両方に同じプロジェクトパフォーマンスポートレットが表示されますが、[グローバル設定]で指定した設定は、ダッシュボードのポートレットにしか適用されません。プロジェクトワークスペースをカスタマイズするときに、プロジェクトごとにプロジェクト固有のパフォーマンスしきい値を指定できます。[ポートフォリオ] > [パフォーマンスステータス]ページは、必要なモジュールアクセスがある場合のみアクセスできます。
パフォーマンス表示とアーンドバリュー表示には、[現時点スケジュール]、[現時点コスト]、[完成時スケジュール]、[完成時コスト]の各フィールドがあります。インデックス表示には、[CPI【コスト効率指数】]、[SPI【スケジュール効率指数】]、[TCPI【残作業効率指数】]の各フィールドがあります。パフォーマンス計算の詳細については、[パフォーマンスステータス]ページの上部にある[ヘルプ]をクリックするか、ポートレットのタイトルバーにある
