Solaris のシステム管理 (IP サービス)

nsswitch.conf ファイルへの変更

Solaris 10 11/06 以前のリリースでは、/etc/inet/ipnodes で IPv6 アドレスを調べる機能に加え、NIS、LDAP、DNS の各ネームサービスにも IPv6 サポートが追加されています。結果として、nsswitch.conf ファイルは、IPv6 検索をサポートするように変更されました。


hosts:  files dns nisplus [NOTFOUND=return]
ipnodes: files dns nisplus [NOTFOUND=return]

注 –

IPv4 アドレスと IPv6 アドレスでこれらの ipnodes データベースを生成してから、複数のネームサービスで ipnodes を探すように /etc/nsswitch.conf ファイルを変更してください。ホストアドレスの解決時に不要な遅延が発生してしまうからです (起動タイミングの遅れが発生することもあります)。


次の図に、nsswitch.conf ファイルと、gethostbyname コマンドと getipnodebyname コマンドを使用するアプリケーション用の新しいネームサービスデータベースの間の新しい関係を示します。斜体の項目は新規です。gethostbyname コマンドは、/etc/inet/hosts に保存されている IPv4 アドレスだけを調べます。Solaris 10 11/06 以前のリリースでは、getipnodebyname コマンドは、nsswitch.conf ファイルの ipnodes エントリで指定したデータベースを調べます。検索に失敗すると、nsswitch.conf ファイルの hosts エントリで指定したデータベースを調べます。

図 11–8 nsswitch.conf とネームサービスの関係

この図は、NIS、NIS+、files、および DNS データベースと nsswitch.conf ファイル間の関係を示しています。

ネームサービスの詳細は、『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)』を参照してください。